
2021年11月に発売された「AQUOS sense6」は、シリーズ初となるIGZO OLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、約156gという驚異的な軽さと圧倒的なスタミナで話題を集めたミドルレンジスマートフォンです。
このレビューでは、AQUOS sense6が日常の使い勝手をどこまで向上させてくれるのか、前モデル「AQUOS sense5G」からの進化点や、「評判 悪い」と言われる部分の真偽も含め、その実力を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
AQUOS sense6 の長所(Pros):
- 圧倒的な軽さと薄さ:約156gの軽量アルミボディで携帯性抜群
- 美しいディスプレイ:IGZO OLED採用で鮮やかな発色と深い黒を表現
- 驚異のバッテリー持ち:ライトユースなら1週間持つほどのスタミナ
- 充実の基本機能:防水・防塵・おサイフケータイ・Payトリガー完備
AQUOS sense6 の短所(Cons):
- カメラのレスポンス:レンズ切り替えや保存に時間がかかる
- 指紋認証の精度:画面内指紋認証の反応が鈍いことがある
- ゲーム性能は限定的:「原神」などの重いゲームや発熱には弱い
- モノラルスピーカー:音の広がりに欠け、動画視聴時の臨場感は控えめ
総合評価:
AQUOS sense6は、スマートフォンの利用が「連絡手段、Web検索、SNS、動画視聴」中心で、とにかく**「軽さ」と「電池持ち」を最優先したいユーザーにとっての最適解**です。充電のストレスから解放され、美しい画面でコンテンツを楽しめる点は大きな魅力。一方で、カメラのサクサク感やゲーム性能を求める人には不向きなため、用途がはっきりしているライトユーザーに特におすすめできる一台と言えます。
<この記事で分かること>
- 外観・デザイン: サイズ、重量、アルミ素材の質感、カラーバリエーション、持ちやすさ、おすすめのケース
- ディスプレイ: IGZO OLED(有機EL)の画質、屋外での見やすさ(アウトドアビュー)、リフレッシュレート
- 処理性能: Antutuベンチマークスコア、Snapdragon 690 5G、メモリ(RAM)、ストレージ、スペック詳細
- ゲーム性能: 『原神』『PUBG』『ウマ娘』などの実測動作、フレームレート、発熱による制限
- カメラ性能: 写真・動画の画質、夜景モード、レンズ切り替えの速度、シャッターラグ
- バッテリー・充電: 実際の電池持ち、インテリジェントチャージ、ダイレクト給電、ワイヤレス充電非対応
- 機能・生体認証: 画面内指紋認証の精度、顔認証、Payトリガー、おサイフケータイ、防水防塵性能
- 通信・SIM: simカード(nanoSIM / eSIM)、DSDV、対応バンド、Wi-Fi感度
- 評判・口コミ: ネット上の「評判 悪い」口コミの検証、発熱や不具合に関する情報
- 付属品・その他: 説明書(クイックスタートガイド)、クイックスイッチアダプター、モノラルスピーカーの音質
この記事を最後まで読むことで、「AQUOS sense6」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:AQUOS sense6の特長|AQUOS:シャープ
検証してわかった「AQUOS sense6」の魅力(メリット)
ここでは、実際に「AQUOS sense6」をじっくりと使い込んでみて感じた、デザインの進化、ディスプレイの美しさ、そして驚異的なバッテリー持ちといった具体的なメリットについて書いていきます。前モデルからの改善点も含め、実体験に基づいた魅力をお伝えします。
驚くほどの軽さと手に馴染むアルミボディ
まず手に取って感動したのは、その軽さと薄さです。前モデルである「AQUOS sense5G」と比較して、重量は約178gから約156gへと約22gも軽量化されました。さらに厚みも約8.9mmから約7.9mmへと1mm薄くなっており、数値以上のスリムさを実感できます。実際にポケットに入れて持ち歩いても存在感を忘れるほどで、長時間の通話や片手でのブラウジングでも手首への負担が劇的に減りました。
筐体にはアルミ素材が採用されており、ひんやりとした金属の質感が所有欲を満たしてくれます。側面には「凹形状」のデザインが施されており、これが指にしっかりとフィットするため、裸のままでも滑り落ちる不安が少ないのが嬉しいポイントです。ライトカッパーの色合いも、派手すぎず落ち着いた高級感があり、ビジネスシーンでも違和感なく使えるでしょう。
