「GPD P2 MAX」は最強のUMPCか? OneMix 3 と比較


AmazonにWindows 10を搭載した8.9型の超小型ノートPC「GPD P2 MAX」が販売されている。8.9インチの大型液晶ディスプレイを搭載したUMPCとして注目の製品。「OneMix 3」よりも優れている面がある。

「GPD P2 MAX」は「OneMix 3」を超えるUMPCか?

「GPD P2 MAX」の最大の注目点は8.9インチに大型化した液晶ディスプレイだろう。7.0インチだった「GPD Pocket2」から1.9インチ大型化。8.4インチの「OneMix 3」と比べても0.5インチも大きいことになる。

もちろん、大型化したとはいえ、重さ650gで従来通りの携帯性を維持。Intel Core m3-8100y デュアルコアCPUと8/16GBストレージとの組み合わせで動画編集やゲームをこなせるほどパワフルに動作する。

また、最大12時間駆動するバッテリーを搭載。大きめのタッチパッドを備えたキーボードでマウスなしでも快適に文書作成できるようになっている。

GPD P2 MAX」の価格は現在 87,990円(Amazon)。すでに販売されている「OneMix 3」は96,999 円で、約1万円ほど安いことになる。

ただし、8.4型「OneMix 3」や7.0型「OneMix 1S」には「GPD P2 MAX」にはない優れた機能もある。「GPD P2 MAX」を購入する前に両機種との違いをはっきりと知っておいた方がいいだろう。

公式製品紹介ページ(海外)はこちら
http://gpdjapan.com/gpd_pocket2_max/

非公式レビュー動画 ディスプレイやボディの質感・ゲームプレイの様子が分かる

「GPD P2 MAX」スペック 詳細

8.9インチに大型化したUMPC

GPD P2 MAX」はWindows 10を搭載した8.9型の超小型ノートPC(UMPC)。重さ650gのボディにIntel Core m3-8100y デュアルコアCPUと8/16GBストレージを搭載。10点マルチタッチに対応したWQXGA液晶、最大12時間駆動する9200mAhバッテリー、512GB SSD、QWERTYキーボード、液体冷却放熱パイプ+ファンを備えるほか、指紋認証(電源ボタン)、Wi-Fiデュアルバンド、USB Type C、ミラキャスト(WiDi)、スタイラスペンによる手書き入力、急速充電 にも対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは8.9インチ、解像度2,560×1,600のIPS液晶を搭載。アスペクト比 16:10、視野角 178°のWQXGA液晶で、80.9%の画面比率を実現。コントラスト 1000:1、ピクセル密度340 ppiの明るくクリアな映像で、sRGB カバー率 100% も実現している。また、10点マルチタッチに対応。スタイラスペンによる手書き入力にも対応している。

なお、「OneMix 3」は8.4インチ、解像度2,560×1,600の IPS液晶を搭載していた。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサは Intel Core m3-8100y デュアルコア 1.10GHz~3.4GHz 、RAMは8GB or 16 GBを搭載。14nmプロセスで製造された64ビット対応の2コア、4スレッドのプロセッサで、最大最大 3.40 GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は lntel UHD Graphics 615 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

なお、「OneMix 3」のプロセッサは Intel Core m3-8100Y デュアルコア 1.10GHz~3.4GHzで 、RAMは8GB、グラフィック(GPU)はIntel HD Graphics 615を採用していた。

ベンチマークのスコアは?

Passmarkによるベンチマークスコアは「3562」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「3990」、マルチコアで「6624」。

バッテリー容量や駆動時間はどうなってる?

バッテリー容量は9200mAh。駆動時間 はフル充電で8〜12 時間ほど。また、充電は30W出力の専用電源アダプタを使用し、PD 2.0の急速充電にも対応する(※スマホ用の充電器も使用可能)。

なお、「OneMix 3」のバッテリー容量は8600mAhで、駆動時間は12時間だった。

ストレージ容量はどうなってる?

