真四角の「ZPG A1 Unicorn」はPS2対応の神ゲーム機か? 性能を徹底調査


2024年4月に発売されたZ-Poket「ZPG A1 Unicorn」の特徴や価格、対応エミュレーター、収録ゲーム数、スペックの違い、価格を紹介!類似モデルとの比較・違いも合わせて掲載しています。

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真四角画面の「ZPG A1 Unicorn」が発売開始!

中国のゲーム機メーカーZ-Poketから「ZPG A1 Unicorn」が発売されました。

Powkiddy RGB30」と同じアスペクト比1:1の四角い画面を採用したAndroid 搭載の携帯ゲーム機です。

PS2ゲームも動くパワフルなプロセッサと優れた操作性を兼ね備え、6軸ジャイロや冷却ファン、Wi-Fi機能などの本格的なゲーミング性能も備えています。

真四角の画面でレトロゲームが快適

レトロゲームを快適にプレイするには、画面の「形」が重要です。一般的な中華ゲーム機は少し横に延びた形状になっていることが多いですが、「ZPG A1 Unicorn」はアスペクト比1:1の真四角な形状を採用しています。これにより、レトロゲームに多い、アスペクト比4:3の画面にぴったりとフィット。10:9のゲームボーイの画面にも快適にプレイできます。

Helio G99 プロセッサでPS2ゲームが動く

MediaTek Helio G99 プロセッサを搭載する「ZPG A1 Unicorn」は、ほとんどの中華ゲーム機が対応していないPS2のゲームソフトも動作します。AetherSX2  エミュレーターを使った実機のデモ動画では「ゴッド・オブ・ウォー」と「バイオハザード4」が動作していることが確認できます。また、Android の豊富なエミュレーターを利用して、比較的 負荷が高いと言われる PSPドリームキャストニンテンドー64 などのゲームもプレイ可能です。

アナログスティックとDPadで操作性がいい

ゲームを楽しむ上で「操作性」は非常に重要です。「ZPG A1 Unicorn」は本体の前面に2つのアナログスティックを搭載し、微妙な操作も思いのままにコントロールできます。また、本体の上部にはトリガーボタンも搭載し、FPSやシューティングゲームなども快適にプレイできます。そのほかにも、セガサターンのゲームパッドに似た「Dパッド」やカスタマイズ可能な2つの マイクロボタン も搭載しており、操作性は非常に優れているといえます。

6軸ジャイロと冷却ファン付きの本格派

一部のAndroidゲームはジャイロセンサーがないとプレイできませんが、「ZPG A1 Unicorn」はジャイロセンサーをしっかりと搭載しています。これにより、ゲームプレイ中の傾きも検知し、レーシングゲームも快適にプレイできます。また、中華ゲーム機には珍しい 冷却ファン もしっかりと搭載されています。これにより、長時間のプレイでも本体が高熱化せず、遅延なく、安定して動作できます。

公式ページ : Home – Z-Pocket Game Official Website

Antutuベンチマークを比較

ZPG A1 Unicorn」は6nmプロセスで製造された8コア、最大2.2GHz駆動の MediaTek Helio G99 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 40万 を記録しています。

他のゲーム機と比較すると、以下のようになります。

Powkiddy RGB30」(Rockchip RK3566 )・・・Antutu V8 ベンチマーク総合で 約10万

ANBERNIC RG556」(Unisoc T820) ・・・Antutu 総合で約47万

Retroid Pocket 4」( MediaTek Dimensity 900 )・・・Antutu 総合約 50万

Powkiddy RGB30」の約4倍高いスコアで、性能が高めであることがわかります。「ANBERNIC RG556」とは7万ほど差がありますが、大きな差ではなく、動作面でもそれほど違いが出てこないと思われます。「Retroid Pocket 4」は最も性能が高く、さらに性能が高いPro版も用意されています。

「ZPG A1 Unicorn」の対応エミュレーター

ZPG A1 Unicorn」はAndroidの豊富なエミュレーター アプリを利用できます。

具体的には、ゲーム全般用のエミュレーターとして(RetroArch)、(EmuBox)があり、そのほかにファミコンエミュレーター(John NESS)、スーファミエミュレーター Snes9x EX+、GBA・GBCエミュ (John GBAC)、DSエミュレータ(DraStic)、3DSエミュレーター(Citra)、GC/Wiiエミュレーター(Dolphin)、PS1エミュレーター(DuckStation)、(ePSXe)、PS1エミュレーター(FPse)、PSPエミュレーター(PPSSPP)、セガサターン(Yaba Sanshiro)、ドリームキャストエミュレーター (Reicast)などがあります。

