2024年9月19日に発売されたDJI「Osmo Action 5 Pro」は、アクションカメラの伝統的な弱点であった「バッテリー持ち」「熱問題」「夜間での撮影性能」を克服し、新たなスタンダードを打ち立てたことで大きな注目を集めています 。
このレビューでは、Osmo Action 5 Proが日々の撮影や過酷なアドベンチャーシーンをどれだけ快適にするのか、前モデル「Osmo Action 4」からどのように進化したのか、そしてGoProなどの競合製品と比較してどうなのか、その実力を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Osmo Action 5 Pro の長所(Pros):
- アクションカメラの常識を覆す、圧倒的なバッテリー持続時間と高い熱耐性
- ケースなしで水深20mという、クラス最高レベルの防水・耐久性能
- 「SDカード忘れ」の不安を解消する、便利な47GBの内蔵ストレージ
- 新世代センサーとSuperNightモードによる、驚くほどクリアな暗所撮影性能
- ジンバル不要の「人物追尾機能」や「DJI Mic 2ダイレクト接続」といった革新的な機能
- 競合を上回る性能を備えながら、より手頃になった価格設定
Osmo Action 5 Pro の短所(Cons):
- 最大動画解像度が4Kであり、競合の8Kや5.3Kには及ばない
- デジタルズーム使用時の画質劣化が目立つ
- 標準のカラープロファイルは、人によっては鮮やかすぎると感じる可能性がある
- アプリの自動編集テンプレートは、GoProのQuikほど豊富ではない
総合評価:
Osmo Action 5 Proは、これまでのアクションカメラが抱えていた多くのストレスからユーザーを解放してくれる、完成度が極めて高い一台です。特に、バッテリーや熱問題を気にせず長時間撮影したい方、Vlogなどで手軽に高品質な音声も記録したい方、そしてGoProなどの既存製品に不満を感じている方にこそ強くおすすめできます。
<この記事で分かること>
- 前モデルOsmo Action 4からの詳細な進化点と比較
- GoPro HERO13 BlackやInsta360 Ace Pro 2など競合製品とのメリット・デメリット比較
- 新世代センサーによる昼夜の画質と40MP静止画の実力
- 新機能「人物追尾機能」やAIスローモーションの使い勝手
- デュアルOLEDモニターの屋外での見やすさと操作性
- 47GB内蔵ストレージやDJI Mic 2ダイレクト接続といった独自機能の利便性
- 熱暴走しないと評判の、高い耐熱性の実際のパフォーマンス
- Osmo Action 4を凌駕するバッテリー性能と急速充電の実用性
- 豊富な純正アクセサリーやマウントの種類
- スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの違い
- メリット・デメリットと9項目にわたる詳細な5段階評価
- 最新の価格と購入先・ライバル機種との比較
この記事を最後まで読むことで、「Osmo Action 5 Pro」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Osmo Action 5 Pro – すべてに対応 – DJI
デザインと耐久性を比較:Osmo Action 5 Pro ~伝統の使いやすさと進化したタフネス~
ここでは、DJI Osmo Action 5 Proのデザインと耐久性について、前モデルOsmo Action 4との比較を交えながら、実際に使って感じた魅力をレビューしていきます。アクションカメラを選ぶ上で最も重要とも言える携帯性や堅牢性が、どのように進化を遂げたのかを詳しく解説します。
手に馴染む伝統と、わずか1gに込められた進化
Osmo Action 5 Proを初めて手に取ったとき、その形状が前モデルのOsmo Action 4を踏襲したなじみ深い四角いデザインであることに安心感を覚えました 。サイズは70.5×44.2×32.8mmと全く同じで、これまで愛用してきた各種マウントアクセサリーがそのまま使えるのは嬉しいポイントです 。しかし、その中身は大きく進化しており、重量は146gと、性能向上にもかかわらず前モデルからの増加をわずか1gに抑えています。
実際にバイクツーリングでヘルメットに装着したり、街歩きでVLOG撮影のために長時間手に持ったりしてみましたが、この1gの差は体感として全くなく、従来通りの軽快さで撮影に集中できました。ポケットに入れて気軽に持ち運ぶには少し厚みを感じるかもしれませんが、専用ポーチやバッグの隅に収まるコンパクトさは健在で、どこへでも連れて行きたくなる相棒です。
直感的でスピーディーな撮影体験を支える操作性
Osmo Actionシリーズの真骨頂ともいえるのが、マグネットとクリップを組み合わせた「クイックリリース」システムです。Osmo Action 5 Proでもこの優れた設計はしっかりと受け継がれており、その利便性は他の追随を許しません 。例えば、自転車のハンドルにマウントして走行風景を撮影中、美しい夕焼けに気づいた瞬間。従来のアクションカメラのように固く締めたネジを回す手間は一切なく、クリップをつまむだけで瞬時にカメラを取り外し、手持ち撮影に移行できました。この一連の流れがわずか数秒で完了するスムーズさは、まさに感動的です 。
本体側面のQS(クイックスイッチ)ボタンは少し硬めの感触ですが、これはグローブをしたままでも確実な操作を可能にし、意図しない誤操作を防いでくれる頼もしさを感じました。さらに、電源オフの状態からでも録画ボタンを押すだけで撮影が始まる「スナップショット機能」は、決定的な瞬間を逃さないための強力な武器になります 。公園で遊ぶ子供の不意な笑顔や、ペットの愛らしい仕草など、撮りたいと思ったその一瞬を確実に記録できたのは、この機能のおかげです。
あらゆる環境をものともしない、進化したタフネス
Osmo Action 5 Proの耐久性は、前モデルから大きく飛躍しました。特に驚いたのが防水性能です。Osmo Action 4のケースなし水深18mでも十分すぎる性能でしたが、Action 5 Proではさらに水深20mまで対応可能になりました 。これにより、以前は少し躊躇していたスキンダイビングでも、水深を過度に気にすることなく安心して撮影に没頭できるようになりました。この性能は、競合製品であるGoProやInsta360 Ace Proの2倍に相当し、大きなアドバンテージとなっています。
耐寒性能も目覚ましく向上しており、-20℃の極寒環境でも安定した動作が可能です。
そして、多くのアクションカメラユーザーを悩ませる熱問題についても、Osmo Action 5 Proは圧倒的な耐性を見せてくれます。真夏の炎天下で4K動画を長時間撮影し続けても、熱による強制停止は一度もありませんでした 。以前GoProを使っていた際に何度も経験した「熱暴走のストレス」から完全に解放され、安心して撮影に集中できる信頼性は、何物にも代えがたい価値があると感じています。
<Osmo Action 5 Pro スタンダードコンボの付属品>
- Osmo Action 5 Pro: カメラ本体です。
- Osmo ActionエクストリームバッテリーPlus(1950 mAh):
1950mAhの容量を持つ、低温環境にも強いバッテリーです。 - Osmo Action保護フレーム(水平&垂直取り付け):
カメラを衝撃から守るためのフレームで、縦向きでの取り付けも可能になります。 - Osmo Actionクイックリリース式アダプターマウント:
