2023年9月22日に発売されたApple Watch Ultra 2は、その卓越した性能と堅牢なデザインで高い人気を維持し続けています 。さらに、2024年9月20日には待望の新色「Black Titanium(ブラックチタニウム)」が追加され、その魅力はさらに増し、究極のスマートウォッチとしての完成度を高めています 。
Apple Watch Ultra 2の魅力
最大の魅力は、その圧倒的な耐久性と、どんな環境下でもユーザーをサポートする専門的な機能です。航空宇宙産業レベルのチタニウムケースと、傷に強いフラットなサファイアクリスタルディスプレイを搭載 。さらに、最大3,000ニトというAppleデバイス史上最高の輝度を誇るディスプレイにより、真夏の直射日光下や水中でも抜群の視認性を確保します 。
また、100メートルの耐水性能と水深40メートルまでのダイビングへの対応は、本格的なウォータースポーツを可能に 。GPSで経路を記録するバックトレース機能や、目標地点を登録できるウェイポイント機能を備えたコンパスアプリは、道に迷う不安を解消してくれる心強い味方です 。
さらに、通常使用で最大36時間、低電力モードでは最大72時間という驚異的なバッテリー寿命を実現。週末のアウトドア活動でも充電の心配をすることなく、冒険に集中させてくれます 。
そのほかにも、多くの情報を表示できる専用文字盤「モジュラーUltra」 、S9 SiPによる高速な動作とオフラインで使えるSiri 、高層ビル街でも正確な位置を捉える高精度2周波GPS 、万が一の際に自分の位置を知らせるサイレン機能 、そして衝突事故検出機能 など、魅力が満載です!
この記事で「Apple Watch Ultra 2」を徹底解剖!
この記事では、Apple Watch Ultra 2の性能と機能を、デザイン、ディスプレイ、スポーツ・ヘルスケア機能からバッテリー性能に至るまで、あらゆる側面から徹底的に深掘りしていきます。
特に、多くの人が購入の際に比較検討するであろう標準モデル「Apple Watch Series 10」との違いに焦点を当て、スペックや実際の使用感を通して、両者の個性を明らかにしていきます。
【この記事で分かること】
- Apple Watch Ultra 2のデザイン、素材、装着感
- 3000ニトのディスプレイ輝度と屋外での視認性
- ダイビングや登山で役立つ専門的なスポーツ機能
- 睡眠時無呼吸の通知など、最新のヘルスケア機能
- Siriや通知、Apple Payといったスマート機能の使い勝手
- Apple Watch Series 10を圧倒するバッテリー性能と充電速度
- Apple Watch Ultra 2とSeries 10 両モデルのスペック(仕様)の徹底比較
- 具体的なメリット・デメリット
- 5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格と購入先まとめ
この記事を最後まで読むことで、Apple Watch Ultra 2が本当に必要なのか、それともSeries 10の方が適しているのかが、はっきりと分かるはずです。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Apple Watch Ultra 2 – Apple(日本)
デザインと装着感:Apple Watch Ultra 2の屈強なボディと日常への溶け込み方
ここでは、Apple Watch Ultra 2のデザイン、素材感、そして日々の装着感について、Apple Watch Series 10との比較を交えながら、実際に使って感じたことを詳しくレビューしていきます。冒険のための究極の腕時計と謳われるその屈強なデザインが、普段の生活にどうフィットするのか、その魅力と注意点に迫ります。
タフネスを体現する、変わらぬデザイン
Apple Watch Ultra 2を腕にした最初の印象は、その圧倒的な存在感です。49mmのチタニウムケースは、初代Apple Watch Ultraのデザインをそのまま受け継いでおり、一目でそのタフさが伝わってきます 。ケースの縁がフラットなサファイアクリスタルディスプレイを覆うように少し盛り上がっているため、デスクの角やドアに不意にぶつけてしまっても、「あっ」とヒヤリとすることがなくなりました 。この堅牢な設計のおかげで、傷を気にせず日常的にガシガシ使えるという安心感は、何物にも代えがたいメリットです。
一方で、Apple Watch Series 10が9.7mmという驚異的な薄さを実現したのに対し 、Ultra 2の厚さは14.4mmと、数字の上でも明らかに厚みがあります 。この厚みがタフネスの証であることは理解しつつも、シャツの袖口に収まりの良いSeries 10と比べると、その存在を常に意識させられるのは事実です。
<サイズの違い>
- Apple Watch Ultra 2:49mmモデル:縦49mm、横44mm、厚さ14.4mm
- Apple Watch Series 10:42mmモデル: 縦42mm、横36mm、厚さ9.7mm / 46mmモデル: 縦46mm、横39mm、厚さ9.7mm
新色「ブラックチタニウム」の洗練された存在感
Apple Watch Ultra 2では、従来のナチュラルチタニウムに加えて、待望の新色「ブラックチタニウム」が登場しました 。この色は、単なる黒ではありません。光の加減によっては深いダークグレーにも見え、独自のブラスト加工とダイヤモンドライクカーボンコーティングが施された表面は、非常に洗練された印象を与えます 。傷にも強いこの仕上げは、見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えています 。
Series 10で新登場したアルミニウムの「ジェットブラック」が光を反射する鏡面仕上げなのに対し 、Ultra 2のブラックチタニウムはマットで落ち着いた質感です。どちらも魅力的ですが、高級感とプロフェッショナルな雰囲気を両立させたいなら、Ultra 2のブラックチタニウムが持つ独特の存在感は、所有する喜びをより一層高めてくれるでしょう。
存在感のある装着感と、慣れが必要な側面
重量61.4gというスペックは、Series 10のアルミニウムモデル(30g台)のほぼ倍に近く、ずっしりとした重みを感じさせます 。正直なところ、使い始めた初日はその重さが気になりました。しかし、不思議なもので数日もすればその重さにも慣れ、長時間着けていてもストレスを感じることはなくなりました 。むしろ、この適度な重みが「特別なツールを身に着けている」という感覚を刺激し、気分を高めてくれます。
しかし、快適性という点では、薄くて軽いSeries 10に軍配が上がります。特に睡眠ログを取るために一晩中装着していると、Ultra 2の厚みと重さは無視できません 。また、プールで運動する際にシリコン製の保護バンドを装着しようとしたところ、本体が大きいために着脱にかなり苦労するという経験もしました 。日常的な快適さを最優先するなら、Series 10の方が適しているかもしれません。
<重さの違い>
- Apple Watch Ultra 2:42mm アルミニウム(GPSモデル): 30 g、42mm アルミニウム(GPS + Cellularモデル): 29.3 g、42mm チタニウム: 34.4 g、46mm アルミニウム(GPSモデル): 36.4 g、46mm アルミニウム(GPS + Cellularモデル): 35.3 g、46mm チタニウム: 41.7 g
- Apple Watch Series 10:ナチュラルチタニウム: 61.4 g、ブラックチタニウム: 61.8 g
操作性を高める物理ボタンと、シーンで選べるバンド
Ultra 2の操作性で際立っているのが、物理ボタンの使いやすさです。直径が大きく、深い溝が刻まれたDigital Crownは、冬に手袋をしたままでも確実に操作できます 。そして、左側面に配置されたオレンジ色のカスタマイズ可能なアクションボタンは、このモデルの象徴です 。私はこのボタンに「ワークアウト開始」を割り当て、走り出したい瞬間にワンタッチで計測を開始できるように設定しています 。
バンド(ストラップ)は、その日の活動に合わせて選ぶ楽しみがあります。普段使いには、軽くて快適なナイロン製の「トレイルループ」が最適ですが、我が家の愛犬の毛が絡まりやすいという思わぬ弱点もありました 。週末のハイキングには高強度糸で作られた「アルパインループ」、ウォータースポーツを楽しむ日には伸縮性に富んだ「オーシャンバンド」と、シーンに応じて付け替えることで、Ultra 2のポテンシャルを最大限に引き出すことができます 。
