
2024年7月5日にソニーから発売された「Xperia 10 VI」(エクスペリア テン マークシックス)は、軽量コンパクトなボディと驚異的なバッテリー持ちで定評のあるミドルレンジシリーズのスマーフォンです。2年ぶりに刷新されたプロセッサによるパフォーマンスの大幅な向上で、その実力が注目されています。
このレビューでは、Xperia 10 VIを実際に使用し、日常操作の快適さからゲーム性能、カメラの使い勝手まで、前モデル「Xperia 10 V」との比較を交えながらその真価を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Xperia 10 VI の長所(Pros):
- 大幅に向上した処理性能: Snapdragon 6 Gen 1搭載で、アプリ起動や操作のレスポンスが格段に向上。
- 圧倒的なバッテリー持続力: 5000mAhの大容量バッテリーで、公称通り2日間の連続使用も可能な安心感。
- 軽量・コンパクトなデザイン: スリムで持ちやすく、長時間の使用でも疲れにくい約164gの軽量ボディ。
- 進化したオーディオ体験: ダイナミックレンジが広がったフロントステレオスピーカーと、便利な3.5mmイヤホンジャックを搭載。
- 長期的なアップデート保証: セキュリティアップデート期間が前モデルの3年から4年に延長。
- 4K動画撮影と便利な新機能: 待望の4K動画撮影に対応し、簡単に動画が作れる「Video Creator」を新搭載。
Xperia 10 VI の短所(Cons):
- 据え置きの60Hzリフレッシュレート: 競合製品に比べ、画面の滑らかさで見劣りする。
- ワイヤレス充電に非対応: 前モデルに引き続き、ワイヤレス充電には対応していない。
- 控えめな充電速度: フル充電に約2時間かかり、急速とは言えない。
- 通知LEDランプの廃止: 充電状況や通知の確認に便利だったLEDランプがなくなった。
- 望遠カメラの廃止: 専用の望遠レンズがなくなり、光学2倍相当のデジタルズームになった。
総合評価:
Xperia 10 VIは、シリーズ最大の魅力であるバッテリー性能と軽量デザインを維持しつつ、最大の弱点であったパフォーマンスを克服した、非常にバランスの取れたミドルレンジスマートフォンです。ゲームや動画編集といった高負荷な作業を求めず、日常の快適さと長く使える安心感を重視するユーザーにとって、満足度の高い一台となるでしょう。
<この記事で分かること>
- 前モデル「Xperia 10 V」から何が進化したのか、スペックの違いを徹底比較
- 「Snapdragon 6 Gen 1」はどれくらい快適?ベンチマークスコアと実際の動作感をレビュー
- 『原神』や『PUBG MOBILE』など人気ゲームのフレームレートと快適性
- 望遠カメラがなくても大丈夫?光学2倍相当ズームの実力と作例
- 本当に2日間持つ?リアルな使用状況でのバッテリー持続時間と充電性能
- 進化したスピーカーの音質と、イヤホンジャック搭載のメリット
- 4年間に延長されたセキュリティアップデートの価値
- 通知LED廃止は不便?指紋認証の使い勝手は?
- 購入前に知っておきたいメリット・デメリット
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「Xperia 10 VI」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ: Xperia 10 VI | Xperia(エクスペリア) | ソニー
デザインと耐久性:Xperia 10 VI ~毎日触れたくなる、上質さと安心感の両立~
ここでは、Xperia 10 VIのデザインと耐久性について、前モデルXperia 10 Vとの比較を交えながら、実際に手に取って感じた魅力や実用性をレビューしていきます。
触れるたびに感じる、洗練された質感
Xperia 10 VIを初めて手にした時、その洗練されたデザインに深く感心してしまいました。背面には環境に配慮したリサイクル素材を含む樹脂が使われており、指紋がつきにくいマットな質感がとても上品です。前モデルのXperia 10 Vも同様にマット仕上げでシンプルな魅力がありましたが、Xperia 10 VIでは半透明の素材が採用され、光の当たり方によって本体カラーが柔らかく透けて見えるのが特徴です。
このさりげない変化が、より軽やかで優しい印象を与えてくれます。カメラ部分は、Xperia 10 Vの3眼から2眼構成へと変更され、レンズ周りの凹凸が少なくなり、背面がよりフラットですっきりとした一体感のあるデザインに進化しました。毎日使うものだからこそ、こうした細部へのこだわりが所有する喜びを満たしてくれます。
絶妙なサイズ感と心惹かれるカラー
本体サイズは高さ約155mm、幅約68mmで前モデルのXperia 10 Vと全く同じですが、重量は約164gとわずかに5g増えています。しかし、実際に持ち比べてみてもその差はほとんど感じられず、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているとは思えないほどの軽やかさは健在です。スリムな形状は手の小さな方でもしっかりと握りやすく、長時間のSNSチェックや動画鑑賞でも疲れを感じさせません。
ただ、縦長の形状ゆえに、片手操作時に画面上部に指が届きにくい場面や、ポケットから少しはみ出してしまうことがあるかもしれません。カラーバリエーションは、Xperia 10 Vのラベンダーやセージグリーンといった個性的な色合いから一新され、Xperia 10 VIでは軽やかで清涼感のある「ブルー」、パウダリーな「ホワイト」、そして定番の「ブラック」の3色が用意されています。どの色も持つ人を選ばない柔らかなトーンで、スタイルにすっと馴染んでくれます。
使いやすさを追求したボタンとポート配置
Xperia 10 VIの接続ポートやボタンの配置は、ユーザーの使いやすさがよく考えられています。本体上部には、最近では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックが搭載されており、お気に入りの有線ヘッドホンで遅延なく音楽やゲームを楽しめるのは嬉しいポイントです。本体下部中央にはUSB Type-Cポートが配置されています。右側面には音量キーと、指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンがあります。左側面にはSIMピンが不要なタイプのカードトレイがあり、爪をかけるだけで簡単に開閉できます。
海外旅行などでSIMカードを交換する際に、ピンを探す手間がないのは非常に便利だと感じました。このトレイでnanoSIMとeSIMのデュアルSIM運用をしつつ、最大1.5TBのmicroSDカードも同時に利用できるのは、データ管理の自由度が高く大きな魅力です。また、Xperia 10 Vから引き続き、ディスプレイの上下にフロントステレオスピーカーが配置されており、動画視聴時に自然な音の広がりを体験できます。
日常のあらゆるシーンに安心感をもたらす耐久性
美しいデザインだけでなく、日常使いでの安心感を与えてくれる堅牢性もXperia 10 VIの魅力です。ディスプレイには、耐衝撃性と耐擦傷性に優れたCorning® Gorilla® Glass Victus®が採用されており、万が一の落下にも強い安心感があります。実際に使っていても、カバンの中に無造作に入れてしまっても傷一つ付かず、その頑丈さを実感しました。
さらに、IPX5/IPX8の防水性能とIP6Xの防塵性能に対応しているため、キッチンでレシピを確認しながら料理をしたり、突然の雨に見舞われたりしても、故障を心配することなく使い続けることができます。前モデルから引き継がれたこのタフな仕様は、アウトドアやレジャーなど、アクティブなシーンでもスマートフォンの利用を躊躇させない、心強い相棒となってくれるでしょう。
デザインと機能性を両立する専用カバーケース
Xperia 10 VIには、使い勝手をさらに高める専用の「Style Cover with Stand」も用意されています。このカバーの魅力は、動画視聴に便利な従来の横置きスタンド機能に加え、ライブ配信やビデオチャットで活躍する縦置きにも対応した点です。本体にぴったりフィットするスリムなデザインで、Xperia 10 VIの軽やかさを損ないません。さらに、今回は新たにリングストラップが付属。指を通せばスマートフォンを安定して持つことができ、落下防止に役立ちます。カラーも本体に合わせた3色が展開されており、デザインの一体感を楽しめるのも嬉しいポイントです。
<Xperia 10 VIの付属品>
- 本体
- クイックスタートガイド
- 保証書
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:Xperiaらしい縦長のシンプルさを継承しつつ、半透明のマットな背面素材が軽やかさと上質さを演出している。
- 外観:前モデルの3眼から2眼になったカメラは、突出が少なく、より洗練され一体感のあるデザインに進化した。
- 握りやすさ・持ちやすさ:幅約68mmのスリムなボディは片手操作に最適だが、縦長の形状は画面上部の操作性や携帯時に少し気になる場合がある。
- 耐久性・堅牢性:ディスプレイには強化ガラスCorning® Gorilla® Glass Victus®を採用し、IPX5/IPX8・IP6Xの防水防塵性能を備え、日常のあらゆるシーンで安心して使えるタフさを実現している。
