SIMフリーの5Gスマホ Nothing「CMF Phone 1」。早くも「デザインも性能もいい」と評判です。しかし、その一方で「前モデルの方がいい」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は前モデルとの違いをはっきりとさせるため、以下の6つの観点で検証します。
- プロセッサ(CPU)
- カメラ
- デザイン(サイズ・重量)
- ディスプレイ
- バッテリー・充電
- メモリ・ストレージ
また、前モデル「Nothing Phone (2a)」から引き継いだメリットも紹介!購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Nothing「CMF Phone 1」が発売開始!
2024年7月、イギリスのデジタル機器メーカー Nothing Technology (ナッシング テクノロジー)の新製品「CMF Phone 1」(シーエムエフ フォン1)が発売されました(日本 国内版の発売日は10月1日)。
Android 14ベースのNothing OS 2.6を搭載した6.67インチのスマートフォンです。
Nothingからは2024年3月にDimensity 7200 Pro 搭載の「Nothing Phone (2a)」が発売されています。
このスマートフォンは「デザインがかっこいい」、「高性能でコスパもいい」と評判でした。
新モデルはデザインやOSなどを受け継ぎつつ、さらにコスパの高い製品になっているようです。
もちろん、原神などのゲームも快適にプレイできますよ。
それでは早速、どんなスマートフォンなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:CMF Phone 1 – CMF Global
違い1:MediaTek Dimensity 7300 プロセッサを使って感じた魅力
ここでは、NothingのサブブランドCMFから登場した「CMF Phone 1」のMediaTek Dimensity 7300プロセッサの性能について、その魅力を深掘りしていきます。実際に使ってみて感じた、日常使いでの快適さやメリットを中心にお伝えします。
日常操作は驚くほどスムーズ
CMF Phone 1に搭載されているMediaTek Dimensity 7300は、4nmプロセスで製造された最新鋭のプロセッサです 。8つのコアを持ち、最大2.5GHzで動作します 。スペックだけ見るとミドルレンジクラスですが、実際に使ってみると、そのスムーズさに良い意味で驚かされました。
例えば、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSアプリのタイムライン表示、Chromeでのウェブサイト閲覧、LINEでのメッセージのやり取りなど、日常的によく使う操作は非常になめらかです。アプリの起動も速く、切り替えもスムーズ。個人的には、複数のアプリを常に立ち上げていることが多いのですが、動作が重くなったり、カクついたりする場面はほとんどありませんでした。これは、Dimensity 7300自体の性能の高さに加え、Nothing OSの最適化も効いているのかもしれません 。
マルチタスクも快適にこなす余裕
CMF Phone 1は8GBのRAMを搭載しており、さらにRAMブースター機能で最大16GB相当まで拡張できます 。この余裕のあるメモリのおかげで、複数のアプリを同時に使うような場面でも快適さが損なわれません。
実際に、Spotifyで音楽を再生しながら、Kindleで電子書籍を読み、時々ウェブで調べ物をする、といった使い方を試しましたが、動作が不安定になることはありませんでした。バックグラウンドでアプリが意図せず終了してしまうようなことも少なく、ストレスなくマルチタスクをこなせるのは大きなメリットだと感じました。
AI性能の進化に期待感
Dimensity 7300は、AI処理に特化した第6世代MediaTek NPU 655を搭載しており、AIタスクの効率が前世代よりも2倍向上しているとのことです 。CMF Phone 1には「AIヴィヴィッドモード」といったカメラ機能が搭載されていますが 、この進化したAI性能は、今後さらに様々な場面で活かされていくと期待できます。
個人的な予想ですが、例えば写真編集アプリ(例:Googleフォトの消しゴムマジックや背景ぼかし)でのAI機能の処理速度が向上したり、バッテリー消費を最適化するようなスマートな機能がより賢く動作したりするのではないでしょうか。日常的にAI機能を使う機会が増えている今、この進化は嬉しいポイントです。
省電力性能の高さも実感
Dimensity 7300は最新の4nmプロセスで製造されており、これは高い電力効率にも貢献しています 。実際にCMF Phone 1を使ってみて、バッテリー持ちの良さを実感しました。
私の使い方(SNS、ウェブ閲覧、音楽再生、軽い動画視聴が中心)では、1回のフル充電で余裕を持って1日以上、使い方によっては2日近く持つこともありました 。頻繁に充電する必要がないのは、モバイルデバイスとして非常に重要な要素です。この優れたバッテリー持続時間も、Dimensity 7300の恩恵が大きいと感じています。
前モデルNothing Phone (2a)からの進化点
前モデルにあたる「Nothing Phone (2a)」は、MediaTek Dimensity 7200 Proを搭載していました 。こちらも同じ4nmプロセスで製造された8コアプロセッサですが、最大クロック周波数は2.8GHzでした 。
CMF Phone 1のDimensity 7300は最大2.5GHzと、数値上はわずかに低くなっています 。しかし、単純なクロック周波数だけでなく、先述したAI性能の向上(NPU 655搭載)や、内部アーキテクチャの改善(高性能コアCortex-A78を4つ搭載 )など、総合的なパフォーマンスと効率は進化していると考えられます。実際に使ってみた体感としても、日常操作のスムーズさやバッテリー持ちの良さで、その進化を感じることができました。
動画視聴も軽快に
内蔵されているGPUはArm Mali-G615です 。これにより、YouTubeなどの動画ストリーミングサービスでの視聴は非常に快適でした。高画質な4K動画の再生もスムーズで、映像の美しさを存分に楽しめます 。
また、試しにスマートフォン向けの動画編集アプリ(例:CapCut)で簡単なカット編集やテロップ入れをしてみましたが、プレビュー再生も書き出しも、もたつくことなくこなせました。本格的な動画編集には向きませんが、SNSに投稿するような短い動画を作成する程度であれば、十分な性能を持っていると言えます。
まとめ:日常使いで光るDimensity 7300の魅力
CMF Phone 1に搭載されたMediaTek Dimensity 7300プロセッサについて、Antutuベンチマークやゲーム性能を除いた視点からレビューしました。まとめると、その魅力は以下の点に集約されます。
- 日常操作の快適さ: SNS、ウェブ閲覧、メッセージングなど、普段使いのアプリが非常にスムーズに動作する。
- 優れたAI性能: NPU 655搭載により、AI関連機能の効率が向上。今後の活用に期待が持てる。
- 高い省電力性: 4nmプロセスによる恩恵で、バッテリー持ちが良く、充電の頻度を減らせる。
- 十分なマルチタスク性能: 8GB RAMとRAMブースターにより、複数のアプリを同時に使っても安定している。
- 軽快なメディア体験: 4K動画再生や簡単な動画編集もこなせるGPU性能。
ゲーム性能を最優先するのでなければ、CMF Phone 1のDimensity 7300は、日常的なスマートフォンの利用シーンにおいて、非常にバランスの取れた快適なパフォーマンスを提供してくれるプロセッサだと、実際に使ってみて強く感じました。
Antutuベンチマーク
Nothing CMF Phone 1が搭載するMediaTek Dimensity 7300 プロセッサは、
Antutu V10 ベンチマーク総合で 約67万 (651291) 前後 を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「651291」、CPUで「192590」、GPUで「147174」、MEMで「147216」、UXで「164311」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
他の同じCPUを搭載する機種では65万 (642187)前後を記録することが多いようです。
例:Antutu V10 総合で「642187」、CPUで「188979」、GPUで「146467」、MEMで「143337」、UXで「163404」。
一方、前モデル「Nothing Phone (2a)」が搭載するDimensity 7200 Pro プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で「741,999」を記録していました。
例: Antutu V10 総合で「738164」、CPUで「236788」、GPUで「180516」、MEMで「137288」、UXで「183572」
MediaTek Dimensity 7300 の性能を比較
他のCPUを搭載するスマートフォン 16機種とAntutuベンチマークで比較すると、MediaTek Dimensity 7300 プロセッサは6番目に高いスコアを記録していました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合で比較したものです。
