M3チップ搭載「MacBook Air M3」のベンチマーク、性能、評価


2024年3月8日、AppleはM3チップを搭載した新型「MacBook Air M3」を発売開始しました。前モデル「MacBook Air M2」からわずか1年半での登場となったこの新モデルは、Appleの最新テクノロジーを結集し、パフォーマンスと携帯性をさらに進化させた期待の製品です。

既にM2チップ搭載モデルで「動画編集も写真編集もサクサクとこなせる」「超薄型でバッテリーも長持ちする」と高い評価を得ていましたが、M3チップの採用により、その性能はどれほど向上したのでしょうか?

本記事では、M3チップのベンチマーク結果を詳細に分析し、CPU、GPU、ゲーム性能などをライバル機種と比較することで、「MacBook Air M3」の実力を徹底的に検証します。メリット・デメリット、価格、購入先情報も網羅しているので、購入を検討している方は必見です。

詳しく知りたい項目をチェック!

この記事では、以下の項目について詳しく解説しています。気になる項目があれば、目次からジャンプしてご覧ください。

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「MacBook Air M3」が日本で発売開始!

2024年3月8日、米国 Appleの新製品「MacBook Air M3」が発売されました。

Apple M3チップとmacOS Sonomaを搭載したノートPCで、13.6インチ15.6インチの2モデルを用意しています。

Appleからは2022年7月にM2チップ搭載の「MacBook Air M2」が発売されています。

このノートPCは「動画編集も写真編集もサクサクとこなせる」、「超薄型でバッテリーも長持ちする」と評判でした。

新モデルは新たにM3チップを搭載し、より高速化していることで話題になっています。

もちろん、フォトショップやイラストレーターも快適に使えますよ。

それでは早速どんなノートPCなのか、その性能をくわしく見ていきましょう。

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公式ページ:13インチMacBook Airと15インチMacBook Air – Apple(日本) 

M3チップの性能

MacBook Air M3」はApple M3 チップを搭載しています。

このチップは2023年10月に発表された、Appleが自社開発した最新のシステムオンチップ(SoC)です。

具体的には、3nmプロセスで製造された8コア(4つの高性能コア+4つの高効率コア)のCPUを搭載。

機械学習の処理を高速化する16コアのNeural Engineも搭載されています。

また、内蔵のGPUは8コアGPU / 10コアGPUで、高いグラフィック性能を発揮。

CPUとGPUで共有して使用できるユニファイドメモリも採用されています。

PassmarkのCPUベンチマークは約2万 (19237) 前後を記録しています。

MacBook Air M2」が搭載していたM2チップはPassmarkのCPUベンチマークで「15536」だったので、約 4千ほどスコアが向上していることになります。

CPUのベンチマーク結果 一覧・Apple M3チップ

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「19210」
  • Geekbench 6のシングルコア「3065」、マルチコア「11959」
  • Cinebench R23 シングルコア「1893」、マルチコア「9974」
  • Cinebench 2024 シングルコア「118」、マルチコア「580」

<ベンチマーク結果から分かること>

Apple M3チップは、Passmark、Geekbench 6、Cinebench R23および2024といった複数のベンチマークテストにおいて、高いパフォーマンスを示しています。

特にシングルコア性能が非常に優れており、Geekbench 6では3000を超えるスコアを、Cinebench R23では1800を超えるスコアを記録しています。これは、シングルスレッド処理を多用するアプリケーション、例えばウェブブラウジングや写真編集などにおいて、非常に快適な動作が期待できることを意味します。

マルチコア性能と総合的な処理能力

マルチコア性能も高く、Geekbench 6では約12000、Cinebench R23では約10000というスコアを記録しています。これにより、動画編集、3Dレンダリング、複数のアプリケーションを同時に使用するマルチタスク処理など、負荷の高い作業においても優れたパフォーマンスを発揮することが期待できます。PassmarkのCPUベンチマークスコアも19210と高く、総合的な処理能力の高さを示しています。

