「HEADWOLF Wpad 5」タブレットでUNISOC T606の実力を試す

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10.1型「HEADWOLF Wpad 5」を購入したのでレビューします。主にUNISOC T606の性能を8.4型Fpad 5や第11世代の「Fire HD 10」と比べながら検証しています。

※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。

購入の理由

今までメインで使ってきた2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)からの買い替えです。

最近、Instagramのアプリが頻繁に落ちるようになり、ついに限界を感じるようになりました。

Fire HD 10 (2023)」(第13世代)にしようかと迷いましたが、8.4型「HEADWOLF Fpad 5」が非常に使いやすかったので、

同じメーカーの10.1型「HEADWOLF Wpad 5」を購入することに決めました。

Fire タブレットは画質と音が良く、プライムビデオを観る分にはいいのですが、やはりGoogle Playストアで原神などのゲーム テストをするには不向きです。

プロセッサ(MediaTek MT8183 2.0GHz)もやや古くなり、比較的新しい UNISOC T606 プロセッサの方が快適に動作すると考え、購入に至りました。

「HEADWOLF Wpad 5」とは?

HEADWOLFから発売された10.1型のAndroid 14 タブレットです。プロセッサは低価格なタブレットに搭載されることが多いUNISOC T606 で、

フルHD液晶、4GB LPDDR4Xメモリ(最大8GGBまで)と128GB ストレージ(最大1TBまで)、5500mAhバッテリ、ステレオスピーカーを搭載しています。

カメラは背面8MP、前面5MPで、顔認証に対応しています。通信はWi-Fi 5、Bluetooth、GPSに対応しています。

詳しいスペック情報はすでに過去記事にまとめてあります。まだ見ていない人はまずこちらの記事を読むことをおすすめします。

関連記事:「HEADWOLF Wpad 5」格安でも高画質? 低価格タブレットと徹底 比較!

開封と付属品

review-HEADWOLF-Wpad-5 箱の中身

箱を開けると、タブレット本体、説明書とUSBケーブル、電源アダプターが入っていました。

中身の構成は8.4型「HEADWOLF Fpad 5」と同じで、説明書の内容もほぼ同じです。

日本語のページは全部で6ページ(P10-P15)あり、ホーム画面にウィジェットを追加する方法や壁紙を設定する方法、ネットワークの設定、APKのインストール、アイケアモード、故障した場合、HEADWOLFの保証延長サービスについて記載されていました。

保証延長サービスはHEADWOLFのサービスURLにアクセスして無料で利用できるようです。

個人的には「壁紙を設定する方法」が参考になりました。

8.4型「HEADWOLF Fpad 5」ではうまく設定できず断念していましたが、Wpad 5では設定→壁紙の設定から簡単にできました。

ロック画面、ホーム画面でそれぞれ別の壁紙を設定でき、アイコンのデザインも変更できるようになっています。

※開封の様子を動画で確認できます。

セットアップとアプリ

セットアップの方法も8.4型「HEADWOLF Fpad 5」と全く同じでした。言語を英語から日本語に変え、手順通りに進めていけば問題なく設定できます。

途中、他デバイスのデータを同期するかたずねられますが、拒否しても問題ありません。Wi-Fi接続やGoogleアカウントのログイン作業も他のタブレットと同じで特に困ることがなく、すんなり終えられました。

アプリはほとんど一般的なものばかりですが、HEADWORLのアプリだけは独自のものです。「プロモーション」や「ニュース」、「タブレット操作のガイド」などが利用できるもので、特に有害なコンテンツは含まれていません。

外観

review-HEADWOLF-Wpad-5 背面

最初に持った感じではそれほど重くは感じませんでした。フィルムを貼った状態で重さを測ってみると、517 gです。ただし、専用のケースに入れると、結構重く、795gになりました。

持ち運ぶ際はケースをはずした方がいいかもしれません。

本体の素材はABS樹脂(プラスチック)です。8.4型「HEADWOLF Fpad 5」と違って金属の質感は全くありせんが、「Fire HD 10」(第11世代)と似ていて 手になじみやすい質感です。

金属でないので傷がつくのがあまり気になりません。やはりケースなしで使った方がいいかもしれません。

review-HEADWOLF-Wpad-5 真横

サイズは縦幅 246.1mm、横幅 162.8 mm、厚さ 10.2 mmです。最近のタブレットは8mm前後が多いですが、特に厚みを感じることはなく、十分に薄いです。

本体の左側面は2つのスピーカーがあり、右側面は電源ボタン、音量ボタン(+、-)、右上の角に3.5mm イヤホンジャックが配置されています。

本体の上部はType-CポートとmicroSDカードスロットがあります。Type-CポートはOTG対応で充電の他にデータ転送にも使用できます。

review-HEADWOLF-Wpad-5 上から見た様子

microSDカードはSIMカードのように引き出すタイプのものでなく、直接 挿せるタイプのものです。

背面の中央にはHEADWOLFのロゴがあり、その下には、技適マークがありました。背面の右上の方にカメラのレンズ(円形・大と小)が配置されています。

デザイン的に特別なものはありませんが、2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)と似た質感でとても気に入りました。