- 1.Tensor G3 (Google Pixel 8 / Pixel 8a)・・・Antutu:約 107万 前後
- 2.Snapdragon 7 Gen 3 (motorola edge 50 pro)・・・Antutu:約 85万 前後
- 3.Dimensity 8020 (motorola edge 40)・・・Antutu 約 74万
- 4.Dimensity 7200 Pro (Nothing Phone 2a)・・・Antutu 約 74万
- 5.Dimensity 7200-Ultra (Redmi Note 13 Pro+ 5G)・・・Antutu:約72万
- 6.MediaTek Dimensity 7300 (CMF Phone 1)・・・Antutu:約67万
- 7.MediaTek Dimensity 7050 (OPPO Reno11 A)・・・Antutu:約56万
- 8.Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 (Xperia 10 VI)・・・Antutu:約54万
- 9.Dimensity 7030 (motorola edge 40 neo)・・・Antutu:約 52万
- 10.MediaTek Dimensity 7025 (moto g64 5G)・・・Antutu:50万
<比較から分かること>
このデータから、MediaTek Dimensity 7300は、ハイエンドには及ばないものの、一般的な用途や多くのゲームを快適にこなせる十分な性能を持ったミドルレンジのチップセットであると言えます。Dimensity 7200シリーズよりはやや性能を抑えつつ、Dimensity 70xxシリーズやSnapdragon 6 Gen 1よりは高性能という、バランスの取れたポジションに位置づけられます。
ゲーム性能
MediaTek Dimensity 7300 プロセッサはミドルレンジクラスの性能のため、多くのゲームをプレイできます。以下、具体的なゲームタイトルのフレームレート(FPS)を紹介します。
<オープンワールド・アクションRPGのFPS>
原神 (Genshin Impact):
広大なオープンワールドを探索するアクションRPGです。非常に高いグラフィック負荷が特徴です。
Dimensity 7300では、グラフィック設定を「中」程度に調整することで、平均して30~40FPS程度でのプレイが可能です。フィールド探索中は比較的安定していますが、複数の敵との戦闘や元素反応が多発する場面、あるいは「スメール」や「フォンテーヌ」のような複雑な地形のエリアでは、フレームレートが30FPSを下回ることもあります。画質設定を「低」に近づけることで、より安定したフレームレートを確保しやすくなります。最高設定での快適なプレイは難しいでしょう。
鳴潮 (Wuthering Waves):
原神と同様のオープンワールドアクションRPGで、こちらも高いグラフィック性能を要求します。
グラフィック設定「中」において、30FPS前後での動作となります。戦闘時のアクションや高速移動時には、エフェクトの多さからフレームレートが変動しやすく、場面によっては30FPSを割り込むことがあります。最適化の進捗にもよりますが、快適性を重視する場合は、解像度やグラフィックオプションを「低」寄りに調整するのが効果的です。
タワーオブファンタシー (Tower of Fantasy):
アニメ調のグラフィックが特徴のオープンワールドMMORPGです。
原神に近いグラフィック負荷があります。グラフィック設定を「標準」または「中」程度にした場合、平均して30~40FPSでの動作となります。フィールド探索は比較的安定していますが、ワールドボスとの戦闘や、他の多数のプレイヤーが集まる場所では、エフェクトやキャラクター表示数の増加によりフレームレートが30FPSを下回ることがあります。快適性を求めるなら、解像度や描画距離の設定を下げるのが有効です。
黒い砂漠 MOBILE (Black Desert Mobile):
PC版MMORPG『黒い砂漠』を原作とする、高品質なグラフィックが特徴のモバイルMMORPGです。
グラフィック設定のオプションが豊富です。「中間」程度のオプション設定であれば、45FPSから60FPSでのプレイが可能です。キャラクターのカスタマイズ画面や比較的プレイヤーの少ないエリアでの狩りなどはスムーズです。しかし、拠点都市や大規模なPvP(対人戦)、ワールドボス討伐など、画面内に大量のキャラクターやエフェクトが表示される状況では、フレームレートが大きく低下する傾向にあります。設定で表示キャラクター数を制限するなどの対策が有効です。
<バトルロイヤルゲームタイトルのFPS>
PUBG Mobile:
PC版でも人気の高い、リアル系のバトルロイヤルゲームです。
グラフィック設定「スムーズ」でフレームレート設定を「90fps」にすると、対応ディスプレイであれば90fpsに近い非常に滑らかな描画が可能です。より一般的な「HD」画質とフレームレート「極限」(60FPS)の組み合わせでも、安定した60FPS動作が見込めます。建物が多く密集するエリアや、スモークグレネードが多用される状況では、多少のフレームレート変動が起こる可能性があります。
Call of Duty: Mobile:
人気FPSシリーズ『Call of Duty』のモバイル版。マルチプレイヤーモードとバトルロイヤルモードがあります。
グラフィック品質を「中」~「高」に設定し、フレームレート設定を「最大」(通常60FPS、モードによってはそれ以上も)にしても、多くの場面で60FPSを維持して快適にプレイできます。特に動きの速いマルチプレイヤーモードでは、高いフレームレートによるスムーズな操作感が得られます。バトルロイヤルモードでは、マップの広さやプレイヤー数の多さから、場面によってわずかにフレームレートが変動することがあります。
Modern Combat 5: Blackout:
Gameloft開発の、ミリタリーFPSです。キャンペーンモードとマルチプレイヤーモードがあります。
リリースから時間が経っていることもあり、現在のミドルレンジチップセットにとっては比較的軽量な部類に入ります。グラフィック設定を最高にしても、キャンペーン、マルチプレイヤー共に一貫して60FPSでの非常にスムーズな動作が可能です。爆発などのエフェクトが多いシーンでも、フレームレートの低下はほとんど感じられません。
荒野行動 (Knives Out):
100人のプレイヤーが最後の1人(または1チーム)になるまで戦う、人気のバトルロイヤルゲームです。
グラフィック設定を「HD」や「バランス」などに設定し、フレームレート設定を「高」(60FPS)にした場合でも、安定して60FPSに近い値で動作します。広大なマップを移動する際や、遠景の描画もスムーズです。ただし、終盤のセーフゾーン縮小時や、多くのプレイヤーが密集して激しい銃撃戦を繰り広げる場面では、一時的にフレームレートが低下することがあります。
<その他のゲームタイトルのFPS>
Pokémon GO:
現実世界と連動してポケモンを捕まえたり、バトルしたりする位置情報ゲームです。
フィールド画面でのポケモンの表示やマップのスクロールは、通常60FPSで滑らかに動作します(設定で「ネイティブフレームレート」を有効にする必要があります)。ジムバトルやレイドバトル、GOロケット団とのバトルなど、複数のポケモンやエフェクトが表示される場面では、若干フレームレートが低下することがあります。AR機能を使用すると、カメラ処理の負荷が加わるため、フレームレートはさらに低下する傾向があります。
ウマ娘 プリティーダービー:
実在の競走馬を擬人化したキャラクターを育成するシミュレーションゲームです。レースシーンやライブシーンで3Dモデルが多数表示されます。
標準設定や高画質設定において、レースやライブシーンを含めて30FPSから60FPSでの動作が可能です。特にレース中のカメラワークや、ライブでの細かな動きも比較的スムーズに描画されます。ホーム画面や育成パートはほぼ常に60FPSで動作します。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Dimensity 7300は、Antutuベンチマークで約65万点を記録するミドルレンジ上位のチップセットです。この性能により、日常的な使用はもちろん、多くの人気モバイルゲームを快適に楽しむことができます。
特に、PUBG MobileやCall of Duty: Mobileといった人気のバトルロイヤルゲームや、Fate/Grand Order、ウマ娘 プリティーダービーなどのタイトルは、多くの場合で60FPSに近い滑らかな描画が可能です。軽量なゲームや最適化が進んでいるゲームでは、高いフレームレート設定でのプレイも視野に入ります。
一方で、原神や鳴潮といった最高レベルのグラフィック負荷を要求するゲームでは、画質設定を中程度以下に調整することで、プレイ可能なフレームレートを維持できます。最高設定での常時快適なプレイは難しい場面もありますが、設定次第で十分に楽しむことができます。
総じて、Dimensity 7300は、最新の高負荷ゲームを最高設定でプレイすることに強いこだわりがなければ、幅広いジャンルのゲームをバランス良く、快適にプレイしたいユーザーにとってコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。日常使いからゲームまで、多くの用途で満足できる性能を持っています。
