2024年7月4日にシャープから発売されたエントリースマートフォン「AQUOS wish4」。発売から時間が経った現在でも、その人気は衰えることを知りません。多くのユーザーを惹きつける、その魅力とは一体何なのでしょうか?
AQUOS wish4の魅力
最大の魅力は、見やすさが劇的に向上した約6.6インチの大画面ディスプレイ、安心の耐久性、そして長時間の利用を可能にする大容量バッテリーにあります。
従来のAQUOS wishシリーズが持っていたコンパクトなイメージを覆す、約6.6インチのディスプレイへと大幅に大型化。リフレッシュレートは最大90Hz駆動に対応し、ウェブサイトやSNSのスクロールも驚くほど滑らかに表示できます。
また、AQUOS wishシリーズ史上最大容量となる5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、シャープの試算では1週間の電池持ちを実現。バッテリーの劣化を抑える「インテリジェントチャージ」機能も備え、長く安心して使える設計です。
カメラも大幅に進化しています。メインカメラは、前モデルwish3の約1,300万画素から約5,010万画素へと大幅に高画素化。手ブレ補正付きのインカメラや、好きな位置にシャッターボタンを配置できる「フローティングシャッター」機能も利用できます。
その他にも、新搭載の「迷惑電話対策機能」や、お子様からシニア世代まで使いやすい「ジュニアモード」「かんたんモード」、おサイフケータイ(Felica)、マスク対応の顔認証と指紋認証、MIL規格に準拠した高い耐久性にIPX8の防水性能など、エントリーモデルの枠を超えた魅力が満載です!
この記事で「AQUOS wish4」を徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれるAQUOS wish4の性能や機能を、実際の使用感に基づき徹底的に深掘りしてレビューします。
特に、前モデルである「AQUOS wish3」から何が、そしてどのように進化したのか。その違いに焦点を当て、AQUOS wish4の真の実力を明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- AQUOS wish4の総合的な評価とレビュー
- 前モデル「AQUOS wish3」との詳細なスペック比較
- デザイン、サイズ、重量の変更点と実際の持ちやすさ
- ディスプレイの見やすさと90Hz駆動の滑らかさ
- Dimensity 700の処理性能とAnTuTuベンチマークスコア
- 「原神」や「PUBG」など、人気ゲームの動作検証
- 5010万画素カメラの画質、夜景・ズーム撮影の実力
- 動画撮影時の手ブレ補正の性能
- 5000mAhバッテリーの実際の電池持ちと充電速度
- MIL規格準拠の耐久性や防水性能
- おサイフケータイや指紋認証、新機能「迷惑電話対策」の使い勝手
- メリット・デメリットの総まとめ
この記事を最後まで読むことで、「AQUOS wish4」が本当に必要なのか、購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: AQUOS wish4の特長|AQUOS:シャープ
デザイン:AQUOS wish4 ~前モデルから大胆チェンジ!大画面化は吉か凶か?~
ここでは、AQUOS wish4のデザインについて、その質感からサイズ、各部の使い勝手まで、前モデルであるAQUOS wish3との比較を交えながら、実際に手に取って感じた魅力や変化点を詳しくレビューしていきます。
手にした瞬間に伝わる質感の良さ。安っぽさを感じさせない再生プラスチック
AQUOS wish4を手に取ってまず感じるのは、その質感の高さです。筐体には再生プラスチック材が約60%使用されていますが、チープな印象はまったくありません 。むしろ、触った感触は研磨された石のようで、マット仕上げの背面はサラサラとしており、つい撫でてしまいたくなる心地よさです 。このすべすべとした肌触りは、前モデルのAQUOS wish3から受け継がれるwishシリーズの美点ですが 、wish4ではデザイン全体がより洗練された印象を受けます 。
最大の変化点!5.7インチから6.6インチへの大胆な大型化
デザインにおける最大の変化点は、なんと言ってもそのサイズ感です。AQUOS wish3が約147mm×約70mm、重さ約161gだったのに対し、AQUOS wish4は約167mm×約76mm、約190gへと大幅にサイズアップしました 。ディスプレイサイズで言うと5.7インチから6.6インチへの進化で、その差は歴然です 。この変更は、「エントリーモデルはコンパクトで安価」というこれまでの常識を覆す、大胆な一手と言えるでしょう 。
この大型化により、YouTubeで動画を観たり、ネットサーフィンをしたりする際の画面の見やすさは劇的に向上しました 。特に、小さな文字を読むのが苦手な方にとっては、まさに待望の進化点だと感じます 。しかし、その一方でAQUOS wish3の魅力であった「片手での軽快な操作性」は失われました。通勤電車でつり革に捕まりながらLINEの返信をする、といった場面では、正直なところ少し持ちにくさを感じてしまいます 。
<サイズ・重量の違い>
- AQUOS wish4:サイズ約 167 x 76 x 8.8 mm、重量 約162g
- AQUOS wish3:サイズ 約 147 × 71 × 8.9mm、重量 約162g
落ち着いたカラーと、個性が光る円形カメラユニット
カラーバリエーションは、ブルー、ホワイト、ブラックの基本3色に加え、ワイモバイル限定カラーとしてピンクが用意されています 。私が試したブルーは淡いパステル調で美しいのですが、マットな質感ながら指紋やホコリがやや目立ちやすいかもしれません 。
デザイン面で特に目を引くのは、背面カメラのデザインです 。AQUOS wish3のシンプルな長方形のカメラユニットから一新され、円を基調とした個性的で存在感のあるデザインになりました 。カメラ部分のみが光沢仕上げになっており 、これが絶妙なアクセントとして機能しています。「可愛い」という声があるのもうなずける、愛着の湧くデザインです 。カメラの出っ張りもわずかで、机に置いたときにガタつかない点も好印象でした 。
ユーザー本位の設計思想。イヤホンジャック搭載と全モデル指紋認証対応
使い勝手の面では、堅実かつ嬉しい進化が見られます。本体上部には最近のスマートフォンでは珍しくなった3.5mmイヤホンジャックを、下部にはUSB Type-Cポートを搭載 。有線イヤホンで音楽を楽しみながら充電できるのは、地味ながらも非常に便利です。また、左側面にはSIMピン不要で開閉できるカードスロットを備え、nanoSIMと最大1TBのmicroSDカードに対応 。eSIMとの組み合わせによるデュアルSIM運用も可能で、このあたりの柔軟性はAQUOS wish3からしっかりと受け継がれています 。
まとめ:デザインと外観(接続ポート)
- サイズと操作性:AQUOS wish3の5.7インチ/約161gから、6.6インチ/約190gへと大幅に大型化 。画面の見やすさが格段に向上した一方で、wish3の魅力だった片手での軽快な操作感は薄れた 。
- 質感:筐体に再生プラスチック材を約60%使用しながら、研磨された石のようにマットでサラサラした手触りで、チープさを感じさせない 。
- デザイン:カメラユニットはAQUOS wish3の長方形デザインから、個性的で存在感を放つ円形デザインに一新され、より洗練された印象を与える 。
- カラーバリエーション:ナチュラルで落ち着いたブルー、ホワイト、ブラックの3色を基本に、ワイモバイル限定カラーとしてピンクもラインナップされている 。
- 利便性の進化:イヤホンジャックや最大1TBのmicroSDカード対応といった便利な仕様は維持されている。
ディスプレイ:AQUOS wish4 ~大画面化と90Hz駆動は正義か? 明るさの弱点は克服できたのか?~
ここではAQUOS wish4のディスプレイについて、前モデルのAQUOS wish3からどれほど進化したのか、その魅力と注意点を詳しくレビューしていきます。サイズ、滑らかさ、そして輝度という3つの観点から、実際に使って感じた正直な感想をお伝えします。
待望の大画面化!文字も動画も格段に見やすい6.6インチ
AQUOS wish4を手にして最も感動したのは、ディスプレイがAQUOS wish3の5.7インチから6.6インチへと大幅にサイズアップしたことです 。この変化は、日々のスマホ体験を根底から変えるものでした。例えば、ニュースアプリで記事を読むとき、以前は小さくて読みづらかった注釈や細かい文字が、AQUOS wish4では何の苦もなくスラスラと頭に入ってきます。
YouTubeの動画視聴も、迫力と没入感が全く違います。解像度はHD+(720×1,612)で据え置きですが、画面が綺麗で文字も十分見やすく、大画面化の恩恵がデメリットを大きく上回っていると感じました 。
<ディスプレイの違い>
- AQUOS wish4:6.6インチ、解像度720 x 1612 ドットのTFT