様々なアクセサリーにカメラを素早く着脱するための磁力とクリップを利用したマウントです。 - Osmo Action接着式カーブベース:
ヘルメットなどの曲面にカメラを固定するための接着式マウントです。 - Osmo止めねじ:
アダプターマウントとベースなどを固定するためのネジです。 - Type-C – Type-C PD規格対応ケーブル:
カメラの充電やデータ転送に使うUSB-Cケーブルで、急速充電に対応しています。 - Osmo Action 5 Proゴム製レンズプロテクター:
レンズの周囲を保護するゴム製のカバーです。 - Osmo Action 5 Proガラスレンズカバー:
レンズを傷や衝撃から守るためのガラス製カバーです。 - Osmo Action滑り止めパッド:
設置面を安定させ、滑りを防ぐためのパッドです。
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:Osmo Action 4から続く馴染み深い形状で、初めてでもすぐに手に馴染む安心感がある。
- 携帯性:サイズは前モデルと変わらず、重量もほぼ同じで、軽快な取り回しは健在。
- 操作性:マグネット式クイックリリースによるスピーディーな着脱は他の追随を許さず、撮影の自由度を飛躍的に向上させる。
- 耐久性:ケースなしで水深20mへと進化した防水性能、-20℃でも3.6時間撮影可能な耐寒性、そして熱暴走の心配がほとんどない耐熱性により、あらゆる過酷な環境での信頼性が格段に向上した。
画質を比較:Osmo Action 5 Pro ~センサー刷新で実現した、昼も夜も妥協しない映像美~
ここでは、Osmo Action 5 Proの画質の核心に迫ります。アクションカメラの画質はセンサー性能に大きく左右されますが、本機が前モデルOsmo Action 4からどのように進化し、どのような映像体験をもたらしてくれるのか。手ブレ補正や実際の撮影シーン、静止画性能まで含めて徹底的にレビューします。
画質の基盤となるセンサーと基本性能の進化
Osmo Action 5 Proの画質を支えるイメージセンサーは、サイズこそ前モデルOsmo Action 4と同じ1/1.3インチCMOSセンサーですが、その中身は「次世代センサー」へと一新されています 。この刷新により、特にダイナミックレンジと低照度環境でのパフォーマンスが飛躍的に向上しました 。実際に撮影してみると、この進化はスペックの数字以上に明確に体感できます。
動画の解像度とフレームレートは、引き続き最大4K/120fpsという高い水準を維持しています 。注目すべきは、Osmo Action 5 Proでは新たに4K/120fpsで4:3のアスペクト比での撮影に対応した点です。これにより縦方向の情報量が増え、撮影後に通常の横長動画(16:9)だけでなく、SNS向けの縦長動画を切り出す際の自由度が格段に上がりました。これは、一つの動画ソースから様々なメディアへ展開したいコンテンツクリエイターにとって、非常に実用的な進化と言えるでしょう。
あらゆる揺れを抑え込む、安定の映像ブレ補正
DJIが誇る強力な電子式手ブレ補正「RockSteady 3.0」は、Osmo Action 5 Proにも引き続き搭載されています。この機能の信頼性は抜群で、前モデルのOsmo Action 4を使っていた時から、その性能には絶対的な安心感がありました。例えば、マウンテンバイクで木の根が張り出した荒れたトレイルを駆け抜けるようなシーンでも、まるでジンバルを使っているかのような滑らかな映像を記録してくれます。
視界が激しく揺さぶられる中でも、映像は驚くほど安定しており、後から見返しても酔うことなく、ライディングの迫力だけを純粋に楽しむことができます。この安定した基盤があるからこそ、画質の進化がより一層際立つのです。
昼の光も夜の闇も、見たまま以上に捉える圧倒的な描写力
Osmo Action 5 Proの真価は、実際の撮影シーンでこそ発揮されます。晴れた日にバイクに乗りながら撮影した4K映像は、山道の鮮やかな緑や、鮮やかなバイクの色までくっきりと鮮明に描き出し、その場にいるかのような臨場感に溢れていました。注目すべきは、公称「最大13.5ストップ」という広いダイナミックレンジです 。木陰の暗い部分から日向の明るい部分まで、黒つぶれや白飛びを巧みに抑え、目で見たままの自然で豊かな階調を再現してくれたのには本当に驚きました。
そして、アクションカメラの長年の弱点であった夜間撮影性能は、劇的な進化を遂げています。ISO感度が動画撮影時に最大51200まで引き上げられ、AIによるノイズリダクションを備えた「SuperNightモード」が搭載されたおかげで、もはや「夜に弱い」というイメージは過去のものとなりました 。
先日、友人とキャンプに行った際、辺りがすっかり暗くなった中で撮影を試みたのですが、焚き火の炎の揺らめきだけでなく、その光に照らされる友人たちの楽しげな表情や、暗闇にうっすらと浮かび上がるテントの輪郭まで、驚くほどクリアに記録できたのです。これは、Osmo Action 4でも難しいレベルの描写力であり、感動的な体験でした。
静止画性能もプロレベルへ、クリエイティブの幅を広げる40MP
Osmo Action 5 Proは、動画だけでなく静止画の性能も大幅に向上しました。画素数は、Osmo Action 4の約10メガピクセル(3648×2736)から、一気に最大40メガピクセル(7296×5472)へと飛躍しています 。この高解像度化の恩恵は絶大で、旅先で撮影した風景写真を後から大胆にトリミングしても、ディテールが損なわれることなく作品として成立させることが可能です。
また、JPEG形式での撮影でも色鮮やかで美しい仕上がりですが、プロの現場やこだわりの作品作りには欠かせない14ビットRAW形式での撮影にも対応しています 。これにより、撮影後にPCのLightroomなどの現像ソフトで、明るさや色味を自分のイメージ通りに細かく追い込むことができ、写真撮影の楽しみが格段に広がりました。もはや、アクションカメラは「動画のついでに写真を撮る」デバイスではない、と断言できます。
まとめ:画質
- センサー:前モデルと同じ1/1.3インチサイズながら「次世代センサー」に刷新され、基本的な描写力が格段に向上した。
- ダイナミックレンジ:最大13.5ストップを公称し、明暗差の激しいシーンでも白飛びや黒つぶれを抑えた、目で見たままのような自然な階調表現が可能になった。
- 低照度性能:SuperNightモードと最大ISO51200の高感度性能により、これまで苦手とされてきた夜間でもノイズの少ないクリアな映像を記録でき、アクションカメラの弱点を克服した。
- 静止画:最大40メガピクセルの高解像度化を達成し、写真撮影のクオリティも大幅に向上 。RAW撮影にも対応し、クリエイティブの幅が大きく広がった。
撮影モードを比較:Osmo Action 5 Pro ~創造性を解き放つ多彩な機能~
ここでは、Osmo Action 5 Proが搭載する多彩な撮影モードについて、その機能と実際の使用感をレビューします。前モデルOsmo Action 4から何が進化し、どのような新しい映像表現が可能になったのか、具体的な体験を交えながら詳しく解説していきます。
クリエイターを刺激する、進化した撮影モードの数々