シリーズ初「IGZO OLED」が魅せる映像美
ディスプレイには、AQUOS senseシリーズとして初めて「IGZO OLED(有機EL)」が採用されました。これにより、従来のIGZO液晶を搭載していた「AQUOS sense4」や「AQUOS sense5G」と比較して、黒の締まりと色彩の鮮やかさが格段に向上しています。解像度は2432×1080(FHD+)で、10億色の表示に対応しており、その表現力は圧倒的です。
実際に『Netflix』でSF映画や暗いシーンの多い作品を視聴してみましたが、漆黒の宇宙空間と星々の輝きのコントラストが見事に表現されていて、没入感が段違いでした。また、『YouTube』でYOASOBIの「アイドル」のMVを見た際には、カラフルな色彩が目に飛び込んでくるようで、リッチカラーテクノロジーモバイルの実力を肌で感じることができました。屋外でも「アウトドアビュー」機能のおかげで画面が見やすく、写真撮影時の確認も快適です。
充電のストレスから解放される驚異のスタミナ
「1週間の電池持ち」というキャッチコピーは伊達ではありません。4,570mAhの大容量バッテリーと、省エネ性能に優れたIGZO OLEDの組み合わせは強力です。朝フル充電の状態から、通勤中に『Spotify』でOfficial髭男dismの新曲を聴き流し、昼休みにはWebブラウジングとSNSチェック、夜には自宅で動画視聴を行っても、バッテリー残量は余裕で半分以上残っていました。
私の使い方であれば、2日は充電なしでも全く問題なく過ごせそうです。また、3年後も電池容量90%以上を維持するとされる「インテリジェントチャージ」機能も搭載されており、長く大切に使いたいユーザーにとっては非常に心強い仕様だと感じました。充電中にゲームをしても発熱を抑える「ダイレクト給電」に対応している点も、バッテリー劣化を防ぐ上で大きなメリットです。
日常を便利にする「Payトリガー」と安心機能
日常使いで地味ながらも便利さを痛感したのが「Payトリガー」です。指紋センサーを長押しするだけで、設定した決済アプリ(例えば『PayPay』など)を即座に起動できます。レジ前で慌ててアプリを探す手間がなくなり、スマートに会計を済ませられるのは快感でした。
もちろん、IP68等級の防水・防塵性能やおサイフケータイにもしっかり対応しています。お風呂で電子書籍の『Kindle』を読んだり、キッチンでレシピ動画を見ながら料理をしたりといったシーンでも、水濡れを気にせず使える安心感は、日本の生活様式にマッチしたAQUOSならではの強みです。有線イヤホン派には嬉しい3.5mmイヤホンジャックもしっかり搭載されています。
まとめ:メリット
- 前モデル「AQUOS sense5G」から約22g軽量化、厚さも1mm薄くなり携帯性が大幅に向上
- アルミボディの質感が高く、側面の凹形状によりグリップ感が良く持ちやすい
- シリーズ初のIGZO OLED(有機EL)採用により、黒の締まりと10億色の鮮やかな発色を実現
- 4,570mAhの大容量バッテリーと省エネ設計により、1日ガッツリ使っても余裕のスタミナ
- 「インテリジェントチャージ」や「ダイレクト給電」により、バッテリーの劣化を抑え長く使える
- 「Payトリガー」機能により、指紋センサー長押しで素早くキャッシュレス決済が可能
- IP68防水防塵、おサイフケータイ、イヤホンジャックといった基本機能が充実しており安心感がある
検証してわかった「AQUOS sense6」の欠点(デメリット)
ここでは、実際に使用して気になった点や、スペック表だけでは見えにくい「AQUOS sense6」の弱点について書いていきます。コストパフォーマンスに優れた端末ですが、いくつかの妥協点も確実に存在します。
カメラのレスポンスと発熱による制限
カメラ機能に関しては、画質向上というメリットの裏で、使い勝手に課題を感じました。特に気になったのは、レンズ切り替えの遅さです。標準から広角、望遠へと切り替える際、ワンテンポ以上の「間」が空くため、撮りたいと思った瞬間を逃してしまうことがありました。また、シャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグもあり、サクサク撮影したい場面ではストレスを感じます。
さらに、動画撮影や長時間のカメラ使用時に本体が発熱しやすく、機能制限がかかる場面に遭遇しました。炎天下の屋外で子供の動画を撮ろうとした際、「本体温度の上昇」を理由にカメラアプリが強制終了してしまったのは痛恨でした。前モデル「AQUOS sense5G」ではそこまで頻繁に感じなかった現象ですが、薄型化の影響か、熱にはやや敏感になっている印象を受けます。
