2024年4月に発売された「GEEKOM XT12 Pro」の特徴やスペック、ベンチマーク、の違い、メリット、価格を紹介します。似た性能を持つ類似モデルも合わせて掲載しています。
※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。
Core i9-12900H搭載の「GEEKOM XT12 Pro」が発売開始!
台湾のPCメーカーGEEKOMから第12世代 インテル Core i9-12900H プロセッサを搭載したハイスペックなミニPCが発売されました。
大容量メモリ、ストレージに加え、USB 4 Gen3 Type-C ポートや新しい冷却システムを備えた豪華な仕様になっています。
Core i9-12900Hの性能は?
第12世代のIntel Core i9-12900Hは、PassmarkのCPUベンチマークスコアで約2万8千ほど。
GPUは第12世代の インテル Iris Xe グラフィックス で、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「5600」を記録しています。
最新の13世代のプロセッサと比べると、一世代前のプロセッサになりますが、ベンチマーク上では、「Minisforum MS-01」が搭載する Core i9-13900H プロセッサと比べてもあまり大きな差は見られませんでした。
「GMKtec NucBox K7」が搭載するインテル Core i5-13500H と比べても同じくらいか、少し上の性能になるので、実用的に使える性能を十分に備えたプロセッサであるといえます。
2つのUSB 4 Gen3 Type-C ポートが使える!
また、インターフェースに USB 4 Gen3 Type-C ポートを2つ備えていることも大きな特徴です。
このポートは Thunderbolt 4 互換 になっており、最大40Gbpsの高速データ転送やPD給電、8K出力もできるスグレものです。
映像出力はHDMI 2.0ポートが2つ搭載されているので、USB 4と組み合わせて、4つのモニターに同時に出力することもできます。
なお、Type-Cはこの他にもデータ転送用のUSB 3.0 Type-Cポートを1つ搭載しており、合計3つのType-Cポートを利用できるようになっています。
新しい冷却システム「IceBlast 1.0」で強力に冷却!
その他の注目点は、新しい冷却システム「IceBlast 1.0」を搭載している点です。
銅パイプと大型ファンで本体を強力に冷却し、長時間の使用でも高熱化せず、安定して動作できるようになっています。
大容量メモリやストレージ搭載でお得感がある
そのほか、32GB DDR4-3200メモリと1TB M.2 2280 SSD ストレージ(最大2TB)を最初から搭載していることも大きな魅力です。
メモリは64GBまで拡張可能で、ストレージはM.2 2242 規格に対応した拡張スロットを利用して、さらに最大1TBまで拡張できます。
公式ページ: GEEKOM NUC XT12 Pro 第12世代 インテル® CORE™ I9-12900H
GEEKOMとは?
2003年に 台湾 で設立されPC製造メーカーで、ミニPCのブランド名でもあります。設立開始から約20年にわたり高品質のコンピュータ製品を製造してきた実績があり、北米やヨーロッパ、アジア、日本をはじめ、世界各国に支社を設けています。
また、有名企業で活躍してきた技術者を多く採用しており、高い品質管理にも定評があります。最近では日本の大手メディアにも取り上げられ、徐々に注目され始めている注目のメーカーです。
安全性は?
