2023年11月、CHUWIから注目の2-in-1ノートパソコン「FreeBook (N100)」が登場しました。この最新モデルは、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性を秘めています。
CHUWI FreeBook (N100)の魅力
最大の魅力は、まずその驚くべきコストパフォーマンスにあります。エントリークラスの価格帯でありながら、日々の作業を軽快にこなすIntel N100プロセッサと12GBの大容量LPDDR5メモリ、そしてOSやアプリケーションの起動を劇的に高速化する512GB PCIe NVMe SSDという、充実した基本性能を備えています。
さらに、注目すべきはそのディスプレイです。13.5インチの2K(2256×1504ピクセル)高解像度IPSパネルは、一般的な16:9の画面よりも縦に広い3:2のアスペクト比を採用しており、ウェブブラウジングや文書作成時の作業効率を大幅に向上させます。
もちろんタッチ操作にも対応し、360度回転するヒンジと組み合わせることで、ノートパソコンとしてだけでなく、タブレットとしても柔軟に活用できます。加えて、高級感あふれるフルメタルユニボディや、最新のWi-Fi 6、Bluetooth 5.2といった通信機能も搭載し、価格以上の価値を提供してくれます。
この記事で徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれるCHUWI FreeBook (N100)の持つ性能と機能を、デザインの細部から内部スペック、実際の使用感に至るまで、あらゆる角度から徹底的に深掘りし、その実力と魅力を余すところなくお伝えします。
【この記事で分かること】
- CHUWI FreeBook (N100) の詳細なスペックと際立った特徴
- 質感の高いフルメタルデザイン、持ち運びやすい携帯性、そして2-in-1としての多様な使い勝手
- 鮮やかで高精細な2Kディスプレイの表示品質、3:2アスペクト比がもたらす作業効率の向上とタッチ操作の利便性
- Intel N100プロセッサの実際の処理能力、ベンチマークスコア、そして日常的な作業や軽めのゲームにおけるパフォーマンス
- 12GB LPDDR5メモリと512GB PCIe NVMe SSDが実現する高速な動作とマルチタスク性能
- US配列キーボードの打鍵感、バックライトの使い勝手、そして入力環境に関する注意点
- USB Type-Cポートを中心としたインターフェース構成、PD充電や映像出力などの拡張性
- Wi-Fi 6とBluetooth 5.2による最新ワイヤレス通信環境の安定性と速度
- バッテリーの実際の持続時間、PD急速充電の利便性、そしてモバイル利用時のスタミナ
- 総合的なメリット・デメリットと最終評価
この記事を最後までお読みいただくことで、CHUWI FreeBook (N100)が本当にあなたにとって「買い」なのかどうか、その判断に必要な情報がきっと見つかるはずです。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: CHUWI FreeBook – CHUWI JP Store
デザインレビュー:CHUWI FreeBook (N100) の洗練された機能美と携帯性
ここでは、2023年11月に登場したCHUWI FreeBook (N100) の外観とデザイン、そしてその携帯性について、実際に手に取って感じた魅力をお伝えします。このノートブックは、単なる作業道具としてだけでなく、持つことの喜びも感じさせてくれる一台です。
惚れ惚れするフルメタルボディとミニマルな美しさ
CHUWI FreeBook (N100)を箱から取り出して最初に感じるのは、ひんやりとした金属の感触と、そのしっかりとした剛性感です。筐体には#6061航空グレードのアルミニウム合金が贅沢に使用されており、スペースグレイの落ち着いたカラーリングと相まって、非常に高級感があります。個人的には、この価格帯でこの質感を実現しているのは驚きで、触れるたびに所有満足度が高まります。
天板にはCHUWIのロゴが控えめに配置されているのみで、全体として非常にミニマルかつ洗練されたデザインにまとめられています。ユニボディ構造とアルマイト処理された表面は、見た目の美しさだけでなく、傷や衝撃に対する耐久性も期待できそうです。スリムでエッジの効いたフォルムは、まさに「シュッとした」という表現がぴったりで、カフェやオフィスなど、どこで使っても様になるでしょう。
どこへでも連れ出せる軽快さと変幻自在な2-in-1スタイル
CHUWI FreeBook (N100)の大きな魅力の一つが、その優れた携帯性です。公称値約1360gに対し、実測では約1327.6gとわずかに軽く、最薄部は8mmというスリムさを実現しています。実際に愛用のリュックに入れて持ち運んでみましたが、重さを苦に感じることはありませんでした。これなら出張や旅行、あるいは近所のカフェへ気軽に持ち出して作業するのも億劫になりません。
そして、このノートブックの真骨頂とも言えるのが、360度回転するヒンジによる2-in-1機能です。ディスプレイをくるりと回転させれば、ノートパソコンモードからテントモード、そしてタブレットモードへと自由自在に変形します。テントモードは、新幹線のテーブルなど省スペースでAmazon Prime Videoのアニメ『葬送のフリーレン』を視聴するのに最適でした。
タブレットモードでは、Kindleアプリで小説を読んだり、別売りのHiPen H7スタイラスペン(4096段階筆圧検知対応)を使ってOneNoteに手書きでアイデアをメモしたりと、活用の幅がぐっと広がります。
タブレットモードで使用する際、CHUWIロゴがある下部ベゼル(ヒンジ側)に適度な幅が確保されているため、手で持ったときに画面を誤ってタッチしてしまうのを防いでくれる設計は、細やかな配慮が感じられて好印象です。また、ディスプレイを一定以上回転させるとキーボードとタッチパッドが自動的に無効になるため、タブレットとして使用中に誤入力する心配もありません。ヒンジの硬さも絶妙で、どの角度でもしっかりと固定されます。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) の外観・デザインの魅力
- 高級感と堅牢性: #6061航空グレードアルミニウム合金を採用したフルメタルユニボディは、見た目の美しさと耐久性を両立しています。
- 変幻自在の2-in-1: 360度回転ヒンジにより、ノートPC、テント、タブレットと、利用シーンに合わせて最適なスタイルを選択可能です。
- 優れた携帯性: 約1.3kgの軽量ボディとスリムな設計で、どこへでも気軽に持ち運べます。
ディスプレイ:FreeBook (N100) – 鮮やかさと効率性を追求した2Kタッチスクリーン
ここでは、CHUWI FreeBook (N100)のディスプレイがいかに魅力的で、日々のPC作業やエンターテイメント体験を向上させてくれるかについて、実際に使用した感想を交えながら詳しく解説します。このノートブックのディスプレイは、価格以上の価値を提供してくれる重要な要素の一つです。
目を見張るほどの高精細2K IPSディスプレイ
CHUWI FreeBook (N100)の電源を入れると、まず13.5インチのディスプレイの鮮やかさに心を奪われます。解像度は2256×1504ピクセルという2K Retina級の高精細さで、テキストはくっきりと読みやすく、画像や動画は細部まで緻密に表示されます。IPSパネルを採用しているため視野角も広く、どの角度から見ても色味の変化が少ないのは大きな利点です。
個人的に、格安ノートPCにありがちな「少し暗いかな?」とか「色が不自然かも」といった心配は一切無用で、非常に明るく自然な発色だと感じました。
100% sRGBの色域をカバーしているため、写真編集や簡単なイラスト作成といったクリエイティブな作業にも十分対応できます。例えば、Adobe Lightroomで撮影した写真を現像する際も、色の再現性が高く、意図した通りの調整が行えました。また、YouTubeで高画質のミュージックビデオ、例えばAdoさんの「唱」のMVを再生した際には、その鮮明さと色彩の豊かさに引き込まれました。
作業効率を飛躍させる魔法のアスペクト比「3:2」
