「MINISFORUM BD770i」マザーボードの特徴とおすすめパーツを紹介!メリットやデメリット、組み立て方、スペック、ベンチマーク、詳細な価格情報も掲載しています。
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「MINISFORUM BD770i」が発売開始!
2023年11月30日、中国のPCメーカーのMINISFORUM(ミニスフォーラム) から新製品「BD770i」(ビーディ770アイ)が発売されました。
AMD Ryzen 7 7745HX プロセッサを搭載したMini-ITX規格のマザーボードです。
MINISFORUMからは2023年12月にCore i9-13900HX搭載の「MINISFORUM AR900i」(エーアール900アイ)が発売されています。
このマザーボードは「超高性能なCPU付きなのに安い」、「好きなケースやパーツで自作できる」と評判でした。
新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらにコストパフォーマンスに優れる製品になっているようです。
もちろん、PCゲームの原神なども快適にプレイできますよ。
それでは早速、どんなマザーボードなのか、その特徴(メリット)、組み立て方を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:Minisforum BD770i/BD790i
メリット1:DDR5-5200メモリを搭載可能・最大64GBまで
「MINISFORUM BD770i」はDDR5規格(最大5200 MT/s)のメモリを搭載できます。
2つのSODIMM スロットを搭載し、最大64GBまで拡張できます。
メリット2:デュアルPCIe5.0 M.2スロットを搭載
「MINISFORUM BD770i」はストレージ用のデュアルPCIe5.0 M.2スロットを搭載し、大容量ファイルの処理や複数アプリも高速に処理できます。
メリット3:PCIe 5.0 X16コネクタ搭載でストレージを拡張できる
「MINISFORUM BD770i」はPCIe 5.0 X16コネクタ搭載で、帯域幅32GT/秒の超高速なストレージを追加・拡張できます。
メリット4:M.2の高速な Wi-Fi カードが使える
「MINISFORUM BD770i」はM.2 2230 キー E Wi-Fi カード用のスロットを搭載し、高速なWi-Fi通信が利用できます。
一方、「GMKtec NucBox K4」と「Lenovo IdeaCentre Mini Gen 8」、「Beelink SER7」はWi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
メリット5:2.5Gのギガビット有線LAN通信に対応
「MINISFORUM BD770i」はより安定した通信が利用できる2.5Gbps ギガビット有線LANを利用できます。
メリット6:グラフィックボードを追加できる
「MINISFORUM BD770i」はPCIe 5.0 x16スロットを搭載しています。
このスロットを利用して、Nvidia RTX4090/AMD RX 7900 XTXなどのグラフィックボード(※別売)を搭載し、
グラフィック性能を大幅に向上させることができます。
メリット7:合計5つのUSBポートを搭載
「MINISFORUM BD770i」は1つのUSB3.2 Gen2 Type-Cポートと2つのUSB3.2 Gen1 Type-Aポート、
2つのUSB2.0 Type-Aポートを搭載しています。
合計5つのUSBポートを搭載し、外付けHDDなどの周辺機器ともスムーズに接続できます。
メリット8:3画面 8K表示に対応
「MINISFORUM BD770i」はDP映像出力に対応したUSB3.2 Gen2 Type-Cポートを搭載し、
最大8Kの映像出力が可能です。
また、HDMI2.0ポートとDisplayPort1.4ポートと組み合わせて3画面 出力も利用できます。
メリット9:冷却システムを搭載
「MINISFORUM BD770i」はモバイルチップ用に特別に設計された冷却システムを搭載。プロセッサと本体を最適な温度に保ち、高負荷時でも安定して動作します(※ファンは別売)。
「MINISFORUM BD770i」のデメリット
「MINISFORUM BD770i」のデメリットを紹介します。
別途購入するパーツが必要・ミニPCよりコストがかかる
「MINISFORUM BD770i」はメモリ、ストレージ、Windows OS、冷却用のファン、ケース、電源を別途購入する必要があります。
そのため、一般的な完成品のミニPCよりもコストがかかります。
「MINISFORUM BD770i」の組み立てに必要なもの
最低限必要なものは、次の5点です。
- ケース
- メモリ
- ストレージ
- 電源ユニット
- Wi-Fiモジュール
※有線LANを使う場合はLANケーブル、LANアダプターが必要になります。