「GEEKOM XT12 Pro」は振動や高音、落下など6つのテストをクリアしており、ミニPCの中でも高い耐久性を持っているといえます。徹底した品質管理のもとに製造されているため、バックドア(backdoor)などの心配は不要です。なお、保証期間は3年間で、万が一故障しても安心です。
それでは「GEEKOM XT12 Pro」の性能をくわしく見ていきましょう。まずはスペックです。
「GEEKOM XT12 Pro」のスペック
- プロセッサ Intel Core i9-12900H (12th Gen Alder Lake)
※10nm/14コア/20スレッド/最大5.00GHz/TDP 35W - GPU Intel Iris Xe Graphics eligible 第12世代 1.45 GHz
- RAM(メモリ)32GB DDR4-3200 SODIMM 260PIN
- 拡張メモリ 最大64GBまで
- ストレージ 1TB M.2 SSD (1 x M.2 2280 PCIe Gen 4 x4 SSD)
- 拡張ストレージ M.2で最大1TBまで(1 x M.2 2242 SATA SSD スロット)
- 電源 19V6.32A 電源アダプター
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E (Intel AX211)、Bluetooth 5.2
- 有線LAN インテル 10/100/1000/2500 Mbps RJ45
- インターフェース USB 4 Gen3 Type-C (40Gbps/PD/DP) x2、USB 3.0 Type-C (Data only) x1、USB 3.2 Gen 2 (うち1つはPD対応) x2、HDMI 2.0 x2、RJ45 x1、SDカードリーダー x1、3.5mm ヘッドフォンジャック x1、DCジャック x1、電源ボタン x1、ケンジントンロック x1
- 映像出力 8K 出力 (USB 4 Gen3 Type-C) + 4K 4画面出力 (USB 4 Gen3 x2 + HDMI 2.0 x2)
- 冷却システム IceBlast 1.0、銅パイプと大型の静音ファン
- ケンジントン ロック 対応
- VESAマウント 対応(キット付属)
- 耐久性 6つのテストをクリア(振動試験 高温試験 高度試験 温度 および湿度試験 落下試験 湿度試験)
- 筐体 アルミニウム、ユニボディ シャーシ 採用、傷や指紋の耐性あり
- OS Windows 11 Pro (64-bit) ※プリインストール済み、Windows 10 Pro、Linux など OS のサポート
- サイズ 117 x 111 x 38.5mm
- 重量 652 g
- カラー シルバー
- 付属品 VESAマウント x1、電源アダプター x1、HDMIケーブル x1、ユーザーガイド x1、サンキュウカード x1
ベンチマークを比較
「GEEKOM XT12 Pro」は第12世代の Intel Core i9-12900H プロセッサを搭載し、PassmarkのCPUベンチマークスコアで「28206」、Geekbench 6によるベンチマークのスコアでシングルコア約「2426」、マルチコア約「11894」を記録しています。
① Core i9-12900H・・・Passmarkで「28206」
② Core i9-13900H・・・Passmarkで「29694」
③ Core i5-13500H・・・Passmarkで「23199」
④ Ryzen 7 7840HS・・・Passmarkで「29937」
グラフの図表にあるように、Geekbench 6でも比較してみましたが、あまり大きな差は見られませんでした。
それでは次に、グラフィック性能をチェックしていきましょう。
「GEEKOM XT12 Pro」はCPU内蔵のGPUである第12世代のインテル Iris Xe グラフィックスを採用し、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「5600」を記録しています。
他のプロセッサのGPUと比較すると、これもなかなか高いスコアになっていることが分ります。
第12世代のインテル Iris Xe Graphics ・・・約「5600」
第13世代のIntel UHD Graphics・・・約「5000」前後
第13世代のIntel Iris Xe Graphics ・・・約「6000」前後
Radeon 780M・・・約「8000」前後
グラフィック性能はもっと大きな差がつくかと思いましたが、第13世代のインテル系プロセッサとそれほど大きな差がないことが分ります。
ゲーミング性能は?
第12世代のIntel Core i9-12900H プロセッサを「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)によるベンチマーク スコアで計測すると、「9382」(快適)になりました。
このスコアだと、画質を低くすれば、PCゲーム「アーマードコア」、「The Elder Scrolls」、「原神」などもプレイできる性能です。また、「フォートナイト」や「CS · GO」、「League of Legends」、「DOTA2」、「PUGB」も動作することが確認されています。
「GEEKOM XT12 Pro」のメリット まとめ
それでは次に「GEEKOM XT12 Pro」のメリットをまとめて見ていきましょう。※プロセッサ性能は上で紹介しているので省略します。
大容量 32GBメモリ搭載
最初から32GB DDR4-3200 メモリを搭載しているので、サクサクと作業を進められます。後から最大64GBまで拡張できるので便利です。なお、DDR4-3200規格のメモリはけっこう速くてサクサクです。作業で遅延が起こることはまずないでしょう。
大容量 1TB M.2 ストレージ搭載で増設もできる
1TB M.2 2280 SSD ストレージを搭載しており、最大2TBまで拡張できます。これとは別に、M.2 2242 SATA SSD スロットも搭載されており、さらに1GB分増設することができます。
大容量なので後から買い足す必要があまりありません。
豊富なインターフェースで使いやすい
2つのUSB 4 Gen3 Type-Cに加えて、データ用のUSB 3.0 Type-C、2つのUSB 3.2 Gen 2 (うち1つはPD対応) が搭載されており、複数の周辺機器とも余裕をもって接続できます。
8K映像出力や4K 4画面出力に対応
USB 4 Gen3 Type-Cは8K映像出力に対応し、2つの4K対応のHDMI 2.0ポートも搭載されています。これら4つのポートを組み合わせて、4K 4画面出力も利用でき、非常に便利です。複数のモニターを使って作業したい人に最適です。
超高速な通信でストレスがない
ワイヤレスでは、Wi-Fi 6E (Intel AX211)と、Bluetooth 5.2をサポートしています。また、有線では2.5Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応し、高速通信が利用できるようになっています。
静かで強力な冷却性能
「IceBlast 1.0」による強力な冷却で、長時間でも高熱化せず、しかも静音で動作します。負荷のかかる作業でも安定して動作し、静かな環境で作業できます。
省スペースで設計でVESAマウントにも対応
サイズ 117 x 111 x 38.5mm、重さ652 gの省スペース設計で、アルミニウム製のシルバーカラーを採用しています。VESAマウントにも対応し、モニターの背面に設置できるので非常に便利です。
GEEKOMの評判は?
