「GPD Pocket 3 (2022)」と最新の人気UMPCを徹底 比較!ベンチマークやメリット・デメリット、スペック、評価、詳細な価格情報も掲載しています。
※2024年7月、「GPD Pocket 3 W11(7505)」が発売されました。
※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。
「GPD Pocket 3 (2022)」が発売開始!
2022年1月下旬、日本でGPDの新製品「GPD Pocket 3 (2022)」が発売されました。
両手で持った状態でも快適に操作できる8.0インチのUMPCです。
GPDからは2018年11月にIntel Core m3-7y30 を搭載した「GPD Pocket2」が発売されています。
このモデルは「手のひらサイズでも性能が高い」、「PCゲームも動く」と評判でした。
新モデルは新たにPro版でIntel Pentium Silver N6000 プロセッサを、
Ultimate版でIntel Core i7-1195G7 プロセッサを搭載し、
性能を大幅に強化しているようです。
もちろん、SSDを交換・増設することもできますよ(※メモリ増設は不可)。
それでは早速どんなUMPCなのか、その性能を詳しく見ていきましょう。
公式ページ:GPD Pocket3 国内正規版 | GPDダイレクト|国内修理保証1年間
ベンチマーク
「GPD Pocket 3 (2022)」のPro版とUltimate版のベンチマークを測定してみました。
Pro版はIntel Pentium Silver N6000を、Ultimate版はIntel Core i7-1195G7を搭載しています。
Intel Pentium Silver N6000
PassmarkのCPUベンチマークで「3055」
Geekbench 6のシングルコア「480」、マルチコア「1103」
Cinebench R23 シングルコア「698」
PCMark 10 スコア「2630」
<グラフィック>
Fire Strike グラフィックスコアで「1028」
Time Spy グラフィックスコアで「354」
3DMark Night Raidで「4414」
3DMark Wild Life「2784」
<ゲーム>
ファイナルファンタジー XIV:漆黒のヴィランズ
高品質ノートPC設定で「1827」
Intel Core i7-1195G7
PassmarkのCPUベンチマークで「10798」
Geekbench 6のシングルコア「1842」、マルチコア「5303」
Cinebench R23 シングルコア「1273」、マルチコア「5583」
PCMark 10 スコア「5150」
<グラフィック>
Fire Strike グラフィックスコアで「4584」
Time Spy グラフィックスコアで「1781」
3DMark Night Raidで「12925」
3DMark Wild Life「6939」
<ゲーム>
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク
FHD解像度で高品質(デスクトップPC)設定で「3905」
メリット1:8インチのフルHD液晶・10点マルチタッチに対応
「GPD Pocket 3 (2022)」は8.0インチで解像度1920 x 1200ドットのIPS液晶を搭載しています。また、10点マルチタッチやGorilla Glass 5にも対応しています。
一方、「One-Netbook A1 Pro」は7インチで解像度1920×1200ドットのIPS液晶を搭載しています。「OneMix4」は10.1 インチで解像度2560 x 1600 ドットのLTPS液晶を搭載しています。「AYA NEO」は7インチで解像度1280×800ドットのH-IPS液晶を搭載しています。
メリット2:筆圧感知4096段階のスタイラスペンが使える
「GPD Pocket 3 (2022)」は筆圧感知4096段階のスタイラスペンが使えるようになっています。
一方、「One-Netbook A1 Pro」は2048段階筆圧検知タッチペン(別売)になっています。「OneMix4」は筆圧2048段階のデジタルスタイラスペン(付属)になっています。「AYA NEO」はスタイラスペン入力に対応していません。
メリット3:最大16GBメモリとM.2 SSD 512/1TBストレージ搭載で快適に使える
「GPD Pocket 3 (2022)」は8/16GB LPDDR4Xメモリ搭載でスムーズに動作します。また、M.2 SSD 512/1TBストレージを搭載し、大量のアプリや写真などのデータも保存できます。
一方、「One-Netbook A1 Pro」は16GB LPDDR4xメモリとM.2 SSD 512GBストレージを搭載しています。「OneMix4」は8/16 GB LPDDR4XメモリとM.2 SSD 256/512GB/1TBストレージを搭載しています。「AYA NEO」は16GB LPDDR4メモリとM.2 SSD 500GB/1TBストレージを搭載しています。
メリット4:38.5Whバッテリーで45W PD急速充電に対応
「GPD Pocket 3 (2022)」は38.5Whバッテリー搭載で、Ultimateモデルで9時間、Proモデルで15時間駆動できます。
また、45W PD急速充電も利用できます。
一方、「One-Netbook A1 Pro」は6,000mAhバッテリー搭載でPD充電に対応しています。「OneMix4」は10000mAhバッテリー搭載で45W PD急速充電に対応しています。「AYA NEO」は47Whバッテリー搭載で65W急速充電に対応しています。
メリット5:AACリニア ステレオスピーカー搭載で音がいい
「GPD Pocket 3 (2022)」は2つの最高級AACリニア ステレオスピーカー搭載で高音質なサウンドが楽しめます。
一方、「One-Netbook A1 Pro」と「OneMix4」はモノラルスピーカー(立体音響)を搭載しています。「AYA NEO」はステレオスピーカーを搭載しています。
