レノボから発売される「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」。早くも「AIが使えて動作も速そう」と評判です。しかし、その一方で「低価格なモデルで十分」との口コミがあり、購入をためらっている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回はその性能を確かめるため、8つの観点で検証していきます。
- プロセッサ
- メモリ・ストレージ
- ディスプレイ
- 機能
- スピーカー、マイク
- カメラ
- 耐久性
- サイズ・重量
また、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」との違いも紹介!購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」が日本で発売開始!
2024年7月上旬、日本で中国 レノボの新製品「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」(アイデアパッドスリム スリーアイ クロームブック プラス ジェンエイト)が発売されました。
Chromebook Plus規格に対応した14インチのノートPC(Chromebook)です。
Chromebook Plusとは従来モデルよりも高性能な上位機種であることを示す新しい規格です。
メモリやストレージ容量が2倍でAI機能も使えることで大きな注目を集め、各メーカーから続々と新製品が発表されています。
レノボからは2023年8月にIntel N100搭載で12.2型の「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」が発売しています。
このChromebookは、「サクサク動いて快適」、「コスパも高い」と評判になっていました。
今回発売される新モデルは、Intel Core i3-N305 プロセッサを搭載し、さらに性能を向上させたことで、話題になっています。
早速どんなChromebookなのか、詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8(Intel® Core™) | レノボ・ ジャパン
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」の評判
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」の評判をまとめてみました。
1.画面はIPS液晶で斜めからの角度でも見やすい。180度開閉で使えるのが便利。
2.起動は速い。電源ボタンを押して2~3秒後にはログイン画面が出る。
3.動作は速く、ネット検索もすばやくできる。一応、Androidのゲームもできる。ファンの音は静かであまり気にならない。
3.本体は薄く、軽く持ち運びもしやすい。デザインも良く、高級感もあるので使いやすい。
4.キーボードはChromebookによくある浅いキーストロークのもの。キーピッチもそれほど広くないが、タイピングは問題なくできる。
5.タッチパッドは大きくて操作しやすい。ジェスチャー操作を覚えれば快適に操作できる
6.電源アダプターは小さく、持ち運びもしやすい。
違い1:Intel Core i3-N305 プロセッサに変更・他を凌駕するパワフルな動作
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は12世代 (Alder Lake-N) のIntel Core i3-N305 プロセッサを搭載しています。
このプロセッサは10nmプロセスで製造された8コア、8スレッド、最大3.80駆動のCPUを搭載し、パワフルに動作するという特徴を持っています。
内蔵のGPUはIntel UHD Graphics 1.25 GHzで、4K 60Hzの映像出力に対応するほか、グラフィック APIのDirectX 12.1、OpenGL 4.6、OpenCL 3.0もサポートしています。
そのほか、AIアクセラレーターの「インテル Gaussian & Neural Accelerator (GNA) 」を搭載し、AI処理を省電力で実行できる性能も備えています。
ベンチマーク:Core i3-N305
IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8が搭載するIntel Core i3-N305の性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークを測定してみました。
Octane2.0Plus は「54,000」(シングル)で性能は高めです。インテル N100で約 42,000ですから、それよりも高いことになります。PassmarkのCPUベンチマークは1万を超えていました。ちょうどインテルの第12世代「Core i3-1215U」と同じくらいの性能です。
<CPUのベンチマーク結果・Core i3-N305>
- Octane2.0Plus 「54,000」
- PassmarkのCPUベンチマーク・・・「10095」
- Geekbench 6・・・シングルコア「1280」、マルチコア「4965」
- Cinebench R23・・・「4705」
- PCMark 10 スコア・・・約「3800」
- PCMark 8・・・Home Accelarated 3.0「3772」
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
Octane 2.0 Plus:ウェブブラウジング性能