- 実用性:3.5mmイヤホンジャックや、SIMピン不要でmicroSDカードも使えるSIMスロットなど、ユーザーの利便性を考えた設計が光る。
ディスプレイ:Xperia 10 VI ~映画もSNSも快適、縦長有機ELディスプレイの没入感~
ここでは、Xperia 10 VIのディスプレイについて、前モデルXperia 10 Vとの比較を交えながら、動画視聴や普段使いで感じたリアルな使用感をレビューしていきます。
鮮やかさと没入感を生む有機ELディスプレイ
Xperia 10 VIの電源を入れると、約6.1インチの有機ELディスプレイが鮮やかに迎えてくれます。解像度はFull HD+(2520×1080)で、YouTubeで高画質なミュージックビデオを再生しても、映像のギザつきは全く感じられず、アーティストの表情や風景の細部までくっきりと映し出されました。発色は有機ELならではの美しさですが、前モデルのXperia 10 Vと比べると、やや青みがかって見えることがあり、人によっては色の見え方に好みが分かれるかもしれません 。とはいえ、この美しいディスプレイは、映画鑑賞などのコンテンツ消費において、格別な臨場感をもたらしてくれます。
21:9の縦長画面が「ながら使い」を快適に
ディスプレイのサイズや解像度は、前モデルのXperia 10 V(約6.1インチ、2520×1080ピクセルの有機EL)から変更なく、引き続きアスペクト比21:9の縦長画面が採用されています。この特徴的な形状が、特に「ながら使い」で真価を発揮します。実際に、画面を上下に分割して、上半分で好きなアーティストのライブ配信を見ながら、下半分でX(旧Twitter)のタイムラインを追いかけるといった使い方が非常に快適でした。
一般的な比率のスマートフォンよりも縦に表示領域が広いため、SNSの投稿も読みやすく、動画の視聴体験を妨げません。Webサイトの閲覧時も一度に表示される情報量が多く、スクロールの回数が減るため、指の疲れを感じにくいのも嬉しいポイントです。
明るさは向上、リフレッシュレートは据え置き
ディスプレイの輝度は、前モデルのXperia 10 Vからわずかに向上し、屋外での視認性がさらに良くなりました。自動調整をオンにすると最大1,010nitの明るさになり、晴れた日の屋外で地図アプリを確認した際も、画面が反射して見えにくいというストレスはほとんどありませんでした。
一方で、残念ながらリフレッシュレートは前モデルと同じ60Hzに据え置かれています。普段使いでは気になりませんが、最近主流の120Hz対応機種に慣れていると、ニュースアプリなどで素早くスクロールした際に、少し残像感が気になるかもしれません。この点は価格とのバランスを考慮する必要があるでしょう。
<Xperia 10 VIのディスプレイ仕様>
- サイズ: 約6.1インチ
- 種類: 有機EL
- 解像度: Full HD+(2520×1080)
- アスペクト比: 21:9
- リフレッシュレート: 60Hz
まとめ:ディスプレイ
- 表示品質: 有機ELならではの鮮やかな発色で、動画視聴時の没入感は高いが、色味はやや青みがかっており好みが分かれる可能性がある。
- 画面形状と利便性: 21:9の縦長画面は、映画鑑賞に最適なだけでなく、2画面表示での「ながら使い」を非常に快適にする。
- 輝度: 前モデルから明るさが向上し、日中の屋外でも画面の視認性が高く、ストレスなく使用できる。
- リフレッシュレート: 60Hz据え置きのため、高リフレッシュレート対応機種に慣れていると、スクロール時に残像感が気になる場合がある。
パフォーマンス:Xperia 10 VI ~最大の進化点!Snapdragon 6 Gen 1で“もっさり”を解消~
ここでは、Xperia 10 VIのパフォーマンスについて、前モデルXperia 10 Vからの最大の進化点であるプロセッサの刷新を中心に、発熱やメモリ、ストレージの実用性まで、実際の使用感に基づいて詳しくレビューしていきます。
劇的な進化を遂げたプロセッサ性能
Xperia 10 VIの最大の魅力は、そのパフォーマンスの向上にあります。プロセッサには、前モデルXperia 10 Vに搭載されていた「Snapdragon 695 5G」から、2年ぶりに刷新された「Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform」が採用されました。製造プロセスが6nmから4nmへと微細化されたことで、電力効率と性能の両方が向上しています。
特に注目すべきはCPUの構成で、高性能なCortex-A78コアがXperia 10 Vの2コアから4コアに倍増しました。これにより、複数のアプリを同時に使うような場面での処理能力が格段に向上していることを実感できます。
グラフィックス性能も目覚ましい進化を遂げています。GPUが「Adreno 619」から「Adreno 710」へとアップグレードされたことで、グラフィック処理能力が大幅に向上しました。実際にグラフィック性能を測るベンチマークテスト「3DMark Wild Life」のスコアは、Xperia 10 Vの約1200前後から、Xperia 10 VIでは2300を超える数値を記録し、その差は歴然です。また、CPU性能を測る「Geekbench 6」でも、特にマルチコア性能が約2000点から約2800点へと大幅に向上しており、数字の上でも確かな進化が見て取れます。
「もっさり」が消えた、快適な日常操作
前モデルのXperia 10 Vでは、一部のユーザーから「LINEの起動が遅い」「動作がもっさりしている」といったレスポンスに関する不満の声が聞かれました。しかし、Xperia 10 VIではそのストレスが見事に解消されています。実際にSNSアプリを開いたり、ブラウザで複数のタブを行き来したりしても、引っかかるような感覚はなく、サクサクと快適に動作します。
特に感動したのは、Xperia 10 VIに新たに搭載された動画編集アプリ「Video Creator」を使った時です。旅行で撮影した複数の動画クリップを選択し、BGMを付けて約1分のショート動画を作成する作業が、驚くほどスムーズでした。プレビュー再生も滑らかで、前モデルでは少し処理が重くなりそうな場面でも、ストレスなく編集に没頭できました。
長時間使っても安心の優れた熱設計
パフォーマンスが向上すると気になってくるのが本体の発熱ですが、Xperia 10 VIの熱設計は非常に優秀です。高負荷なベンチマークテストを連続で実行しても、パフォーマンスの低下はほとんど見られず、本体温度も40℃前後で安定していました。試しにグラフィック負荷の高いゲーム「原神」を30分ほどプレイしてみましたが、本体がほんのり温かくなる程度で、パフォーマンスが落ちることも、熱くて持てなくなるようなこともありませんでした。これは、電力効率に優れた4nmプロセスのプロセッサと、ソニーの優れた熱管理技術の賜物でしょう。長時間の動画編集やコンテンツ視聴でも、安心して使い続けられます。
頼もしいメモリと拡張性の高いストレージ
Xperia 10 VIのメモリ(RAM)は6GB、内蔵ストレージ(ROM)は128GBと、容量自体はXperia 10 Vから据え置かれています。しかし、プロセッサが最新のLPDDR5メモリ規格に対応しているため、アプリの切り替えなどがよりスムーズになった印象です。
内蔵ストレージは初期状態で約27GBがシステムに使用されており、実際にユーザーが使えるのは約100GBです。写真や動画をたくさん保存するには少し心許ないかもしれませんが、Xperia 10 VIの大きな強みが、外部ストレージに対応している点です。最大1.5TBのmicroSDXCカードに対応しており、これは前モデルの1TBから増量されています。高画質な写真や動画を容量を気にせず保存できるのは大きな安心材料です。
<Xperia 10 VIのパフォーマンス仕様>
- CPU: Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform (4nm)
- RAM(メモリ): 6GB
- 内蔵ストレージ(ROM): 128GB (UFS 2.2と推定)
- 外部ストレージ: microSDXC(最大1.5TB)対応
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサの進化: Snapdragon 6 Gen 1への刷新により、前モデルの弱点だった処理性能が大幅に向上し、日常操作の快適さが格段にアップした。
- 体感速度の改善: アプリ起動やマルチタスク時の「もっさり感」が解消され、動画編集のような少し負荷のかかる作業もスムーズにこなせるようになった。
- 優れた発熱耐性: 高負荷な作業を長時間続けてもパフォーマンスが安定しており、本体が過度に熱くならないため安心して使用できる。
- 柔軟なストレージ拡張性: 最大1.5TBのmicroSDカードに対応し、容量不足の心配を解消できる。
Antutuベンチマーク
Xperia 10 VIが搭載する Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約54万点以上を記録すると言われています。
実際に測定してみると、57万点でした。
