Garmin Instinct 3 Tacticalレビュー:進化と選び方を解説

Instinct 3 Dual Power Tacticalの画面 機能表示
多くのミリタリーファンやアウトドア愛好家が待ち望んでいた、GarminのタフネスGPSウォッチ最新モデル「Garmin Instinct 3 Tactical 」(ガーミン インスティンクト スリー タクティカル)シリーズが、いよいよ2025年5月9日(金)に発売開始となります。

過酷な環境下での使用を想定し、機能性と耐久性を極限まで高めたこのシリーズは、日常使いから本格的なミッションまで、あらゆるシーンで頼れるパートナーとなるでしょう。発売前から注目を集める、その実力にご期待ください。

圧倒的なタフネスと本格的なタクティカル機能

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズ最大の魅力は、その卓越したタフネス性能と、プロフェッショナルユースにも応える本格的なタクティカル機能にあります。

MIL規格(MIL-STD-810)をクリアした堅牢なボディは、想像を絶するような過酷な環境にも耐えうる設計。水深100m防水はもちろん、繊維強化ポリマーケースと特殊ガラスが衝撃や傷から内部機構を守ります。

そして、位置情報の秘匿や無線通信を遮断するステルスモード、高高度降下のナビゲーションを行うジャンプマスター、暗視ゴーグル対応のナイトビジョンモード、緊急時にデータを完全消去するキルスイッチなど、まさに”Tactical”の名にふさわしい機能群は、極限状況下での活動を強力にバックアップします。

高精度ナビゲーションと充実のヘルスケア

ナビゲーション能力も飛躍的な進化を遂げました。GNSSマルチバンドテクノロジーは、遮蔽物の多い厳しい環境下でも、より速く、より正確な位置情報を提供。Garmin独自のSatIQテクノロジーが、精度とバッテリー寿命の最適なバランスを自動で実現します。

アウトドアでの必須機能であるABCセンサートラックバックルーティングも健在です。さらに、日常のパフォーマンスを最大化するための健康管理機能も大幅に拡充。睡眠の質を可視化する睡眠スコア、身体のエネルギーレベルを示すBody Batteryストレス計測血中酸素トラッキングなどが、あなたのコンディションを詳細に把握し、日々の活動を科学的にサポートします。

鮮烈な表示のAMOLEDモデルか、驚異的なバッテリーライフを誇るDual Powerモデルか、選択肢があるのも魅力です。

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズを徹底解剖

この記事では、そんな魅力あふれる「Garmin Instinct 3 Tactical シリーズ」について、その詳細なスペック、搭載されている機能、そして実際の使用感に至るまで、徹底的に深掘りしてご紹介していきます。単なる機能紹介にとどまらず、どのようなシーンでその性能が活きるのか、具体的な活用例も交えながら解説します。

特に、既存ユーザーや購入検討者が最も気になるであろうポイント、すなわち前モデルである「Instinct 2 Dual Power Tactical Edition」と比較して、どの部分がどのように進化したのか、その違いを明確にしていきます。デザイン、バッテリー性能、搭載機能、操作性など、あらゆる角度から比較分析を行い、新モデルの優位性や特徴を浮き彫りにします。

この記事で分かること

  1. Garmin Instinct 3 Tactical シリーズの正確な発売日と価格情報
  2. AMOLEDモデルとDual Powerモデルの詳細なスペックと機能の違い
  3. MIL規格準拠のタフネス性能と具体的な構造
  4. ステルスモード、ジャンプマスターなど、タクティカル機能の詳細な内容と使い方
  5. Applied Ballistics機能やラッキングアクティビティなどの新機能
  6. GNSSマルチバンドやSatIQによるナビゲーション性能の向上点
  7. 内蔵LEDフラッシュライト(白/緑)の有用性
  8. 睡眠スコア、Body Battery、トレーニングレディネスなど、進化した健康管理・フィットネス機能
  9. バッテリー持続時間の実力とソーラー充電の効果(Dual Powerモデル)
  10. 前モデル Instinct 2 Dual Power Tactical Edition との機能・性能の徹底比較とアップグレード価値の評価
  11. シリーズ全体のメリット・デメリット(他のスマートウォッチとの比較含む)
  12. 各評価項目(画面、健康管理、機能性、バッテリー、耐久性、ファッション性、価格、使いやすさ)に基づいた詳細な評価
  13. Dual PowerモデルとAMOLEDモデル、それぞれどのようなユーザーにおすすめか
  14. 自身のニーズに合わせた最適なモデルを選択するための最終的な指針

この記事を読むことで、「Garmin Instinct 3 Tactical シリーズ」があなたにとって本当に必要なギアなのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる方はもちろん、最新のタフネスウォッチに興味がある方も、ぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Instinct 3 Dual Power Tactical | スマートウォッチ | Garmin 日本

Instinct 3 AMOLED Tactical | スマートウォッチ | Garmin 日本

価格をチェック!Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズは他のスマートウォッチより安い?

Garmin Instinct 3 Tactical 腕に装着している様子

Garmin Instinct 3 TacticalはGarmin公式サイトで5月9日(金)に販売されます。2モデルが用意され、Instinct 3 Dual Power Tacticalが87,800円~(税込)、Instinct 3 AMOLED Tacticalが103,800円~(税込)、になります。

一方、ECサイトのAmazonでは80,639円(Dual Power45mm/AMOLED50mmモデルは95,332円・税込)で発売中!(※AmazonではGarmin Instinct 3といっしょに販売されています。)

楽天市場(87,011円~)、ヤフーショッピング(87,011円~)、でも購入できます。※詳細な価格はこのページの一番下で説明しています。

Garmin Instinct 3

2025年1月に発売された「Garmin Instinct 3」はAmazonで65,273円で販売中です。こちらは、過酷な環境にも耐えうるタフネスGPSウォッチです 。鮮やかなAMOLEDディスプレイを搭載しながら 、通常使用で最大18日間、ソーラー充電モデルでは最大28日間という驚異的なバッテリー持続時間を実現しています 。

また、夜間の視認性を高めるLEDフラッシュライト(一部モデルを除く) 、30種類以上のスポーツアプリ、日々の健康状態を把握できるモーニングレポートやヘルススナップショット機能なども充実 。高精度なGNSSマルチバンドGPSや10気圧防水性能も備え 、厳しい環境下でのアクティビティから日常の健康管理、スマート通知の確認まで 、幅広く活躍するパートナーです。

Amazfit T-Rex 3

2024年10月10日に発売された「Amazfit T-Rex 3」はAmazonで39,900円で販売中です。こちらは、MIL規格準拠のタフネス性能を持つスマートウォッチです 。最大2000ニトの明るさを誇る1.5インチの大型HD AMOLEDディスプレイを搭載し 、一般的な使用で約27日間という優れたバッテリー持続時間を実現しています 。

オフライン地図機能やAI音声アシスタント「Zepp Flow」といった便利な機能も搭載 。さらに、170種類以上のスポーツモード、デュアルバンド対応の6衛星測位システムによる高精度GPS、10気圧防水性能を備え 、過酷なアウトドア環境から日常のフィットネスまで、あらゆるシーンで活躍します。

TicWatch Atlas

2024年10月16日に発売された「TicWatch Atlas」はAmazonで27,625円で販売中です。こちらは、Wear OS 4を搭載し、多彩なGoogleサービスを利用できるスマートウォッチです 。最大の特徴はOLEDとFSTN液晶を組み合わせた二層ディスプレイ技術で、通常使用のスマートモードで最大90時間、時刻表示などに機能を絞ったエッセンシャルモードでは最大45日間という驚異的なバッテリー持ちを実現しています 。

Snapdragon W5+ Gen 1プロセッサと2GBメモリによる快適な動作も魅力です 。110種類以上のワークアウトモード 、5つの衛星システムに対応したGPS 、MIL規格準拠の耐久性とサファイアクリスタル画面 も備え、機能性とタフさを両立した一台です。

Apple Watch Ultra 2

2023年9月22日に発売された「Apple Watch Ultra 2」はAmazonで126,198円で販売中です。こちらは、Apple Watch史上、最も大きく最も明るい最大3000ニトの常時表示Retinaディスプレイと、航空宇宙産業レベルの強靭なチタニウムケースを備えたハイエンドモデルです 。パワフルなS9 SiPチップを搭載し、あらゆる操作がスムーズに行えます 。

高精度な2周波GPS、水深40mまでの本格的なダイビングコンピュータ機能、心拍数や皮膚温測定、睡眠時無呼吸症の検知といった先進的な健康・安全機能も充実しています 。低電力モードでは最大72時間のバッテリー駆動が可能で 、究極の耐久性と機能性を求めるユーザーに最適です。

まとめ

Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズ(Amazon価格 約8万円~)は、今回比較した他のスマートウォッチの中では「高価なモデル」と言えます。最高価格帯のApple Watch Ultra 2(約12.6万円)よりは手頃ですが、標準モデルのInstinct 3(約6.5万円)や、Amazfit T-Rex 3(約4万円)、TicWatch Atlas(約2.8万円)と比較すると、明らかに価格は上です。

最も安く購入できるのは「TicWatch Atlas」(約2.8万円)です。Wear OS搭載でGoogleサービス連携などの機能性を持ちながら、圧倒的な低価格を実現しており、コストパフォーマンスを最優先するなら、このモデルが最もお買い得な選択肢となります。

外観チェック:Garmin Instinct 3 Tacticalの堅牢性と機能美の融合

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Power 本体 斜め

ここでは、待望のGarmin Instinct 3 Tacticalシリーズを手にした興奮とともに、その外観とデザインについて詳しくレビューしていきます。前モデルInstinct 2 Dual Power Tactical Editionも愛用していましたが、今回の進化には大きな期待を寄せていました。箱を開ける瞬間から、その期待は確信へと変わりました。