このディスプレイの特筆すべき点は、3:2というアスペクト比です。一般的な16:9のワイドディスプレイと比較して縦方向の表示領域が格段に広いため、特にウェブブラウジングや文書作成においてその恩恵を強く感じます。例えば、ニュースサイトやブログを読む際、一度に表示される情報量が多く、スクロールの回数が減りました。Microsoft Wordでレポートを作成する際も、ページ全体を俯瞰しやすく、レイアウトの確認が容易になりました。
このアスペクト比は、まさに作業効率を向上させるための魔法のようです。
確かに、YouTubeなどの16:9の動画コンテンツをフルスクリーンで再生すると、画面の上下に黒帯が表示されます。しかし、それを補って余りあるほど、日常的な作業における快適性は高いと断言できます。個人的には、動画視聴時のわずかな黒帯よりも、日々の作業効率アップのメリットの方がはるかに大きいと感じています。
画面に集中できる狭額縁デザイン
ディスプレイ周囲のベゼルが非常に狭く設計されている点も、没入感を高める上で重要なポイントです。画面が本体サイズいっぱいに広がっているように見えるため、視覚的なノイズが少なく、コンテンツに集中しやすくなります。Netflixで映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のような壮大な映像美を誇る作品を鑑賞した際には、その狭額縁デザインのおかげで、より深く物語の世界に入り込むことができました。
直感的で快適なタッチ操作とペン入力
CHUWI FreeBook (N100)のディスプレイは、10点マルチタッチに対応しており、その反応は非常にスムーズです。個人的には、以前使用していたMicrosoft Surfaceシリーズに近い感覚で、ピンチイン・ピンチアウトやスワイプといった操作が直感的に行えました。特に、タブレットモードでウェブサイトを閲覧したり、Kindleアプリで電子書籍を読む際には、このタッチ機能が非常に便利です。
さらに、別売りのHiPen H7スタイラスペンを使用すれば、4096段階の筆圧検知に対応したペン入力も可能です。OneNoteで手書きメモを取ったり、簡単なスケッチを描いたりする際に試してみましたが、視差も少なく、思った以上に快適に書き込むことができました。ただし、光沢パネルのため、タブレットモードで頻繁にタッチ操作を行うと指紋が目立ちやすいです。
気になる方は、エレコムのクリーニングクロスのような高性能なクロスを用意しておくと良いでしょう。
表示の美しさと使い勝手を両立
ディスプレイのデフォルトのスケーリング(拡大率)は200%に設定されていますが、個人的には100%表示でもテキストやアイコンが十分に視認でき、より広い作業領域を確保できるため、好みに合わせて調整するのも良いと思います。光沢パネルは、色の鮮やかさを際立たせる一方で、照明などの映り込みが気になる場面もありますが、屋内での利用がメインであれば、その鮮明な表示のメリットを十分に享受できるでしょう。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) ディスプレイの魅力
- 高精細表示: 13.5インチ 2256×1504ピクセルの2K IPSパネルが、シャープでクリアな視覚体験を提供します。
- 豊かな色彩表現: 100% sRGBの色域カバーにより、写真や動画を忠実な色で再現します。
- 作業効率向上: 3:2のアスペクト比は、ウェブブラウジングや文書作成時の情報表示量を増やし、作業を快適にします。
- 高い没入感: 狭額縁デザインにより、コンテンツへの集中度が高まります。
- 直感的な操作性: スムーズな10点マルチタッチ操作と、高精度なペン入力(別売ペン使用時)に対応しています。
- 明るく自然な発色: 価格帯を超える明るさと色再現性で、様々な用途に対応可能です。
プロセッサ性能:FreeBook– 日常を軽快にするIntel N100の実力
ここでは、CHUWI FreeBook (N100)の快適な動作を実現する頭脳、Intel N100プロセッサに焦点を当て、その性能が日々のPCライフにどのようなメリットをもたらすのか、具体的な使用感やベンチマーク結果を交えて詳しく解説します。エントリークラスと位置づけられながらも、その実力は侮れません。
新世代の省電力プロセッサ「Intel N100」とは?
CHUWI FreeBook (N100)に搭載されているのは、Intelの第12世代Alder Lake-Nアーキテクチャを採用した「Intel N100」プロセッサです。このプロセッサは、4つのCPUコア(4コア4スレッド)を備え、最大で3.4GHzのクロック速度で動作します。特筆すべきはそのTDP(熱設計電力)がわずか6Wという点で、優れた電力効率を実現しながら、日常的な作業には十分なパフォーマンスを提供してくれます。
AtomやCeleronといったブランドの系譜に連なる省電力プロセッサですが、従来のイメージを覆すほどの進化を遂げているのが大きな特徴です。
驚くべきジャンプアップ:前世代N5100や旧Core iシリーズとの比較
Intel N100プロセッサの真価は、前世代や数年前のモバイル向けCore iシリーズと比較することでより鮮明になります。CHUWI自身も以前のモデルで採用していたIntel N5100プロセッサと比較すると、その性能向上は目覚ましいものがあります。実際にCinebench R23というベンチマークソフトで計測したスコアを見ると、N5100のマルチコアスコアが約1366ポイントだったのに対し、FreeBook (N100)に搭載されたN100は約2900~3000ポイントと、実に2.2倍近い性能向上を果たしています。
シングルコア性能においても、N5100の約488ポイントからN100では約800~900ポイントへと、約1.9倍の飛躍的な進化を遂げているのです。
この数値は、少し前の世代のノートパソコンに搭載されていたIntel Core i7-8550U(第8世代)や、2020年頃の標準的なノートパソコンに採用されていたCore i5-10210Y(第10世代)と比較しても、同等か項目によってはそれを上回る性能を示しています。個人的には、この価格帯のノートパソコンでこれほどの処理能力が手に入るというのは、技術の進歩を実感する瞬間であり、コストパフォーマンスの高さに驚きを隠せません。
日常作業はストレスフリー:実使用シーンでのパフォーマンス
ベンチマークスコアもさることながら、重要なのは実際の使用感です。CHUWI FreeBook (N100)を日常的に使ってみると、その快適さに気づかされます。Google Chromeで複数のタブ(10数個程度)を開きながら調べ物をしたり、YouTubeで音楽を流したりといったウェブブラウジングは非常にスムーズです。Microsoft Wordでの文書作成やExcelでの簡単な表計算、PowerPointでの資料作成といったオフィス作業も、もたつくことなくサクサクとこなせます。
個人的にストレスを感じやすかったWindows Updateの処理も、以前のローエンドCPU搭載機とは比べ物にならないほど迅速に完了します。また、GIMPやPhotoshop Elementsといったソフトを使った簡単な写真のレタッチやリサイズ程度の画像編集作業も、十分に実用的な範囲で行えました。
NetflixやAmazon Prime VideoでのフルHD動画のストリーミング再生はもちろん、ローカルに保存した4K動画の再生もスムーズで、エンターテイメント用途でも満足できる性能です。ただし、Windowsの大型アップデート中など、バックグラウンドで負荷の高い処理が動いている際には、さすがに若干の動作の重さを感じる場面もありましたが、これはこのクラスのプロセッサとしては許容範囲内でしょう。
内蔵GPU「Intel UHD Graphics」の守備範囲
Intel N100プロセッサには、Intel UHD Graphics for 12th Gen Intel Processorsという内蔵GPUが統合されています。このGPUは、OSの描画やウェブブラウジング、動画再生といった日常的なグラフィック処理を問題なくこなします。4K解像度の動画再生支援機能も備えており、高画質な映像コンテンツを楽しむことができます。