ヘビーなゲームやマルチタスクには不向き
搭載されている「Snapdragon 690 5G」は日常使いには十分ですが、重いゲームを快適にプレイするには力不足です。実際に『原神』や『PUBGモバイル』などの高負荷な3Dゲームをプレイしてみましたが、画質設定を落としてもカクつきが見られました。特にメモリ4GBモデルの場合、ゲーム中にブラウザで攻略サイトを見ようとアプリを切り替えると、ゲームが再起動してしまうことがあり、マルチタスク性能には限界を感じます。
画面のスクロール時に文字が残像のように見えることがあり、滑らかさを謳う「スクロールオート」機能が逆に引っかかりの原因になっているようにも感じました。この点は設定でオフにすることで多少改善しましたが、ハイエンド機のようなヌルヌルとした操作感を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
モノラルスピーカーと画面内指紋認証の精度
エンターテインメント面での弱点は、スピーカーがモノラルであることです。『YouTube』で映画の予告編やミュージックビデオを見ても、音が片側からしか聞こえないため、臨場感に欠けます。横持ちで動画を見る際、どうしても音の広がりに物足りなさを感じてしまいました。音量を70%以上に上げると音割れもしやすく、スピーカー品質は価格相応といったところです。
また、今回から採用された画面内指紋認証ですが、物理センサーだった前モデル「AQUOS sense4」や「AQUOS sense5G」に比べると、認証精度と速度が今ひとつです。特に市販のガラスフィルムを貼った状態だと認識しづらくなることがあり、レジ前で指紋認証に失敗して結局パスコードを入力する、という場面が何度かありました。
ワイヤレス充電非対応などの機能面
機能面で惜しいと感じたのは、ワイヤレス充電に非対応である点です。最近はカフェや車内でも置くだけ充電が普及してきていますが、本機はケーブル接続が必須となります。デスク上でスマートに充電したいと考えているユーザーにとっては、明確なデメリットと言えるでしょう。
ストレージ容量に関しては、SDカードスロットが搭載されており最大1TBまで拡張可能なため、写真や動画の保存場所に困ることはありません。しかし、SIMトレイと一体型のため頻繁な出し入れには向かず、アプリ本体をSDカードに移動できないケースも多いため、基本的には内部ストレージ(特に64GBモデル)のやりくりが必要です。SDカード対応は安心材料ですが、ワイヤレス充電がない不便さを完全に補えるものではないと感じました。
まとめ:デメリット
- 標準、広角、望遠のレンズ切り替え動作が遅く、シャッターラグも気になる
- 動画撮影時や夏場などは本体が発熱しやすく、カメラアプリが強制終了することがある
- 『原神』などの高負荷な3Dゲームプレイ時にはカクつきが発生し、快適とは言い難い
- メモリ4GBモデルでは、複数アプリを起動するとバックグラウンドのアプリが落ちやすい
- モノラルスピーカーのため、動画視聴時の臨場感に欠け、大音量では音割れしやすい
- 画面内指紋認証の精度・速度が物理センサー時代より劣り、フィルム越しの認識が甘い
- ワイヤレス充電(Qi)には非対応のため、充電には必ずケーブル接続が必要
- SDカードスロットはあるが、内部ストレージの少なさを完全にカバーできるわけではない
Antutuベンチマーク
「AQUOS sense6」のプロセッサーには、Qualcomm製の「Snapdragon 690 5G」が採用されています。これは8nmプロセスで製造されたチップセットで、CPUには高性能コアと高効率コアを組み合わせたオクタコア構成の「Kryo 560」、GPUには「Adreno 619L」を搭載しています。5G通信に対応しつつ、省電力性とパフォーマンスのバランスを重視したミドルレンジ向けの仕様となっており、普段使いにおける快適さとバッテリー持ちの両立に貢献しています。
AQUOS sense6のAntutu ベンチマーク結果は以下の通りです。
例: Antutu V10.3.6 総合で「380787」、CPUで「135580」、GPUで「60448」、MEMで「83884」、UXで「100875」
ゲーム性能:Snapdragon 690 5Gで人気ゲームの動作を検証
ここでは、AQUOS sense6に搭載されている「Qualcomm Snapdragon 690 5G」プロセッサーが、実際のゲームプレイにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するのか検証します。人気タイトル5本を実際にプレイし、フレームレート(fps)の数値や体感した動作について詳しくレビューしていきます。