ケースを選ぶ
「MINISFORUM BD770i」はMini-ITX規格のマザーボードなので、ケースは「Mini-ITX」対応のものを選びましょう。
価格は安いもので5千円から、標準的なもので1万円前後、高額なもので2~3万前後のものがあります。
初めてPCを自作する人は安いものでもかまりませんが、
省スペース設計のものはスペースに余裕がないため、次の3点を確認する必要があります。
- グラフィックボード(必要な場合)が入るかどうか確認する
- 2.5/3.5インチストレージを入れるスペースを確認する
- 電源、CPUファンが入るスペースが確保されているか確認する
ケースはなるべく新しく発売されたものを選んだ方がいいです。
おすすめはこちら。
Amazon.co.jp: Thermaltake Core V1 Mini-ITX対応キューブPCケース CS4872 CA-1B8-00S1WN-00 : パソコン・周辺機器
省スペース設計のケースで組み立てるのに自信がない人は大きめのサイズのケースを選ぶことをおすすめします。
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メモリを選ぶ
「MINISFORUM BD770i」はDDR5規格(最大5200 MT/s)のメモリに対応しています。
ECサイトで探すときは「DDR5-5200」で検索します。
安いもので32GBメモリが1万円ほどで購入できますが、相性の問題があるので有名なブランドのものを選んだ方が無難です。
CFDのメモリはAmazonで1万4500円ほどで販売されています。
なお、メモリは2つのSODIMM スロットで合計 最大64GBまで拡張できます。
最初は必要最低限の容量にして、後で買い足すこともできます。ただし、相性の問題があるため、必ず同じメーカーのものを選んでください。
ストレージを選ぶ
「MINISFORUM BD770i」はM.2 2280 PCIe5.0 SSDを搭載できます。
ECサイトで探すときは「M.2 2280 PCIe5.0 SSD」で検索してみてください。
PCIe5.0は下位互換性があるため、PCIe 4.0、PCIe 3.0でもかまいません。
KIOXIAのM.2 SSDは1TBで13,980円(税込)で販売されています。
おすすめはこちら。
電源ユニットを選ぶ
電源ユニットは各パーツに電力を供給するパーツで、これがないとPCが電源ONの状態になりません。
種類はATXとSFXの2種類で、サイズが違っています。
ATX・・・幅150 x 奥行き140 x 高さ86 mm
SFX・・・幅125 x 奥行き100 x 高さ63 mm
ただし、メーカーによってサイズが異なる場合もあるので、事前に調べておく必要があります。
また、ケースに入るのか、事前に確認することも重要です。
電源ユニットの容量を選ぶ
グラフィックボードを利用しない場合は400Wで十分です。
グラフィックボードを利用する場合は500W以上を選んだ方がいいでしょう。
おすすめは600W以上です。ただし、容量が多ければ多いほど電力を消費し、電気代がかかります。
省電力で駆動させたい場合はできるだけ容量が少ない方がいいです。
価格は安いもので6千円ほどです。
Amazon | MSI MAG A650BNL 80 PLUS BRONZE認証 650W 奥行140mm コンパクトサイズ PC電源ユニット PS1406 | MSI | 電源ユニット 通販
こちらも安いのでおすすめです。
Wi-Fiモジュールを選ぶ
「MINISFORUM BD770i」はM.2 2230 キー E スロットのWi-Fiモジュールに対応しています。
ECサイトで検索する場合は、「Wi-Fi M.2 2230」で検索しましょう。
また、「Key E」に対応したものかどうかを確認しましょう。
中にはKey M、Key A、Mini PCleのみに対応したモデルもあります。
Wi-Fi 6以上がおすすめ
モジュールの中にはWi-Fi 5対応のものがありますが、より高速に通信できるWi-Fi 6、もしくはWi-FI 6Eに対応したものを選びましょう。
Bluetoothは5.0以上であれば問題ありません。
「MINISFORUM BD770i」のスペック
- 規格 Mini-ITX
- プロセッサ AMD Ryzen 7 7745HX
※5nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz - GPU AMD Radeon 610M
- RAM(メモリ) DDR5 デュアルチャンネル (SODIMM スロット ×2, up to 5200 MT/s, 最大 64GBまで)
- ストレージ 2× M.2 2280 PCIe5.0 SSD スロット
- 拡張ストレージ PCIe 5.0 X16コネクタ ×1
- 電源 なし
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 M.2 2230 キー E スロット
- 有線LAN 2.5G ギガビット