新旧ベンチマークソフトにおける性能

Cinebenchのバージョン違い(R23と2024)で見ると、新しいバージョンであるCinebench 2024では、シングルコア、マルチコアともにスコアが低くなっています。これは、ベンチマークソフトの計測方法や最適化の違いによるもので、必ずしも性能が低いことを意味するわけではありませんが、新しい計測基準においても高い水準を維持していることがわかります。

Apple M3チップ性能を比較

MacBook Air M3が搭載するM3チップの性能は、他のCPUと比較してどのくらいなのでしょうか?早速調べてみました。

CPUランキング

※PassmarkのCPUスコアで比較したものです。

  • 1.Ryzen 7 8845HS・・・Passmark:28708
  • 2.Core Ultra 9 185H・・・Pssmark:28465
  • 3.Core i9-12900H・・・Passmark:28206
  • 4.Snapdragon X Elite (Surface Laptop 7)・・・Passmark:27420
  • 5.Apple M4・・・Passmark:25436
  • 6.Snapdragon X Plus (Surface Laptop 7)・・・Passmark:24468
  • 7.Ryzen 7 7735HS・・・Passmark:24225
  • 8.Core i5-13500H・・・Pssmark:22953
  • 9.Apple M3・・・Passmark:19210
  • 10.Core Ultra 7 258V (Yoga Slim 7i Aura)・・・Passmark:19555
  • 11.Core Ultra 7 155U (Yoga Slim 7i Gen 9)・・・Pssmark:16069

比較から分かること

まず、19210というPassmarkスコアは、絶対的な数値として見ると、高性能なプロセッサの部類に入ります。しかし、提示されたリストの中では、上位にさらに高いスコアのプロセッサが複数存在するため、相対的には中位という位置づけになります。

具体的には、以下の点がポイントです。

  • 上位グループとの差: Ryzen 7 8845HSやCore Ultra 9 185Hといった、28000点を超えるハイエンドモバイルプロセッサと比較すると、M3のスコアは9000点以上の差があります。これらのプロセッサは、より多くのコア数を持ち、マルチスレッド性能が非常に高いため、Passmarkのような総合的なベンチマークでは有利になります。
  • ミドルハイグループとの差: 24000~27000点台のSnapdragon X EliteやApple M4、Ryzen 7 7735HSなどと比較すると、M3のスコアは5000~8000点程度の差があります。これらのプロセッサも、マルチスレッド性能が高いか、あるいはPassmarkのテストに最適化されている可能性があります。
  • Core Ultra 7 258Vとの比較: M3と非常に近いスコアを示しているのが、Core Ultra 7 258V (19555) です。これは、Intelの省電力向けプロセッサであり、M3と同様に、性能と消費電力のバランスを重視した設計であると考えられます。

Passmarkのスコアが近いことから、これらのプロセッサは、マルチスレッド処理を多用するようなタスクにおいては、同程度のパフォーマンスを示す可能性があります。

グラフィック性能

Apple M3チップに内蔵されている8コアGPUのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・Apple M3 8コアGPUのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「9000」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4000」
  • Time Spy グラフィックスコアで「3500」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「30000」
  • 3DMark Wild Life「8294」

GPUのベンチマーク結果から分かること

Fire Strike (DirectX 11): スコア9000、Extremeは4000。この結果から、DirectX 11世代のゲームであれば、多くの場合、中程度のグラフィック設定で快適にプレイできると判断できます。ただし、より高い解像度や最高画質設定では、フレームレートが低下する可能性があります。

Time Spy (DirectX 12): スコア3500。DirectX 12を利用する比較的新しいゲームでは、中程度のグラフィック設定、もしくは解像度を標準から一段階下げることで、プレイ可能なレベルになると考えられます。しかし、最新の非常に負荷の高いゲームでは、快適なプレイは難しいでしょう。

3DMark (Night Raid, Wild Life): Night Raidで30000、Wild Lifeで8294というスコア。これらの結果を総合すると、M3のGPUは、比較的軽量なゲーム、eスポーツタイトル、モバイルゲームなどにおいて、高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。特にモバイルデバイス向けのベンチマークであるWild Lifeでの高スコアは、このGPUの強みを示しています。