※Apple Watch Ultra 2は新しいバンドのチタニウムミラネーゼループが追加されています。このバンドはチタニウムワイヤーを編み込んだうえで表面をフラットに磨き上げ、高い耐久性を備えています。
まとめ:デザインと装着感
- デザイン: 初代から引き継がれた49mmチタニウムケースは、サファイアクリスタルを保護する盛り上がった縁が特徴で、高い堅牢性を実現している 。Series 10(9.7mm)と比較して厚み(14.4mm)がある 。
- カラー: 新色の「ブラックチタニウム」は、傷に強いコーティングが施された、洗練されたダークグレーのマット仕上げ 。Series 10の鏡面仕上げとは異なる魅力を持つ。
- 装着感: 61.4gと重量感があるが、数日で慣れるという意見がある一方、睡眠時などの長時間装着では薄く軽いSeries 10の方が快適 。
- クラウンとバンド: 手袋でも操作しやすいDigital Crownと、カスタマイズ可能なアクションボタンが利便性を高めている 。トレイルループやアルパインループなど、活動内容に合わせて選べる専用バンドが用意されている 。
- デザインと装着感:冒険心をくすぐる重厚感とタフネスを備える一方、日常的な快適さでは薄型軽量なSeries 10に軍配が上がる。
ディスプレイ:Apple Watch Ultra 2の圧倒的な輝度と直感的な操作体験
ここでは、Apple Watch Ultra 2が誇るディスプレイの視認性や専用ウォッチフェイス、そして「ダブルタップ」をはじめとする操作性について、Apple Watch Series 10との違いを交えながら、実際に使って感じた率直な感想をレビューしていきます。過酷な環境下での実用性から、日常をスマートにする革新的な操作まで、その魅力に深く迫ります。
太陽の下でも負けない、シリーズ史上最高の明るさ
Apple Watch Ultra 2のディスプレイを初めて屋外で見た時の感動は、今でも忘れられません。スペック上の最大輝度は3,000ニトで、これはApple Watch Series 10の2,000ニトを大きく上回り、Appleがこれまでに設計した中で最も明るいディスプレイです 。真夏の強い日差しが照りつけるビーチでハイキングをした際も、画面に表示された心拍数やペースの文字が、サングラス越しでも驚くほどクリアに読み取れました 。視認性という点では、Series 10も非常に優秀ですが、極端な明るさの中ではUltra 2に絶対的な安心感があります。
このパワフルなディスプレイは、暗闇でその真価をさらに発揮します。夜のランニング中にDigital Crownを回すと、懐中電灯の明るさが一時的に2倍になり、足元を力強く照らしてくれました 。また、最小輝度はわずか1ニトまで下げられるため、就寝前に隣で眠る家族を起こすことなく、そっと時間を確認できるのも嬉しい配慮です 。
<輝度の違い>
- Apple Watch Ultra 2:3,000ニト
- Apple Watch Series 10:2,000ニト
見た目の大きさと、実際の画面サイズのギャップ
Apple Watch Ultra 2を手に取ったとき、49mmという最大のケースサイズから、当然画面も一番大きいのだろうと思い込んでいました 。しかし、実際に46mmのApple Watch Series 10と並べてアプリのアイコンを見比べてみると、その差はほとんど感じられません。スペックを確認して、Ultra 2の表示領域(1,185平方ミリメートル)が、実はSeries 10(1,220平方ミリメートル)よりわずかに小さいと知った時は正直、少し驚きました 。
この逆転現象は、Ultra 2の頑丈なチタニウムケースが、ディスプレイの縁をしっかりと保護するために太く作られているからです 。解像度もUltra 2が410 x 502ピクセル、Series 10が416 x 496ピクセルとほぼ同じで、実際にメールの通知を読んだり、マップを確認したりする中で、文字の精細さや写真のディテールに優劣を感じることはありませんでした 。
このことから、純粋な画面の広さやシャープさでモデルを選ぶ必要はないと言えます。むしろ、この頼もしいベゼルの存在こそが、アクティブなシーンでディスプレイを守ってくれるという絶大な安心感につながっており、私にとっては非常に心強く感じられるポイントです。
<サイズと解像度の違い>
- Apple Watch Ultra 2:(ケースサイズ)49mm、(解像度)410 x 502ピクセル
- Apple Watch Series 10:(ケースサイズ)42/46mm、(解像度) 374 x 446 / 416 x 496ピクセル
情報を詰め込める、Ultra専用ウォッチフェイス
Ultra 2の広大なディスプレイを最大限に活かすのが、専用のウォッチフェイス「モジュラーUltra」です 。これはAppleのデジタル文字盤の中で最も多くのコンプリケーションを配置でき、私は高度や方角、バッテリー残量など、アウトドアで必要になる情報を一目で把握できるようにカスタマイズしています 。特に気に入っているのが、暗い場所で自動的に起動するナイトモードです 。夕暮れ時のランニング中に、文字盤が目に優しい赤色にスッと切り替わる様子は、非常にスマートで未来的だと感じました 。
一方で、Series 10は常時表示ディスプレイのリフレッシュレートが向上し、一部の文字盤で秒針が常に滑らかに動くようになりました 。これはアナログ腕時計としての表現力を高める魅力的な機能です。Ultra 2が「情報計器」としての機能美を追求しているのに対し、Series 10は「腕時計」としての美しさを進化させている、そんな違いを感じました。
<モジュラーUltra対応の有無を比較>
- 1.「Apple Watch Ultra 2」・・・モジュラーUltra対応する
- 2.「Apple Watch Series 10」・・・対応しない
- 3.「Apple Watch Series 9」・・・対応しない
- 4.「Apple Watch SE (第2世代) 」・・・対応しない
物理ボタンとジェスチャーが融合した快適な操作性
Ultra 2の操作性は、確実なフィードバックをくれる物理ボタンと、革新的なジェスチャーの組み合わせが絶妙です。溝が深く大きいDigital Crownは、冬用のグローブを着けたままでも確実に操作でき、アウトドアでの信頼性を高めています 。左側面のオレンジ色の「アクションボタン」は、もはや私のワークアウトに欠かせない存在です。サイクリング中に信号待ちで止まるたび、ボタン一つで計測を一時停止し、青信号で再開する。この一連の流れが、タッチパネル操作のもどかしさから解放してくれました 。
そして、Ultra 2を象徴する新機能が「ダブルタップジェスチャー」です 。両手がふさがっている状況で、この機能の真価を実感しました。例えば、愛犬の散歩中にリードを握ったまま、かかってきた電話に出たり、届いたメッセージに音声入力で返信したりできます 。iPhoneをリモコンにして集合写真を撮る際も、構図を決めてから指をトントンと鳴らすだけでシャッターが切れるのは、楽しくて便利な体験でした 。
ダブルタップの可能性と、今後に期待する点
ダブルタップは間違いなく画期的な機能ですが、正直に言うと、まだ「使いどころが限られている」と感じることもあります 。例えば、ワークアウト中にラップタイムを記録する操作がダブルタップでできれば、さらに活用の幅が広がるのに、と思いました 。現状では、メインのアクションを起動するシンプルな機能にとどまっています。
また、このジェスチャーは1種類のみで、アクセシビリティ機能の「AssistiveTouch」のように、複数のジェスチャーに異なる操作を割り当てることはできません 。非常に便利な機能だからこそ、今後のソフトウェアアップデートで、より多くの操作に対応し、カスタマイズ性が高まることに大きな期待を寄せています。
まとめ:ディスプレイ
- ディスプレイ輝度: 最大3,000ニトの輝度を誇り、Series 10の2,000ニトを上回る。強い日差しの下でも優れた視認性を確保し、懐中電灯機能もパワフル 。
- ウォッチフェイス: 多くの情報を表示できるUltra専用の「モジュラーUltra」や「ウェイファインダー」を搭載 。ナイトモードは環境光センサーで自動的に起動する 。
- 物理ボタン: 手袋をしたままでも操作しやすい大型のDigital Crownと、カスタマイズ可能なアクションボタンが、特にアウトドアシーンでの確実な操作を実現する 。
- ダブルタップジェスチャー: 両手がふさがっている状況で電話の応答やメッセージ返信が可能 。非常に便利だが、まだ対応操作が限定的で、今後の機能拡張が期待される 。