- AQUOS wish3:5.7インチ、解像度720 × 1520 ドットのTFT
エントリーモデルの常識を覆す、滑らかな90Hz駆動
サイズアップと並ぶもう一つの大きな進化が、リフレッシュレートの向上です。AQUOS wish3の60Hzでは、X(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールすると少しカクつきが気になりました 。しかし、AQUOS wish4は最大90Hz駆動に対応しており、同じ操作をしても画面が驚くほど滑らかに追従します 。
この「ヌルヌル動く」感覚は、操作全体の快適さを格段に引き上げ、まるでワンランク上のモデルを使っているかのような満足感を与えてくれます。低価格なエントリーモデルでこの滑らかな表示体験ができるのは、非常に価値のあるメリットです 。
<リフレッシュレートの違い>
- AQUOS wish4:90Hz リフレッシュレート
- AQUOS wish3:60Hz リフレッシュレート
新採用の強化ガラスと便利な表示モード
目に見える進化だけでなく、安心感を高めるための地道な進化もAQUOS wish4の特長です。液晶の表面には、コンクリート路面への落下を想定した試験をクリアするほどの、高い耐衝撃性能を備えた強化ガラスが新たに採用されました。前モデルのAQUOS wish3にはなかったこの仕様により、万が一の落下時にも故障のリスクが低減され、より気兼ねなく日常使いができるようになりました。
画質面では、従来モデルと同様に豊かな色域を再現する「リッチカラーテクノロジー」に対応。さらに、ブルーライトを抑えて目への負担を軽減する「リラックスビュー」も利用できるため、就寝前の読書なども快適です。
屋外での視認性 – 「アウトドアビュー」の搭載と現実
AQUOS wish4は、強い日差しの下でも画面を見やすくする「アウトドアビュー」機能を搭載しています。これは、屋外で画面が暗くて見えないという課題に対応するための機能です。
しかし、カフェや電車内といった屋内での使用では全く問題ありませんが 、日中の公園など、直射日光が当たる場所では画面がかなり暗く感じられ、見づらい場面がありました 。
最大輝度は公表されていませんが、他のスマートフォンと比べても明らかに暗いという印象は否めません 。屋外で地図アプリを確認したり、写真を撮ったりする際には、手で日差しを遮るなどの工夫が必要になるでしょう。
まとめ:ディスプレイ
- 画面サイズ:AQUOS wish3の5.7インチから6.6インチへと大幅に大型化し、動画やウェブサイトの閲覧、小さな文字の視認性が劇的に向上した 。
- 滑らかさ:リフレッシュレートが最大90Hzに対応したことで、スクロールなどの操作が非常に滑らかになり、体感性能を大きく引き上げている 。
- 解像度と画質:解像度はHD+液晶で、近づくとドット感があるものの、通常の使用では十分綺麗で文字も見やすい 。
- 耐久性:コンクリートへの落下を想定した強化ガラスを新たに採用。前モデルになかった物理的な保護性能が加わり、より安心して使えるようになった。
- 明るさと表示モード:屋外での視認性を高める「アウトドアビュー」や目に優しい「リラックスビュー」を搭載。しかし、パネル自体の輝度は不足気味で、直射日光下での見にくさは依然として課題。
パフォーマンス:AQUOS wish4 ~心臓部は同じ、でも体感は違う?~
ここではAQUOS wish4のパフォーマンスについて、その頭脳であるCPUから、動作の快適さを左右するメモリ、そしてデータを保存するストレージに至るまで、前モデルAQUOS wish3との比較を交えながら、実際の使用感に基づいたレビューをお届けします。スペックシートの数字だけでは見えてこない、リアルな使い心地に迫ります。
プロセッサはAQUOS wish3と同じ「Dimensity 700」
AQUOS wish4の性能を語る上で最も重要な点は、SoC(プロセッサー)が、前モデルのAQUOS wish3と全く同じ「MediaTek Dimensity 700」であることです 。具体的には、2.2GHzの高性能コア2つと2.0GHzの効率コア6つで構成されるオクタコアCPUを搭載しており 、スペックシート上では性能の向上は見られません。そのため、購入前は「動作感はwish3から変わらないのだろう」と正直なところ、大きな期待はしていませんでした。
スペックは同じでも体感は向上?日常使いでのリアルな動作感
しかし、実際にAQUOS wish4を使い始めると、その印象は良い意味で裏切られました。AQUOS wish3では、X(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールすると時折引っかかりを感じることがありましたが 、wish4では同様の操作でもよりスムーズに追従してくれる感覚があります。もちろん、アプリの起動や、例えばGoogleマップで経路を検索した直後にLINEを開く、といった複数のアプリを切り替える場面では一瞬の間を感じることもあります 。
それでも、ネットニュースを読んだり、Instagramのフィードを眺めたりといった日常的な用途においては、カクつきを感じる場面は少なく、非常に快適です。ハードウェアは同じでもソフトウェアの最適化が進んだのか、「ライトユーザーにはこれで十分」と言える、安定した動作感を実現しています 。
4GBメモリと64GBストレージ – 速度と容量のバランス
メモリ(RAM)は、最大転送速度4266Mbpsを誇るLPDDR4Xを4GB搭載しています 。そして内蔵ストレージ(ROM)には、理論上の最大転送速度が5830MbpsのUFS 2.1を64GB採用しています 。これらのスペックはAQUOS wish3から据え置きです 。4GBのメモリは、音楽ストリーミングサービスのSpotifyを聴きながらウェブサイトを閲覧する、といった軽めのマルチタスクであれば問題なくこなせます。
しかし、複数のアプリを頻繁に行き来するような使い方では、アプリの再読み込みが発生しやすくなるでしょう。
特に、64GBというストレージ容量は、使い方によってはすぐに限界が見えてきます。LINEやPayPayといった必須アプリをいくつかインストールしただけで、空き容量は心もとなくなりました。写真や動画を多く撮影する方や、Amazonプライム・ビデオの作品をダウンロードして楽しみたい方は、最大1TBまで対応するmicroSDカードを別途用意することが必須となります 。この点は、購入前に自身の使い方と照らし合わせておくべき重要なポイントです。
まとめ:パフォーマンス(CPU性能、メモリ、ストレージ)
- CPU性能:プロセッサーはAQUOS wish3と同じ「MediaTek Dimensity 700」を搭載 。スペック上の進化はないものの、最適化が進んだのか日常的なブラウジングやSNS利用ではwish3よりもスムーズな印象を受ける 。
- メモリ:4GBのRAM(LPDDR4X)は、複数のアプリを頻繁に切り替える使い方には向かないが、LINEやウェブ検索といった単一の作業であれば問題なくこなせるレベル 。
- ストレージ:64GBのストレージ(UFS 2.1)は、多くのアプリやデータを本体に保存するには容量不足が否めない 。写真や動画の保存には、最大1TBのmicroSDカードの活用が推奨される 。
- 総合評価:ゲームや高度な作業には向かないものの、連絡や情報収集といったライトな使い方を主とするユーザーにとっては、価格を抑えつつも快適に利用できる、バランスの取れたパフォーマンスと言える 。
Antutuベンチマーク
AQUOS wish4は、MediaTek Dimensity 700 5Gプロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約37万点 (375074)を記録しています。
例: Antutu V10 総合で「375074」、CPUで「131645」、GPUで「54598」、MEMで「91144」、UXで「97687」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、前モデル「AQUOS wish3」は同じくMediaTek Dimensity 700 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で「333,889」(約35万 前後)を記録していました。
例: Antutu V10 総合で「333889」、CPUで「106588」、GPUで「60613」、MEMで「88422」、UXで「78266」
※同じプロセッサは、nubia Ivy、Libero 5G IV、Android One S10、にも搭載されています。
MediaTek Dimensity 700 5G性能を比較
AQUOS wish4が搭載するMediaTek Dimensity 700 5Gプロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPU ランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- MediaTek Dimensity 7025 (moto g64 5G)・・・Antutu:50万
- Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2 (Redmi 12 5G)・・・Antutu:45万
- Dimensity 6100+ (UMIDIGI G6 5G)・・・Antutu:44万
- MediaTek Helio G99 (Blackview SHARK 8 / POCO M5)・・・Antutu:41万
- Dimensity 6020 (OPPO A79 5G)・・・Antutu:40万
- Snapdragon 695 5G (OPPO Reno9 A)・・・Antutu:40万
- Dimensity 700 5G (AQUOS wish4)・・・Antutu:37万
- UNISOC T616 (OUKITEL C35)・・・Antutu:30万
- MediaTek Helio G85 (moto g24)・・・Antutu:約27万
- Unisoc T606 (UMIDIGI G5 Mecha)・・・Antutu:25万
<比較から分かること>
AQUOS wish4に搭載されたMediaTek Dimensity 700 5Gは、2024年現在のスマートフォン市場においては、エントリークラスに分類されるプロセッサです。その性能は、最新の上位モデルやミドルレンジモデルと比較すると見劣りするものの、スマートフォンの基本的な機能を利用する上では十分な能力を持っています。
具体的には、最新ゲームや高度なマルチタスクを求めるユーザーではなく、主に通話、メール、SNS、簡単なネット検索や動画視聴といったライトな使い方を想定し、手頃な価格で安定した動作を求めるユーザーにとって、バランスの取れた選択肢となる可能性を秘めていると結論付けられます。
ゲーム性能
MediaTek Dimensity 700 5Gのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。
原神
美しいグラフィックで広大なオープンワールドを冒険するアクションRPGです。非常に高いグラフィック性能を要求するため、スマートフォンへの負荷が極めて大きいゲームとして知られています。
Dimensity 700 5Gでこのゲームを動作させる場合、画質設定を「最低」、フレームレート設定を「30」にしても、安定したプレイは困難です。
フィールドを移動している際は25〜30FPSを維持できる場面もありますが、複数の敵との戦闘や元素爆発のエフェクトが重なると、フレームレートは15〜20FPSまで大きく低下し、画面の動きが著しく遅くなります。特に璃月や稲妻といったキャラクターやオブジェクトの多い都市部では、常にカクつきが発生し、快適な冒険は望めません。
フォートナイト
世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲームで、建築要素と素早いエイム操作が求められるため、安定したフレームレートが勝敗に直結します。
このプロセッサでは、グラフィック設定を「パフォーマンスモード(最低設定)」にし、3D解像度を低く設定する必要があります。この設定でも、フレームレートは安定せず、平均して20〜30FPSで動作します。特に、ゲーム終盤でプレイヤーが密集したり、激しい建築バトルになったりすると、フレームレートは20FPSを下回ることがあり、入力の遅延や画面のカクつきが顕著になります。勝利を目指す競技的なプレイには全く向いていません。
PUBG MOBILE (PUBGモバイル)
リアルなグラフィックと戦略性が特徴のバトルロイヤルゲームです。幅広いグラフィック設定が用意されており、比較的多くの端末で動作するように作られています。
Dimensity 700 5Gでは、グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「ウルトラ(40FPS)」にすることで、比較的プレイ可能なレベルで動作します。
この設定で、ほとんどの場面において35〜40FPSを維持します。ただし、車両での高速移動時や、複数の敵と近距離で撃ち合う場面、スモークグレネードが展開される状況などでは、一時的に30FPS前後まで落ち込むことがありますが、プレイに致命的な支障をきたすほどではありません。
アスファルト:Legends Unite
派手なグラフィックと爽快なスピード感が魅力のアーケードレースゲームです。最適化が進んでおり、見た目の華やかさに反して、比較的軽快に動作します。
この端末では、デフォルトの画質設定で、30FPSで動作します。ニトロを使った際のブーストエフェクトや、ライバル車をテイクダウンする際のクラッシュ演出など、グラフィックに負荷がかかる場面でも、フレームレートの大きな低下は少なく、安定してレースを楽しめます。高画質モードに切り替えるとカクつきが目立つため、標準設定でのプレイが推奨されます。
ポケモンGO
現実世界と連動した位置情報ゲームで、ポケモンを捕まえたり、バトルしたりして楽しみます。グラフィック負荷よりも、CPU性能やGPSの安定性が重要になります。
このゲームはDimensity 700 5Gで全く問題なく快適に動作します。マップ画面での移動、ポケモンの捕獲、ジムバトルやレイドバトルといった一連の操作において、カクつきを感じることはほとんどありません。AR機能を使用しても動作は安定しており、日常的に遊ぶ上でパフォーマンスに不満を感じることはないでしょう。
マインクラフト
ブロックで構成された世界で、自由に建築や冒険が楽しめるサンドボックスゲームです。描画距離やMODの有無によって、要求される性能が大きく変動します。
標準的な設定であれば、問題なく遊ぶことができます。描画距離を8チャンク程度に抑え、グラフィックに関する設定をシンプルにすれば、30〜40FPSを維持しながらプレイが可能です。ただし、TNTを大量に設置して爆発させたり、複雑なレッドストーン回路を動作させたりすると、処理が追いつかずにフレームレートは著しく低下します。巨大な建築物を作る際も、描画負荷が増えるにつれて動作が重くなることがあります。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Dimensity 700 5Gのゲーム性能は、ご提示のベンチマークスコア、特にGPUスコアが示す通り、限定的です。ポケモンGOや、グラフィック設定を低くしたPUBG MOBILE、アスファルトといった、比較的負荷が軽い、あるいは最適化が進んでいるゲームであれば、ある程度楽しむことが可能です。
これらのタイトルでは、日常的なプレイにおいて大きなストレスを感じることは少ないでしょう。しかし、「原神」や「フォートナイト」のような、高いグラフィック性能を要求する最新の3Dゲームを快適にプレイする能力はありません。
画質を最低まで落としても、フレームレートの低下やカクつきが頻繁に発生するため、ゲーム本来の体験を損なってしまいます。このプロセッサは、あくまでスマートフォンの基本的な利用を主眼に置きつつ、時々軽いゲームで遊ぶ程度のユーザー向けの性能であり、本格的なゲーミングには不向きであると結論付けられます。
原神を快適にプレイするには?
Dimensity 700はミドルレンジのSoCであるため、原神のような 高負荷 なゲームを最高設定で快適にプレイするのは難しいです。しかし、設定を調整することで、プレイ可能なレベルにすることは可能です。
グラフィック設定
- 低設定: 解像度を下げ、描画距離を短くし、影やエフェクトなどの効果をオフまたは最低にすることで、30-40FPSで動作する可能性があります。
- 中設定: 低設定と高設定の中間。 環境によっては、フレームレートが不安定になる可能性があります。
- 高設定: Dimensity 700では、高設定で快適にプレイするのは難しいと考えられます。
パフォーマンス調整
- ゲーム内の設定: グラフィック設定以外にも、フレームレートや解像度などを調整することで、パフォーマンスを向上させることができます。
- 端末の設定: 省電力モードをオフにする、バックグラウンドで動作しているアプリを終了するなど、端末の設定を変更することで、パフォーマンスを改善できる場合があります。
- 冷却: 長時間のプレイで端末が熱くなると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 冷却ファンを使用する、または休憩を挟むなどして、端末の温度を下げるようにしましょう。
カメラ:AQUOS wish4 ~画素数アップは画質アップに繋がったか?~
ここでは、AQUOS wish4のカメラ性能について、前モデルAQUOS wish3からの進化点を踏まえつつ、実際の撮影体験を通してその実力に迫ります。スペックの数字だけではわからない、リアルな写りや使い勝手を徹底的にレビューします。
カメラ構成 – スペックは大幅に進化、しかし実力は?