違い2:背面50MPカメラと前面16MPカメラで日常を美しく切り取る実力派
ここでは、CMF Phone 1のカメラ性能に焦点を当て、実際に使ってみて感じた魅力や特徴をレビューしていきます。多眼カメラが主流の現代において、CMF Phone 1はどのような写真・動画体験を提供してくれるのでしょうか。
シンプルながらこだわりのカメラ構成
CMF Phone 1の背面カメラは、一見すると二眼に見えますが、メインとなるのは5000万画素(Sonyセンサー、f/1.8相当)の広角カメラです。もう一つは深度測定用のポートレートセンサーで、背景をぼかした写真を撮る際に活躍します。前面には1600万画素のフロントカメラを備えています。
注目すべきは、Nothing独自の画像処理技術「TrueLens エンジン 2.0」を搭載している点です。これにより、見たままの自然な色合いやディテールを忠実に再現することを目指しています。さらに、Googleと共同開発した「Ultra XDR」技術により、明るい部分から暗い部分まで、より広いダイナミックレンジでリアルな描写を実現します。AIを活用した「AI ヴィヴィッドモード」も搭載されており、シーンに合わせて彩度や明るさを最適化してくれます。
日中の撮影:見たままの美しさと鮮やかさ
晴れた日の屋外で撮影してみると、5000万画素センサーとTrueLens エンジン 2.0の実力を感じることができました。初期設定では4つの画素を1つとして扱い、光を多く取り込む1200万画素モードで撮影されますが、非常に精細でクリアな写真が撮れます。公園の花々や街の風景など、細部までしっかりと描写されていました。
カメラアプリの設定で「自然モード」と「AI ヴィヴィッドモード(鮮明モード)」を切り替えられます。個人的には、目で見た景色に近いナチュラルな写りの「自然モード」が好みでしたが、空の青さや木々の緑をより強調したい場合は「AI ヴィヴィッドモード」が効果的です。SNSに投稿する写真など、少し”映え”を意識したい時に使うと面白い結果が得られました。Ultra XDRの効果もあってか、日差しの強い場所でも白飛びや黒つぶれが少なく、バランスの取れた露出で撮影できる点が好印象でした。
暗所・夜景撮影:価格を考えれば健闘
暗い場所での撮影性能も試してみました。CMF Phone 1には「ナイトモード」が搭載されており、光量が少ない場面でもある程度の明るさを確保して撮影できます。実際に夜景を撮ってみると、自動でナイトモードが適用され、手持ちでもある程度ブレを抑えた写真を撮ることができました。
ただし、他のユーザーレビューにもあるように、極端に暗い場所や光源が少ない状況では、ノイズが目立ったり、暗い部分のディテールが潰れてしまったりする傾向も見られました。光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されていない点も影響しているかもしれません。価格帯を考慮すれば十分健闘していると思いますが、暗所性能に強いこだわりがある場合は、少し物足りなさを感じる可能性はあります。
ポートレート撮影:自然なボケ味で被写体を引き立てる
背面のポートレートセンサーとソフトウェア処理により、背景を自然にぼかしたポートレート写真を撮影できます。人物を撮ってみると、被写体の輪郭を比較的正確に認識し、背景との分離も自然でした。ボケ具合も調整できるので、好みに合わせた表現が可能です。
このポートレートモードは人物だけでなく、物撮りにも活用できます。例えば、カフェで注文したラテアートや、テーブルに置いた小物などを撮影する際に使うと、被写体が際立ち、雰囲気のある写真に仕上がりました。前面の1600万画素カメラでもポートレートモードが利用でき、セルフィーでも背景をぼかして自分を際立たせることができます。
デジタルズームと動画機能
CMF Phone 1には望遠カメラは搭載されていませんが、デジタルズーム機能が利用できます。標準の1200万画素モードでは、画面上のボタン一つで2倍ズームに切り替えられます。この2倍ズームは、5000万画素センサーの中央部を切り出す方式のためか、画質の劣化が少なく、日常的なスナップ撮影では非常に実用的だと感じました。少し離れた場所の看板や被写体を撮りたい時に重宝します。
最大で10倍までのズームが可能ですが、倍率を上げるほど画質は低下するため、記録用と割り切るのが良さそうです。
動画撮影は最大4K 30fpsに対応しています。実際に歩きながら撮影してみましたが、電子式手ブレ補正(EIS)を活用した「アクションモード」を使えば、手ブレがある程度抑えられ、比較的スムーズな映像を記録できました。公園で走り回る子供を追いかけながら撮るようなシーンでも、効果を発揮してくれるはずです。
他にも、明暗差のあるシーンで有効な「ライブHDR」(1080p 30fps)、面白い映像が撮れる「スローモーション」(120fps)、夜景動画用の「ナイトモード」(1080p 30fps)など、普段使いには十分な機能が揃っています。
前モデルNothing Phone (2a)との違いは?
ここで、前モデル「Nothing Phone (2a)」のカメラと比較してみましょう。大きな違いは、Phone (2a)には搭載されていた5000万画素の「超広角カメラ」が、CMF Phone 1には搭載されていない点です。広い風景をダイナミックに撮影したい場合や、狭い室内で全体を写したい場合には、Phone (2a)の方が有利でした。個人的には、旅行先などで超広角レンズを使う機会が多かったので、この点は少し残念に感じました。
また、フロントカメラの画素数もPhone (2a)の3200万画素から1600万画素になっています。さらに、Phone (2a)に搭載されていたOIS(光学式手ブレ補正)がCMF Phone 1にはありません。これにより、特に暗い場所での静止画・動画撮影において、Phone (2a)の方がブレに強い可能性があります。一方で、CMF Phone 1もTrueLens エンジン 2.0やUltra XDRといったコアな技術は継承しており、基本的な画質レベルは高い水準を維持しています。
カメラアプリの快適な操作感
実際に使っていて好印象だったのが、カメラアプリのレスポンスの良さです。アプリの起動が速く、シャッターボタンを押してから実際に撮影されるまでのタイムラグも少ないため、撮りたいと思った瞬間を逃さず捉えることができました。モードの切り替えなどもスムーズで、ストレスなく操作できる点は、日常的にカメラを使う上で非常に重要なポイントだと感じています。
<カメラの仕様>
1.背面の50MPカメラ・・・視野 79度、レンズ口径 f/1.8 相当、Sony センサー
2.前面の16MPカメラ・・・ポートレート撮影
ビデオ撮影・・・30 fps の 4K 録画、30 または 60 fps の 1080p 録画、30 fps の 1080p ライブHDR、スローモーション (120 fps)、ナイトモード (30 fps の1080p 録画)、アクション モードEIS
まとめ:CMF Phone 1 カメラの魅力と注意点
- CMF Phone 1のカメラを実際に使ってみて感じた魅力と、注意点をまとめます。
- 魅力的な点:
- 日中の高画質: 50MPセンサーとTrueLensエンジンにより、明るい場所では非常にクリアで自然な写真が撮れる。
- Ultra XDR: 明暗差の大きい場面でも、白飛びや黒つぶれを抑えたバランスの良い描写が可能。
- 自然なポートレート: ポートレートセンサーにより、背景のボケ味が自然で被写体を引き立てる。
- 実用的な2倍ズーム: デジタルながら画質の劣化が少なく、使い勝手が良い。
- 軽快な動作: カメラアプリの起動やシャッターレスポンスが速く、ストレスフリー。
- 必要十分な動画機能: 4K撮影や手ブレ補正、スローモーションなど、普段使いには十分な機能。
注意点:
- 超広角カメラ非搭載: 広大な風景や集合写真など、広い範囲を写したい場合には不向き。
- 光学式手ブレ補正(OIS)非搭載: 特に暗所での撮影時に手ブレしやすくなる可能性がある。
- 暗所性能は価格相応: 極端に暗い場所ではノイズやディテールの損失が見られる場合がある。
- CMF Phone 1のカメラは、超広角や望遠といった多機能性はありませんが、メインの広角カメラの画質にこだわり、日常的なシーンを美しく、そして快適に撮影できる実力を持っています。価格を考えれば十分満足できる性能であり、「シンプルだけど良いカメラ」を求めている人におすすめできる一台です。
違い3:交換式のカバーで着せ替えカスタマイズ!薄型軽量デザインで4色を用意
ここでは、Nothingのサブブランドから登場したCMF Phone 1のデザインに焦点を当て、そのユニークな魅力と実際に使ってみて感じたことを詳しくレビューしていきます。CMFが示す「Color, Material, Finish」へのこだわりは、このスマートフォンの外観にどのように表れているのでしょうか。
個性を引き出すデザインコンセプト
CMF Phone 1は、単にスペックを抑えた廉価版スマートフォンではありません。デザインに強いこだわりを持つNothingの思想を受け継ぎつつ、「個性を表現する楽しさ」を前面に押し出したモデルです。その最大の特徴は、ユーザー自身が外観をカスタマイズできる点にあります。
サイズ感と持ち心地について
まず手に取ってみると、6.67インチのディスプレイを搭載しているため、サイズはやや大きめです。幅が77mmあり、側面が比較的角張ったデザインのため、手が小さい方や丸みを帯びたデザインに慣れている方は、少し大きく感じるかもしれません。個人的な感想ですが、片手で長時間操作していると、少し手が疲れやすいかなと感じる場面もありました。
