2024年8月14日に日本で発売されたXiaomi Smart Band 9は、スマートバンド市場で依然として高い人気を誇っています。前モデルから着実に進化を遂げた本製品ですが、多くのユーザーを惹きつけるその魅力とは、いったい何なのでしょうか。
Xiaomi Smart Band 9の魅力
最大の魅力は、5,000円台という手頃な価格ながら、高級感のあるデザインと、日々の充電ストレスから解放される圧倒的なバッテリー性能を両立している点です。シリーズで初めて採用されたアルミニウム合金製のフレームは、Apple Watchを彷彿とさせる上質な質感を演出し、公式・非公式合わせて300種類以上にも及ぶストラップとの組み合わせで、ファッションとして無限の可能性を秘めています 。
さらに、最大1200nitsに進化した1.62インチのAMOLEDディスプレイは、真夏の太陽の下でも驚くほど快適に情報を視認できます 。また、高性能センサーによる心拍数や睡眠のトラッキングは精度を増し、150種類以上のスポーツモードが日々のあらゆる活動を記録します 。その他にも、通常使用で最大21日間という驚異のバッテリー持続時間、リニア振動モーターによる質の高い通知、スマートフォンの音楽コントロールなど、魅力が満載です !
この記事でXiaomi Smart Band 9を徹底解剖!
この記事では、大きな注目を集めるXiaomi Smart Band 9のデザイン、ディスプレイ、各種機能からバッテリー性能に至るまで、その実力を徹底的に深掘りしていきます。
特に、多くの人が気になるであろう前モデル「Xiaomi Smart Band 8」からの進化点に焦点を当て、具体的な違いを明らかにしながら、その真価に迫ります 。
【この記事で分かること】
- Xiaomi Smart Band 9のデザインとストラップの種類
- ディスプレイの明るさ、見やすさと操作性
- 進化したヘルスケア機能(睡眠モニタリング、心拍数測定など)
- 150種類以上のスポーツ機能とアプリ連携
- スマート機能(通知、音楽コントロールなど)の使い勝手
- 圧倒的なバッテリー性能と充電速度
- 前モデルXiaomi Smart Band 8とのスペック比較と違い
- メリット・デメリットと5段階評価
- 価格とおすすめの購入先
この記事を最後まで読むことで、本当にXiaomi Smart Band 9を購入するべきかどうかが、はっきりと見えてくるはずです。どのスマートバンドにしようか悩んでいる方は、ぜひ本レビューを参考にしてみてください。
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公式ページ:Xiaomi Smart Band 9 – Xiaomi Japan
デザイン:Xiaomi Smart Band 9 ~質感と快適性が飛躍的に向上した洗練のスタイル~
ここでは、Xiaomi Smart Band 9のデザインについて、前モデルのXiaomi Smart Band 8と比較しながら、その素材感、サイズと重量、そして豊富なストラップがもたらすファッション性について、実際に使ってみた感想を交えて詳しくレビューしていきます。単なるガジェットとしてだけでなく、日常を彩るアクセサリーとしての魅力に迫ります。
高級感を手に入れたアルミニウム合金フレーム
Xiaomi Smart Band 9を手にして最初に感じたのは、その質感の劇的な向上です。シリーズで初めて採用されたアルミニウム合金のフレームは、マットな質感で仕上げられており、前モデルXiaomi Smart Band 8の光沢あるメタリック調仕上げとは一線を画します 。Smart Band 8は、使っていると指紋や皮脂が少し気になりましたが、このマット仕上げのおかげで汚れが目立ちにくく、常にクリーンな印象を保てるのは嬉しい驚きでした 。
カラーバリエーションも、Smart Band 8の2色展開から、ミッドナイトブラックやグレイシャーシルバーといった落ち着いた色味まで幅広く用意されており、選択肢が増えました 。カフェでMacBookを開いて作業するようなシーンでも、まるでApple Watchのような高級感が手元で輝き、ガジェット好きの心をくすぐります 。見た目の印象は大きく変わらないと感じるかもしれませんが、この素材と仕上げの変更がもたらす満足感は非常に大きいものでした。
付けていることを忘れるほどの軽さと快適な装着感
特に注目すべきはその軽さです。本体重量はわずか15.8g(ストラップ除く)と、前モデルのストラップ込み27gという数値と比較しても、本体がいかに軽量化されたかがわかります 。
<サイズ・重量の違い>
- Xiaomi Smart Band 9:(サイズ) 46.53 × 21.63 × 10.95 mm、(重量) 15.8g (ストラップを除く)
- Xiaomi Smart Band 8:(サイズ)48 × 22.5 × 10.99 mm、(重量) 27 g (同梱ストラップ含む)
実際に装着してみると、その軽さは圧倒的で、まさに「付けていることを忘れる」という表現がぴったりです。特に、睡眠の質を記録するために一晩中装着していても、まったく違和感がありませんでした。おかげで、毎朝Mi Fitnessアプリで自分の睡眠スコアをチェックするのが楽しみになりました。
また、デスクワークとの相性も抜群です。細長いディスプレイ形状と薄いバンドのおかげで、キーボードをタイピングする際に手首に当たる感覚がほとんどなく、一日中ストレスフリーで過ごせます 。一部で「バンドの穴が小さく装着しにくい」という声も聞いていましたが、確かに最初は少し戸惑ったものの、すぐに慣れました。むしろ、調節穴の数が多いおかげで、自分の手首に完璧にフィットする位置を見つけることができ、運動中でもずれることなく快適でした 。
<Xiaomi Smart Band 9のサイズ・重量・カラーの仕様>
- サイズ: 46.53 × 21.63 × 10.95 mm (高さ、幅、厚さの寸法はストラップや突出部を除く)
- 重量: 15.8g (ストラップを除く)
- カラー: ミッドナイトブラック、グレイシャーシルバー、ミスティックローズ、アークティックブルー、チタングレー
ファッションの幅を広げる多彩なストラップと互換性
Xiaomi Smart Band 9の最大の魅力の一つが、その圧倒的なカスタマイズ性です。前モデルから採用されたクイックリリース機構は健在で、ストラップの交換が驚くほど簡単に行えます 。そして、Xiaomi Smart Band 8からの買い替えを検討している人にとって、これ以上ない朗報があります。なんと、前モデルのストラップがそのまま使えるのです 。Smart Band 8で集めたお気に入りのサードパーティ製バンドを無駄にすることなく、資産として引き継げるこの互換性は、感動的ですらありました。
Tシャツにデニムのようなラフな服装の日は、別売りの「Xiaomi ブレイデッドストラップ」の鮮やかなオレンジをアクセントに、友人と会う少しフォーマルな日には「Xiaomi レザーストラップ」に付け替えるなど、その日の気分や服装に合わせて時計を替えるような楽しみ方ができます 。公式・非公式を合わせると300種類以上にもなるバンドの選択肢があり、まさにアクセサリー感覚で自分だけの一本を追求できるでしょう 。
<Xiaomi Smart Band 9 ストラップの種類>
【純正ストラップ】