まずカメラのスペックを見ると、AQUOS wish4は前モデルのwish3から劇的な進化を遂げています。AQUOS wish3のメインカメラが約1300万画素・F値2.0だったのに対し、wish4では有効画素数 約5010万画素・F値1.8のカメラを搭載しました 。画素数が約4倍になり、レンズもより多くの光を取り込める明るいものを採用しているため、理論上はより精細で、暗い場所でもノイズの少ない写真を撮影できるはずです。
<AQUOS wish4:カメラの仕様>
- 背面50.1MPカメラ・・・広角79°、25mm、F値1.8レンズ、有効画素数 約5,010万画素 CMOS
- 前面8MPカメラ・・・広角78°、26mm、F値2.0レンズ、有効画素数 約800万画素 CMOS
さらに、このカメラを支える機能として、シャープ独自の画質エンジン「ProPix lite」や、暗所でもピントを合わせやすい位相差AF(オートフォーカス)に対応しています 。また、シャッターボタンを画面内の好きな位置に動かせる「フローティングシャッター」機能もあり、片手での自撮りなどがしやすくなっている点も嬉しい配慮です 。
<AQUOS wish4:カメラの機能>
画質エンジン「ProPix lite」(集光量が約31%増加)、「AIオート」、位相差AF、「フローティングシャッター」、HDR撮影(前面カメラを含む)、「オートHDR」、「ナイトモード」(夜間モード)、「ポートレートモード」、Camera Go、翻訳モード、フラッシュ、顔写真加工、タイマー(3秒、10秒)
実際の撮影体験 – 理想と現実のギャップ
スペック上は大きな期待を抱かせるAQUOS wish4ですが、実際の撮影体験では、その実力は価格相応であり、「高望みは禁物」というのが正直な感想です。
まず、日中の撮影では色の表現に独特のクセを感じました。晴れた日に公園の風景を撮ると空の青さが強調されすぎたり、カフェでランチプレートを撮影すると料理全体が不自然に黄色っぽく写ってしまったりと、彩度は高いものの、目で見たままの自然な色合いとは言い難い場面が多くありました 。
ただし、人物を撮影した際の肌の色は非常に自然で、この点は評価できるポイントです 。解像感についても、スマホの画面で見る分には問題ありませんが、少し拡大すると細部が潰れてしまい、「ドット絵のようだ」と感じることもありました 。
一方で、意外な健闘を見せたのが夜景撮影です。正直なところあまり期待していなかったのですが、実際に夜の街を撮影してみると、ノイズが少なく、建物の輪郭もしっかりと捉えることができました 。これは、明るいレンズと位相差AFが効果を発揮している証拠でしょう 。しかし、ズーム撮影はAQUOS wish3と同様に苦手なままです。2倍程度でも画質の劣化は明らかで、最大倍率では被写体が「油絵のように」なってしまい、記録用としても厳しいレベルでした 。
動画性能 – 手ブレ補正は今後の大きな課題
AQUOS wish4の動画撮影は、最大で1080p/30fpsの解像度に対応しています 。スペック上は、撮影者の揺れを軽減する「電子式手ブレ補正」も搭載されているとされています 。しかし、実際に撮影してみると、この手ブレ補正機能が最大のウィークポイントであることが浮き彫りになりました。
公園を散歩しながら撮影を試みたところ、一歩踏み出すたびに画面がガクンと揺れ、出来上がった映像は快適に視聴できるとは言い難いものでした 。その揺れは「アトラクションに乗っているかのよう」と表現されるほどで 、安定した動画を期待していると、がっかりする可能性が高いでしょう。ただし、意識して非常にゆっくりと歩いた場合に限り、ある程度ブレが抑えられた映像を撮ることもできました 。それでも少し早足になるだけで、揺れが目立ってしまいます 。その効果は極めて限定的と言わざるを得ません。
画質面でも課題は残ります。手ブレの影響で細部の解像感は失われがちで、全体的に「のっぺりとしていて平面的で絵のよう」な印象です 。また、発色は非常に鮮やかですが、それは「目が疲れてしまいそう」なほどで 、特に青みがかった不自然な色味に感じられます 。夜景の動画では、街灯などが白飛びしてしまい、明暗のバランスが良いとは言えませんでした 。
まとめ:カメラ性能
- カメラハードウェア:メインカメラはAQUOS wish3の約1300万画素から約5010万画素へと大幅にスペックアップし、より明るいF値1.8のレンズを採用している 。
- 日中撮影の画質:色の表現に不自然なクセ(被写体によって黄みや青みが強く出る)があり、解像感も物足りない 。ズーム撮影は画質の劣化が激しく実用的ではない 。
- 暗所とポートレート:意外にも夜景撮影はノイズが少なく健闘するが、ポートレートモードでの背景のボケ味は弱く、被写体が際立たない 。
- 動画撮影:電子式手ブレ補正の効果はほとんど感じられず、安定した滑らかな動画の撮影は非常に難しい 。
- 総合評価:スペックは大きく向上したものの、実際の画質は「記録用」と割り切るのが賢明。特に色のクセと動画性能には注意が必要。
機能:AQUOS wish4 ~日常を豊かにする、地味ながらも確実な進化~
ここでは、AQUOS wish4が日々のスマートフォンライフをどれだけ快適にしてくれるか、その便利な機能の数々に焦点を当ててレビューします。AQUOS wish4は、派手な新機能を搭載するのではなく、AQUOS wish3から着実に使いやすさを向上させる、実用本位の進化を遂げています。特に、毎日のように触れる生体認証や、もしもの時に役立つ安心機能の進化は大きな魅力です。
全モデル指紋認証対応 – 待望のストレスフリーなロック解除
AQUOS wish4を使って最も大きな進化だと感じたのが、生体認証です 。前モデルのAQUOS wish3では、指紋認証センサーはドコモ版など一部のキャリアモデルにしか搭載されておらず、多くのユーザーは顔認証のみに頼らざるを得ませんでした 。wish3の顔認証は、時に反応が遅いこともあり、マスク着用時や暗い場所ではロック解除に手間取ることがありました 。
その点、AQUOS wish4は全モデルが側面電源ボタン一体型の指紋認証に対応 。この変更により、日々のロック解除が驚くほどスムーズになりました 。センサーに軽く指を触れるだけで、マスクをしていても、どんな明るさの場所でも、瞬時にホーム画面にアクセスできます。この「当たり前」の快適さが、毎日使うスマートフォンにとっては最も重要だと改めて感じさせられました。
支払いを、もっとスマートに。「Payトリガー」の快適さ
指紋認証の進化は、AQUOSシリーズおなじみの「Payトリガー」機能の利便性も格段に向上させています 。これは、指紋認証でロックを解除した後にそのまま指をセンサーに当て続けると、あらかじめ設定しておいたPayPayなどの決済アプリを直接起動できる機能です 。
実際にコンビニのレジ前でこの機能を使ってみると、そのスマートさに感動します。ポケットからスマホを取り出し、ロック解除からアプリ起動まで、指一本のワンアクションで完結するのです 。AQUOS wish3にも搭載されていた機能ですが 、全モデルで使える高速な指紋認証と組み合わさることで、その真価を誰もが体感できるようになりました。
シニア層にも嬉しい、新搭載の「迷惑電話対策機能」
AQUOS wish4で新たに追加された、特に注目すべき機能が「迷惑電話対策機能」です 。これは、電話帳に登録されていない番号から着信があった際に、応答する前に自動音声で警告を発したり、用件を確認したりできるというもの 。さらに、通話を自動で録音する機能も備えており 、特殊詐欺などへの強力な抑止力となります。
AQUOS wish3にも通話中の音声メモ機能はありましたが 、着信前に相手をフィルタリングするwish4の機能は、より能動的な防衛策と言えます。実際にこの機能を家族のために設定した際、その安心感の大きさを実感しました。スマートフォンに不慣れな方や、シニア世代のご家族にこそ、この機能は大きな魅力となるでしょう。
かゆいところに手が届く、AQUOSならではの便利機能
AQUOS wish4には、これまで紹介した以外にも、日々の操作を少しだけ便利にしてくれる「AQUOSトリック」と呼ばれる機能が満載です。例えば、ウェブサイトで見つけたレシピや地図を保存したい時、一般的なスマートフォンでは電源ボタンと音量ボタンを同時に押すなど、少し面倒な操作が必要です。しかし「Clip Now」機能を使えば、画面の上の端を指でサッとなぞるだけで、表示されている画面を瞬時にスクリーンショットとして保存できます。この直感的な操作は一度覚えると手放せなくなるほど快適です。
また、ニュースサイトやSNSの長いタイムラインを読む際に便利なのが「スクロールオート」です。画面を自動でスクロールしてくれるため、朝食をとりながらなど、手が離せない時でもハンズフリーで情報を追いかけることができます。これは、利用者が画面を見ている間は画面を消灯しない「Bright Keep」機能と組み合わせることで、さらに快適になります。
そのほか、ゲームプレイ中に通知をオフにして集中できる「ゲーミングメニュー」や、位置情報や時間に応じて話しかけてくれるAIアシスタント「エモパー」など、エントリーモデルでありながら、利用者の体験を豊かにするための細やかな機能が充実している点も、AQUOS wish4の大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ:機能
- 生体認証:AQUOS wish3では一部モデル限定だった指紋認証が、全モデルに標準搭載された点が最大の進化点。顔認証と合わせて、マスク着用時でもスムーズなロック解除が可能になった 。
- 決済機能:おサイフケータイに加え、指紋認証と連動して決済アプリを素早く起動できる「Payトリガー」を搭載。日々の支払いがよりスマートに行える 。
- あんしん機能:新たに搭載された「迷惑電話対策機能」が秀逸。自動音声での警告や通話録音により、不審な電話への対策が強化されている 。
- AQUOS独自機能:指で画面の端をなぞるだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」や、長いウェブサイトを自動でスクロールしてくれる「スクロールオート」など、AQUOSならではの細やかな便利機能も充実している。