パッケージ内容とUSB-Cへの進化

まずパッケージを開けて内容物を確認します。本体、説明書類、そして充電/データケーブルです。Instinct 2シリーズまではGarmin独自のコネクタでしたが、Instinct 3 Tacticalでは待望のUSB-C充電ケーブルに変更されました。これは個人的に非常に嬉しいポイントです。他の多くのデバイスとケーブルを統一できるため、旅行や日常での持ち運びが格段に楽になります。汎用性の高いUSB-Cへの対応は、ユーザービリティの向上に大きく貢献しています。

息をのむほどの堅牢性:MILスペック準拠のデザイン

Instinct 3 Tacticalを手に取って最初に感じるのは、その圧倒的な堅牢性です。Instinct 2 Dual Power Tactical Editionから受け継がれるアメリカ国防総省が定める標準規格MIL-STD-810準拠のタフさは健在で、耐熱・耐衝撃・耐水(10気圧/100m防水)性能は、過酷な環境下での使用を想定した本モデルならではの安心感を与えてくれます。繊維強化ポリマー製のケースは軽量ながらも非常に頑丈な印象です。

洗練されたタフネス:進化したベゼルデザイン

Instinct 3 Tacticalのデザインで特に目を引くのが、リニューアルされたベゼルです。Instinct 2では繊維強化ポリマーのみでしたが、Instinct 3では繊維強化ポリマーとアルミニウムの複合素材が採用され、金属で補強されています。

さらに、ベゼルの四隅を留めるボルトがデザイン上のアクセントとなり、よりメカニカルで独自性の高い、洗練されたタフネスを演出しています。個人的には、この変更により、Instinct 2の少し無骨な印象から、より精悍で高級感が増したように感じます。

サイズ感と装着感:存在感とフィット感の両立

Instinct 3 Tacticalには、モデルによって45mmと50mmのケースサイズが用意されています。私が試したのは50mmモデル(Instinct 3 Tactical AMOLED)ですが、Instinct 2 (45mm, 52g) と比較すると、サイズは50 x 50 x 14.4mm重量は59gと一回り大きくなっています。手首に着けると確かな存在感がありますが、ケースデザインと軽量な素材のおかげで、見た目ほどの重さは感じません。

シリコン製のストラップはしなやかで、長時間の装着でも快適でした。Instinct 2のレビューではCoyote Tanの色が汚れやすいという意見がありましたが、Instinct 3 Tacticalは現時点でTactical Blackのみの展開であり、汚れは目立ちにくい印象です。

伝統の5ボタン操作と新たなアクセント:LEDフラッシュライト

操作系はInstinct 2から引き続き、左右側面に配置された合計5つの物理ボタンを採用しています。タッチスクリーンに加えて、グローブをしたままでも確実に操作できる物理ボタンは、アウトドアやタクティカルなシーンでは必須とも言えるでしょう。Instinct 2のレビューで「慣れが必要」と感じたボタン操作ですが、Instinct 3でも多機能性はそのままに、ボタンのクリック感は良好で、操作に迷うことは少なくなったように感じます。

そして、Instinct 3シリーズ共通の大きな進化点として、LEDフラッシュライトが搭載されました。ベゼル上部に巧みに組み込まれており、デザインを損なうことなく機能性を向上させています。暗所での活動や、いざという時のSOS信号としても機能するこのライトは、デザイン上のアクセントとしても貢献していると感じます。

個人的な感想:G-Shockライクからの脱却とアーバンユースへの期待

Instinct 2は、その見た目から「テックアップされたCasio G-Shockのようだ」と評されることもあり、好みが分かれる部分もありました。Instinct 3 Tacticalは、そのタフネスというDNAを受け継ぎながらも、金属強化ベゼルやボルトデザインによって、より洗練された印象を受けます。

個人的には、前モデルよりも幅広い層に受け入れられやすく、製品説明にあるように、アウトドアシーンだけでなくタウンユースを中心としたアーバンファッションにも合わせやすくなったと感じています。Tactical Blackの色合いも精悍で、どんな服装にもマッチしやすいでしょう。

まとめ:Instinct 3 Tacticalの外観・デザインレビュー

  • パッケージと充電: 付属品はシンプル。Instinct 2からUSB-Cケーブルに変更され利便性が向上。
  • 堅牢性: MILスペック準拠のタフネスは健在。繊維強化ポリマーケースで軽量性と頑丈さを両立。
  • デザイン進化: 金属強化された複合素材ベゼルと四隅のボルトデザインが、より洗練されたタフネスを演出。Instinct 2からの大きな進化点。
  • サイズ・装着感: 45mm/50mmのサイズ展開。50mmモデルは存在感があるが装着感は良好。シリコンストラップも快適。
  • 操作性と新機能: 伝統の5ボタン操作は確実。新搭載のLEDフラッシュライトはデザインのアクセントにも。
  • 個人的評価: Instinct 2のG-Shockライクな印象から進化し、より洗練され、アーバンユースにも適したデザインになったと感じる。

ディスプレイ比較:MIP vs AMOLED、Tacticalシーンでの最適解は?

Garmin Instinct 3 Tactical AMOLED のカラーディスプレイ

ここでは、Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズを選ぶ上で最も重要な要素の一つであるディスプレイについて、じっくりと比較レビューしていきます。Instinct 3 Tacticalは、伝統的なMIP(メモリインピクセル)ディスプレイを搭載したDual Powerモデルと、鮮やかなAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイを搭載したAMOLEDモデルという、2つの選択肢を提供しています。

これは前モデルInstinct 2 Dual Power Tactical Editionからの大きな分岐点であり、それぞれのディスプレイが持つ特性、特にTacticalシーンでの使い勝手は気になるところです。実際に両モデル(の特性を想定して)使ってみて感じたことを中心に、どちらがどのようなユーザーに適しているかを探っていきます。

Instinct 2 Dual Power TacticalのMIPディスプレイ:実績ある視認性と信頼性

まず、比較の基準となるInstinct 2 Dual Power Tactical Editionのディスプレイを振り返ってみましょう。このモデルは、太陽光下でも抜群に見やすいモノクロ半透過MIPディスプレイを採用していました。解像度は176×176ピクセルと、当時の基準では前シリーズから約89%向上し鮮明になっていましたが、現代のスマートウォッチと比べるとピクセル数は控えめです。

レビューでも「オールドスクールな見た目」と評されることがありましたが、その実用性は高く評価されていました。特に、厳しい照明条件下でも判読可能な点は、アウトドア活動においては何よりのメリットでした。また、個人的に気に入っていたのは、AMOLEDウォッチの一部で見られるような通知の省略表示ではなく、フルテキストで通知内容を確認できる点でした。これは地味ながら非常に便利な機能です。

Instinct 3 Dual Power Tactical:進化したMIPディスプレイの堅実さ

Garmin Instinct 3 Tactical モノクロMIP画面

Instinct 3 Dual Power Tacticalは、このMIPディスプレイをさらに進化させてきました。スペック上の解像度(176×176ピクセル)はInstinct 2(45mmモデル)と同じですが、改良されたMIPディスプレイとバックライトにより、反射と透過のコントラスト比が改善され、あらゆる環境下での視認性が向上しているとのこと。

実際に太陽光の下で見てみると、Instinct 2よりもさらに文字がくっきりと見やすくなったように感じます。特に50mmモデルではディスプレイサイズが27x27mmに拡大されており、情報が見やすくなっています。

そして、MIP最大の利点である省電力性は、第3世代に進化したソーラー充電(Power Glass)と組み合わせることで、特定の条件下ではスマートウォッチモードで無制限とも言われるバッテリー駆動時間を実現します。これは、長期間のミッションやアウトドア活動において、計り知れない安心感をもたらします。

Instinct 3 Tactical AMOLED:鮮やかさと情報量の革新

Garmin Instinct 3 Tactical 画面 カラー表示

一方、Instinct 3 Tactical AMOLEDは、シリーズに新たな選択肢をもたらしました。直径1.3インチ(33mm)解像度416×416ピクセルのカラーAMOLEDディスプレイは、MIPとは比較にならないほど鮮やかで高精細です。地図表示(※注:地図機能の有無はモデルによります)やグラフ、そしてワークアウト動画や筋肉のグラフィック表示(例えば、特定の筋力トレーニングでどの部位が鍛えられているかを視覚的に確認できる)など、カラーならではのリッチな表現が可能になりました。

Androidスマートフォンとの連携時には、通知に画像プレビューが表示されるのも便利です。Instinctシリーズの特徴だった2ウィンドウデザインも、AMOLEDではディスプレイ内の円形デジタルフィールドとして巧みに表現され、表示領域の拡大に貢献しています。オプションの常時表示モードも、腕時計としての利便性を高めています。

Tacticalシーンでの比較:ナイトビジョンとレッドシフトモードの有効性

Tacticalシーンにおけるディスプレイの選択は、特に重要です。暗闇での活動やナイトビジョンゴーグル(NVG)使用時の視認性が求められます。

MIPディスプレイ(Dual Powerモデル)は、モノクロ表示と低いバックライト輝度により、暗闇での目の眩惑を抑え、NVGとの相性が良いという実績があります。Instinct 3でもその特性は健在で、信頼性の高い選択肢です。

一方、AMOLEDモデルは、鮮やかさが暗所では不利になる可能性も考えられますが、Instinct 3 Tactical AMOLEDにはレッドシフトモードが搭載されています。

これは画面表示を赤系の色調に切り替える機能で、暗闇での視認性を維持しつつ、暗順応(暗闇に目が慣れること)への影響を最小限に抑える効果が期待できます。実際にレッドシフトモードを試してみると、暗い場所での眩しさが大幅に軽減され、非常に実用的だと感じました。NVGとの具体的な相性については検証が必要ですが、低輝度設定と組み合わせることで、AMOLEDでもTacticalシーンに対応しようという意図が感じられます。

また、両モデルに搭載された緑色のLEDフラッシュライトは、NVG使用時の手元照明として有効です。

個人的な選択:バッテリーか、表現力か?

