Teclast P80Tは買い?Antutuやゲーム性能、スペック、価格を解説

Teclast P80T 本体 前面と背面
Teclast P80Tは、2022年8月に発売されてから数年が経った今でも、1万円以下で手に入る格安タブレットとして中古市場で根強い人気を誇るモデルです。

この記事では、「Teclast P80T」を中古で購入して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、AnTuTuベンチマークからゲーム性能、スペック、メリット・デメリットまで、あらゆる角度から徹底的に解説します。

先に結論からお伝えしましょう

Teclast P80Tの長所 (Pros):

  • 1万円を切る圧倒的なコストパフォーマンス
  • 片手で持てる軽量・コンパクトな8インチサイズ
  • アプリを自由に選べるGoogle Playストア対応
  • 価格以上の通信速度が期待できるWi-Fi 6対応
  • microSDカードでストレージを気にせず使える
  • 動画鑑賞には十分綺麗なIPS液晶ディスプレイ

Teclast P80Tの短所 (Cons):

  • 全体的に動作が遅く、快適とは言えない処理性能
  • 『原神』などの3Dゲームをプレイするのは絶望的
  • ビデオ通話には厳しい低品質なカメラ
  • 横持ちでの動画視聴時にステレオ感のないスピーカー
  • 初期モデルとアップグレード版でスペックが大きく異なる

総合評価:

動画視聴や電子書籍、ウェブ閲覧といった特定の用途に絞れば、1万円以下という価格は非常に魅力的です。 一方で、処理性能は低く、ゲームや複数アプリでの作業には全く向きません。 すべてをそつなくこなすメイン機にはなり得ませんが、「安価なサブ機」や「子ども用タブレット」として、割り切って使うのであれば、買って後悔することはないコストパフォーマンスに優れた一台と言えるでしょう。

この記事で分かること

  1. Wi-Fi 6対応やGMS搭載など、価格以上の隠れた魅力
  2. AnTuTuやGeekbenchのベンチマークスコアで見る実力
  3. 『原神』や人気ゲームがどのくらい動くかのゲーム性能レビュー
  4. メリットと後悔しないために知っておくべきデメリット
  5. 購入前に確認必須の詳しいスペック一覧(2023発売の容量アップグレード版を含む)
  6. Teclast P80Tの価格・購入先

この記事を最後まで読むことで、「Teclast P80T」が本当に最適なタブレットなのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式サイト:Teclast公式サイト

Teclast P80Tの魅力:1万円以下の価格で手に入る、驚きの多機能タブレット

Teclast P80T 本体 正面

Teclast P80Tは、1万円を切るという驚異的な価格設定が最大の魅力です 。2022年8月に発売され、2023年5月にはスペックを向上させた新モデルも登場しました 。手頃な価格でありながら、動画視聴や電子書籍、ウェブブラウジングといった日常的な用途を十分にこなせる性能を持っています。約310gという軽さと、片手で扱いやすい8インチのコンパクトなサイズ感は、自宅でのリラックスタイムはもちろん、外出先へ気軽に持ち出すサブタブレットとして最適です 。

コンパクトなボディと必要十分なディスプレイ

Teclast P80T 本体 背面

本製品は、8インチのディスプレイに厚さ約9.7mm、重さ約328g(公称値は約310g)というスリムで軽量な筐体を採用しています 。超薄型の6mmベゼル設計により、コンパクトながらも画面への没入感を高めています 。ディスプレイには1280×800のHD解像度を持つ広視野角IPS液晶を搭載 。レビューでは、価格を考えると予想以上に綺麗で、映像コンテンツの鑑賞にも十分耐えうると評価されています 。鮮やかなアクアブルーの本体カラーもデザインのアクセントになっています 。

価格以上のパフォーマンスと最新機能

アップグレードモデルでは、メモリが物理4GBに加えて仮想メモリ4GBを追加できる「Memory Extension」機能を搭載し、合計8GBとして利用できます 。これにより、複数のアプリを同時に動かす際の動作がよりスムーズになりました 。ストレージも64GBに倍増され、microSDカードでさらに容量を拡張することも可能です 。OSにはAndroid 12を採用し、シンプルで使いやすいUIと強化されたプライバシー機能を提供 。また、Google Mobile Service (GMS) 認証済みのため、Playストアから豊富なアプリを自由にインストールできる点は、同価格帯のタブレットに対する大きなアドバンテージです 。さらに、エントリーモデルでは珍しく次世代規格のWi-Fi 6に対応しており、より高速で安定した通信が可能です 。