バッテリーと耐久性:AQUOS wish4 ~毎日を支える、タフさと安心の電池持ち~
ここでは、スマートフォン選びで地味ながらも極めて重要な「バッテリー性能」と「耐久性」について、AQUOS wish4がAQUOS wish3からどれほどの進化を遂げたのかを、実際の使用感と共にお届けします。毎日の生活に寄り添うパートナーとして、AQUOS wish4がどれほど頼りになる存在か、その魅力に迫ります。
圧倒的な進化を遂げたバッテリー性能
AQUOS wish4の最大の魅力の一つが、その卓越したバッテリー性能です。バッテリー容量は、AQUOS wish3の3,730mAhから、wishシリーズ史上最大となる5,000mAhへと大幅に増量されました 。この数字の差は、実際の使い心地に「安心感」という形で明確に現れます。
以前AQUOS wish3を使っていた際は、外出が長引くと夕方にはバッテリー残量が少し気になることがありました。しかしAQUOS wish4では、その心配が一切なくなりました。通勤中にニュースをチェックし、日中はメッセージのやり取り、夜は家でYouTubeを1〜2時間観る。そんな使い方をしても、就寝前にはバッテリーが50%以上残っている日がほとんどでした。
<バッテリー容量の違い>
- AQUOS wish4:5000 mAhバッテリー
- AQUOS wish3:3730mAhバッテリー
さらに、AQUOS wish4は単に大容量なだけではありません。バッテリーの劣化を抑える「インテリジェントチャージ」機能を搭載しており、充電時の負荷を賢く制御することで、3年後も90%の電池持ちを実現するとされています 。これにより、長く安心して使い続けられるという点も大きなメリットです。
また、バッテリーが少なくなっても充電速度が速く、対応の充電器を使えば1時間で70%以上も充電できるため、朝の支度の間にさっと充電するだけで、一日を乗り切るのに十分な活力を得られます。
日常の「もしも」に備える、鉄壁の耐久性
AQUOS wish4は、ただ電池が持つだけではありません。日々の生活で起こりうる「もしも」の事態に備えた、鉄壁の耐久性を備えています。米国国防総省の調達基準である「MIL-STD-810H」の18項目に準拠した耐衝撃性能は、AQUOS wish3から受け継がれる強みです 。
さらに、防水性能はAQUOS wish3のIPX7(水深1mに一時的に沈めても大丈夫)から、IPX8(水深1.5mに継続的に沈めても大丈夫)へと等級が上がっており、より安心して水回りで使えるようになりました 。実際にカフェでレビュー作業中に、テーブルからうっかり滑り落としてしまった際も、ディスプレイに採用されている強化ガラスのおかげで傷一つなく、その丈夫さを実感しました 。また、汚れた際にハンドソープで洗ったり、アルコール除菌シートで拭いたりできるのも、衛生面を気にする現代において非常に心強い仕様です 。
性能と熱 – 日常使いでは気にならない発熱
スマートフォンのパフォーマンスと発熱は密接な関係にありますが、AQUOS wish4はこのバランスも良好です。一部のベンチマークテストでは高負荷時に本体が熱を持つとの報告もありますが、私が動画を長時間再生したり、SNSを閲覧したりといった日常的な使い方をしている範囲では、本体が熱いと感じることはほとんどありませんでした。エントリーモデルとして、実用シーンにおける発熱は非常によく抑えられており、快適に使用できます。
まとめ:バッテリーと耐久性
- バッテリー容量と持続時間:AQUOS wish3の3,730mAhから5,000mAhへと大幅に増量 。日常的な使い方なら1日以上余裕で持つ、安心のバッテリーライフを実現している。
- バッテリー保護機能:充電の負荷を自動で制御し、電池の劣化を抑える「インテリジェントチャージ」を搭載。3年後も90%の電池持ちを維持することを目指した設計になっている 。
- 充電性能:USB Power Deliveryに対応し、1時間で70%以上の充電が可能など、充電速度も速く実用的。
- 耐久性:MIL-STD-810H準拠の耐衝撃性に加え、防水性能がAQUOS wish3のIPX7からIPX8へと向上 。コンクリートへの落下を想定した強化ガラスも採用し、非常にタフな作りになっている 。
- 発熱:高負荷のベンチマークでは発熱が報告されることもあるが、動画視聴や軽めのゲームといった日常的な利用シーンでは、本体はほとんど熱くならず快適に使用できる。
ソフトウェアとUI:AQUOS wish4 ~誰にでも優しい、使いやすさの哲学~
ここでは、AQUOS wish4のソフトウェアとユーザーインターフェース(UI)に焦点を当て、その使いやすさの秘密を解き明かします。AQUOS wish3で好評だったユーザーフレンドリーな思想を受け継ぎながら、最新OSの搭載と長期的なサポートで、さらに安心して長く使える一台へと進化しています。その魅力を、実際の使用感を交えながら詳しくレビューします。
最新OSと長期サポートの安心感
AQUOS wish4は、購入したその日から最新のAndroid 14を体験できます。前モデルのAQUOS wish3がAndroid 13で発売されたことを考えると、これは大きなアドバンテージです。さらに重要なのが、アップデートの保証期間です。OSのバージョンアップは最大2回とwish3と同等ですが、セキュリティアップデートは発売日から3年間提供されることが約束されています。
これは、AQUOS wish3の2年間のOSアップデート対応という情報と比較して、より長く安全にスマートフォンを使い続けたいユーザーにとって、非常に心強いサポート体制と言えるでしょう。
初めてのスマホでも安心、「ジュニアモード」と「かんたんモード」
AQUOS wish4は、AQUOS wish3で導入された、幅広い世代向けの専用モードをしっかりと受け継いでいます。これらのモードは、スマートフォンの複雑さを取り払い、誰にとっても直感的な操作を可能にします。
お子様を見守る「ジュニアモード」
お子様に初めてスマートフォンを持たせる際の不安を和らげてくれるのが「ジュニアモード」です。実際に設定してみると、Googleの「ファミリーリンク」とスムーズに連携し、アプリの利用時間やコンテンツへのアクセスを保護者が簡単に管理できました。
特に感心したのは、ホーム画面に最大3つの連絡先を登録できる「楽ともリンク」です。これにより、子どもが電話帳を開いて誤って知らない番号にかけてしまうリスクを減らせます。また、緊急時に親のスマートフォンへ位置情報を通知する「緊急SOS」機能もあり、万が一の時にも安心です。
シニア世代に寄り添う「かんたんモード」
シニア世代の方や、フィーチャーフォンからの乗り換えで操作に不安がある方には「かんたんモード」が最適です。このモードに切り替えると、まるで「らくらくスマートフォン」のように、ホーム画面のアイコンや文字が大きく太く表示され、視認性が格段に向上します。
表示するアプリを本当に使うものだけに絞ったり、「楽ともリンク」で家族や病院の連絡先をワンタッチで呼び出せるようにしたりと、自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。また、画面の長押し時間が少し長めに設定されるため、意図しないタップによる誤操作が減るという細やかな配慮も、実際に使ってみて非常に便利だと感じました。
<その他の機能>
Payトリガー、スクロールオート、Clip Now、ゲーミングメニュー(動作ブロック/通知ブロック/エッジコントロール)、クイック操作(電源キー長押しでアプリ起動/電源キー2回押しでカメラの起動)、AQUOS Home、かんたんモード、ジュニアモード、Bright keep(持つだけで画面点灯)、アシスタントキー、テザリングオート、インテリジェントチャージ
まとめ:ソフトウェアとUI
- OSとアップデート:最新のAndroid 14を搭載し、AQUOS wish3より長い3年間のセキュリティアップデートを保証。長く安心して使用できる。
- ジュニアモード:Googleファミリーリンクと連携し、利用時間やコンテンツを管理可能。ホーム画面の短縮ダイヤルや緊急SOS機能で、子どもの安全なスマホ利用をサポートする。
- かんたんモード:大きな文字とアイコン、シンプルなホーム画面でシニア世代に最適。誤操作を防ぐ工夫もされており、スマホデビューに優しい設計となっている。
- UIの印象:AQUOS wish3の使いやすさを継承しつつ、よりシンプルで操作しやすくなった印象。基本的な動作は快適で、ストレスなく利用できる。
AQUOS wish4とAQUOS wish3の主な違いを徹底比較
シャープのAQUOS wish4は、前モデルであるAQUOS wish3のコンセプトを継承しつつも、多くの点で重要な進化を遂げたスマートフォンです。一見すると似ているようで、その使い勝手は大きく異なります。ここでは、AQUOS wish4とAQUOS wish3の主な違いを項目別に詳しく比較し、どのような点が進化し、あるいは変わっていないのかを解説します。
1. デザインとサイズ
本体サイズ・重量
- AQUOS wish3: 約147mm × 約70mm × 約8.9mm, 約161g
- AQUOS wish4: 約167mm × 約76mm × 約8.8mm, 約190g
- 違い:(※AQUOS wish4は、wish3のコンパクトさから一転して大幅に大型化・重量化しました。これにより、大画面の見やすさを手に入れた一方で、片手での操作性は低下しています。)
デザインコンセプト
- AQUOS wish3: シンプルな長方形基調のデザイン。
- AQUOS wish4: miyake design監修による、円形のカメラユニットが特徴的な新デザイン。
- 違い:(※両モデルとも再生プラスチック材を使用していますが、AQUOS wish4はより洗練され、存在感のあるデザインに一新されました。また、サイドキーに再生アルミ材を採用するなど、環境への配慮も深まっています。)
2. ディスプレイ
画面サイズ
- AQUOS wish3: 約5.7インチ HD+液晶
- AQUOS wish4: 約6.6インチ HD+液晶