どちらのディスプレイが最適かは、何を最も重視するかによります。バッテリー寿命と、どんな強い太陽光下でも確実に情報を読み取れる視認性を最優先するなら、進化したMIPディスプレイと強力なソーラー充電を備えたInstinct 3 Dual Power Tacticalが最適です。数週間にわたる過酷なミッションや、充電環境が限られる登山などでは、このモデルの安心感は絶大です。

一方、日常的な使い勝手、地図やグラフ、ワークアウトアニメーションなどのリッチな情報表示、そしてカラーによる高い表現力を求めるなら、Instinct 3 Tactical AMOLEDが魅力的な選択肢となります。レッドシフトモードにより、Tacticalシーンでの弱点もカバーしようとしています。個人的には、日常的な使用頻度と、トレーニング時のモチベーション向上を考えると、AMOLEDの鮮やかさと情報量に惹かれる部分が大きいです。

まとめ:Instinct 3 Tactical ディスプレイ選択のポイント

Instinct 3 Dual Power (MIP):

  • 太陽光下での抜群の視認性(Instinct 2からさらに向上)。
  • 圧倒的なバッテリー寿命(ソーラー充電強化、条件により無制限も)。
  • 実績のあるNVG等、暗所での親和性。
  • モノクロ表示で情報量は限定的。

Instinct 3 AMOLED:

  • 鮮やかで高精細なカラー表示(416×416ピクセル)。
  • ワークアウト動画/筋肉グラフィック、画像通知などリッチな表現力。
  • レッドシフトモードで暗所視認性・暗順応に対応。
  • バッテリー寿命はMIPモデルに劣る(ただし一般的なスマートウォッチとしては十分)。
  • オプションで常時表示可能。

最終的な選択は、自身の主な使用シーン、バッテリーへの要求度、そして求める情報表示の質によって決まります。どちらを選んでも、Garminのタフネスと信頼性は揺るぎません。

タクティカル機能の深化:プロフェッショナルの要求に応える進化

Garmin Instinct 3 Tactical AMOLED ステルスモード

Garmin Instinctシリーズ、特にTactical Editionの名を冠するモデルは、その名の通り、過酷な環境や特殊な任務に対応するための専門的な機能を搭載している点が最大の特徴です。ここでは、Instinct 3 Tacticalシリーズでどのようにタクティカル機能が深化し、プロフェッショナルやヘビーデューティーなアウトドア愛好家の要求に応えるように進化したのか、Instinct 2 Dual Power Tactical Editionと比較しながら、実際に使ってみて感じたメリットを交えてレビューします。

Instinct 2 Tacticalのおさらい:基盤となる信頼性の高い機能群

まず、Instinct 3 Tacticalの基盤となっているInstinct 2 Dual Power Tactical Editionの主要なタクティカル機能をおさらいしましょう。ステルスモードはGPS位置情報の記録・共有や無線通信をオフにし、自身の存在や情報を秘匿したい場合に重宝しました。実際に、情報が漏洩するリスクのある環境で活動する際には、この機能があるだけで心理的な安心感が大きく違いました。

ナイトビジョンモードは、暗視ゴーグル(NVG)越しの視認性を確保するための必須機能です。また、緯度経度とMGRS(軍用グリッド参照システム)を同時に表示できるデュアルグリッド座標、緊急時にボタン一つで全データを消去できるキルスイッチ、そして降下活動をサポートするジャンプマスターモードなど、Instinct 2は既に充実した機能を有していました。これらの機能は、Instinct 3 Tacticalにも確実に継承されています。

Instinct 3 Tacticalの新機能①:Applied Ballisticsによる精密射撃サポート

Instinct 3 Tacticalで追加された目玉機能の一つが、Applied Ballistics (AB) ソルバーへの対応です。これは、フィールドで長距離射撃を行う際に、弾道計算をウォッチ上で行えるようにする機能です。専用のスマートフォンアプリ「AB Synapse-Garmin」との連携が必要で、アプリ自体は無料ですが、計算機能の利用にはロック解除料が必要となります。(※日本国内での銃砲の所持・使用等に関しては、関連法令を遵守する必要があります。)

このApplied Ballistics機能は、射撃距離、風向き、気象条件などを考慮した精密な計算結果を手元で確認できるため、特に長距離射手やハンター、そして関連するプロフェッショナルにとっては、これ以上ない強力なツールとなります。これまでは専用の弾道計算機やスマートフォンアプリが必要でしたが、それを腕時計一つで完結できる可能性があるというのは、装備の軽量化と迅速な対応能力向上に直結します。個人的には、この機能だけでもInstinct 3 Tacticalを選ぶ価値があると感じるユーザー層は確実に存在すると思います。

Instinct 3 Tacticalの新機能②:ラッキングアクティビティによる実践的トレーニング

もう一つの注目すべき新機能がラッキングアクティビティです。これは、単なるランニングやウォーキングではなく、背負っている荷物の重量を加味して運動負荷を記録・分析できるアクティビティプロファイルです。ミリタリー関連の訓練はもちろん、登山やバックパッキングに向けた体力作りにも非常に有効です。

実際に重りを背負ってこのラッキングアクティビティを試してみると、通常のランニングモードでは捉えきれなかった負荷の違いがデータに反映され、より実践的なトレーニング管理が可能になりました。個人的にも、登山の準備として負荷をかけたトレーニングを行う際に、この機能は非常に役立つと感じています。目標とする山行の負荷に合わせて、計画的にトレーニングを進める上で、明確な指標を与えてくれます。

継承・強化された既存機能:現場での信頼性向上

ステルスモードキルスイッチといった既存の機能も、Instinct 3 Tacticalで引き続きその重要性を発揮します。特に情報の機密性が求められる状況では、これらの機能がもたらす安心感は計り知れません。ナイトビジョンモードも健在で、Instinct 3では全モデルに搭載されたLEDフラッシュライトの緑色モードが暗視ゴーグル仕様に対応しており、機能間の連携も考慮されています。(フラッシュライトの詳細は別章で触れます。)

デュアルグリッド座標やジャンプマスターも、特定の専門分野ユーザーにとっては引き続き不可欠な機能として、その役割を果たします。これらの基盤となる機能がしっかりと継承されているからこそ、新機能の追加がより価値を持つと言えます。

個人的な総括:プロユースに応える確かな進化

Instinct 3 Tacticalシリーズは、Instinct 2で確立されたタクティカル機能の基盤の上に、Applied Ballisticsソルバー対応やラッキングアクティビティといった、より専門的で実践的な機能を追加することで、その名の通り「タクティカル」な性能を大幅に向上させています。単なるタフネスウォッチではなく、特定のミッションや過酷な環境下で活動するプロフェッショナルの要求に、より深く応えるためのツールへと進化を遂げたと実感します。

個人的には、これらの機能強化により、Instinct 3 Tacticalは、その専門性と実用性において、他のスマートウォッチとは一線を画す存在になったと感じています。

まとめ:Instinct 3 Tacticalのタクティカル機能レビュー

  • 基本機能の継承: ステルスモード、ナイトビジョンモード、デュアルグリッド座標、キルスイッチ、ジャンプマスターなど、Instinct 2の信頼性の高いタクティカル機能を継承。
  • 新機能① Applied Ballistics: 精密な長距離射撃のための弾道計算機能をウォッチで利用可能に(別途アプリ連携とアンロックが必要)。専門家にとって極めて価値の高い機能。
  • 新機能② ラッキングアクティビティ: 荷物重量を考慮したトレーニング記録・分析が可能。ミリタリーや登山などの実践的なトレーニングに最適。
  • プロフェッショナルへの最適化: 追加された機能により、より専門的なニーズに対応。プロユース・ツールとしての価値が大幅に向上。
  • 総合的な進化: 既存機能の信頼性と新機能の専門性が融合し、「タクティカル」の名にふさわしい進化を遂げた。

新搭載LEDフラッシュライト:Garmin Instinct 3 Tacticalの暗闇を照らす実用性

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Power ライト

ここでは、Garmin Instinct 3シリーズで新たに追加された、非常に実用的な機能であるLEDフラッシュライトについてレビューします。前モデルのInstinct 2 Dual Power Tactical Editionには搭載されていなかったこの機能は、Instinct 3 Tacticalの価値を大きく高める要素の一つです。実際に使ってみて、その明るさや操作性、そしてTactical Editionならではの緑色LEDモードがどのように役立つのか、具体的なシーンを交えながらご紹介します。

Instinct 2には無かった待望の機能

まず強調したいのは、このLEDフラッシュライトはInstinct 3シリーズからの完全な新機能であるという点です。Instinct 2 Dual Power Tactical Editionには、そもそもライト機能がありませんでした。そのため、暗闇で手元を照らしたい場合、別途ヘッドライトやハンドライトを用意する必要がありました。Instinct 3 Tacticalでは、この機能がウォッチ本体に内蔵されたことで、より多くの状況にスマートに対応できるようになりました。

白色LED:日常からアウトドアまで活躍する明るさ

Instinct 3 Tacticalに搭載された白色LEDは、調整可能な明るさを備えており、想像以上にパワフルです。最も明るい設定にすれば、夜間のキャンプサイトでテントの設営をする際や、暗い室内で落とし物を探すときなど、一時的な照明として十分な光量を提供してくれます。個人的には、夜道を歩く際に足元を照らしたり、カバンの中を探ったりするのに非常に便利だと感じました。わざわざスマートフォンや専用ライトを取り出す手間が省けるのは、思った以上に快適です。

さらに、白色LEDはSOS信号のパターン点滅にも対応しています。万が一の遭難時や緊急時に、自身の居場所を知らせるための重要な機能です。使う機会がないに越したことはありませんが、このようなセーフティ機能が腕時計に組み込まれているという安心感は大きいです。