総合的なグラフィックス性能

Apple M3の8コアGPUは、内蔵GPUとしては高性能であり、特にmacOSに最適化されたゲームやアプリケーションにおいて、優れたパフォーマンスを発揮することが期待できます。

ただし、専用のグラフィックスカード(ディスクリートGPU)を搭載したゲーミングPCと比較すると、性能は限定的です。AAAタイトルと呼ばれる最新の高負荷ゲームを高画質・高フレームレートでプレイするには、力不足となる可能性があります。

ゲーム性能:Apple M3 8コアGPU

Apple M3チップ(8コアCPU + 8コアGPU)搭載機における、具体的なゲームタイトルでのフレームレート(FPS)について、ベンチマーク結果をふまえて解説します。

人気ゲームタイトルのFPS

  • 原神: オープンワールド型のアクションRPG。中画質設定(1920×1200)で、平均45-60FPS程度で動作するでしょう。フィールド探索や戦闘はスムーズに行えますが、エフェクトが多い場面では、若干フレームレートが低下する可能性があります。
  • タワーオブファンタジー: SFオープンワールドRPG。中画質設定(1920×1200)で、平均40-55FPS程度。多くの場面で滑らかに動作しますが、多数のプレイヤーやエフェクトが表示される状況では、フレームレートが変動することがあります。
  • 鳴潮 (Wuthering Waves): スタイリッシュアクションRPG。中画質設定(1920×1200)で平均40-50FPS程度。滑らかなアクションを楽しめますが、エフェクトが重なる場面ではフレームレートがやや落ちる可能性があります。
  • 崩壊:スターレイル: ターン制RPG。高画質設定(1920×1200)で、平均60FPS以上で安定して動作します。戦闘シーンやカットシーンもスムーズに表示され、快適にプレイできます。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

  • 荒野行動: 無人島で戦うバトルロイヤルゲーム。中画質設定(1920×1200)で、平均60FPS前後で動作します。多くのプレイヤーが同時に表示されても、比較的安定したフレームレートを維持し、快適にプレイできます。
  • Apex Legends: チーム制のバトルロイヤルFPS。低~中画質設定(1280×800〜1600×900)で、平均45-60FPS程度。設定を調整することで、比較的安定したフレームレートでプレイできますが、激しい戦闘シーンでは、フレームレートが低下する可能性があります。
  • フォートナイト: 建築要素のあるバトルロイヤルゲーム。中画質設定(1920×1200)、パフォーマンスモード有効で、平均60FPS以上で動作します。比較的安定したフレームレートでプレイできますが、多くのプレイヤーや建築物が表示される場面では、多少フレームレートが変動する可能性があります。
  • PUBG (PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS): バトルロイヤルゲームの先駆け。低画質設定(1280×800)で、平均40-55FPS程度。プレイは可能ですが、より滑らかな動作を求める場合は、画質設定を下げる必要があります。

その他のゲームタイトルのFPS

  • パルワールド:オープンワールドサバイバルクラフトゲーム低画質設定(1280x800)で、30-45FPS程度。 多数のキャラクターや建築物が表示される場面では、フレームレートが低下し、操作に遅延を感じるかもしれません。
  • サイバーパンク2077: 未来都市を舞台にしたオープンワールドアクションRPG。低画質設定(1280×800)で、平均20-30FPS程度。動作はしますが、カクつきが目立ち、快適なプレイは難しいでしょう。
  • エルデンリング: ダークファンタジー世界のアクションRPG。低画質設定(1280×800)で、平均25-35FPS程度。動作はしますが、戦闘時の操作遅延やカクつきが発生し、ゲームプレイに影響が出る可能性があります。
  • アーマード・コアVI: メカをカスタマイズして戦うアクションゲーム。低画質設定(1280×800)で平均30FPS前後。戦闘は可能ですが、滑らかさに欠け、操作の反応が遅れることがあります。設定をかなり下げれば、より安定したフレームレートでプレイできます。
  • Forza Horizon 5: オープンワールドのレースゲーム。低画質設定(1280×800)で、平均30-40FPS程度。レースは可能ですが、美麗なグラフィックは楽しめず、操作感も犠牲になります。
  • モンスターハンターワイルズ: 広大なフィールドを舞台にモンスターを狩る人気シリーズの最新作(2025年発売予定)。低画質設定(1280×800)で平均25-35FPS程度。 詳細な動作状況は不明ですが、描画負荷によっては、プレイに支障が出る可能性があります。
  • ストリートファイター6: 対戦格闘ゲーム。中画質設定(1920×1200)で、平均60FPS前後で安定して動作します。対戦格闘ゲームに求められる高い応答性も確保され、快適にプレイできます。
  • Minecraft: サンドボックス型のゲーム。描画距離を中程度に設定した状態で、1920×1200の解像度で平均60FPS以上で安定して動作します。非常に多くのブロックやMODを導入すると、フレームレートが低下する可能性があります。

