「MINISFORUM S100」がスティックPCで最強な理由を解説

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MINISFORUM S100」がスティックPCで最強な理由を解説!ベンチマークやゲーミング性能、デメリット、詳細な価格 情報も合わせて掲載しています。

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「MINISFORUM S100」が発売中!

2024年5月8日、中国のPCメーカーの Minisforum(ミニスフォーラム) から「S100」が発売されました。

インテル N100 プロセッサを搭載したスティックPCです。

Minisforumからは2023年12月にインテル N100搭載のミニPC「UN100L」が発売され、

小型サイズながらも高性能でコスパも高いと評判でした。

新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらに小型になっていることで、早くも話題になっています。

もちろん、静音で動作する冷却ファンもしっかりと搭載されていますよ。

それでは早速どんなスティックPCなのか詳しく見ていきましょう。

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公式ページ:【スティックPC】POE対応|Minisforum S100ミニPC

POE対応LANポートで電源を供給できる

MINISFORUM S100 POE

新モデル「MINISFORUM S100」はPOE対応でLANポートを経由して本体への給電が可能になっています。

POEとはPower over Ethernetの略で、LANケーブルを通して電力を供給する技術のことで、屋外や天井など電源を確保しにくい場所でも設置しやすいというメリットがあります。

特に防犯・監視用のネットワークカメラで使われることが多いようです。

Amazonなどで販売されている他の一般的なスティックPCは、このPOEに対応していません。電力の供給は基本的にUSBポートから行う必要があります。

MINISFORUM S100」はLANケーブルから給電できるため、電力供給のためにUSBポートを使用せずに済みます。

USB-CでPD給電・4つのポートも使える

MINISFORUM S100 PD給電

電力の供給はUSB3.2 Gen2 Type-Cポートから行うこともできます。新モデル「MINISFORUM S100」には2つのUSB3.2 Gen2 Type-Cポートを搭載しているため、もう一つのポートで10Gbpsの高速転送を利用することができます。

USBポートはこの他に、2つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポートが搭載されており、合計4つのポートで複数の周辺機器と接続することができます。

他のミニPCと比較

1.「MINISFORUM S100」・・・USB3.2 Gen2 Type-C (Alt Data DP and PD) x1、USB3.2 Gen2 Type-A ポート x2

2.「MeLe Overclock4C」・・・USB-C 3.2 Gen 2 (フル機能/DP1.4/PD3.0) ×1、USB-C (電源用/PD3.0) ×1、USB3.2 Gen 2 (10Gbps) ×2、USB 2.0 (480Mbps) ×1

3.「GMKtec NucBox G5」・・・ Type-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps) x3

4.「GOLE1 PRO」・・・Type-C (電源用)1 x1、USB3.0 x4

「MeLe Overclock4C」、「GMKtec NucBox G5」、「MeLe Overclock4C」は電源用を除くとポートが合計4つで、「MINISFORUM S100」と同じになります。

MINISFORUM S100」は超小型サイズでありながら、豊富なポートを備えているといえます。

ミニPCよりも小さく軽い・持ち運びに便利

新モデル「MINISFORUM S100」はサイズ 152 x 58 x19.5 mm、重量 約 285 gで、ホワイト カラーを採用しています。

他のミニPCと比較

1.「MINISFORUM S100」・・・サイズ 152 x 58 x 19.5 mm、重量約 285 g

2.「MeLe Overclock4C」・・・サイズ 178 mm x 93.5 mm x 21 mm、重量 不明

3.「GMKtec NucBox G5」・・・サイズ 71.8 x 71.8 x 44.4 mm、重量 206g

4.「GOLE1 PRO」・・・サイズ 142 × 91 × 19 mm、重量 200 g

「MINISFORUM S100」はスティックPCのため、縦幅が長くなっています。

また、厚さは「GOLE1 PRO」とほぼ同じくらいで、重量は約 285 gと300g以下に抑えられています。

このことから、「MINISFORUM S100」はミニPCよりも持ち運びやすく、携帯性に優れているといえます。

※上のYouTube動画で「MINISFORUM S100」の外観・デザインがチェックできるようになっています。ぜひご覧ください。

スティックPCでもIntel N100でパワフル

新モデル「MINISFORUM S100」は第12世代 (Alder Lake) Intel N100 プロセッサを搭載しています。10nmプロセス、4コア、4スレッド、最大3.4GHz 駆動のCPUで、TDP(CPUの発熱量と消費電力の目安)は6Wです。