- メタルブレスレット、メタリックストラップ、チェーンストラップ: エレガントなスタイルを演出したい方におすすめです。例えば、メタルブレスレットは、フォーマルな場にもぴったりです。
- ブレイデッドストラップ: 高品質なナイロン生地を使用し、カジュアルなスタイルに合わせやすいストラップです。アウトドアやスポーツシーンに最適です。
- デュアルトーンレザーストラップ: オレンジとホワイトのダブルストラップデザインを採用した、個性的なレザーストラップです。ファッションに敏感な方におすすめです。
- マグネティックストラップ: 耐久性のあるレザーエアー素材を使用し、着脱が簡単なマグネット式ストラップです。頻繁に付け外しをする方におすすめです。
- レザーストラップ: 上質なレザーを使用した、クラシックなスタイルのストラップです。ビジネスシーンにも馴染みます。
【純正アクセサリー】
- スマートバンドペンダント: Xiaomi Smart Band 9をペンダントとして使用できるアクセサリーです。ネックレスのように身につけたい方におすすめです。
- ランニングクリップ: 靴に装着して、より正確なランニングデータを計測できるアクセサリーです。ランニングのパフォーマンス向上を目指したい方におすすめです。
※これらのストラップは、シャオミオンラインストアやECサイトで購入できます。
まとめ:デザインとストラップ
- 素材と質感:ボディ素材がマット仕上げのアルミニウム合金に進化し、指紋が付きにくく高級感が格段に向上した。
- 軽さと装着感:本体重量15.8gという驚異的な軽さを実現し、睡眠時やPC作業中でも邪魔にならない快適な装着感を提供している。
- カスタマイズ性:前モデルXiaomi Smart Band 8のストラップとの互換性を確保しており、300種類以上の豊富なアクセサリーによってファッションアイテムとして楽しめる。
- デザインの総括:Xiaomi Smart Band 8の良さを引き継ぎつつ、素材の質感とストラップの互換性という点で大きな進化を遂げ、単なる活動量計から日常を彩るファッションアイテムへと見事に昇華した一台。
ディスプレイ:Xiaomi Smart Band 9 ~太陽の下でも驚くほど鮮やか、操作性も向上した快適スクリーン~
ここでは、Xiaomi Smart Band 9のディスプレイについて、前モデルのXiaomi Smart Band 8と比較しながら、その圧倒的な明るさ、進化した操作性、そしてカスタマイズが楽しいウォッチフェイスの魅力に迫ります。実際に使って感じた感動や、日常での使い勝手などを詳しくレビューしていきます。
真夏の太陽にも負けない、驚異の1200nits
Xiaomi Smart Band 9のディスプレイで最も感動したのは、その圧倒的な明るさです。最大輝度は1200nitsと、前モデルXiaomi Smart Band 8の600nitsから実に倍増しています。真夏の昼間、屋外でランニングをしている時でも、時間や心拍数がくっきりと見えたのには思わず声が出ました。以前のモデルでは日差しの下で手で画面を覆うことがありましたが、その必要は全くありません。
<ディスプレイの違い>
- Xiaomi Smart Band 9:最大1200nits(調節可)
- Xiaomi Smart Band 8:最大輝度600nit
※Band 9とBand 8(共通)1.62インチ、解像度192 x 490 pxのAMOLED
さらに、便利なのが自動輝度調整機能です。屋内から屋外へ移動した際、画面の明るさが瞬時に、かつ自然に調整されるため、常に最適な視認性が保たれます。この機能のおかげで、いちいち手動で設定を変える手間から解放され、バッテリー消費も効率化されていると感じます。常時表示(AOD)をオンにしても最大9日間持つバッテリー性能は、この賢い輝度コントロールの賜物でしょう。
軽快な操作感と、より直感的になったUI
ディスプレイの操作感は、60Hzのリフレッシュレート対応のおかげで非常に滑らかです。画面をスワイプしたときのヌルヌルとした追従性は、まるでスマートフォンのようで、安価なスマートバンドにありがちだった僅かなカクつきとは無縁です。物理ボタンがないため、ワークアウト終了時など、素早くホーム画面に戻りたい場面では画面を数回スワイプする必要があり、最初は少し戸惑うかもしれません。
<Xiaomi Smart Band 9のディスプレイ仕様>
- ディスプレイ: 1.62インチ 有機EL(AMOLED)タッチディスプレイ
- 解像度: 192 × 490 ピクセル
- リフレッシュレート: 60Hz
- 輝度: 最大1200nits(調節可)
- 自動輝度調整:周囲の明るさに合わせて画面の輝度を自動で調整
- その他: 雨や汗による誤操作の防止機能
しかし、その点を補うかのようにウィジェット機能が大幅に進化しており、よく使うタイマーやタスク管理などをショートカットとして配置できます。特に、1画面に2つのウィジェットを置けるようになったのは素晴らしい改善点で、操作の手間はかなり軽減されました。
自分だけのスタイルを表現する、200種類以上のウォッチフェイス
スマートバンドを毎日身につける上で、文字盤のデザインは非常に重要です。その点、Xiaomi Smart Band 9は200種類以上の豊富なウォッチフェイスを用意しており、飽きることがありません。お気に入りの「ブレイデッドストラップ」に合わせてカジュアルなデザインを選んだり、スマートフォンのアルバムから愛犬の写真を設定したりと、その日の気分で気軽に見た目を変えられるのが本当に楽しいです。
無料で使える文字盤が充実しているのも嬉しいポイントです。キャラクターが動くアニメーション文字盤は、仕事中にふと手首を見て癒やされる、ささやかな楽しみになっています。また、通知の文字サイズが8ptと、前モデルより見やすい大きさになったのも実用的な改善点です。これにより、メッセージの内容も一目で把握しやすくなりました。
<文字盤デザインを変更する方法>
専用アプリ Mi Fitnessを使い、設定から「デバイス」→「バンドディスプレイを管理」を選択し、好みのものを選択するだけです。
※文字盤デザインはすべて無料です。この点が有料を含むファーウェイのスマートバンド・スマートウォッチとの大きな違いになります。
まとめ:ディスプレイと操作性
- 明るさと視認性:最大輝度が前モデルの600nitsから1200nitsへと倍増し、屋外での視認性が劇的に向上した 。
- 操作性:物理ボタンはないものの、60Hzの滑らかな操作感と進化したウィジェット機能、繊細なリニア振動モーターで快適な操作性を実現している。
- ウォッチフェイス:200種類以上の豊富なウォッチフェイスや写真のカスタマイズに対応し、ファッション性が高く飽きずに使える。
- ディスプレイの総括:圧倒的な明るさと滑らかな操作感を手に入れ、表示品質と使い心地の両面で大きな進化を遂げた。物理ボタンの不在という点を補って余りある快適なスクリーン体験を提供する。
ヘルスケア機能:Xiaomi Smart Band 9 ~日々の健康管理がもっと楽しくなる、進化したパートナー~
ここでは、Xiaomi Smart Band 9に搭載されたヘルスケア機能について、前モデルのXiaomi Smart Band 8と比較しながら、その進化したポイントや測定精度、そして「Mi Fitness」アプリとの連携による使い心地を、実際に使用して感じた視点から詳しくレビューしていきます。日々の健康意識を自然に高めてくれる、その魅力に迫ります。
「睡眠の質」を可視化する、進化した睡眠モニタリング