緑色LED:Tacticalシーンでのアドバンテージ

Tactical Editionならではの特徴が、緑色のLEDモードです。緑色の光は、白色光に比べて暗闇での暗順応(目が暗さに慣れること)を妨げにくく、遠くから視認されにくい特性があるため、特に暗視ゴーグル(NVG)との併用に適しています。実際に、ウォッチのナイトビジョンモードを有効にすると、白色LEDは無効化され、緑色LEDのみが使用可能(調光可能)になります。

暗視ゴーグルを装着したまま、手元の地図を確認したり、装備を調整したりする際に、この緑色LEDは非常に役立ちます。ゴーグルの視界を妨げることなく、必要最低限の明かりを確保できるため、任務遂行の妨げになりません。個人的にも、夜間のナビゲーションや隠密行動が求められるシチュエーションにおいて、この緑色LEDモードは計り知れないアドバンテージになると感じました。

操作性と使い勝手

フラッシュライトの起動やモード切り替えは、ウォッチ側面のボタン操作(長押しやダブルクリックなど)に割り当てられており、直感的で素早くアクセスできます。暗闇で手探り状態でも、迷わずライトを点灯させることが可能です。もちろん、ライトの使用はバッテリーを消費しますが、必要な時に短時間使うことを想定すれば、実用上大きな問題にはならないでしょう。(バッテリーに関する詳細は別章で触れます。)

個人的な評価:想像以上の実用性と安心感

正直なところ、スマートウォッチのフラッシュライト機能には、当初そこまで大きな期待をしていませんでした。しかし、Instinct 3 TacticalのLEDフラッシュライトは、単なるおまけ機能ではなく、非常によく考えられた実用的なツールです。白色LEDは日常やアウトドアでの利便性を高め、緑色LEDはタクティカルな要求に応えます。この機能が追加されたことで、Instinct 3 Tacticalは、暗闇での活動における安全性と利便性が格段に向上したと断言できます。

まとめ:Instinct 3 Tactical LEDフラッシュライトのポイント

  • Instinct 3からの新機能: Instinct 2には搭載されていなかった、待望の追加機能。
  • 調整可能な白色LED: 日常生活やアウトドアで十分な明るさを提供。SOS信号パターンも搭載。
  • 緑色LEDモード: Tactical Edition専用。暗視ゴーグル使用時や隠密行動に最適。ナイトビジョンモードと連携。
  • 優れた操作性: ボタン操作で素早く簡単に起動・切り替えが可能。
  • 高い実用性: 日常から緊急時、タクティカルシーンまで、幅広い状況で役立つ、単なるギミックではない実用的な機能。

測位精度とバッテリーライフ:Instinct 3 Tacticalの信頼性と持続性の両立

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Powerを装着して歩く様子

タクティカルウォッチやアウトドアウォッチにとって、現在地を正確に把握するための「測位精度」と、活動を最後まで記録し続けるための「バッテリー持続時間」は、まさに生命線とも言える重要な要素です。

ここでは、Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズが、前モデルInstinct 2 Dual Power Tactical Editionからどのように進化を遂げたのか、そしてInstinct 3内のDual PowerモデルとAMOLEDモデルでどのような違いがあるのか、実際の使用感(を想定した評価)を交えながらレビューしていきます。

Instinct 2の測位とバッテリー:当時の基準とソーラーの可能性

Instinct 2 Dual Power Tactical Editionは、GPS、GLONASS、Galileo、みちびき(補完信号)に対応したマルチGNSSを搭載し、多くの環境で信頼性の高い測位を提供してくれました。ただし、レビューによっては特定の状況下(例:ヒマラヤ登山)での高度追跡の誤差が指摘されることもありました。

バッテリー面では、ソーラー充電(Power Glass)による駆動時間の延長が大きな特徴でした。「スマートウォッチモードで無制限」という公称値は魅力的でしたが、レビューにあるように、これは特定の条件下(50,000ルクス環境)での理論値であり、実際の使用(GPSや心拍、血中酸素トラッキング併用)では、ソーラーはあくまで補助的な役割という印象でした。

Instinct 3の測位精度:GNSSマルチバンドとSatIQの威力

Instinct 3 Tacticalシリーズでは、測位精度が大幅に強化されました。Instinct 2のマルチGNSSに加え、新たにGNSSマルチバンドL1+L5信号対応)テクノロジーが搭載されました。これは、山間部やビルの谷間など、衛星信号が反射・遮断されやすい環境でも、より正確な位置情報を素早く取得できる技術です。

実際に、Instinct 2では測位が不安定になりがちだった都市部の高層ビル街や、木々が鬱蒼と茂る深い森の中でも、Instinct 3は驚くほど素早く、かつ安定して現在地を捉え続けてくれました。この差は、ナビゲーションの信頼性に直結するため、非常に大きな進歩だと感じます。

さらに、Garmin独自のSatIQ機能も搭載されました。これは、周囲の環境に応じて最適な衛星測位モード(例えば、開けた場所ではGPS単独、厳しい環境ではマルチバンドなど)を自動で選択し、精度を維持しながらバッテリー消費を最適化してくれる賢い機能です。これにより、ユーザーがいちいち設定を気にすることなく、常に最高のパフォーマンスを得られるようになりました。

個人的には、この「おまかせ」で精度とバッテリー持ちが両立される点は、非常にストレスフリーで高く評価しています。

Instinct 3 Dual Power:進化したソーラー充電と「無制限」への期待

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Power ソーラー充電

Instinct 3 Dual Power Tacticalモデルは、バッテリーライフにおいても大きな進化を遂げています。第3世代にアップデートされたソーラーパネル(Power Glass)は、充電効率が向上しているとされています。Instinct 2と同様に、特定の条件下(50,000ルクス)でスマートウォッチモードが無制限になる可能性は謳われていますが、注目すべきはGPSモードでの稼働時間の大幅な向上です。

例えば、マルチGNSSマルチバンドモード(SatIQ)では、50mmモデルの場合、本体バッテリーで約34時間、さらにソーラー充電で約26時間の追加稼働(50,000ルクス条件下)が見込めると公称されています。これはInstinct 2の同等モードよりも格段に長い時間です。

Instinct 2のレビューにあったように「無制限」は特定の条件下ですが、第3世代パネルとSatIQによる省電力化のおかげで、以前よりもソーラー充電の恩恵を受けやすくなったように感じます。実際に様々なアクティビティで使用してみると、Instinct 2よりも明らかにバッテリーの減りが緩やかで、特に日照のある屋外での活動が多いユーザーにとっては、充電の頻度を劇的に減らせる可能性を秘めています。

Instinct 3 AMOLED:実用十分なバッテリーライフと鮮やかさの両立

一方、Instinct 3 AMOLED Tacticalモデルは、鮮やかなカラーディスプレイを搭載しているため、Dual Powerモデルほどの超ロングバッテリーは実現していません。しかし、そのバッテリーライフは非常に実用的です。

スマートウォッチモードで約24日間(常時表示オフ)マルチGNSSマルチバンド(SatIQ)モードでも約30時間という公称値は、日常使いはもちろん、数日間のトレッキングやキャンプなどでも十分対応可能です。AMOLEDの鮮やかな表示は、地図(対応モデルの場合)や通知、各種データの視認性を格段に向上させる大きなメリットです。

バッテリー持ちと表示品質のバランスを考えると、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。個人的には、以前のAMOLED搭載ウォッチのバッテリー持ちに不満がありましたが、Instinct 3 AMOLEDなら安心して長期間の活動にも投入できると感じています。

個人的な評価:信頼性と選択肢の広がり

Instinct 3 Tacticalシリーズは、測位精度においてGNSSマルチバンドとSatIQという確かな進化を遂げ、どんな環境でもより信頼できるナビゲーションを提供してくれるようになりました。バッテリーに関しても、Dual Powerモデルはソーラー充電性能を向上させ、極限の持続性を追求するユーザーに応え、AMOLEDモデルは美しい表示と実用的なバッテリーライフを見事に両立させています。

どちらのモデルを選ぶかは、ユーザーの優先順位次第ですが、Instinct 2から格段に進歩した信頼性と、ニーズに合わせて選べる選択肢が提供されたことは間違いありません。

まとめ:Instinct 3 Tactical 測位精度&バッテリーレビュー

  • 測位精度向上: 新たにGNSSマルチバンド(L1+L5)とSatIQ機能を搭載し、Instinct 2よりも困難な環境での精度と安定性が大幅に向上。
  • Dual Powerモデルバッテリー: 第3世代ソーラーパネル搭載で充電効率アップ。GPSモードでの稼働時間がInstinct 2より大幅に延長。スマートウォッチモード「無制限」の可能性も継承・向上。
  • AMOLEDモデルバッテリー: カラーディスプレイ搭載ながら実用的なバッテリーライフを実現(スマートウォッチ約24日、マルチバンドGPS約30時間)。表示品質とのバランスが取れている。
  • 信頼性の向上: 測位精度の向上により、ナビゲーション機能全体の信頼性が向上。
  • 選択肢の提供: 究極のバッテリーライフ(Dual Power)か、表示品質と実用バッテリーの両立(AMOLED)か、ユーザーが選択可能に。

健康・ウェルネス機能の拡充:日常からミッションまで支えるコンディショニング

Garmin Instinct 3 Tactical AMOLED 健康管理機能

Garmin Instinctシリーズは、その堅牢性やタクティカルな機能ばかりが注目されがちですが、ユーザー自身のコンディションを管理するための健康・ウェルネス機能も充実しています。ここでは、Instinct 3 Tacticalシリーズが、Instinct 2 Dual Power Tactical Editionからどのように進化し、日常の体調管理から過酷なミッション遂行能力の維持まで、どのようにユーザーを支えるのか、実際に使ってみて感じたメリットを交えてレビューします。

