2018年に発売されたUMPC「GPD Pocket2」の特徴、スペック、魅力、価格を紹介します。
※2022年1月下旬、「GPD Pocket 3」が発売されました。
「GPD Pocket2」の特徴
「GPD Pocket2」は手のひらサイズのハイスペックな超小型ノートPC。465gのボディは前モデルよりも57%の薄型化を実現しており、より携帯しやすくなっている。動作面では第 7 世代(Kaby Lake)のIntel Core m3プロセッサと8GB RAMを搭載し、高速に動作。ディスプレイ解像度は解像度1920 x 1200ドットでマルチタッチにも対応している。
また、速度が向上した大容量 128GB eMMC ストレージを搭載。6800mAhバッテリー搭載で最大8 時間ほど駆動する。そのほか、キーボードの右上に光学式ポインティングデバイスを搭載。アクティブ冷却を採用し、長時間の駆動でも高い性能を維持できる。
「GPD Pocket2」のスペック
- ディスプレイ 7.0インチ解像度1920 x 1200ドットのIPS液晶
※ 16:10 / マルチタッチ / Gorilla Glass 4 / FHD / 323ppi - プロセッサ Intel Core m3-7y30 デュアルコア 1.00 Ghz
※4MBキャッシュによる最大2.60GHzのターボブーストをサポート - GPU インテル HD グラフィックス 615
- RAM(メモリ) 8GB
- ストレージ 128GB eMMC
- 外部ストレージ micro SDカードで最大400GBまで拡張可能
※2つのUSB Aポートと組み合わせることで2.4TBまで拡張可能 - バッテリー 6800mAh
- 駆動時間 約6~8 時間の連続駆動が可能
- 充電 PD 2.0プロトコルに基づいた5V / 2A高速(急速)充電に対応。30分で50%まで充電できる。
- 通信 WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.1 ※WiDi対応でワイヤレスでディスプレイ出力可能
- インターフェース USB A x2 、USB C x1、HDMI、microSDカードスロット、VGA、Ethernet、3.5mmステレオジャック
- キーボード 人間工学に基づいた独立したキーキャップ、光学式ポインティングデバイス
- 筐体の素材 マグネシウム合金のユニボディ設計
- OS Windows 10 Home 64bit
- サイズ 181mm×113mm×8-14mmで、重量は465g。カラーはシルバーをラインナップする。
- 付属品 USB Type-C 電源アダプタ x 1(PSE製品)、保証書 x 1、仕様書 x 1
「GPD Pocket2」の魅力
「GPD Pocket2」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデル「GPD Pocket」、通常のノートPC、テキスト入力マシンのポメラとの違いをふまえて、その魅力と実力について迫ってみたい。
記事作成までの時間を短縮できる
「GPD Pocket2」の最大の魅力は現場で取材した情報をもとにすぐに記事を作成できることにある。ポメラでもテキスト入力は可能であるが、ネットに接続できない上に調べものもできないため、記事を完成させるレベルにまでもっていくことができない。
その点、「GPD Pocket2」はWi-Fiに対応し、スマホのデザリング経由ですぐにネットに接続できる。ネットに接続できれば、調べものも楽々と行うこともでき、必要な情報や画像のデータなどの資料をコピーして直接保存できる。もちろん、デジカメやモバイルスキャナーなどの周辺機器とも接続することもできる。
スペックが高いために、動作スピードも非常に早く、広いスペース不要でどこでも作業できる。カフェや飲食店ではもちろん、厚さ1cmの薄い木製の板(100円ショップにあり)があれば、公園などで膝の上に載せて軽快にタイピングできるだろう。記事をより早く完成させることができれば、その分Web公開までの時間も短縮できる。このスピードの差はWeb全盛の世界において想像以上に膨大な利益をもたらしてくれる。
重いノートPCを持ち歩く必要がなくなる
「GPD Pocket2」を購入するか検討するとき、最大のネックとなるのが価格の高さだろう。Android&Linux搭載の「Gemini PDA」よりは安く済むものの、実売7万円以上となると「ちょっと使ってみる」程度でうかつに手を出すわけにはいかなくなる。しかし、よく考えてみると、通常の最新ノートPCで同程度のCPU処理能力をもつものを購入した場合でも7万円前後はかかり、両者の価格差は思ったよりも少ない。
「GPD Pocket2」に搭載された第 7 世代(Kaby Lake)のIntel Core m3-7y30 デュアルコアCPUは、Intel Atom x7プロセッサを搭載した前モデル「GPD Pocket」よりはるかに処理能力が高く、第4世代のIntel Core i5プロセッサとほぼ同じ処理能力をもつといわれている。
メモリも8GBと余裕があり、画像編集、動画のエンコード、負荷のかかる3Dゲームでも快適に動作する。また、高速な128GB ストレージ、最大8 時間駆動する6800mAhバッテリーを備えており、15インチ前後のハイスペックなノートPCとそれほど大きな差があるわけではない。
そのうえ、重さはたったの465g。前モデル「GPD Pocket」より57%の薄型化を実現したボディは非常に薄く、バッグにもスムーズに収納できる。会社での作業はHDMI経由で大型ディスプレイに出力すれば問題なし。毎日の通勤に重たいノートPCを持ち歩く必要性は完全になくなるに違いない。
初代「GPD Pocket」との違いについて
「GPD Pocket2」は前モデル「GPD Pocket」とどのように違っているのだろうか?