Octane 2.0 Plusのスコア「54,000」は、ウェブブラウジング性能が非常に高いことを示しています。JavaScriptの実行速度を測るこのベンチマークで高いスコアを出すということは、ウェブサイトの表示やウェブアプリケーションの動作が高速で快適であることを意味します。
Passmark:総合的なCPU性能
Passmarkのスコア「10095」は、前回の分析通り、Core i3-N305がChromebook向けCPUとしては高い総合性能を持つことを裏付けています。
Geekbench 6:シングルコア・マルチコア性能
Geekbench 6の結果を見ると、シングルコア性能が「1280」、マルチコア性能が「4965」となっています。シングルコア性能は、単一のタスクをどれだけ速く処理できるかを示し、マルチコア性能は、複数のタスクを同時にどれだけ効率的に処理できるかを示します。この結果から、Core i3-N305は、シングルタスクでもマルチタスクでもバランス良く高い性能を発揮できることが分かります。
Cinebench R23:CPUレンダリング性能
Cinebench R23のスコア「4705」は、CPUのレンダリング性能を測るものです。このスコアは、3Dレンダリングや動画エンコードなどの処理において、Core i3-N305が一定の能力を持っていることを示しています。ただし、これらの処理は非常に負荷が高いため、本格的な作業には向かない可能性があります。
PCMark:実使用環境でのパフォーマンス
PCMark 10のスコア(約「3800」)とPCMark 8のスコア(Home Accelerated 3.0「3772」)は、実際のアプリケーション(オフィスソフトや画像編集ソフトなど)を使った場合のパフォーマンスを示しています。これらのスコアから、Core i3-N305は、一般的なビジネス用途や家庭での利用において、十分なパフォーマンスを発揮すると考えられます。
まとめ
総合的に見ると、Core i3-N305は、ウェブブラウジング、オフィス作業、軽めの画像編集など、幅広い用途で快適なパフォーマンスを提供するCPUであると言えます。特に、Chromebookというプラットフォームにおいては、その高い性能を活かして、より多様なタスクをスムーズにこなすことができるでしょう。
Core i3-N305性能を比較
他のChromebook 10機種が搭載するCPUとPassmarkのCPUベンチマークで比較すると、Intel Core i3-N305が最も高いスコアでした。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- 1.★ Core i3-N305 (IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8)・・・Passmark:10095
- 2.Core i5-1135G7 (ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip)・・・Passmark:9801
- 3.AMD Ryzen 5 7520C (ASUS Chromebook Plus CM34 Flip)・・・Passmark:9312
- 4.AMD Ryzen 3 7320C (ASUS Chromebook Plus CM34 Flip)・・・Passmark:8614
- 5.Core i3-1115G4 (ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip)・・・Passmark:6079
- 6.Intel N100 (Acer CB314-4H-F14 / IdeaPad Flex 3i Chromebook)・・・Passmark:5551
- 7.Intel N200 (HP Chromebook Plus x360 14)・・・Passmark:5165
- 8.MediaTek Kompanio 520 (ASUS Chromebook CM30 Detachable) ・・・Passmark:3627
- 9.MediaTek Kompanio 1200 (HP Chromebook x360 13b)・・・Passmark:2535
- 10.Celeron N4500 (ASUS Chromebook Flip CX1)・・・Passmark:1976
<比較から分かること>
Passmarkスコアから、Core i3-N305は、Chromebook向けプロセッサとしては非常に高い性能を持っていることが分かります。スコアは10095であり、これは第11世代のCore i5-1135G7(スコア9801)をも上回る数値です。
他のプロセッサとの比較
AMD Ryzen 5 7520C(スコア9312)やRyzen 3 7320C(スコア8614)といった、比較的新しいRyzenプロセッサよりも高いスコアを示しており、Chromebookとしては高性能な部類に入ると言えます。
一方、Intel NシリーズであるN100(スコア5551)やN200(スコア5165)、Celeron N4500(スコア1976)と比較すると、Core i3-N305は2倍近い、もしくはそれ以上のスコアを記録しており、処理性能の差は歴然です。また、MediaTek Kompanioシリーズ(520や1200)と比較しても、大幅に高い性能を示しています。
まとめ
以上のことから、Core i3-N305は、ウェブブラウジングや動画視聴、ドキュメント作成といった一般的な用途はもちろんのこと、より負荷の高い作業(例えば、簡単な動画編集や複数のアプリケーションを同時に使用するなど)も快適にこなせる性能を持っていると考えられます。Chromebookに高いパフォーマンスを求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