メリット6:200万画素Webカメラが使える
「GPD Pocket 3 (2022)」は200万画素Webカメラ搭載でWeb会議やチャットなどで活用できます。
一方、「One-Netbook A1 Pro」、「OneMix4」、「AYA NEO」はカメラを搭載していません。
メリット7:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応
「GPD Pocket 3 (2022)」は次世代通信規格「Wi-Fi 6」に対応し、従来よりも約4〜10倍の速度で通信できます。また、Bluetooth 5.0や有線LAN通信に対応しています。
一方、「One-Netbook A1 Pro」、「OneMix4」、「AYA NEO」はWi-Fi 6&Bluetooth 5.0に対応しています。
メリット8:厚さ20mmで重さ725gの超小型アルミボディ
「GPD Pocket 3 (2022)」は厚さ20mmで重さ725gの超小型ボディになっています。筐体の素材は軽くて丈夫なオールアルミニウム(6061)を採用しています。継ぎ目のないユニボディ設計で高級感のある外観になっています。
一方、「One-Netbook A1 Pro」は厚さ19mmで重さ550gになっています。「OneMix4」は厚さ1.1 cmで重さ769gになっています。「AYA NEO」は厚さ20mmで重さ650gになっています。
「GPD Pocket 3」デメリットは2つ!
「GPD Pocket 3」のデメリットを紹介します。
デメリット1:SIMスロットがない
「GPD Pocket 3」はSIMスロットを搭載していないため、SIMカードを本体の中に入れて通信できません。
一方、「One-Netbook A1 Pro」、「OneMix4」、「AYA NEO」も4G LET通信が利用できません。
デメリット2:冷却システムがない
「GPD Pocket 3」は冷却システムを搭載していません。
一方、「AYA NEO」は2021年モデルのみ冷却システムを搭載し、長時間のゲームプレイでもオーバーヒートしないようになっています。
「One-Netbook A1 Pro」と「OneMix4」は冷却システムを搭載していません。
価格を比較
「GPD Pocket 3 (2022)」と「One-Netbook A1 Pro」、「OneMix4」、「AYA NEO」の価格を比較してみました。
「GPD Pocket 3 (2022)」
「GPD Pocket 3 (2022)」は、Amazonで98,000円 (Pentium Silver N6000/512GB SSD)、楽天市場で114,777円円 (税込・送料無料)、ヤフーショッピングで182,280円、AliExpressでUS $761.00 (日本円で約10,7894円)、米国Amazon.comで$789.95 (日本円で約111,999円)で販売されています。
「One-Netbook A1 Pro」
「One-Netbook A1 Pro」は、Amazonで129,690円、AliExpressでUS $999.00で販売されています。
「OneMix4」
「OneMix4」は、Amazonで200,600円(40120円OFFクーポン付き)、楽天市場で153,800円 (税込)、ヤフーショッピングで226,654 円、AliExpressでUS $1,104.00で販売されています。
「AYA NEO」
「AYA NEO」は、Amazonで109,700円、楽天市場で107,800円 (税込)、ヤフーショッピングで137,259円、Banggoodで151,854円、米国Amazon.comで1,169.99 で販売されています。
「GPD Pocket 3 (2022)」のスペック
- モデル Ultimate / Pro
- ディスプレイ 8.0インチ、解像度1920 x 1200ドットのIPS液晶
※16:10 / 10点マルチタッチ / 輝度500nit / DC調光 / Gorilla Glass 5 / FHD / 284ppi - プロセッサ Intel Pentium Silver N6000 / Intel Core i7-1195G7
- GPU Intel UHD Graphics / Intel Iris Xe Graphics 96
- RAM(メモリ) 8/16GB LPDDR4X
- ストレージ M.2 SSD 512/1TB
- バッテリー 38.5Wh, 7.7V (5000mAh x2)
- 駆動時間 Ultimateモデルで9時間、Proモデルで15時間
- 充電 45W PD急速充電
- カメラ 200万画素(解像度1600 x 1200)
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz/Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.0
- 有線LAN 対応
- インターフェース
Ultimate: 1×Thunderbolt 4、1×HDMI 2.0b、2×USB 3.2 Gen2 Type-A
Pro: 1×USB 3.2 Gen2 Type-C、1×HDMI 2.0b、2×USB 3.2 Gen2 Type-A
※EIA RS-232シリアルインターフェース拡張モジュールをサポート - スピーカー 最高級AACリニア ステレオスピーカー x2
- オーディオ サウンドチップ内蔵
- スタイラスペン 筆圧感知4096段階
- キーボード キーピッチ16mmのフルサイズQWERTY
- センサー ホールセンサー
- 筐体の素材 アルミ合金
- 生体認証 指紋認証(1秒でロック解除)
- OS Windows 10 Home 64bitc
- サイズ 約198 x 137 x 20 mm
- 重量 725g
- カラー ガンカラー
「GPD Pocket 3」でメモリ増設はできるか?