まとめ

Apple M3チップは、eスポーツタイトルや比較的軽量なゲーム、macOSに最適化されたゲームであれば、十分に快適なプレイが可能です。しかし、最新のAAAタイトルや高負荷なゲームを最高画質でプレイするには、性能が不足する場合があります。ゲームプレイを重視する場合は、画質設定を調整したり、より高性能なGPUを搭載したMacを検討することをおすすめします。

ユニファイドメモリとSSD ストレージで快適に動作する

MacBook Air M3」は少ない容量でも高いパフォーマンスを発揮できるユニファイドメモリを採用。標準で8GBを搭載し、16GB24GBも選択できるようになっています。

そのほか、SSD 256/512GBストレージを搭載。オプションで1TB/2TBも選択できます。

他のノートPCと比較

  • 一方、「Surface Laptop 5」は8GB/16GB LPDDR5x メモリ、または 32GB LPDDR5xメモリを搭載しています。また、SSD 256GB、512GB、または 1TBストレージを搭載しています。
  • 「Acer Swift Edge 16」は16GB LPDDR5 メモリを搭載しています。また、512GB/1TB の PCIe 4.0 SSD ストレージを搭載しています。
  • 「OMEN Transcend 14」は16GB/32GB LPDDR5x 7467MHz メモリを搭載しています。また、1TB/2TB M.2 SSD(PCIe Gen4x4 NVMe)ストレージを搭載しています。

高精細なLiquid Retina液晶・DCI-P3対応で明るく色鮮やかに映し出せる

MacBook Air M3」はLiquid Retinaディスプレイを搭載。13.6インチ(解像度2,560 x 1,664)と15.6インチ(解像度2,880 x 1,864 px)の2つのモデルを用意しています。

また、最大輝度500nit、ピクセル密度224ppiで、約10億色の最大表示色、DCI-P3の豊かな色域に対応。ディスプレイの色と明度を周囲に合わせて自動調整するTrueTone テクノロジーにも対応しています。

他のノートPCと比較

  • 一方、「Surface Laptop 5」は13.5インチと15インチのPixelSenseディスプレイを搭載し、Dolby Vision規格のHDR、「Dolby Vision IQ」、タッチ操作、ペン入力に対応しています。
  • 「Acer Swift Edge 16」は16.0インチで解像度 3840 x 2400 ドットのOLED ディスプレイを搭載し、DCI-P3 100%やTÜV認証ブルーライト軽減に対応しています。
  • 「OMEN Transcend 14」は14.0インチで解像度2880 x 1800 ドットのOLEDディスプレイを搭載し、DCI-P3 100%、リフレッシュレート 最大120Hz、TUV認証ブルーライト軽減に対応しています。

18時間バッテリー搭載で高速充電に対応・MagSafeも利用できる

そのほか、52.6Wh/66.5Whバッテリーを搭載しています。

駆動時間はワイヤレスインターネットで最大15時間、Apple TVアプリのムービー再生で最大18時間 です。

充電は70W USB-C電源アダプタによる高速充電が利用できます。

また、MagSafeポート搭載で充電中でも2つのThunderbolt 4ポートが利用できるようになっています。

他のノートPCと比較

  • 一方、「Surface Laptop 5」は13.5インチで最大 18 時間、15インチで最大 17 時間 駆動できます。また、USB 4.0/Thunderbolt 4対応のUSB-Cで高速充電も利用できます。
  • 「Acer Swift Edge 16」は54 Whバッテリー搭載で約9時間 動作できます。また、USB 4 Type-C ポートを介した充電も利用できます。
  • 「OMEN Transcend 14」は最大8時間 駆動するバッテリーを搭載しています。また、付属の140W USB Type-C ACアダプターを介して、 急速充電(バッテリーファストチャージ機能)を利用できます。