グラフィック性能
Intel Core i3-N305 プロセッサに内蔵されているIntel UHD Graphicsのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<GPUのベンチマーク結果・Intel Core i3-N305/Intel UHD Graphicsのグラフィックスコア>
- 3DMark Fire Strike・・・グラフィックスコア「1930」
- Time Spy・・・グラフィックスコア「680」
- iGPU-FPS32・・・グラフィックスコア「640」
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
3DMark Fire Strike:DirectX 11の性能
3DMark Fire Strikeのグラフィックスコア「1930」は、DirectX 11ベースのゲームやグラフィックス処理における性能を示します。このスコアは、内蔵GPUとしては標準的なレベルであり、高度な3Dゲームを快適にプレイするには力不足ですが、比較的軽いゲームや、古いゲームであればプレイ可能な場合もあります。
3DMark Time Spy:DirectX 12の性能
Time Spyのグラフィックスコア「680」は、DirectX 12ベースのゲームやグラフィックス処理における性能を示します。Fire Strikeよりも低いスコアであることから、より新しいグラフィックス技術を使用するゲームやアプリケーションでは、パフォーマンスが大きく制限される可能性があります。
iGPU-FP32:浮動小数点演算性能
iGPU-FP32のグラフィックスコア「640」は、GPUの浮動小数点演算性能を示しています。この数値は、GPUが科学技術計算や機械学習などの処理をどれだけ効率的に行えるかの指標となります。このスコアは、内蔵GPUとしては一般的なレベルであり、これらの分野での高度な利用には向いていません。
総合的な評価
Core i3-N305に内蔵されているIntel UHD Graphicsは、ウェブブラウジング、動画視聴、オフィス作業、軽めの画像編集など、日常的な用途には十分な性能を持っています。しかし、高画質なゲームや、3Dグラフィックスを多用するアプリケーションの利用には適していません。
Chromebookの主な用途を考慮すると、このGPU性能は必要十分であると考えられます。ただし、ゲームや高度なグラフィックス処理を重視するユーザーにとっては、より高性能なGPUを搭載したデバイスを検討する必要があるでしょう。
違い2:8GBメモリと128GBストレージで快適に使用できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は8GB LPDDR5 (オンボード) メモリと128GB eMMC ストレージを搭載しています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」は4GB LPDDR5 メモリ (オンボード) と64GB eMMC ストレージを搭載していました。
新モデルはメモリとストレージ容量が2倍になり、より高速に、より多くのデータを保存できるようになっています。
違い3:14インチのフルHD液晶で高精細に見やすく表示できる・タッチ操作に対応
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は 14.0 インチで解像度1920 x 1200 ドットのIPS ディスプレイを搭載していました。
この液晶は1677万色の発色数に対応した色鮮やかな映像が表示できるほか、マルチタッチ操作やLEDバックライトに対応しています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」は12.2インチで解像度1920 x 1200 ドットのIPS ディスプレイを搭載していました。
新モデルの方が1.8インチ(約2cm)大きくなり、より大きな画面で見やすく表示できるようになっています。
違い4:AI機能が使える・消しゴムマジック機能・Geminiも利用できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はAIを活用した機能を利用できます。
例えばGoogleフォトの消しゴムマジック機能やビデオ通話時の自動明るさ調整、ノイズキャンセリング、背景ぼかしなどが利用できます。
その他にもAIを活用した文書の推敲、PDFやテキストの要約(Help me read)、オンラインでのAIアシスタント「Google Gemini」などを利用できます。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はChromebook Plusの要件を満たしていないため、AI機能が利用できません。
違い5:高音質スピーカー搭載で臨場感のあるサウンドを再生できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はWaves MaxxAudio対応のスピーカーを搭載し、臨場感のあるサウンドを再生できます。
また、マイクミュートキーを搭載し、ビデオ通話やオンライン会議を快適に利用できるようになっています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はステレオスピーカー(2.0Wx2)とデジタルアレイ マイクロホン(ミュートキー付き)を搭載していました。