毎朝、Mi Fitnessアプリで自分の睡眠データを確認するのが日課になりましたが、Xiaomi Smart Band 9で特に驚いたのはその進化です。入眠や起床の時間はほぼ体感通りで、前モデルで感じていたわずかなズレが解消されているように感じます。さらに、Smart Band 8にはなかった「スリープアニマル」という分析機能が追加されたのが大きなポイントです。
数週間使い続けると、私が「イルカ」タイプだと分析されました。夜更かし気味で睡眠が浅い傾向があるという的確な指摘と共に、「日中に軽い運動を取り入れてみては」といった具体的なアドバイスが表示され、自分の生活習慣を見直す良いきっかけになりました。睡眠の質に悩んでいる人にとって、これは単なるデータ記録以上の価値がある機能だと断言できます。
毎日のコンディションを正確に把握する、高精度センサー
Xiaomi Smart Band 9は、心拍数や血中酸素レベルといった基本的な測定精度が非常に高いと感じます。公表されているデータでは、専門機器との比較で歩数が99.7%、心拍数が97.80%という高い精度を誇っており、日々の活動記録に対する信頼感が持てます。
特に感心したのは、Mi Fitnessアプリでのデータの見せ方です。ジムでのトレーニング中、心拍数が「有酸素運動」ゾーンに入ったことをリアルタイムで確認できるので、運動の強度を意識的にコントロールしやすくなりました。アプリ上では、各データが何を意味するのかという用語の説明も付いているため、専門知識がなくても自分の状態を深く理解できます。
バイタリティ・スコアで健康的な毎日を!
「バイタリティ・スコア」は、過去7日間の運動量に基づいて算出され、現在の身体活力の状態を数値で評価する機能です。カロリーや歩数、立位時間、活動時間などの指標も表示されるため、日々の活動量を把握し、運動不足の解消に役立ちます。
例えば、バイタリティ・スコアが低い場合は、運動不足解消アプリを使って、自宅でできる簡単なエクササイズに挑戦したり、近くの公園まで散歩に出かけたりするなど、積極的に体を動かすように促します。
暮らしに寄り添う、多彩な健康サポート機能
日々のストレス管理も、このスマートバンドがあればより手軽になります。仕事で少しイライラしていると感じた時に手首を見ると、ストレスレベルが絵文字付きで「中程度」と表示されており、客観的に自分の状態を認識できました。その場で深呼吸エクササイズを促され、数分間試すだけで少し気持ちが落ち着くのを実感できます。
また、女性の健康管理に役立つ月経周期のトラッキングも便利です。データを記録し続けることで、次の生理周期や体調の変化を予測してくれるため、心構えができます。一点だけ注意点として、これらの詳細なモニタリング機能の多くは、バッテリー持ちを優先してか初期設定ではオフになっています。使い始める際に、Mi Fitnessアプリから自分に必要な機能をオンにするひと手間はありますが、それを済ませれば、これほど頼りになる健康パートナーはいないでしょう。
<Xiaomi Smart Band 9の主なヘルスケア機能>
- 睡眠モニタリング: 睡眠ステージ(深い、浅い、レム)、呼吸の質、スリープアニマル分析、睡眠アドバイス
- 心拍数モニタリング: 24時間連続モニタリング、異常心拍数アラート
- 血中酸素レベル測定: 24時間連続モニタリング、低血中酸素アラート
- ストレスモニタリング: 24時間モニタリング、高ストレス時のリマインダー
- バイタリティ・スコア:7日間の活発な活動をスコアに換算して通知し、日々の運動を促す機能
- 女性の健康管理: 月経周期の記録と予測
- その他: 歩数、消費カロリー、活動記録、深呼吸エクササイズ、バイタリティ・スコア
まとめ:ヘルスケア機能
- 睡眠モニタリング:睡眠モニタリングに「スリープアニマル」分析とアドバイス機能が追加され、単なる記録から具体的な改善提案へと進化した。
- 測定精度:各種センサーの精度が高く、特に歩数や心拍数のデータは信頼性が高い。
- アプリ連携:Mi Fitnessアプリとの連携でデータが可視化され、専門用語の説明もあるため健康管理初心者にも分かりやすい。
- ヘルスケア機能の総括:前モデルから測定精度と使いやすさを着実に向上させ、特に睡眠の質を改善するための具体的なアプローチを加えてくれた。日々の健康管理をより深く、そして楽しく実践したいすべての人におすすめできる一台。
スポーツ機能:Xiaomi Smart Band 9 ~日常から本格トレーニングまで、すべてを記録する相棒~
ここでは、Xiaomi Smart Band 9のスポーツ機能に焦点を当て、150を超える多彩なワークアウトモードや、進化したアプリ連携について、前モデルのXiaomi Smart Band 8と比較しながらレビューします。特に、皇居ランニングのような具体的なシーンでどう役立つのか、その実力を詳しく紹介していきます。
150種類以上のスポーツモードと、賢い自動検出機能
まず驚くのは、対応するスポーツモードの豊富さです。その数150種類以上と、前モデルのXiaomi Smart Band 8からさらに拡充され、メジャーな運動から少しマニアックなものまで、あらゆるアクティビティをカバーしています。
通勤で駅まで少し早足で歩いただけでも、「ウォーキングを開始しましたか?」とバンドが振動し、自動で記録を開始してくれました。意識していない日常の動きが活動記録として残るのは、日々の運動を促す「バイタリティ・スコア」を貯める上でもモチベーションに繋がります。
ランナーを次のレベルへ導く、Mi Fitnessアプリとの完璧な連携
その真価を最も感じたのは、週末に行った皇居でのランニングでした。スマートフォンをアームバンドに入れ、Mi Fitnessアプリからワークアウトを開始。GPSはスマートフォンと連携するため、走行ルートは正確に記録されます。バンドの画面ではリアルタイムのペースや心拍数が一目でわかり、特に心拍数が「有酸素運動」ゾーンに入っていることを確認しながら走れたので、無理のないペースを維持しやすかったです。
そして、走り終わってアプリを開くと、感動的なデータ分析が待っています。走行ルートがペースに応じてマップ上で色分けされ、どこでペースが落ちたかが一目瞭然。さらに、ストライド(歩幅)やケイデンス(1分間の歩数)といった専門的なデータもグラフで確認できます。
前モデルでも同様の機能はありましたが、Smart Band 9ではUIがさらに洗練され、データが直感的に理解しやすくなったと感じます。自分の走りを客観的に振り返ることで、「次はあの坂道でペースを落とさないようにしよう」と、次回の目標が具体的に見えてきました。
高い測定精度が支える、信頼のトレーニング記録
トレーニングの成果を正しく評価するためには、データの正確性が不可欠です。その点、Xiaomi Smart Band 9のセンサーは非常に信頼できます。専門機器との比較で、歩数の精度は99.7%という驚異的な数値を記録しており、日々の努力がきちんと数値に反映されているという安心感があります。
心拍数のデータも、運動強度に応じて細かくゾーン分けして表示してくれるため、「今は脂肪燃焼に適したゾーンだな」といった判断がしやすく、トレーニングの質を高めるのに役立ちます。ただ一点、物理ボタンがないため、走り終えて息が上がっている状態でワークアウトを終了させるのに画面を長押しするのは、少しだけ面倒に感じました。しかし、それを差し引いても、この価格でこれだけ正確なデータを提供してくれる価値は計り知れません。
ランニングクリップでさらに正確に!