ストレージ容量は512GB SSD (M.2)。交換にも対応する。

なお、「OneMix 3」のストレージ容量は256GB SSDで、SATA SSDに対応するM.2スロット(2242規格)を利用してストレージを増設することができた。

カメラはどうなってる?

カメラは200万画素。1600 x 1200の高解像度でHDビデオ通話やWeb会議、Skype が利用できる。

なお、「OneMix 3」はカメラが搭載されていなかった。

通信・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2をサポート。

なお、「OneMix 3」はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0をサポートしていた。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースは2 × USBType A,1× USB Type C、Micro HDMI出力、3.5mmジャック。スピーカー x2とマイクも内蔵する。内蔵センサーは Hall Sensor(ホールセンサー)。

なお、「OneMix 3」のインターフェースはUSB 3.0×2(1つはType-CでUSB PD充電対応)、microSDカードリーダ、Micro HDMI出力、3.5mmジャックだった。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは約213×149.5×5.5~14.2mm (幅×奥行き×高さ)で、重量は約650g。カラーはブラック、シルバーをラインナップする。

なお、「OneMix 3」のサイズは約204×129×14.9mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約650gだった。

「GPD P2 MAX」 スペック 一覧

  • ディスプレイ 8.9インチ解像度2,560×1,600のIPS 液晶
    ※16:10 / 視野角 178° / 色 70.8%(NTSC) / 100%(sRGB) / コントラスト 1000:1 / 300nits (Typ.) 240nits (Min.) / 340 ppi / 10タッチ サポート / WQXGA
  • プロセッサ Intel Core m3-8100y デュアルコア 1.10GHz~3.4GHz
    ※ Intel 3965Yプロセッサモデルもあり
  • GPU lntel UHD Graphics 615
  • RAM 8GB or 16 GB LPDDR3
  • ストレージ容量 512GB M.2 SSD
    ※交換可能
  • バッテリー 9200mAh
  • カメラ 200万画素
  • 通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
  • インターフェース 2 × USBType A,1× USB Type C、microSDカードリーダ、Micro HDMI出力、3.5mmジャック
  • OS Windows 10 Home 64bit

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「GPD P2 MAX」VS「OneMix 3」

GPD P2 MAX」と「OneMix 3」はどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。

ディスプレイが0.5インチ大きい

「GPD P2 MAX」は8.9インチ、解像度2,560×1,600のIPS液晶を搭載。一方、「OneMix 3」は8.4インチ、解像度2,560×1,600の IPS液晶を搭載。「GPD P2 MAX」の方が0.5インチ大きくなり、より見やすくなっていることが分かる。

ストレージ容量が2倍多い

「GPD P2 MAX」は512GB ( SSD M.2)を搭載。一方、「OneMix 3」は256 GB( SSD M.2)を搭載。「GPD P2 MAX」の方が2倍ストレージ容量が多く、より多くのデータを保存できるようになっていることが分かる。

カメラが使える

「GPD P2 MAX」は200万画素カメラを搭載し、1600 x 1200の高解像度でHDビデオ通話やWeb会議、Skype が利用できるようになっている。一方、「OneMix 3」はカメラは非搭載で、単体ではHDビデオ通話やWeb会議などが利用できない。

SDカードリーダーがない

「GPD P2 MAX」はSDカードリーダーが搭載されていない。一方、「OneMix 3」はmicroSDカードスロット (SDXC対応)に対応し、ストレージ容量を拡張することができる。

筆圧4096段階の手書き入力に対応していない

「OneMix 3」は筆圧4096段階のSurface Pen(別売)が利用できるようになっている。一方、「GPD P2 MAX」はスタイラスペンで手書き入力できるようになっているものの、筆圧4096段階の手書き入力には対応していない。

360度回転ヒンジがない

「OneMix 3」は360度回転ヒンジを搭載し、タブレットスタイルで使用できるというメリットがある。一方、「GPD P2 MAX」は360度回転ヒンジがなく、ノートPCスタイルで使用することになる。

5段構成のキーボード

「GPD P2 MAX」は5段構成のキーボードを搭載している。一方、「OneMix 3」は6段構成のキーボードを搭載。「GPD P2 MAX」はタッチパッドを搭載しているために、キーボードの構成が「OneMix 3」よりも1段少なくなっている。