また、GPUは第12世代のIntel UHD Graphics 750 MHzで、4K 60Hzの映像出力に対応。Microsoft のマルチメディア処理用 API のDirectX 12.1、OpenGL 4.6、OpenCL 3.0に対応し、ゲームや映像をスムーズに再生できます。

そのほか、音声や速度重視の AI ワークロードを実行するよう設計された超低消費電力なアクセラレーター「インテル Gaussian & Neural Accelerator」、カメラの画像と動画の品質を向上させる高度なハードウェア実装を使用した内蔵画像信号プロセッサー「インテル イメージ・プロセッシング・ユニット」、

オーディオ、音声、スピーチのインタラクション処理のために開発された統合オーディオ DSP「インテル スマート・サウンド・テクノロジー」などにも対応しています。

他のCPUと比較

Intel N100・・・10nm/4コア/4スレッド/最大3.4GHz/TDP 6W

Celeron J4125・・・14nm/4コア/4スレッド/最大2.7GHz/TDP 10W

最新のスティックPCの多くはインテルのCeleron J4125 プロセッサを搭載しています。

コア数とスレッド数はN100と同じですが、N100よりも古いプロセスで製造され、最大周波数もN100よりも低くなります。また、TDPも10WでN100よりも発熱量が高くなっています。

ベンチマーク

MINISFORUM S100 ベンチマーク

Intel N100 プロセッサはPassmarkのCPUベンチマークで約5600を記録しています。

現在 販売されているスティックPCの中で最も高いスコアになります。

他のCPUと比較

1.Intel N100・・・Passmark:5600

2.Intel N95・・・Passmark:5400

3.Intel N5105・・・Passmark:4000

4.Celeron J4125・・・Passmark:3000

5.Core m3-6Y30・・・Passmark:2168

6.Celeron N4000・・・Passmark:1423

7.Atom x5-Z8300・・・Passmark:814

Celeron J4125と比べて約2600も高いスコアで、ほぼ2倍 高いといっても過言ではありません。旧世代のスティックPCに搭載されていたCore m3-6Y30と比べても約3倍近くスコアが高くなっています。

グラフィック性能

第12世代のIntel UHD Graphics 750 MHzは3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] のグラフィックスコアで「800」前後を記録しています。

他のGPUと比較

intel N100 (UHD Graphics)・・・3DMark Fire Strikeで「800」前後

Celeron J4125 (UHD Graphics 600)・・・3DMark Fire Strikeで「400」前後

intel N100はCeleron J4125と比べて約 2倍高いグラフィック性能を持っています。

ゲーミング性能

Intel N100 プロセッサは一部のPCゲームをプレイできる性能を持っています。

プレイ可能な各 PCゲーム タイトルのフレームレート測定結果は以下の通りです。

原神(Genshin Impact)・・・30FPS

フォートナイト (Fortnite)・・・45 FPS

DOTA 2・・・40FPS

GRID: Autosport・・・60FPS

GTA V・・・44 FPS

マインクラフト (Minecraft)・・・30 FPS

Resident Evill 5・・・80 FPS

Skyrim・・・30 FPS

CS GO・・・60FPS

Forza Horizon 4・・・30FPS

原神は画質 低 設定で30 FPSで動作します。快適ではなく、一応ふつうにプレイできるレベルです。

フォートナイトは45 FPSで快適にプレイできます。

また、Skyrim、Battlefield 3など少し古い世代のPCゲームは比較的快適に動作します。

LPDDR5-4800 メモリ採用で転送速度が速い

新モデル「MINISFORUM S100」はLPDDR5-4800規格のメモリを8GB 搭載しています。

LPDDR5-4800規格は2400MHz(メガヘルツ)までの外部クロック(バスクロック)対応で、最高で38.4GB/s(ギガバイト毎秒)のデータ伝送が可能になっています。