なお、「Powkiddy RGB30」はLinux OS搭載で、MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDS など数十種類 以上のエミュレーターに対応しています。

「ANBERNIC RG556」と「Retroid Pocket 4 /4Pro」はAndroid搭載なので、ほぼ「ZPG A1 Unicorn」と同じエミュレーターを利用できます。

「ZPG A1 Unicorn」の収録ゲーム数

収録ゲームタイトルはまだ不明ですが、256GBのmicroSDカードが付属するため、その中にシステムとゲームのROMが収録されていると予想できます。Android OSなので、ゲームはアプリのホーム画面(ゲームタイトル一覧を表示)からダウンロードする形式になると思います。なお、Androidの携帯ゲーム機は、ファイルシステムにアクセスしやすく、自分で吸い出したゲームのROMは簡単に追加できます。

収録されている具体的なゲームタイトルは、中華ゲーム機なので、NEOGEOやMAME、FC、MD、GBなどは、他の中華ゲーム機とほとんど同じです。PS2やPSP、PCエンジンは収録されていないか、数が非常に少ないという傾向があります。Youtubeで検索すると、ゲームタイトル一覧が表示されていることがあります。

「ZPG A1 Unicorn」のスペック

  • ディスプレイ 4インチ、解像度720 x 720 pxのIPS
    ※1:1
  • プロセッサ MediaTek Helio G99
    ※6nm/64bit/8コア/最大2.2GHz
  • CPU 2x ARM Cortex-A76 2.2GHz + 6x ARM Cortex-A55 2.0GHz
  • GPU Arm Mali-G57 MC2
  • RAM(メモリ) 8GB
  • ストレージ 256GB (TFカード)
  • バッテリー 4500 mAh
  • 駆動時間 ビデオ再生で最大14.5時間
  • 充電 18W急速充電
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi、Bluetooth 5.2
  • インターフェース USB Type-C 2.0 (OTG) x2、3.5mm オーディオジャック
  • ジャイロ 6軸ジャイロセンサー
  • スピーカー デュアルスピーカー(前面に配置)
  • 冷却 放熱用の冷却ファンを内蔵
  • 操作 アナログスティック x2、Dパッド x1、R1/R2、L1/L2、ABXY、メカニカル マイクロボタン x2、スタートボタン、電源ボタン
  • 筐体 プラスチック
  • OS Android
  • サイズ 不明
  • 重量 250g
  • カラー ホワイト、ブラック、パープル

「ZPG A1 Unicorn」のデメリット

ZPG A1 Unicorn」は優れた携帯ゲーム機ですが、デメリットはあります。購入前に確認しておきましょう。

振動モーターがない

振動モーターによるバイブレーション効果がありません。ゲームプレイ中の爆発などのシーンで臨場感のある振動がないので、リアルな感じが味わえません。一方、「ANBERNIC RG556」などのゲーム機は振動モーターを搭載し、臨場感のあるゲームプレイが可能です。

ホール効果を採用していない

ポータブルゲーミングPCなどに搭載されているホール効果を採用したジョイスティックやボタンは採用されていません。そのため、ミリ単位の微妙な操作がうまくできない可能性があります。格闘ゲームやシューティングゲームをプレイする人は要注意です。なお、「Retroid Pocket 4 /4Pro」には高精度な2つの2つのホールスティックが搭載されています。

HDMI映像出力に対応していない

本体にHDMI端子がないため、有線接続でテレビやモニターに映像出力できません。なお、「Powkiddy RGB30」は映像出力に対応したType-Cポートを搭載し、大画面のテレビ・モニターで迫力ある映像を映し出せます。

「ZPG A1 Unicorn」のメリット まとめ

ZPG A1 Unicorn」のメリットをまとめて紹介します。※冒頭で説明したものは省略しています。

大容量8GBメモリと256GBストレージを搭載

8GBメモリを搭載しているため、引っ掛かるような遅延がなく、スムーズに動作します。また、外部のmicroSDカードを利用し、256GB の大容量ストレージを利用できます。なお、同じアスペクト比1:1の「Powkiddy RGB30」は1GBメモリと16GB/32GB/64GB(最大256GBまで)ストレージ搭載で、「ZPG A1 Unicorn」と比べると、メモリ・ストレージともに容量が少なくなっています。