しかし、ゲーム性能に関しては過度な期待は禁物です。比較的軽量なブラウザゲームや、Steamで配信されている『Vampire Survivors』や『Stardew Valley』のような2Dベースのインディーゲームであれば、設定次第で楽しむことができるでしょう。一方で、『原神』や『Apex Legends』といった最新の3Dグラフィックを駆使するゲームを快適にプレイするのは難しいと言わざるを得ません。
あくまで日常使いと軽作業、そして動画視聴がメインのGPUと考えるのが妥当です。
静かでクールな動作
これだけのパフォーマンスを発揮しながら、CHUWI FreeBook (N100)の動作音が非常に静かなのには感心しました。高負荷なベンチマークテストを実行中でも、ファンの音はほとんど気にならず、CPU温度も最大で70℃弱と安定していました。静かな環境で集中して作業したい方にとって、この静音性は大きなメリットとなるはずです。
まとめ:Intel N100プロセッサの魅力
- 飛躍的な性能向上: 前世代のN5100プロセッサからマルチコア性能で約2.2倍、シングルコア性能で約1.9倍という大幅な進化を遂げています。
- 日常作業は快適: ウェブブラウジング、オフィスソフトの利用、動画視聴など、日々のタスクをストレスなくこなせる処理能力を備えています。
- 優れた電力効率: TDP 6Wという省電力設計により、バッテリー駆動時間の延長と発熱の抑制に貢献しています。
- コストパフォーマンス抜群: 数年前のミドルレンジCPUに匹敵する性能を、エントリークラスの価格帯で実現しています。
- 静音動作: 高負荷時でもファンの騒音が少なく、CPU温度も低めに保たれるため、静かな環境での使用に適しています。
- 内蔵GPUの実力: 4K動画再生に対応し、軽めのゲームなら楽しめるグラフィック性能を持っていますが、本格的な3Dゲームには向きません。
ベンチマーク
CHUWI FreeBook (N100)が搭載するIntel N100プロセッサはどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<CPUのベンチマーク結果・Intel N100>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「5557」
- Geekbench 6のシングルコア「984」、マルチコア「2526」
- Cinebench 2023 シングルコア「904」、マルチコア「2945」
- Cinebench 2024 シングルコア「59」、マルチコア「219」
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
Intel N100の各種ベンチマークスコアを総合的に見ると、このCPUは低消費電力でありながら、ウェブ閲覧、ドキュメント作成、動画再生といった一般的なPC利用において十分な性能を提供してくれるエントリー向けのプロセッサーであると評価できます。シングルコア性能も一定レベルを確保しているため、基本的な操作の応答性は良好です。
ただし、マルチコア性能はコア数相応であり、高度なマルチタスクやCPUに大きな負荷がかかる専門的な作業、最新の3Dゲームなどを快適にこなすには力不足な面があります。省電力性を活かした小型ノートPCやミニPCなど、携帯性や静音性を重視するデバイスに適したCPUと言えるでしょう。
グラフィック性能
Intel N100が内蔵するIntel UHD Graphics 750 MHzのグラフィック性能はどのくらいでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<GPUのベンチマーク結果・Intel N100/Intel UHD Graphics 750 MHzのグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「1140」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「560」
- Time Spy グラフィックスコアで「380」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「5000」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「3000」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
Intel N100に内蔵されたIntel UHD Graphics (750 MHz)のグラフィック性能は、日常的なPC利用やメディア消費、そしてごく軽量なゲームに限定されます。3DMark Night RaidやWild Lifeのスコアは、基本的な描画処理やモダンなAPIへの対応を示していますが、Fire StrikeやTime Spyの結果が示すように、本格的な3Dゲーミングや高負荷なグラフィック作業には適していません。
このグラフィックス機能は、CPUの省電力性を損なうことなく、基本的な画面表示機能を提供することを主眼に置いたものと理解するのが適切です。
ゲーム性能
Intel N100プロセッサーと内蔵のIntel UHD Graphics 750 MHzの組み合わせはゲームには不向きですが、設定を変更することで、多くのゲームをプレイできます。
以下、具体的なゲームタイトルでの動作パフォーマンスをフレームレート(FPS)を示しつつ紹介します。
<オープンワールド・アクションRPGのFPS>
原神 (Genshin Impact)
美麗なアニメ調のグラフィックが特徴のオープンワールド・アクションRPGです。
Intel N100環境では、解像度720p、ゲーム内の画質設定を「最低」にすることで、平均フレームレートは25から30 FPS程度で動作します。フィールド探索中は比較的この数値を維持しますが、複数の敵との戦闘時やキャラクターの元素爆発などエフェクトが多用される場面では、フレームレートが20 FPS近くまで低下することがあります。この際、キャラクターの動きや技の表示に若干のもたつきを感じるでしょう。特にオブジェクトの多い都市部では、フレームレートが不安定になりやすい傾向にあります。
グランド・セフト・オートV (GTA V)
広大なオープンワールドで自由度の高いクライムアクションが楽しめるゲームです。
720p解像度、全てのグラフィック設定を最低にし、DirectXのバージョンを10に設定した場合、平均フレームレートは25から30 FPSとなります。交通量の多い都市部での高速走行時や、多数のキャラクターが登場する銃撃戦では、フレームレートが20 FPS程度まで落ち込む場面があり、照準や運転の精度に影響が出ます。人気の少ない郊外など比較的描画負荷の低い場所では、30 FPSに近い数値を維持することもありますが、全体として滑らかなゲーム体験は困難です。
<バトルロイヤルゲームタイトルのFPS>
Apex Legends (エーペックスレジェンズ)
スピーディーな展開と個性的なキャラクターが特徴のバトルロイヤルFPSです。
720p解像度、全てのグラフィックオプションを最低に設定し、可能であればレンダースケールをさらに下げた状態で、平均フレームレートは20から25 FPSです。3人チームでの銃撃戦が激しくなる場面や、複数の部隊が接近する状況では、フレームレートが15 FPS程度まで落ち込むことが頻繁にあり、敵の視認や精密なエイムは極めて困難になります。静かな場所での移動時は30 FPS近く出ることもありますが、競技性の高い本作を楽しむには性能が不足しています。
<その他のゲームタイトルのFPS>
ストリートファイター6 (Street Fighter 6)
最新のグラフィック表現と洗練されたバトルシステムが魅力の対戦格闘ゲームです。
720p解像度、画質設定を可能な限り最低にし、背景のディテールなども簡略化するオプションを適用しても、フレームレートは20 FPS前後です。キャラクターのアニメーションが滑らかに表示されず、技の入力タイミングや相手の動きへの反応が著しく遅れます。快適な対戦はおろか、基本的なゲームプレイも困難な状況です。
DOTA 2 (ドータ・ツー)
5対5のチームで戦う、奥深い戦略性が特徴のMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)です。