- 違い:(※画面サイズが約0.9インチも大きくなり、動画視聴やウェブサイト閲覧時の視認性が劇的に向上しました。)
リフレッシュレート
- AQUOS wish3: 60Hz
- AQUOS wish4: 90Hz
- 違い:(※AQUOS wish4はより高いリフレッシュレートに対応したことで、画面のスクロールなどが格段に滑らかになり、日常操作の快適さが向上しています。)
ディスプレイの耐久性
- AQUOS wish4: コンクリートへの落下を想定した強化ガラスを採用。
- 違い:(※AQUOS wish4は、ディスプレイ自体の物理的な強度が高められており、より安心して使えるようになりました。)
3. パフォーマンス
CPU・RAM・ROM
- 両モデル共通: MediaTek Dimensity 700, RAM 4GB, ROM 64GB
- 違い:(※頭脳であるCPUやメモリ、ストレージのスペックは全く同じです。処理性能の差は、ソフトウェアの最適化によるものが主で、劇的な性能向上はありません。)
バッテリー容量
- AQUOS wish3: 3,730mAh
- AQUOS wish4: 5,000mAh
- 違い:(※AQUOS wishシリーズ史上最大となる5,000mAhのバッテリーを搭載し、電池持ちが大幅に向上しました。充電の頻度を減らしたいユーザーにとって最大のメリットです。)
4. カメラ
メインカメラ
- AQUOS wish3: 約1,300万画素, F値2.0
- AQUOS wish4: 約5,010万画素, F値1.8
- 違い:(※AQUOS wish4は画素数が約4倍になり、より多くの光を取り込める明るいレンズを採用。理論上、より精細で暗所にも強い撮影が可能になりました。)
新機能
- AQUOS wish4: フローティングシャッター機能を追加。
- 違い:(※シャッターボタンを画面内の好きな位置に動かせるため、特に片手で撮影する際の利便性が向上しています。)
5. 耐久性と機能
防水性能
- AQUOS wish3: IPX5/IPX7
- AQUOS wish4: IPX5/IPX8
- 違い:(※AQUOS wish4は、より厳しい条件下での水没に耐えるIPX8に対応し、防水性能が強化されています。)
生体認証
- AQUOS wish3: 顔認証(全モデル)+指紋認証(一部モデルのみ)
- AQUOS wish4: 顔認証+指紋認証(全モデル)
- 違い:(※AQUOS wish4では、全てのモデルで高速な指紋認証が利用可能になり、利便性が大きく向上しました。)
迷惑電話対策機能
- AQUOS wish4: 新たに搭載。
- 違い:(※自動での警告や通話録音など、特殊詐欺対策に有効な機能が追加され、特にシニア世代の安心感が高まっています。)
6. ソフトウェアサポート
- OSバージョン
- AQUOS wish3: Android 13
- AQUOS wish4: Android 14
セキュリティアップデート
- AQUOS wish3: 明示的な保証期間の記載なし
- AQUOS wish4: 発売日から3年間
- 違い:(※AQUOS wish4はより新しいOSで出荷され、セキュリティ面でも長期間安心して利用できる保証が付きました。)
まとめ:AQUOS wish4とAQUOS wish3の違い
AQUOS wish4は、AQUOS wish3の単なる後継機ではなく、コンセプトを一部見直した「再定義モデル」と言えるでしょう。CPUやメモリといった基本性能は据え置きながらも、ディスプレイの大型化・高リフレッシュレート化、そしてバッテリー容量の大幅な増強により、「コンパクトで最低限」というイメージから「大画面で電池持ちに優れた、安心のスタンダードモデル」へと生まれ変わりました。
加えて、全モデルでの指紋認証対応や迷惑電話対策機能、より強固になった防水性能など、日々の使い勝手と安心感を高めるための細やかで着実な進化が随所に見られます。パフォーマンスを最優先するユーザーには向きませんが、長く快適に使える一台を求める多くの人にとって、AQUOS wish4はwish3以上に魅力的な選択肢となっています。
AQUOS wish4のメリット・デメリット
AQUOS wish4は、エントリーモデルながら多くの魅力と、価格相応のいくつかの注意点をあわせ持つスマートフォンです。ここでは、実際に使用して感じたメリットとデメリットを、比較対象であるAQUOS wish3との違いも踏まえながら、分かりやすく解説していきます。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【メリット】
メリット1:圧倒的なバッテリー持ち
AQUOS wish4の最大の強みは、その卓越したバッテリー性能です 。AQUOS wish3の3,730mAhから、シリーズ最大となる5,000mAhへとバッテリー容量が大幅に増量されました 。実際に使ってみると、その差は歴然です。ネット検索やSNS、動画視聴などを普通に使っても、1日の終わりにバッテリーが50%以上残っていることが多く、使い方によっては2日持つほどのスタミナを実感できました 。
メリット2:大画面と滑らかな90Hz表示
ディスプレイは、AQUOS wish3の5.7インチから6.6インチへと大幅に大型化し、動画やウェブサイトが格段に見やすくなりました 。さらに、リフレッシュレートが最大90Hzに対応したことで、SNSのタイムラインなどをスクロールする際の表示が非常に滑らかになっています 。エントリーモデルでこの大画面と滑らかな表示を両立している点は、大きな魅力です。
メリット3:安心の耐久性と防水性能
wishシリーズの特長であるタフさも健在です。米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」に準拠した耐衝撃性能に加え、防水性能もAQUOS wish3のIPX7からIPX8へと向上しました 。ディスプレイにはコンクリートへの落下を想定した強化ガラスが採用されており、日常生活における不意のアクシデントにも強い、安心感のある一台です 。
メリット4:全モデル搭載の指紋認証と便利な機能
AQUOS wish3では一部モデル限定だった指紋認証が、AQUOS wish4では全モデルに標準搭載され、利便性が大きく向上しました 。マスク対応の顔認証と合わせ、どんな場面でもスムーズなロック解除が可能です 。また、おサイフケータイやイヤホンジャック、microSDカードスロットといった、ユーザーが求める便利な仕様がしっかりと維持されている点も評価できます 。
メリット5:誰にでも優しい専用モードと迷惑電話対策
ソフトウェア面でも、使う人に寄り添う機能が充実しています。お子様の安全な利用をサポートする「ジュニアモード」や、大きな文字とシンプルな表示でシニア世代に最適な「かんたんモード」を搭載 。さらに、AQUOS wish4から新たに追加された「迷惑電話対策機能」は、不審な電話を自動で警告・録音してくれるため、非常に心強い機能です 。
【デメリット】
デメリット1:価格相応のカメラ性能
多くの長所を持つ一方で、カメラ性能は「価格相応」という評価です 。約5010万画素のカメラを搭載していますが、実際に撮影すると食事は黄色っぽく、風景は青っぽく写るなど、色の表現に不自然さを感じることがありました 。また、ズーム時の画質劣化が激しく、動画撮影時の手ブレ補正もほとんど機能しないため 、カメラ性能に期待する方には向きません。
デメリット2:ゲームプレイには不向きな処理性能
CPUはAQUOS wish3と同じ「MediaTek Dimensity 700」を搭載しており、処理性能に大きな向上はありません 。LINEやウェブサイトの閲覧といった日常的な使い方では快適ですが 、『原神』のような高いグラフィック性能を要求される3Dゲームを快適にプレイするのは困難です 。
デメリット3:屋外では見づらい画面の明るさ
ディスプレイは大型化し滑らかになりましたが、輝度不足という弱点は引き継いでいます 。屋内での使用に問題はありませんが、日中の明るい屋外では画面が暗くて見にくいと感じることが多く、視認性の悪さが気になる場面がありました 。
デメリット4:片手操作が難しくなったサイズ感
大画面化の代償として、AQUOS wish3の魅力であったコンパクトさと片手での操作性は失われました 。本体重量も約190gと重くなっており、手が小さい方や、これまで小型のスマートフォンを愛用してきた方にとっては、扱いにくさを感じる可能性があります 。
デメリット5:モノラルスピーカーと少ない内蔵ストレージ
スピーカーはモノラル仕様で、音質は「あまり良くない」という評価です 。動画や音楽のサウンドにこだわりたい場合は、イヤホンの使用が前提となります。また、内蔵ストレージが64GBと少ないため、多くのアプリやデータを保存したいユーザーは、別途microSDカードの購入が必要になるでしょう 。
AQUOS wish4のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ 6.6インチ、解像度720 x 1612 ドットのTFT
※HD+/リッチカラーテクノロジーモバイル/アウトドアビュー/リラックスビュー - リフレッシュレート 90Hz
- プロセッサ MediaTek Dimensity 700 オクタコア
※7nm/64bit/8コア/最大2.2GHz - GPU Mali-G57 MC2
- RAM(メモリ)4GB LPDDR4x
- ストレージ 64GB
- 外部ストレージ microSDカードで最大1TBまで
- バッテリー 5000 mAh
- 駆動時間 1度のフル充電で1週間
- 充電 インテリジェントチャージ(劣化を抑えて長く使える)
- 背面カメラ 50.1MP
- 前面カメラ 8MP
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、BLuetooth 5.3
- 衛星測位 GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSみちびき
- NFC/おサイフケータイ 対応
- インターフェース USB Type-C (OTG)、3.5mmイヤホンジャック