原神
まずは、スマートフォンへの負荷が非常に高いことで知られるオープンワールドRPG『原神』から検証しました。美麗なグラフィックで広大な世界を冒険するのが醍醐味ですが、この端末ではグラフィック設定を「最低」または「低」に落とす必要がありました。
実際にフィールドを探索している際は、平均25〜30fps程度で動作し、比較的スムーズに移動できました。しかし、複数の敵に囲まれた戦闘シーンや、元素爆発などの派手なエフェクトが飛び交う場面では処理が追いつかず、フレームレートが20fps台まで落ち込み、カクつきを感じることがありました。ストーリーを楽しむ分には問題ありませんが、安定した挙動を優先するなら、設定でフレームレートを30fpsに固定してプレイするのがおすすめです。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
次に、スペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』をプレイしました。ターン制バトルを採用しているため、アクションゲームほどの俊敏さは求められませんが、演出の豪華さが魅力のタイトルです。
グラフィック設定を「低」に設定して検証したところ、平均30fps前後でのプレイが可能でした。キャラクターが宇宙ステーションなどのフィールドを移動する際は滑らかですが、やはり戦闘中の演出、特に必殺技などのグラフィック負荷が高まる瞬間は20fps台まで低下し、若干のもたつきを感じました。とはいえ、ターン制のシステム上、操作に致命的な遅延が出るわけではないため、画質さえ妥協すればストーリーを追うことは十分可能です。
フォートナイト
クラフト要素が鍵を握るバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』では、競技性の高いタイトルだけにフレームレートの安定性が重要になります。グラフィック設定を「低」にし、さらに3D解像度を下げることで、なんとか平均30fpsでの動作を目指せるレベルでした。
降下直後や周囲にプレイヤーがいない序盤は比較的安定していますが、激しい建築バトルが繰り広げられる場面や、プレイヤーが密集する終盤の狭いエリアでは負荷が急増し、20fps台まで低下して画面が重くなりました。入力に対する反応の遅れも体感できるレベルで発生するため、勝利にこだわるシビアなプレイには厳しいパフォーマンスだと言わざるを得ません。
PUBG MOBILE (PUBGモバイル)
同じくバトルロイヤルジャンルの『PUBG MOBILE』ですが、こちらは比較的最適化が進んでおり、良好な結果が得られました。グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「ウルトラ」(上限40fps)に設定してプレイしました。
結果として、平均して40fpsに近い値を維持でき、非常に快適に遊べました。車両を使って高速でマップを移動する際や、スモークグレネードが焚かれる混戦時、激しい銃撃戦などでは30fps台に落ち込むこともありましたが、プレイに支障が出るような大きなカクつきは稀です。このタイトルであれば、ミドルレンジ帯のAQUOS sense6でも十分にドン勝を狙えるポテンシャルがあると感じました。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
最後に、育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』を検証しました。このゲームは比較的軽量な部類に入りますが、ゲーム内の設定を「標準」にすることで、レースシーンやウイニングライブを含め、ほぼ全ての場面で30fps以上をキープし、快適に動作しました。
育成パートの進行もスムーズで、ストレスなくプレイできます。高画質設定に上げることも可能ですが、多数のウマ娘が入り乱れるライブシーンなどでは、一瞬コマ送りのようにカクつく場面が見られました。基本的には「標準」設定で遊ぶのがベストバランスで、育成からレースまでゲーム全体のプレイフィールは非常に良好でした。
まとめ:ゲーム性能
Snapdragon 690 5Gを搭載したAQUOS sense6は、日常使いにおいては十分なレスポンスを見せますが、ゲーム性能に関してはタイトルによって評価が分かれる結果となりました。『PUBG MOBILE』や『ウマ娘 プリティーダービー』のような比較的負荷の軽いゲームであれば、設定次第でスムーズかつ快適に楽しむことができます。