720p解像度、グラフィック設定を最低にすることで、平均フレームレートは35から45 FPSで動作します。ヒーローたちが入り乱れる大規模な集団戦では30 FPSを下回ることもありますが、レーンでのファーミングや少人数での小競り合いといった場面では、比較的安定した動作を見せます。ただし、常に滑らかな描画を求める場合には力不足を感じるでしょう。
GRID: Autosport (グリッド オートスポーツ)
リアルな挙動と多彩な車種でレースが楽しめるレーシングゲームです。
720p解像度、グラフィック設定を「低」にすることで、平均フレームレートは30から40 FPSとなります。多数のAIカーが同時に走行するスタート直後や、接触が多いコーナーなどでは若干フレームレートが低下しますが、レースゲームとして最低限プレイ可能な状態を維持します。グラフィックの美麗さよりも、ゲームを遊ぶことを優先する場合の一つの選択肢となります。
Counter-Strike: Global Offensive (CS GO)
長年人気を誇る、競技性の高いタクティカルFPSです。
720p解像度、全てのグラフィック設定を最低にすることで、平均フレームレートは40から50 FPSで動作します。非常に軽量なゲームであるため、Intel N100でもある程度のフレームレートを確保できます。スモークグレネードが多用される場面や、複数のプレイヤーが近距離で撃ち合う状況では30 FPS台に落ち込むことがありますが、カジュアルなプレイであれば楽しむことが可能です。ただし、競技レベルで求められる高い安定性や応答性は期待できません。
まとめ
Intel N100と内蔵Intel UHD Graphics 750 MHzの組み合わせでは、最新の3Dゲームやグラフィック負荷の高いゲームを快適にプレイすることは困難です。今回取り上げたタイトルの中では、CS GOやDOTA 2のような非常に軽量なeスポーツタイトル、あるいはGRID: Autosportのような少し前の世代のゲームであれば、画質設定を大幅に下げることで、なんとかプレイ可能なフレームレートが得られる場合があります。
しかし、原神、Apex Legends、GTA V、ストリートファイター6、ディアブロ IVといったタイトルでは、最低設定にしてもフレームレートの著しい低下や動作の不安定さが目立ち、ゲーム体験を大きく損なう結果となります。このグラフィック性能は、主に動画再生支援や軽作業を目的としたものであり、本格的なゲーミングには向いていません。
メモリ・ストレージ性能レビュー:CHUWI FreeBook (N100) – 快適動作を支える高速大容量コンビ
ここでは、パソコンの総合的な快適性を大きく左右するメモリとストレージに焦点を当て、CHUWI FreeBook (N100)が搭載するLPDDR5メモリとPCIe NVMe SSDがいかに優れたパフォーマンスを発揮し、日々の作業やエンターテイメントをサポートしてくれるのかを、具体的な使用感とデータに基づいて詳しくご紹介します。この組み合わせは、まさにFreeBook (N100)の軽快な動作の源泉です。
次世代規格LPDDR5メモリ:12GBという余裕が生み出す快適なマルチタスク性能
CHUWI FreeBook (N100)は、メモリに最新規格の一つであるLPDDR5を12GB搭載しています。LPDDR5は、前世代のDDR4メモリと比較して約50%高速でありながら、消費電力を約40%削減するという大きなメリットがあります。これにより、アプリケーションの応答速度向上やバッテリー持続時間の改善に貢献します。
実際に12GBというメモリ容量は、日常的な使い方において非常に大きな余裕をもたらしてくれます。例えば、ウェブブラウザ(Google Chrome)で20以上のタブを開きながら、Microsoft Wordで文書を作成し、同時にSpotifyで音楽を再生するといったマルチタスク環境でも、動作が不安定になったり、極端に遅くなったりすることはありませんでした。
一般的な8GBメモリ搭載のノートパソコンでは少し心許ない場面でも、FreeBook (N100)なら安心して作業を続けられます。個人的には、この12GBというメモリ容量は、搭載されているIntel N100プロセッサの性能を最大限に引き出し、かつボトルネックにならない絶妙なバランスだと感じました。なお、メモリはオンボード実装のため後からの増設はできませんが、最初からこの容量が確保されているのは心強いです。
爆速体験をもたらすPCIe NVMe SSD:512GBの大容量でデータ保存も安心
ストレージには、512GBの大容量PCIe NVMe SSDが採用されています。従来のSATA接続のSSDや、一部の安価なノートパソコンで使われているeMMCと比較して、PCIe NVMe SSDのデータ転送速度は圧倒的です。実際にCrystalDiskMarkというベンチマークソフトで計測したところ、読み込み速度(Read)で3000MB/sを超え、書き込み速度(Write)でも2000MB/sを超える非常に高速な結果が得られました。これは、例えばSATA SSDの数倍、eMMCに至っては数十倍もの速度差になります。
この速度は、OS(Windows 11)の起動時間に如実に現れます。電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間は非常に短く、使いたいときにすぐに作業を開始できます。また、Adobe Photoshop Elementsのような比較的大きなアプリケーションの起動も速く、数GB単位の動画ファイルを内蔵ストレージにコピーする際も、待たされる感覚はほとんどありませんでした。
512GBというストレージ容量は、OSや各種アプリケーションをインストールしても十分に余裕があり、作成した書類やダウンロードした動画、大切な写真データなどをたっぷりと保存しておくことができます。搭載されているSSDのメーカーは「AirDisk」というものでしたが、実使用において速度面での不満は全く感じませんでした。もし将来的にSSDを交換したい場合は、本体底面のゴム足を一度剥がす必要がある点には留意が必要です。
メモリとストレージの相乗効果:システム全体のサクサク感を実現
高性能なLPDDR5メモリと超高速なPCIe NVMe SSDの組み合わせは、CHUWI FreeBook (N100)のシステム全体のレスポンスを飛躍的に向上させています。ウェブページの読み込み完了までの時間、アプリケーションの切り替えのスムーズさ、スリープ状態からの復帰の速さなど、あらゆる操作がキビキビと小気味よく行えます。
この「サクサク感」は、一度体験すると元には戻れないほど快適です。まさにメーカーが謳う「パフォーマンスとスピードの一体化」を、このメモリとストレージのコンビネーションが見事に実現していると言えるでしょう。
まとめ:メモリとストレージの魅力
- 高速LPDDR5メモリ搭載: 12GBの大容量LPDDR5メモリにより、マルチタスクも余裕でこなし、省電力性にも貢献しています。
- 超高速PCIe NVMe SSD: 読み書き速度が非常に速い512GBのPCIe NVMe SSDを搭載し、OSやアプリの起動、ファイルアクセスを劇的に高速化します。
- 十分な容量: 12GBのメモリと512GBのストレージは、日常的な使用から多少のクリエイティブ作業まで、幅広いニーズに対応できる容量です。
- システム全体の快適性向上: 高速なメモリとストレージの相乗効果で、PC操作全般のレスポンスが向上し、ストレスのない快適な作業環境を提供します。
- 優れたコストパフォーマンス: このクラスのノートパソコンとしては非常に高性能なメモリとストレージを搭載しており、価格以上の価値があります。
キーボード:CHUWI FreeBook (N100) – 長時間作業も快適な打鍵感と工夫されたレイアウト

ここでは、ノートパソコンの使い勝手を大きく左右する重要なパーツであるキーボードに焦点を当て、CHUWI FreeBook (N100)がどのような入力体験を提供してくれるのかを、具体的な特徴や個人的な使用感に基づいて詳細にレビューします。快適なタイピングは、作業効率だけでなく、使う楽しさにも繋がります。
ゆとりある打鍵空間:広々としたフルサイズキーボード