オンボード仕様のため、メモリの増設はできません。

規格別のメモリ転送速度の違い

1.LPDDR4・・・最大3.2Gbps、

2.LPDDR4X・・・最大4.266Gps

3.LPDDR5・・・最大6.4Gbps

現在 発売されているCeleron J4125搭載のスティックPCはLPDDR4規格のメモリを搭載していることが多いです。

LPDDR5規格と比べると転送速度が2分の1ぐらいになり、動作スピードにも影響します。

新モデル「MINISFORUM S100」のメモリは転送速度が速く、LPDDR4規格のメモリよりも快適です。

256GBのUFS2.1ストレージで快適

新モデル「MINISFORUM S100」はUFS2.1規格のストレージを256GB 搭載しています。

UFSはeMMCと同じくフラッシュメモリーをベースにした内蔵ストレージ規格です。

2.1はそのバージョンを表しており、各バージョンによって性能が異なっています。

UFS2.1の仕様

帯域幅600 MB/s 、最大レーン数 2 、最大総帯域幅 1200 MB/s 、M-PHY 3.0 、UniPro 1.6

他の多くのスティックPCは基本的にeMMC ストレージを採用しています。

転送速度の違い

UFS 3.1 ・・・最大 23.2 Gbps

UFS 2.1 ・・・最大 11.6 Gbps

eMMC 5.0 ・・・最大 3.2 Gbps

eMMC 4.5 ・・・最大 1.6 Gbps

eMMCはUFS規格と比べて転送速度がかなり遅くなるため、UFS規格のストレージの方が快適に使用できます。

超小型でも4K 2画面出力に対応

MINISFORUM S100 4K 2画面

USB3.2 Gen2 Type-C ポートとHDMI ポートで2つのモニターに4K 出力できます。

USB3.2 Gen2 Type-C ポートはディスプレイポート出力に対応しています。

1.「MINISFORUM S100」・・・4K・2画面

2.「MeLe Overclock4C」・・・4K・3画面(USB-C、HDMI×2)

3.「GMKtec NucBox G5」・・・4K 2画面出力(HDMI x2)

4.「GOLE1 PRO」・・・4K・2画面(HDMI x2)

他のミニPCはほとんどが4K 2画面出力に対応しています。唯一4K 3画面に対応する「MeLe Overclock4C」は2つのHDMIポートの他に、ディスプレイポート出力が可能なUSB-Cポートを搭載しています。

W-Fi 6 とBLuetooh 5.2対応で通信も速い

新モデル「MINISFORUM S100」は次世代通信規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)に対応し、従来よりも約4〜10倍の速度で通信できます。また、BLuetooh 5.2に対応し、ワイヤレス機器ともスムーズに接続できます。

他のミニPCと比較

1.「MINISFORUM S100」・・・W-Fi 6 、BLuetooh 5.2

2.「MeLe Overclock4C」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、MU-MIMO

3.「GMKtec NucBox G5」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2

4.「GOLE1 PRO」・・・W-Fi 6 、BLuetooh 5.2

ほとんどのミニPCがWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応していました。「GMKtec NucBox G5」だけはWi-Fi 5、Bluetooth 4.2対応です。

「MINISFORUM S100」のスペック

MINISFORUM S100 インターフェース

  • プロセッサ(CPU) 第12世代 (Alder Lake) Intel N100
    ※10nm/4コア/4スレッド/最大3.4GHz
  • GPU Intel UHD Graphics
  • RAM(メモリ)8GB LPDDR5-4800Mhz オンボード (増設不可)
  • ストレージ 256GB UFS2.1
  • 電源 PD 65W (電源アダプター含み)
  • カメラ なし
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 & BlueTooth 5.2 ※オンボード、交換不可
  • 有線LAN 2500Mbps LAN ( PoE IEEE 802.3at 対応)
  • インターフェース USB3.2 Gen2 Type-C (Alt Data DP and PD) x1、USB3.2 Gen2 Type-A ポート x2、HDMI x1、Clear CMOS x1、RJ45 2.5ギガビットイーサネットポート x1
  • 映像出力 USB C ポート (4K@60Hz) x1、HDMI 2.0 (4K@60Hz) x1
    ※HDMI to HDMI/ USB-C to USB-C使用をおすすめ、DP to HDMIで映らないことあり
  • オーディオ出力 HDMIx1
  • 冷却ファン スマート静音ファン、細かいファンブレード設計、静かな動作(アイドル状態24dB、全負荷状態43dB)
  • MS Office なし(利用できません)
  • OS Windows 11 Home
  • サイズ 152 x 58 x19.5 mm
  • 重量 約 285 g
  • カラー ホワイト
  • 付属品 電源アダプター x1、電源ケーブル x1、HDMI ケーブル x1、取扱説明書(日本語対応)x1