2つのThunderboltポートを利用できる

MacBook Air M3」は2つのThunderbolt / USB 4ポートを搭載しています。

そのため、このポートを利用して最大40Gbpsの高速転送やDP映像出力、PD給電を利用できます。

他のノートPCと比較

  • 一方、「Surface Laptop 5」はUSB 4.0/Thunderbolt 4対応のUSB-Cx1、USB-A 3.1 x1、3.5mmヘッドフォン ジャック、Surface Connect ポート x 1を搭載しています。
  • 「Acer Swift Edge 16」はUSB 4 Type-C x2、USB 3.2 Gen 1 Type-A x2、HDMI 2.1 x1などを搭載しています。
  • 「OMEN Transcend 14」はThunderbolt 4 with USB Type-C x1、USB Type-C x1、SuperSpeed USB Type-A x2、HDMI 2.1 出力端子 x1などを搭載しています。

6スピーカー搭載でドルビーアトモスと空間オーディオを利用できる

MacBook Air M3」はフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーを搭載しています。

また、ドルビーアトモス空間オーディオに対応した臨場感のあるサウンドを再生できます。

Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3対応で快適に通信できる

MacBook Air M3」はWi-Fi 6の拡張版で、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域が利用できるWi-Fi 6Eに対応しています。

また、Bluetooth 5.3によるワイヤレス接続も利用できます。

FaceTime HDカメラで快適にビデオ通話を利用できる

MacBook Air M3」は1080pのFaceTime HDカメラを搭載しています。

このカメラは従来モデルよりもビデオ通話やビデオ撮影の品質を大きく向上させ、

M2モデルよりも、より鮮明で自然な映像を捉えることができるようになりました。

FaceTime HDカメラの特長

  • 1080pの高画質・・・フルHD(1080p)に対応し、高解像度のビデオ通話やビデオ撮影が可能です。
  • コンピューテーショナルビデオ・・・高度な画像処理で暗い場所でもクリアな映像を撮影します。

そのほか、指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイと空間オーディオに対応した6つのスピーカーを搭載し、

クリアなア画質と音質で快適にビデオ通話を利用できます。

Magic Keyboard搭載で快適にタイピングできる

MacBook Air M3」は12個のファンクションキーを搭載した「Magic Keyboard」を搭載しています。

Magic Keyboardは、キーストロークが深く、静かなため、長時間快適にタイピングできます。

また、暗い場所でも見やすいように、バックライトを搭載。

環境光センサー搭載で周囲の明るさに合わせて自動的にバックライトの明るさを調整することができます。

そのほか、音量調整、明るさ調整、Mission Controlなどの機能キーを搭載。

従来モデルと同様にTouch IDも利用できます。

TouchID対応ですばやくログインできる

MacBook Air M3」は生体認証としてTouchID(指紋認証)を利用できます。

Touch IDは、M2モデルと同様の機能を備え、指紋認証によるセキュアなログインやApple Payを利用できる便利な機能です。

MacBook Air M3」ではM3チップの性能向上により、より高速かつ正確な指紋認証が可能になっています。

Touch IDのできること

  • ログイン・・・パスワードを入力する代わりに、指紋で簡単にMacにログインできます。
  • Apple Pay・・・オンラインショッピングやアプリ内での決済を、安全かつスムーズに行えます。
  • システム設定・・・システム設定のロック解除やApp Storeからの購入の承認など、さまざまな操作に利用できます。