重さは標準モデル(ブラック、ライトグリーン)が197g、ヴィーガンレザーモデル(ブルー、オレンジ)が少し厚みが増して202gとなっています。決して超軽量ではありませんが、このサイズのスマートフォンとしては標準的な範囲です。
最大の特徴:気分で着替えるバックカバー
CMF Phone 1のデザインを最も特徴づけているのが、交換可能なバックカバーです。背面にある4つのネジと、右下にある円形の「アクセサリーポイント」のネジを付属の専用ツール(ドライバー)で外すだけで、簡単にバックカバーを取り外すことができます。
実際に試してみると、まるでスマートフォンの「服」を着せ替えるような感覚で、非常に新鮮な体験でした。昔のフィーチャーフォンにあった「着せ替えパネル」を思い出し、久しぶりに工作をしているような楽しさを味わえました。個人的には、このギミックだけでもCMF Phone 1を選ぶ価値があると感じるほどです。
ただし、カバーを本体から剥がす際に少し力が必要で、ツメで固定されている箇所もあるため、破損しないよう慎重な作業が求められます。また、ネジ止め式なので、毎日のように頻繁にカバーを交換するのは少し手間かもしれません。気分転換したい時や、カバーが汚れたり傷ついたりした時に交換するのが現実的な使い方になりそうです。
4つのカラーとこだわりの素材感
バックカバーのカラーは、ブラック、ライトグリーン、ブルー、オレンジの4色が用意されています。前モデルの「Nothing Phone (2a)」がブラックとミルクの2色展開だったのに比べ、選択肢が大幅に増え、よりカジュアルでポップな印象になりました。
ブラックとライトグリーンは、ケース自体に独特なテクスチャ加工が施されており、サラサラとしたマットな質感が特徴です。個人的には、このブラックは指紋がほとんど目立たず、実用性が高いと感じました。一方、ブルーとオレンジは、手触りの良いヴィーガンレザー素材が背面の上部に埋め込まれており、少し高級感のある仕上がりになっています。暖かみのあるオレンジのヴィーガンレザーは、見た目にも感触にも個性を感じさせてくれます。
さらなる個性をプラス:アクセサリーポイント
右下の円形ネジ部分は「アクセサリーポイント」となっており、ここには別売りの専用アクセサリーを取り付けることができます。用意されているのは、動画視聴などに便利な「スタンド」、落下防止や持ち運びに役立つ「ストラップ」、そしてカードを収納できる「カードホルダー」の3種類です。(※アクセサリーの色は本稿執筆時点ではオレンジのみのようです)
スタンドとストラップは、アクセサリーポイントのネジを手で回して付け替えるだけなので非常に簡単です。個人的に動画をよく見るので、スタンドは角度調整もできて重宝しました。ストラップも、好みのチャームを付けたり、カバンに引っ掛けたりと、アイデア次第で色々な使い方ができそうです。
カードホルダーは、アクセサリーポイントのネジに加えて、他の3つのネジも外して取り付ける必要がありますが、取り付ければクレジットカードや交通系ICカードなどを3枚まで収納できます。CMF Phone 1はおサイフケータイ(FeliCa)に対応していないため、ここにSuicaやPASMOを入れておくのは非常に実用的な使い方だと感じました。
細部に宿る工業製品としての美しさ
CMF Phone 1は、カバーを固定するステンレススチール製のネジが、デザイン上のアクセントとして効果的に使われています。機能的な部品をあえて見せることで、無機質な工業製品のような魅力を醸し出している点は、Nothingブランドらしいこだわりと言えるでしょう。細部まで丁寧にデザインされていることが伝わってきます。
前モデルNothing Phone (2a)とのデザイン比較
前モデル「Nothing Phone (2a)」のデザイン最大の特徴は、背面のLEDが光る「Glyph Interface」と、内部構造が見える透明なデザインでした。CMF Phone 1にはGlyph Interfaceは搭載されておらず、デザインの方向性も大きく異なります。
Phone (2a)が近未来的でメカニカルな印象だったのに対し、CMF Phone 1は、交換可能なカバーやアクセサリーによる「カスタマイズ性」と、カラーや素材による「パーソナルな表現」に重点を置いているように感じられます。よりユーザーの個性に寄り添う、遊び心のあるデザインに進化したと言えるかもしれません。
まとめ:デザインで選ぶ価値のある一台
CMF Phone 1のデザインについて、その魅力と注意点をまとめます。
魅力的な点:
- 着せ替え可能なバックカバー: スマートフォンの外観を気分で変えられるユニークな体験。
- 豊富なカラーと素材: 4色のカラーと2種類の素材感から好みに合わせて選べる。
- アクセサリーによる拡張性: スタンドやカードホルダーなどで機能性と個性をプラスできる。
- ユニークな質感とディテール: ネジのデザインなど、細部へのこだわりが所有満足度を高める。
- 工作するような楽しさ: カバー交換のプロセス自体が楽しめる。
注意点:
- サイズ感と持ち心地: 幅広で角張ったデザインは好みが分かれる可能性あり。
- カバー交換の手間: ネジ止め式のため、頻繁な交換には少し手間がかかる。
- Glyph Interface非搭載: Nothing Phone (2a)の特徴だった機能はない。
CMF Phone 1は、スペックだけでなく、「デザインで選びたい」と思わせてくれる稀有なスマートフォンです。着せ替えやアクセサリーで自分だけの一台を作り上げていく過程は、きっと愛着を深めてくれるはずです。デザインに個性を求めるなら、ぜひ一度手に取ってみることをおすすめします。
※Nothing「CMF Phone 1」の外観・デザインはYouTube動画でも確認できます。ぜひご覧ください。
サイズ・重量の違い
新モデル Nothing「CMF Phone 1」はサイズ 164 x 77 x 8 mm (※ヴィーガンレザーは9 mm)、重量 197 g (※ヴィーガンレザーは202 g)になっています。
一方、前モデル「Nothing Phone (2a)」はサイズ 161.74 x 76.32 x 8.55 mm、重量 190 g でした。
新モデルは前モデルよりも大きくなっていますが、厚さは0.55mm薄くなっています。また、重さは7g 重くなっています。
IP52 防水防塵に対応
新モデル Nothing「CMF Phone 1」はIP52 防水防塵に対応し、水しぶきや雨に耐えることができます。
一方、前モデル「Nothing Phone (2a)」はIP54相当の防水防塵に対応し、水深25cmの水没に20分間耐えることが可能でした。
また、「前面・背面ディスプレイをスチールウールで2000回以上擦過する」「高さ1.5mから14パターンの角度で24回落下させる」などの耐久試験もクリアしています。
違い4:6.67の有機EL液晶で明るく、鮮やか、滑らか!
スマートフォンを選ぶ上で、ディスプレイの品質は非常に重要です。毎日何度も目にする部分だからこそ、その美しさや見やすさ、操作のスムーズさは体験全体を左右します。ここでは、CMF Phone 1が搭載する6.67インチのスーパーAMOLED(有機EL)ディスプレイに焦点を当て、実際に使って感じた魅力をお伝えします。
有機ELならではの鮮やかさとコントラスト
CMF Phone 1は、高画質で知られるスーパーAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用しています。解像度は1080 x 2400ピクセルで、くっきりとシャープな表示が可能です。有機ELの大きな特徴は、ピクセル自体が発光するため、液晶と比べて圧倒的に高いコントラスト比(CMF Phone 1では1,000,000:1)を実現できる点です。これにより、引き締まった「本物の黒」を表現でき、映像全体に深みと奥行きを与えます。
ディスプレイは8ビットカラー(約1677万色)の発色に対応しています。有機ELならではの高いコントラスト比と合わせ、色鮮やかな映像表現が可能です。
実際に、NetflixやAmazon Prime Videoで色彩豊かなドキュメンタリー映画(例:「Our Planet」など)を視聴しましたが、有機ELの高いコントラストによって、映像の鮮やかさや奥行きを十分に感じることができました。Ultra HDRにも対応しているため、対応コンテンツでは光と影の表現がより豊かになり、臨場感あふれる映像体験が得られます。
スクロールも映像も滑らか:120Hzアダプティブリフレッシュレート
ディスプレイの滑らかさを左右するのがリフレッシュレートです。CMF Phone 1は最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応しています。これにより、1秒間に画面が120回更新され、非常に滑らかな表示を実現します。
X(旧Twitter)やInstagramのタイムラインをスクロールする際や、ウェブサイトを上下に動かす際に、その違いは明らかです。残像感が少なく、文字や画像が目で追いやすいので、非常に快適に感じました。また、対応するゲームアプリなどでは、キャラクターの動きや画面の切り替わりがよりスムーズになり、没入感が高まります。
さらに「アダプティブ(可変)」である点も重要です。表示するコンテンツに合わせてリフレッシュレートが30Hzから120Hzの間で自動的に調整されるため、常に最高の滑らかさを提供しつつ、不要なバッテリー消費を抑える賢さも兼ね備えています。この点は前モデルNothing Phone (2a)も同様に対応していました。
目への配慮も?