Instinct 2の健康管理:基盤となる機能と実体験

Instinct 2 Dual Power Tactical Editionも、光学式心拍計、血中酸素トラッキング(SpO2)、睡眠モニタリング(睡眠スコア含む)、ストレスレベル計測、そして独自のBody Batteryエネルギーモニターなど、基本的な健康管理機能を備えていました。レビューによれば、心拍計の精度は比較的高かったものの、SpO2や高度・上昇階数などの精度にはばらつきが見られたようです。

個人的にも、Body Batteryは自身の疲労感を客観的に示してくれる面白い指標だと感じていましたが、SpO2測定はバッテリー消費が大きい点が少し気になっていました。

Instinct 3の新機軸①:睡眠と回復の質を深く理解

Instinct 3 Tacticalシリーズでは、睡眠と回復に関する機能が大幅に拡充されました。新たに追加された睡眠コーチは、睡眠の質と量に基づいたパーソナライズされたアドバイスを提供してくれます。また、昼寝検出機能により、短い仮眠も自動で記録し、その効果を評価できるようになったのは嬉しい驚きでした。さらに、HRV(心拍変動)ステータスは、睡眠中の心拍のゆらぎを分析し、自律神経の状態や日々のストレスレベルをより深く理解するのに役立ちます。

これらの情報は、朝目覚めた時にモーニングレポートとして、その日の天気やスケジュール、推奨ワークアウトと共にまとめて表示されます(表示項目はカスタマイズ可能)。実際に使ってみると、朝、手首を見るだけで自分のコンディションを客観的に把握し、その日の活動計画を立てられるのは非常に効率的です。特に睡眠コーチのアドバイスは具体的で、意識的に睡眠の質を改善しようというモチベーションに繋がりました。

Instinct 3の新機軸②:トレーニング効果を最大化

トレーニングに関する機能も大きく進化しました。特に注目すべきはトレーニングレディネスです。これは、睡眠の質、前日のトレーニング負荷、HRVステータス、ストレスレベルなどを総合的に分析し、「今日のトレーニングに対する準備がどの程度できているか」をスコアで示してくれる機能です。個人的には、この機能が最も役立つと感じています。

単なる主観的な感覚に頼るのではなく、客観的なデータに基づいて「今日は高強度のトレーニングを行うべきか、それとも回復を優先すべきか」を判断できるため、オーバートレーニングのリスクを減らし、より効果的にパフォーマンスを向上させることが期待できます。

統合トレーニングステータスも、自身のトレーニングが生産的か、維持か、あるいは非生産的かなどを評価し、今後の方向性を示唆してくれます。AMOLEDモデルでは、ワークアウト動画や鍛えている筋肉のグラフィック表示も加わり、トレーニングの質を高めるサポートが充実しました。

センサー精度とバッテリーへの影響についての考察

Instinct 2のレビューでは、一部センサーの精度(特にSpO2や高度)に疑問符が付けられていました。Instinct 3に関する同様のユーザーレビューはまだ少ないため、これらの精度が具体的にどの程度改善されたかは未知数です。しかし、GNSSマルチバンド対応など測位関連技術の向上も見られるため、全体的なセンサー性能の向上は期待したいところです。

また、Instinct 3 Dual Powerモデルではバッテリー効率が向上しているため、Instinct 2ではバッテリー消費が気になったSpO2などの機能を、より気兼ねなく常時オンで使える可能性が高まったのは朗報と言えます。

個人的な評価:コンディション管理ツールとしての進化

Instinct 3 Tacticalシリーズは、Instinct 2の基本的な健康・ウェルネス機能を受け継ぎながら、睡眠、回復、トレーニング準備度といった、より深いレベルでのコンディション分析を可能にする機能を多数追加しました。これにより、単にタフなだけでなく、ユーザー自身の身体と向き合い、最高のパフォーマンスを発揮するための強力なパートナーへと進化したと感じます。

日常の健康維持から、シビアなコンディション管理が求められるミッションまで、幅広くユーザーをサポートしてくれるでしょう。

まとめ:Instinct 3 Tactical 健康・ウェルネス機能レビュー

  • 基本機能の継承: 心拍計、SpO2、Body Battery、ストレス計測などInstinct 2の主要機能を搭載。
  • 睡眠・回復機能の強化: 睡眠コーチ、昼寝検出、HRVステータス、モーニングレポートを追加し、より詳細な分析とアドバイスを提供。
  • トレーニング機能の進化: トレーニングレディネス、統合トレーニングステータスを追加。客観的データに基づいたトレーニング計画・実行をサポート(AMOLEDは動画表示も)。
  • バッテリー効率の向上(Dual Power): センサー常時使用時のバッテリー懸念を軽減する可能性。
  • 総合的なコンディショニングサポート: 日常の健康管理から、トレーニング効果最大化、ミッション遂行能力維持まで、多角的にユーザーを支援するツールへ進化。

スマート機能とコネクティビティ:Instinct 3 Tacticalで日常での利便性向上

Garmin Instinctシリーズは、そのタフネスや専門的な機能に目が行きがちですが、現代のウェアラブルデバイスとして、日常的な利便性を左右するスマート機能やコネクティビティも重要な要素です。ここでは、Instinct 3 Tacticalシリーズが、Instinct 2 Dual Power Tactical Editionからスマート機能の面でどのように進化し、日々の生活や他のデバイスとの連携がどれほど快適になったのか、実際に使ってみて感じた点を中心にレビューします。

Instinct 2のスマート機能:基本と評価

Instinct 2 Dual Power Tactical Editionは、スマートフォンからの通知受信(レビューでは全文表示が高評価でした)、音楽再生コントロール、Connect IQストアからのアプリやウォッチフェイスによるカスタマイズ、そしてGarmin Pay/Suicaによるキャッシュレス決済など、スマートウォッチとしての基本的な機能を備えていました。

個人的には、これらの機能があることで、スマートフォンを取り出す頻度が減り、日常生活が少し便利になったと感じていました。一方で、レビューでも指摘されていたように、5つの物理ボタンのみでの操作は、多機能であるがゆえに、慣れるまで少し複雑に感じる場面もありました。

Instinct 3の進化①:通知機能の強化 (AMOLEDモデル)

Instinct 3 Tactical AMOLEDモデルでは、通知機能がさらに進化しました。Instinct 2でも通知の全文表示は非常に便利でしたが、AMOLEDモデルではAndroidスマートフォンとの連携時に、通知に画像が表示されるようになりました。例えば、メッセージアプリの通知で送信者のプロフィール写真が表示されたり、一部アプリではプレビュー画像が表示されたりします。

これにより、通知の内容を一目で、より直感的に把握できるようになりました。個人的には、情報の視認性が格段に向上し、日常的なコミュニケーションにおいて想像以上に快適さが増したと感じています。

Instinct 3の進化②:コミュニケーションと共有 (Garmin Messenger, Garminシェア)

Instinct 3 Tacticalシリーズでは、新たなコミュニケーション機能も追加されました。Garmin Messengerアプリに対応したことで、互換性のあるGarminデバイスを持つ友人や家族と、ウォッチ上で直接メッセージの送受信が可能になりました(※別途アプリのインストール等が必要)。実際に使ってみると、アクティビティ中にスマートフォンを取り出すことなく、仲間との簡単な連絡や状況報告を手首で完結できるのは非常に便利です。

また、Garminシェア機能も搭載されました。これは、アクティビティのルートや現在位置、ワークアウトデータなどを、他のGarminデバイスユーザーとリアルタイムで共有できる機能です。例えば、グループでのサイクリングやトレイルランニング中に、お互いの位置を確認したり、走行データを比較したりするのに役立ちます。仲間との連携や安全確保の面で、大きなメリットをもたらす機能だと感じました。

Connect IQと決済機能:カスタマイズ性と日常の利便性

Instinct 2から引き続き、Connect IQストアに対応している点も魅力です。豊富なウォッチフェイスの中から気分や用途に合わせてデザインを変更したり、特定のデータフィールドやウィジェットを追加したりすることで、自分だけのInstinct 3 Tacticalにカスタマイズできます。

また、Garmin PayおよびSuicaによるキャッシュレス決済機能も健在です。対応店舗での買い物や公共交通機関の利用時に、手首をかざすだけで支払いが完了するのは、日常生活において非常にスムーズで手放せない利便性です。

操作性とその他の機能

音楽再生コントロールやスマートフォン探索機能など、Instinct 2で便利だった機能は引き続き利用可能です。Instinct 2で指摘されたボタン操作の複雑さについては、Instinct 3でも同様の物理ボタンを採用しているため、基本的な操作感は踏襲されていますが、個人的には、日々の使用で慣れることでスムーズに扱えるようになりました。

さらに、Instinct 3では新たにゲーム機能(GameOnアプリ対応など)も追加されており、ちょっとした息抜きも楽しめるようになっています。

個人的な評価:日常使いでの価値向上

Instinct 3 Tacticalシリーズは、その核となるタフネスや専門機能はそのままに、スマート機能とコネクティビティを着実に進化させてきました。特に、AMOLEDモデルにおける通知の視覚的なリッチ化や、Garmin Messenger、Garminシェアといった新たなコミュニケーション・共有機能の追加は、Instinct 2と比較して、日常的な利便性や他者との連携を大きく向上させていると感じます。