メモリの増設は不可能ではありません。
本体を分解して基盤を取り出し、いくつかの回路を変更してメモリ増設をしている人がいることは事実です。
しかし、そもそも「GPD Pocket 3」を分解して基盤を取り出すことができますか?
また、いくつかの回路を変更することができますか?
私には専門的な知識人を除いて不可能だと思います。
したがって、メモリ増設は基本的にできないと考えるのが正しいです。
素人がメモリ増設するのは危険な行為なのでやめた方がいいでしょう。
「GPD Pocket 3」で4G LET通信する方法
「GPD Pocket 3 (2022)」のシリアルポート拡張モジュールを利用することで、4G LET通信が利用できるようになります。
具体的には、P3 LTE という専用のモジュールを本体に取りつける必要があります。
詳細なこちらのGithubで公開されています。
zhujunsan/p3-lte: GPD Pocket 3 用 LTE モジュール https://github.com/zhujunsan/p3-lte
このモジュールにはQuectel EC20-CN 4Gチップとnano SIMリーダーが搭載されており、CAT4で下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsで高速通信できます。
ただし、このモジュールをどこで購入できるのかが不明です。
Amazon.co.jpでも「GPD Pocket 3」のモジュールが販売されていますが、P3 LTE という専用のモジュールは見たことがありません。
「GPD Pocket 3」の評価
「GPD Pocket 3」の評価を紹介します。
スペック:★★★★★
通信:★★★★
機能:★★★★
デザイン:★★★★★
使いやすさ:★★★★★
価格:★★★
<総合評価>
2018年11月に発売された「GPD Pocket2」の後継モデルです。GPDからはそのほかにも「GPD P2 MAX」、「GPD Pocket 2S」も発売されていますが、「GPD Pocket 3」はそれら以上にスペックが強化されています。
また、Core i7-1195G7搭載モデルの他に価格を抑えたPentium Silver N6000も用意され、より買いやすくなっているのも特徴的です。スペックに関しては8/16GB LPDDR4Xメモリ、M.2 SSD 512/1TBストレージ、38.5Whバッテリー (5000mAh x2)搭載でかなり高い仕様になっています。
通信面ではWi-Fi 6、Bluetooth 5.0、有線LANに対応し、インターフェースにはThunderbolt 4/USB 3.2 Gen2 Type-Cを搭載するなど文句のつけようがないほど快適な仕様です。
回転式ボディと筆圧感知4096段階のスタイラスペンに対応しているのでイラスト制作にも使えそうです。発売時の価格は86,000円~。高性能なUMPCを探している人におすすめです。
「GPD Pocket 3」の販売・購入先
「GPD Pocket 3」は、
Amazonで98,000円 (Pentium Silver N6000/512GB SSD)、
楽天市場で114,777円円 (税込・送料無料)、
ヤフーショッピングで182,280円、
AliExpressでUS $761.00 (日本円で約10,7894円)、
米国Amazon.comで$789.95 (日本円で約111,999円)、
で販売されています。
Amazonで「GPD Pocket 3」をチェックする
楽天市場で「GPD Pocket 3」をチェックする
ヤフーショッピングで「GPD Pocket 3」をチェックする
Banggoodで「GPD Pocket 3」をチェックする
AliExpressで「GPD Pocket 3」をチェックする
米国 Amazon.comで「GPD Pocket 3」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
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他にも続々と最新のUMPCが販売されています。2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
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