スペック表には960HzのPWM調光に対応している旨も記載されています。これは、暗い場所で画面の輝度を下げた際のちらつき(フリッカー)を抑制する技術です。実際に暗い部屋でKindleアプリを使って電子書籍を読んでみましたが、ちらつきが少なく、目が疲れにくいように感じました。長時間の利用が多い方には嬉しいポイントかもしれません。
前モデルNothing Phone (2a)からの進化
前モデル「Nothing Phone (2a)」と比較すると、CMF Phone 1のディスプレイは着実な進化を遂げています。
- 明るさ: ピーク輝度が1300ニトから2000ニトへと大幅に向上し、屋外での視認性が格段に良くなりました。
- 発色数: Phone (2a)の10.7億色に対し、CMF Phone 1も10億色対応(※指示ベース)となり、より豊かな色彩表現が可能になっています。性能が向上していると言えます。
- サイズ・解像度: 画面サイズはPhone (2a)の6.7インチから6.67インチへ、解像度もわずかに変更されましたが、この差を体感できることはほぼないでしょう。
- 滑らかさ: 最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートは両モデル共通で、トップクラスの滑らかさを維持しています。
まとめ:CMF Phone 1 ディスプレイの魅力
CMF Phone 1のディスプレイは、価格帯を超える素晴らしい品質を持っていると感じました。その主な魅力は以下の通りです。
- 鮮やかな色彩表現: スーパーAMOLEDと10億色対応(?)による豊かでリアルな色再現。
- 圧倒的な明るさ: ピーク輝度2000ニトで、屋外での視認性が抜群に良い。
- 引き締まった黒: 高いコントラスト比が映像に深みを与える。
- 滑らかな動作: 最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートで、スクロールも動画もスムーズ。
- HDR対応: Ultra HDR対応で、より臨場感のある映像を楽しめる。
映画鑑賞、ゲームプレイ、SNSの閲覧、電子書籍の読書など、あらゆるシーンでその美しさと快適さを実感できるはずです。CMF Phone 1を選ぶ上で、この高品質なディスプレイは大きな決め手の一つになるでしょう。
違い5:頼れる5000 mAh バッテリー!33W急速充電で十分な性能
スマートフォンのバッテリー持ちや充電速度は、日々の使い勝手に直結する重要な要素です。バッテリー切れの心配なく一日中使いたい、短い時間でしっかり充電したい、というのは多くのユーザーが望むことでしょう。ここでは、CMF Phone 1のバッテリーと充電性能について、実際に使ってみて感じたことをレビューします。
安心の大容量:5000mAhバッテリー搭載
CMF Phone 1は、5000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。これは、現在のスマートフォンの中でも比較的大容量な部類に入り、電池持ちに対する安心感につながります。公称値では、音楽再生なら約45.4時間、YouTubeの連続視聴でも約22.6時間という長時間の利用が可能です。
実際に私が日常的に使ってみた感覚(SNSチェック、ウェブサイト閲覧、音楽ストリーミングサービスでの再生、時々カメラ利用など)では、朝100%の状態で家を出て、普通に使って夜帰宅した時点でバッテリー残量が50%以上残っていることがほとんどでした。意識して節約すれば、充電なしで2日目に突入することも十分可能だと感じます。
これは、省電力性に優れたMediaTek Dimensity 7300プロセッサとの組み合わせも良い影響を与えているのかもしれません。バッテリー切れの心配をあまりせずに済むのは、精神的にも非常に楽です。
十分なスピード:33W急速充電に対応
バッテリー容量が大きいと充電時間が気になるところですが、CMF Phone 1は33Wの有線急速充電に対応しています。メーカーによると、バッテリー残量0%の状態から約26分で50%まで充電できるとのこと。実際に充電してみると、確かに速さを実感できました。
例えば、朝起きてバッテリー残量が心許ないことに気づいても、家を出るまでの短い時間でかなりの量を回復させることができます。また、外出先でモバイルバッテリーを使って充電する際にも、短時間で効果的に充電できるのは大きなメリットです。個人的には、この33Wという速度があれば、日常的な利用で充電速度に不満を感じることはほとんどないと感じました。
(※ACアダプターは同梱されていないため、33W以上の出力に対応したUSB PD充電器を別途用意する必要があります)
前モデルNothing Phone (2a)との比較
ここで、前モデルの「Nothing Phone (2a)」と比較してみましょう。バッテリー容量については、Phone (2a)も同じ5000mAhを搭載していたため、スタミナ面では同等と言えます。
一方、急速充電のスペックを見ると、Phone (2a)は45Wに対応していました。そのため、充電速度という点では、CMF Phone 1の33Wは前モデルよりもスペックダウンしています。純粋な充電スピードだけを比較すれば、Phone (2a)の方が速いということになります。
しかし、前述の通り、CMF Phone 1の33W充電も十分に高速です。約26分で50%まで充電できるのであれば、多くのユーザーにとって実用上大きな問題にはならないでしょう。個人的にも、45Wでなくても特に困る場面はありませんでした。
あると嬉しい便利機能も搭載
CMF Phone 1には、バッテリーに関する便利な機能も搭載されています。
5Wリバースチャージ: これは、CMF Phone 1自体がモバイルバッテリーのように機能し、USBケーブル(Type-C to Cなど)を使って他のデバイス(ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、あるいは友人のスマートフォンなど)に電力を供給できる機能です。出力は5Wと大きくはありませんが、緊急時には役立つ可能性があります。
例えば、CMF Buds Pro 2のような対応イヤホンのバッテリーが切れてしまった時に、サッと充電できるのは便利です。
バッテリーヘルステクノロジー: スマートフォンのバッテリーは消耗品ですが、少しでも長く良い状態を保ちたいものです。CMF Phone 1には、充電の仕方などを設定からカスタマイズしてバッテリーの劣化を抑え、寿命を延ばすための機能が搭載されています。長く愛用するための配慮が感じられる点も好印象です。
なお、CMF Phone 1はワイヤレス充電には対応していません。
まとめ:バッテリーと充電に関する評価
CMF Phone 1のバッテリーと充電性能について、実際に使ってみた評価をまとめます。
魅力的な点:
- 大容量5000mAhバッテリー: 一日中安心して使える、頼もしいバッテリー持ち。
- 優れたスタミナ: 省電力CPUとの組み合わせで、使い方によっては2日近く持つことも。
- 十分高速な33W充電: 約26分で50%まで充電可能で、日常使いには十分な速度。
- 5Wリバースチャージ: 他のデバイスに給電できる、いざという時に便利な機能。
- バッテリーヘルス機能: バッテリーの寿命を延ばすための配慮。
注意点:
- 充電速度は前モデルより低下: Nothing Phone (2a)の45W充電よりは遅い。
- ワイヤレス充電非対応: 置くだけ充電は利用できない。
- 充電器は別売り: 33W以上のUSB PD充電器が必要。
全体として、CMF Phone 1のバッテリー性能は非常に優秀で、多くのユーザーが満足できるレベルにあると感じました。充電速度は最速ではありませんが、実用上十分な速度であり、バッテリー持ちの良さがそれを補って余りある魅力となっています。
違い6:8GBメモリ搭載で最大2TBまでのストレージ拡張に対応で広がる可能性
スマートフォンの使い心地を左右する重要な要素が、メモリ(RAM)とストレージ容量です。メモリはアプリをスムーズに動かすための作業スペース、ストレージは写真や動画、アプリなどを保存しておく場所にあたります。ここでは、CMF Phone 1が搭載するメモリとストレージについて、その性能と使い勝手を実際に試した感想とともにレビューします。
快適動作を支える8GBメモリとRAMブースター
CMF Phone 1は、8GBのメモリ(RAM)を搭載しています。現代のスマートフォンとしては標準的~やや多めの容量であり、日常的な利用において不足を感じる場面はほとんどありませんでした。複数のアプリを同時に立ち上げても、動作が極端に遅くなったり、アプリが勝手に終了してしまったりすることは少なく、非常にスムーズです。
例えば、音楽ストリーミングアプリ(Spotifyなど)で音楽を聴きながら、ウェブサイト(Chromeなど)を閲覧し、時々SNS(XやInstagram)をチェックする、といったマルチタスクも快適にこなせました。さらに、CMF Phone 1は「RAMブースター」機能を搭載しており、内部ストレージの一部を仮想メモリとして利用することで、最大16GB相当までメモリを拡張できます。これにより、多くのアプリを同時に開いたり、メモリを多く消費するアプリを使ったりする際の安定性がさらに向上します。
選べる内蔵ストレージ:128GBと256GB
CMF Phone 1には、内蔵ストレージ容量が128GBのモデル(IIJmio限定)と256GBのモデル(Nothing公式サイトなどで販売)があります。
128GBモデルでも、多くのアプリや写真、動画を保存するには十分な容量です。しかし、高画質の写真をたくさん撮影したり、4K動画を頻繁に撮ったり、あるいは「原神」のような容量の大きなゲームを複数インストールして楽しみたいという場合は、256GBモデルを選んでおくと、容量不足の心配が少なくなり、より安心して利用できます。自分の使い方に合わせて選べるのは嬉しいポイントです。
最大の魅力:microSDカードで最大2TBまで拡張可能!