過去に販売されたモデル「GEEKOM Mini IT11」や「GEEKOM Mini IT12」などから知ることができます。
調べてみたところ、「動画の視聴や写真の編集作業、一世代前のPCゲームは非常に快適に動作する」という意見が多かったです。
また、PCのセットアップ時に日本語入力ができなく、「時刻と言語からキーボードレイアウトを変更する」必要があるという指摘も多かったです。過去に販売されていたモデルなので、この問題は現在 解消されているかもしれません。
「GEEKOM XT12 Pro」の価格
それでは最後に「GEEKOM XT12 Pro」の価格を見ていきましょう。
Amazonで118,000円(税込・18000円 OFFクーポン付き)、
楽天市場で139,389円(送料無料)、
GEEKOM公式サイトで103,000円、
米国 Amazon.comで$699.00 (日本円で約108191円)、
で販売されています。
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類似モデルの紹介
「GEEKOM XT12 Pro」に近い性能を持つミニPCも販売されています。
「GMKtec NucBox K9」
GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 5 125H プロセッサ 搭載のミニPCです。インテル AI Boost、4K 3画面出力、最大96GBまでのメモリ拡張、冷却システムに対応しています。
関連記事:AI特化のミニPC「GMKtec NucBox K9」の評価は? 性能を比較して検証する
「Minisforum MS-01」
Minisforumから発売された小型のワークステーションPCで、パワフルな第13世代のCore i9プロセッサを搭載し、幅広い拡張性と高い通信性能を兼ね備えています。
価格は、Amazonで109,584円(税込・ベアボーン)、楽天市場で135,980~165,980円(送料無料)、AliExpressでUS $1,062.20 (日本円で約161211円)、MINISFORUM公式サイトで109,980円(ベアボーンモデル+Core i9-13900H/32GB+1TBモデルは139,580円)で販売されています。
※MINISFORUM公式サイトのCore i9-12900H搭載モデルはベアボーンモデルで87,980円、32GB+1TBモデルで114,980円で販売中です。
関連記事:「Minisforum MS-01」異色の拡張性? 人気の高い超高性能ミニPCと徹底 比較!
「GMKtec NucBox K7」
GMKtecから発売された第13世代 インテル Core i5-13500H 搭載のミニPCです。パワフルなプロセッサと豊富なインターフェースを備え、使いやすいミニPCになっています。
価格はGMKtec公式サイトで77,031円(16GB+1TBモデル・8,888円 OFFクーポン付き)、AliExpressでUS $429.00 (16GB+512GB・日本円で約65110円)、米国 Amazon.comで$439.99 (32GB+1TB・日本円で約66777円) で販売されています。
関連記事:「GMKtec NucBox K7」は13世代のベストバイか? インテル系ミニPCと徹底 比較!
「Beelink SER7」
カラフルなボディにパワフルなRyzen 7 7840HSプロセッサを搭載したミニPCで、USB4.0ポート搭載で4K 4画面出力に対応するなどインターフェースも充実しています。
価格はAmazonで93,800円 (税込・Ryzen7 7840HS・32GB+1TB)、楽天市場で110,918円(送料無料・32GB+1TB)、ヤフーショッピングで13,9800円、AliExpressでUS $580.00 (日本円で約88027円)、米国 Amazon.comで$749.00 (日本円で約113676円)、Beelink公式サイトで$739.00で販売されています。
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