- インターフェース USB3.2 Gen2 Type-Cポート×1(Alt DP) 、USB3.2 Gen1 Type-Aポート ×2、USB2.0 Type-Aポート ×2
- 映像出力 3画面 出力、最大8K表示、HDMI2.0 ×1、DisplayPort1.4 ×1、USB-C ×1、ライン出力 ×1
- オーディオ出力 HDMI2.0 ×1、DisplayPort1.4 ×1、USB-C ×1、ライン出力 ×1
- 入出力 4ピンCPUファンヘッダ×1、4ピンシステムファンヘッダ×2、4ピンSSDファンヘッダ×1、USB 3.2 Gen 1ヘッダー×1、フロントパネルオーディオヘッダー×1、システムパネルヘッダ×1
- 冷却ファン 120mm角/25mm厚ファン(別売)
- OS なし
- サイズ 170 x 170 x 1.6 mm (Mini-ITX)
- 重量 不明
- カラー ブラック
ベンチマーク
「MINISFORUM BD770i」のベンチマーク スコアを測定してみました。
Passmarkによるベンチマークスコアは「32726」(CPU)。
Geekbench 6 によるベンチマークのスコアはシングルコアで「2002」、マルチコアで「12744」。
<GPU> AMD Radeon 610M
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「6700」。
<プロセッサ性能を解説>
5nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大5.1GHz駆動のAMD Ryzen 7 7745HX プロセッサを搭載し、PassmarkのCPUベンチマークで約3万2千を記録しています。
同じプロセッサを搭載するミニPCはまだありません。
GPUはAMD Radeon 610M グラフィックスを採用し、3DMark Fire Strikeのグラフィックスコアで約「6700を記録しています。
性能的には動画編集、画像編集、写真の現像、動画のエンコードなどグラフィック性能を必要とする作業や音楽制作DTMなどで快適に動作します。
また、Adobeのフォトショップ(Photoshop)、イラストレーター(Illustrator)、Premiere Proなども軽快に動作します。
SteamなどのPCゲームはプレイ可能ですが、負荷が非常に高いゲームは遅延が生じることがあります。
PS2やXbox、Wiiなどを含め、PSP、PS1、SFC、DC、N64、MD、FCなどのエミュレーターは快適に動作します。
「MINISFORUM BD770i」の評価
「MINISFORUM BD770i」の評価を紹介します。
スペック:★★★★★ (※別途購入)
通信:★★★★★ (※別途購入)
機能:★★★★ (※拡張性)
デザイン: × (なし)
使いやすさ:★★★★★
価格:★★★★
<総合評価>
MINISFORUMから初のマザーボード(Mini-ITX 規格)です。AMD Ryzen 7 7745HXプロセッサは最初から搭載されています。
Ryzen 7 7745HXはPassmarkのCPUベンチマークで約3万2千を記録するほど、超高速なプロセッサです。「GMKtec NucBox K4」が搭載するAMD Ryzen 9 7940HSや「Lenovo IdeaCentre Mini Gen 8」が搭載するCore i7-13700Hよりも少し性能が高くなっています。
グラフィック性能はあまり高くないので、PCゲーム用としては使えませんが、別途グラフィックボードを追加することでゲーミングPCにもなります(※やや大きめのPCケースが別途必要)。
ケースや電源以外に購入する必要があるのは、メモリ、ストレージ、Windows OS、冷却用のファンです。このうち、ストレージとWindows OSは今使っているパソコンから流用が可能で、実質必要なのはメモリと冷却ファンです。メモリはDDR5規格の16GBで約5千円で、冷却ファンも数千円程度で購入できます。ストレージが流用できれば、それほどコストがかけずにPCを組み立てることが可能です。
「MINISFORUM BD770i」の発売時の価格は65,980円。
超高速なRyzen 7 7745HXプロセッサを搭載したマザーボードを探している人におすすめです。
「MINISFORUM BD770i」の価格・販売先
MINISFORUM公式サイト
57,580円(Ryzen 7 7745HX)で販売されています。
MINISFORUM公式サイトで「MINISFORUM BD770i」をチェックする
ECサイト
Amazonで70,980円(税込・14000円OFFクーポン付き)、
楽天市場で70,980円(送料無料)、
米国 Amazon.comで$519.99 (BD790i)
で販売されています。
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楽天市場で「MINISFORUM BD770i」をチェックする