CHUWI FreeBook (N100)のキーボードは、本体の横幅を最大限に活かしたフルサイズ設計となっています。実際に手を置いてみると、キー同士の間隔を示すキーピッチが約19mmと標準的なサイズを確保しており、窮屈さを感じさせません。これにより、例えばMicrosoft Wordで長文のレポートを作成したり、ブログ記事を執筆したりといった長時間のタイピング作業でも、指が窮屈になることなく、リラックスして入力に集中できました。
キーキャップのサイズも一般的なノートパソコンと遜色なく、打ち間違いも少ない印象です。
指先に伝わる確かな感触:心地よい1.9mmキーストローク
キーストローク、つまりキーを押し込める深さは実測で約1.9mmと、薄型ノートパソコンとしては十分な深さが確保されています。この適度なストロークが、一打一打にしっかりとしたフィードバックを与えてくれ、軽快でありながらも安っぽさを感じさせない心地よい打鍵感を生み出しています。
個人的には、このキーボードでVS Codeを使ってプログラミング作業を行った際も、キー入力の確実性が高く、思考を妨げられることなくコーディングに没頭できました。打鍵音も比較的静かで、図書館のような静かな場所でも周囲に気兼ねなく使えるでしょう。
US配列と独自のキー配置:慣れとカスタマイズで快適に
CHUWI FreeBook (N100)のキーボードはUS配列を採用しています。日本語配列に慣れている方にとっては、記号の位置などに最初は戸惑うかもしれません。また、Enterキーの右隣に縦一列のキー(Home, End, PgUp, PgDnなど)が配置されている点は、一部の海外メーカー製ノートパソコンに見られる特徴的なレイアウトです。
個人的には、US配列はプログラミング時の記号入力がスムーズであったり、キーボード中央に主要なキーが配置されることでホームポジションが安定したりといったメリットも感じています。日本語入力に関しても、Windowsの設定やGoogle日本語入力などのIME側の設定を少し工夫することで、日本語配列のキーボードと遜色ない快適さで入力できるようになります。
この特殊なキー配置も、慣れてしまえば右手でカーソルキーやナビゲーションキーを操作しやすくなるという利点に気づくかもしれません。最初は少し気になるかもしれませんが、使っていくうちに手に馴染んでくるはずです。
暗がりでも安心:2段階調整可能なバックライト
キーボードにはバックライトが搭載されており、2段階で明るさを調整できます。これは、飛行機の中や少し照明を落としたカフェなど、薄暗い環境で作業する際に非常に重宝します。キーの文字がはっきりと視認できるため、タイプミスを防ぎ、スムーズな入力をサポートしてくれます。個人的には、夜間に自室で集中して作業したいときなどにも、このバックライトの存在はありがたいと感じました。
デザインと機能性の融合
このキーボードは、単に打ちやすいだけでなく、CHUWI FreeBook (N100)全体の洗練されたデザインとも美しく調和しています。キーボード面のベゼルも非常に狭く、スタイリッシュな印象を与えます。キーキャップのフォントや質感も安っぽさがなく、全体の高級感を損なっていません。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) キーボードの魅力
- 広々とした入力スペース: 標準的な19mmキーピッチのフルサイズキーボードで、窮屈感のない快適なタイピングが可能です。
- 確かな打鍵感: 約1.9mmのキーストロークが、しっかりとしたフィードバックと心地よい打鍵感を提供します。
- US配列採用: 記号入力のしやすさや、カスタマイズによる快適な日本語入力が可能です。(Enterキー右の特殊配列には慣れが必要です。)
- 便利なバックライト: 2段階で輝度調整可能なバックライトにより、暗い場所でも快適に作業できます。
- スタイリッシュなデザイン: キーボード自体も本体デザインと調和し、洗練された印象を与えます。
- 静音性: 打鍵音が比較的静かで、周囲に配慮しながら作業できます。
接続ポート:CHUWI FreeBookのUSB Type-C中心の先進性と拡張性
ここでは、ノートパソコンの拡張性や周辺機器との連携を担う接続ポート(インターフェース)に注目し、CHUWI FreeBook (N100)がどのようなポートを備え、それが日々の利用シーンでどのように役立つのか、あるいはどのような点に留意すべきかを、具体的な使用感とともにご紹介します。先進的なUSB Type-Cを中心とした構成は、このノートブックの特徴の一つです。
シンプルながら考え抜かれたポート配置
CHUWI FreeBook (N100)のインターフェースは、近年の薄型ノートパソコンのトレンドを反映し、USB Type-Cポートが主体となっています。本体右側面には、2つの全機能対応USB Type-Cポートと電源ボタンが配置されています。一方、左側面にはデータ転送用のUSB 2.0 Type-Cポートが1つと、伝統的な3.5mmイヤホンジャックが備わっています。このシンプルな構成は、本体の薄型デザインを損なうことなく、必要十分な接続性を提供しようという意図が感じられます。
右側面の全機能USB Type-C:充電もデータも映像もこれ一つで
特筆すべきは、本体右側面に搭載された2つのUSB Type-Cポートです。これらは単なるデータ転送用ではなく、「全機能対応」と謳われている通り、充電(USB Power Delivery対応)、高速データ転送(USB 3.2 Gen 1準拠)、そして外部ディスプレイへの映像出力という3つの重要な役割を1つのポートでこなします。
実際に、付属のACアダプタだけでなく、手持ちのAnker製GaN充電器を使ってFreeBook (N100)を充電でき、外出時の荷物を減らせるメリットを感じました。また、外付けSSDとの間で大容量ファイルをやり取りする際も、USB 3.0の速度でスムーズに行えます。
個人的に最も恩恵を感じたのは映像出力機能です。自宅のLG製4Kモニターに接続してデスクトップを拡張し、広々とした作業スペースで複数のアプリケーションを同時に開いて作業する、といったことがケーブル一本で実現できました。
さらに、手持ちのUSB-Cドッキングステーション(例えば、HP製のThunderbolt Dockなど)を介して、キーボード、マウス、有線LAN、そして2台の外部モニター(ワイドモニターとウルトラワイドモニター)に同時接続し、本体ディスプレイと合わせて合計3画面での運用も可能でした。この柔軟な拡張性は、この価格帯のノートパソコンとしては特筆すべき点です。
左側面のUSB Type-Cと安心のイヤホンジャック
左側面に配置されたUSB Type-Cポートは、USB 2.0規格で、主にデータ転送に用いられます。メーカーの意図としては、マウスなどの低速な周辺機器の接続を想定しているのかもしれませんが、個人的には、右利きのユーザーが多いことを考えると、マウス接続用としては右側面に欲しかったと感じます。このポートは映像出力や充電には対応していません。
そして、今では搭載されない機種も増えてきた3.5mmイヤホンジャックがしっかりと備わっているのは嬉しいポイントです。Bluetoothイヤホンも便利ですが、充電切れの心配がなく、遅延も少ない有線イヤホン(例えば、愛用のSony MDR-EX155など)で音楽を高音質で楽しんだり、ZoomやMicrosoft Teamsでのオンライン会議でマイク付きヘッドセットを安定して使用したりする際には、やはりこのジャックの存在は心強いです。
USB Type-Cへの完全移行:メリットと考慮すべき点
CHUWI FreeBook (N100)のインターフェースで最も大きな特徴であり、同時にユーザーを選ぶポイントとなるのが、従来のUSB-Aポートを搭載していない点です。これは、より薄型で洗練されたデザインを実現し、USB Type-Cという将来性のある規格に一本化するという先進的なアプローチと言えます。
しかし、現実問題として、私たちが日常的に使用するUSBメモリ、外付けHDD、マウス、キーボードなどの多くは、依然としてUSB-A端子を採用しています。そのため、これらの機器をFreeBook (N100)で利用するには、USB Type-C対応の製品に買い替えるか、USBハブや変換アダプタが別途必要になります。個人的には、まだUSB-Aポートが1つでもあると安心感があると感じており、この点は購入前に考慮すべき重要なポイントです。