例: Antutu V10 総合で「570206」、CPUで「196412」、GPUで「110644」、MEMで「133203」、UXで「129947」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、前モデル「Xperia 10 V」はQualcomm Snapdragon 695 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約44万点を記録していました。
例: Antutu V10.2.6 総合で「440016」、CPUで「152877」、GPUで「84334」、MEMで「94863」、UXで「107942」
Xperia 10 VIは前モデル「Xperia 10 V」よりもスコアが10万点向上しています。
Snapdragon 6 Gen 1性能を比較
Xperia 10 VIが搭載する Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Tensor G3 (Google Pixel 8a)・・・Antutu:107万
- Dimensity 7200-Ultra (Redmi Note 13 Pro+ 5G)・・・Antutu:72万
- MediaTek Dimensity 7050 (OPPO Reno11 A)・・・Antutu:56万
- Snapdragon 6 Gen 1 (Xperia 10 VI)・・・Antutu:54万
- Dimensity 7030 (motorola edge 40 neo)・・・Antutu:52万
- MediaTek Dimensity 7025 (moto g64 5G)・・・Antutu:50万
- Snapdragon 695 5G (Xperia 10 V)・・・Antutu:44万
- Dimensity 6100+ (UMIDIGI G6 5G)・・・Antutu:44万
- MediaTek Helio G99 (Blackview SHARK 8)・・・Antutu:41万
- Dimensity 6020 (OPPO A79 5G)・・・Antutu:40万
<比較から分かること>
Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1は、提供されたデータに基づくと、ミドルレンジスマートフォン市場において非常にバランスの取れた性能を持つプロセッサであると結論付けられます。AnTuTuスコア54万点という数値は、日常的な操作や多くのアプリケーションを快適に動作させるには十分な能力を有していることを示しています。特に、旧世代のSnapdragon 695 5Gから約23%の性能向上を果たしている点は、技術の着実な進歩を物語っており、ユーザーにとってはより快適なスマートフォン体験に繋がります。
ゲーム性能:Xperia 10 VI ~人気タイトルは快適!進化したパフォーマンスを徹底検証~
Xperia 10 VIが搭載する新しいプロセッサ「Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1」が、実際のゲームプレイでどの程度のパフォーマンスを発揮するのか。多くの人が気になるであろうその実力を、具体的な人気ゲームタイトルをプレイして徹底的に検証しました。
原神
スマートフォンの中でも特に高いグラフィック性能を要求されるオープンワールドRPG『原神』に挑んでみました。グラフィック設定を「低」にすることで、フレームレートは30fps前後で安定し、広大なテイワット大陸の探索は十分に楽しめました。しかし、複数の敵が入り乱れる激しい戦闘シーンや、元素爆発の派手なエフェクトが重なると、瞬間的にフレームレートが30fpsを割り込み、一瞬動きが重くなることも。最高画質での快適なプレイは難しいものの、設定を工夫すれば、日々のデイリークエストやストーリー進行には全く支障のないレベルです。
崩壊:スターレイル
美麗なグラフィックが魅力のスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』も試してみました。ターン制バトルがメインのため、常に高いフレームレートは要求されませんが、グラフィック設定を「中」にすることで30fpsでの安定したプレイが可能でした。キャラクターの移動やメニュー操作は滑らかで、戦闘中の必殺技演出も大きなカクつきなく楽しめます。さらに画質を「低」まで下げれば60fps設定も可能で、探索パートは非常に滑らかに動作します。戦闘時の派手な演出で40fps台に落ち込むことはあっても、ゲーム体験を損なうほどではありませんでした。
フォートナイト
建築要素が特徴的なバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』は、高い処理能力が求められます。グラフィック設定を「低」、フレームレートを30fpsに設定するのが基本のプレイスタイルとなります。ゲーム序盤は30fpsを維持できますが、終盤に多くのプレイヤーが密集し、建築や戦闘が激しくなると、フレームレートは不安定になりがちで、20fps台まで落ち込む場面も見られました。競技性の高いプレイには厳しいですが、カジュアルに楽しむ分にはプレイ可能です。
PUBG MOBILE
次に試したのが『PUBG MOBILE』です。こちらは驚くほど快適に動作しました。グラフィック設定を「スムーズ」にすれば、フレームレートは「極限」、つまり60fpsでのプレイが可能です。実際にプレイしてみると、ほとんどの場面で60fpsに張り付くような滑らかな動きで、敵の発見やエイム操作もスムーズ。車両での高速移動中や終盤の激しい撃ち合いで、フレームレートが50fps台に落ち込むことはありましたが、プレイに影響が出るようなカクつきは感じられませんでした。
ウマ娘 プリティーダービー
育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』も快適に楽しむことができました。育成パートのような負荷の低い場面では常に60fpsで滑らかに動作しました。また、最も負荷のかかる、最大18人のウマ娘が一斉に走るレースシーンや、華やかなウイニングライブにおいても、ほぼ60fpsを維持し、カクつきを感じることはほとんどありません。キャラクターたちの滑らかな動きと美しいグラフィックを存分に堪能でき、ゲームの世界観に没入するには十分な性能を持っていると実感しました。
まとめ:ゲーム性能
Xperia 10 VIのゲーム性能を総括すると、「設定次第で多くの人気ゲームを快適に楽しめる、バランスの取れたミドルレンジ」と言えるでしょう。前モデルXperia 10 Vからプロセッサが大きく進化した恩恵は絶大で、以前は動作が厳しかったゲームもプレイの選択肢に入ってきます。
『原神』のような最高峰のグラフィックを要求するゲームでは画質設定の妥協が必要ですが、『PUBG MOBILE』や『ウマ娘 プリティーダービー』といった多くの人気タイトルでは、60fpsでの滑らかなプレイも十分に可能です。最新3Dゲームを最高設定で遊び尽くしたいというヘビーゲーマーでなければ、日々の息抜きにゲームを楽しむ多くのユーザーにとって、十分満足できるパフォーマンスを提供してくれます。
カメラ性能:Xperia 10 VI ~望遠はなくても大丈夫?進化した画質と「Video Creator」で広がる楽しみ~
ここでは、Xperia 10 VIのカメラ性能に焦点を当て、前モデルXperia 10 Vからの構成変更や新機能が、実際の撮影体験にどのような変化をもたらしたのかを、作例や具体的な使用感を交えながら詳しくレビューしていきます。
カメラ構成の変更点:望遠レンズ廃止と「光学2倍相当ズーム」の実力
Xperia 10 VIのカメラは、前モデルXperia 10 Vの3眼構成から、超広角と広角の2眼構成へと変更されました。ミドルレンジモデルでは珍しい望遠レンズを搭載していたXperia 10 V からの変更に、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、Xperia 10 VIでは、有効約4800万画素を誇る広角カメラのセンサー中央部を切り出すことで、画質劣化の少ない「光学2倍相当ズーム」を実現しています。
実際に使ってみると、この判断が非常に実用的であることに気づかされます。日中の撮影であれば画質に大きな不満はなく、SNSに投稿するような写真であれば十分すぎるほどのクオリティです。スペック上のレンズの数よりも、日常での使い勝手を重視した、賢明な選択だと感じました。
撮影がもっと楽しくなる新機能:「ルック」と刷新されたカメラアプリ
Xperia 10 VIには、撮影体験を豊かにする新しい機能が搭載されています。その一つが、ソニーのデジタル一眼カメラα™シリーズにも搭載されている「クリエイティブルック」機能です。これは、撮影時に9種類の色味から好みのものを選ぶだけで、写真の雰囲気をがらりと変えられる機能です。例えば、カフェで撮った写真に「Nostalgic」を適用すれば、どこか懐かしいフィルム写真のような風合いになります。
カメラアプリも刷新され、よりシンプルで直感的な操作が可能になりました。0.6倍(超広角)、1.0倍(広角)、2.0倍(望遠)の切り替えもワンタッチでスムーズに行えます。さらに、フロントカメラでの自撮り時に手のひらを向けるだけでシャッターが切れる「ハンドシャッター」機能も便利で、友人とのグループショットで何度も活躍してくれました。
実際の撮影体験:日常を切り取るカメラの実力は?