一方で、『原神』や『フォートナイト』といったハイエンドなグラフィック性能を要求するタイトルでは、画質を大幅に妥協しなければならず、場面によっては動作の重さを感じざるを得ません。幅広いジャンルのゲームを「とりあえず遊ぶ」ことは可能ですが、高画質や高フレームレートでの没入感あるプレイを最優先するゲーマーにとっては、少々力不足を感じる性能と言えるでしょう。
AQUOS sense6の口コミ情報 まとめ
AQUOS sense6を実際に購入し使用しているユーザーからの口コミ情報を、項目別に整理してまとめてみました。良い評価だけでなく、厳しい意見も多く見られるため、購入検討時の参考にしてください。
デザインと耐久性
- アルミ素材の筐体は質感が高く、安っぽさを感じさせない
- シンプルで飽きのこないデザインだが、カメラ部分の形状には好みが分かれる
- 6.1インチの大画面ながら、薄型軽量でポケットへの収まりが良い
- 側面が内側に凹んだ形状をしており、指が掛かりやすく持ちやすい
- アルミボディはサラサラしており滑りやすいため、ケースの装着が推奨される
- 落下などの衝撃で傷がつきやすい
- 防水防塵に対応しており風呂場でも使用可能だが、経年劣化によるパネル浮きや水没の報告がある
- バッテリー膨張により背面や画面パネルが浮き上がり、本体が変形する事例がある
- 熱を持ちやすいため、ケースを装着していると排熱が追いつかず機能制限がかかる場合がある
パフォーマンス
- ネットサーフィンやSNS、動画視聴などのライトユースであれば必要十分な性能である
- アプリの起動や切り替え、スリープからの復帰動作がワンテンポ遅く、モッサリとした挙動である
- ゲーム性能は低く、重い3Dゲームはカクつきや強制終了が頻発するためプレイに適さない
- RAM 4GBモデルではメモリ不足による動作遅延やフリーズが発生しやすい
- RAM 6GB(128GBストレージ)モデルを選べば、比較的動作は安定する傾向にある
- 使用中の発熱が顕著で、特に夏場や負荷がかかる作業時には本体がかなり熱くなる
- OSアップデートを行うことで、初期の動作の遅さが改善されたという報告がある
カメラ性能
- 画質は価格相応であり、記録用やメモ代わりとしては十分使える
- 明るい屋外ではそれなりに撮れるが、暗所や夜景撮影には弱くノイズが目立つ
- 色合いが薄く、実物よりも暗く写る傾向があり、料理などの撮影では調整が必要である
- ピント合わせの精度が低く、オートフォーカスが迷ったりボケたりすることが多い
- シャッターを押してから保存されるまでのレスポンスが悪く、シャッターチャンスを逃しやすい
- 標準、広角、望遠レンズの切り替え動作が遅い
- 本体の発熱によりカメラアプリが強制終了し、撮影が継続できなくなるトラブルが多い
ディスプレイ
- IGZO OLED(有機EL)を採用しており、発色が鮮やかで黒の締まりが良い
- 画面表示は非常に美しく、動画視聴や写真閲覧に適している
- 明るさの自動調整機能が敏感すぎたり、室内では暗めに設定されたりして見づらいことがある
- 暗い場所で輝度を下げると、表示ムラや黒つぶれが発生する場合がある
- 斜めから画面を見ると青みがかって見える特性がある
- 個体によっては画面が緑色に発光したり、フラッシュしたりする不具合報告がある
- リフレッシュレートは最大60Hz駆動である
オーディオ
- スピーカーはモノラルであり、音質や臨場感には期待できない
- 音がこもったり、音量が小さかったりして聞き取りにくい場合がある
- 3.5mmイヤホンジャックが搭載されており、有線イヤホンが使える点は評価されている
バッテリー
- 待機時のバッテリー消費が非常に少なく、ライトな使い方であれば1週間持つこともある
- 大容量バッテリーと省エネディスプレイの効果で、動画再生などをしても電池持ちが良い
- 「インテリジェントチャージ」機能により、バッテリーの劣化を抑えながら長期間使用できる
- ACアダプタを接続しながら給電のみを行う「ダイレクト給電」が便利である
- 使用環境や個体によっては発熱によりバッテリー消費が早くなる場合がある
- 充電中に発熱しやすく、安全機能により充電が停止することがある
- 経年劣化によるバッテリー膨張の報告が散見される
通信性能
- Wi-Fiの掴みが悪く、接続が途切れたりモバイル通信に切り替わったりすることがある
- 5G通信エリアでのパケ詰まりやバッテリー消費増が見られる場合、4G固定にすると安定することがある