Osmo Action 5 Proは、基本的な動画・静止画撮影モードに加え、クリエイティブな映像表現を可能にする多彩なモードを備えています。4K/120fpsでの撮影はもちろん、新たに搭載されたインテリジェントな機能や、プロの現場で求められるカラープロファイルまで、あらゆる撮影者の要求に応える布陣です。特に、前モデルOsmo Action 4にはなかった「人物追尾機能」や、強化された低照度撮影モード「SuperNight」は、本機の魅力を大きく高めています。これらのモードが、実際の撮影シーンでどのように機能し、私の映像制作にどんな変化をもたらしたのか、詳しく見ていきましょう。
ジンバル不要の衝撃、「人物追尾機能」で主役を逃さない
Osmo Action 5 Proを語る上で、絶対に外せないのが新搭載の「人物追尾機能(キャラクターフォロー)」です。これはDJIのアクションカメラとして初めて搭載された画期的な機能で、なんとジンバルなしでカメラが自動的に人物を認識し、フレームの中央に捉え続けてくれます。先日、公園でスケートボードの練習をする友人を撮影した際、この機能の実力に度肝を抜かれました。
これまでは、動き回る友人をフレームに収め続けるために必死にカメラを操作していましたが、この機能を使えば、私はただカメラを向けておくだけ。友人が左右に激しく動いても、ジャンプをしても、Osmo Action 5 Proはまるで熟練のカメラマンのようにスムーズに追従し、常に友人が主役の完璧な構図を維持してくれました。撮影後に映像を確認した友人も「プロが撮ったみたいだ」と驚いていたほどです。この手軽さとクオリティは、一人でVlogを撮影する際や、動きの激しい子供やペットの撮影で絶大な威力を発揮すると確信しました。
アクションカメラの常識を覆す、驚異の低照度撮影「SuperNightモード」
「アクションカメラは夜景に弱い」という長年の常識は、Osmo Action 5 Proによって完全に覆されました。進化した「SuperNightモード」は、これまで諦めていた夜のシーンを、驚くほど美しく描き出してくれます。試しに夜の街を散策しながら撮影してみたところ、ネオンの光が滲むことなく、ビルの窓明かりや街灯に照らされた人々の表情まで、ノイズを抑えつつ鮮明に記録されていました。
確かに、Osmo Action 4の低照度モードも優秀でしたが、Osmo Action 5 Proの描写力はそれを明らかに上回っています。特に、暗い部分のディテールが潰れずにしっかりと残っている点には感心しました。ただし、万能というわけではなく、非常に暗い場所ではピントが背景の明るい部分に合ってしまい、狙った被写体を捉えきれない場面もありました。それでも、三脚なしの手持ち撮影でこれほどの映像が撮れるのであれば、もはや大きな不満はありません。これまで夜間撮影のためだけに大型のミラーレスカメラを持ち出していた手間を考えると、大きな進歩です。
プロの映像表現に応えるカラープロファイルと柔軟な撮影フォーマット
Osmo Action 5 Proは、プロの映像制作者の要求にも応える高度な機能を備えています。特に10ビット「D-Log M」カラープロファイルは、ポストプロダクションでのカラーグレーディングを前提とした撮影に最適です。実際に使ってみると、標準のカラープロファイルがやや鮮やかすぎる(ビビッド気味)と感じるシーンでも、D-Log Mで撮影すれば、ハイライトからシャドウまで豊かな階調を保持した、自然で扱いやすい映像素材を得ることができました。さらに、撮影時にLUT(ルックアップテーブル)を適用して仕上がりイメージを確認できるようになった点は、現場での判断を大いに助けてくれます。
また、4K/120fpsの高フレームレート撮影が、新たに4:3のアスペクト比に対応した点も見逃せません。これにより、一つの撮影素材から、YouTube向けの横長動画と、TikTokやInstagramリール向けの縦長動画の両方を、画質を損なうことなく切り出せるようになりました。これは、複数のプラットフォームでコンテンツを展開する私のようなユーザーにとって、撮影と編集の効率を劇的に向上させてくれる、非常に価値のあるアップデートです。
<Osmo Action 5 Proの主な撮影モード>
- 通常録画: 最大4K/120fpsでの高精細な動画撮影。
- SuperNightモード: AIノイズリダクションを活用し、夜間や低照度環境でもクリアな映像を実現。
- キャラクターフォロー: ジンバルなしで人物を自動追尾し、常にフレームの中央に捉える。
- スローモーション: 最大1080p/240fps、さらに120fpsの映像から960fps相当のスーパースロー映像を生成可能。
- タイムラプス/ハイパーラプス: 時間の経過を圧縮したダイナミックな映像を作成。
- 写真モード: 最大40MPの高解像度静止画。RAW形式での撮影や連続撮影にも対応。
- 拡張レンズモード: 別売りのレンズ装着で182°の超広角撮影が可能。
- その他: タイムドシューティング、ライブ写真、プリ録画、ハイライトの瞬間など、多彩な機能を搭載。
まとめ:撮影モード
- 人物追尾機能:ジンバルなしで被写体を自動追従する新機能は、ワンオペ撮影や動きの速い被写体の撮影を劇的に簡単にする。
- 低照度撮影:SuperNightモードの進化により、これまでアクションカメラが苦手としてきた夜景や暗所でも、ノイズの少ない実用的な映像が撮影可能になった。
- カラープロファイル:プロ向けのD-Log MやHLGに対応し、リアルタイムLUTも適用できるため、こだわりの色表現を追求できる。
- 撮影フォーマットの柔軟性:4K/120fpsで4:3アスペクト比に対応したことで、横長・縦長動画の両方を1つの素材から効率的に作成でき、コンテンツ制作の幅が大きく広がった。
編集アシスト機能を比較:Osmo Action 5 Pro ~撮影から共有までをシームレスにするAIの力~
ここでは、Osmo Action 5 Proに搭載された編集アシスト機能と、それを支えるAIの力に焦点を当ててレビューします。ただ綺麗に撮れるだけでなく、撮影後の編集や共有までをいかに簡単かつクリエイティブにしてくれるのか。前モデルOsmo Action 4との比較を交えながら、その進化したインテリジェンスを紐解いていきます。
撮影後の体験を一変させる、インテリジェントな機能群
Osmo Action 5 Proは、撮影するだけのカメラではありません。撮影した膨大な映像素材を、いかに手間なく魅力的な作品に昇華させるかという点において、AIを活用した強力な編集アシスト機能を備えています。前モデルのOsmo Action 4も、連携アプリ「LightCut」によるAI編集が可能でしたが、Osmo Action 5 Proではその機能がさらに進化・統合され、より直感的でシームレスなワークフローを実現しています。
感動の瞬間をドラマチックに演出する「AIスローモーション」
何気ない一瞬を、息をのむようなドラマチックな映像に変えてくれるのが、新たに進化したスローモーション機能です。Osmo Action 5 Proは、120fpsで撮影した動画を、カメラ内でAIによるフレーム補間技術を用いて、最大960fps相当の滑らかなスーパースロー映像に変換できます。水たまりに飛び込む子供の足元を撮影した映像でこの機能を試したところ、飛び散る水しぶきの一粒一粒が、まるで時間が止まったかのように美しく宙を舞う、感動的な映像が生まれました。しかも、スローにしたい部分を映像再生中にピンポイントで指定できるため、編集の手間がほとんどかかりません。
編集時間を短縮する「ハイライトの瞬間」と「プリ録画」
Osmo Action 5 Proは、決定的な瞬間を逃さず、かつ編集作業を効率化する実用的な機能を備えています。「プリ録画」は、録画ボタンを押す最大5分前から映像を記録し続けてくれる機能です。これにより、例えば子供がゴールを決めた瞬間など、予測不能な場面でも「録画ボタンを押し遅れた」という失敗を防ぐことができます。