厚さ約1cm、重さ1.1~2kgの薄型軽量デザイン・カラーは4色を用意

MacBook Air M3」はサイズ 30.41 x 21.5 x 1.13 cm (※15.6インチモデルは34.04 x 23.76 x 1.15 cm)、重さ1.24kg (※15.6インチモデルは1.51 kg)で、

シルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイトの4色を用意しています。

他のノートPCと比較

  • 一方、「Surface Laptop 5」は13.5インチで308 x 223 x 14.5mm、重さ1272 g、15インチでサイズ340 x 244 x 14.7 mm、重さ1560gで、サンドストーン(13.5)、マットブラック(15) カラーを用意しています。
  • 「Acer Swift Edge 16」はサイズ 357.6 x 245.9 x 12.95 mm、重さ1.23 kgで、ブラック カラーを用意しています。
  • 「OMEN Transcend 14」はサイズ 約 313 x 233.5 x 17.99 mm、重さ約 1.63 kgで、シャドウブラック カラーを用意しています。

Mac OS 14搭載で新機能も利用できる

MacBook Air M3」はmacOS 14 (Sonoma) を搭載しています。

このOSでは、

  • ウィジェット配置(デスクトップ上)、
  • 強化されたビデオ会議機能、新しいスクリーンセーバー(空撮を含む)、
  • Safariのプロフィール機能(タブ、履歴、クッキー、お気に入り)、
  • ウェブページのウェブアプリ化
  • 新しいハイパフォーマンスモード(メディアエンジン活用)

などの新機能が利用できるようになっています。

MacBook Air M3のデメリット

MacBook Air M3」のデメリットを紹介します。

デメリット1:メモリとストレージを増設できない

MacBook Air M3」はメモリとストレージをユーザー自身で増設できないようになっています。

一方、Windows ノートPCの多くはメモリやストレージの増設に対応しています。

デメリット2:タッチ操作に対応していない

MacBook Air M3」のディスプレイはタッチ操作に対応していません。

一方、Windows ノートPCの高級モデルはほとんどがタッチ操作に対応しています。

デメリット3:有線LAN端子がない

MacBook Air M3」は有線LAN端子がありません。そのため、利用する場合は別途変換アダプターを購入する必要があります。

MacBook Air M3のスペック

  • ディスプレイ 13.6インチ、解像度2,560 x 1,664 pxのLiquid Retina
    15.6インチ、解像度2,880 x 1,864 pxのLiquid Retina
  • 液晶の特徴 広色域(P3)、TrueTone、224ppi、10億色対応、輝度500nit
  • プロセッサ Apple M3チップ + 16コアNeural Engine
    ※3nm/8コア(4つの高性能コア+4つの高効率コア)
  • GPU 8コアGPU / 10コアGPU
  • RAM(メモリ)8GBユニファイドメモリ ※16GB、24GBも選択可能
  • ストレージ SSD 256/512GB (オプションで512GB、1TB、2TB)
  • バッテリー 52.6Wh リチウムポリマーバッテリー内蔵
    ※15.6インチモデルは66.5Wh リチウムポリマーバッテリー
  • 駆動時間 ワイヤレスインターネットで最大15時間、Apple TVアプリのムービー再生で最大18時間
  • 充電 30W急速充電 (USB-C電源アダプタ)、MagSafe 3充電ポート、70W USB-C電源アダプタによる高速充電に対応
  • カメラ 1080p FaceTime HDカメラ
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E (802.11 ac/a/b/g/n/ax)、 Bluetooth 5.3
  • インターフェース Thunderbolt / USB 4ポート (最大40Gbps/DP映像出力) x2、MagSafe 3充電ポート、3.5mmヘッドフォンジャック
  • キーボード バックライトMagic Keyboard (12個のファンクションキー、4つの矢印キー、JIS配列、Touch ID、環境光センサー)
  • スピーカー 4スピーカーサウンドシステム、ステレオサウンド、Dolby Atmos、空間オーディオ対応
  • マイク 3マイクアレイ(指向性ビームフォーミング)、「声を分離」と「ワイドスペクトル」のマイクモード
  • 生体認証 Touch ID指紋認証
  • 筐体 再生アルミニウム
  • OS macOS Sonoma
  • サイズ 30.41 x 21.5 x 1.13 cm ※15.6インチモデルは34.04 x 23.76 x 1.15 cm
  • 重量 1.24kg ※15.6インチモデルは1.51 kg
  • カラー シルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイト
  • 付属品 30W USB-C電源アダプタ(8コアGPU搭載M2およびM3)またはデュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ(10コアGPU搭載M2およびM3と512GBストレージ)、USB-C – MagSafe 3ケーブル
    (2 m)