- センサー 加速度センサー、地磁気センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、照度センサー
- 防水/防塵 IPX5・IPX8/IP6X
- 耐久性 MIL-STD-810H 準拠・ 耐衝撃(落下)など全18項目
- デザリング 最大15台(Wi-Fi 10台、USB 1台、Bluetooth(PAN):4台を併用)
- 生体認証 顔認証(マスク対応)、サイド指紋認証
- アルコール除菌 対応(※ハンドソープ対応)
- 筐体 手触りの心地よさを追求したマット仕上げ、約60%再生プラスチック材
- OS Android 14 ※2年間で最大2回のOSのバージョンアップ予定
- サイズ 約 167 x 76 x 8.8 mm
- 重量 約162g
- カラー ホワイト、ブラック、ブルー
- 5G通信 対応・DSDV、4G LTE通信にも対応
- SIMカード NanoSIM / eSIM
対応バンド:AQUOS wish4
「AQUOS wish4」は5G通信に対応しています。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5G :n3 / n28 / n77 / n78 / n79
- 4G LTE: B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B28 / B38 / B39 / B41
- 3G: B1 / B2 / B5 / B6 / B8 / B19
- 2G GSM: 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
対応バンドの詳細
ドコモ:
- 5G: n78/n79
- 4G: B1/B3/B19(B6含む)/B28
- プラチナバンド: B19(B6) 対応
au:
- 5G: n28/n77/n78
- 4G: B1/B18(B26含む)/B28/B41
- プラチナバンド: B18/B26 対応
- (3G/GSMはサービス対象外)
ソフトバンク:
- 5G: n3/n28/n77/n78
- 4G: B1/B3/B8/B28/B41
- プラチナバンド: B8 対応
楽天モバイル:
- 5G: n77
- 4G: B3/B18(B26含む)
- プラチナバンド: n28 (700MHz帯) 対応
- (3G/GSMはサービス対象外)
結論
この端末(AQUOS wish4)は、バンド情報に基づくと、
- ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに完全に対応しており、各社のプラチナバンドも全てカバーしています。特に、ドコモの5Gで重要なn79にも対応しているため、より広いエリアで5G通信が期待できます。
- 楽天モバイルについても、自社の4G(B3)・5G(n77)バンド、パートナー回線(B18)、そして将来的に整備されるプラチナバンド(n28)の全てに対応しています。
- 3Gは、サービスが継続しているキャリア(ドコモ/ソフトバンク)の主要バンド(B1/B6/B8/B19)に対応しています。
- 総合的に見て、この端末は日本の4キャリア全てにおいて、都市部から郊外まで、電波を掴みやすく非常に快適に利用できる、フルスペックな対応状況と言えます。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天
モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
AQUOS wish4の評価
8つの基準で「AQUOS wish4」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ: ★★★☆☆
6.6インチの大画面と90Hzの滑らかな表示は魅力的ですが、屋外の明るい場所では画面が暗く、視認性が著しく低下するのが大きなマイナス点です。
スペック: ★★☆☆☆
CPU性能はAQUOS wish3から据え置きで、日常利用には十分ですが、ゲームや負荷のかかる作業には向きません。64GBのストレージ容量も心許ないです。
耐久性: ★★★★★
MIL規格準拠の耐衝撃性能に加え、防水性能もIPX8に向上。コンクリートへの落下を想定した強化ガラスも採用しており、エントリーモデル屈指のタフさを誇ります。
デザイン: ★★★★☆
再生プラスチック材を使いながらも安っぽさを感じさせない質感と、個性的な円形カメラユニットが好印象。ただし、大型化したため片手操作が難しくなった点は好みが分かれます。
通信: ★★★★☆
5Gやおサイフケータイ、eSIM対応など、国内での利用に必要な機能はほぼ網羅しています。Wi-Fi 6に非対応な点は価格を考えれば許容範囲です。
機能: ★★★★★
全モデルでの指紋認証対応や、新たに搭載された「迷惑電話対策機能」は大きな進化です。イヤホンジャックやmicroSD対応など、便利な機能が満載です。
使いやすさ: ★★★☆☆
誰にでも優しい専用モードや便利な独自機能は素晴らしいですが、本体の大型化による片手操作のしにくさと、屋外での画面の見づらさが快適さを損なう場面があります。
価格: ★★★★★
これだけのバッテリー性能と耐久性、豊富な機能を備えながら、非常に安価な価格設定は驚異的です。コストパフォーマンスは最高レベルと言えます。
【総評】 ★★★★☆
「進化」した部分と、その評価
AQUOS wish4は、前モデルのAQUOS wish3から明確な目的を持って進化したスマートフォンです。最大の進化点は、なんと言っても5,000mAhの大容量バッテリーによる圧倒的な電池持ちです。wish3で感じられたバッテリーへの不安は完全になくなり、「充電を気にせず使える」という絶大な安心感を手に入れました。また、6.6インチへの大画面化と90Hzの滑らかな表示は、動画視聴やウェブサイトの閲覧といった用途での快適さを格段に向上させています。
さらに、耐久性がIPX8防水へと強化されたことや、これまで一部モデル限定だった指紋認証が全モデルに標準搭載されたことも、日々の使いやすさを大きく向上させた重要な進化点です。
「変わらない」部分と、その課題
一方で、スマートフォンの頭脳であるCPUはAQUOS wish3から変わっておらず、処理性能はエントリークラスのままです。そのため、高いグラフィック性能を要求されるゲームには全く向きません。また、カメラは画素数こそ向上したものの、色の表現にクセがあり、動画の手ブレ補正も弱いため、「記録用」と割り切る必要があります。屋外での画面の視認性の低さという、wishシリーズが長年抱える課題が解決されなかった点も残念です。
このスマートフォンをおすすめする人
結論として、AQUOS wish4は「何を重視し、何を割り切るか」が非常に明確なスマートフォンです。
スマートフォンでゲームをほとんどせず、カメラ性能にもこだわらない。その代わり、圧倒的なバッテリー持ちと、万が一の時にも安心なタフさ、そしておサイフケータイなどの便利な機能を、できるだけ安価に手に入れたい。そんなユーザーにとっては、まさに理想的な一台と言えるでしょう。特に、初めてスマートフォンを持つお子様や、シンプルで長く使える一台を求めるシニア世代の方には、自信をもっておすすめできる選択肢です。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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ワイモバイルで購入するのはアリか?価格を徹底調査してみた
ここでは、ワイモバイルでAQUOS wish4 (ブルー) をオンラインストアで他社回線から乗り換え、48回払いの新トクするサポート(A) を利用する場合の料金について紹介します。
初期費用
事務手数料: 3,300円 (税込)
月額料金
1~24ヶ月目:
- シンプルM (15GB) プラン: 3,278円 (税込) ※プランは選択できます
- 機種代金: 230円 (税込)
- 合計: 3,508円 (税込)
25~48ヶ月目:
- シンプルM (15GB) プラン: 3,278円 (税込)
- 機種代金: 190円 (税込)
- 合計: 3,468円 (税込)]
25ヶ月目に新トクするサポートを利用する場合 (25ヶ月目以降):
- シンプルM (15GB) プラン: 3,278円 (税込)]
- 機種代金: 0円 (新トクするサポート利用で支払不要)
- 合計: 3,278円 (税込)
実質負担額
新トクするサポートを利用し、25ヶ月目に端末を返却する場合は、実質的に以下の金額を支払うことになります。
5,520円 (230円/月 x 24ヶ月)
内訳
- 機種代金: 31,680円
- 割引: -21,600円
- 支払総額: 10,080円
実質負担額と支払総額が違うのは、「新トクするサポート」を利用しているためです。
「新トクするサポート」は、48回払いで端末を購入し、25ヶ月目以降に端末を返却することで、残りの支払いが免除されるプログラムです。
AQUOS wish4 の場合
- 支払総額: 10,080円 (これは、48回払いを完済した場合の金額です)
- 1~24ヶ月目: 230円/月
- 25~48ヶ月目: 190円/月
- 新トクするサポート利用時の実質負担額: 5,520円 (230円/月 × 24ヶ月)
新トクするサポートを利用することで、25ヶ月目以降の支払いが不要になるため、実質的に支払うのは1~24ヶ月目の 5,520円 のみとなります。
ワイモバイルで「AQUOS wish4」をチェックする
※ワイモバイルのSIMに関することはこちらの記事で紹介しています。
「ワイモバイル」乗り換え続出でパンクする格安SIMを調査してみた
※ワイモバイルで販売しているスマホ本体についてはこちらの記事で紹介しています。
【2025最新】ワイモバイルのスマホ全機種を比較!最速で最適な一台を選ぶ
AQUOS wish4の価格・購入先
※SIMフリーモデル「SH-M27」は2024年7月26日以降に発売されました。
ドコモ オンラインショップ
型番:SH-52E。予約は6月20日、事前購入は7月1日10時から開始されます。
価格は一括払いで22,000円、