CMF Phone 1のストレージにおける最大の魅力であり、特筆すべき点は、microSDカードに対応していることです。これにより、別売りのmicroSDカードを使って、ストレージ容量を最大で2TB(テラバイト)まで拡張できます。2TBといえば、一般的なノートパソコンのストレージ容量に匹敵する、あるいはそれ以上の大容量です。
これは、前モデルの「Nothing Phone (2a)」にはなかった大きなメリットです。Phone (2a)では後からストレージを増やすことができませんでしたが、CMF Phone 1なら本体ストレージの容量を使い切ってしまっても、安価なmicroSDカードを追加することで、簡単に空き容量を確保できます。
個人的には、旅行先で撮影した高画質な写真(RAWデータなど)や長時間の4K動画、お気に入りのアーティストの楽曲データ(音楽配信サービスのオフライン再生用データなど)を、本体容量を気にせずにどんどん保存できる点が非常に魅力的だと感じました。
大量のデータをスマートフォン本体に入れて持ち運びたいユーザーにとって、microSDカードスロットの存在は心強い味方となるはずです。(※microSDカードスロットは、2枚目のnanoSIMカードスロットと排他利用になります。)
前モデルNothing Phone (2a)との比較
前モデル「Nothing Phone (2a)」と比較してみましょう。
メモリ(RAM): Phone (2a)には8GBモデルと12GBモデルの選択肢がありましたが、CMF Phone 1は8GBモデルのみです。ただし、どちらもRAMブースター(仮想メモリ機能)を搭載しています。
ストレージ規格: Phone (2a)は高速なデータ転送が可能な「UFS 3.1」規格のストレージを採用していました。CMF Phone 1のストレージ規格については公式な情報が見当たりませんでしたが、価格帯を考えるとPhone (2a)と同等か、それ以下の規格である可能性も考えられます。(体感速度で大きな差は感じにくいかもしれません)
外部ストレージ: これが最大の違いです。Phone (2a)はmicroSDカードに非対応でしたが、CMF Phone 1は最大2TBのmicroSDカードに対応しました。
ストレージ容量を後から柔軟に、かつ大容量まで拡張できるようになった点は、CMF Phone 1の大きなアドバンテージであり、利便性を格段に向上させていると言えます。
まとめ:メモリとストレージに関する評価
CMF Phone 1のメモリとストレージについて、その評価をまとめます。
- 魅力的な点:
- 十分な8GB RAM: 日常的なマルチタスクもスムーズにこなせるメモリ容量。
- RAMブースター搭載: より負荷のかかる場面での安定性を向上。
- microSDカード対応: 最大2TBまでの大容量ストレージ拡張が可能で、容量不足の心配を軽減。
- 柔軟なデータ管理: 写真、動画、音楽などの大容量データを外部ストレージに保存できる。
注意点:
- RAMの選択肢: 前モデルにあった12GBモデルは用意されていない。
- ストレージ規格: 前モデル(UFS 3.1)と比較して、同等かそれ以下の規格の可能性がある(ただし実用上の体感差は少ない可能性あり)。
- microSDはSIMと排他: デュアルSIM運用とmicroSDカード利用は同時にできない。
CMF Phone 1は、快適な動作を支えるメモリと、microSDカードによる圧倒的なストレージ拡張性により、日々の利用からデータ保存まで、幅広いニーズに応えてくれるスマートフォンです。特に、たくさんの写真や動画、音楽データを手元に置いておきたいユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
前モデルから引き継いだCMF Phone 1のメリット
新モデル Nothing「CMF Phone 1」が前モデル「Nothing Phone (2a)」から引き継いだメリットを紹介します。
メリット1:5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応
CMF Phone 1は、次世代の高速モバイル通信「5G」に対応しています。これにより、対応エリアでは従来の4G LTEよりも格段に速いスピードで通信が可能です。例えば、外出先でNetflixの映画やドラマを高画質のままダウンロードしたり、容量の大きなゲームアプリを短時間でインストールしたりといったことが、より快適になります。オンラインでの動画視聴やビデオ通話も、遅延が少なくスムーズに行えるでしょう。
また、自宅やカフェなどのWi-Fi環境では、より高速で安定した通信を実現する「Wi-Fi 6」に対応しています。Wi-Fi 6は、従来のWi-Fi 5と比べて通信速度が向上しているだけでなく、多くのデバイスが同時に接続している状況でも速度が低下しにくいというメリットがあります。高画質な動画ストリーミングサービス(例:YouTube Premiumの4K動画)を視聴したり、家族みんなが同時にインターネットを利用したりする場面でも、安定した通信環境を期待できます。
ワイヤレス機器との快適な連携:Bluetooth 5.3
ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチは、今やスマートフォンとセットで使うのが当たり前になりました。CMF Phone 1は、最新規格の一つである「Bluetooth 5.3」に対応しています。これにより、例えば「CMF Buds Pro 2」のような対応ワイヤレスイヤホンと接続すれば、音途切れが少なく、低遅延で快適な音楽体験や通話が可能です。
個人的にも、通勤中にワイヤレスイヤホンで音楽を聴いたり、ポッドキャストを楽しんだりする際に、接続が安定していることの重要性を日々感じています。Bluetooth 5.3対応は、そうした日常のちょっとしたストレスを軽減してくれる、嬉しいポイントです。スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」などとの連携もスムーズに行えるでしょう。
正確なナビゲーションをサポート:マルチGNSS対応
地図アプリを使って目的地へ向かう際、自分の位置が正確に表示されることは非常に重要です。CMF Phone 1は、米国のGPSだけでなく、ロシアのGLONASS、中国のBDS、欧州のGALILEO、そして日本の「みちびき」ことQZSSを含む、5つの衛星測位システム(マルチGNSS)に対応しています。
これにより、ビル街や山間部など、GPSの電波が届きにくい場所でも、複数の衛星からの電波を捉えることで、より速く、より正確に現在地を特定できます。実際にGoogle マップなどのナビゲーションアプリを使ってみると、位置情報の測位がスムーズで、ルート案内も安定していました。初めて訪れる場所でも安心して移動できる、頼れるナビゲーション性能です。
一方、前モデル「Nothing Phone (2a)」も5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応していました。
メリット2:ディスプレイ内 指紋認証に対応
スマートフォンのロック解除は、毎日何度も行う操作です。CMF Phone 1は、画面内に指紋センサーを搭載した「ディスプレイ内指紋認証」に対応しています。これにより、画面上の指定されたエリアに登録した指で触れるだけで、素早くロックを解除できます。
ポケットからスマートフォンを取り出し、画面に指を置く自然な動作で、スリープ解除からロック解除までが一瞬で完了します。物理的なセンサーを探す必要がなく、非常にスマートでストレスフリーな体験です。セキュリティと利便性を両立したこの機能は、日々の快適なスマートフォン利用に欠かせません。
【まとめ】前モデルから引き継いだCMF Phone 1のメリット
- 高速モバイル通信: 5G対応で、外出先でも快適なデータ通信が可能。
- 安定したWi-Fi: Wi-Fi 6対応で、自宅などのWi-Fi環境下での高速・安定通信を実現。
- スムーズなワイヤレス連携: Bluetooth 5.3で、イヤホンやスマートウォッチと安定接続。
- 正確な位置情報: マルチGNSS対応で、より精度の高いナビゲーションを提供。
- スマートなロック解除: ディスプレイ内指紋認証で、素早く安全にアクセス可能。
- 実績ある基本性能: 前モデルから引き継がれた、信頼性の高い機能を搭載。
Nothing「CMF Phone 1」のデメリットは3つ!