実際に様々なシーンで撮影してみると、Xperia 10 VIのカメラは光量の十分な屋外では非常に良好な性能を発揮します。広角カメラで撮影した風景写真は、建物のディテールや木々の陰影までしっかりと再現されていました。ただ、AIによる画像処理がやや強めなのか、時折「明るすぎる」と感じたり、色が飽和気味になったりすることがありました。
光学2倍相当ズームは、少し離れた被写体を撮りたい時に非常に役立ちます。例えば、料理の写真を撮る際に、席を立たずに手元の影を入れずに撮影できるなど、実用性の高さを感じました。画質もクリアで、ズームで撮影したとは思えないほど自然な仕上がりです。
動画撮影:待望の4K対応と「Video Creator」という新たな武器
Xperia 10 VIのカメラにおける最大の進化点は、間違いなく動画性能です。プロセッサの性能向上により、ついにメインカメラでの4K/30fps動画撮影に対応しました。これは、プロセッサの制約でFull HD画質までしか撮影できなかったXperia 10 Vからの大きな飛躍です。実際に4Kで撮影した動画は、解像感が高く非常に綺麗で、思い出をより鮮明に残せることに喜びを感じました。
さらに、新たに搭載された「Video Creator」アプリが、動画撮影の楽しみを広げてくれます。旅行先で撮りためた写真や動画クリップを数枚選ぶだけで、BGM付きのおしゃれなショート動画が約1分で自動生成されます。複雑な編集作業は一切不要で、まるで魔法のように思い出が作品に変わる体験は、SNSでの共有をさらに楽しいものにしてくれました。
<Xperia 10 VIのカメラ性能、機能 一覧>
- 背面カメラ構成: 2眼構成
- 16mm(超広角): 有効画素数約800万画素 / F値2.2
- 26mm/52mm(広角): 有効画素数約4800万画素(記録画素数約1200万画素)/ F値1.8、光学式手ブレ補正(OIS)搭載
- ズーム機能: 光学2倍相当ズーム(広角センサーのクロップ利用)
- フロントカメラ: 有効画素数約800万画素 / F値2.0
- 動画撮影:
- メインカメラ: 4K/30fps対応
- 手ブレ補正: ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)
- 新機能:
- Video Creator: 写真や動画からショート動画を自動生成
- クリエイティブルック: 9種類の色味を選択可能
- ハンドシャッター: 手のひらをかざしてセルフタイマー撮影
- カメラアプリ: 新しいUIに刷新
まとめ:カメラ性能
- カメラ構成: 前モデルの望遠レンズはなくなったが、広角カメラの光学2倍相当ズームは実用上十分な画質を提供しており、賢明な判断と言える。
- 新機能の追加: 写真の色味を手軽に変えられる「クリエイティブルック」や、動画編集のハードルを劇的に下げる「Video Creator」により、撮影後の楽しみが大きく広がった。
- 静止画品質: 日常のスナップ写真では満足のいく画質だが、画像処理の特性上、色が鮮やかすぎたり、明るくなりすぎたりする傾向がある。
- 動画性能の飛躍: 待望の4K動画撮影に対応したことで、前モデルから大きく進化し、高精細な映像記録が可能になった点は最大の魅力。
バッテリー持ちと充電:Xperia 10 VI ~もはや“充電を忘れる”レベル。安心の2日間バッテリー~
ここでは、Xperiaシリーズ最大の強みであるバッテリー性能に焦点を当て、Xperia 10 VIが公称通りのスタミナを発揮するのか、充電性能はどうなのか、前モデルXperia 10 Vとの比較や実際の体験を交えながら徹底的にレビューしていきます。
圧倒的な安心感、公称通りの「2日間バッテリー」
Xperia 10 VIは、前モデルのXperia 10 Vと同じ5000mAhの大容量バッテリーを搭載。プロセッサ「Snapdragon® 6 Gen 1」の搭載と独自の省電力技術により、動画の連続再生時間がXperia 10 Vと比較して約10%も向上しています。
駆動時間については、公称で2日間で、バッテリーテストでは、Webブラウジングで約15時間50分、動画再生では約17時間10分という優れた結果が報告されています。
実際のバッテリー持ちを検証
実際にフル充電の状態から、通勤中の音楽鑑賞、昼休憩のSNSチェック、帰宅後の動画視聴といった普段通りの使い方をしてみましたが、1日が終わる頃のバッテリー残量はまだ70%以上も残っていました。週末にうっかり充電を忘れてしまった日がありましたが、2日目の夜までバッテリー切れを心配することなく過ごせたのには感動しました。他にも48時間使い続けてもバッテリーが45%も残っていたという報告もあり、まさに「充電を忘れる」レベルの安心感です。
充電性能は少し物足りない?現実的な充電時間
これほどのバッテリー持ちを誇る一方で、充電性能には少し物足りなさを感じるかもしれません。Xperia 10 VIはワイヤレス充電には対応しておらず、有線での充電速度も最近の急速充電対応モデルと比較すると控えめです。公式では充電速度は明記されていませんが、実際に試したところPD充電器で20W程度の出力が確認できました。バッテリーが空の状態からフル充電までは約2時間かかり、急いでいる時には少し長く感じるかもしれません。とはいえ、30分で36%程度は回復するので、朝の支度の間に充電しておけば、1日を乗り切るには十分な量を確保できます。
3年後も安心の長寿命設計
Xperia 10 VIのバッテリーの魅力は、単に長持ちするだけではありません。ソニー独自の「いたわり充電」と充電最適化技術により、バッテリーへの負荷を軽減し、「3年使い続けても劣化しにくい」長寿命設計が施されています 。スマートフォンの買い替えサイクルが長くなる中で、数年後もバッテリー性能が落ちにくいというのは、非常に大きなメリットです。また、必要に応じて消費電力を抑える「STAMINAモード」も搭載されており、万が一の時でもさらに長く使い続けることができます。
<Xperia 10 VIのバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量: 5000mAh
- バッテリーケア: いたわり充電、Xperia独自の充電最適化技術
- ワイヤレス充電: 非対応
- 省電力機能: STAMINAモード
まとめ:バッテリー持ちと充電
- 圧倒的な持続力: 5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、使い方次第では公称通り2日間以上充電なしでも安心して使用できる。
- 省電力性能の進化: 新プロセッサの採用により、特に動画の連続再生時間が前モデルから約10%向上し、バッテリー持ちがさらに強化された。
- 充電性能の課題: フル充電に約2時間かかるなど充電速度は控えめで、ワイヤレス充電にも非対応な点は注意が必要。
- 長期的な安心感: バッテリーの劣化を抑える「いたわり充電」機能により、3年後も快適に使える長寿命設計が魅力。
オーディオと通信性能:Xperia 10 VI ~エンタメ体験を向上させる音質と安定した接続性~
ここでは、Xperia 10 VIのオーディオと通信性能に焦点を当て、前モデルXperia 10 Vからの進化点や、音楽・動画鑑賞、そして日々の接続性におけるリアルな使用感を詳しくレビューしていきます。
エンタメ体験を深化させる、ソニーこだわりのサウンド技術
Xperia 10 VIは、オーディオ機能がさらに強化されています。注目すべきは、本体前面の上下に配置されたフロントステレオスピーカーです。前モデルのXperia 10 Vで初めて搭載され好評でしたが、Xperia 10 VIではダイナミックレンジ(音の表現の幅)がさらに広がり、よりクリアで迫力のあるサウンドを実現しています。
また、最近のスマートフォンでは省略されがちな3.5mmオーディオジャックを継続して搭載している点は、音質にこだわるユーザーにとって大きな喜びです。さらに、ソニー独自のAI技術「DSEE Ultimate」により、SpotifyやYouTube Musicなどのストリーミングで再生する圧縮音源も、ハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングして楽しめます。
まるでライブ会場にいるかのような、クリアで立体的な音質
実際にXperia 10 VIで音楽を聴いてみると、その音質の進化に驚かされます。特にボーカルの歌声が際立っており、息遣いや細かなニュアンスまでクリアに聴き取ることができました。バラードを聴くと、楽器の音に埋もれることなく、ボーカルの声がスッと耳に届き、非常に立体的な音楽体験ができます。スピーカーの音量を上げても音割れすることがないため、キッチンで音楽を流しながら料理をする際も快適でした。
ステレオ感も素晴らしく、音が画面全体から前に広がるように感じられ、映画やライブ映像を視聴した際には、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。ただ、重低音が響くヒップホップなどのジャンルでは、少し迫力に物足りなさを感じるかもしれません。しかし、全体的なバランスとクリアさは、この価格帯のスマートフォンとしては非常に高いレベルにあると言えるでしょう。
途切れない安心感、安定した通信性能
Xperia 10 VIは、日々の使い勝手を左右する通信性能も安定しています。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応しており、自宅のWi-Fiルーターにもスムーズに接続できました。Bluetoothのバージョンは、Xperia 10 Vの5.1から5.2へとアップデートされており、LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックにも対応。対応のワイヤレスイヤホンと接続した際も、音の途切れや遅延はほとんど感じられず、快適なリスニング体験ができました。