分割24回払いで916円×24回、分割36回払いで611円×36回、分割12回払いで1,833円×12回、
で販売されています。
ドコモ オンラインショップで「AQUOS wish4」(SH-52E)をチェックする
ECサイト
- Amazonで17,690円(docomo、SIMフリー)、
- 楽天市場で17,760円(送料無料・未使用品)、
- ヤフーショッピングで24,800円(SIMフリー)、
で販売されています。
Amazonで「AQUOS wish4」をチェックする
楽天市場で「AQUOS wish4」をチェックする
ヤフーショッピングで「AQUOS wish4」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「AQUOS wish4」に似た性能を持つスマートフォンも販売されています。
AQUOS wish5
シャープから発売された約6.6インチの5Gスマートフォンです(2025年6月26日発売)。
Android™ 15、MediaTek Dimensity 6300、4GBメモリ(プラス最大4GBの仮想メモリ対応)、720 x 1,612 pxの液晶、128GBまたは64GBストレージ、5,000mAhバッテリー、背面約5,010万画素のカメラ、前面約800万画素のフロントカメラを搭載しています。
また、「防犯アラート」機能、「電話アシスタント」、IPX5・IPX8・IPX9 / IP6X防水防塵、MIL-STD-810H準拠、おサイフケータイ (NFC)、Payトリガー、スクロールオート、Clip Now、ジュニアモード、かんたんモード、顔認証(マスク対応)、指紋認証、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPS(GNSS)に対応しています。
価格は、楽天市場で34,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで37,400円、シャープ公式ストアで34,980円 (税込)、です。
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BASIO active3
au/UQ mobileから発売された6.1インチの5Gスマートフォンです(2025年4月18日発売)。
Android™ 14、MediaTek Dimensity 6300 プロセッサ、4GBメモリ、HD+(1,560×720)のTFT-LCD液晶、64GBストレージ、4500mAhバッテリー、背面5,000万画素の広角カメラと約200万画素のマクロカメラからなる2眼カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。
また、おサイフケータイ(NFC)IPX5/IPX8の防水性能とIP6Xの防塵性能、迷惑電話対策機能、お好み調整(文字サイズ、画面消灯時間、通話音質)、画面録画、スマホの健康診断、でかピクト表示、天気などがわかるホーム画面に対応しています。
さらに、ワンタッチボタン、電話・メール専用ボタン、ダイレクトボタン(アプリ起動・音声検索)、歩数計(au限定通知機能あり)、トピックスクリーン、radiko+FM(ラジスマ、イヤホン別売)、指紋認証(電源ボタン)、顔認証(マスク対応)、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、auとUQ mobileで機種代金46,800円(※それぞれ割引あり)、です。
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moto g05
モトローラから発売された6.7インチのスマートフォンです(2025年3月14日発売)。
Android 15、MediaTek Helio G81 Extreme、8GBメモリ、HD+(1,604 x 720 px)のTFT液晶、128GBストレージ、5200 mAhバッテリー、背面 約5,000万画素のメインカメラ、前面 約800万画素 のフロントカメラを搭載しています。
また、最大24GBまでのメモリ拡張、ステレオスピーカー、Dolby Atmos、シンプルホーム、詐欺・迷惑電話対策、スマートスタートボタン、
IP52防水、最大1TBまでのストレージ拡張、、指紋認証(側面)、顔認証、USB Type-C (USB 2.0 /OTG)、3.5mmイヤホンジャック、、FMラジオ、デザリング、4G通信、 DSDV、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.4、GPS、NFC、に対応しています。
価格は、Amazonで20,800円(税込・2080円OFFクーポン付きで実質18,720円)、楽天市場で18,891円(送料無料)、ヤフーショッピングで20,250円、です。
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Galaxy A25 5G
Samsungから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年2月27日発売)。
Android 15、MediaTek Dimensity 6100+、4GBメモリ、720 x 1600 pxのTFT液晶、64GBストレージ、最大21時間(動画再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+2MPの2眼カメラ、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。
また、IPX5/IPX8防水防塵、、おサイフケータイ (Felica)、最大1.5TBまでのストレージ拡張、「かんたんモード」、「Galaxy使い方相談」、「端末リモート追跡」、通話録音、「Samsung Health」、「Smart Switch」(データ移行)、目の保護モード、バッテリーの保護、省電力モード、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで29,000円(税込・SM-A253QZKASJP)、楽天市場で15,980円(docomo・SIMフリー・送料無料)、ヤフーショッピングで14,980円(au・SIMフリー)、米国 Amazon.comで$274.00、です。
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Redmi 14C
シャオミから発売された6.8インチの4G スマートフォンです(2024年10月17日発売)。
Android14ベースのXiaomi HyperOS、MediaTek Helio G81-Ultra、4GB / 8GB LPDDR4X メモリ、HD+液晶、128GB / 256GB eMMC 5.1 ストレージ、5160 mAh バッテリー、背面50MP + 補助のAI 2眼カメラ、前面13MP カメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240 Hz、18W急速充電、IP52防水防塵、サイド指紋認証、AI顔認証、FMラジオ、最大1TBまでのストレージ拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで17,980円(税込・4GB+128GBモデル・8GB+256GBは21,800円)、楽天市場で17,980~23,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで23,980円、米国 Amazon.comで$128.02、です。
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arrows We2 Plus
FCNT合同会社が開発したAndroid 14搭載の6.6インチ 5Gスマートフォンです。
Qualcomm Snapdragon 7s Gen2、8GB メモリ、2400 x 1080 pOLED有機EL液晶、256GBストレージ、5000 mAhバッテリー、背面50.1MP + 8MPの2眼カメラ、前面16.1MPのフロントカメラ搭載で、
「Exlider」機能、自律神経活性度 測定機能、DP映像出力、リフレッシュレート 144Hz、ステレオスピーカー、Dolby Atmos、おサイフケータイ、IP68防水防塵、MIL規格、指紋認証、顔認証、ハンドソープ洗浄とアルコール除菌、迷惑電話対策機能、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。
価格はドコモで一括で62,150円です。
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Nothing CMF Phone 1
Nothingから発売されたNothing OS 2.6搭載の5G スマートフォンです。MediaTek Dimensity 7300、スーパー AMOLED液晶、5000 mAh バッテリー、背面 50MPのメインカメラ、前面 16MPのフロントカメラ搭載で、
交換式のカバー、33W 急速充電、5Wリバースチャージ、最大2TBまでのストレージ拡張、ディスプレイ内指紋認証、リフレッシュレート 120 Hz、タッチサンプリングレート 240 Hz、IP52防水防塵、Wi-Fi 6に対応しています。
価格は、AliExpressで38,363円(128GBモデル・256GBモデルは44,783円)、米国 Amazon.comで$259.00、ヤフーショッピングで50,000円、です。
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他のシャープ AQUOS スマホと比較
他にもシャープのAQUOS スマートフォンが販売されています。2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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