新モデルはWaves MaxxAudioに対応したことで音質が向上し、他のデバイスからのノイズを最小限に抑えられるようになっています。
違い6:プライバシーシャッター付きFHD 1080p カメラを利用できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はプライバシーシャッター付きFHD 1080p カメラを搭載しています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はプライバシーシャッター付きの720p HDカメラを搭載していました。
新モデルの方がカメラの解像度が上がり、より高精細でクリアな映像を映し出せるようになっています。
違い7:MIL規格に対応した頑丈なボディ・落下の衝撃に耐えられる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は米国規格MIL規格に準拠した10のカテゴリーと21のテストをクリアした耐衝撃などの高い耐久性を備えています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はMIL規格に対応していませんでした。
新モデル方が頑丈にできており、故障などのリスクも少ないので便利です。
違い8:厚さ19.3mm、重さ1.5gの薄型軽量デザイン・ストームグレーカラーを用意
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はサイズ 約 324.4 x 216.2 x 19.3 mm、重量 約 1.5kgで、ストームグレーカラーを用意しています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はサイズ 約 284 x 210 x 18.4 mm、重量 約 1.25kgで、アビスブルーカラーを用意していました。
新モデルの方が大きく重いですが、14インチにしては薄く軽量です。デザインもスタイリッシュで高級感があります。
「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」から引き継いだメリット
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」が前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」から引き継いだメリットは全部で5つあります。
以下、その項目に沿って解説していきます。
- バッテリー
- 通信
- USBポート
- キーボード
- OS
メリット1:最大11時間持つバッテリーで長時間使える
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は最大11時間持つバッテリーを搭載しています。バッテリー容量は非公開です。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」は47Wh バッテリー搭載で最大12時間 駆動することができました。
新モデルの方が前モデルよりも1時間 駆動時間が短くなっていますが、大きな差ではありません。
なお、充電はType-Cポートを介してPD急速充電が利用できます。
メリット2:Wi-Fi 6とBluetooth対応で快適に通信できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はWi-Fi 6の拡張版で、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域が利用できるWi-Fi 6Eに対応しています。
また、Bluetooth対応でワイヤレス機器ともスムーズに接続できます。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」はWi-Fi 6とBluetooth 5.1に対応していました。
メリット3:フル機能のType-Cと2つのUSB 3.2 ポートを利用できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は1つのUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートと2つのUSB 3.2 Gen 1 Type-A ポートを搭載しています。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」もUSB 3.2 Gen2 Type-C (Powerdelivery 対応、DisplayPort 出力機能付き) と2つのUSB 3.2 Gen1ポートを搭載していました。
メリット4:フルサイズの日本語キーボードで快適にタイピングできる・バックライト付き
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はフルサイズの日本語キーボードを搭載しています。
このキーボードは大型のタッチパッドを搭載し、バックライトも利用できます。
メリット5:Chrom OSで最新OSにアップデートを利用できる
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はOSにChrome OSを搭載し、Googleによる最新のOS、セキュリティアップデートが受けられます。
サポート期間は発売から10年間です。
また、Google Playストアの豊富なAndroid アプリやLinux アプリも利用できます。
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」のデメリットは3つ!