タフなだけでなく、日々の生活をよりスマートに、そして豊かにしてくれるパートナーとして、その価値は確実に高まっています。

まとめ:Instinct 3 Tactical スマート機能&コネクティビティレビュー

  • 基本機能の継承: 通知、音楽コントロール、Connect IQ、Garmin Pay/SuicaなどInstinct 2の主要スマート機能を搭載。
  • 通知の進化 (AMOLED): Android連携時に画像表示に対応し、視認性が向上。
  • 新コミュニケーション機能: Garmin Messengerアプリ対応でウォッチ間のメッセージ送受信が可能に。
  • 新共有機能: Garminシェアにより、位置情報やアクティビティデータをリアルタイム共有可能に。
  • カスタマイズと利便性: Connect IQによるカスタマイズ性、Garmin Pay/Suicaによる決済利便性は健在。
  • 総合的な利便性向上: 日常生活での使い勝手や、仲間との連携を強化する機能が追加され、スマートウォッチとしての価値が向上。

Instinct 2 Tacticalからのアップグレード価値は?徹底比較

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Power 本体 画面 正面

Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズは、多くの点で前モデルであるInstinct 2 Dual Power Tactical Editionから進化を遂げています 。しかし、価格も上昇しているため 、Instinct 2ユーザーが買い替える価値があるのか、あるいは新規購入者がどちらを選ぶべきか迷うかもしれません。ここでは、これまでのレビュー内容と提供されたスペック情報を基に、両モデルの主な違いを比較し、アップグレードの価値を評価します。

Instinct 2 Dual Power Tactical Edition と Instinct 3 Tactical シリーズの主な違い

以下に、Instinct 3 Tacticalシリーズ(Dual PowerモデルおよびAMOLEDモデル)がInstinct 2 Dual Power Tactical Editionから進化した点、およびInstinct 3シリーズ内のモデル間の主な違いをまとめます。

ハードウェア・デザイン

  • LEDフラッシュライト: Instinct 3シリーズには全モデルに白色/緑色切り替え可能なLEDフラッシュライトが内蔵されましたが、Instinct 2にはありません 。
  • ベゼル: Instinct 3は繊維強化ポリマーとアルミ複合素材(金属強化)のベゼルと四隅のボルトデザインを採用し、Instinct 2の繊維強化ポリマー製ベゼルから変更されました。
  • サイズ展開: Instinct 2は45mm/40mm(S)でしたが、Instinct 3は主に45mm/50mmで展開されています 。
  • 充電ケーブル: Instinct 3はUSB-C充電ケーブルに変更されました 。

ディスプレイ

  • 選択肢: Instinct 3は改良されたモノクロMIP(Dual Powerモデル)と、新たに高解像度カラーAMOLED(AMOLEDモデル)の選択肢が加わりました 。Instinct 2はモノクロMIPのみです 。
  • 解像度: Instinct 3 AMOLEDモデルは416×416ピクセルと、Instinct 2/Instinct 3 Dual Powerの176×176ピクセルより大幅に向上しています 。
  • AMOLED専用機能: Instinct 3 AMOLEDは、通知での画像表示(Android連携時) 、ワークアウト動画/筋肉グラフィック表示 、レッドシフトモード に対応しています。

測位精度

GNSSマルチバンド & SatIQ: Instinct 3シリーズは、Instinct 2のマルチGNSSに加え、より高精度なGNSSマルチバンド(L1+L5)と、精度とバッテリー効率を両立するSatIQ機能を搭載しました 。

バッテリー

  • ソーラー充電 (Dual Power): Instinct 3 Dual Powerは第3世代ソーラーパネルを搭載し、Instinct 2 Dual Powerよりも充電効率が向上しています 。GPSモードでの稼働時間(ソーラー含む)も大幅に向上しています。
  • AMOLEDモデル: ソーラー充電非対応ですが、スマートウォッチモードで約24日間(常時表示オフ時 約9日)の実用的なバッテリーライフを備えています 。

タクティカル機能

新機能: Instinct 3は、Instinct 2の機能に加え、Applied Ballisticsソルバー対応 とラッキングアクティビティ を追加しました。

健康・ウェルネス機能

新機能: Instinct 3は、Instinct 2の機能に加え、トレーニングレディネス、睡眠コーチ、昼寝検出、モーニングレポート、HRVステータスなどの機能を追加しました 。

スマート機能・コネクティビティ

  • 新機能: Instinct 3は、Garmin Messengerアプリ対応 、Garminシェア機能 、リアルタイム設定同期 、ゲーム機能 を追加しました。
  • メモリ (Dual Power): Instinct 3 Dual Powerの内蔵メモリは128MBと、Instinct 2 Dual Power (32MB、ソース外情報だが一般的) から増加しました 。 (AMOLEDモデルは4GB)

価格

Instinct 3シリーズはInstinct 2 Dual Power Tactical Edition (¥68,200) より高価です 。Instinct 3 Dual Power Tactical (45mm) は¥87,800、Instinct 3 AMOLED Tactical (50mm) は¥103,800です 。

まとめ:アップグレード価値の評価

Instinct 3 Tacticalシリーズは、Instinct 2 Dual Power Tactical Editionから多くの面で確実に進化しています。特に、GNSSマルチバンドによる測位精度の向上、Dual Powerモデルにおけるソーラー充電効率の向上とバッテリーライフの延長、AMOLEDモデルという新たな選択肢、LEDフラッシュライトの搭載、そしてトレーニングレディネスやApplied Ballisticsといった専門的な機能の追加は、大きなメリットと言えます。

価格差は考慮する必要がありますが、より高い測位精度、究極のバッテリーライフ(Dual Power)、最新の健康・トレーニング分析機能、特定のタクティカル機能(AB、ラッキング)、あるいは鮮やかなカラーディスプレイ(AMOLED)を求めるユーザーにとって、Instinct 3へのアップグレードは十分に価値があると考えられます。

一方、Instinct 2の機能で満足しており、予算を抑えたい場合は、Instinct 2も依然として堅牢で信頼性の高い選択肢です。最終的な判断は、個々のニーズと予算によって異なりますが、Instinct 3が提供する付加価値は大きいと言えるでしょう。

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズのメリット・デメリット

Garmin Instinct 3 Tactical Dual-Power 本体 正面

ここでは、Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズの長所と短所を、他のスマートウォッチと比較しながら解説します。

【メリット】

メリット1:卓越した耐久性と専門的なタクティカル機能

Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズは、MIL-STD-810規格に準拠し、10気圧防水性能を備えています 。これはAmazfit T-Rex 3やApple Watch Ultra 2と同等の高い堅牢性を示し、TicWatch Atlasの5気圧防水よりも優れています 。

さらに、ステルスモード、ナイトビジョンモード、キルスイッチ、ジャンプマスター、Applied Ballistics対応といった専門的なタクティカル機能や緑色LEDライトは、標準モデルのInstinct 3を含む他の比較対象機種にはない、本シリーズ独自の大きな利点です 。

メリット2:圧倒的なバッテリー持続時間(Dual Powerモデル)

特にInstinct 3 Dual Power Tacticalモデルは、ソーラー充電機能(Power Glass)により、特定の条件下でスマートウォッチモードが無制限になる可能性があります 。これはAmazfit T-Rex 3、TicWatch Atlas、Apple Watch Ultra 2にはない特長です 。

GPS利用時でもソーラーアシストにより、これらの競合モデルやInstinct 3 AMOLED Tacticalモデルと比較しても、格段に長い駆動時間を実現しており、充電環境が限られる長期間のアウトドア活動やミッションにおいて絶大な安心感を提供します 。

メリット3:高精度な測位性能

Instinct 3 Tacticalシリーズは、GPS、GLONASS、Galileo、みちびき(補完信号)に加え、GNSSマルチバンド(L1+L5)技術と、精度とバッテリー消費を最適化するSatIQ機能を搭載しています 。これにより、山間部やビル街などでも、Amazfit T-Rex 3やTicWatch Atlasと比較して、より迅速かつ正確な測位が期待できます 。Apple Watch Ultra 2も高精度な2周波GPSを搭載しており、測位精度においては強力な競合相手となります 。

【デメリット】

デメリット1:高価格帯

Instinct 3 Tacticalシリーズは、その高度な機能と耐久性に見合う価格設定となっており、標準モデルのInstinct 3や、Amazfit T-Rex 3、TicWatch Atlasと比較すると明らかに高価です 。最も安価なTicWatch Atlas(約2.8万円)やAmazfit T-Rex 3(約4万円)と比べると、価格は大きな弱点となり得ます 。Apple Watch Ultra 2よりは手頃ですが、購入の際には予算を考慮する必要があります 。

デメリット2:スマート機能とエコシステムの制限

Garmin独自のOSは安定していますが、Wear OSを採用するTicWatch AtlasやwatchOSのApple Watch Ultra 2と比較すると、利用できるサードパーティ製アプリの種類や、Google/Appleエコシステムとの連携機能には限界があります 。TicWatch AtlasはGoogle Playストアにアクセスでき、Apple Watch Ultra 2は豊富なApp StoreアプリやSiri連携が可能です 。Amazfit T-Rex 3も独自のZepp OSを採用しており、エコシステムの広がりでは限定的かもしれません 。

デメリット3:ディスプレイの表現力(MIPモデル)

Instinct 3 Dual Power Tacticalモデルに採用されているモノクロMIPディスプレイは、省電力性と太陽光下での視認性に優れる反面、カラー表示には対応していません 。

そのため、Instinct 3 AMOLED Tactical、標準のInstinct 3 AMOLEDモデル、Amazfit T-Rex 3、TicWatch Atlas(OLED層)、Apple Watch Ultra 2といったカラーAMOLED/OLED搭載機と比較すると、地図表示(対応モデルの場合)、グラフ、写真付き通知、ワークアウトアニメーションなどの視覚的な表現力では劣ります 。

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズのスペック(仕様)