カラーがはダークグレーで渋い感じなのもいいですね。ボタンがしっかりと押し込めるタイプのもので使いやすいです。

Antutu ベンチマーク 測定結果

review-HEADWOLF-Wpad-5 antutu

HEADWOLF Wpad 5」のプロセッサはUnisoc T606です。よく低価格なタブレットに搭載されているCPUで、Antutu V10 ベンチマークで約25万前後を記録していることが多いです。

実際に測定してみると、以下のような結果になりました。

Antutu V10.2.4 総合で「216853」、CPUで「81460」、GPUで「13452」、MEMで「66256」、UXで「55685」。

約21万のスコアで、予想よりも4万ほど低かったです。メモリを拡張せず4GBのままで、アプリは大量にインストールした状態です。

8.4型「HEADWOLF Fpad 5」はAntutu総合で約40万だったので、約19万もの差があります。

2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)は約Antutu V9 総合で約16万(Antutu V10 換算で18万)だったので、Wpad 5の方が少し高いスコアでした。

ゲーム「原神」をプレイ

人気ゲーム「原神」は画質「低」設定で25 FPS ほどで動作します。実際にプレイしてみると、Helio G99搭載の8.4型「HEADWOLF Fpad 5」と同じような感覚でプレイできます。

プレイ中に動作が止まったり、遅延が生じたりすることはまだありません。画質は「低」で固定されたままですが、フルHD画質のせいか、十分にきれいに見えます。

画質「中」以上と比べると、キャラクターの輪郭に見えるギザギザが目立つかもしれませんが、プレイ中はそれほど気にならずにプレイできます。

これなら「原神」が目的でも十分に活用できるのではないかと思います。

なお、ゲームのデータは8.4型「HEADWOLF Fpad 5」のものをそのまま引き継いでいます。ゲーム序盤のせいか、まだ設定で画質を変更できるようにはなっていません。

ブラウザの動作を確認

いくつかのWebサイトを表示させてみましたが、非常にスムーズで特に問題を感じることはありませんでいた。画面をスクロールさせても、引っ掛かかって進めなくなることもなく、スムーズに遷移できます。メモリ容量は増やさずに4GBのままでも十分に使えそうです。

なお、今まで使っていた2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)は画面をスクロールさせた際に引っ掛かって先に進めないことがありました。Wpad 5ではこの不便さがなくなるのでストレスがなく非常に快適です。

ただし、Helio G99搭載の8.4型「HEADWOLF Fpad 5」のように「ビュンビュン」とした高速さは感じません。「Fire HD 10」(第11世代)より少し速いかなという程度です。

Youtube動画を確認

Youtube動画は思ったよりも非常にスムーズに再生できます。アプリ起動時の読み込みもスムーズで、時間がかかってイラっとすることもありません。フルHD画質なので、動画の映像がとてもきれいで気に入りました。ただし、スピーカの音は2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)の方が良かったです。

インスタグラムの動作を確認

最も気になっていたインスタグラムの動作は問題ありませんでした。2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)のように途中で落ちることがあったらどうしようかと心配でしたが、長時間スクロールさせても途中で動作しなくなることはありませんでした。フルHD画質なので写真がより美しく見えて満足です。ただし、アプリを起動させる際は、8.4型「HEADWOLF Fpad 5」より少し時間がかかっているように思いました。この点はMediaTek Helio G99とUNISOC T606の違いのせいだと思われます。

エミュレーターの動作を検証

一部のエミュレーターを使い、レトロ ゲーム が動作するのか検証してみました。

ドリームキャスト

「Sega – Naomi Emulators」を使い、DEAD OR ALIVE2をプレイしてみましたが、非常に快適に動作しました。グラフィックもキレイです。

ニンテンドー64

レトロアーチのニンテンドー64エミュレーターを使い、Mortal Kombat 4をプレイしてみましたが、問題なく動作しました。

NEOGEO

レトロアーチのコアを使って FATAL FURY をプレイしてみましたが、問題なく動作しました。グラフィックがキレイすぎて驚きました。

セガサターン

AndroidアプリのYaba Sanshiro 2 を使い、DEAD OR ALIVEをプレイしてみましたが、遅延が生じてまともにプレイできませんでした。

ディスプレイの見え方

review-HEADWOLF-Wpad-5 ディスプレイ

フルHD画質(解像度 1920 x 1200ドット)なので映像がとてもキレイに見えます。思ったよりも発色が良く、デフォルトの状態でも十分に明るいです。「Fire HD 10」(第11世代)とは同じ解像度ですが、Wpad 5の方が発色が良く、写真や動画の見栄えがよくなっているように感じます。