MacBook Air M3の評価

7つの基準で「MacBook Air M3」を5段階で評価してみました。

  • スペック:★★★★
  • 耐久性:★★★
  • 通信:★★★★
  • 機能:★★★★
  • デザイン:★★★★★
  • 使いやすさ:★★★★★
  • 価格:★★★

総合評価

Appleから発売されたM3チップ搭載のMacBook Airになります。2022年7月に発売された「MacBook Air M2」から飛躍的にパフォーマンスが向上しました。

M3チップPassmarkのCPUベンチマークは約2万で、M2チップと比べて約4千スコアが向上しています。一方、3DMark Fire Strikeによるグラフィックスコアは約5千前後で、M2チップよりも高くなっています。

マイクロソフトの「Surface Laptop 5」はPassmarkで1万5千、3DMark Fire Strikeで約4千なので、CPU・GPUの性能で「MacBook Air M3」が上回っていることになります。

特にグラフィック性能が高いという特徴があり、その性能はRyzen 7 7840U(Radeon 780M内蔵)の「Acer Swift Edge 16」よりも高くなっています。

また、インターフェースに2つのThunderbolt / USB 4ポートを搭載。最大40Gbpsの高速転送やDP映像出力に対応。他のノートPCと違い、MagSafeポートを搭載しているため、充電中でも2つのThunderbolt 4ポートが利用できるというメリットがあります。

そのほか、新たにWi-Fi 6Eに対応し、混線の多い場所でも安定した超高速通信が利用可能。6スピーカー搭載でドルビーアトモス空間オーディオに対応した高音質なサウンドも再生できます。

なお、「MacBook Air M3」は厚さ1.13 cm(※15.6インチモデルは1.15 cm)、重さ1.24kg (※15.6インチモデルは1.51 kg)で、超極薄で軽量なボディを採用しています。新たに超パワフルなApple M3チップが搭載されたことで、これまで以上に快適に使えるモバイル ノートPCになったといえます。

ただし、ゲーミングノートPCの「OMEN Transcend 14」と比べると、グラフィック性能は約半分以下になります。リフレッシュレート 最大120Hzにも対応していないので 、少々注意が必要です。

MacBook Air M3」の発売時の価格は164,800円(税込※15インチモデルは224,800円)。

HP「OMEN Transcend 14」と比べると約10万ほど安くなり、非常にお買い得です。Apple M3チップを搭載した超薄型軽量のノートPCを探している人におすすめです。

MacBook Air M3の価格・購入先

Appleオンラインストア

194,800円(税込・13インチ※15インチモデルは224,800円)で販売されています。

Appleオンラインストアで「MacBook Air M3」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで176,374円(税込)、
  • 楽天市場で159,799円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで151,747円、

で販売されています。

Amazonで「MacBook Air M3」をチェックする

楽天市場で「MacBook Air M3」をチェックする

ヤフーショッピングで「MacBook Air M3」をチェックする

米国 Amazon.comで「MacBook Air M3」をチェックする

 

おすすめの類似製品を紹介

MacBook Air M3」に似た性能をもつノートPCも販売されています。

MacBook Air M4

Appleから発売された13.6インチ/15.3インチのノートPCです(3月12日発売)。

Apple M4チップ、16GBユニファイドメモリ、Liquid Retinaディスプレイ、256GB SSDストレージ、最大 18 時間駆動する内蔵バッテリー(13インチは53.8Wh、15インチは66.5Wh)、12MPセンターフレームカメラ、Touch ID、macOS Sequoiaを搭載しています。