5G通信についても、国内の主要な周波数帯(Sub-6)をカバーしており、都心部では5G SAによる高速通信も確認できました。基本的な通話やメッセージの送受信も非常にスムーズで、通信に関するストレスを感じることはありませんでした。
正確な位置情報で、もう道に迷わないGPS性能
ナビゲーションの要となるGPS性能も、Xperia 10 VIは高い信頼性を示してくれました。GPSだけでなく、GLONASSやGALILEOなど複数の衛星測位システムに対応しており、高層ビルが立ち並ぶエリアでも素早く正確に現在地を特定してくれます。実際にGoogle マップをナビとして使用して初めての場所へ向かいましたが、ルートから外れることなく、スムーズに目的地へ到着することができました。
前モデルのXperia 10 VもGPS精度には定評がありましたが、Xperia 10 VIもその安定性をしっかりと受け継いでおり、日常の移動から旅行まで、あらゆるシーンで頼りになる存在です。
<Xperia 10 VIのオーディオ・通信性能 仕様>
- スピーカー: フロントステレオスピーカー
- オーディオジャック: 3.5mmオーディオジャック搭載
- ハイレゾ対応: 有線・ワイヤレス(LDAC)ともに対応
- 音質補正技術: DSEE Ultimate、360 Reality Audio、360 Upmix
- Wi-Fi: IEEE802.11a/b/g/n/ac
- Bluetooth: ver.5.2(LDAC, aptX HD, aptX Adaptive対応)
- 5G通信: Sub-6対応
- SIM: nanoSIM / eSIM(デュアルSIM対応)
- GPS: GPS, GLONASS, Galileo, Beidou, QZSS対応
まとめ:オーディオと通信性能
- スピーカー品質の向上: フロントステレオスピーカーのダイナミックレンジが広がり、前モデル以上にクリアで迫力のあるサウンドを実現している。
- 高音質へのこだわり: 3.5mmイヤホンジャックの搭載や、ワイヤレスでもハイレゾを楽しめるLDAC対応など、音楽好きにはたまらない仕様が満載。
- ボーカルが際立つ音質: 全体的に中音域が豊かで、特にボーカルのクリアさと立体感は注目すべき点で、J-POPやバラードの鑑賞に最適。
- 安定した接続性: Bluetooth 5.2へのアップデートや、国内主要キャリアの5Gバンドを網羅しており、日常使いで途切れることのない安定した通信環境を提供する。
OSと機能:Xperia 10 VI ~4年間のアップデート保証で、もっと長く、もっと安心して使える~
ここでは、Xperia 10 VIのOSとUIデザイン、そして日々の使い勝手を大きく左右する便利な機能について、前モデルXperia 10 Vとの比較を交えながら、長く安心して使えるスマートフォンとしての魅力を深掘りしていきます。
シンプルで直感的、Xperiaならではの快適なUI
Xperia 10 VIには、最新のAndroid 14がプリインストールされています。ソニーのスマートフォンは、素のAndroidに近いクリーンなUI(ユーザーインターフェース)が伝統ですが、本機もその例に漏れず、余計なアプリが少なく非常にシンプルで直感的に操作できます。
Xperia独自の便利な機能もしっかりと搭載されています。画面の端をダブルタップすると現れる「サイドセンス」を使えば、よく使うアプリや設定に素早くアクセスでき、作業効率が格段に上がります。また、21:9の縦長ディスプレイを活かした「マルチウィンドウ」機能も健在で、動画を見ながらメッセージを送るといった「ながら操作」が快適に行えるのは、Xperiaならではの嬉しいポイントです。
4年間のセキュリティアップデートで、長く使える安心感
スマートフォンを長く安心して使い続ける上で、OSのアップデート保証は非常に重要な要素です。Xperia 10 VIは、最大2回のOSバージョンアップと、4年間のセキュリティアップデートが保証されています。OSアップデートの回数は競合製品と比較すると少し物足りなさを感じるかもしれませんが、注目すべきはセキュリティアップデートの期間です。
前モデルのXperia 10 Vの3年間から1年延長され、4年間となったことで、セキュリティ上の脅威から長期間にわたってスマートフォンを守ることができます。これにより、安心して個人情報や決済情報を扱うことができ、スマートフォンの寿命を最大限に活用できるという大きなメリットがあります。
指紋認証とおサイフケータイ®で、毎日の生活をスマートに
日本国内での利用に欠かせない機能もしっかりと搭載されています。FeliCaに対応しているため、「おサイフケータイ®」が利用可能。スマートフォンをかざすだけで、電車に乗ったり、コンビニで買い物をしたりと、キャッシュレス決済がスムーズに行えます。
生体認証は、本体右側面の電源ボタンに統合された指紋認証センサーに対応しています。実際に使ってみると、スマートフォンを握る自然な動作でロックを解除でき、その認証精度も高く、ストレスを感じることはありませんでした。ただし、手が濡れていると認証しにくい場面もあったため、その点は注意が必要です。顔認証には対応していませんが、マスクをしていることが多い現代の生活においては、指紋認証の方が実用的だと感じました。
<Xperia 10 VIのOS・機能 仕様>
- プリインストールOS: Android 14
- アップデート保証:
- OSバージョンアップ: 最大2回
- セキュリティアップデート: 発売後4年間
- UI(ユーザーインターフェース): サイドセンス、21:9マルチウィンドウ
- おサイフケータイ(FeliCa): 対応
- 生体認証: 指紋認証(側面・電源ボタン一体型)
- SIM仕様: nanoSIM / eSIM(デュアルSIM対応、microSDと同時利用可能)
まとめ:OSと機能
- 洗練されたUI: 素のAndroidに近いシンプルさと、Xperia独自の「サイドセンス」などの便利な機能が融合し、直感的で快適な操作性を実現している。
- 長期的な安心感: セキュリティアップデートの保証期間が前モデルの3年から4年に延長され、より長く安心して使い続けられるようになった。
- 便利な国内向け機能: 日常生活に欠かせない「おサイフケータイ」に対応し、キャッシュレス決済をスムーズに行える。
- 実用的な生体認証: 側面の電源ボタン一体型指紋認証は、自然な動作で素早くロック解除が可能で、実用性が高い。
Xperia 10 VIとXperia 10 Vの違い
「Xperia 10 VI」は、前モデルXperia 10 Vが持つ多くの長所を受け継ぎながら、ユーザーが最も期待していたであろう性能面を中心に、着実な進化を遂げたモデルです。ここでは、両モデルのスペックを項目ごとに比較し、どのような違いがあるのかを詳しく見ていきます。
プロセッサ(CPU)
- Xperia 10 VI: Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform (4nm)
- Xperia 10 V: Snapdragon® 695 5G Mobile Platform (6nm)
- 違い:(※ここが最大の進化点です。製造プロセスが微細化され、CPU・GPU性能が大幅に向上しました。前モデルで指摘されていた動作の「もっさり感」が解消され、日常操作から少し負荷のかかる作業まで、全体的なレスポンスが格段に快適になっています。)
カメラ構成
- Xperia 10 VI: 2眼(超広角 + 広角)
- Xperia 10 V: 3眼(超広角 + 広角 + 望遠)
- 違い:(※Xperia 10 VIでは専用の望遠レンズがなくなりました。その代わり、高画素の広角センサーを利用した画質劣化の少ない「光学2倍相当ズーム」を搭載しており、より実用性を重視した構成に変更されています。)
動画撮影性能
- Xperia 10 VI: 4K/30fps撮影に対応
- Xperia 10 V: 最大1080p/30fps撮影
- 違い:(※プロセッサの性能向上により、Xperia 10 VIでは待望の4K動画撮影が可能になりました。これは動画性能における大きな飛躍と言えます。)
OSとサポート期間(アップデート保証)
- Xperia 10 VI: Android 14搭載 / OSアップデート最大2回・セキュリティアップデート4年間
- Xperia 10 V: Android 13搭載 / OSアップデート最大2回・セキュリティアップデート3年間
- 違い:(※OSアップデートの回数は同じですが、セキュリティアップデートの保証期間が1年延長されました。これにより、Xperia 10 VIはより長く安心して使用できます。)
オーディオ
- Xperia 10 VI: 進化したフロントステレオスピーカー(ダイナミックレンジ拡張)、Bluetooth 5.2
- Xperia 10 V: フロントステレオスピーカー、Bluetooth 5.1
- 違い:(※両モデルともフロントステレオスピーカーと3.5mmイヤホンジャックを搭載していますが、Xperia 10 VIではスピーカーの音質が向上し、Bluetoothのバージョンも新しくなっています。)
サイズと重量
- Xperia 10 VI: 155 x 68 x 8.3 mm / 約164g
- Xperia 10 V: 155 x 68 x 8.3 mm / 約159g
- 違い:(※本体サイズは全く同じですが、重量はXperia 10 VIが5g重くなっています。ただし、体感できるほどの差はほとんどありません。)
カラーバリエーション
- Xperia 10 VI: ブルー、ブラック、ホワイト
- Xperia 10 V: ラベンダー、セージグリーン、ブラック、ホワイト