- ディスプレイと操作性:3,000ニトの圧倒的な輝度と物理ボタンによる確実な操作性はアウトドアで絶大な信頼性を発揮する一方、ダブルタップなどの新機能は今後の進化にさらなる期待を抱かせる。
スポーツ機能:Apple Watch Ultra 2が拓く、トレーニングの新たな境地
ここでは、Apple Watch Ultra 2が持つスポーツ機能の真価について、実際に様々なアクティビティで試した体験をもとにレビューしていきます。ランニングやサイクリング、さらには本格的なウォータースポーツまで、汎用性の高いApple Watch Series 10と比較して、Ultra 2がどのようにアスリートや冒険家の期待を超えるのか、その魅力に迫ります。
街中から山道まで、揺るがないGPS精度
私がUltra 2のスポーツ機能で最も感銘を受けたのは、その圧倒的なGPS精度です。都心部の高層ビルが立ち並ぶエリアでランニングした際、Series 10では時々GPSの記録が道の反対側に飛んでしまうことがありました。しかし、Ultra 2はL1とL5のデュアル周波数GPSを搭載しているおかげで、驚くほど正確なルートを地図上に描き出してくれました 。トレーニングの成果を正確に把握したい私にとって、この揺るぎない信頼性は、モチベーションを維持する上で非常に重要な要素です。
<L1とL5 周波数 対応を比較>
- 1.「Apple Watch Ultra 2」・・・L1とL5 周波数に対応
- 2.「Apple Watch Series 10」・・・L1周波数のみ対応
- 3.「Apple Watch Series 9」・・・L1周波数のみ対応
- 4.「Apple Watch SE (第2世代) 」・・・L1周波数のみ対応
また、コンパスアプリの進化も見逃せません。ハイキング中に、最後にスマートフォンの電波を受信した場所をウェイポイントとして自動で記録してくれる機能は、まさに「転ばぬ先の杖」です 。万が一の際に、通信可能な場所まで戻るための道しるべになるという安心感は、Series 10にはない、Ultra 2ならではの大きなアドバンテージだと感じます。
アクションボタンが変えるワークアウト体験
ジムでの筋力トレーニング中、インターバルの切り替えで毎回汗ばんだ指で画面をスワイプしたりタップしたりするのは、地味にストレスでした。しかし、Ultra 2なら、オレンジ色のアクションボタンを押すだけでセグメントを切り替え、休憩と運動のタイミングを正確に記録できます 。このおかげで、トレーニングの流れを一切止めずに、目の前のトレーニングに完全に集中できるのです。これはアクションボタンを持たないSeries 10では決して味わえない、革命的な体験でした。
サイクリングでもこのボタンは大活躍です。信号待ちでワークアウトを一時停止し、青信号で再開するという一連の操作が、サイドボタンとの同時押しで直感的に行えます 。タッチスクリーンを操作する必要がないため、安全性も向上します。まさに、アスリートの「今、この操作がしたい」というニーズに応えてくれる機能だと実感しました。
※Apple Watch Ultra 2はBluetoothでサイクリング用のパワーメーター(別売)と接続できます。接続後はケイデンス、速度、距離、パワー出力、心拍数などを測定できます。
<パワーメーターとの接続を比較>
- 1.「Apple Watch Ultra 2」・・・パワーメーター接続できる
- 2.「Apple Watch Series 10」・・・パワーメーター接続できる
- 3.「Apple Watch Series 9」・・・パワーメーター接続できる
- 4.「Apple Watch SE (第2世代) 」・・・アップデートで対応
水深40mの世界へ、本格的なダイビング機能
私がUltra 2を選んだ大きな理由の一つが、その卓越した耐水性能です。Series 10の水深計が6mまで対応しているのに対し、Ultra 2は水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに対応しています 。Huish Outdoorsと共同開発された「Oceanic+」アプリを使えば、Ultra 2が本格的なダイブコンピュータに早変わりし、水深や潜水時間、無減圧限界などをリアルタイムで管理できます 。
先日、プールで泳いだ際には、スイミングのワークアウトを開始すると同時に「防水ロック」が自動で有効になったことに感心しました 。水中での誤作動を防ぐこの機能がいちいち手動で設定する必要がないのは、非常にスマートで快適です。浅瀬でのシュノーケリングから本格的なダイビングまで、あらゆるウォーターアクティビティの頼れる相棒となってくれます。
<防水防塵と耐久性を比較>
- 1.「Apple Watch Ultra 2」・・・100mの耐水性能、IP6Xの防塵性能、MIL-STD-810H(耐寒耐熱、高度テストをクリア)
- 2.「Apple Watch Series 10」・・・50m防水(泳げる耐水性能)、IP6X等級の防塵性能
- 3.「Apple Watch Series 9」・・・50m防水(泳げる耐水性能)、IP6X等級の防塵性能
- 4.「Apple Watch SE (第2世代) 」・・・50m防水
あらゆるスポーツに応える、懐の深さ
Ultra 2は、ランニングやダイビングといった特定の分野だけでなく、25種類以上の幅広いワークアウトに対応しています 。スキーやスノーボード、ゴルフ、さらにはヨガやピラティスまで、私のやりたいアクティビティはほぼすべてカバーされていました 。App Storeには「AllTrails」や「Strava」といった人気のサードパーティ製アプリも豊富に揃っており、その拡張性の高さは他のどのスポーツウォッチにも真似できない魅力です 。
また、Series 10と同様に、Bluetooth経由でパワーメーターやケイデンスセンサーといった外部アクセサリーに接続できるのも強みです 。これにより、iPhoneをサイクルコンピューターのメインディスプレイとして活用し、より詳細なデータ分析が可能になります 。Ultra 2は、単なるウォッチではなく、スポーツエコシステムの中核を担うデバイスなのです。
<Apple Watch Ultra 2で利用できるスポーツ機能 一覧>
ダイビング(Oceanic+アプリ・フリーダイビング対応・水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに対応)
25種類以上の幅広いワークアウトと自動検出ワークアウト(ランニング、水泳を含む6項目)※Apple Watch Series 10は3項目のみ
サイクルコンピューター連携: Bluetooth経由で車速センサー、ケイデンスセンサー、パワーメーター、心拍センサーなどのデータをApple Watchを経由してiPhone上に表示可能
カスタムワークアウト作成: ジムでの筋力トレーニングにおける休憩と運動を組み合わせたカスタムワークアウト作成に特に役立つ。
コンパスアプリのウェイポイント機能: 携帯電話の電波が最後に届いた場所や、緊急通報できる最寄りのスポットなど、安全を重視したウェイポイントを自動生成。
ハイキングルートのオフラインアクセス: watchOS 11で厳選されたハイキングルートやカスタムルートをApple Watchに直接ダウンロードし、オフラインでアクセス可能
まとめ:スポーツ機能
- GPS精度: L1/L5デュアル周波数GPSを搭載し、高層ビル街などでもSeries 10より正確なルートを記録する 。コンパスアプリには、通信可能な最終地点を自動記録する安全機能も備わる 。
- 操作性: カスタマイズ可能なアクションボタンにより、ワークアウトの開始やセグメントの記録が物理的に行え、集中力を途切れさせない 。これはSeries 10にはない大きな利点。
- ウォータースポーツ: 水深40mまでのダイビングに対応し、専用アプリ「Oceanic+」でダイブコンピュータとして機能する 。プールスイミングでは防水ロックが自動で有効になり便利 。
- 対応種目と拡張性: 25種類以上のワークアウトに対応し、豊富なサードパーティ製アプリで機能を拡張できる 。外部のサイクリングセンサーとの連携も可能 。
- スポーツ機能:高精度なGPSとアクションボタンによる確実な操作性、本格的なダイビング機能は、まさにプロ仕様。あらゆるスポーツで高いパフォーマンスを求めるアスリートにとって、Series 10を凌駕する最高のパートナーとなる。
ヘルスケア機能:Apple Watch Ultra 2で探る、日々と睡眠の深層