「ハイライトの瞬間」は、撮影中や再生中に重要なシーンに印を付けられる機能です。後でMimoアプリで編集する際に、その印を付けた場面だけをすぐに見つけ出せるため、長時間の映像からベストショットを探す手間を劇的に削減してくれます。
映像から高品質な写真を切り出す「HDスクリーンショット」
動画の中のワンシーンを、高画質な写真として残したいと思ったことはないでしょうか。従来の動画からのスクリーンショットは画質が粗く、SNSで共有するのがやっとでした。しかし、Mimoアプリの「HDスクリーンショット」機能を使えば、撮影した4K動画から、最大4K解像度の高精細な静止画を切り出すことができます 。これにより、動画撮影中に迎えた最高の瞬間を、画質を妥協することなく、美しい写真としても保存できるのです。
撮影と編集の垣根を越える「Mimoアプリとの強力な連携」
Osmo Action 5 Proと専用アプリ「DJI Mimo」の連携は、撮影後のワークフローを劇的に効率化してくれます。特に便利だと感じたのが、バックグラウンドでのデータダウンロード機能です 。撮影した4K動画のデータはサイズが大きくなりがちですが、スマートフォンへの転送中に他のアプリを操作できるため、待ち時間でSNSをチェックしたり、メッセージに返信したりと、時間を有効活用できます。
また、プロ向けの「D-Log M」で撮影した映像の扱いやさしさも注目すべき点です。これまではPCでの編集が前提でしたが、MimoアプリがD-Log Mのカラー再現に対応したことで、スマホ上で手軽に色調整を完結できるようになりました。
<Osmo Action 5 Proの主な編集アシスト機能>
【カメラ本体の機能】
- プリ録画: 録画ボタンを押す数秒前から記録を開始し、決定的な瞬間を逃さない。
- ハイライトの瞬間: 撮影中に重要なシーンをマークし、編集時の検索性を高める。
- AIスローモーション: 120fpsの動画から、AIが滑らかなスーパースロー映像を生成。
【DJI Mimoアプリの主な機能】
- HDスクリーンショット: 4K動画から高精細な静止画を切り出せる。
- AI編集: 豊富なテンプレートを使い、AIが自動で動画を生成。
- バックグラウンドダウンロード: アプリを閉じても映像の転送が継続。
- D-Log M カラー再現: スマホ上でLog映像を手軽にカラーグレーディング可能。
まとめ:編集アシスト機能
- AIによる映像表現:何気ない一瞬を映画のようなドラマチックな映像に変える「AIスローモーション」など、カメラ単体で創造的な映像を手軽に作成できる。
- 撮影と編集の効率化:「プリ録画」で撮り逃しを防ぎ、「ハイライトの瞬間」機能で重要なシーンをマークすることで、撮影から編集までの時間を大幅に短縮できる。
- シームレスなアプリ連携:バックグラウンドでのデータ転送や、動画から高画質な写真を切り出せる「HDスクリーンショット」機能により、撮影後の素材管理や共有がストレスフリーになった。
操作性と実用性を比較:Osmo Action 5 Pro ~UI、モニター、ストレージ、音声、熱問題を検証~
ここでは、Osmo Action 5 Proの操作性と実用性について、UI、モニター、ストレージ、音声、そしてアクションカメラの永遠の課題である熱問題まで、あらゆる角度から徹底的にレビューします。前モデルOsmo Action 4からどれほど進化し、撮影現場での「使いやすさ」がどう変わったのか、私の実体験を交えながらその魅力に迫ります。
太陽の下でも鮮明、進化したデュアルOLEDモニター
Osmo Action 5 Proのモニターは、前モデルOsmo Action 4から大きく進化し、前後両面が液晶から高輝度なOLED(有機EL)タッチスクリーンへとアップグレードされました。この変更により、屋外での視認性や操作性が劇的に向上しています。
まず、メインとなる2.5インチのリアスクリーンは、ピーク輝度が1000ニトに達し、真夏のビーチのような強烈な日差しの下でも驚くほどクリアに映像を確認できます。これにより、撮影中の構-構図確認や設定変更が非常にスムーズになりました。
そして、操作性において特に重要なのが、タッチ操作に対応したフロントスクリーンです。Vlogや自撮り撮影時、カメラを自分に向けたまま構図の確認はもちろん、あらゆる設定変更が完結します。GoProでは設定のたびにカメラを裏返す手間がありましたが、Osmo Action 5 Proではそのストレスから解放され、スムーズな一人撮影が可能になりました。
直感的UIと高速起動が、撮りたい瞬間を逃さない
Osmo Action 5 Proのユーザーインターフェース(UI)は、DJI製品ならではの洗練された使いやすさを受け継いでいます。大きなアイコンとシンプルなスワイプ操作で、目的の設定に迷わずたどり着けるため、アクションカメラ初心者でも直感的に使いこなせるでしょう。注目すべきは、電源オフの状態からでも録画ボタンを押せば、わずか1秒足らずで撮影が開始される起動の速さです。公園で遊んでいた子供が不意に見せた満面の笑みを、カバンから取り出して即座に撮影できたのは、この高速起動のおかげでした。
接続性、ストレージ、プロ品質の音声収録
専用アプリ「DJI Mimo」との接続は、Wi-Fi 6に対応したことでさらにスムーズになりました。特に、撮影した大容量の4Kデータをスマートフォンに転送しながら、バックグラウンドで他のアプリを操作できる機能は、待ち時間を有効活用できるため非常に重宝します。
そして、Osmo Action 5 Proで最も大きな実用的進化と言えるのが、47GBの内蔵ストレージです。これは単なるおまけではなく、4K/30fpsの設定で約1時間48分もの録画が可能な、まさに「頼れる」容量。先日、うっかりmicroSDカードを入れ忘れたままサイクリングに出かけてしまったのですが、この内蔵ストレージのおかげで、美しい景色を余すところなく記録することができました。Osmo Action 4にはなかったこの機能は、カード忘れや容量不足といった「撮れない」リスクから解放してくれる、絶大な安心感をもたらします。
音声品質もプロレベルへと進化しました。3つの内蔵マイクは風切り音を効果的に抑制し、風の強い海辺でVlogを撮影した際も、私の声はクリアに収録されていました。さらに、ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」とレシーバーなしで直接接続し、48kHzの高音質で音声を記録できる機能は、まさに革命的です。これにより、ケーブルの煩わしさから解放され、プロ品質の音声を驚くほど手軽に収録できるようになりました。
アクションカメラの常識を覆す、圧倒的な熱耐性
多くのアクションカメラユーザーが悩まされてきた「熱暴走」。しかし、Osmo Action 5 Proは、この問題をほぼ完全に克服したと言っても過言ではありません。効率的な4nmプロセッサの採用により、その耐熱性は驚異的です。真夏の炎天下、車のダッシュボードに設置して4K/60fpsで連続撮影するという過酷なテストを行いましたが、本体は熱を帯びるものの、撮影が強制終了することは一度もありませんでした。
以前、他のアクションカメラで何度も経験した「熱での録画停止」というストレスから完全に解放されたことで、どんな状況でも安心して撮影に集中できるという信頼感は、何物にも代えがたい大きなメリットです。
<Osmo Action 5 Proの主な操作性と実用性に関する機能>