長持ちバッテリー搭載で急速充電に対応

4500 mAh バッテリーを搭載し、ビデオ再生で最大14.5時間 の駆動が可能です。また、Type-Cポートを介して、18W急速充電も利用できます。

なお、「Powkiddy RGB30」は約8時間の駆動が可能な4100 mAhバッテリーを搭載しており、「ZPG A1 Unicorn」よりも400mAhほど容量が少なくなっています。また、Type-Cポートを搭載していますが、急速充電には対応していません。

2つのType-Cポートが使える

本体に2つの USB Type-C 2.0 ポートを搭載しているため、 USBメモリや有線のゲームパッドなどの周辺機器に接続できます。

ストリーミングプレイに対応

Wi-Fi 通信に対応し、PCやプレイステーション、XBOXなどを利用したストリーミングプレイが利用できます。また、Bluetooth 5.2をサポートしているため、ワイヤレスゲームパッドやイヤホンなどとも接続できます。

3色カラーを用意

ホワイト、ブラック、パープルの3色 カラーが用意されています。なお、「Powkiddy RGB30」はホワイト、ブラック、ブルーの3色で、パープル カラーがありません。

「ZPG A1 Unicorn」の評価

中華ゲーム機ということで、「チープな作りでたいしたことない」と思われがちですが、「ZPG A1 Unicorn」はかなり本格的な携帯ゲーム機です。

パワフルなMediaTek Helio G99プロセッサを搭載し、PS2ゲームや「原神」も動作。2つのアナログスティックやDパッド、トリガーボタンで快適に操作できるほか、冷却ファンや6軸ジャイロ、Wi-Fi 通信機能も搭載されています。

ポータブルゲーミングPCと違って、高精度なホール効果対応のジョイスティックやボタンが使えなくても、十分にレトロゲームを楽しめる性能で、合格レベルであると言っていいでしょう。

また、画面が真四角なのは、奇抜さをねらったわけではなく、「いかにレトロゲームを快適にプレイするか」を追求した結果だと思います。

まだ真四角の画面を採用している中華ゲーム機は少ないですが、今後、こだわりのある携帯ゲーム機を作るメーカーは積極的に採用してくる可能性があります。

ZPG A1 Unicorn」の発売時の価格は、US $223.82 (日本円で約33,848円)。

今後、AliExpressのセール時にもっと安くなるかもしれません。「ANBERNIC RG556」や「Retroid Pocket 4 /4Pro」よりも手ごろな価格で手に入るようになればヒットする可能性も出てきます。

アスペクト比1:1の真四角な画面を採用したAndroid 携帯ゲーム機を探している人におすすめです。

「ZPG A1 Unicorn」の価格

ZPG A1 Unicorn」は、AliExpressでUS $223.82 (日本円で約33,848円)で販売されています。

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類似モデルの紹介

ZPG A1 Unicorn」と似た性能を持つ類似モデルを紹介します。

「Powkiddy RGB30」

Powkiddyから発売された4インチのLinux携帯ゲーム機です。アスペクト比1:1という、ほぼ四角い画面を搭載しており、Type-Cでの映像出力やWi-Fi通信にも対応しています。

価格は、Amazonで14,799円 (税込・16GB+64GB)、ヤフーショッピングで15,056円(送料無料)、AliExpressでUS $75.85 (日本円で約10939円)、Powkiddy公式ストアでUS $68.96 (日本円で約15177円)、米国 Amazon.comで$99.99 (日本円で約17305円)、です。

「ANBERNIC RG556」

Android 13 OSやパワフルなUnisoc T820 プロセッサを搭載したハイスペックな携帯ゲーム機です。高精度なホールジョイスティックやホールトリガーを搭載し、6軸ジャイロや振動モーター、アクティブ冷却に対応しています。

価格は、Amazonで32,999円、AliExpressでUS $198.49 (日本円で約30127円)、ANBERNIC 日本 公式サイトで27,999円、米国 Amazon.comで$269.99 (10% OFFクーポン付き) です。

「Retroid Pocket 4 /4Pro」

Retroid Pocketから発売されたAndroid 携帯ゲーム機です。パワフルなMediaTek Dimensity 900 / MediaTek Dimensity 1100 プロセッサを搭載し、DP映像出力やWi-Fi 6に対応しています。

価格は、AliExpressでUS $245.00 (日本円で約37187円)、Retroid Pocket公式サイトでスタンダード版が$149.00(日本円で約22616円)、Pro版が$199.00 (日本円で約30205円)、米国 Amazon.comで$249.00 (日本円で約37794円) です。

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