ここでは、Apple Watch Ultra 2が提供する先進的なヘルスケア機能について、実際に私の体調の変化を記録した体験を交えながらレビューします。Apple Watch Series 10とほぼ共通の機能を持ちながら、その屈強なボディが日々の健康管理、特に睡眠の質のトラッキングにどう影響するのか、そのリアルな使用感をお伝えします。
ほぼ共通のセンサー、異なる装着体験
まず理解しておきたいのは、心電図や皮膚温センサー、そして新搭載の睡眠時無呼吸の通知といった最先端のヘルスケア機能の多くは、Apple Watch Series 10とUltra 2で共通だということです 。どちらのモデルを選んでも、Appleが提供する高度な健康モニタリング機能の恩恵を受けることができます。しかし、本当の違いは、それを「どう体験するか」にありました。
特にその差が顕著に現れるのが、睡眠トラッキングです。Series 10の薄く軽いボディは、着けていることを忘れるほど快適で、一晩中装着していても全く気になりません 。一方で、61.4gとずっしりしたUltra 2は、正直なところ、寝返りをうつ際にその存在を意識することがありました 。もちろん慣れの問題もありますが、毎晩の快適性を最優先するならば、Series 10に軍配が上がるでしょう。
「バイタル」アプリと睡眠時無呼吸の通知という新たな指標
watchOS 11で登場した「バイタル」アプリは、これまでの健康管理を一段階引き上げてくれました 。心拍数や手首皮膚温といった複数の指標の基準範囲からの逸脱を検知し、通知してくれる機能です。先日、私が39度の高熱を出した翌朝、このアプリは睡眠中の心拍数、呼吸数、皮膚温が「通常の範囲外」であったことを明確に示していました。もちろん、その時すでに体調の悪さは自覚していましたが、もし自覚症状のないまま体調が変化していたら、これは重要な早期警告になったはずです。この体験から、複数の指標を長期的にモニタリングすることの重要性を痛感しました 。
また、新たに搭載された「睡眠時無呼吸の通知」機能は、まさに「見えないリスク」を可視化してくれるお守りのような存在です 。幸い、今のところ私に通知が来たことはありませんが、自分では気づきにくい睡眠中の呼吸状態の変化を知る可能性があるというだけで、大きな安心感が得られます 。
睡眠トラッキングの現実と今後の期待
Ultra 2は詳細な睡眠ステージ(レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠)を記録してくれますが、その精度にはまだ改善の余地があると感じます 。夜中に目が覚めてしまい、しばらく眠れずにいた時間も、アプリ上では「睡眠」として記録されてしまうことがありました 。これはSeries 10でも同様の傾向があり、現行のウェアラブルデバイスに共通する課題なのかもしれません。
また、FitbitやGarminのような競合製品が提供する「レディネススコア」のような、測定データから「今日は活動的に動くべきか、休息を優先すべきか」といった具体的なガイダンスをくれる機能は、現状のApple Watchにはありません 。日々のデータをどう解釈し、次の行動に活かすかという点では、今後のソフトウェアアップデートに期待したいところです。ただ、両モデルとも高速充電に対応しているため、入浴中のわずかな時間で一晩分の睡眠を記録するのに十分なバッテリーを確保できるのは、継続利用する上で非常に助かっています 。
<Apple Watch Ultra 2で利用できるヘルスケア機能 一覧>
皮膚温センサー、血中酸素ウェルネスアプリ、心電図アプリ、心拍数アプリ、高心拍数と低心拍数の通知、不規則な心拍リズムの通知、睡眠ステージ対応の睡眠アプリ、睡眠時無呼吸の通知、ストレス測定、
周期記録アプリ (過去の排卵を推定できる)、服薬アプリ、マインドフルネスアプリ、ノイズアプリ、バイタルアプリ、転倒検出、衝突事故検出など
まとめ:ヘルスケア機能
- 機能の共通性: 心電図、皮膚温センサー、睡眠時無呼吸の通知といった主要なヘルスケア機能は、Series 10とUltra 2でほぼ共通 。
- 装着感と睡眠: Ultra 2の重量(61.4g)と厚みは、睡眠トラッキング時に存在感があり、軽量なSeries 10の方が快適に感じられる 。
- バイタルアプリ: 複数の健康指標の長期的な変化をモニタリングし、基準範囲からの逸脱を通知。体調不良の早期発見に繋がる可能性を秘める 。
- 睡眠時無呼吸の通知: 自分では気づきにくい呼吸の乱れを検知し、通知してくれる安心機能 。
- 今後の課題: 睡眠ステージの記録精度には改善の余地があり、測定データに基づく具体的なガイダンス機能は今後のアップデートに期待される 。
- ヘルスケア:Series 10とほぼ同等の先進的なセンサーを搭載し日々の健康を見守るが、その真価を最大限に引き出すには、睡眠時にも快適に装着し続けられるかどうかが鍵となる。
スマート機能:Apple Watch Ultra 2が日常と非日常をつなぐ、究極のパートナー
ここでは、Apple Watch Ultra 2が単なる時計やフィットネスデバイスにとどまらない、真の「スマート機能」について、私が実際に体験したシーンを交えながらレビューします。通知や決済といった基本的な機能から、いざという時に命を守る安全機能まで、Apple Watch Series 10と比較しつつ、Ultra 2がいかに私たちの生活を豊かに、そして安全にしてくれるのかを深掘りします。
iPhoneから解放される、真の独立通信
Ultra 2は全モデルがGPS + Cellularに対応しており、その真価はiPhoneを家に置いたまま外出した時にこそ発揮されます。先日、川沿いをランニングしていた際、私はiPhoneを持たず、Ultra 2だけで出かけました。手首の上でApple Musicからお気に入りのプレイリストをストリーミング再生し、気分良く走っていると、仕事の急な電話が。焦ることなく手首を口元に近づけて通話を開始し、重要な要件を済ませることができました。
iPhoneがなくても、音楽もコミュニケーションも途切れないこの体験は、まさに「自由」そのものです。海外旅行中でも国際ローミングに対応しているため、これ一つあれば世界中どこでも安心です 。
iPhoneを置いて、音楽と出かけよう
Ultra 2が「iPhoneからの解放」をさらに推し進めているのが、64GBへと倍増した内蔵ストレージです 。この大容量のおかげで、Apple Musicのお気に入りプレイリストや、楽しみにしているPodcast番組の最新エピソードを、容量を気にすることなくウォッチ本体にダウンロードできます。週末のロングランに備えて、気分を上げるための楽曲と、帰りに聴くためのPodcastをいくつか保存しておくのが私の習慣になりました。
走り出す前にAirPodsをペアリングすれば、あとはiPhoneのことを完全に忘れて、身軽に音楽やトークを楽しめます。この自由な感覚は、同じく64GBのストレージを持つSeries 10でも味わえる、Apple Watch全体の大きな魅力です 。
先読みする賢さ、スマートスタックとデバイス上のSiri
watchOSの「スマートスタック」は、使えば使うほど賢くなる機能です。朝は天気と一日のスケジュールを、職場に着けば次の会議のリマインダーを、というように、状況に応じて必要な情報を自動で表示してくれます 。特に海外の空港に着いた時、自動で翻訳ウィジェットが一番上に表示されたのには感心しました 。
また、S9 SiPを搭載したことでSiriがデバイス上で動作するようになり、その応答速度と信頼性は格段に向上しました。電波の届きにくい山の中でのハイキング中、ふと思いついたことを「ヘイSiri、リマインダーに追加」と話しかけるだけで、即座にタスクが登録されます 。インターネット接続を必要としないこの軽快さは、Series 10と共通の機能でありながら、より過酷な環境での使用が想定されるUltra 2でこそ、その価値が一層際立ちます。
<チップを比較>
- 1.「Apple Watch Ultra 2」・・・S9 SiP プロセッサ
- 2.「Apple Watch Series 10」・・・S10 SiP プロセッサ
- 3.「Apple Watch Series 9」・・・S9 SiP プロセッサ
- 4.「Apple Watch SE (第2世代) 」・・・S8 SiP プロセッサ
もしもの時のお守り、究極の安全機能
Ultra 2を身に着けていると、常に「お守り」を携帯しているような安心感があります。転倒検出や衝突事故検出は、万が一の際に自動で緊急通報サービスに繋いでくれる、まさに命綱のような機能です 。これらはSeries 10にも搭載されていますが、Ultra 2には独自の切り札があります。それが、最大86デシベルの大音量を誇る「サイレン」機能です 。