新たに、装着が簡単になったランニングクリップ(別売)に対応しました。靴に取り付けてトラッキングすることで、歩幅、歩幅の長さ、飛行比など、13種類のランニングデータを計測できます。これらのデータはMi Fitnessアプリで確認できます。
Xiaomi Smart Band 9は、豊富なスポーツモードと詳細なデータ分析で、あなたの運動をより効果的にサポートします。
Xiaomi Smart Band 9の主なスポーツ機能
- 150種類以上のスポーツモードに対応
- ワークアウトの自動検出(ウォーキング、ランニング、サイクリングなど)
- Mi Fitnessアプリとの連携(GPSルート記録、ペース・心拍ゾーン・VO2 maxなどの詳細データ分析)
- 10種類のランニングコース機能を搭載
- 日々の活動をスコア化する「バイタリティ・スコア」
- 5ATMの防水性能
- ランニングクリップ対応(別売り、より詳細なランニングデータを計測可能)
まとめ:スポーツ機能
- スポーツの種類:150種類以上の豊富なスポーツモードと賢い自動検出機能で、あらゆる運動を手軽に記録できる。
- アプリ:Mi Fitnessアプリとの連携が秀逸で、ランニングのペースやルート、心拍ゾーンなどを詳細に分析できる。
- 測定精度:歩数や心拍数の測定精度が非常に高く、信頼できるトレーニングデータを提供してくれる。
- スポーツ機能の総括:日常の軽い運動から本格的なランニングまで、あらゆるアクティビティを正確に記録し、アプリ連携で楽しみながら成長を実感させてくれる。まさに価格を超えた価値を提供する、最高のトレーニングパートナーだ。
スマート機能:Xiaomi Smart Band 9 ~日々の暮らしを快適にする、さりげないアシスタント~
ここでは、Xiaomi Smart Band 9が日常をどれだけ便利にしてくれるか、その「スマート機能」に焦点を当ててレビューします。進化した通知機能や、Mi Fitnessアプリとの連携、そして日々のタスク管理をサポートする便利な機能について、前モデルXiaomi Smart Band 8との違いも交えながら、実際の体験をもとにその魅力を探っていきます。
手元で感じる、進化した通知体験
Xiaomi Smart Band 9の最も大きな進化の一つが、通知の「質」です。新搭載のリニア振動モーターにより、手首に伝わる振動が驚くほど繊細になりました。会議中にスマートフォンをマナーモードにしていても、手首に伝わる「コツ、コツ」という上品な振動で、妻からのLINE着信に気づくことができました。前モデルの「ブーン」という大味な振動とは全く違うこのフィードバックは、重要な通知を見逃さないという絶大な安心感を与えてくれます。
<モーターと振動効果の違い>
- Xiaomi Smart Band 9:リニア振動モーターによるバイブレーション通知
- Xiaomi Smart Band 8:ローターモーターによるバイブレーション通知
もちろん、どのアプリからの通知を受け取るかは個別に設定可能です。ただし、メッセージへの簡易返信機能は搭載されておらず、今後のアップデートに期待したいところです。また、未読の通知があると画面上部に小さな赤い点が表示されるようになり、見落としが減ったのも地味ながら嬉しい改善点でした。
※アラーム、天気、集中モード、To-Doリストなど、用途に合わせて20種類の振動モードから選択できます。例えば、朝の目覚ましアラームには、爽やかな振動パターンを設定し、重要な仕事の締め切りを知らせるTo-Doリストには、注意を促すような強い振動パターンを設定するなど、状況に応じて使い分けることができます。
毎日のタスクとモチベーションを管理するMi Fitnessアプリ
スマート機能のハブとなるのが「Mi Fitness」アプリです。前モデルのSmart Band 8で「Zepp Life」アプリから完全に移行しましたが、本機でもその連携は健在で、むしろUIはさらに洗練され使いやすくなった印象です。アプリで設定した「1日の歩数目標」を達成すると、バンドがブルっと震え、「ミッション達成!」と褒めてくれます。洗濯や掃除といった家事で意外と歩いていることに気づかされ、日々の活動が認められたようで、少し嬉しい気持ちになります。
こうしたポジティブなフィードバックは、健康管理を「やらなければならないこと」から「楽しいこと」へと変えてくれます。また、アプリのTo-doリストと連携させれば、買い物のタスクなどを手元で確認できるため、スマートフォンを取り出す手間が省け、非常に快適です。
あると便利な、暮らしを彩る多彩な機能
Xiaomi Smart Band 9は、日常生活のかゆいところに手が届く機能が満載です。特に多用しているのが、音楽コントロール機能。満員電車の中でスマートフォンを取り出さずに、手元のバンドでSpotifyの音量調整や曲送りができるのは、想像以上に便利でした。ワイヤレスイヤホンとの組み合わせは最強だと感じます。
また、家の中でスマートフォンが見当たらない時、この「スマホを探す」機能には何度も助けられています。バンドを操作するとスマホから大きな音が鳴るので、ソファのクッションの下に埋もれていてもすぐに見つかります。アラームや天気予報、タイマーといった基本的な機能も、もちろん網羅されています。これらの機能は一つひとつは些細なものですが、積み重なることで、スマートフォンへの依存を確実に減らしてくれるのです。
<Xiaomi Smart Band 9の主なスマート機能>
- アプリ通知(全アプリ対応、個別設定可能)
- 着信・カレンダー通知
- リニア振動モーター(20の振動モード)
- Mi Fitnessアプリ連携(タスク管理、目標達成通知)
- スマートフォン音楽コントロール
- スマートフォンを探す
- 天気、アラーム、タイマー、世界時計、To-doリスト
まとめ:スマート機能
- 通知機能:リニアモーター搭載で振動が進化し、重要な通知に気づきやすくなったが、返信機能はない。
- アプリ連携:Mi Fitnessアプリで活動目標の管理や達成感を得られ、モチベーション維持に繋がる。
- 利便性:音楽コントロールや「スマホを探す」など、日常生活のかゆいところに手が届く機能が充実している。
- スマート機能の総括:派手さはないものの、進化した通知機能とアプリ連携で、日々の暮らしを確実に一歩便利にしてくれる。スマートフォンをカバンから出す回数を減らしてくれる、まさに縁の下の力持ちのような存在だ。
バッテリー:Xiaomi Smart Band 9 ~充電を忘れるほどの、圧倒的な持続力~
ここでは、スマートバンド選びで最も重要な要素の一つである、Xiaomi Smart Band 9のバッテリー性能に焦点を当てます。前モデルXiaomi Smart Band 8からどれほど進化したのか、その驚異的な持続時間と、日々の充電ストレスから解放される実際の使い心地を、私の体験を交えながら詳しくレビューしていきます。
まさに異次元。最大21日間のスタミナ
Xiaomi Smart Band 9を使って最も感動したのは、間違いなくそのバッテリー性能です。これは前モデルからの「一番大きなアップグレード」と言っても過言ではありません。バッテリー容量がXiaomi Smart Band 8の190mAhから233mAhへと増加し、公称値でのバッテリー持続時間は最大16日間から最大21日間へと、実に5日間も延長されました。
<バッテリー容量と駆動時間の違い>