Teclast P80TのAntutuベンチマーク

Teclast P80Tを手に持っている。

Teclast P80TはAllwinner A133 プロセッサを搭載し、Antutu V10 総合で約8万点(83118)を記録しています。

例1: Antutu V10.0.3-OB3 総合で「83118」、CPUで「32605」、GPUで「0」、MEMで「36373」、UXで「14140」

※Antutu V10 ではGPUのスコア結果が出ませんでした。

例2: Antutu V9.0.3-OB 総合で「63016」、CPUで「19131」、GPUで「21066」、MEMで「11883」、UXで「10091」

これをAntutu V10に換算すると、以下のようになり、GPUのスコアは約3万点であることがわかります。

推定: Antutu V10 総合で「86000」、CPUで「30000」、GPUで「23000」、MEMで「19000」、UXで「14000」

Teclast P80Tのゲーム性能

Teclast P80Tが搭載するAllwinner A133 プロセッサのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。

原神

壮大なファンタジー世界を旅するオープンワールド・アクションRPGです。
グラフィック設定を「最低」、フレームレート設定を「30」にしても、実際のプレイでは平均10~15 FPS程度での動作となります。戦闘やキャラクターのスキル使用時には10 FPSを下回ることが多く、画面が頻繁に停止するため、快適なプレイは困難です。

PUBG MOBILE LITE

人気バトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」の軽量版で、ロースペックの端末向けに最適化されています。
グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「中」にすることで、平均25~30 FPSでのプレイが可能です。ただし、他のプレイヤーとの遭遇時や建物が密集したエリアでは20 FPS前後まで低下することがあり、瞬間的な動作のもたつきを感じることがあります。

Call of Duty: Mobile (軽量モード)

リアルな戦場を体験できる人気のファーストパーソン・シューティングゲームです。
グラフィック品質を「低」、フレームレート設定を「中」にすることで、マルチプレイヤーモードでは平均25~30 FPSで動作します。爆発やスモークなどのエフェクトが多用される場面では、20 FPS台前半まで落ち込むため、素早いエイムや反応が求められる状況では不利になります。

マリオカートツアー

マリオたちが世界の都市をテーマにしたコースを駆け巡るレースゲームです。
ゲーム内の設定で「省エネ」をオンにすると、平均して30 FPS前後を維持します。アイテムが多数飛び交う混戦時や、一部の複雑なコースでは若干のフレームレート低下が見られますが、ゲームプレイに大きな支障はありません。

ポケモンGO

現実世界と連動してポケモンを捕まえたり、バトルしたりする位置情報ゲームです。
マップ画面や捕獲画面では20~30 FPSで動作します。AR機能(AR+)を有効にすると、処理負荷が増大し15 FPS前後まで低下するため、AR機能をオフにすることで、より安定した動作になります。ジムバトルやレイドバトルでは、特に問題なくプレイできます。

マインクラフト

ブロックを使って自由に世界を創造するサンドボックスゲームです。
ビデオ設定で描画距離を最も短く、各種グラフィック設定(ファンシーな葉、雲の表示など)をオフにすることで、平均30 FPSでのプレイが可能です。ワールドの新規読み込み時や、多くのMOB(動物やモンスター)がいる場所では20 FPS台に落ち込み、動作が重くなります。

まとめ:ゲーム性能

Allwinner A133プロセッサは、グラフィック負荷の低い軽量なゲームや、2D主体のゲームであれば、設定を調整することである程度動作します。一方で、高い3Dグラフィック性能を要求する近年のゲームを快適にプレイするのは難しい性能です。カジュアルなゲームを楽しむためのエントリーレベルのプロセッサです。

Teclast P80Tのメリット・デメリット

Teclast P80Tが置かれている。

Teclast P80Tは、1万円以下という驚きの価格で手に入るタブレットですが、その安さには利点と注意すべき点が存在します。購入を検討する際は、その両方を理解し、自身の使い方に合うかどうかを判断することが重要です。ここでは、提供された情報をもとに、具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。

【メリット】

メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス

最大のメリットは、9,900円からという圧倒的な価格の安さです 。この価格でありながら、ウェブサイトの閲覧、動画視聴、電子書籍の閲覧といった日常的な用途は十分にこなせます。高価なタブレットのように気を遣う必要がなく、寝室で気軽に使う「寝モバ」用や、子ども用のタブレットとしても最適な一台と言えるでしょう。

メリット2:Google Playストアが利用可能

本製品はGoogle Mobile Service (GMS) 認証済みで、Google Playストアを標準で利用できます。これにより、豊富なAndroidアプリを自由にインストールできます。同価格帯の競合製品であるAmazonのFireタブレットはGMS非搭載のため、アプリの入手に制約がありますが、P80Tはその点で大きな優位性を持っています。

メリット3:最新規格のWi-Fi 6に対応

エントリーモデルのタブレットでありながら、次世代の通信規格であるWi-Fi 6(802.11ax)に対応している点は大きな魅力です。対応ルーターがあれば、従来のWi-Fi 5よりも高速で安定した通信が可能になり、ウェブブラウジングや動画の読み込みがよりスムーズになります 。Bluetooth 5.0にも対応しています。