CHUWI自身も別売りのUSB-Cハブを用意していることからも、この割り切りに対するフォローの必要性を認識しているのでしょう。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) インターフェースの魅力と留意点
- 多機能なUSB Type-Cポート: 右側面に2基搭載された全機能USB Type-Cポートは、PD充電、高速データ転送、映像出力に対応し、高い利便性と拡張性を提供します。
- 3画面出力も可能な映像機能: ドッキングステーションなどを活用すれば、本体ディスプレイを含め最大3画面でのマルチディスプレイ環境を構築できます。
- 伝統的な3.5mmイヤホンジャック搭載: 有線イヤホンやヘッドセットを安定して使用でき、音質や遅延を気にするユーザーには嬉しい仕様です。
- USB-Aポートの非搭載: USB Type-Cへの完全移行は先進的ですが、従来のUSB-A機器の利用にはハブや変換アダプタが必須となります。
- シンプルな構成: ポート数は限られますが、USB Type-Cの多機能性により、多くのニーズに対応可能です。
通信性能:FreeBook (N100) – 途切れない快適さを実現するWi-Fi 6とBluetooth 5.2
ここでは、現代のノートパソコンにとって生命線とも言えるワイヤレス通信性能に焦点を当て、CHUWI FreeBook (N100)が搭載する最新規格のWi-Fi 6とBluetooth 5.2が、どのように日々のインターネット利用や周辺機器との連携を快適にしてくれるのかを、具体的な使用シーンを交えながらご紹介します。安定した通信環境は、ストレスフリーなデジタルライフの基盤です。
次世代の高速インターネット体験:Wi-Fi 6 (802.11ax) の実力
CHUWI FreeBook (N100)は、最新の無線LAN規格であるWi-Fi 6 (802.11ax)に対応しています。これは、一世代前のWi-Fi 5 (802.11ac)と比較して、通信速度が向上しているだけでなく、多くのデバイスが同時に接続されている環境下での安定性や、通信の遅延が少ないといった大きなメリットがあります。
また、省電力性も改善されており、ノートパソコンのバッテリー駆動時間にも好影響を与えます。もちろん、従来の2.4GHz帯と高速な5GHz帯のデュアルバンドに対応しているため、利用環境に応じて最適な周波数帯を選択できます。
実際にFreeBook (N100)でWi-Fi 6対応のルーター(例えば、NEC AtermシリーズのWi-Fi 6対応モデルなど)に接続して使用してみると、その恩恵を実感できます。大容量のファイル、例えばGoogle Driveに保存している数GBの動画データをダウンロードする際も、以前のWi-Fi 5環境と比べて明らかに速く完了しました。また、Netflixで4K HDRの高画質映画をストリーミング再生する際も、読み込みで待たされることなく、スムーズに視聴を開始できました。
個人的に重要だと感じたのは、Microsoft TeamsやZoomを使ったオンライン会議での安定性です。映像や音声が途切れることなく、クリアなコミュニケーションが可能で、自宅でのリモートワークが非常に快適になりました。カフェなどの電波が混み合いやすい場所でも、比較的安定した接続を維持できていた点も評価できます。
スムーズな周辺機器連携:Bluetooth 5.2のメリット
ワイヤレスイヤホンやマウス、キーボードといった周辺機器との接続に欠かせないBluetoothも、FreeBook (N100)は最新規格に近いBluetooth 5.2に対応しています。Bluetooth 5.2は、従来のバージョンと比較して、接続の安定性向上、低遅延化、そして省電力性能の改善が図られています。また、対応機器との通信距離も長くなっています。
この恩恵は、日常的に使用するワイヤレスデバイスとの連携で体感できます。例えば、愛用しているSonyのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」を接続して音楽を聴いたり、動画を視聴したりする際に、音の途切れや遅延がほとんど感じられず、非常に快適でした。また、Logicoolのワイヤレスマウス「MX Master 3S」との接続も瞬時に行われ、カーソルの動きもスムーズで、作業中のストレスがありません。
複数のBluetoothデバイス、例えばイヤホンとマウスを同時に接続して使用するような場面でも、接続が不安定になることはありませんでした。スマートフォン(例えば、PixelシリーズやGalaxyシリーズ)との間でNearby Share機能を使ってファイルを送受信する際も、安定かつ迅速に行えました。
安定したワイヤレス環境がもたらす生産性の向上
CHUWI FreeBook (N100)が提供する安定したWi-Fi 6とBluetooth 5.2の通信環境は、日々の作業効率やエンターテイメント体験を大きく向上させてくれます。インターネット接続が不安定だったり、ワイヤレスデバイスの接続が頻繁に途切れたりすると、作業が中断され、大きなストレスを感じるものです。
その点、FreeBook (N100)は、オンラインでの共同作業、例えばGoogleドキュメントでの複数人によるリアルタイム編集や、OneDriveのようなクラウドストレージとのスムーズな同期といった場面で、その真価を発揮します。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) 通信性能の魅力
- 最新のWi-Fi 6対応: 高速かつ安定したインターネット接続を実現し、大容量データの送受信や高画質ストリーミングも快適です。
- 混雑環境でも安定: 多数のデバイスが接続する環境や電波が混み合う場所でも、比較的安定した通信を維持します。
- Bluetooth 5.2搭載: ワイヤレスイヤホンやマウス、キーボードなどの周辺機器と、低遅延かつ安定した接続が可能です。
- 省電力設計: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2ともに省電力性が向上しており、バッテリー駆動時間に貢献します。
- デュアルバンドWi-Fi: 2.4GHz帯と5GHz帯に対応し、環境に応じた最適な接続を選択できます。
- ストレスフリーなワイヤレス体験: 安定した通信環境により、作業の中断を防ぎ、生産性の向上に繋がります。
バッテリー性能レビュー:FreeBook (N100) – モバイル利用のスタミナとPD急速充電の実力
ここでは、ノートパソコンをどこへでも気軽に持ち運んで使う上で欠かせないバッテリー性能に焦点を当てます。CHUWI FreeBook (N100)がどれくらいのバッテリー駆動時間を持ち、充電機能はどの程度便利なのか、実際のテスト結果や使用感を交えながら、その実力を探っていきます。モバイルノートとしての使い勝手を左右する重要なポイントです。
バッテリーの基本スペックと充電環境
CHUWI FreeBook (N100)は、38Wh(7.6V/5000mAh)の容量を持つ高密度ポリマーリチウムバッテリーを内蔵しています。付属のACアダプタは12V/3Aの24W出力のもので、ケーブルの途中に電源ボックスがあるタイプです。個人的には、このアダプタのプラグ部分が折りたためないため、持ち運びの際には少しかさばる印象を受けました。
しかし、FreeBook (N100)の大きな魅力の一つが、USB Power Delivery(PD)による急速充電に対応している点です。これにより、付属のアダプタだけでなく、市販のPD対応充電器やモバイルバッテリーを使って充電することができます。例えば、私が試したAnkerの「PowerPort Atom III 45W Slim」のようなコンパクトなPD充電器でも問題なく充電でき、外出時の荷物をスマートにできます。
充電時の電力は、純正アダプタで16~17W程度、PC動作時は20W前後、高負荷な作業中は35W前後で推移していました。手持ちの60WクラスのPD充電器を使っても、PCが受け入れる電力は最大で36W程度と、純正アダプタと大きな差はありませんでした。つまり、より高出力な充電器を用意しても充電速度が劇的に速くなるわけではありませんが、汎用性の高いPD充電器が使えるメリットは大きいです。
気になるバッテリー駆動時間:公称値と実際の持ちは?