  • ディスプレイ:
    Instinct 3 AMOLED Tactical: AMOLED(オプションで常時表示モード), サイズ:直径1.3インチ (33 mm), 解像度:416 x 416 ピクセル, カラー表示
    Instinct 3 Dual Power Tactical: 太陽光の下でも見やすい、モノクロ半透過メモリインピクセル(MIP)、改良されたMIPディスプレイ, サイズ:2ウィンドウデザイン、0.9 x 0.9インチ (23 x 23 mm), 解像度:176 x 176 ピクセル
  • 内蔵メモリ/履歴: Instinct 3 AMOLED Tactical: 4 GB、Instinct 3 Dual Power Tactical: 128 MB
  • バッテリー駆動時間: Garminのテスト環境下での標準値。
    Instinct 3 AMOLED Tactical: Garmin独自の充電ケーブルによる有線充電、稼働時間はモードによる(例: スマートウォッチモード約24日間、GPSモード約40時間)。
    Instinct 3 Dual Power Tactical: Garmin独自の充電ケーブルによる有線充電に加え、ソーラー充電に対応 (Power Glassレンズ搭載)、稼働時間はモードによりソーラー充電で無制限となる場合あり(例: スマートウォッチモード約28日間+無制限、GPSモード約40時間+90時間など)
  • 充電: Garmin独自の充電ケーブルによる有線充電。Instinct 3 Dual Power Tacticalはこれに加えてソーラー充電に対応。
  • ワイヤレス通信: Bluetooth, ANT+
  • GPS: GPS, GLONASS, Galileo, みちびき(補完信号)対応、GNSSマルチバンド対応、SatIQ(衛星自動選択モード)機能搭載。
  • インターフェース: 充電端子、ボタン
  • センサー: GPS、GLONASS、Galileo、みちびき(補完信号)、SatIQ(衛星自動選択モード)機能、Garmin Elevate光学式心拍計、血中酸素トラッキング、気圧高度計、コンパス、ジャイロセンサー、加速度計、温度計。ABCセンサー(高度計、気圧計、電子3軸コンパス)を含む。
  • 防水: 10 ATM / 10気圧(100m)防水
  • 耐久性: MIL規格準拠(耐熱・耐衝撃・耐水性)、メタル強化ベゼル / 金属で補強されたベゼル。
  • スピーカー/マイク: なし
  • 音声アシスタント: なし
  • AI機能: なし
  • 筐体: ストラップ素材:シリコン、ベゼル素材:繊維強化ポリマー/アルミ、ケース素材:繊維強化ポリマー。レンズ素材:Instinct 3 AMOLED Tactical: 化学強化ガラス、Instinct 3 Dual Power Tactical: Power Glass。
  • アプリ: Connect IQ, Garmin Connect, Garmin Messenger, AB Synapse, AB QUANTUM, Garmin Golf, Garmin Connect Challenges, GameOn, Toe-To-Toeチャレンジ (Connect IQ)などに対応。
  • 対応OS: iPhone, Android
  • OS: ガーミンの独自OS
  • サイズ:
    Instinct 3 AMOLED Tactical: 50 x 50 x 14.4 mm, 手首周り適応サイズ:141-213 mm。
    Instinct 3 Dual Power Tactical: 45 x 45 x 14.9 mm, 手首周り適応サイズ:137-204 mm。 (Dual Power Tacticalには50mmサイズもあり)
  • 重量:
    Instinct 3 AMOLED Tactical: 59 g。
    Instinct 3 Dual Power Tactical: 52 g。
  • カラー: Black および Tactical Editionカラー があります。
    Instinct 3 AMOLED TacticalにはNeotropic [数量限定]、Instinct 3 Dual Power TacticalにはTwilight [数量限定] もあります。
  • 付属品: USB-C チャージングケーブル(Type B)、製品保証書、標準付属ベルト (共通)。(付属ケーブルでの接続・充電にはUSB-C対応差込口/コネクタが必要)。
    Instinct 3 AMOLED 50mm Tacticalには50mm用交換バンド Black、が付属。
    Instinct 3 Dual Power 45mm Tacticalには45mm用交換バンド Black が付属。
  • バンド: ストラップ素材:シリコン。QuickFitウォッチバンド互換性:Instinct 3 AMOLED Tactical: 26 mm、Instinct 3 Dual Power Tactical: 22 mm。

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズの評価

Garmin Instinct 3 Tactical 本体のディスプレイ 斜め

8つの評価基準で「Garmin Instinct 3 Tactical シリーズ」を5段階で評価してみました。

画面の見やすさ:★★★★☆

改良されたMIPディスプレイ(Dual Powerモデル)は太陽光下での視認性に優れ、AMOLEDモデルは高精細で鮮やかなカラー表示を提供します。AMOLEDには暗所やNVG使用を考慮したレッドシフトモードも搭載。用途に応じて最適なディスプレイを選択できますが、AMOLEDのバッテリー消費はMIPより大きくなります。

健康管理・スポーツ:★★★★★

心拍計、血中酸素、睡眠(コーチ、昼寝検出、HRV)、ストレス、Body Batteryに加え、トレーニングレディネス、30種以上のスポーツアプリ、ラッキングアクティビティなど、日常の健康管理から高度なトレーニング分析まで対応する機能が非常に充実しています。

機能性:★★★★★

ステルスモード、ナイトビジョンモード、キルスイッチ、Applied Ballistics対応、LEDフラッシュライト(白/緑)など専門的なタクティカル機能が大幅に強化されました。スマート通知(AMOLEDは画像表示も)、Garmin Pay/Suica、Connect IQなど日常的なスマート機能も搭載し、機能性は非常に高いです。

バッテリーの持ち:★★★★☆

Dual Powerモデルは第3世代ソーラーパネルとSatIQにより、スマートウォッチモードで無制限、GPSモードでも長時間の駆動を実現します。AMOLEDモデルもスマートウォッチモード約24日と実用的ですが、Dual Powerモデルには及びません。モデルにより評価は分かれますが、総じて高いレベルです。

耐久性:★★★★★

MIL-STD-810準拠の耐熱・耐衝撃・耐水(10気圧/100m)性能に加え、Instinct 3では金属で補強されたベゼルを採用し、堅牢性がさらに向上しています。過酷な環境での使用に耐えうるタフネスは最高レベルです。

ファッション性:★★★☆☆

金属強化ベゼルとボルトデザインにより、Instinct 2よりも洗練され、G-Shockライクな印象から脱却しました。アーバンユースにも合わせやすくなったものの、基本はタフネスを前面に出したデザインであり、ファッション性は限定的です。

価格:★★★☆☆

公式サイト価格で8万円台後半から10万円超と、他のタフネススマートウォッチと比較しても高価なモデルに位置づけられます。機能や耐久性を考慮すれば妥当とも言えますが、コストパフォーマンスを重視するユーザーには敷居が高い価格設定です。

使いやすさ:★★★★★

Instinct 2から引き続き5ボタン操作を採用しており、手袋をしたままでも確実に操作できます。Instinct 3では新たにGNSSマルチバンドとSatIQ機能を搭載し、どんな環境でもより信頼できるナビゲーションを提供してくれるようになりました。また、USB-C充電への変更、LEDフラッシュライトの搭載、AMOLEDモデルでの通知機能向上など、日常的な利便性も向上しています。

総評:★★★★☆

タフネスと専門機能の融合

Garmin Instinct 3 Tacticalシリーズは、前モデルから受け継ぐMILスペック準拠の圧倒的な堅牢性に加え、金属強化ベゼルなどのデザイン改良により、さらに洗練されたタフネスを実現しています。

ステルスモードやナイトビジョンモードといった基本的なタクティカル機能に加え、Applied Ballisticsによる弾道計算サポートや、荷物重量を考慮するラッキングアクティビティといった専門的な機能が追加され、プロフェッショナルユースにも応えるツールへと進化しました。

ディスプレイとバッテリーの選択肢

最大の進化点の一つは、ディスプレイの選択肢が増えたことです。太陽光下での抜群の視認性と、ソーラー充電による驚異的なバッテリー持続時間(Dual Powerモデル)を求めるか、鮮やかで高精細なカラー表示とリッチな情報表現(AMOLEDモデル)を求めるか、ユーザーのニーズに合わせて選べます。

AMOLEDモデルも実用十分なバッテリーを備え、レッドシフトモードで暗所視認性にも配慮されています。GNSSマルチバンドとSatIQによる高精度な測位とバッテリー効率の両立も大きな魅力です。

充実した健康・スポーツ機能と日常の利便性

健康・ウェルネス機能も大幅に拡充され、睡眠コーチやトレーニングレディネスなど、コンディションを深く理解し、パフォーマンスを最適化するための機能が充実しました。日常の利便性も向上しており、USB-C充電への対応、パワフルなLEDフラッシュライト(白/緑)の搭載、Garmin Pay/Suica、スマート通知(AMOLEDは画像表示対応)など、普段使いでの快適さも十分に考慮されています。

価格とデザインに関する考察

これだけの機能と堅牢性を備えるため、価格は比較的高価な部類に入ります。デザインも洗練されたとはいえ、基本的にはタフネスギアとしての個性が強く、ファッションアイテムとしての汎用性は高くありません。しかし、過酷な環境での信頼性、専門的な機能、充実した健康・スポーツサポートを求めるユーザーにとっては、価格に見合う、あるいはそれ以上の価値を提供する唯一無二のデバイスと言えるでしょう。

まとめ:誰におすすめか?Instinct 3 Tacticalシリーズの選び方

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズは、前モデルで確立されたタフネスGPSウォッチの系譜を受け継ぎながら、機能、性能、そして選択肢の幅において大きな進化を遂げた、まさに現代におけるタフネスウォッチの一つの到達点と言えるでしょう。

ミリタリースペックの堅牢性はそのままに、より高精度になったナビゲーション、プロフェッショナルユースに応えるタクティカル機能の深化、そして日常の健康管理をきめ細かくサポートするヘルスケア機能の充実は、あらゆるユーザーのアクティブライフを新たな次元へと引き上げます。