- デュアルOLEDタッチスクリーン: 前後に高輝度・高コントラストな有機ELディスプレイを搭載し、屋外での視認性と操作性が大幅に向上。
- 高速起動・スナップショット: 電源オフから約1秒で撮影を開始でき、決定的な瞬間を逃さない。
- 47GB内蔵ストレージ: microSDカードがなくても長時間の4K撮影が可能で、容量不足やカード忘れのリスクを解消。
- DJI Mic 2ダイレクト接続: 外部ワイヤレスマイクとレシーバーなしで接続し、48kHzの高音質で音声を収録可能。
- 進化した熱耐性: 4nmプロセッサにより、高負荷な4K撮影でも熱暴走しにくく、長時間の連続撮影でも高い信頼性を発揮。
- Wi-Fi 6対応: スマートフォンアプリ「DJI Mimo」との連携がより高速かつ安定。
- 音声コントロール/プロンプト: 手が離せない状況でも音声で操作でき、モード変更を音声で知らせるアシスト機能。
まとめ:操作性と実用性
- モニター:前後OLED化により、あらゆる状況下での視認性が劇的に向上し、撮影体験の質を底上げしている。
- 操作性:高速な起動速度と直感的なUIは健在で、撮りたいと思った瞬間を逃さないスピーディーな操作感を実現。
- ストレージ:47GBの内蔵ストレージは「保険」以上の価値があり、microSDカードの有無を気にせず撮影に臨める絶大な安心感を提供する。
- 音声品質:内蔵マイクの性能向上に加え、プロ品質のDJI Mic 2とダイレクトに接続できることで、Vlogなどの音声が重要なコンテンツ制作にも十分対応できる。
- 信頼性:アクションカメラの最大の弱点であった熱問題をほぼ克服しており、どんな過酷な状況でも「撮り続けられる」という信頼性が最大の魅力。
バッテリー性能を比較:Osmo Action 5 Pro ~撮影の常識を変える、圧倒的なスタミナと急速充電~
ここでは、Osmo Action 5 Proの要とも言えるバッテリー性能と充電機能について、その驚異的な進化をレビューします。アクションカメラの最大の制約であった「バッテリー切れ」の不安から、ユーザーをいかに解放してくれるのか。前モデルOsmo Action 4との比較や、実際の使用体験を交えて、その実力を徹底的に解き明かします。
「バッテリー切れ」の概念を覆す、驚異の持続時間
Osmo Action 5 Proを手にして最も感動したのは、その圧倒的なバッテリー持続時間です。前モデルのOsmo Action 4でも、160分というバッテリー性能に不満はありませんでしたが、Osmo Action 5 Proはそれを遥かに凌駕します。新開発の低消費電力4nmプロセッサと、1950mAhへと大容量化されたバッテリーの恩恵により、公称のバッテリー駆動時間はAction 4から50%も向上しました 。
実際に、一日がかりのサイクリングイベントでこのカメラを試した時のことです。以前Osmo Action 4を使っていた際は、予備バッテリーへの交換や、モバイルバッテリーからの給電が必須でした。しかしOsmo Action 5 Proでは、朝から夕方まで4K画質で断続的に撮影を続けたにもかかわらず、最後まで一度もバッテリーを交換することなく乗り切ることができたのです。公式のテストでは4K/30fpsで154分、1080p/30fpsでは182分(約3時間)という驚異的な連続録画時間を記録しており 、このスタミナは、まさに「撮影の常識を変える」ほどのインパクトがありました。もう、バッテリー残量を気にしながら撮りたい瞬間を我慢する必要はありません。
わずかな休憩が、次の冒険につながる急速充電
長時間の撮影を支えるのは、持続時間だけではありません。Osmo Action 5 Proの急速充電性能もまた、驚くべき進化を遂げています。わずか15分の充電で、約2時間分の撮影が可能になるのです 。ツーリングの途中で立ち寄ったカフェで休憩している間に、あっという間にバッテリーが回復していく様子は、まさに魔法のようでした。
この「ピットストップ充電」能力のおかげで、もはや予備バッテリーを何個も持ち歩く必要性を感じなくなりました。特に「アドベンチャーコンボ」に付属する多機能バッテリーケースを使えば、3つのバッテリーを効率的に管理・充電でき、1日中撮影してもバッテリー切れの心配は皆無です。
極寒のフィールドでも臆さない、優れた低温耐性
Osmo Action 5 Proの信頼性は、過酷な環境下でこそ真価を発揮します。特に改善が著しいのが低温環境でのパフォーマンスです。-20℃の極寒の雪山で、Action 4が約150分(2.5時間)の撮影時間だったのに対し、Action 5 Proは最大3.6時間(216分)もの録画を可能にしました 。実際に冬のスキー場で使用した際、寒さで性能が低下することを全く感じさせず、一日中安定して動作し続けてくれました。このタフネスさは、ウィンタースポーツを愛するユーザーにとって、この上なく心強い味方となるでしょう。
一点だけ、留意しておきたいこと
ほぼ完璧とも思えるバッテリー性能ですが、一点だけ留意すべき点があります。実際に試用してみたところ、電源をオフにした状態で一晩放置すると、バッテリーが7〜10%ほど自然に消耗するケースがありました。長期旅行などで数日間カメラを使用しない場合は、前日に満充電にするか、念のためバッテリーを本体から抜いて保管しておくと、より安心して次の撮影に臨めるでしょう。
<Osmo Action 5 Proのバッテリー仕様>
- タイプ: リチウムイオン 1S
- 容量: 1950mAh
- エネルギー: 7.5ワット時
- 公称動作時間: 最大240分(1080p/24fps、安定化機能オン、画面オフの条件下)
- 動作周囲温度: -20℃~45℃
- 充電環境温度: 5℃~40℃
まとめ:バッテリーと充電
- 持続時間:前モデルを遥かに凌駕するスタミナを実現し、バッテリー残量を気にするストレスからユーザーを解放してくれた。
- 急速充電:わずか15分の充電で約2時間撮影できる驚異的な速さで、撮影のダウンタイムを劇的に短縮する。
- 低温性能:-20℃の極寒環境でも3.6時間の撮影を可能にし、ウィンタースポーツなど、これまでバッテリー性能がネックだったシーンでの信頼性が大幅に向上した。
- 総合評価:バッテリーシステム全体の進化は、Osmo Action 5 Proを選ぶ最大の理由の一つであり、撮影のスタイルそのものをより自由に、より長時間楽しめるものへと変えてくれる。
拡張性を比較:Osmo Action 5 Pro ~撮影の可能性を無限に広げるエコシステム~
ここでは、Osmo Action 5 Proの拡張性について、その真価を探ります。カメラ本体の性能はもちろん重要ですが、アクセサリーとの連携やソフトウェアの進化が、撮影体験をどれだけ豊かにしてくれるのか。前モデルOsmo Action 4との比較を交えながら、その魅力的なエコシステムをレビューしていきます。
あらゆるシーンに応える、多彩なアクセサリー群
Osmo Action 5 Proは、前モデルOsmo Action 4から引き続き、DJI純正だけでなくサードパーティ製も含めた豊富なアクセサリーに対応しています。特に、GoProと互換性のあるマウント規格を採用しているため、すでにGoPro用のアクセサリー資産を持っている私のようなユーザーにとっては、追加投資を抑えつつスムーズに乗り換えられるのが大きなメリットです 。標準で付属するマグネット式クイックリリースアダプターを使えば、既存のGoProマウントにカチッと一瞬で装着できます 。