先日、少し人里離れた山道をハイキング中に足を滑らせてしまった際、幸い大事には至りませんでしたが、一瞬ヒヤリとしました。その時、アクションボタンを長押しすれば、このサイレンで自分の居場所を遠くまで知らせることができる、という事実が大きな心の支えになりました 。この機能は、単独でアウトドア活動を行う私にとって、何物にも代えがたい保険です。
日常を豊かにする、手首の上の万能ツール
Ultra 2のスマート機能は、非日常だけでなく、日々の何気ないシーンも豊かにしてくれます。コンビニでの買い物は手首のApple Payで一瞬ですし、家の中でiPhoneを見失った時は「iPhoneを探す」ですぐに見つけられます 。特にiPhone 15シリーズとの組み合わせで使える「正確な場所を見つける」機能は、部屋のどこにあるかを矢印で示してくれるため、感動的なほど便利です 。
また、友人との集合写真を撮る際には「カメラリモート」が活躍します 。iPhoneを少し離れた場所に設置し、手首の画面で構図を確認しながらシャッターを切る。このおかげで、私が撮影係になることなく、全員が写った最高の思い出を残すことができました。これら多くの便利機能はSeries 10でも利用できますが、例えばコンパスのバックトレース機能などをアクションボタンに割り当て、ワンタッチで起動できるのはUltra 2ならではの特権と言えるでしょう 。
<Apple Watch Ultra 2で利用できるスマート機能 一覧>
- 通信機能(Cellularモデルのみ):単独での電話発着信、単独でのメッセージ送受信、アプリ通知のリアルタイム受信、単独での音楽・Podcastストリーミング、国際ローミング対応
- オフライン音楽再生・保存:音楽やPodcastの本体保存とオフライン再生
- スマートスタックとSiriの連携:文脈に応じた関連ウィジェットの自動表示、オンデバイスSiriによる高速処理
- 安全・緊急機能:緊急SOS、転倒検出、衝突事故検出、サイレン機能:メディカルID
- 日常生活の利便性:Apple Payでの電子決済、iPhoneを探す(iPhone 15シリーズとの精密な場所特定を含む)、HomeKit対応デバイスの操作、カメラリモート、アラーム、タイマー、ストップウォッチ、コンパス(ウェイポイント、バックトレース機能含む)、翻訳アプリ(オフライン対応含む)、家族設定対応
まとめ:スマート機能
- 独立した通信機能: 全モデルがCellular対応で、iPhoneなしでの通話、メッセージ、音楽ストリーミングが可能。ランニングなどの身軽なアクティビティ中に真価を発揮する 。
- オフライン音楽とストレージ: 64GBの大容量ストレージに音楽やPodcastを保存し、iPhoneなしで楽しめる。身軽にワークアウトしたい時に非常に便利 。
- 賢いアシスタント: 状況を先読みして情報を提示する「スマートスタック」と、オフラインでも確実に動作する「デバイス上のSiri」が、日々のタスクをスムーズにサポートする 。
- 究極の安全機能: 転倒・衝突事故検出に加え、Ultra 2独自の強力な「サイレン」機能を搭載。アウトドア活動での万が一の備えとして、絶大な安心感を提供する 。
- 日常の利便性: Apple Pay、カメラリモート、高機能なコンパスなど、生活を豊かにする多彩なアプリを搭載 。アクションボタンによるショートカットで、これらの機能をより素早く呼び出せる 。
- スマート機能:Series 10が持つ日常の利便性をすべて網羅した上で、Cellular標準搭載による独立性、そして「サイレン」に代表される独自の安全機能が、アクティブなライフスタイルを送るユーザーにとって最強のデジタルツールとなっている。
バッテリー性能:Apple Watch Ultra 2がもたらす「充電からの解放」
ここでは、Apple Watch Ultra 2のバッテリー性能について、私の実体験を基に詳しくレビューします。Apple Watchの最大の課題とも言えるバッテリー駆動時間において、Ultra 2がApple Watch Series 10と比べてどれほどの優位性を持ち、それが日々の生活や使い方をどのように変えるのか、その核心に迫ります。
「毎日充電」の呪縛から解き放たれる安心感
Apple Watch Series 10を試用した際、その充電速度の速さには感心しましたが、それでも「毎晩の充電」という習慣は欠かせませんでした 。しかし、Apple Watch Ultra 2を使い始めて、その感覚は一変しました。公称値で最大36時間というバッテリーは、私の使い方では余裕で2日間以上持ちます 。
実際に、金曜の夜に100%まで充電し、週末の間、睡眠追跡や通知の確認、土曜の朝には1時間のGPSランニングも行いましたが、充電器に置いたのは日曜の夜でした。Series 10であれば、同じ使い方をすると土曜の夜には充電が必要になっていたでしょう。この「充電のことを忘れてもいい」という精神的な余裕こそ、Ultra 2がもたらす最大の価値かもしれません。日々の充電という小さなストレスから解放されることで、ウォッチとの付き合い方がより自由で自然なものになりました 。
<バッテリー駆動時間の違い>
- Apple Watch Ultra 2:通常使用時で最大36時間、低電力モードでは最大72時間、GPSを使用した屋外ワークアウトで最大12時
- Apple Watch Series 10:通常使用時で最大18時間、低電力モードでは最大36時間
低電力モードでどこまでも、アクティビティを止めないスタミナ
Ultra 2の真価は、さらに過酷な状況で発揮されます。低電力モードを有効にすれば、バッテリー駆動時間は最大72時間まで延長されます 。これは、週末のキャンプや短い旅行であれば、充電器を持たずに過ごせることを意味します。まだ試せていませんが、フルマラソンや長距離のサイクリングに挑戦する際も、GPSをフル活用しても最大12時間持つというスタミナは、安心してアクティビティに集中するための強力な後ろ盾となります 。
もちろん、数週間にわたって充電不要なGarminやCorosといった専門的なアドベンチャーウォッチには及びません 。しかし、Apple Watchが持つ高度なスマート機能と健康管理機能を維持したまま、ここまでバッテリーが持続するのは驚異的です。3000ニトという非常に明るいディスプレイを搭載したにもかかわらず、電力効率に優れたS9 SiPのおかげで、バッテリー駆動時間が初代Ultraから犠牲になっていない点も、技術的な進化を感じさせます 。
充電速度の比較と、その意味
興味深いことに、充電速度そのものはSeries 10の方が高速です。Series 10が約30分で80%まで充電できるのに対し、Ultra 2は約1時間かかります 。一見するとデメリットのようですが、実際の使用シーンを考えると、この差は全く気になりませんでした。
Series 10にとって、高速充電は「毎日充電」の運用を成り立たせるための必須条件です。就寝前に充電を忘れても、朝のシャワーの間に充電すれば、その日一日を乗り切れます 。一方で、Ultra 2は2〜3日に一度の充電で済むため、時間に余裕がある時にゆっくり充電すればよいのです。充電の頻度が少ないため、充電速度が少し遅くても、それがストレスになることはありませんでした。
まとめ:バッテリー性能
- 通常使用時の駆動時間: 公称値で最大36時間と、Series 10(最大18時間)の2倍。実際の使用感では、睡眠追跡やGPSワークアウトを含めても2日以上持つため、「毎日充電」の必要がない 。
- 低電力モード: 最大72時間まで駆動時間が延長され、週末の旅行などでも充電器なしで過ごせる安心感がある 。
- ワークアウト時の持久力: GPSを連続使用するような長時間のワークアウトでも最大12時間持続し、マラソンなどのアクティビティにも十分対応可能 。
- 充電速度: 約1時間で80%まで充電可能。Series 10(約30分)よりは遅いが、充電頻度が少ないため、運用上のストレスにはならない 。
- バッテリー性能:Series 10を圧倒する持続時間により「毎日充電」という制約からユーザーを解放し、週末のアクティビティや旅行にも安心して連れ出せる、自由でストレスのない体験を提供する。
Apple Watch Ultra 2 vs. Series 10 スペック徹底比較
Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 10は、同じwatchOS 11を搭載しながらも、その設計思想とターゲットユーザーは大きく異なります。一方は過酷な環境に挑むための究極のツール、もう一方は日常を豊かに彩る洗練されたパートナーです。ここでは、両モデルの主な違いをスペックを基に徹底比較します。