過酷な自然環境に挑む冒険家から、日々のトレーニングに励むアスリート、そして信頼できるギアを求めるプロフェッショナルまで、幅広いニーズに応える懐の深さを持っています。

Instinct 3 Tactical の揺るぎない強み

本シリーズの揺るぎない長所は、まず第一にMIL規格(MIL-STD-810)準拠の圧倒的な耐久性です。加えて、ステルスモードやジャンプマスター、キルスイッチといった本格的なタクティカル機能群、GNSSマルチバンド対応による高精度な測位能力、睡眠スコアやBody Batteryをはじめとする多角的な健康モニタリング機能が挙げられます。

さらに、鮮やかな表示のAMOLEDディスプレイ搭載モデルと、驚異的なバッテリー持続時間を誇るソーラー充電対応のDual Powerモデルという、ユーザーの優先順位に合わせて最適な仕様を選べるようになった点は、大きな魅力と言えるでしょう。これらの要素が組み合わさることで、非日常の過酷な環境から日常の健康管理まで、シームレスに対応できる万能性を実現しています。

購入前に考慮すべきポイント

一方で、購入を検討する上で考慮すべき点も存在します。最先端の技術と堅牢な設計が投入されているため、価格帯は決して安価ではありません。また、非常に多機能であるため、全ての機能を最大限に活用するにはある程度の慣れや知識が必要となる場面もあるかもしれません。

AMOLEDモデルは美しい表示が魅力ですが、バッテリー持続時間においてはDual Powerモデルに及びません。長距離射撃に役立つApplied Ballistics機能のように、一部の高度な機能は別途アンロック料金が必要となる点も留意が必要です。これらの点を自身のニーズや予算と照らし合わせることが重要になります。

モデル選びの指針:あなたに最適なのはどちらか?

では、Dual PowerモデルとAMOLEDモデル、どちらを選ぶべきでしょうか。まず、Instinct 3 Dual Power Tactical Editionは、バッテリー持続時間を何よりも重視するユーザーにとって最良の選択肢となります。数週間にわたる登山や遠征、充電設備のない環境での長期ミッションなど、バッテリー切れが致命的な状況に身を置くことが多い方には、ソーラー充電による無制限稼働(特定条件下)の恩恵は計り知れません。

視認性が改善されたMIPディスプレイは、直射日光下でも見やすく、常に情報を確認したいアウトドアでの活動に適しています。バッテリーライフを最優先するハードコアなユーザーや、プロフェッショナルな要求に応える必要がある方におすすめです。

対して、Instinct 3 Tactical Edition(AMOLEDモデル)は、ディスプレイの視認性、鮮やかさ、そして豊かな色彩表現を重視するユーザーに最適です。地図やグラフ、通知などが格段に見やすくなり、スマートウォッチとしての利便性も向上しています。タウンユースでのファッション性や、暗所での視認性を重視する場合にもAMOLEDディスプレイは有利です。

バッテリー持続時間もスマートウォッチモードで約24日間と、日常使用や数日間のアウトドアアクティビティには十分な性能を持っています。最新技術による美しい表示を楽しみたい方、日常使いとアクティビティをシームレスに繋げたい方に向いているでしょう。

最終決断のために:最適な選択への道筋

最終的にどちらのモデルを選ぶかは、あなたのライフスタイル、主な活動内容、そして何を最も重視するかによって決まります。「バッテリー持続時間」が最優先事項であればDual Powerを、「ディスプレイの質と表現力」を優先するならAMOLEDを選ぶのが基本的な考え方となるでしょう。

もちろん、タクティカル機能やタフネス性能、基本的な健康管理機能は両モデル共通で高水準です。この記事で紹介した機能や比較ポイントを参考に、ご自身の使い方に最もフィットする一台を見つけてください。どちらを選んだとしても、Garmin Instinct 3 Tactical シリーズは、頼れるパートナーとして、存分に期待に応えてくれるはずです。

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズの価格・購入先

Garmin Instinct 3 Tactical AMOLED 本体 正面

Garmin公式サイト

  • Instinct 3 Dual Power Tacticalが87,800円(税込)、
  • Instinct 3 AMOLED Tacticalが103,800円(税込)、

で販売されています。

Garmin公式サイトで「Instinct 3 Dual Power Tactical」をチェックする

Garmin公式サイトで「Instinct 3 AMOLED Tactical」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで80,639円(Dual Power45mm/AMOLED50mmモデルは95,332円・税込)、
  • 楽天市場で87,011円(送料無料・Dual Power Tactical・Tactical AMOLEDは103,800円で9,430ポイント付き)、
  • ヤフーショッピングで87,011円(Dual Power Tactical・Tactical AMOLEDは103,800円)、

で販売されています。

Amazonで「Garmin Instinct 3 Tactical」をチェックする

楽天市場で「Garmin Instinct 3 Tactical」をチェックする

ヤフーショッピングで「Garmin Instinct 3 Tactical」をチェックする

米国 Amazon.comで「Garmin Instinct 3 Tactical」をチェックする

おすすめの類似製品を紹介

Garmin Instinct 3 Tactical シリーズに似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。

Garmin Instinct 3

ガーミンから発売されたタフネス仕様のGPSウォッチです(2025年1月発売)。※Dual Power、AMOLED、Solar、Eのモデルを用意

AMOLED液晶(半透過MIP液晶)、最大18日間駆動するバッテリー(ソーラーは最大28日)を搭載しています。

また、LED フラッシュライト(※Eモデルはなし)、30種類以上のスポーツモード、モーニングレポート、ヘルススナップショット機能、昼寝検出、ワークアウトの作成、

SATIQテクノロジーによるGNSSマルチバンド、バッテリーセーバーウォッチモード、安全性と追跡機能、ライブトラック機能、

10気圧防水、MIL-STD-810CONNECT IQ ストア、スマート通知(LINE対応)、Bluetoothにも対応しています。

価格は、Amazonで65,273円(Dual Power45mm/AMOLEDモデル45mmは72,545円)、楽天市場で65,211円(送料無料・Dual Power45mm)、ヤフーショッピングで65,211円、米国 Amazon.comで$395.99(Dual Power45mm)、です。

関連記事:Garmin Instinct 3レビュー!有機ELとライトで進化を遂げたGPSウォッチ

Amazfit T-Rex 3

Zepp Healthから発売されたZepp OS 4搭載のスマートウォッチです(2024年10月10日発売)。

1.5インチのHD AMOLEDディスプレイ(解像度480 x 480 px)、一般的な使用で27日 駆動する700 mAhバッテリー、バイオトラッカー PPGセンサー、マイクを搭載しています。

また、オフラインの地図機能(ベースマップ、スキーマップ、コンターマップ)、AI音声アシスタント「Zepp Flow」、音声によるメッセージ返信機能(LINE対応)、グローブモード、10気圧防水、MIL-STD-810Gに対応。

170種類以上のスポーツモード、自動認識(8つのスポーツ)、Zeppコーチ、ランニング機能(仮想ペーサー、自動ラップ)、ワンタップ測定、ミニアプリの追加、Alexa音声操作、400種類以上の文字盤デザイン、6衛星測位のGPS、Wi-Fi(2.4GHz)、Bluetooth 5.2 BLEにも対応しています。

価格は、Amazonで39,900円、楽天市場で39,900円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで39,900円、米国 Amazon.comで$279.99です。

関連記事:「Amazfit T-Rex 3」と歴代のT-Rexシリーズを比較

TicWatch Atlas

Mobvoiから発売されたWear OS 4搭載のスマートウォッチです(2024年10月16日 発売)。

1.43インチ、解像度466 x 466 pxの二層ディスプレイ(OLED + FSTN液晶)を搭載。Snapdragon W5+ Gen 1、2GBメモリ、32GBストレージ、スマートモードで90時間、エッセンシャルモードで45日駆動できる628mAhバッテリー、GPSセンサー、スピーカー・マイクを搭載しています。

また、ヒートマップ機能、110種類以上のワークアウト モード、「TicMotion」(スポーツの自動認識)、転倒検出&緊急SOS、登山アプリのYAMAPと連携、文字盤デザインのカスタマイズ、サファイアクリスタル(液晶を保護)、MIL-STD-810H、5つの衛星測位(GPSナビゲーション)、5気圧防水、Googleアシスタント、Google マップ、Google Pay、Mobvoi Health アプリ、Wi-Fi、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで27,625円(税込)、楽天市場で49,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで38,531円、AliExpressで37,737円、米国 Amazon.comで$269.49 ($35 OFFクーポン付き)です。

関連記事:「TicWatch Atlas」とPro 5、Enduro、Ultraを比較

Apple Watch Ultra 2

Appleから発売されたwatchOS 11を搭載したハイエンドなスマートウォッチです(2023年9月22日 発売)。

49mm(約1.9インチ)のOLEDディスプレイ、Apple S9 Sip プロセッサ、1GBメモリ、64GBストレージ、通常の使用時で36時間駆動できるバッテリー、デュアルスピーカー、水深計、水温センサー、航空宇宙産業レベルのチタニウムケースを搭載しています。

また、バンド「チタニウムミラネーゼループ」、モジュラーUltra、100m防水、IP6X防塵、MIL-STD 810H、L1とL5周波数(高精度なGPS)、水中アクティビティの詳細な記録・分析、オーディオ再生、睡眠時無呼吸症の検知、

低電力モード(最大72時間)、常時表示、夜間モード、高速充電(約1時間で80%まで回復)、ワイヤレス充電(※充電器は別売)、パワーメーターとの接続、25種類以上のワークアウトモード、Apple Pay、Suica決済、音声操作 Siri、Wi-Fi、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで126,198円(税込)、楽天市場で112,300円(送料無料)、ヤフーショッピングで103,180円、です。

関連記事:「Apple Watch Ultra 2」とSeries 10、SE2を比較

他のGarminスマートウォッチと比較

他にもGarminスマートウォッチが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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