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」のデメリットを3つ紹介します。
デメリット1:360度回転に対応していない
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は360度回転に対応していません。
一方、前モデル「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)」や「ASUS Chromebook Plus CM34 Flip」は360度回転ヒンジを搭載し、ノートPCスタイルの他に、タブレットモード、テントモード、スタンドモードの4つのモードで使用できました。
デメリット2:筆圧スタイラスペンに対応していない
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は専用の筆圧スタイラスペンが用意されていません。市販のペンで手書きはできますが、細かい線を正確に描いたりすることはできません。
一方、「ASUS Chromebook Plus CM34 Flip」は筆圧4096段階のASUS USI Penに対応し、快適に手書き入力できるようになっています。
デメリット3:指紋認証に対応していない
新モデル「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」は指紋認証に対応していません。ログインする際は基本的にパスワードをキーボードで入力する必要があります。
一方、「ASUS Chromebook Plus CM34 Flip」は指紋認証に対応し、タッチするだけですばやくログインできるようになっています。
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」のスペック
- 型番 83BN002WJP
- ディスプレイ 14.0 インチ、解像度1920 x 1200 ドットのIPS
※FHD/マルチタッチパネル/1677万色/LEDバックライト付き - プロセッサ Intel Core i3-N305
※10nm/8コア/8スレッド/最大3.8GHz - GPU Intel UHD Graphics
- RAM(メモリ)8GB LPDDR5 (オンボード)
- ストレージ 128GB eMMC
- バッテリー駆動時間 最大11時間
- 充電 PD急速充電
- 電源アダプター 45W、AC 100-240V(50/60Hz)
- カメラ 前面:FHD 1080p (プライバシーシャッター付)
- マイク 内蔵(マイクミュートキー)
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E (802.11ax/ac/a/b/g/n) 2×2、Bluetooth 5.1
- インターフェース USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB 3.2 Gen 1 Type-A x2、HDMI x1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック x1
- スピーカー Waves MaxxAudio
- キーボード フルサイズ、グレー 、日本語、JIS 配列、マルチタッチパッド、パワーボタン、ボリュームボタン
- ポインティングデバイス タッチパッド
- 耐久性 MIL規格、10のカテゴリーと21のテストをクリア
- 指紋認証 非対応・利用できません
- OS Chrome OS
- サイズ 約 324.4 x 216.2 x 19.3 mm
- 重量 約 1.5kg
- カラー ストームグレー
- 付属品 AC アダプター、電源コード
Chromebook Plusで動作するアプリ・ソフト 一覧
Chromebook Plusはさまざまなアプリ・ソフトが動作します。以下は動作が確認されているアプリ、ソフトです。
- デザイン:Adobe Photoshop、Figma、CoreIDraw Gravit、Tayasui Sketches、Infinite Painter、Artflow: Paint Draw Sketch
- 動画編集:Kapwing、WeVideo、Sumo Creative Suite
- 画像編集:BeFunky、Pixlr、Googleフォト
- オーディオ編集:BandLab、Incredibox
- 文書作成:Microsoft 365(Excel、Word、PowerPoint)、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド
- ビデオ会議:Zoom、Jitsi、Meet アイコン
- メモ:INKredible、Simlenote、Noteshelf、Simplenote、Google Keep
- 動画ストリーミング:Nitflix、Amazon プライムビデオ、Twitch
- 音楽ストリーミング:Spotify、Youtube Music、SoundCloud
- ソーシャルメディア:Pintereest、TikTok、Reddit、Instagram、Facebook、X、Threads
IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8の評価
6つの基準で「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」を5段階で評価すると以下のようになります。
- スペック:★★★★
- デザイン:★★★★
- 通信:★★★★
- 機能:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」はこんな人におすすめ!