スペックを見てみると、CPU、GPU、バッテリー容量が異なっていることがわかる。特に前モデル「GPD Pocket」のIntel Atom x7プロセッサから第7世代のIntel Core m3-7y30 デュアルコアに変更されたことが大きく、処理スピードは第4世代のcore i5とほぼ同じだと言われている。ただし、その分消費電力が増えており、駆動時間が最大12時間から8時間へと減っている。
そのほかに、最新モデルの「GPD Pocket2」はストレージのスピードも向上しており、ボディも50%薄型化されている。前モデル「GPD Pocket」がキーボード中央付近にポインティングデバイスを備えていたのに対し、最新モデルの「GPD Pocket2」ではキーボードの右上に光学式ポインティングデバイスを搭載している点も大きな違いだ。
「GPD Pocket」のスペック
- ディスプレイは7インチ、解像度1920×1200のIPS液晶
- プロセッサはIntel Atom x7-Z8750 クアッドコア 1.6GHz
- GPUはIntel HD Graphics 405
- RAMは8GB LPDDR3-1600
- ストレージ容量は 128GB eMMC
- バッテリーは7000mAhで、連続駆動時間は12時間
- OSはWindows 10 Home
- サイズは180×106×18.5mmで、重量は480 g
第8Core m3搭載の「GPD Pocket2(8100Y)」が発売開始!
Amazonでは第8世代のCore m3プロセッサ搭載の「GPD Pocket2(8100Y)」も販売されている。スペックは従来の「GPD Pocket2」とほぼ共通しているが、プロセッサが第7世代のCore m3から第8世代のCore m3に変更され、処理速度が向上している。
「GPD Pocket2(8100Y)」のスペック
- ディスプレイは7.0インチ解像度1920×1200の液晶
※マルチタッチ対応/ 323ppi - プロセッサは第8世代 Intel® Core™ m3-8100Y デュアルコア 1.1 GHz
- GPUはIntel® HD Graphics 615
- RAMは8 GB LPDDR3
- ストレージは 128 GB eMMC
- バッテリーは 6,800mAhで駆動時間は8時間
- カメラはなし
- 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.1
- インターフェースは2×USB 2.0 Type-A、1×USB 3.0 Type-C (PD2.0対応)、1×microSDカードスロット (SDXC対応)、1×音声出力とマイクインの3.5mmコンボジャック
- OSはWindows 10 Home (64bit)
ブラック「GPD Pocket2 4GB」も発売開始!
Amazonではブラックカラーを採用した「GPD Pocket2 4/8GB」(アンバーブラック)も販売されている。こちらは通常の「GPD Pocket2 」と違い、Intel Celeron 3965Y デュアルコアCPUと4GB RAMを搭載している。動作スピードは従来モデルよりも劣るが、その分約2万円ほど安くなっており、用途によってはお買い度なモデルとなっている。
ブラック「GPD Pocket2 4GB」のスペック
- ディスプレイは7.0インチ解像度1920×1200の液晶
※マルチタッチ対応/ 323ppi - プロセッサはIntel Celeron 3965Y デュアルコア 1.5 GHz
- GPUはIntel® HD Graphics 615
- RAMは4GB
- ストレージ容量は128GB eMMC
※SDXC対応microSDカードで拡張可能 - バッテリーは6,800mAhで、駆動時間は最大10時間
- カメラはなし
- 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.1
- インターフェースは2×USB 2.0 Type-A、1×USB 3.0 Type-C (PD2.0対応)、1×microSDカードスロット (SDXC対応)、1×音声出力とマイクインの3.5mmコンボジャック
- OSはWindows 10 Home (64bit)
「GPD Pocket2」の価格は?
「GPD Pocket2」は、
Amazonで54,800円、
楽天市場で41,800円 (税込・中古品)、
ヤフーショッピングで75,970 円、
で販売されています。
Amazonで「GPD Pocket2」をチェックする
楽天市場で「GPD Pocket2」をチェックする
ヤフーショッピングで「GPD Pocket2」をチェックする
AliExpressで「GPD Pocket2」をチェックする
米国 Amazon.comで「GPD Pocket2」をチェックする
![](https://ae01.alicdn.com/kf/S7c3bf68ac9b3413792f68c5e201b1bc5d.jpg)
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