ヤフーショッピングで「MINISFORUM BD770i」をチェックする
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おすすめの類似製品を紹介
「MINISFORUM BD770i」に似た性能をもつマザーボード、ベアボーンPC、ミニPCも販売されています。
ASUS「NUC 14 Pro+」
ASUSから発売されたNUC規格のミニPC(ベアボーンPC)です。
Intel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 165H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 135H / Core Ultra 5 125H プロセッサを搭載した5種類のモデルを用意しています。
また、最大96GBまで搭載できるDDR5-5600メモリスロット、M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD スロット x1、M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD スロット x1 搭載で、
Thunderbolt 4(40Gbps、DP映像出力、PD給電)、HDMI映像出力(2つのHDMI 2.1ポート)、USB 3.2 Gen 2 Type-A x1、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 6E (Intel AX211)、2×2、Bluetooth 5.3、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで103,354円(税込)、楽天市場で102,829円(送料無料)、ヤフーショッピングで102,829円(送料無料)、AliExpressで99,085円、米国 Amazon.comで$1,119.00です。
関連記事:CPUを選べるASUS「NUC 14 Pro+」のメリット・デメリット
「Minisforum MS-A1」
Minisforumから発売されたCPU交換式のミニPC(ベアボーンPC)です。AMD Ryzen 7 8700G、最大96GBまでのDDR5-5200MHzメモリ、4つのM.2 2280 SSD ストレージを搭載可能で、4K 3画面出力(USB4、HDMI 2.1、Displayport 2.0)、8K映像出力、USB4 ポート、OCuLinkポート、Wi-Fi 6E 、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル有線LAN通信に対応しています。
価格は、Minisforum公式サイトで127,980円(AMD Ryzen 7 8700G + 32GB + 1TB SSDモデル/ベアボーンキットは41,580円)です。
関連記事:CPU交換式「Minisforum MS-A1」のメリット・デメリット
「DESKMEET X600」
ASRockから発売されたベアボーンPCです。AMD AM4/AM5 ソケットと500W 電源、Wi-Fiモジュール用のM.2スロット搭載で、AMD Ryzen 8000 / 7000 シリーズのプロセッサ、DDR5 メモリ (最大 256GB)、SSD SATA3 6.0Gb/s もしくはM.2 2280 Gen5x4 / Gen4x4 ストレージを搭載できます。また、最大20cmのグラフィックボードの追加、2.5Gbpsのギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで33,898円、楽天市場で31,280円(送料無料)、ヤフーショッピングで34,936円 です。
関連記事:ベアボーン「DESKMEET X600」でAIに強いPCを自作する方法を解説
ASUS「PRIME N100I-D D4」
ASUSから発売されたIntel N100を搭載したMini-ITX規格のマザーボードです。DDR4 メモリスロット、ストレージ用のM.2 スロット、SATA 6Gb/s ポート、PCIe 3.0の拡張スロット、通信用のM.2 スロット搭載で、
ASUS Control Center Express、CPUヒートシンク、4ピンPWM/DCファン、オーディオシールド、プレミアムオーディオコンデンサ、ステンレススチール製バックI/O、映像出力(DisplayPort x1、VGA port x1、HDMI x1)、1Gbpsの有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで25,232円、楽天市場で25,232円(送料無料)、ヤフーショッピングで25,232円、です。
関連記事:ASUS「PRIME N100I-D D4」でコスパの高いPCを自作する方法
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