Webサイトのテキストを拡大させても、ギザギザになることなく、はっきりくっきりと見えます。AmazonのKindleアプリを使った電子書籍の閲覧も問題ありません。8.4型「HEADWOLF Fpad 5」より画面が大きいので、電子書籍が見やすく感じます。読書用のタブレットとして向いているように思います。

タッチの感度

今回は購入してからガラスフィルムを貼りました。タッチ感度はフィルムを貼った状態でも非常に良くスムーズです。試しにAndroid版の「R-TYPE II」をプレイしてみましたが、画面が大きいせいか、8.4型「HEADWOLF Fpad 5」よりもスムーズに操作できるように感じます。「Fire HD 10」(第11世代)とは大きな差は感じません。

Amazon プライムビデオ

review-HEADWOLF-Wpad-5 プライムビデオ

「HEADWOLF Wpad 5」はWidevine L1に対応し、動画配信サービスで1080Pの高画質な映像を視聴できるようになっています。

実際に見てみると、特に問題もなくキレイに表示されました。画面下には「HD 高画質」と表示されているため、やはりWidevine L1に対応しているようです。

スピーカーの音質

本体の左側面に2つのステレオスピーカーを搭載しています。

本体を横にすると、音を本体の上部から出すことができます。

「Spotify」で実際の音質を聴いてみると、やはり音に厚みがなく、どこかスカスカした感じがします。

そこでスピーカーを自分の方に向けてよく聞こえるようにしてみました。

すると、少し音質が向上しました。

ただ、実際に音楽を聴くときはスピーカーの位置は自分側にはこないので、音質はあまり良くないと思います。

これならDolby Atmos対応の「Fire HD 10」(第11世代)の方がずっと音がいいと思います。

なお、8.4型「HEADWOLF Fpad 5」よりは音量が大きく出るようです。

ヘッドホンで聴いた場合

3.5mmイヤホンジャックを利用してヘッドホンを着け、改めて曲を聴いてみると、

音質はかなり向上しました。

ただ、ヘッドホンを装着しても何故かタブレット本体からも音が出てしまいます。

設定でなんとかなるかもしれませんが、今のところ対処できていません。

カメラ性能をチェック

カメラを起動させようとしたら、うまく起動できませんでした。どうやら権限の問題のようですが、理由がよく分かりません。

そこでGoogle playストアからAndroid用カメラ アプリをインストールして、カメラを使えるようにしました。

背面カメラは8MP (800万画素)です。オートフォーカスは高速で、すぐにピントが合います。

また、明るいシーンは意外とキレイに撮影できます。これなら風景撮影でも利用できそうな感じです。

前面カメラは5MP (500万画素)です。こちらも意外なほどクリアに映し出されます。

ビデオ通話やチャットなどでも十分に活用できそうな感じでした。

使ってみて分かったこと

今回、「HEADWOLF Wpad 5」で試してみたかったことは2つあります。

一つは画質。1万円ほどの格安価格のフルHDディスプレイは本当にキレイなのかという疑問がありました。

もう一つはやはりUNISOC T606の性能です。

実態に「体感」としてどのくらいの速度なのか?そして原神を遊べるほど十分な性能なのか、という疑問がありました。

一つ目の画質については想像以上でした。

今まで使ってきた2021年モデルの「Fire HD 10」(第11世代)でも十分にキレイでしたが、Wpad 5はそれ以上に発色が良かったです。

写真と動画の見栄えがよくなり、かなり満足しました。

二つ目のUNISOC T606の性能についても想像以上のパフォーマンスで驚きました。

特に心配していたInstagramが落ちることはなく、ブラウザでの調べもの、YouTube動画の視聴も快適でした。

調子に乗っていろいろなアプリをがんがんインストールして使ってみましたが、今のところ動作に問題があるものはほとんど見つかっていません(※セガサターンのエミュレーターは問題あり)。

原神に関してもHelio G99搭載の8.4型「HEADWOLF Fpad 5」と大差なくプレイできるので、とりたてて問題があるとは思いません。

他のゲームも含めて詳細に検証する必要はありますが、ほとんどのゲームアプリは期待通りに動いてくれそうです。

Wpad 5で気になった点は、やはり懸念していたスピーカーの音質です。

いつもDolby Atmos対応のFireタブレットを使っているせいか、音がどうしてもスカスカに聞こえます。

まあ、8.4型「HEADWOLF Fpad 5」も同じだったので、ある程度は予想していましたが・・・。

まとめ

HEADWOLF Wpad 5」の画質は非常に良く、写真の閲覧や動画の視聴に最適です。

また、UNISOC T606の性能はなかなか高く、「Fire HD 10」(第11世代)以上に快適に動作してくれます。

Helio G99のようにパワフルではありませんが、調べものや動画視聴など一般的な用途で使うのであれば十分におすすめできます。

価格・販売先

HEADWOLF Wpad 5」は、

Amazonで12,999円(税込)、

楽天市場で14,999円(送料無料・1000円 OFF クーポン付き)、

AliExpressで13,975円、

米国 Amazon.comで$119.99 ($20 OFFクーポン付き)、

で販売されています。

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