また、Apple Intelligence、最大2台の外部ディスプレイ出力(最大6K解像度、60Hz)、デスクビュー、バックライト付きMagic Keyboard、4スピーカーサウンドシステム(13インチ)または6スピーカーサウンドシステム(15インチ)、3マイクアレイ、Touch ID(指紋認証)、MagSafe 3ポート、2つのThunderbolt 4 (USB-C) ポート、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、に対応しています。

価格は、Amazonで164,800円(13.6 インチ・税込)です。

関連記事:MacBook Air M4レビュー!M3と比較、ベンチマーク、価格情報も

MacBook Pro M4

Appleから発売された14.2/16.2インチのノートPCです(2024年11月8日 発売)。

Apple M4 / M4 Pro / M4 MAX チップ、Liquid Retina XDR液晶、16GB/24GB/36GB ユニファイドメモリ、512GB SSD / 1TB SSD ストレージ、12MPセンターフレームカメラ、Mac OS 15 (macOS Sequoia)を搭載しています。

また、AI機能「Apple Intelligence」、3つのThunderbolt 4/5ポート、6K解像度の映像出力、リフレッシュレート 最大120Hz、デスクビュー、センターフレーム機能、6スピーカー、ステレオサウンド、ドルビーアトモス、空間オーディオ、スタジオ品質の3マイクアレイ、Magic Keyboard、感圧タッチトラックパッド、Multi-Touchジェスチャー、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで248,800円~、です。

関連記事:「MacBook Pro M4」チップの性能とベンチマーク、変更点

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9

レノボから発売された15インチのAI ノートPCです(2024年10月発売)。

インテル Core Ultra 7 258V、32GB LPDDR5x メモリ、2.8KのIPS液晶(タッチ対応)、1TB (PCIe NVMe/M.2) ストレージ、約 22.4 時間 駆動する70Whr バッテリー、前面フルHD カメラ、光センサー、Windows 11を搭載しています。

また、Copilot キー、2つのThunderbolt4 ポート(PD給電対応、DP映像出力機能付き)、HDMI映像出力、バックライト付き日本語キーボード、USB 3.2 Gen 1 x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで249,810円(税込)、楽天市場で249,810円(送料無料)、ヤフーショッピングで249,810円、です。

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Surface Laptop 7

マイクロソフトから発売された13.8/15インチのAI ノートPCです。

Qualcomm Snapdragon X Plus (10 コア) / Snapdragon X Elite (12 コア) 、16GB、32GB LPDDR5xメモリ、タッチ対応のPixelSense液晶、SSD 256GB、512GB、1TBストレージ、54/66WHバッテリー、1080p HDフロントカメラを搭載しています。

また、2つのUSB 4.0ポート、Dolby Atmos対応 Omnisonic スピーカー、音声フォーカス搭載 Dual far-field スタジオ マイク、Office Home and Business 2021、Xbox Game Pass Ultimateの30日試用版、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 に対応しています。

価格は、Amazonで249,810円(税込)、楽天市場で219,918円(送料無料)、ヤフーショッピングで219,918円、です。

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「MINISFORUM V3」

MINISFORUMから発売された14型のWindows 11 タブレットPCです。

AMD Ryzen 7 8840U プロセッサとAMD Radeon 780M グラフィックス、32GB LPDDR5-6400 メモリを搭載。2.5K液晶、1TB M.2 2280 PCIe4.0ストレージ、8時間以上駆動する50.82Whバッテリー、前面 2MPのWebカメラ、ジャイロスコープ、SD カードスロットを搭載しています。

また、AI機能 Copilot、映像入力(他デバイスのモニター)、4K 4画面、8K出力、2画面出力、リフレッシュレート 165Hz、ステレオ効果付き四つのスピーカー、65W PD急速充電、Windows Helloによる顔認証、指紋認証、着脱式キーボード(付属)、Vペン(筆圧4096段階)、ケース(自立・傾き調整)、USB4(DATA/PD給電/DP映像出力)x2、USB-C (VLink |DP-in ) x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで196,580円 (税込・297300 OFFクーポン付き)、楽天市場で203,980~204,980円(送料無料)、米国 Amazon.comで$949.00 です。

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