- ドコモ、au、楽天モバイルなど主要キャリアのバンドに対応しており、SIMフリー機としての使い勝手は良い
- 稀にSIMカードを認識しなくなったり、突然通信ができなくなったりするトラブルがある
OS
- 初期搭載OSはAndroid 11だが、Android 13までのアップデートが可能である
- OSアップデートにより顔認証のマスク対応など機能が改善される
- Android 12への更新後、タスク切り替えの挙動が悪化したという意見がある
- 設定メニューの階層や名称(AQUOSトリックなど)が独特で分かりにくい
- 発売から2年間のOSバージョンアップが保証されている
機能
- 画面内指紋認証の精度が低く、認証に失敗したり時間がかかったりすることが多い
- 保護フィルムを貼ると指紋認証の反応が著しく低下する
- 顔認証は反応が速く便利であり、指紋認証の補助として有用である
- おサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、キャッシュレス決済に利用できる
- 指紋センサー長押しで決済アプリを起動する「Payトリガー」が便利である
- 簡易留守録(伝言メモ)機能が標準搭載されており、重宝する
- エモパーなどの独自機能は不要と感じるユーザーもいる
AQUOS sense6のスペック
- ディスプレイ: 約6.1インチ、解像度2432 × 1080 pxの IGZO OLEDディスプレイ
※FHD+/HDR10/リッチカラーテクノロジーモバイル/アウトドアビュー/リラックスビュー/グローブモード タッチサンプリングレート: 120Hz - リフレッシュレート: 最大60Hz
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 690 5G オクタコア 2.0GHz + 1.7GHz
- GPU: Adreno 619L
- RAM(メモリ): 4GB / 6GB
- ストレージ: 64GB / 128GB
- 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1TBまで
- バッテリー: 4570 mAh
- 駆動時間: 連続待受時間(LTE)約930時間(4GBモデル)/ 約880時間(6GBモデル)、連続通話時間(VoLTE)約3020分(4GBモデル)
- 充電: USB Power delivery Revision3.0
- 背面カメラ: 48MP+8MP+8MP 48MP: F値1.8レンズ [広角79° 焦点距離26mm相当] 8MP: F値2.4レンズ [広角120° 焦点距離15mm相当] 8MP: F値2.4レンズ [望遠45° 焦点距離53mm相当]
- 前面カメラ: 8MP 8MP: F値2.0 [広角78° 焦点距離26mm相当]
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1、GPS (GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS対応)
- インターフェース: USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック
- NFC&おサイフケータイ: 対応
- 防水/防塵: IPX5 ・ IPX8 / IP6X
- 耐久性: MIL-STD-810H準拠・ 耐衝撃(落下)など全17項目
- スピーカー: モノラルスピーカー
- テザリング: 最大15台(Wi-Fi 10台、USB 1台、Bluetooth 4台を併用)
- 生体認証: 顔認証・指紋認証(画面内)
- 音声認識: エモパー Ver 13.1(出荷時)
- 機能: Payトリガー、インテリジェントチャージ、かんたんモード、ハイレゾ(ワイヤレス対応)、緊急警報
- OS: Android 11
- サイズ: 約152mm × 約70mm × 約7.9mm
- 重量: 約156g
- カラー: ライトカッパー / シルバー / ブラック / ブルーメタリック(ドコモオンラインショップ限定)
- 付属品: クイックスタートガイド / クイックスイッチアダプター(試供品)
- SIMカード: nanoSIM / eSIM(DSDV対応)
- 対応バンド(SIMフリー版 SH-M19):
5G: n3 / n28 / n77 / n78 / n79
4G: B1 / B3 / B5 / B8 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41 / B42