デザインと素材
- Apple Watch Ultra 2: 49mmのチタニウムケースのみ。カラーはナチュラルとブラックの2色展開です 。
- Apple Watch Series 10: 42mmと46mmの2サイズ。素材はアルミニウムとチタニウムから選べ、カラーバリエーションも豊富です 。
- 違い: Series 10はサイズや素材、色の選択肢が広く、よりパーソナルなスタイルに合わせやすいです。一方、Ultra 2は機能性を追求したタフなデザインに特化しています。
耐久性
- Apple Watch Ultra 2: MIL-STD 810H準拠の耐性を持ち、縁が盛り上がったサファイアクリスタルディスプレイが画面を保護します 。
- Apple Watch Series 10: アルミニウムモデルはIon-X強化ガラス、チタニウムモデルはサファイアクリスタルを採用しています 。
- 違い: Ultra 2は軍事規格にも準拠しており、衝撃や過酷な温度変化に対する耐性が非常に高く、よりハードな環境での使用を想定しています。
ディスプレイ
- Apple Watch Ultra 2: 最大3,000ニトの輝度を誇り、Apple史上最も明るいディスプレイです 。
- Apple Watch Series 10: 最大輝度は2,000ニト 。広視野角OLEDにより、斜めからの視認性が向上しています 。
- 違い: Ultra 2は直射日光下など極端な環境での視認性に優れます。Series 10は斜めから見た時の明るさに強みがあり、日常での使いやすさが向上しています。
バッテリー駆動時間
- Apple Watch Ultra 2: 通常使用で最大36時間、低電力モードで最大72時間です 。
- Apple Watch Series 10: 通常使用で最大18時間、低電力モードで最大36時間です 。
- 違い: Ultra 2のバッテリー駆動時間はSeries 10のちょうど2倍。充電の頻度を大きく減らせる点が、Ultra 2の最大の利点の一つです。
ウォーターアクティビティ
- Apple Watch Ultra 2: 100mの耐水性能を持ち、水深40mまでの本格的なダイビングに対応しています 。
- Apple Watch Series 10: 50mの耐水性能で、水深は6mまで計測可能。プールなどでの水泳に適しています 。
- 違い: Ultra 2はプロのダイバーも使用できるダイブコンピュータとしての機能を持ち、Series 10はフィットネスとしてのスイミングやシュノーケリングを楽しむための機能に留まります。
GPS精度
- Apple Watch Ultra 2: L1/L5高精度2周波GPSを搭載し、高層ビル街や山間部での精度が向上しています 。
- Apple Watch Series 10: L1 GPSを搭載しています 。
- 違い: より正確な距離やペース、ルートの記録を求めるシリアスなランナーやハイカーにとって、Ultra 2のGPSは大きなアドバンテージとなります。
専用ハードウェア
- Apple Watch Ultra 2: カスタマイズ可能な「アクションボタン」と、緊急時に86デシベルの音を鳴らせる「サイレン」を搭載しています 。
- Apple Watch Series 10: これらの専用ハードウェアは搭載されていません 。
- 違い: アクションボタンによる操作のショートカットや、サイレンによる安全確保は、Ultra 2だけのユニークで実用的な機能です。
価格
- Apple Watch Ultra 2: 128,800円から
- Apple Watch Series 10: 59,800円から
- 違い: Ultra 2はプロ向けの機能と素材を反映し、Series 10の2倍以上の価格設定となっています。
まとめ:Apple Watch Ultra 2とApple Watch Series 10の違い
Apple Watch Series 10とApple Watch Ultra 2は、共通のOSを基盤としながらも、その性格は明確に異なります。Series 10は、Apple Watch史上最も薄く洗練されたデザインに、日常使いで十分以上の健康・フィットネス機能とスマート機能を詰め込んだ、万人向けの優れたスマートウォッチです 。
一方、Ultra 2は、その2倍のバッテリー寿命、過酷な環境に耐える堅牢性、高精度GPSやダイビング機能といった専門的なツールを備え、価格とサイズのトレードオフを受け入れてでも最高のパフォーマンスを求めるアスリートや冒険家のために作られた、特化型のプロフェッショナルデバイスと言えるでしょう 。
Apple Watch Ultra 2のメリット・デメリット
Apple Watch Ultra 2は、Appleのスマートウォッチラインナップの中で最も屈強で高性能なモデルとして位置づけられています 。しかし、その専門性の高さゆえに、誰にでもおすすめできるわけではありません。ここでは、私が実際にApple Watch Ultra 2を数ヶ月間使用して感じた、具体的なメリットとデメリットを、Apple Watch Series 10との比較を交えながら詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:圧倒的なバッテリー性能
最大の魅力は、なんといってもそのバッテリー駆動時間です 。通常使用で最大36時間、低電力モードなら最大72時間というスタミナは、毎日充電が必要なSeries 10(最大18時間)とは比較になりません 。実際に、週末に充電器を持たずに旅行へ出かけても、睡眠追跡やGPSを使ったワークアウトをこなしながら、余裕で月曜の朝までバッテリーが持ちました。この「充電を意識しなくてよい」という精神的な解放感は、一度体験すると元には戻れません 。
メリット2:過酷な環境でも安心の堅牢性
航空宇宙産業レベルのチタニウムケースと、縁の盛り上がったフラットなサファイアクリスタルディスプレイは、圧倒的な安心感をもたらします 。壁や机の角に不意にぶつけてしまっても、傷つくのは壁の方、というくらいの頑丈さです 。Series 10も美しいデザインですが、日常の傷を気にせずアクティブに使いたい私にとって、このタフさは非常に心強い味方です。
メリット3:プロレベルのスポーツ・アウトドア機能
Ultra 2は、まさに冒険のためのツールです。高層ビルが密集する都市部でも正確なルートを記録するデュアル周波数GPSは、Series 10のGPSより明らかに高精度でした 。また、水深40mまで対応する本格的なダイビング機能や 、万が一の際に大音量で居場所を知らせるサイレン機能は 、Series 10にはない、Ultra 2だけの特権です。
メリット4:明るく見やすい大型ディスプレイ
最大3,000ニトという輝度は、Apple製品史上最も明るく 、真夏の強い日差しの下でも画面上の情報をはっきりと確認できました。また、暗い場所では1ニトまで輝度が下がるため、就寝中に時間を確認しても目が眩むことはありません 。Digital Crownを回すことで一時的に明るさが倍になるフラッシュライト機能は、夜間のランニングや探し物をする際に非常に役立ちました 。
メリット5:操作性を高める専用物理ボタン
手袋をしたままでも確実に操作できる、大きく溝の深いDigital Crownと、カスタマイズ可能なオレンジ色の「アクションボタン」は、Ultra 2の操作性を格段に向上させています 。特に、ワークアウト中にボタン一つでラップを記録したり、計測を一時停止したりできる手軽さは、タッチ操作が基本のSeries 10では味わえない快適さです 。
メリット6:独立したデバイスとしての高い完成度
全モデルがCellular通信に対応し、内蔵ストレージも64GBと大容量なため 、iPhoneを持たずに外出する際の自由度が格段に上がります。Apple Musicのプレイリストを大量にダウンロードして、オフラインで音楽を楽しみながらランニングに出かける、といった使い方が気兼ねなくできるのは、大きなメリットです 。
【デメリット】
デメリット1:高価な価格設定
最も大きなハードルは、128,800円からという価格です 。Series 10やSEモデルがより手頃な価格帯から購入できることを考えると、その価格差に見合うだけの価値を専門的な機能に見出せるかどうかが、購入の大きな分かれ目になります 。
デメリット2:大きく、重い装着感