起動が速く、軽快に動作するChromebookで仕事の大半をこなしたいと考えている人におすすめです。
新たに搭載されたIntel Core i3-N305 プロセッサは、現在発売されているChromebookの中でトップクラスの性能で、
低価格なモデルでは不可能だった作業もサクサクとこなすことができます。
具体的にはWebを使った情報収集、記事の作成、画像の編集、動画の作成、Web会議まで一通りの作業が快適にこなせるようになっています。
特にAdobe Photoshop、Pixlr、Googleフォト(AI消しゴムマジック機能を含む)などの画像編集はかなり便利になりました。
また、ビデオ通話もAIによる背景ぼかしや自動明るさ調整、ノイズキャンセリングなどが使えるようになり、かなり便利になっています。
プライバシーシャッター付きFHD 1080p カメラやWaves MaxxAudio対応の高音質なスピーカー、マイクミュートキーも搭載されているので、
オンラインでの仕事の打ち合わせもスムーズに行えるはずです。
ただし、360度回転に対応しないため、タブレットスタイルで使用することはできません。
この点が気になる人は他のChromebook Plus対応モデル(類似製品)もチェックしてみましょう。
IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8の価格・購入先
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楽天市場で90,046円(送料無料)、
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レノボ「IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus Gen 8」に似た性能を持つChromebookも販売されています。
Lenovo Chromebook Duet Gen 9
レノボから発売された10.95インチのデタッチャブル型 Chromebookです(2024年11月 発売)。
MediaTek Kompanio 838、4GB LPDDR4Xメモリ(Amazon限定品Duet 11は8GB)、WUXGA液晶(解像度1920 x 1200 ドット)、128GB eMMC 5.1ストレージ、29Whrバッテリー、背面8MPカメラ(AF対応)、前面5MPカメラ、Chrome OSを搭載しています。
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ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus(CX5403)
ASUSから発売された14インチのChromebook Plusです。Intel Core Ultra 5 115U、16GB LPDDR5X-6400 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのワイドTFTカラー液晶、SSD 128GB、63Wh バッテリー、829万画素Webカメラを搭載しています。
また、MIL-STD-810H、指紋認証、180度開閉、ステレオスピーカー (1Wx2)、アレイマイク、78キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
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HP Chromebook Plus x360 14
HPから発売された14インチのChromebook Plusです(2024年4月25日 発売)。
インテル N200 / Core i3-N305、8GB LPDDR5-4800 メモリ、フルHDのワイドIPS液晶、インテル N200 / Core i3-N305 プロセッサ、128GB UFS / 256GB UFS ストレージ、Webカメラ 約92万画素 / 約207万画素を搭載しています。
また、360度回転、急速充電、ファストチャージ機能(45分で50%まで)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、バックライト キーボード 、イメージパッド (タッチジェスチャー対応)、SuperSpeed USB Type-C 5Gbpsx2 (Power Delivery, DisplayPort 1.4) x1、SuperSpeed USB Type-A 5Gbpsx1、Wi-Fi 6E (IEEE 802.11ax)、 Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで71,439円(税込)、米国 Amazon.comで$349.99、HPオンラインストアで82,800円(税込・Core i3-N305・キャンペーン価格・通常価格は113,300円)です。
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ASUS Chromebook Plus CM34 Flip
ASUSから発売された14インチの2-in-1 Chromebookです(2023年5月18日に発売)。
MediaTek Kompanio 520、8GBLPDDR4Xメモリ、フルHDのワイドTFTカラー液晶、64GB eMMCストレージ、約12.1時間駆動するバッテリー、92万画素Webカメラ(Face AI対応/プライバシーシールド付き)を搭載しています。
また、筆圧4096段階の「ASUS USI Pen」(本体に収納可能)、防滴キーボード(アンチバクテリア加工)、MIL-STD810Hに準拠した高い耐久性、デュアル ステレオスピーカー、360度回転、タッチ操作、ケンジントンロック、ゼロタッチ登録、Google Playストア、Android/Linuxアプリ、2つのUSB3.2 Type-C Gen1ポート(PD充電/DP映像出力/データ転送)、USB3.2 (Type-A/Gen1) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで60,282円(税込)、楽天市場で47,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円、です。
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Acer CB314-4H-F14
エイサーから発売された14型のChromebookです。Intel N100搭載で、HD Webカメラ、2つのType-C、ステレオスピーカー、Wi-Fi 6E、MIL規格に対応しています。
価格は、Amazonで49,200円(F14Nモデル・4GB+32GB)、楽天市場で44,820円(送料無料・F14N)、ヤフーショッピングで49,200円(CB314-4H-F14N)、Acer公式ストアで49,800円(税込・送料無料・F14N・F14Pモデルは54,800円)です。
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