- Xiaomi Smart Band 9:(容量)233mAh、(駆動時間)通常使用モード: 最大21日間、AODモード: 最大9日間
- Xiaomi Smart Band 8:(容量)190mAh 、(駆動時間)通常使用で最大16日間、AODモードで約6日間
先日の2泊3日の小旅行に、思い切って充電器を持たずに出かけました。出発前に100%だったバッテリーは、旅行から帰ってきてもまだ70%以上残っていたのです。常時表示(AOD)や詳細な睡眠モニタリングなど、便利な機能をフル活用していたにも関わらず、この結果には本当に驚かされました。これなら、週に一度の充電すら必要ないかもしれません。多くのスマートバンドが数日に一度の充電を必要とする中、この持続力はまさに「心配ご無用なロングバッテリー」です。
充電ストレスからの解放。入浴中のわずかな時間で十分
このバンドを使い始めてから、「充電しなきゃ」という、スマートデバイスにありがちな焦りから完全に解放されました。高速充電に対応しているため、たとえバッテリー残量が少なくなっても、お風呂に入る間の15分ほど専用のマグネット式充電器にセットしておくだけで、数日分は余裕で回復します。この手軽さのおかげで、24時間365日、睡眠中も手首から外すことなく健康データを記録し続けられるのです。
あまりにバッテリー持ちが良いので、正直なところ、前回いつ充電したか忘れてしまうほどです。充電ケーブルは専用品で、ACアダプターは同梱されていませんが、一度充電すれば長く使えるため、ほとんど気になりません。この「充電を意識させない」体験こそが、日々の生活にシームレスに溶け込むスマートバンドとして、最も重要な価値だと感じています。
<Xiaomi Smart Band 9のバッテリー仕様>
- バッテリー容量: 233mAh
- 充電タイプ: マグネット式充電
- 充電時間: 約1時間
- 通常使用モード: 最大21日間
- AODモード: 最大9日間
まとめ:バッテリー
- 持続時間:通常使用で最大21日間と、前モデルから大幅に向上し、充電の頻度を劇的に減らすことができる。
- 充電速度:高速充電に対応しており、入浴中などの短時間で数日分のバッテリーを確保できる。
- 安心感:AODなどの便利な機能をフル活用しても1週間以上は余裕で持つため、バッテリー残量を気にせず快適に使える。
- バッテリー性能の総括:前モデルでさえ十分だった持続時間をさらに伸ばし、スマートバンドにおける「充電」という概念を過去のものにするほどの圧倒的な安心感を提供してくれる。これこそが、Xiaomi Smart Band 9が持つ最大の武器かもしれない。
Xiaomi Smart Band 9 vs. Xiaomi Smart Band 8:主な違いを徹底比較
「Xiaomi Smart Band 9」は、多くのユーザーから高い評価を得ていた前モデルXiaomi Smart Band 8をベースに、各所を正統進化させたモデルです。ここでは、両モデルの主な違いを項目別に比較し、その進化のポイントを解説します。
デザインと外観
本体素材:
- Smart Band 8: メタリックミッドフレーム
- Smart Band 9: アルミニウム合金フレーム
- 違い:Smart Band 9は素材がアップグレードされ、より高級感のあるマットな質感になりました。
サイズと重量:
- Smart Band 8: 48mm x 22.5mm x 10.99mm / 重量27g(ストラップ込み)
- Smart Band 9: 46.53mm × 21.63mm × 10.95mm / 重量15.8g(本体のみ)
- 違い:Smart Band 9はわずかに小型化し、本体重量が大幅に軽量化されたことで、装着感がさらに向上しています。
ストラップの互換性:
- Smart Band 8: 以前のモデル(7以前)との互換性なし
- Smart Band 9: Smart Band 8のストラップと互換性あり
- 違い:Smart Band 9は前モデルの豊富なストラップ資産を活かせるようになり、ユーザーの利便性が大きく向上しました。
ディスプレイ
輝度(明るさ):
- Smart Band 8: 最大600nits
- Smart Band 9: 最大1200nits
- 違い:Smart Band 9の輝度は2倍になり、日中の屋外など、あらゆる環境での視認性が劇的に向上しました。
バッテリー性能
バッテリー容量と駆動時間:
- Smart Band 8: 190mAh / 通常使用で最大16日間
- Smart Band 9: 233mAh / 通常使用で最大21日間
- 違い:Smart Band 9はバッテリー容量が増加し、駆動時間も5日間延長。充電の頻度がさらに減り、快適性が増しています。
性能と機能
バイブレーション:
- Smart Band 8: 標準的な振動モーター
- Smart Band 9: リニア振動モーター
- 違い:Smart Band 9はより繊細で質の高い触覚フィードバックを提供し、通知体験が向上しています。
健康管理機能
心拍数モニタリング:
違い:Smart Band 9はSmart Band 8と比較して、心拍数モニターの精度が16%向上しています。
睡眠モニタリング:
- Smart Band 8: 基本的な睡眠ステージの記録
- Smart Band 9: 「スリープアニマル」データ分析と具体的な改善アドバイス機能を追加
- 違い:Smart Band 9は単なるデータ記録に留まらず、睡眠の質を改善するための具体的なフィードバック機能が強化されました。
発売日と価格
- Smart Band 8: 2023年9月27日発売 / 5,990円(税込)
- Smart Band 9: 2024年8月14日発売 / 5,480円(税込)
- 違い:Smart Band 9は機能が向上しながらも、発売時の価格は510円安く設定されています。
まとめ:Xiaomi Smart Band 9とXiaomi Smart Band 8の違い
Xiaomi Smart Band 9は、Smart Band 8から各方面で着実な進化を遂げたモデルです。
最も顕著な進化点は、ディスプレイの明るさが2倍になったこと、バッテリー持続時間が大幅に伸びたこと、そしてアルミニウム合金フレーム採用によるデザインと質感の向上です。
また、Smart Band 8のストラップが引き続き使える互換性が確保された点も、既存ユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。 健康管理機能では心拍数精度の向上や、睡眠分析に詳細なアドバイス機能が追加されるなど、ソフトウェア面でも着実に進化しています。
それでいて価格は前モデルより抑えられており、コストパフォーマンスはさらに向上。より快適で質の高いスマートバンド体験を求めるすべての人にとって、魅力的な選択肢となっています。
Xiaomi Smart Band 9のメリット・デメリット
Xiaomi Smart Band 9は、多くの点で前モデルから進化を遂げましたが、購入を検討する上ではメリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。ここでは、その長所と短所を具体的に解説していきます。
【メリット】
メリット1:圧倒的なバッテリー性能と高速充電