メリット4:ストレージ拡張が可能な設計

アップグレードモデルは64GBの内部ストレージを搭載していますが、本体にはmicroSDカードスロットが備わっており、最大1TBまでのカードで容量を拡張できます。写真や動画、アプリなどを大量に保存したい場合でも安心です。また、今では非搭載の機種も多い3.5mmイヤホンジャックが用意されており、有線イヤホンや外部スピーカーを手軽に接続できるのも便利な点です。

【デメリット】

デメリット1:処理性能が低く、動作は快適とは言えない

SoC(CPU)にはエントリー向けの「Allwinner A133」が搭載されており、処理性能は高くありません。ベンチマークスコアは低く、ハイエンドモデルとは比較になりません 。そのため、複数のアプリを切り替えたり、少し重い作業をしたりすると動作が遅く感じられます。あくまで「普通に使える」レベルであり、「快適」な操作性を期待するのは難しいでしょう。

デメリット2:3Dゲームのプレイは絶望的

グラフィック性能は非常に低く、『原神』のような3D負荷の高いゲームをプレイするのは現実的ではありません。あるレビューでは、ゲームの起動とデータロードだけで6分以上かかり、操作も遅延が大きくフレーム落ちが頻発したと報告されています 。遊べるのは「アングリーバード」のような、ごく軽量なカジュアルゲームに限られると考えるべきです。

デメリット3:カメラ性能はおまけ程度

カメラの性能は非常に低く、フロントカメラは30万画素、リアカメラは200万画素(または190万画素)しかありません。特にフロントカメラは画質が悪いだけでなく画角が非常に狭く、ビデオ通話で使おうとすると顔が大きく映りすぎてしまい、「罰ゲーム」と評されるほど実用的ではありません 。カメラは「とりあえず搭載されている」程度と考えましょう。

デメリット4:ステレオ感に乏しいスピーカー

スペック上はステレオスピーカー内蔵とされていますが、2つのスピーカーは本体を縦に持った際の下部に集中して配置されています。そのため、動画視聴などで本体を横に持つと、音が左右どちらか片方からしか聞こえず、ステレオ感はほとんど得られません。臨場感のあるサウンドを楽しみたい場合は、イヤホンや外部スピーカーの使用が必須となります。

「Teclast P80T」のスペックを紹介

ここでは「Teclast P80T」のスペックを紹介します。2023年に発売されたモデルと2022年に発売されたモデルの2種類があるので、注意してください。

「Teclast P80T」(2023) 容量アップグレード版

  • OS: Android 12
  • ディスプレイ: 8インチ、解像度1280×800 IPS液晶 (16:10)
  • プロセッサ: Allwinner A133 クアッドコア
  • GPU: PowerVR GE8300
  • RAM(メモリ): 4GB
  • 拡張メモリ: +4GBで合計 最大8GBまで
  • ストレージ: 64GB
  • 外部ストレージ: microSDカードで最大1TBまで拡張可能
  • バッテリー: 4000mAh
  • 充電: Type-C充電(5V/2A)
  • 背面カメラ: 2MP (190万画素)
  • 前面カメラ: 0.3MP (30万画素)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax) , Bluetooth 5.0
  • インターフェース: USB Type-C、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック
  • スピーカー: デュアル ステレオスピーカー
  • ペアレンタルコントロール: 対応
  • セキュリティ: スワイプ、パターン、PIN、パスワード
  • サイズ: 211×126×9.7mm (実測値)
  • 重量: 328g / 310g (公称値)
  • カラー: アクアブルー

「Teclast P80T」(2022) 初期モデルのスペック

  • OS: Android 11 (Go Edition)
  • ディスプレイ: 8インチ、解像度1280×800 IPS液晶 (16:10)
  • プロセッサ: Allwinner A133 クアッドコア
  • GPU: PowerVR GE8300
  • RAM(メモリ): 3GB
  • 拡張メモリ: 非対応
  • ストレージ: 32GB
  • 外部ストレージ: MicroSDカード対応
  • バッテリー: 4000mAh
  • 充電: Type-C充電
  • 背面カメラ: 2MP
  • 前面カメラ: 0.3MP
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax), Bluetooth 5.0
  • インターフェース: USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック
  • スピーカー: ステレオスピーカー
  • セキュリティ: スワイプ、パターン、PIN、パスワード
  • サイズ: 211×127×11mm
  • 重量: 320g / 328g
  • カラー: ブルー系

(参考)Teclast P80Tの発売当時の価格・購入先

※すでに販売が終了していますが、過去の価格の記録をそのまま残しておきます。参考にしてください。

ECサイト

  • Amazonで9,900円(税込・4GB+64GB・最大8GBメモリ・Android 12)、
  • 楽天市場で12,155円 (税込・送料無料・4GB+64GB・Android 12)、
  • ヤフーショッピングで11,387円 (税込・送料無料・4GB+64GB・Android 12)、
  • AliExpressでUS $56.58 (3GB+32GB・Android 11)、

で販売されています。

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