メーカーの公式発表では、FreeBook (N100)のバッテリー駆動時間は6~8時間とされています。「低消費電力プロセッサーとマシン全体の高効率管理により、一日中安心して使用できる」とのことですが、実際のところはどうでしょうか。
私が行ったテストの一つとして、YouTubeでフルHD(1080p)の動画を画面輝度50%の状態で連続再生してみました。その結果、約6時間でバッテリー残量が6%となりました。1時間あたり13~17%程度のペースで減少しており、動画視聴のような比較的負荷の軽い作業であれば、公称値に近い駆動時間が期待できそうです。
この結果から、ウェブブラウジングやMicrosoft Wordでの文書作成といった一般的な作業であれば、5時間程度は安心して使えるのではないかと感じました。
一方で、海外のレビューサイト「TechRadar」がPCMark 10のバッテリースコアを計測したところ、4時間49分という結果も報告されています。このテストはより実作業に近い負荷をかけるため、やや厳しい数値が出ています。
利用シーンで変わるバッテリー持続力
これらの結果から言えるのは、バッテリーの持ちは使い方によって大きく変動するということです。例えば、画面の輝度を下げたり、バックグラウンドで動作するアプリケーションを整理したりすることで、駆動時間は延びる傾向にあります。
省電力なIntel N100プロセッサを搭載しているとはいえ、連続して負荷の高い作業、例えば複数のアプリケーションを同時に動かしたり、頻繁にオンライン会議(ZoomやMicrosoft Teamsなど)でカメラやマイクを使用したりする場合は、バッテリーの消費も早まります。
個人的な感覚としては、「1日中ACアダプタなしで使い倒せる」というほどではありませんが、例えば午前中にカフェで数時間作業し、午後に移動して短時間使う、といった使い方であれば、ACアダプタを持ち歩かなくても何とかなる場面はあるかもしれません。しかし、終日外出してヘビーに使うのであれば、充電環境を確保しておくか、PD対応のモバイルバッテリーを携帯するのが賢明です。
モバイルでの利便性と今後の期待
PD充電に対応している点は、モバイル利用において非常に大きなアドバンテージです。最近では多くのスマートフォンもUSB Type-CとPD充電に対応しているため、充電器を一つにまとめられる可能性があります。これにより、カバンの中身を少しでも減らせるのは嬉しいポイントです。
バッテリー駆動時間については、使い方次第ではもう少し伸びてほしいと感じる部分もありますが、この価格帯と本体の薄さ・軽さを考慮すると、一定のバランスは取れていると言えるでしょう。今後のソフトウェアアップデートなどで、さらに電力効率が最適化されることにも期待したいところです。
まとめ:CHUWI FreeBook (N100) バッテリー性能のポイント
- 38Whのバッテリー容量: 標準的な容量で、日中のモバイル利用をサポートします。
- PD急速充電対応: 汎用性の高いUSB Type-C経由でのPD充電が可能で、外出先での充電が容易です。
- 実測駆動時間は利用状況次第: 動画再生では約6時間、より負荷の高いテストでは約5時間弱と、使い方によって変動します。
- 省電力プロセッサN100搭載: 電力効率の良いプロセッサがバッテリー駆動に貢献しています。
- ACアダプタの携帯性: 付属アダプタのプラグは折り畳めませんが、コンパクトなPD充電器で代替可能です。
- 総合的なモバイル性: 終日ヘビーユースには工夫が必要ですが、PD充電の利便性と合わせて、日中の短時間利用や計画的な充電で十分活用できます。
CHUWI FreeBook (N100) のメリット・デメリット
「CHUWI FreeBook (N100)」は、魅力的なスペックと手頃な価格で注目を集める2-in-1ノートパソコンです。ここでは、実際に使用して感じた主なメリットと、購入前に考慮しておきたいデメリットをコンパクトにまとめました。
【メリット】
メリット1:高精細で作業しやすいディスプレイ
13.5インチのIPS液晶は2256×1504という2K解像度を誇り、非常にシャープで鮮明な表示を実現します。特にアスペクト比が3:2であるため、ウェブサイトの閲覧や文書作成といった縦長のコンテンツを扱う際に情報量が多く、作業効率が向上します。100% sRGBの色域と10点マルチタッチ、スタイラスペン(別売)にも対応しており、クリエイティブな作業から直感的な操作まで幅広く活用できます。
メリット2:価格以上の質感と2-in-1の利便性
フルメタル(アルミニウム合金)の筐体は、5万円台のノートパソコンとは思えないほどの高級感と剛性を備えています。約1.36kgと比較的軽量で、厚さも17.2mmとスリムなため、持ち運びにも便利です。360度回転するヒンジにより、ノートパソコンモードだけでなく、テントモードやタブレットモードとしても利用でき、利用シーンに合わせて柔軟にスタイルを変えられるのが大きな魅力です。
メリット3:期待を上回るプロセッサとメモリ性能
搭載されているIntel N100プロセッサは、エントリー向けながら前世代のN5100や数年前のCore iシリーズと比較しても遜色ない処理能力を発揮します。日常的なウェブブラウジング、オフィスソフトの利用、動画視聴などは非常に快適です。メモリには高速なLPDDR5規格のものを12GBと十分に搭載しており、複数のアプリケーションを同時に起動するマルチタスクもスムーズにこなします。
メリット4:高速大容量ストレージと最新の通信機能
ストレージには512GBのPCIe NVMe SSDを採用しており、OSやアプリケーションの起動、ファイルの読み書きが非常に高速です。大容量なので、多くのデータやソフトウェアを安心して保存できます。また、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しているため、高速で安定したワイヤレス通信が可能です。オンライン会議や大容量ファイルのダウンロードも快適に行えます。
メリット5:充実したインターフェースと快適な入力環境
USB Type-Cポートを合計3基搭載し、そのうち右側面の2基は充電(PD対応)、データ転送、映像出力に対応する全機能ポートです。これにより、外部ディスプレイへの接続やドッキングステーションの利用など、拡張性も確保されています。キーボードはバックライトを搭載し、標準的なキーピッチと十分なストロークで、長時間のタイピングでも疲れにくい快適な打鍵感を提供します。
【デメリット】
デメリット1:インターフェースと入力環境における注意点
USB Type-Cポートが主体で、従来のUSB-Aポートはありません。そのため、多くの既存周辺機器の利用には変換ハブが必須です。左側面のUSB Type-CポートはUSB 2.0規格です。キーボードはUS配列でEnterキー右に特殊なキー列があり、慣れが必要です。タッチペンは別売りです。
デメリット2:バッテリーと携帯性に関する留意点
バッテリー駆動時間は、利用状況により公称値より短くなることがあります。特に負荷の高い作業では、こまめな充電が求められるでしょう。付属ACアダプタのプラグが折りたためないため、持ち運びの際に少し場所を取る可能性があります。
デメリット3:一部搭載機能の性能と拡張性の限界
セキュリティ面では、指紋認証や顔認証といった便利な生体認証機能は搭載されていません。内蔵カメラの画質は1MPと標準的で、高画質を求める用途には向きません。また、メモリはオンボード実装のため、購入後の増設は不可能です。
デメリット4:視聴体験における細かな制約
ディスプレイは鮮やかですが光沢タイプのため、強い光源のある環境では映り込みが気になることがあります。スピーカーはクアッド構成ですが、Dolby Audioのような特定の高音質化技術には対応しておらず、音質に強いこだわりがある場合は物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ
CHUWI FreeBook (N100)は、高精細なディスプレイ、質感の高い筐体、日常利用には十分な性能を兼ね備え、特に2-in-1としての柔軟な使い方を求めるユーザーにとって非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。USB-Aポートがない点やキーボード配列、バッテリー駆動時間といったいくつかの留意点を理解した上で選べば、満足度の高い一台となるでしょう。