最大のメリットは、その驚異的なバッテリー持続時間です。通常使用で最大21日間と、前モデルXiaomi Smart Band 8の最大16日間から大幅に向上しました。実際に多機能を使っても1週間以上は余裕で持つため、充電の頻度を劇的に減らせます。また、高速充電にも対応しており、お風呂に入るなどのわずかな時間で数日分を充電できるため、充電に関するストレスから解放されるでしょう。
メリット2:屋外でも見やすいディスプレイと質感の向上
ディスプレイの最大輝度が、前モデルの600nitsから1200nitsへと倍増したことで、直射日光の下でも画面が非常に見やすくなりました。また、新たに採用されたマットな質感のアルミニウム合金フレームは、指紋が付きにくく、前モデルよりも高級感が向上したと高く評価されています。
メリット3:進化したヘルスケア・スポーツ機能
心拍数や歩数などの測定精度が非常に高く、信頼できる健康データを提供してくれます。特に睡眠モニタリング機能は、睡眠パターンを動物に例えて分析し、具体的な改善アドバイスをくれる「スリープアニマル」機能が追加され、前モデルから大きく進化しました。スポーツ機能も150種類以上に対応し、日々の活動を楽しみながら記録できます。
メリット4:高いカスタマイズ性とストラップの互換性
200種類以上のウォッチフェイスと、300種類以上とも言われる豊富な交換ストラップで、ファッションや気分に合わせて自由にカスタマイズできる点も大きな魅力です。さらに、前モデルであるXiaomi Smart Band 8のストラップと互換性があるため、旧モデルからの買い替えでもストラップ資産を無駄にすることがありません。
【デメリット】
デメリット1:物理ボタンの不在による操作性
物理ボタンがなく、すべての操作をタッチスクリーンで行うため、慣れるまで少し戸惑うかもしれません。特に、運動後などすぐにホーム画面に戻りたい時に、複数回のスワイプが必要な点を不便に感じる可能性があります。
デメリット2:決済や単体での音楽再生は非対応
多くのユーザーが求めるキャッシュレス決済機能(NFC)には対応していません。また、本体に音楽を保存して単体で再生することもできないため、ランニング中などに音楽を聴く場合は、スマートフォンを一緒に持ち歩く必要があります。
デメリット3:GPS機能を搭載していない
本体にGPS機能は搭載されていません。そのため、ランニングやサイクリングで移動ルートを記録したい場合は、必ずスマートフォンを携帯し、連携させる必要があります。身軽に運動したいユーザーにとっては、この点が大きな制約となる可能性があります。
デメリット4:音声アシスタントに非対応
マイクを搭載していないため、音声アシスタント機能には対応していません。スマートスピーカーのように「今日の天気は?」と話しかけたり、声でタイマーをセットしたりといった操作はできないため、スマートウォッチに音声操作を期待する方には不向きです。
デメリット5:通知機能の限界
スマートフォンからの通知は手元で確認できますが、メッセージに対して定型文などで返信する機能はありません。また、通知に含まれる絵文字も表示されないため、コミュニケーションツールとしての機能は限定的です。
Xiaomi Smart Band 9のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ 1.62インチ、解像度192 x 490 pxのAMOLED タッチ
※326 ppi/最大輝度1200nit(調節可)/2.5D強化ガラスカバー - リフレッシュレート 60Hz
- 自動輝度調整 環境光検出、正確な輝度調整、誤操作の最適化、汗や雨での偶発的な接触を検知
- バッテリー 233mAh リチウムイオンポリマー電池
- 駆動時間 通常使用で最大21日間、AODモードで9日間、ヘビーユースで6.6時間
- 充電 マグネット式、充電時間:約1時間
- ワイヤレス通信 Bluetooth 5.1 BLE
- GPS 非対応 ※スマホ接続が必要
- インターフェース 充電端子、ボタン
- センサー 加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、光学式心拍センサー、環境光センサー
- 防水 5気圧防水
- ストラップ(リストバンド) 同梱・サイズ:135-210 mm、素材:TPU(熱可塑性ポリウレタン)、色:ミッドナイトブラック|グレイシャーシルバー|ミスティックローズ|アークティックブルー
- アプリ Mi Fitness
- モーター リニアモーター(20の振動モード)
- 筐体 アルミニウム合金フレーム
- 対応OS Android 8.0、iOS 12.0 以降を搭載したスマートフォンに対応
- OS 独自OS
- サイズ 46.53 x 21.63 x 10.95 mm
- 重量 15.8g
- カラー ミッドナイトブラック、グレイシャーシルバー、ミスティックローズ、アークティックブルー
- 付属品 バンドストラップ(1 本)、専用充電ケーブル(1 本)、取扱説明書(1 冊)
Xiaomi Smart Band 9の評価
8つの評価基準で「Xiaomi Smart Band 9」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
最大輝度1200nitsと自動輝度調整機能により、屋内外を問わず常にクリアで鮮やかな表示を実現しているため。
健康管理・スポーツ:★★★★☆
センサー精度が高く、特に睡眠分析機能が進化。ただし、GPS非搭載のため、単体でのルート記録はできない点がマイナス。
機能性:★★★☆☆
日常生活を便利にする基本機能は揃っているが、キャッシュレス決済やメッセージ返信機能がなく、機能性は限定的。
バッテリーの持ち:★★★★★
通常使用で最大21日間という圧倒的な持続時間を実現。頻繁な充電から解放される、最高のバッテリー性能。
耐久性:★★★★☆
アルミニウム合金フレームの採用で質感が向上し、5ATM防水性能も備え、日常使いには十分な耐久性を持つ。
ファッション性:★★★★★
豊富なストラップと文字盤で自由自在にカスタマイズ可能。前モデルのストラップと互換性もあり、ファッションアイテムとして楽しめる。
価格:★★★★★
これだけの機能と性能の向上を実現しながら、5,480円という驚異的なコストパフォーマンスを達成している。
使いやすさ:★★★☆☆
動作は軽快だが、物理ボタンがないことや、多くの機能が初期設定でオフになっている点は、使いやすさを損なう要因となっている。
総評:★★★★☆
価格を遥かに超える価値を持つ、スマートバンドの決定版
Xiaomi Smart Band 9は、5,000円台という価格からは信じられないほどの価値を提供する、まさにスマートバンド市場の決定版と言える存在です。最大の魅力である最大21日間という圧倒的なバッテリー持続時間は、ユーザーを日々の充電の煩わしさから完全に解放してくれます。一度フル充電すれば、次の充電を忘れてしまうほどの安心感は、他の多くのウェアラブルデバイスでは得難い体験です。
それに加え、前モデルから倍増した1200nitsの明るいディスプレイは、夏の強い日差しの下でも視認性抜群です。アルミニウム合金を採用したことで向上した本体の質感と相まって、もはや「安価なガジェット」という印象は全くありません。基本的な性能が非常に高いレベルでまとまっているため、初めてスマートバンドを購入する人から、旧モデルのユーザーまで、幅広い層に自信を持って推奨できます。
進化した健康管理と、ファッションとしての楽しみ