USB-Aポートを2つ搭載

「GPD P2 MAX」はUSB-Aポートを2つ搭載している。一方、「OneMix 3」は1つだけしか搭載していない。「GPD P2 MAX」の方がより多くの周辺機器と接続できるというメリットがある。

ステレオスピーカーを搭載

「GPD P2 MAX」は本体にサウンドチップとステレオスピーカーを搭載しているため、クオリティの高い音質で音楽を楽しめる。一方、「OneMix 3」はモノラルスピーカーで音質があまりよくない。

タッチパッド搭載

「GPD P2 MAX」はキーボードの下部に大きめのタッチパッドを搭載し2本指のスクロールやクリック操作が利用できるようになっている。一方、
「OneMix 3」にはタッチパッドが搭載されていない。

「GPD P2 MAX」は買うべきか?

GPD P2 MAX」は本当に買うべき超小型ノートPC(UMPC)なのだろうか? メリットやデメリット、「OneMix 3」との比較を参考にしながら、その是非を明らかにしてみよう。

<メリット>

・液晶ディスプレイが大きめで高精細

※8.9インチ、解像度2,560×1,600のIPS液晶
※「OneMix 3」は8.4インチ、解像度2,560×1,600の IPS液晶

・ハイスペックで高速動作

※ Intel Core m3-8100y + 8GB or 16 GB メモリ搭載

※動画編集はゲームプレイも快適に動作する

・ストレージ容量が2倍多い

※512GB SSD
※「OneMix 3」は256GB SSD

・ビデオ通話が利用できる

※200万画素カメラあり
※「OneMix 3」はなし

・重さ650gで携帯性に優れる

・12時間 駆動するバッテリー

・アルミ製ボディで高級感もあり

・USB-Aポートが2つある

※「OneMix 3」は1つだけ

・ステレオスピーカーで音がいい

※「OneMix 3」はモノラルスピーカー

・大きめのタッチパッドを搭載

※2本指のスクロールとクリックをサポート
※「OneMix 3」にはない

・価格が安い

※Amazonで87,990円
※「OneMix 3」は96,999 円
※「OneMix 3S」は123,999円

<デメリット>

・SDカードリーダーがない

※「OneMix 3」はSDカードリーダーを搭載

・筆圧4096段階に対応していない

※「OneMix 3」は筆圧4096段階のSurface Pen(別売)が利用できる

・キーボードにバックライトが搭載されていない

※「OneMix 3」はバックライトが搭載されている

・360度回転ヒンジがない

※「OneMix 3」は360度回転ヒンジを搭載し、タブレットスタイルで使用できる

・キーボードがやや窮屈で打ちづらい

※5段構成
※「OneMix 3」は6段構成

総合 評価

「GPD P2 MAX」のレビュー動画を見て改めて感心したのは、高速な動作スピードだ。 Intel Core m3-8100y プロセッサは想像以上に高速な処理が可能なようで、ゲームはもちろん動画編集までサクサクとこなせるほどだ。また、8.9インチになった液晶ディスプレイは高解像度・広視野角で発色もよく、ゲームの映像が通常のノートPCよりも美しく見える。

さらに驚いたのが、ボディの質感の高さだ。アルミ素材で高級感もあり、しかも薄く軽い。毎日持ち歩いて情報収集や文書作成をしたい人にとってはこれ以上理想的なものは他にないだろう。

ただし、今回比較した「OneMix 3」とは全くの別カテゴリーに属する超小型ノートPC(UMPC)である点は留意しておいた方がいいだろう。「GPD P2 MAX」は「OneMix 3」とは違い、360度回転と筆圧4096段階の手書き入力には対応していない。しかし、その分、大きめのタッチパッドを搭載しており、ノートPCとしての使い勝手は優れている。

タブレットスタイルや手書き入力をしないで、あくまでノートPCスタイルで使いたいのであれば、「OneMix 3」よりも「GPD P2 MAX」がおすすめだ。

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