CHUWI FreeBook (N100)のスペック(仕様)
- ディスプレイ 13.5インチ、解像度2256 × 1504 ドットのIPS
※2K/3:2/10点マルチタッチ/360度回転/sRGB100% - プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N100
※10nm/4コア/4スレッド/最大3.4GHz - GPU Intel UHD Graphics
- RAM(メモリ) 12GB LPDDR5
- ストレージ 512GB PCIe SSD
- バッテリー 38Wh (7.6V/5000mAh)
- 駆動時間 6~8時間
- 充電 PD3.0急速充電、ACアダプター、12V/3A
- カメラ 1MP
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 (802.11ax)、Bluetooth 5.2
- インターフェース UBS Type-C (フル機能/PD3.0充電/USB3.0転送/DP映像出力) x2、USB2.0 x1、3.5mmイヤホンジャック
- スピーカー クアッドスピーカー、ステレオサウンド
- マイク 搭載
- スタイラスペン 筆圧検知4096段階、別売、Microsoft Pen Protocol (MPP)に対応
- キーボード バックライト付き、ベゼルレスフルサイズキーボード
- 冷却システム 冷却ファン、純銅製ヒートパイプ、静音
- 筐体 航空グレードのアルミニウム合金、ユニボディデザイン、と耐衝撃性
- OS Windows 11 Home
- サイズ 301.4 x 267.35 x 17.2(H) mm
- 重量 1.36kg
- カラー スペースグレー
- 付属品 12V/3A ACアダプタ、PSE, CE, UL, FCC,3C 認証、取扱説明書、適合証明書、品質証明書、保証カード
CHUWI FreeBook (N100) 総合評価:星とコメントで徹底解説
「CHUWI FreeBook (N100)」は、携帯性と多機能性を両立させた2-in-1ノートパソコンです。前モデルから大幅な進化を遂げた本機の魅力を、各項目ごとの星評価とコメント、そして総合的な評価を通じて詳しくご紹介します。
各項目の評価とコメント
スペック:★★★★☆ 日常作業を快適にこなす大幅なパワーアップ
FreeBook (N100)は、プロセッサにIntel N100を採用し、前モデルのCeleron N5100からCPUベンチマークスコアで約2倍以上の性能向上を実現しています。メモリもLPDDR5規格の12GB、ストレージは高速な512GB PCIe SSDへと大幅に強化されました。これにより、OSやアプリケーションの起動、複数作業の同時進行などが非常にスムーズになり、日常的な作業でストレスを感じることは少ないでしょう。価格を考えれば非常に満足度の高いスペックです。
通信性能:★★★★☆ 最新規格で安定したワイヤレス環境
Wi-Fi 6 (802.11ax)とBluetooth 5.2に対応しており、前モデルのWi-Fi 5、Bluetooth 4.2から大きく進化しました。Wi-Fi 6により、対応ルーター環境下ではより高速で安定したインターネット接続が期待でき、特に多くのデバイスが接続する環境での快適性が向上します。Bluetooth 5.2も、ワイヤレスイヤホンやマウスといった周辺機器との接続安定性や低遅延に貢献し、快適なワイヤレス環境を提供します。
機能性:★★★★☆ 2-in-1の利便性と充実の基本機能
360度回転するヒンジによる2-in-1機構は健在で、ノートパソコンモードに加え、テントモードやタブレットモードなど、利用シーンに合わせて柔軟にスタイルを変えられます。タッチディスプレイは筆圧検知4096段階のスタイラスペン(別売、MPPペンも利用可)に対応し、手書き入力も可能です。全機能対応のUSB Type-Cポートや、静音性に配慮された冷却システムも搭載しており、基本的な機能はしっかりと押さえられています。
デザイン:★★★★☆ 価格以上の高級感と優れた携帯性
航空グレードのアルミニウム合金を採用したボディは、スペースグレイの落ち着いたカラーリングと相まって、価格以上の高級感を醸し出しています。厚さ17.2mm、重さ約1.36kgというスリムで軽量な設計は、持ち運びにも便利です。狭額縁ディスプレイもスタイリッシュで、全体として洗練された印象を受けます。
使いやすさ:★★★★☆ 快適な入力と柔軟な利用シーン
バックライト付きのキーボードは、US配列である点に慣れが必要ですが、十分なキーピッチとストロークがあり、快適なタイピングが可能です。大型のタッチパッドも操作性に貢献します。Windows 11 Homeを搭載し、最新のOS環境で直感的に使用できます。2-in-1の特性を活かせば、プレゼンテーションから動画視聴、電子書籍の閲覧まで、幅広い用途に対応できる使い勝手の良さがあります。
コストパフォーマンス:★★★★☆ 納得の価格で手に入る多機能性
2023年11月に発売されたこのN100搭載モデルは、前モデルからの確実なスペックアップを果たしながら、比較的手に取りやすい価格設定が魅力です。特にプロセッサ性能の向上は目覚ましく、この価格帯でこのパフォーマンスと2-in-1の機能性を両立している点は高く評価できます。日常的な用途であれば、十分以上の価値を感じられるでしょう。
総評:★★★★☆
バランスの取れた進化で幅広いユーザーにおすすめ
CHUWI FreeBook (N100)は、2021年12月に登場した前モデル「CHUWI FreeBook」からCPU、メモリ、ストレージ、通信機能といった主要スペックを大幅に向上させた、正統進化モデルと言えます。特にIntel N100プロセッサの採用は、エントリークラスの2-in-1 PCの使い勝手を大きく向上させました。
アルミニウム合金製の質感の高いボディ、360度回転するタッチ対応ディスプレイ、筆圧ペン対応といった魅力的な特徴はそのままに、中身が現代的にアップデートされたことで、より多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
ウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴といった日常的なタスクはもちろん、簡単な画像編集やタブレットとしての利用など、幅広いシーンでの活躍が期待できます。価格を考慮すれば、非常にバランスの取れた一台です。
価格と購入について
「FreeBook N100」の発売時の価格は約55,900円(税込)からとなっています。CHUWI公式サイトや各種オンラインストアでは、セールやクーポンが提供されることもあり、さらにお得に購入できるチャンスもあります。Intel N100プロセッサを搭載し、2-in-1機能も備えたコストパフォーマンスの高いノートパソコンを探している方には、ぜひ検討していただきたいモデルです。
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CHUWI FreeBook (N100)の価格・購入先
CHUWI 日本公式ストア
55,900円 (税込)で販売されています。
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ECサイト
- Amazonで55,900円(税込・6000円OFFクーポン付きで実質49,900円)、
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- ヤフーショッピングで54,900円、
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- 米国 Amazon.comで$359.99、
で販売されています。
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