もちろん、DJI純正アクセサリーも、サイクリング、ダイビング、サーフィンといった様々なアクティビティに特化したキットが用意されており、ユーザーの多様なニーズに応えてくれます 。純正品ならではの高い精度と統一感のあるデザインは、撮影のモチベーションを高めてくれる要素の一つです。
撮影スタイルを広げる多彩な純正マウントアクセサリー
Osmo Action 5 Proは、豊富な純正マウントアクセサリーによって、撮影の可能性を大きく広げることができます。ここでは、具体的な撮影シーンごとに最適なマウントを紹介します。
ヘルメットでの撮影:ライダーやスケーターの視点をそのまま記録
ヘルメットにカメラを装着することで、ライダー自身の視点に近い、迫力ある一人称映像を撮影できます。
- Osmoヘルメットチンクリップ: ヘルメットの顎(チンガード)部分にカメラを固定するマウントです 。目線に近い映像が撮れるだけでなく、レンズの角度調整も可能です 。取り付けや取り外しも簡単で、様々なヘルメットに対応します 。
- Osmo Action カーブド粘着マウントキット: ヘルメット上部などの湾曲した面に、強力な粘着テープでベースマウントを固定します 。一度固定すれば、クイックリリース機構を使ってカメラ本体だけを素早く着脱できるため、複数の撮影位置を切り替える際に非常に便利です 。
自転車やバイクでの撮影:サイクリングやツーリングの記録に
ハンドルバーやシートレールなど、車体の様々な場所に取り付けることで、多様なアングルからの撮影が楽しめます。
- Osmo Action ミニハンドルバークランプ: 工具不要で素早くハンドルバーに取り付け・取り外しができます 。ボールヘッド設計により、撮影角度の調整も自由自在です 。
- Osmo Action ハンドルバークランプ: こちらも工具不要で簡単に取り付けられ、360°回転するため、前方だけでなく自分自身や周囲の景色など、様々な角度からの撮影が可能です 。チューブの直径も調整できるため、多様な車種に対応します 。
- Osmo Actionシートマウント: 自転車のサドルの下部にあるレールに取り付ける専用マウントで、後方の景色や一緒に走る仲間を撮影するのに最適です 。
身体に装着して臨場感を出す:Vlogやアウトドアアクティビティに
身体に直接カメラを装着することで、両手を自由にしたまま、視聴者がまるでその場にいるかのような没入感の高い映像を撮影できます。
- Osmo Action サイクリングチェストストラップ: 胸部にカメラを固定し、ハンドル操作なども含めた、より没入感のある一人称視点を実現します 。快適な装着感で、カメラの角度調整も可能です 。
- Osmoショルダーストラップブラケット: 登⼭やハイキングの際に、バックパックのショルダーストラップに簡単に固定できます 。両手がふさがりがちなアウトドアシーンで、手軽に一人称視点の映像を記録するのに適しています 。
- Osmo Action ネックブラケット: 首にかけて使用するマウントで、両手が完全に自由になります 。肌に優しいシリコン素材でできており、形状を自由に変えられるため、Vlogなどで自然な目線の映像を撮りたい場合に最適です 。
- Osmo Action 360°リストバンド: カメラを手や手首に素早く安全に取り付け、臨場感あふれる一人称視点の映像を撮影できます 。
ウォータースポーツや特殊なアングルでの撮影
サーフィンや車載撮影など、特殊な環境やクリエイティブなアングルを狙うためのアクセサリーも充実しています。
- Osmo Action サーフィン安全ステッカーキット: 強力な粘着ステッカーとリーシュコードにより、サーフィンやスキー中にカメラが脱落して紛失するのを防ぎ、安心してアクティビティに集中できます 。
- DJIフローティングハンドル: カメラが水中に落ちても浮き上がるため、安心して水中撮影が楽しめます 。滑り止めグリップで持ちやすいのも特徴です 。
- Osmo Action 車用吸盤: 車のボディやガラスなど、滑らかな面に強力な吸盤でカメラを固定します 。調整可能なデュアルボールヘッド設計により、レンズの向きを360°自由に変えることができます 。
撮影をより快適にする、注目アクセサリー3選
数あるアクセサリーの中でも、Osmo Action 5 Proのポテンシャルを最大限に引き出す、特に注目すべき3つのアイテムがあります。
- 多機能バッテリーケース
「バッテリー切れ」の不安を解消するアイテムです。予備バッテリー3個をまとめて充電・携行できるため、旅行や長時間のイベントでも、外部バッテリーなしで一日中撮影に集中できます 。 - DJI Mic 2
Vlogなど「声」をクリアに届けたい時のためのアクセサリーです。レシーバーなしでカメラと直接ワイヤレス接続し、風の強い屋外でもプロ品質のクリアな音声を録音できます 。 - Osmo Action 拡張レンズ
より「個性的で迫力ある映像」を撮るためのクリエイティブツールです。視野角が182°まで広がり、標準レンズにはない圧倒的な没入感の映像表現が可能になります 。
カメラが成長する喜び、信頼のファームウェアアップデート
カメラの性能は、ハードウェアだけで決まるものではありません。Osmo Action 5 Proは、ファームウェアのアップデートを通じて、購入後も継続的に進化していきます。実際に、以前のモデルで一部のユーザーから指摘されていた手ブレ補正の挙動が、アップデートによって劇的に改善されたという報告があります 。
私が体験した中でも、車載撮影時に連続するカーブで発生しがちだった水平のズレが、最新のファームウェアでは見事に解消されていました。このように、ユーザーからのフィードバックを真摯に受け止め、ソフトウェアで着実に改善を重ねていくDJIの姿勢は、製品を長く安心して使い続ける上で非常に重要なポイントです。ただし、一度アップデートすると元には戻せないため、その点だけは注意が必要です 。こうした継続的なサポートがあるからこそ、Osmo Action 5 Proは常に最高の状態で、私たちの期待に応え続けてくれるのです。
<Osmo Action 5 Pro その他の主なアクセサリー>
- Osmo Action GPS Bluetoothリモート: 手元でカメラを遠隔操作できるほか、GPS情報を記録し、速度やルートといったデータを映像に表示させることが可能です。
- Osmo Action 60m防水ケース: カメラ単体の20m防水を超える、本格的なダイビングにも対応するための専用保護ケースです。
- Osmo Action NDフィルターキット: 日中の明るい環境下で、映像の白飛びを防ぎ、映画のような滑らかな動きを表現するためにシャッタースピードを調整するフィルターのセットです。
- 各種マウント類: 本文で紹介したヘルメットやハンドルバー用マウントのほか、様々な撮影スタイルに対応するマウントが豊富にラインナップされています。
まとめ:拡張性
- アクセサリー互換性:前モデルから引き続きGoProマウントとの互換性を維持しており、既存のアクセサリー資産を有効活用できる。
- 純正アクセサリー:多機能バッテリーケースやDJI Mic 2との連携など、撮影体験を劇的に向上させる強力な純正オプションが揃っている。
- 創造性の拡張:別売りの拡張レンズを使えば182°の超広角撮影が可能になり、これまでにない映像表現に挑戦できる。
- ソフトウェアの進化:定期的なファームウェアアップデートにより、手ブレ補正などの機能が継続的に改善され、カメラが購入後も成長していく。
Osmo Action 5 Pro vs Osmo Action 4 スペック比較