厚さ14.4mm、重量61.4gというサイズと重さは、人によっては大きなデメリットとなり得ます 。特に腕の細い方や、睡眠中に装着する際の快適性を重視する方にとっては、薄くて軽いSeries 10の方が適しているかもしれません 。私も使い始めは重さが気になりましたが、数日で慣れることができました 。
デメリット3:専門的すぎる一部の機能
水深40mまでのダイビング機能や86デシベルのサイレンなど、Ultra 2が誇る機能の多くは非常に専門的です 。私のように、これらの機能を日常生活で使う機会がほとんどないユーザーにとっては、ややオーバースペックに感じられるかもしれません。
デメリット4:万人向けとは言えないバッテリーの持ち
Apple Watchの中では最長ですが、GarminやCorosといった、数週間単位でバッテリーが持続する専門のアドベンチャーウォッチと比較すると、Ultra 2のバッテリー駆動時間はまだ短いと言わざるを得ません 。数日間にわたる本格的な登山やキャンプに持ち出すには、まだ心許ないと感じる場面があるでしょう 。
デメリット5:機能が失われた血中酸素センサー(米国モデル)
これは特殊なケースですが、現在米国で販売されている新しいモデルでは、特許の問題により血中酸素ウェルネスセンサーの機能が無効化されています 。健康管理機能を重視するユーザーにとって、これは購入をためらう大きな理由になり得ます。
デメリット6:限定的な新機能のインパクト
初代Ultraをすでに持っている場合、アップグレードをためらうかもしれません。S9チップによるパフォーマンス向上は体感できるものの 、私自身、ダブルタップジェスチャーのような新機能は、期待していたほどの革命的な変化とは感じられませんでした 。日常的な体験は初代と大きく変わらないため、買い替えの決め手に欠けると感じる可能性があります。
Apple Watch Ultra 2のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: LTPO2 OLED常時表示Retina、最大3000ニト、410×502ピクセル、フラットサファイアクリスタル
- クラウン: 触覚的な反応を返すDigital Crown
- チップ: S9 SiP(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)
- RAM(メモリ): 非公開
- ストレージ: 64GB
- バッテリー: 564mAh リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵
- 駆動時間: 通常使用で最大36時間、低電力モードで最大72時間
- 充電: 高速充電に対応(約1時間で最大80%)
- ワイヤレス通信: LTE, UMTS, Wi-Fi 4 (802.11n), Bluetooth 5.3, 第2世代超広帯域チップ
- GPS: L1/L5高精度2周波GPS(GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou)
- NFC/Apple Pay 対応・Suica決済に対応
- インターフェース: USB-C(充電ケーブル経由)
- センサー: 電気心拍、第3世代光学式心拍、皮膚温、血中酸素、水深計(±1m)、水温、コンパス、常時計測の高度計、高重力加速度、ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、環境光
- 防水: 100メートルの耐水性能、水深40mまでのレクリエーショナルダイビングに対応
- モーター: Taptic Engine
- スピーカー/マイク: デュアルスピーカー / 3マイクアレイ
- 音声アシスタント: Siri(オンデバイス処理対応)
- 機能: ダブルタップジェスチャー、衝突事故検出、転倒検出、サイレン、バックトレース、睡眠時無呼吸の通知、Apple Pay
- 耐久性 MIL-STD 810H準拠を高度、高温、低温、温度衝撃、浸漬、凍結と融解、氷と着氷性の雨、衝撃と振動のサブセクションでテスト済み
- 筐体: (ケース)49mm、航空宇宙産業レベルのチタニウムケース
- アプリ: 血中酸素ウェルネス、心電図、周期記録、コンパス、水深、Oceanic+、潮位アプリなど
- 対応OS: iOS 18以降を搭載したiPhone XS以降
- OS: watchOS 11
- サイズ: 縦49mm x 横44mm x 厚さ14.4mm
- 重量: 61.4g (ナチュラル) / 61.8g (ブラック)
- カラー: ナチュラルチタニウム、ブラックチタニウム
- 付属品: Apple Watch Ultra 2本体、バンド、磁気高速充電 – USB-Cケーブル(1m)
- バンド: アルパインループ、トレイルループ、オーシャンバンド、チタニウムミラネーゼループ
- 4G LET通信: Cellularモデルのみ対応
- SIMカード: eSIM ※Cellularモデルのみ
Apple Watch Ultra 2の評価
8つの評価基準で「Apple Watch Ultra 2」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
最大3,000ニトの輝度は、真夏の強い日差しのもとでも驚くほどクリア。あらゆる状況で最高の視認性を提供してくれます。
健康管理・スポーツ:★★★★★
高精度なデュアル周波数GPSや水深40m対応のダイビング機能など、その性能はプロ仕様。日々の健康管理から過酷な挑戦まで、完璧にサポートします。
機能性:★★★★★
標準装備のCellular機能や大容量ストレージに加え、独自のサイレンやアクションボタンを搭載。スマートウォッチとしての機能性は他の追随を許しません。
バッテリーの持ち:★★★★☆
Apple Watchの中では群を抜いており、2〜3日の通常使用が可能です。ただし、数週間持続する専門的なアドベンチャーウォッチには及びません。
耐久性:★★★★★
チタンケースとサファイアクリスタル、そして米軍規格(MIL-STD 810H)準拠の堅牢性は圧倒的。傷や衝撃を気にせず、どんな環境でも安心して使えます。
ファッション性:★★★☆☆
機能美を追求したデザインは個性的で魅力的ですが、49mmの大きなケースは存在感が強く、フォーマルな服装やシーンを選ぶことがあります。
価格:★★☆☆☆
最も大きなハードル。Series 10の2倍以上という価格は、その専門的な機能を本当に必要とするユーザー以外には、手を出しにくいかもしれません。
使いやすさ:★★★★☆
直感的なwatchOSに加え、アクションボタンが素早いアクセスを提供してくれます。ただし、本体の大きさと一部の専門的な機能には、慣れが必要です。
総評:★★★★☆
妥協なき性能を求める「プロ」のための選択
Apple Watch Ultra 2は、まさに「プロ仕様」のデバイスです。例えば、高層ビルが立ち並ぶ都市部でも正確なルートを記録する高精度2周波GPSや、水深40mまでのレクリエーショナルダイビングに対応した耐水性能は、一般的なスマートウォッチとは一線を画します。航空宇宙産業レベルのチタンケースとサファイアクリスタルがもたらす圧倒的な耐久性は、岩場や壁への衝突を気にさせないほどの安心感を与えてくれます。
パフォーマンスに一切の妥協をしたくないアスリートや冒険家にとって、現在考えられる最高の選択肢と言えるでしょう。
日常と非日常をシームレスにつなぐ
このウォッチの真の魅力は、極限状況での性能だけでなく、Apple Watchが持つ日常の利便性を何一つ損なっていない点にあります。最大3,000ニトを誇るApple史上最も明るいディスプレイは、日中の屋外での視認性を劇的に向上させるだけでなく、緊急時に自分の位置を知らせるサイレン機能や、ワンタッチでワークアウトを開始できるアクションボタンといった専門機能と、
日々の通知管理やApple Payでの決済といったスマート機能とをシームレスに結びつけます。標準搭載されたCellular機能により、iPhoneが手元になくても、ランニング中に電話を受けたり音楽をストリーミングしたりと、日常と非日常の境界を自由に行き来できるのです。
価格とサイズという明確なトレードオフ
しかし、その高性能には明確な代償が伴います。それは、高価な価格と、大きく重い本体サイズです。多くのユーザーにとって、Series 10が提供する機能と洗練されたデザインは、日常使いにおいて十分すぎるほどです。Ultra 2が持つプロレベルの機能や、通常使用で最大36時間という圧倒的なバッテリー寿命を本当に必要としないのであれば、その価格差を正当化するのは難しいかもしれません。これは、自分のライフスタイルと、この究極のツールに何を求めるかを真剣に考えるべき点です。
どんな人に最適か?