- 違い:(※定番のブラックとホワイトは共通ですが、Xperia 10 VIでは爽やかなブルーが、Xperia 10 Vでは個性的なラベンダーとセージグリーンが用意されています。)
耐久性
- Xperia 10 VI: Corning Gorilla Glass Victus / 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)
- Xperia 10 V: Corning Gorilla Glass Victus / 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)
- 違い:(※ディスプレイの強化ガラスや高い防水防塵性能は両モデルで共通しており、耐久性に差はありません。)
外部ストレージ
- Xperia 10 VI: microSDXC(最大1.5TB)
- Xperia 10 V: microSDXC(最大1TB)
- 違い:(※対応するmicroSDカードの最大容量が1TBから1.5TBに増量されています。)
その他
- Xperia 10 VI: 通知LEDランプなし / 新機能「Video Creator」搭載
- Xperia 10 V: 通知LEDランプあり
- 違い:(※Xperia 10 VIでは、充電状況などを知らせる便利な通知LEDランプが廃止されました。一方で、簡単な操作で動画編集が楽しめる「Video Creator」アプリが新たに追加されています。)
まとめ
Xperia 10 VIは、Xperia 10 Vの長所であるコンパクトなデザインと驚異的なバッテリー持ちを維持しつつ、ユーザーの不満点であったパフォーマンスを大幅に向上させた、まさに正統進化モデルと言えます。カメラは望遠レンズがなくなったものの、実用的なズーム機能と待望の4K動画撮影に対応し、ソフトウェア面でも長期的な安心感が向上しました。一方で、通知LEDの廃止など、一部の仕様変更には注意が必要です。
Xperia 10 VIのメリット・デメリット
「Xperia 10 VI」は、多くの点で前モデルから着実な進化を遂げましたが、いくつかの注意点も存在します。ここでは、Xperia 10 Vとの比較を交えながら、Xperia 10 VIのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:大幅に向上した処理性能
Xperia 10 VI最大のメリットは、プロセッサが「Snapdragon 6 Gen 1」に刷新されたことです。前モデルXperia 10 Vに搭載されていた「Snapdragon 695」と比べて、CPU・GPU性能が大幅に向上しました。これにより、アプリの起動や切り替え時の「もっさり」とした動作が解消され、日常のあらゆる操作が格段に快適になりました。
メリット2:安心の2日間バッテリーと省電力性の向上
5000mAhの大容量バッテリーはXperia 10 Vから据え置かれ、圧倒的なバッテリー持ちは健在です。新しいプロセッサの優れた電力効率により、動画の連続再生時間は約10%向上。使い方次第では2日間充電を忘れても安心して使用できるスタミナは、本機ならではの大きな魅力です。
メリット3:進化したオーディオ体験
Xperia 10 Vで好評だったフロントステレオスピーカーは、ダイナミックレンジ(音の表現の幅)がさらに広がり、よりクリアで迫力のあるサウンドを楽しめるようになりました。また、最近では珍しくなった3.5mmイヤホンジャックを継続して搭載しており、有線・無線問わず高音質な音楽体験が可能です。
メリット4:長く安心して使える4年間のセキュリティアップデート
セキュリティアップデートの保証期間が、Xperia 10 Vの3年間から4年間に延長されました。これにより、セキュリティ上の脅威から長期間スマートフォンが保護されるため、購入後も安心して使い続けることができます。長く愛用したいユーザーにとって、これは非常に心強いポイントです。
メリット5:実用性が増したカメラと多彩な新機能
Xperia 10 Vに搭載されていた望遠レンズはなくなりましたが、広角カメラのセンサーを利用した「光学2倍相当ズーム」は、画質劣化が少なく非常に実用的です。さらに、待望の4K動画撮影に対応したほか、簡単な操作で動画が作れる「Video Creator」アプリが追加され、撮影後の楽しみが大きく広がりました。
メリット6:貴重な拡張性と使い勝手
最近のスマートフォンでは省略されがちなmicroSDカードスロットを搭載しており、最大1.5TBまでストレージを拡張できます。写真や動画をたくさん保存するユーザーには嬉しい仕様です。SIMピン不要で開閉できるSIMトレイや、デュアルSIMとmicroSDカードの同時利用が可能な点も、高い実用性を誇ります。
【デメリット】
デメリット1:据え置かれた60Hzのリフレッシュレート
競合のミドルレンジモデルの多くが90Hzや120Hzの高リフレッシュレートに対応する中で、Xperia 10 VIのディスプレイはXperia 10 Vと同じ60Hzのままです。日常使いで大きな問題はありませんが、画面を素早くスクロールした際の滑らかさには欠け、物足りなさを感じる場合があります。
デメリット2:ワイヤレス充電に非対応
Xperia 10 Vと同様に、ワイヤレス充電には対応していません。充電のたびにケーブルを接続する必要があり、利便性を重視するユーザーにとってはマイナスポイントとなるでしょう。
デメリット3:控えめな充電速度
バッテリー持ちが非常に良い反面、充電速度は速いとは言えません。バッテリーが空の状態からフル充電まで約2時間かかり、急いでいる時には不便を感じる可能性があります。
デメリット4:通知LEDランプの廃止
Xperia 10 Vには搭載されていた通知LEDランプが、Xperia 10 VIでは廃止されました。充電状況や新着通知が一目で分からなくなったため、これまでのXperiaユーザーにとっては使い勝手の面で大きな変化と感じるでしょう。
デメリット5:価格競争力
性能は確実に向上しましたが、SIMフリーモデルの価格は7万円前後と、同価格帯の競合製品と比較すると、必ずしもコストパフォーマンスが高いとは言えません。より安価で高性能な選択肢も市場には存在します。
Xperia 10 VIのスペック(仕様)一覧
- モデル: XQ-ES44 (SIMフリー)
- ディスプレイ: 約6.1インチ、解像度1080 x 2520 px の有機EL ※FHD+/21:9/449 ppi/トリルミナスディスプレイ for mobile/HDR/Corning Gorilla Glass Victus
- リフレッシュレート: 60Hz (タッチサンプリングレート120Hz)
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 ※4nm/64bit/8コア/最大2.2 GHz
- GPU: Qualcomm Adreno 710
- RAM(メモリ): 6GB
- ストレージ: 128GB UFS
- 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1.5TBまで
- バッテリー: 5000mAh (1日中使用で残量は50%以上。2日間充電なし)
- 駆動時間: 動画連続再生時間がXperia 10 Vから約10%向上
- 充電: いたわり充電(劣化しにくい・3年間使える)・USB PD急速充電対応
- 背面カメラ: 48MP + 8MP
- 前面カメラ: 8MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.2
- 衛星測位: GPS、GLONASS、GALILEO、Beidou、QZSS
- NFC/おサイフケータイ: 対応
- インターフェース: USB Type-C (OTG対応)、3.5mmイヤホンジャック
- センサー: 指紋認証 (サイドマウント)、加速度センサー、近接センサー、コンパスなど
- 防水防塵: 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
- スピーカー: フロント ステレオスピーカー (ソニーのチューニング)
- オーディオ: DSEE Ultimate(AIで高音質に変換)、LDAC(ワイヤレスでもハイレゾの高音質)、ハイレゾ オーディオ、ハイレゾ オーディオ ワイヤレス、360 Reality Audio(立体音響技術)、360 Upmix(立体サウンドに変換)
- 機能: アプリへのショートカットが簡単な「サイドセンス」、2画面同時表示できる「21:9マルチウィンドウ」
- アクセサリー: 開閉式スタンド付きの専用カバー「Style Cover with Stand for Xperia 10 VI」(XQZ-CBES)※3色
- 生体認証: サイド指紋認証 筐体: プラスチック(背面・フレーム)、Corning Gorilla Glass Victus(ディスプレイ面)
- OS: Android 14 (最大2回のOSバージョンアップ・4年間のセキュリティアップデート)
- サイズ: 155 x 68 x 8.3 mm
- 重量: 約 164g カラー: ブルー、ブラック、ホワイト
- 5G通信: 対応
- SIMカード: nanoSIM / eSIM デュアルSIM対応
対応バンド:Xperia 10 VI
Xperia 10 VIは5G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5Gバンド Sub6: n3/n28/n77/n78/n79
- 4Gバンド: B1/3/4/5/8/12/18/19/21/38/41/42
対応バンドの詳細
ドコモ回線
- 5G: n78/n79
- 4G: B1/3/19/21/28/42
- プラチナバンド: B19 対応