Osmo Action 5 Proは、人気を博したOsmo Action 4の後継機として登場しました。両モデルは外観こそ似ていますが、その中身は大きく進化しています。ここでは、主なスペックを比較し、それぞれの違いを詳しく解説します。
基本仕様(サイズ・重量・カラー・耐久性)
サイズ: 両モデルともに 70.5×44.2×32.8mm
違い: サイズは全く同じで、外観上の大きさは変わりません。
重量:
- Osmo Action 4: 145g
- Osmo Action 5 Pro: 146g
- 違い: Osmo Action 5 Proが内部機能の向上に伴い、わずか1gだけ重くなっています。
カラー:
- Osmo Action 4: ディープブラック
- Osmo Action 5 Pro: ディープブラック
- 違い: 両モデルともに本体カラーはディープブラックですが、Osmo Action 4には別売りの「ボディ保護ステッカー」があり、「カモフラージュブルー」や「コズミックグレー」といったデザインで外観を変えることができました。
耐久性(防水性能):
- Osmo Action 4: 本体のみで水深18m
- Osmo Action 5 Pro: 本体のみで水深20m
- 違い: Osmo Action 5 Proは、潜水ケースなしでの防水性能が2m向上しており、より安心して水中撮影ができます。
ディスプレイ
- フロントスクリーン:
Osmo Action 4: 1.4インチ 液晶
Osmo Action 5 Pro: 1.46インチ OLED - リアスクリーン:
Osmo Action 4: 2.25インチ 液晶
Osmo Action 5 Pro: 2.5インチ OLED(ピーク輝度1000ニト) - 違い: Osmo Action 5 Proは、前後ともに画面が大型化し、より高輝度・高コントラストなOLED(有機EL)ディスプレイにアップグレードされています。これにより、日差しの強い屋外での視認性が大幅に向上しました。
ストレージ
- 内蔵ストレージ:
Osmo Action 4: なし
Osmo Action 5 Pro: 64GB(使用可能領域47GB) - 対応microSDカード:
Osmo Action 4: 最大512GB
Osmo Action 5 Pro: 最大1TB - 違い: Osmo Action 5 Proは、47GBの内蔵ストレージを搭載したことが最大の進化点です。これにより、万が一SDカードを忘れても撮影が可能になりました。
カメラ性能
- 最大写真解像度:
Osmo Action 4: 約10MP
Osmo Action 5 Pro: 約40MP - ISO感度(動画):
Osmo Action 4: 100~12800
Osmo Action 5 Pro: 100~51200 - 新撮影モード:
Osmo Action 5 Pro: 「スーパー夜景モード」「キャラクターフォロー(人物追尾)」を追加 - 違い: Osmo Action 5 Proは静止画の解像度が約4倍に向上し、動画撮影時のISO感度も大幅に引き上げられました。さらに、AIを活用した新しい撮影モードが追加され、表現の幅が大きく広がっています。
バッテリーと充電
- 容量:
Osmo Action 4: 1770mAh
Osmo Action 5 Pro: 1950mAh - 駆動時間:
Osmo Action 4: 約160分
Osmo Action 5 Pro: 約240分 - 違い: バッテリー容量が増加し、駆動時間が約50%も向上しました。Osmo Action 5 Proは、長時間の撮影において圧倒的なスタミナを誇ります。
アクセサリーと拡張性
- 純正マウントアクセサリー:
- 違い: Osmo Actionシリーズのアクセサリーは多くが共通で利用可能ですが、Osmo Action 5 Proには、視野角を182°まで広げる専用の「Osmo Action 拡張レンズ」が用意されています。
オプション製品:
違い: Osmo Action 5 Proは「DJI OsmoAudio™接続エコシステム」に対応しており、ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」とレシーバーなしで直接接続できます。これにより、Vlogなどでの音声品質が飛躍的に向上します。
ファームウェアとアップデート
違い:両モデルのファームウェアアップデートの頻度や内容に関する情報は公開されていません。しかし、一般的にDJI製品は定期的なアップデートにより機能改善やバグ修正が行われ、Osmo Action 5 Proでは高性能4nmチップを搭載したことで、今後のアップデートによる機能拡張のポテンシャルも期待されます。
発売日と価格
- Osmo Action 4: 2023年8月2日 発売(スタンダードコンボ: 58,300円)
- Osmo Action 5 Pro: 2024年9月19日 発売(スタンダードコンボ: 55,000円)
- 違い: Osmo Action 5 Proは、性能が向上しているにもかかわらず、発売時の価格がOsmo Action 4よりも安価に設定されています。
まとめ:Osmo Action 5 ProとOsmo Action 4の違い
Osmo Action 5 Proは、Osmo Action 4の正統進化モデルでありながら、その進化の幅は非常に大きいと言えます。特に、①約50%向上したバッテリー駆動時間、②「SDカード忘れ」の不安を解消する47GBの内蔵ストレージ搭載、③より明るく見やすいOLEDディスプレイへのアップグレード、④約4倍になった写真解像度と新しいインテリジェント撮影モードの4点が大きな違いです。
これに加えて、防水性能の向上や、より安価な価格設定も魅力です。Osmo Action 4も依然として高性能なカメラですが、Osmo Action 5 Proは、より過酷な環境での長時間撮影や、プロレベルの映像・音声品質を求めるユーザーにとって、決定的なアップグレードとなるでしょう。
Osmo Action 5 Proのメリット・デメリット
Osmo Action 5 Proは、多くのアクションカメラが抱える弱点を克服し、非常に高い完成度を誇るモデルです。しかし、万能というわけではなく、他の最新アクションカメラと比較することで、その真の長所と、購入前に考慮すべき短所が見えてきます。ここでは、前モデルOsmo Action 4や競合製品との比較を交えながら、メリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:圧倒的なバッテリー性能と熱耐性
Osmo Action 5 Pro最大のメリットは、アクションカメラの常識を覆すほどのバッテリー持続時間と熱耐性です。4K/30fpsで約154分という長時間の連続撮影が可能で、これはOsmo Action 4を大幅に上回ります。GoPro HERO13 Blackなどが長年課題としてきた熱暴走の問題もほぼ解消されており、炎天下での撮影でも熱で停止することなく、安心して撮影を続けられる絶大な信頼感があります。
メリット2:クラス最高レベルの耐久性と防水性能
本体だけで水深20mまで対応する防水性能は、他の追随を許しません。これはGoPro HERO13 BlackやOsmo 360(それぞれ10m)、Insta360 Ace Pro 2(12m)といった競合製品の数値を大きく上回ります。潜水ケースなしで、より深く、より安心して水中撮影に臨めることは、ダイビングやシュノーケリングを楽しむユーザーにとって大きなアドバンテージです。-20℃の低温環境でも長時間動作するため、季節を問わずあらゆるアウトドアシーンで活躍します。