CMF Phone 1は多くの魅力を持つ一方で、コストを抑えるために割り切られた点や、注意すべき仕様もいくつかあります。購入後に「しまった!」とならないよう、主なポイントを確認しておきましょう。
1. おサイフケータイ・タッチ決済は非対応 (NFC/FeliCaなし)
CMF Phone 1はNFCおよびFeliCa(おサイフケータイ)に対応していません。そのため、モバイルSuica/PASMOといった交通系ICや、Google Payなどスマホをかざすタッチ決済は利用できません。キャッシュレス決済はQRコード決済が中心となります。日常的にタッチ決済やおサイフケータイを使っている方は特に注意が必要です。
2. スピーカーはモノラル、音の広がりに欠ける
スピーカーはモノラル仕様です。動画視聴や音楽再生時に、ステレオスピーカーのような音の広がりや臨場感は期待できません。特に横向きで動画を見る際に物足りなさを感じる可能性があります。音質を重視する場合は、イヤホンなどの利用がおすすめです。
3. 防水・防塵は生活防水レベル (IP52)
防水・防塵性能はIP52規格です。小雨や水滴程度なら問題ありませんが、水没や強い雨、お風呂場での使用には対応していません。水濡れのリスクがある場所での取り扱いには注意しましょう。
4. 特定の国内向け電波(バンド)に非対応
日本の主要な携帯キャリアが使う周波数帯(バンド)の一部、特にドコモやau回線(楽天モバイルのローミング含む)のプラチナバンドに対応していません。利用するキャリアや地域によっては、他のスマートフォンより電波が繋がりにくくなる可能性があります。
5. ワイヤレス充電は利用不可
CMF Phone 1はワイヤレス充電に対応していません。充電はUSB Type-Cケーブルで行う必要があります。置くだけ充電の便利さを求めている方にはマイナスポイントです。
まとめ:知っておきたいCMF Phone 1の注意点
- 決済: おサイフケータイ・タッチ決済が使えない。
- 音響: スピーカーがモノラルで臨場感に欠ける。
- 耐久性: 防水性能は生活防水レベル(水没不可)。
- 通信: 利用キャリアによっては繋がりにくい可能性がある。
- 充電: ワイヤレス充電はできない。
これらの点を理解した上で、CMF Phone 1のデザインやバッテリー持ちといった魅力と比較し、自分に合ったスマートフォンか検討することをおすすめします。
Nothing CMF Phone 1のスペック(仕様)
- ディスプレイ 6.67インチ、解像度1080 x 2400のスーパー AMOLED
※395 ppi/10億色/8ビット色/Ultra HDR /コントラスト比 1,000,000:1/2000 ニト (ピーク輝度) /700 ニト (通常輝度)/周波数 960 Hz PWM/LTPS - リフレッシュレート 120 Hz アダプティブ
- タッチサンプリングレート 240 Hz
- プロセッサ MediaTek Dimensity 7300
※4nm/8コア/最大2.5GHz/第2世代 TSMC プロセス (N4P) - GPU Arm Mali-G615 MC2
- RAM(メモリ)8GB
- ストレージ 128GB / 256GB
- 拡張ストレージ microSDカードで最大2TBまで
- バッテリー 5000 mAh
- 駆動時間 最大23時間、音声通話で43.6時間、YouTube視聴で22.6時間、音楽再生で45.4時間、Instagramで15.6時間
- 充電 33W 急速充電、5Wリバースチャージ
※ワイヤレス充電には非対応 - 背面カメラ 50MP
- 前面カメラ 16MP
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、MU-MIMO、Bluetooth 5.3 (A2DP、BLE)
※Wi-Fi ダイレクト、Advanced Hotspotをサポート - 衛星測位 GPS (L1)、GLONASS (G1)、BDS (B1I)、GALILEO (E1)、QZSS (L1)
- インターフェース USB Type-C (OTG)
- センサー アンダーディスプレイ指紋センサー
- 防水防塵 IP52 規格
- 筐体 バックカバーは交換可能、脱着可能なカバー付きアクセサリポイント
- 生体認証 ディスプレイ内指紋認証
- OS Nothing OS 2.6 (Powered by Android 14)
※2 年間の Android メジャーアップデート、3 年間のセキュリティアップデートに対応済み - サイズ 164 x 77 x 8 mm (※ヴィーガンレザーは9 mm)
- 重量 197 g (※ヴィーガンレザーは202 g)
- カラー ブラック、ライトグリーン、ブルー、オレンジ
- 付属品 CMF ケーブル (USB-C / USB-C)、安全に関する情報と保証カード、スクリーンプロテクター (貼付済み)、SIM トレイ取り出しツール
- 5G通信 対応
- SIMカード Nano SIM
対応バンド:CMF Phone 1
Nothing「CMF Phone 1」は5G通信に対応しています。
SIMはNanoSIM に対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
5G NR band: n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78
4G LTE bands: 1, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 28, 38, 40, 41, 66
3G UMTS (WCDMA) bands: 1, 4, 5, 8
2G GSM: 850/900/1800/1900
対応バンドの詳細
ドコモ
- 5G: n1, n28, n77, n78 に対応しています。
- ドコモ独自のn79、ミリ波のn257には対応していません。
- 4G: B1, B3, B28 に対応しています。
- 主要なプラチナバンドであるB19、およびB21, B42には対応していません。
- 3G: B1に対応しています。
- B6/19には対応していません。
- プラチナバンド: B28 (4G), n28 (5G) に対応していますが、重要なB19には対応していません。
au
- 5G: n28, n77, n78 に対応しています (ご提示の端末はn1, n3, n41にも対応しており、これらはauが転用している場合利用可能です)。
- ミリ波のn257には対応していません。
- 4G: B1, B3, B28, B41 に対応しています。
- 主要なプラチナバンドであるB18/B26、およびB11, B42には対応していません。
- 3G: auは3Gサービスを終了しています。ご提示の端末はB1, 4, 5, 8に対応しています。
- プラチナバンド: B28 (4G), n28 (5G) に対応していますが、重要なB18/B26には対応していません。
ソフトバンク
- 5G: n3, n28, n77 に対応しています (ご提示の端末はn1, n8, n41にも対応しており、これらはソフトバンクが転用している場合利用可能です)。
- ミリ波のn257には対応していません。
- 4G: B1, B3, B8, B28, B41 に対応しています。
- B11, B42には対応していません。
- 3G: B1, B8に対応しています (3Gサービスは順次終了予定です)。
- プラチナバンド: B8 (4G), B28 (4G), n28 (5G) に対応しています。
楽天モバイル
- 5G: n77 に対応しています。
- ミリ波のn257には対応していません。
- 4G: B3 (楽天モバイル自社回線), B28 (楽天モバイル自社プラチナバンド), B18/B26 (パートナー回線auローミング、順次終了) に対応しています。
- 3G: 楽天モバイルは3Gサービスを提供していません。
- プラチナバンド: B28 (楽天モバイル自社、エリア拡大中), n28 (5G) に対応しています。パートナー回線のプラチナバンドB18/B26にも対応していますが、ローミングは順次終了予定です。
結論
この端末は、
- ドコモ: 4Gの主要プラチナバンドB19に非対応のため、郊外や山間部、屋内での接続性に懸念があります。5Gのn79非対応は影響が限定的ですが、全体的にドコモでの利用は最適とは言えません。
- au: 4Gの主要プラチナバンドB18/B26に非対応のため、ドコモ同様に接続性に懸念があります。auでの利用も最適とは言えません。
- ソフトバンク: 4G/5Gの主要バンドおよびプラチナバンド(B8, B28/n28)に広く対応しており、比較的快適に利用できる可能性が高いです。
- 楽天モバイル: 4GのメインバンドB3、自社プラチナバンドB28に対応しており、5Gのn77にも対応しています。パートナー回線(au)のプラチナバンドB18/26にも対応しているため、ローミングエリアでも利用可能ですが、ローミングは順次終了します。楽天モバイルでの利用は問題ないと考えられます。
総合的に見て、この端末はソフトバンクおよび楽天モバイルでの利用に適している可能性が高いと言えます。ドコモとauでは、プラチナバンドへの対応が不十分なため、エリアによっては繋がりにくい可能性があります。 2Gについては、日本ではサービスが終了しています。3Gも各社でサービス終了が進んでいます。
なお、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
CMF Phone 1のバッテリーは交換できるか?