- 5Gの主要バンドであるn78と、ドコモが独自に整備を進めているn79の両方に対応しています。4Gにおいても、主要なバンドであるB1、B3に加え、繋がりやすさを重視するプラチナバンドのB19にも対応しているため、都市部から郊外まで広いエリアで快適な通信が期待できます。
au回線
- 5G: n28/n77/n78
- 4G: B1/3/18/41/42
- プラチナバンド: B18 対応
- auの5G主要バンドであるn77、n78に両対応しています。4Gでは、主要バンドのB1、B3に加え、プラチナバンドのB18に対応しているため、障害物に強い安定した通信が可能です。
ソフトバンク回線
- 5G: n3/n28/n77
- 4G: B1/3/8/41/42
- プラチナバンド: B8 対応
- 5Gの主要バンドn77や、4Gからの転用バンドであるn3、n28に対応しています。4Gでは、中心となるバンドB1、B3に加え、プラチナバンドのB8にも対応しており、幅広いエリアで安定した利用が見込めます。
楽天モバイル回線
- 5G: n77
- 4G: B3/18
- プラチナバンド: B18(パートナー回線)、n28(自社回線)
- 楽天モバイルの5G主要バンドであるn77に対応しています。4Gでは、自社回線の中心バンドであるB3と、auのパートナー回線であるプラチナバンドB18に対応しています。また、楽天モバイルが今後整備するプラチナバンドn28にも対応しているため、将来のエリア拡大にも安心です。
結論
この端末(Xperia 10 VI)は、バンド情報に基づくと、ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに広く対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。楽天モバイルについても、現在の主要な4G/5Gバンドに対応しており、将来的なプラチナバンドにも対応可能です。総合的に見て、この端末は日本の4キャリアで問題なく利用できる可能性が非常に高いと言えます。
Xperia 10 VIの評価
8つの評価基準でXperia 10 VIを5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★☆☆
有機ELディスプレイは鮮やかですが、リフレッシュレートが60Hzのままなので、スクロール時の滑らかさに欠けます。
スペック:★★★★☆
プロセッサが「Snapdragon 6 Gen 1」に進化し、前モデルの弱点だった処理性能が大幅に改善されました。
耐久性: ★★★★★
IPX5/8・IP6Xの防水防塵性能に加え、ディスプレイには傷や衝撃に強いCorning® Gorilla® Glass Victus®を採用しており安心感があります。
デザイン:★★★★☆
軽量スリムな形状はそのままに、質感が向上しました。ただ、縦長の形状は好みが分かれるかもしれません。
通信:★★★★☆
国内の主要な5Gバンドに対応し、Bluetoothも5.2に進化するなど、安定した通信性能を備えています。
機能:★★★☆☆
おサイフケータイやイヤホンジャック搭載は便利ですが、前モデルにあった通知LEDが廃止されたのは残念です。
使いやすさ:★★★☆☆
シンプルなOSは好印象ですが、指紋認証の挙動や一部レスポンスの不安定さを指摘する声もあります。
価格:★★★☆☆
性能は向上しましたが、7万円前後という価格は、競合のミドルレンジモデルと比較すると割高に感じる場合があります。
総評:★★★★☆
着実な進化を遂げた、バランスの取れた優等生
Xperia 10 VIは、前モデル「Xperia 10 V」で多くのユーザーが指摘していたパフォーマンスの課題を見事に克服し、ミドルレンジスマートフォンとして非常にバランスの取れた一台に仕上がっています。最大の進化点であるプロセッサの刷新は、日常のあらゆる操作を軽快にし、「もっさり感」という言葉とは無縁の快適な使い心地を提供してくれます。
日常使いで光る確かな実力
伝統ともいえる圧倒的なバッテリー持ちは健在で、使い方を工夫すれば2日間充電を忘れても不安になることはありません。デザインも、Xperiaらしい洗練されたシンプルさを保ちつつ、半透明の背面パネルが軽やかさを演出し、所有する喜びを満たしてくれます。また、防水防塵性能や、最近では珍しくなったイヤホンジャック、microSDカードスロットの搭載など、実用性の高い機能がしっかりと押さえられている点も、長く使い続ける上で大きな安心材料となるでしょう。
惜しまれる点と、それでも魅力的な存在価値
一方で、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzのままであることや、充電速度が控えめである点、そして長年のファンには惜しまれる通知LEDの廃止など、改善の余地も残されています。価格設定も、性能が向上したとはいえ、コストパフォーマンスを最優先するユーザーにとっては少し悩ましいかもしれません。
しかし、それらの点を差し引いても、片手で操作しやすいコンパクトなサイズ感、ソニーならではの優れたオーディオ性能、そして4年間に延長されたセキュリティアップデートの保証は、Xperia 10 VIならではの確かな価値です。派手さはありませんが、日々の生活に寄り添い、長く安心して使える信頼できる一台を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
[amazon]
Xperia 10 VIの価格・購入先
※価格は2025/10/19に調査したものです。価格は変動します。
ソニーストア
SIMフリーモデル XQ-ES44
53,900円(税込)で販売されています
ソニーストアで「Xperia 10 VI」をチェックする
ECサイト
Amazonで53,900円(XQ-ES44・SIMフリー)、
楽天市場で56,160円(送料無料・XQ-ES44)、
ヤフーショッピングで66,700円(XQ-ES44)、
で販売されています。
Amazonで「Xperia 10 VI」をチェックする
楽天市場で「Xperia 10 VI」をチェックする
ヤフーショッピングで「Xperia 10 VI」をチェックする
米国 Amazon.comで「Xperia 10 VI」をチェックする
Xperia 10 VIをお得に購入する方法
Xperia 10 VIをお得に購入するには、楽天モバイルやUQモバイルを利用するのがいいでしょう。また、ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアでも値下げされることがあるので、チェックしておきましょう。
楽天モバイル
- 初期費用: 無料(手数料、頭金なし)
- 機種代金(一括): 68,900円
- 分割払いあり(24回または48回)
- 月額料金(最安): 1,080.2円~(Rakuten最強プラン+ユニバーサルサービス料)
- 通話: Rakuten Linkアプリ利用で無料
- 特典: 乗り換えで最大10,000ポイント還元
- 購入時の総額(一括払い・割引前): 68,900円
楽天モバイルで「Xperia 10 VI」をチェックする
※楽天モバイルのSIM(通信)に関することはこちらの記事で紹介しています。
「楽天モバイル」申し込み殺到の超格安SIMサービスを調査してみた
UQ mobile
- 機種代金は74,800円です。
- 【割引適用後の価格】
- 他社からの乗り換え(MNP):
- 最大割引後の価格は52,800円。
- さらに「スマホトクするプログラム」利用(25か月目に返却)で、実質負担額は17,790円。
- 新規契約:
- 最大割引後の価格は63,800円。
- 「スマホトクするプログラム」利用で、実質負担額は28,790円。
- 機種変更:
- 「スマホトクするプログラム」利用で、実質負担額は39,790円。
UQ mobileで「Xperia 10 VI」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「Xperia 10 VI」と似た性能を持つスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Xperia 10 VII
Sonyから発売された約6.1インチの5Gスマートフォンです(2025年10月9日発売)。
Android 15、Snapdragon 6 Gen 3 プロセッサ、8GBメモリ、2340×1080 pxの有機ELディスプレイ(19.5:9)、128GBストレージ、約2日間持続する5000mAhバッテリー、背面約5000万画素+約1300万画素の2眼カメラ、前面約800万画素のフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(Google Gemini、かこって検索)、120Hzリフレッシュレート、「即撮りボタン」、1/1.56型センサー「Exmor RS™ for mobile」、「ルック」機能、フロントステレオスピーカー(フルエンクロージャー構造)、3.5mmオーディオジャック(高音質設計)、USB PD 急速充電(充電器・ケーブルは別売)に対応。
防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP6X)、おサイフケータイ、最大2TBまでのストレージ拡張、いたわり充電、4年間使い続けても劣化しにくい長寿命設計、保護ガラス Corning Gorilla Glass Victus 2、指紋認証、eSIM、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、Amazonで74,800円(税込・XQ-FE44)、楽天市場で78,208円(海外版・送料無料)、ヤフーショッピングで73,748円(海外版)、ソニーストアで74,800円(税込)、です。
関連記事:Xperia 10 VII 徹底レビュー!進化したカメラ・音楽性能と欠点を評価