「MINISFORUM S100」のデメリット

MINISFORUM S100

製品の写真を見てすぐに気づくのが「HDMIポート」(オス)がないことです。

一般的なスティックPCはモニターのHDMIポートに直接差し込めるように「HDMIポート」(オス)が搭載されており、先端が出っ張った形をしています。

そのため、HDMIケーブルなしで使用できるというメリットがあります。

一方、「MINISFORUM S100」はHDMIポート(メス)が搭載されており、一般的なミニPCと同じように本体にHDMIケーブルを差し込む形になっています。

変換アダプターを利用してケーブルを省くことは可能ですが、基本的にHDMIケーブルが必須になり、作業に邪魔になる可能性があります。

「MINISFORUM S100」の価格・販売先

MINISFORUM S100 横向き

MINISFORUM公式サイト

29,980円で販売されています。

詳細はこちら。【スティックPC】POE対応|Minisforum S100ミニPC 

ECサイト

Amazonで38,980円(税込・7406円OFFクーポン付き)、

楽天市場で39,980円(送料無料)、

ヤフーショッピングで43,380円(送料無料)、

米国 Amazon.comで$219.99、

で販売されています。

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おすすめの類似製品を紹介

MINISFORUM S100」と同じ超小型PCが販売されています。

「HiMeLE PCG02 Pro」

Mele Technologiesから発売されたスティックタイプのミニPCです。

Windows 11 Pro、Intel N100、8GB LPDDR4x メモリ、128GB eMMC ストレージ、SDカードスロットを搭載しています。

また、4K 2画面出力(HDMI x2)、ファンレス設計、ストレージ拡張(microSDカードで最大2TB)、ケンジントンロック、USB3.2 Gen2 Type-C x1、USB3.2 Gen2 Type-A x2、Wi-Fi 5、Bluetooth、1Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで29,999円(税込)、楽天市場で30,255円、ヤフーショッピングで30,255円、AliExpressで30,500円(MeLE PCG02 Pro)、米国 Amazon.comで $179.99 ($30 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:「HiMeLE PCG02 Pro」と「MINISFORUM S100」を比較

「MeLe Overclock4C」

MeLeから発売されたIntel N95搭載の超小型PCです。最大512GB M.2 SSD、フル機能USB-C 搭載で、最大4TBの拡張、4K 3画面出力・Wi-Fi 6、冷却システムに対応しています。

価格は、Amazonで34,999円(税込・6500円 OFFクーポン付き)、楽天市場で35,321円(送料無料)、AliExpressで27,486円、米国 Amazon.comで$269.99 ($60 OFFクーポン付き) 、です。

関連記事:「MeLe Overclock4C」極小でも妥協なし? 話題の超小型PCと徹底 比較!

「GMKtec NucBox G5」

GMKtecから発売されたIntel N97搭載の超小型PCです。256GB / 512GB M.2 2242 SATA 搭載で、4K 2画面出力、冷却ファン、Wi-Fi 5、1000Mの有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで26,985円(税込・3000円 OFFクーポン付き)、楽天市場で26,985円、AliExpressで35,057円、米国 Amazon.comで$199.99 ($30 OFFクーポン付き)です。

関連記事:N97の「GMKtec NucBox G5」がN100より優れている理由を解説 

「GOLE1 PRO」

5.5インチのタッチ液晶が付いた超小型PCです。Celeron J4125搭載で、4K 2画面出力、Wi-Fi 6、ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで31,600円(税込)、楽天市場で47,000円 (税込・送料無料)、ヤフーショッピングで56,375円(税込・送料無料)、AliExpressで39,217円、米国 Amazon.comで$289.99 ($40 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:「GOLE1 PRO」(5.5インチ液晶付き)がセール! 人気ミニPCと徹底 比較 

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