日々の健康管理においても、その進化は明確です。各種センサーの精度向上はもちろん、特に睡眠の質を分析し、具体的なアドバイスまで提供してくれる新機能は、自分の生活習慣を見直す良いきっかけを与えてくれます。単に数値を記録するだけでなく、ユーザーの健康に寄り添うパートナーへと進化しているのです。
また、前モデルのストラップと互換性を保ちつつ、多彩なアクセサリーを展開することで、ファッションアイテムとしての側面も大きく強化されました。その日の服装や気分に合わせて、時計のように見た目を着せ替える楽しみは、このデバイスを毎日身につけるモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。
スマートウォッチの領域には一歩及ばず
ただし、満点の評価に至らなかったのには理由があります。本機はあくまで「スマートバンド」の領域に留まっており、高機能な「スマートウォッチ」に求められる機能の一部は搭載されていません。具体的には、単体でのルート記録を可能にするGPS、キャッシュレス決済、そして通知への返信機能などです。これらの機能が必要なユーザーにとっては、物足りなさを感じる場面があるでしょう。
どんな人に最適か?
では、具体的にどのような人にこのスマートバンドは最適なのでしょうか。まず、「スマートウォッチに興味はあるけれど、高価なモデルには手が出しにくい」と感じている入門者の方にぴったりです。また、「とにかく充電の手間を減らしたい」という、バッテリー性能を最優先する方には、これ以上ない選択肢となるでしょう。
さらに、「激しい運動はしないけれど、日々の歩数や睡眠の質など、基本的な健康管理は始めたい」というライトユーザーにも最適です。そして、豊富なバンドや文字盤を組み合わせて「アクセサリー感覚でウェアラブルデバイスを楽しみたい」と考えている、ファッション感度の高い方にも強くおすすめできます。
まとめ
Xiaomi Smart Band 9は、高価なスマートウォッチは必要ないけれど、日々の生活を少し便利で豊かにしたい、そんな多くの人のニーズに応えてくれる一台です。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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Xiaomi Smart Band 9の価格・購入先
シャオミ オンラインストア
5,480円で販売されています。
シャオミ オンラインストアで「Xiaomi Smart Band 9」をチェックする
※支払い方法はクレジットカード、デビットカード、銀行振込、後払い決済、Apple Pay、セブンイレブン(前払)、ローソン、郵便局ATM(前払)です。
ECサイト
- Amazonで5,480円(税込)、
- 楽天市場で5,480円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで7,480円(送料別)、
- AliExpressで4,583円、
- 米国 Amazon.comで$48.99、
で販売されています。
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おすすめの類似製品を紹介
「Xiaomi Smart Band 9」に似た性能をもつスマートバンドも販売されています。
Xiaomi Smart Band 10
Xiaomiから発売されたXiaomi HyperOS 2搭載のスマートバンドです(2025年6月27日に発売)。
1.72インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイ、通常モードで最大21日間駆動できるバッテリー、リニアモーター(バイブレーション)を搭載しています。
また、「Xiaomi Smart Hub」、「心拍数ブロードキャスト機能」、「水中でのリアルタイム心拍数モニタリング」(AIによるストローク認識技術)、10種類のランニングコース、ランニング時のAIペーサー機能、高度な睡眠モニタリング機能(睡眠効率、睡眠改善計画、睡眠トレンドレポート)、最大1500nits(自動輝度調整機能付き)、「クイックメッセージ返信」、電子コンパス、バイタリティスコアに対応。
200種類以上のウォッチフェイス(ゲーム機能付きを含む)、150種類以上のスポーツモード、血中酸素・心拍数・ストレスのモニタリング、通知の受信(LINE対応)、スマートフォンの検索、天気予報、Mi Fitnessアプリ、Bluetooth 5.4、5気圧防水にも対応しています。
価格は、Amazonで6,280円(税込・パールホワイトのみ8,680円)、楽天市場で6,280円(送料無料)、ヤフーショッピングで6,980円(送料別)、AliExpressで6,961円、です。
関連記事:Xiaomi Smart Band 10徹底レビュー!Band9との違いを比較
HUAWEI Band 10
ファーウェイから発売される独自OS搭載のスマートバンドです(2025年4月10日発売予定)。
1.47インチのAMOLED タッチスクリーン、通常使用で約14日間駆動できるバッテリー、9軸IMUセンサー、光学式心拍センサー、環境光センサーを搭載しています。
また、睡眠時の心拍変動(HRV)モニタリング、「情緒モニタリング」、AIを活用したワークアウトモニタリング(水泳フォーム分析精度約95%)、100種類のワークアウトモード、6種類の自動検知、睡眠機能(睡眠スコアや改善アドバイス、睡眠中の呼吸乱れ検知機能)、24時間の健康管理機能(心拍数、血中酸素、ストレス)、
急速充電(約45分でフルチャージ・5分で約2日間使用可)、アルミニウム合金または耐久性ポリマー素材の筐体(アルミニウムエディション)、スマートフォンへの着信やメッセージ通知(LINE対応)、クイック返信(Androidのみ)、カレンダー同期、スマートフォン探索、音楽コントロール、リモートシャッター(iOSのみ)、5気圧防水、Bluetooth 5.0 BLEに対応しています。
価格は、Amazonで5,500円、楽天市場で5,500円(送料無料)、ヤフーショッピングで5,500円、AliExpressで5,293円、米国 Amazon.comで$58.36、です。
関連記事:HUAWEI Band 10レビュー!Band 9比較、睡眠・情緒の新機能
Galaxy Fit3
Samsungから発売されたFreeRTOS搭載のスマートバンドです(2025年1月31日に発売)。
1.6インチのAMOLED タッチスクリーン、最大13日間駆動できるバッテリーを搭載しています。
また、100種類以上のスポーツモード、健康管理機能(いびきの検知、睡眠コーチングを含む)、転倒検知と緊急SOS、音楽コントロール機能、カメラリモート、急速充電、Samsung Healthアプリとの連携、スマートフォンとの連携(通知の受信)、モード同期、スマートフォンを探す機能、Samsung Cloud、バンドの交換、クイックリリース、5ATMの防水性能、およびIP68相当の防塵・防水性能、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで9,500円(税込・SM-R390NZAAXJP)、楽天市場で9,900円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで9,980円(税込)、AliExpressで6,487円、米国 Amazon.comで$49.74、です。
関連記事:Galaxy Fit3とFit2の違いを徹底比較レビュー!何が進化した?