Amazonで「Xperia 10 VII」をチェックする
AQUOS sense9
シャープから発売された6.1インチの5Gスマートフォンです(2024年11月17日 発売)。
Android 14、Snapdragon 7s Gen2、Pro IGZO OLED液晶、6GB / 8GB LPDDR4X メモリ、128GB / 256GB UFS 2.2 ストレージ、5000 mAhバッテリー、背面50.3MP + 50.3MPの2眼カメラ、32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、ステレオスピーカー、ハイレゾ、ハイレゾワイヤレス、最大240Hzの可変リフレッシュレート、おサイフケータイ(FeliCa)、IP68防水防塵、MIL-STD-810G、+6GBの仮想メモリ機能、
最大1TBまでのストレージ拡張、デザリング、顔認証(マスク対応)、サイド指紋認証、音声認識 エモパー、アルコール除菌シート、ハンドソープ、eSIM、
USB3.2 Gen1 Type-C (OTG/DisplayPort v1.4)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで49,100円、楽天市場で56,853円(送料無料)、ヤフーショッピングで59,172円(送料無料)、です。
関連記事:高画質で音もいい「AQUOS sense9」とsense8を比較
Amazonで「AQUOS sense9」をチェックする
arrows We2 Plus
FCNT合同会社が開発したAndroid 14搭載の6.6インチ 5Gスマートフォンです。
Qualcomm Snapdragon 7s Gen2、8GB メモリ、2400 x 1080 pOLED有機EL液晶、256GBストレージ、5000 mAhバッテリー、背面50.1MP + 8MPの2眼カメラ、前面16.1MPのフロントカメラ搭載で、
「Exlider」機能、自律神経活性度 測定機能、DP映像出力、リフレッシュレート 144Hz、ステレオスピーカー、Dolby Atmos、おサイフケータイ、IP68防水防塵、MIL規格、指紋認証、顔認証、ハンドソープ洗浄とアルコール除菌、迷惑電話対策機能、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで49,800円(税込)、楽天市場で49,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで59,180円(送料無料)、です。
関連記事:上位版「arrows We2 Plus」と標準版We2、初代Weの違いを解説
Amazonで「arrows We2 Plus」をチェックする
motorola edge 50 pro
モトローラから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです。
Android 14、Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3、12GB LPDDR4X メモリ、解像度2712 x 1220 pxの有機EL液晶、256GB UFS2.2 ストレージ、4500mAh バッテリー、背面50MP+13MP+10MPの3眼カメラ、前面50MPのフロントカメラを搭載しています。
また、128W急速充電、RAMブースト、10Wワイヤレスパワーシェアリング、Dolby Atmos対応のステレオスピーカー、おサイフケータイ(NFC FeliCa)、IP68防水防塵、リフレッシュレート 144Hz、タッチサンプリングレート 360Hz、デザリング、Google アシスタント、指紋認証、顔認証、セキュリティ機能「ThinkShield Moto Secure」、eSIM、USB Type-C (USB 3.1)、5G通信、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで48,000円、楽天市場で49,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで56,615円(送料無料)、です。
関連記事:motorola edge 50 pro徹底レビュー!edge40との違い
Amazonで「motorola edge 50 pro」をチェックする
OPPO Reno11 A
OPPOから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです。
ColorOS 14 (Android 14 ベース)、MediaTek Dimensity 7050 プロセッサと8GB LPDDR4x メモリを搭載。フルHD+の有機EL液晶、128GBストレージ、5000 mAhバッテリー、背面64MP + 8MP + 2MPの3眼カメラ、前面32 MPのフロントカメラを搭載しています。
また、67W急速充電、リフレッシュレート 最大120Hz 可変(120Hz/90Hz/60Hz)、タッチサンプリングレート 最大 240 Hz、おサイフケータイ、IP65s防水防塵、ノイズキャンセリング、ディスプレイ指紋認証、顔認証、最大2TBまでのストレージ拡張、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2、4衛星測位のGPSに対応しています。
価格は、Amazonで35,800円(税込)、楽天市場で33,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで33,800円、です。
関連記事:OPPO Reno11 A 徹底比較レビュー|Reno9 Aからの進化点を評価
Amazonで「OPPO Reno11 A」をチェックする
Galaxy A55 5G
サムスンから発売されたAndroid 14 + One UI 6.1を搭載した6.6型のスマートフォンです(2024年5月30日 発売)。Exynos 1480 オクタコア プロセッサ、8GBメモリ、Super AMOLED液晶、 128GB UFS3.1 ストレージ、5000mAhバッテリー、背面50MP+12MP+5MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 120Hz、Dolby Atomos対応のステレオスピーカー、IP68防水防塵、おサイフケータイ、25W急速充電、超音波(画面内)指紋認証、顔認証に対応。
最大1TBまでのストレージ拡張、Smart Switch(データ移行)、Quick Share(ファイル共有)、SmartThings(Galaxyデバイス同士で接続)、Samsung Knox Vault、NFC、USB Type-C 2.0 (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPS にも対応しています。
価格は、楽天市場で60,200円(送料無料)、ヤフーショッピングで56,980円(中古品)、です。
関連記事:Galaxy A55 5G 徹底レビュー!A54と比較して気づいた利点と欠点
Amazonで「Galaxy A55 5G」をチェックする
Google Pixel 8a
Googleから発売された6.1インチの5Gスマートフォンです(2024年5月14日 発売)。
Android 14、Google Tensor G3、8GB LPDDR5Xメモリ、フルHD+のOLED液晶、128GB / 256GB UFS 3.1 ストレージ、4492 mAhバッテリー、背面64MP+13MPの2眼カメラ、前面13MPのフロントカメラを搭載しています。
また、リフレッシュレート 最大120Hz、ワイヤレス充電、急速充電、スーパーバッテリー セーバーモード、IP67防水防塵、Google Cast、NFC(Felica)、おサイフケータイ、ステレオスピーカー、デュアルマイク、セキュリティ機能「Google One VPN」、ディスプレイ内指紋認証、顔認証、USB Type-C 3.2 Gen 2 (OTG)、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.3、4衛星測位のGPSナビゲーションに対応しています。
価格は、Amazonで57,888円(税込)、楽天市場で49,280円(送料無料)、ヤフーショッピングで62,800円、AliExpressで41,031円、です。
関連記事:Google Pixel 8a徹底レビュー!7aからの進化点と欠点を評価
Amazonで「Google Pixel 8a」をチェックする
他のソニーXperia スマホと比較
他にもソニーXperiaスマホが販売されています。2025年、2024年モデルや低価格なモデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
ソニーのXperia スマホ 最新の全機種 ラインナップを比較する
その他のおすすめAndroidスマホは?
その他のおすすめAndroidスマホは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
5万円前後のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
注文殺到で売れまくり! 3万円台で買えるハイスペックスマホ まとめ
3万円台のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
2万円台で買えるリッチなスマホ おすすめの全機種 ラインナップ 一覧
2万円前後のAndroidスマホをまとめて紹介しています。
超ハイスペックなスマホをまとめて紹介しています。









