では、このウォッチは具体的にどんな人に最適なのでしょうか。それは、日常的なフィットネスの枠を超え、より過酷で専門的なアクティビティに挑戦する人々です。
例えば、正確な位置情報が安全に直結する本格的な登山やトレイルランニングに挑む人。あるいは、水深40mまでの性能を活かしてレクリエーショナルダイビングやフリーダイビングを楽しむ人。そして、長時間のワークアウトでもバッテリー切れを心配したくないマラソンランナーやトライアスリートです。また、単に「充電の頻度を最大限に減らしたい」と考える、バッテリー性能を最優先するユーザーにとっても、これ以上の選択肢はありません。
まとめ
結論として、Apple Watch Ultra 2は万人向けの製品ではありません。しかし、そのターゲット層にとっては、他のどのスマートウォッチも提供できない唯一無二の価値を持つ、最高のデバイスです。価格とサイズのトレードオフを理解した上で、その性能を最大限に引き出せる人にとって、これは後悔のない投資となるでしょう。この機会に、ぜひ購入を検討してみてください。
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Apple Watch Ultra 2の価格・購入先
- ※2023年9月22日 発売開始
- ※2024年9月20日、新色「Black Titanium(ブラックチタニウム)」を発売開始
Apple オンラインストア
128,800円~ 、または3回払いで42,933円/月~で販売されています。
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ドコモ オンラインショップ
- 一括 142,230 円
- 分割 3,658円×23回(支払24回目 58,080円)
で販売されています。
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au オンラインショップ
161,280 円(税込)で販売されています。
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ソフトバンク
※2023年9月22日発売開始
- 1〜24回 3,480円/月 25〜48回 3,240円/月 総額 161,280円
- 新トクするサポート(スタンダード)適用で1〜24回 3,480円/月 総額 83,520円
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楽天モバイル
- 48回払い※12,683円/月 支払い総額 128,800 円
- Watch 7 Hermes 45mm – GPS+Cellular – Stainless の下取りで 最大24,000円還元
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ECサイト
- Amazonで126,198円(税込)、
- 楽天市場で126,800円(送料無料)、
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おすすめの類似製品を紹介
「Apple Watch Ultra 2」に似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。
Garmin Venu X1
Garminから発売された独自OS搭載のスマートウォッチです(2025年6月26日に発売)。
2インチのAMOLED タッチスクリーン、スマートウォッチモードで約8日間駆動できるバッテリー、GPSセンサー、第5世代光学式心拍計センサーを搭載しています。
また、フルカラーの地図機能、ゴルフ機能、LEDフラッシュライト機能、高度な分析機能(「トレーニングレディネス」、「持久力スコア」など)、100種類以上のスポーツアプリ、ヘルスケアモニタリング機能(皮膚温度・「睡眠コーチ」、「Body Battery」、「お昼寝検出」)、スマート機能(音声コマンド、音声操作、株価トラッカー、電卓、カレンダー、スマホ探索など)に対応。
通話機能、決済(Suica/Garmin Pay)、音楽再生(単体)、マルチGNSS、通知の受信(LINE対応)、天気予報、Connect IQアプリ、Bluetooth、Wi-Fi、ANT+、5気圧防水にも対応しています。
価格は、Garmin公式オンラインストアで129,800円 (税込)、です。
関連記事:Garmin Venu X1徹底レビュー!性能・機能をVenu 3と比較・評価
Apple Watch Series 10
Appleから発売されたwatchOS 11搭載のスマートウォッチです。
厚さ9.7 mmのアルミニウム / チタニウムケース、42mm / 46mmの Retina(広角OLED)ディスプレイ、Apple S10 Sip デュアルコア プロセッサ、1GBメモリ、64GB ストレージ、通常使用時で最大18時間 駆動できるバッテリー、水深計、水温センサーを搭載しています。
また、オーディオ再生(音楽再生)、「潮位アプリ」、ダブルタップのジェスチャーの操作、睡眠時無呼吸症の検知、水中アクティビティの詳細な測定、Siri音声操作、Apple Pay、Suica決済、心電図の測定、高速充電(約30分で80%まで回復)、ワイヤレス充電(※充電器は別売)、50m防水、IP6X等級の防塵、緊急SOS、、衝突事故検出、転倒検出、Wi-Fi 4( 802.11n)、Bluetooth 5.3、GPS、4G通信(※セルラーモデルのみ)に対応しています。
価格は、Amazonで59,800円(税込・42mmモデル・46mmモデルは64,800円)、楽天市場で62,100円(送料無料)、です。
関連記事:Apple Watch Series 10徹底レビュー!Series 9と比較
Galaxy Watch Ultra
サムスンから発売されたWear OS 5とOne UI 6 Watchを搭載したハイエンドなスマートウォッチです。1.5インチののSuper AMOLED スクリーンを搭載。Exynos W1000、2GBメモリ、32GBストレージ、省電力モードで最長 100時間 駆動する590 mAh バッテリー、スピーカー、マイク、新しいバイオアクティブセンサーを搭載しています。
また、AI機能、IP68防水防塵と10気圧防水、4G LET通信、サイレン、ルート、トラックバック機能SOS機能、転倒検知機能、デュアル周波数GPSシステム、FeliCa 電子マネー決済、クイックボタン、ナイトモード、クッション設計、10Wワイヤレス充電、100種のスポーツモードに対応しています。
価格は、Amazonで88,399円 (税込)、楽天市場で92,900円(送料無料)、米国 Amazon.comで$349.99 (40mm、LETモデル)、です。
関連記事:上位版「Galaxy Watch Ultra」と標準版 Watch7の違い
HUAWEI WATCH 5
ファーウェイから発売されたハイエンドなスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
1.38インチ/1.5インチ LTPO 2.0 AMOLEDカラースクリーン(解像度466×466ピクセル, 最大輝度3000nit)
46mmモデル標準モード通常使用で約4.5日間、42mmモデル標準モード通常使用で約3日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー 6.0を搭載しています。
また、HUAWEI X-TAP技術を活用したヘルスケアチェック、ヘルスケアチェック機能「Health Glance」、高性能NPUを活用したスマートジェスチャー操作、心電図(ECG)・心拍数・睡眠・血中酸素(10秒)・ストレス・体温のモニタリング、情緒モニタリング機能、100種類以上のワークアウトモード、ゴルフナビ機能、カラーマップナビゲーションに対応。
5気圧防水(IP69準拠、水深40mまでのフリーダイビングに対応)、ワイヤレス急速充電(約15分の充電で約1日使用可能)、、音楽ファイルの保存と再生、ウォッチフェイスのカスタマイズ、HUAWEI Healthアプリ、アプリ追加(HUAWEI AppGallery)、Wi-Fi 6、eSIMによるBluetooth通話、L1+L5デュアルバンド対応マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、などにも対応しています。
価格は、Amazonで64,800円(税込・ブラックモデル・パープル、ベージュは69,800円)、楽天市場で64,800円~(送料無料)、です。
関連記事:HUAWEI WATCH 5徹底レビュー!WATCH 4と機能・健康管理を比較
Google Pixel Watch 3
Googleから発売されたWear OS 5.0搭載のスマートウォッチです。Qualcomm SW5100、2GB メモリ、1.6/1.7インチのActua液晶、32 GB eMMCストレージ、 307 mAh / 420 mAh バッテリー、スピーカー、マイク搭載で、
高度なランニング機能、Suica決済、音楽再生、Bluetooth通話、4G通信(LETモデルのみ)、「朝のブリーフィング」機能、Googleサービスの連携、最大輝度 2000 ニト、カスタム 3D Corning Gorilla Glass 5、安全確認機能、40種類以上のスポーツモード、自動検出、エナジースコア、有酸素運動負荷、バッテリー セーバーモード(最長36時間)、5気圧防水、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで56,793円(税込)、楽天市場で52,800円、ヤフーショッピングで49,800円、AliExpressで62,020円、です。
関連記事:「Google Pixel Watch 3」とPixel Watch 2の違い
Garmin Instinct 3 Tactical(AMOLED/Dual Power)
Garminから発売される独自OS搭載のタフネスGPSスマートウォッチです(2025年5月9日に発売)。
AMOLEDカラー液晶(1.3インチ)/MIPモノクロ液晶(0.9インチ)、4GB内蔵メモリ、スマートウォッチモードで約24日間/GPSモードで約40時間稼働するバッテリー(AMOLEDの場合)、Garmin Elevate光学式心拍計、ABCセンサー(高度計、気圧計、電子3軸コンパス)、ジャイロセンサー、加速度計、温度計を搭載しています。
また、通知に画像表示(AMOLEDのみ)、ソーラー充電(Dual Powerのみ)、Applied Ballisticsによる精密射撃、ラッキングアクティビティ、LEDフラッシュライト、ステルスモード、ジャンプマスター、ナイトビジョンモード、キルスイッチ、マルチGNSS、SatIQ機能搭載)、トラックバックルーティング、Garmin Messengerアプリに対応。
血中酸素トラッキング、Body Battery、ストレス計測、睡眠・回復機能の強化: 睡眠コーチ、昼寝検出、HRVステータス、モーニングレポート、MIL規格準拠の耐久性(耐熱・耐衝撃・耐水性)、Garmin PayおよびSuicaによるキャッシュレス決済機能、Connect IQ・Garmin Connectなどのアプリ連携、ゲーム機能(GameOnアプリ対応など)、Bluetooth・ANT+通信、10気圧防水にも対応しています。
価格は、Amazonで80,639円(Dual Power45mm/AMOLED50mmモデルは95,332円・税込)、楽天市場で87,011円(送料無料・Dual Power Tactical・Tactical AMOLEDは103,800円で9,430ポイント付き)、ヤフーショッピングで87,011円(Dual Power Tactical・Tactical AMOLEDは103,800円)、です。
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