Xiaomi Smart Band 9 Pro
シャオミから発売されたスポーツ・健康管理用のスマートバンドです(2024年11月14日に発売)。
1.74インチの有機EL(AMOLED)液晶、標準モードで14日間、AOD(常時表示)で6日間 駆動する350mAhバッテリー、GPSセンサー、光学式心拍数センサー、周囲光センサーを搭載しています。
また、リニアモーターによる繊細なバイブレーション、太陽光下でも見やすい最大輝度1200nit、自動調光機能、方位・方角を示すコンパス機能、睡眠機能(覚醒ステージ、睡眠呼吸の質のモニタリング)、血中酸素レベルの測定(24時間の常時測定)、心拍数の測定(精度向上)、
150種類以上のスポーツモード(6種類を自動検出)、文字盤デザインのカスタマイズ、通知の受信(LINEを含む)、音声アシスタント Alexa、5ATM(5気圧防水)、Mi Fitnessアプリ、Bluetooth 5.4に対応しています。
価格は、Amazonで9,280円、楽天市場で9,280円(送料無料)、ヤフーショッピングで9,580円、AliExpressで7,662円、米国 Amazon.comで$80.00、です。
関連記事:Xiaomi Smart Band 9 Pro レビュー! 8 Proとの違いは?
HUAWEI Band 9
ファーウェイから発売されたHarmony OS搭載のスマートバンドです。1.47インチのAMOLED タッチスクリーン、約14日間 駆動できるバッテリー、9軸センサー搭載で、
100種類のワークアウトモード、血中酸素と心拍数(TruSeen5.5)、睡眠(TruSleep 4.0)、「新しい活動リング」、「ヘルスダッシュボード」、「自動輝度調整機能」、「ヒーリングミュージック」、「呼吸乱れ検出機能」、「クイックバー」、急速充電(約45分でフルチャージ・5分で2日間使用可)、8つの厳しいテストをクリアする高い耐久性、フルオロエラストマー素材のバンド、水泳(屋内プール)の高精度な測定、5気圧防水、Bluetooth 5.0 BLEに対応しています。
価格は、Amazonで6,582円(税込)、楽天市場で6,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで6,578円(送料無料)、AliExpressで5,755円、米国 Amazon.comで$65.00、です。
関連記事:高精度な「HUAWEI Band 9」とBand 8との違いを解説
Amazfit Band 7
Amazfitから発売されたZepp OS搭載のマートバンドです。1.47インチのAMOLEDスクリーン、18日間駆動できる232mAhバッテリー、BioTracker 3.0 PPG バイオメトリックセンサー搭載で、
Amazon Alexa音声アシスタント、ワンタップ測定(心拍数・血中酸素・ストレスレベル)、異常アラート(心拍・血中酸素・ストレス)、常時表示(オンスクリーン)、4スポーツ自動認識、ランニングサポート機能(バーチャルペーサー )、PeakBeats、PAI健康評価、ウォッチフェイス・文字盤の変更、スマホのカメラ&音楽コントロール、天気情報、スマホ探索、アプリ追加、5気圧防水、Bluetooth 5.2 BLEに対応しています。
価格は、楽天市場で7,980円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで7,980円(税込・送料無料)、AliExpressで5,413円、米国 Amazon.comで $44.99 です。
関連記事:「Amazfit Band 7」実は最強? 超人気スマートバンドと徹底 比較!
Fitbit Inspire 3
Fitbitから発売されたFitbit OS搭載のスマートバンドです。約1.4インチのカラーOLEDタッチスクリーン、最大10日間駆動するバッテリー搭載で、
20種類のエクササイズモード、エクササイズの自動記録、血中酸素(SpO2)・ストレスレベル・VO2 MAX(最大酸素摂取量)・心拍数(24時間・心拍ゾーン)・睡眠の計測、スマートアラーム、、スマホ探索、常時表示、文字盤デザインの変更、サイレントモード&おやすみモード、、スマートフォンの通知受信、5気圧防水、Bluetooth通信に対応しています。
価格は、Amazonで10,458円、楽天市場で12,000円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで11,648円(税込・送料無料)、米国 Amazon.comで$79.95 です。
関連記事:「Fitbit Inspire 3」入門用に最適? 超人気スマートバンドと徹底 比較!
Amazfit Helio Ring
Zepp Health Corporationから発売されたAmazfit 初のスマートリングです(2024年10月10日発売)。
通常使用で4日間(約96時間)駆動するバッテリー、BioTracker PPG 心拍センサー(デュアルカラーLED+2PD)、温度センサー、EDAセンサー、3軸加速度センサー、3軸ジャイロスコープを搭載しています。
また、詳細な睡眠モニタリング(睡眠時のHRVとRHRを含む)、パーソナル睡眠コーチ、Zepp Aura AIの休息、ウェルネスサービス、心拍数、血中酸素レベル、ストレスのモニタリング、スポーツデータの記録、レディネス分析、リカバリータイム、準備度スコア、VO₂Maxやトレーニング負荷、トレーニング効果、レース予測と実績管理、フィットネスアプリとのデータ同期(Stravaやadidas Running、komoot)、
データの相乗効果(スマートウォッチと連携)、10気圧防水(100m防水)、専用アプリ Zepp App、Bluetooth 5.0 BLEに対応しています。
価格は、Amazonで49,900円(税込)、楽天市場で49,900円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで49,900円、AliExpressで60,664円、米国 Amazon.comで$248.60 (日本円で37261円)、です。
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他にもシャオミのスマートウォッチが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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