※キャリア版(ドコモ、au、楽天モバイル)は対応バンドが異なります
AQUOS sense6の評価
8つの基準で「AQUOS sense6」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
シリーズ初のIGZO OLED(有機EL)採用により、黒の締まりと10億色の鮮やかな発色が魅力ですが、リフレッシュレートは最大60Hz止まりで、屋内では自動調整により画面が暗く感じることがあります。
スペック:★★★☆☆
Snapdragon 690 5Gは日常使いには十分ですが、メモリ4GBモデルでは動作がもたつくことがあり、重い3Dゲームには不向きです。
耐久性: ★★★★☆
IP68の防水・防塵に加え、MIL規格17項目に準拠したタフネスさは安心感がありますが、長期間の使用によるバッテリー膨張やパネル浮きの報告が散見される点は注意が必要です。
デザイン:★★★★★
約156gという驚異的な軽さと約7.9mmの薄さは携帯性抜群で、側面の凹形状によりグリップ感も良好。アルミボディの質感も高く評価できます。
通信:★★★★☆
5G通信やeSIMに対応し、SIMフリー版は主要キャリアのバンドを網羅していますが、Wi-Fiの掴みが悪いという報告や、場所によってはパケ詰まりを感じるケースがあります。
機能:★★★☆☆
「Payトリガー」や「ダイレクト給電」など独自の便利機能は優秀ですが、画面内指紋認証の精度が低く、モノラルスピーカーである点やワイヤレス充電非対応なのが惜しいところです。
使いやすさ:★★★☆☆
軽くて持ちやすくバッテリー持ちも最高レベルですが、カメラの起動や切り替えの遅さ、指紋認証の反応の悪さが快適性を損なっています。
価格:★★★★☆
発売当時はキャリアによって価格差がありましたが、有機ELや軽量ボディ、防水・おサイフケータイ全部入りで4万円台(au/楽天版など)という価格設定はコストパフォーマンスに優れています。
総評:★★★★☆
圧倒的な携帯性とスタミナ、しかしレスポンスに課題あり
「AQUOS sense6」を検証して強く感じたメリットは、何と言ってもその「軽さ」と「電池持ち」です。約156gの軽量ボディは長時間持っていても疲れず、ポケットへの収まりも抜群です。さらに、省エネ性能に優れたIGZO OLEDと4,570mAhの大容量バッテリーの組み合わせは強力で、ライトな使用であれば1週間充電不要という謳い文句もあながち過言ではないほどのスタミナを見せつけます。ディスプレイの表示も非常に美しく、動画視聴や写真閲覧の満足度は高いです。「Payトリガー」によるスムーズな決済や、お風呂でも使える防水性能など、日本国内で求められる機能もしっかり網羅されています。
一方で、デメリットとして看過できないのが「レスポンスの悪さ」です。特にカメラアプリにおけるレンズ切り替えの遅さやシャッターラグは、シャッターチャンスを逃す要因となりストレスを感じました。また、画面内指紋認証の精度が低く、保護フィルムを貼るとさらに認識しづらくなる点は、毎日の使い勝手に直結する部分だけに残念です。ゲーム性能に関しても『原神』などの重いタイトルは快適に遊べず、発熱による機能制限も発生しやすいため、ヘビーユースには向きません。スピーカーがモノラルである点も、エンタメ視聴において物足りなさを感じる要因となります。
「AQUOS sense6」はこんな人に最適
この端末は、スマートフォンの利用が「連絡手段、Web検索、SNS、動画視聴」などのライトユース中心で、とにかくバッテリー切れの心配をしたくない人に最適です。また、重くて大きいスマホに疲れてしまい、軽くて持ちやすい端末を探している人や、お風呂での使用やおサイフケータイなどの生活密着機能を重視する人にとっても有力な選択肢となるでしょう。逆に、カメラでサクサク撮影したい人や、最新ゲームを快適にプレイしたい人にはおすすめできません。
AQUOS sense6の価格・購入先
※価格は2025/11/19に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)
- Amazonで14,652円(整備済み品)、
- 楽天市場で15,180円(送料無料・中古)、
- ヤフーショッピングで13,500円(中古)、
で販売されています。
Amazonで「AQUOS sense6」をチェックする
楽天市場で「AQUOS sense6」をチェックする
ヤフーショッピングで「AQUOS sense6」をチェックする
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