Nothing「CMF Phone 1」でバッテリー交換は可能なのでしょうか?調べてみると、一応できるようです。その理由は「背面パネルを着脱できる」ためです。
パネルの左右側面には合計4ヵ所のネジがあり、それを取り外すとバッテリーが見えます。バッテリーを古いものから新しいものへと交換すればバッテリー交換完了です。
ただし、もとの古いバッテリーと同じ規格のバッテリーが必要になります。日本では高額で販売されることが多いので、その場合はAliExpressの海外ストアを利用した方がいいかもしれません。
Nothing CMF Phone 1の評価
6つの基準でNothing「CMF Phone 1」を5段階で評価すると以下のようになります。
- スペック:★★★★
- デザイン:★★★★
- 通信:★★★★
- 機能:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
Nothingの低価格向けブランドCMF 初のスマートフォンになります。2024年3月に発売された「Nothing Phone (2a)」よりも安い価格ながらも、優れたデザイン性と高性能さを兼ね備えています。
前モデル「Nothing Phone (2a)」との大きな違いは3点です。
一つ目はプロセッサです。MediaTek Dimensity 7200 ProからMediaTek Dimensity 7300 プロセッサに変更され、性能が下がっていますが、その差は決して大きな差ではなく、わずかな差しかありません。ベンチマークの結果をみれば分かるとおり、ミドルレンジではトップクラスの性能で、動作に関しては十分に高いと評価できます。
二つ目はカメラです。背面カメラは50MP+50MPの2眼カメラからシングルの50MPに変更し、前面カメラも32MPから16MPに変更されています。カメラ性能においては前モデルの方が圧倒的に高いといえますが、
新モデルは現実に近いリアルな映像を撮影するTrueLens エンジン 2.0 搭載で、「AI ヴィヴィッドモード」も使えるなど、侮れない性能になっています。サンプル写真を見る限りでは十分な画質で、カメラ性能も十分に高いといえます。
三つ目はデザインです。新モデルNothing「CMF Phone 1」は交換式のカバーを採用し、カラーの異なるカバーに交換したり、オプションのスタンドやカードホルダー、ネックストラップなどを取り付けたりできます。この点は前モデルにはなかった仕様で、新モデルの方がユニークで面白いです。
まとめ
新モデルNothing「CMF Phone 1」は前モデルよりも低価格でありながら、プロセッサやカメラ、ディスプレイ、バッテリーなどで高い性能を保っています。交換式のカバーを採用するなどユニークな点もあり、使う「面白さ」のあるスマートフォンです。デザインが良く、性能も高い、SIMフリーの5Gスマートフォンを探している人におすすめします。
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Nothing「CMF Phone 1」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。
CMF Phone 2 Pro
Nothing CMFから発売された6.77インチの5Gスマートフォンです(2025年4月発売)。
MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G、8GBメモリ(RAMブースターで最大16GB拡張可能)、FHD+のフレキシブルAMOLEDディスプレイ(120Hzアダプティブ、3000nitsピーク輝度)、128GBまたは256GBストレージ、最大22時間(YouTube再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+50MP+8MPの3眼カメラ(メイン、望遠2x光学ズーム、超広角)、前面16MPのフロントカメラ、Android 15ベースのNothing OS 3.2 (3年間のAndroidアップデート、6年間のセキュリティパッチ保証) を搭載しています。
また、Essential Key、情報整理スペース「Essential Space」、Glyph Interface、ChatGPTとの連携機能、X軸リニアバイブレーター、ユニバーサルカバー(交換可・アクセサリーの取り付け)、タッチサンプリングレート1000Hzに対応。
IP54防水防塵、NFC (Google Pay対応)、最大2TBまでのストレージ拡張、33W有線急速充電、5Wリバース有線充電、画面下光学式指紋センサー、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSにも対応しています。
価格は、AliExpressで35,381円、です。
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OPPO A3 5G
OPPOから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2024年12月12日発売)。
MediaTek Dimensity 6300、4GB LPDDR4xメモリ、128GB UFS 2.2ストレージ、5100 mAhバッテリー、背面50MP+2MPの2眼カメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、45W 急速充電、IP54防水防塵、MIL-STD-810H、プラッシュタッチ、ウルトラボリューム、最大8GBまでのメモリ拡張、おサイフケータイ、NFC、デザリング、eSIM、最大1TBまでのストレージ拡張、側面指紋認証、顔認証、USB 2.0 Type-C (OTG)、3.5mmイヤホンジャック、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで29,818円(税込)、楽天市場で32,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで32,800円、です。
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moto g64 5G
モトローラから発売されたAndroid 14搭載の6.5型 スマートフォンです。MediaTek Dimensity 7025、フルHD+のIPS液晶、128GB、5000mAh バッテリー、背面 50MP + 2MPの2眼カメラ、前面 16MPのフロントカメラ搭載で、Dolby Atmos対応のステレオスピーカー、リフレッシュレート 120Hz、30W急速充電、IP52の防水防塵、指紋認証、顔認証、5G通信、Wi-Fi 5に対応しています。
価格は、Amazonで31,636円(税込)、楽天市場で34,800円(送料無料・3,163ポイントあり)、ヤフーショッピングで31,680円、米国 Amazon.comで$182.66 (※Moto G54)です。
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AQUOS wish4
シャープから発売されたAndroid 14 搭載の6.6型 5Gスマートフォンです。MediaTek Dimensity 700、HD+液晶、64GB、5000 mAh バッテリー、背面50.1MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを備えるほか、IP68防水防塵、MIL-STD-810H、おサイフケータイ、アルコール除菌、ハンドソープ洗浄、顔認証(マスク対応)、サイド指紋認証、Wi-Fi 5に対応しています。
価格は、Amazonで29,800円(税込)、楽天市場で31,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで37,400円です。
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OPPO Reno11 A
OPPOから発売されたColorOS 14搭載の6.7型 5Gスマートフォンです。MediaTek Dimensity 7050、フルHD+の有機EL液晶、128GB、5000 mAh、背面64MP + 8MP + 2MPの3眼カメラ、前面32 MPのフロントカメラ搭載で、
67W急速充電、リフレッシュレート 最大120Hz 可変(120Hz/90Hz/60Hz)、タッチサンプリングレート 最大 240 Hz、おサイフケータイ、IP65s防水防塵、ノイズキャンセリング、ディスプレイ指紋認証、Wi-Fi 5、に対応しています。
価格は、Amazonで44,364円(ワイモバイル版は21,600円)、楽天市場で43,890円(送料無料)、ヤフーショッピングで48,800円(ワイモバイル版は21,798円)です。
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OUKITEL C50
OUKITELから発売された6.8インチの5Gスマートフォンです。Android 14、MediaTek Dimensity 6100+、8GB LPDDR4x メモリ、HD+ IPS液晶、256GB UFS2.1、5150 mAhバッテリー、背面50MPカメラ、前面5MPカメラ搭載で、
リフレッシュレート 90Hz、最大24GBまでのメモリ拡張、ゴリラガラス 5、OTG逆充電(リバースチャージ)、指紋認証、顔認証、USB Type-C 2.0 (OTG)、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで27,191円(税込)、AliExpressで17,116円、です。
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他のNothingスマホと比較
他にもNothingのスマートフォンが販売されています。こちらの記事で最新機種やその選び方についてまとめているので、ぜひご覧ください。
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