メリット3:「カード忘れ」を過去にする内蔵ストレージ
47GBの内蔵ストレージを搭載している点も、非常に実用的なメリットです。これにより、万が一microSDカードを忘れたり、カードがエラーを起こしたりしても、撮影を続行できます。Osmo 360を除く、GoPro HERO13 BlackやInsta360 Ace Pro 2、Insta360 X5といった主要な競合製品にはない大きな特徴であり、撮りたい瞬間を逃さないという安心感につながります。もちろん、最大1TBまでのmicroSDカードにも対応しており、容量の心配は皆無です。
メリット4:独自のインテリジェント機能と高い操作性
Osmo Action 5 Proは、ジンバルなしで被写体を自動追尾する「人物追尾機能」や、ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」とレシーバーなしで直接接続できる機能など、独自のインテリジェント機能を搭載しています。これらはVlog撮影の質と手軽さを劇的に向上させるもので、GoPro HERO13 BlackやInsta360シリーズにはない大きな魅力です。定評のあるマグネット式クイックリリースと合わせ、撮影の自由度を大きく広げてくれます。
【デメリット】
デメリット1:最大解像度とセンサーサイズ
Osmo Action 5 Proの最大の弱点は、最大動画解像度が4Kである点です。Insta360 Ace Pro 2や360度カメラのInsta360 X5、Osmo 360が8K撮影に対応し、GoPro HERO13 Blackも5.3Kでの撮影が可能な中、解像度のスペックでは一歩譲ります。より高精細な映像からのトリミングや、大画面での視聴を重視するユーザーにとっては、物足りなさを感じる可能性があります。また、センサーサイズも1/1.3インチと優秀ですが、Osmo 360(1/1.1インチ)やInsta360 X5(1/1.28インチ)よりは小さいです。
デメリット2:限定的なズーム機能
本機のズームは最大2倍のデジタルズームのみで、使用すると画質が明らかに劣化します。光学的なズーム機能はなく、クリアな画質のまま被写体に寄ることはできません。対照的に、GoPro HERO13 Blackは別売りの交換レンズシステムに対応しており、マクロレンズなどを使えば、画質を損なうことなく撮影の幅を広げることが可能です。遠くの被写体を撮りたいシーンが多いユーザーには不向きかもしれません。
デメリット3:標準カラーの味付けと一部の機能
撮影してそのままの色味を楽しむ場合、標準のカラープロファイルがやや鮮やかすぎる(ビビッド気味)と感じることがあります。より自然な色合いを求める場合は、D-Log Mモードで撮影し、後から編集で色を調整する一手間が必要になるかもしれません。また、アプリの編集テンプレートはGoProのQuikほど豊富ではなく、一部の物理ボタンが硬いと感じるなど、細かな点で好みが分かれる部分も存在します。
Osmo Action 5 Pro スペック(仕様)一覧
- モニター: フロント1.46インチ、リア2.5インチのデュアルOLED高輝度タッチスクリーン
- ストレージ: 64GBの内蔵ストレージ (使用可能領域47GB)
- 対応SDカード: microSDカード (最大1TB)
- バッテリー: 1950mAh リチウムイオン 1Sバッテリー
- 撮影時間: 最大240分 (1080p/24fps、安定化オン、画面オフ時)
- 充電 時間: 約50分で100% 、15分の充電で2時間の撮影が可能
- インターフェース: USB-C (USB 3.0対応)
- 通信(接続性): Wi-Fi 6.0 、Bluetooth 5.1
- センサー: 1/1.3インチCMOSセンサー
- ジャイロスコープ: 搭載
- 画質: 動画:最大4K/120fps 、静止画:最大40MP (7296×5472)
- 手ブレ補正: 電子式手ブレ補正 RockSteady 3.0 (360° HorizonSteady機能付き)
- 耐久性: 本体のみで水深20m防水 、-20℃の耐寒性
- レンズ: 絞り f/2.8 、焦点範囲 0.35m~無限遠
- 画角: 最大155° (別売りの拡張レンズで182°まで拡張可能)
- ISO感度: 写真: 100~25600 、ビデオ: 100~51200
- マイク: 3つの内蔵マイク 、DJI Mic 2トランスミッターに直接接続対応
- 操作性: デュアルタッチスクリーン 、音声コントロール 、被写体トラッキング機能
- 動作温度: -20℃~45℃
- サイズ: 70.5 × 44.2 × 32.8 mm
- 重量: 146g
- カラー: ディープブラック
- マウント(アクセサリー): マグネット式クイックリリース設計 、Osmo Actionシリーズのアクセサリーと互換
- 付属品: (スタンダードコンボ) カメラ本体、バッテリー、保護フレーム、マウント2種、止めねじ、ケーブル、プロテクター類
スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの付属品
「Osmo Action 5 Pro」には標準のスタンダードコンボと豊富な付属品を備えたアドベンチャーコンボの2セットを用意しています。
スタンダードコンボの付属品(同梱品)
- 1.Osmo ActionエクストリームバッテリーPlus(1950 mAh)
- 2.Osmo Action保護フレーム(水平&垂直取り付け)
- 3.Osmo Actionクイックリリース式アダプターマウント
- 4.Osmo Action接着式カーブベース
- 5.Osmo止めねじ
- 6.Type-C – Type-C PD規格対応ケーブル
- 7.Osmo Action 5 Proゴム製レンズプロテクター
- 8.Osmo Action 5 Proガラスレンズカバー
- 9.Osmo Action滑り止めパッド
アドベンチャーコンボの付属品(同梱品)
- 1.スタンダードコンボの付属品すべて
- 2.Osmo Actionクイックリリース式アダプターマウント(ミニ)
- 3.Osmo Action多機能バッテリーケース
- 4.Osmo 1.5 m延長ロッド
Osmo Action 5 Proの評価
9つの基準で「Osmo Action 5 Pro」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画質: ★★★★★
新世代センサーによる昼夜を問わない高い描写力は、アクションカメラの常識を覆します。特に13.5ストップのダイナミックレンジは、明暗差の激しい場面でも自然な階調を維持します。
手ぶれ補正: ★★★★★
強力な手ブレ補正「RockSteady 3.0」は、激しい動きの中でも、まるでジンバルを使ったかのような滑らかな映像を実現します。ファームウェアアップデートでさらに挙動が改善されました。
耐久性・防水性: ★★★★★
ケースなしで水深20mというトップクラスの防水性能に加え、-20℃でも動作する優れた耐寒性を備え、あらゆる過酷な環境下で安心して使えます。
バッテリー性能: ★★★★★
前モデル比で50%向上した圧倒的な持続時間と、15分の充電で2時間撮影できる急速充電は、バッテリーに関するあらゆる不安を解消してくれます。
携帯性: ★★★★☆
アクションカメラとして標準的なサイズと重量で、持ち運びに不便はありません。ただし、携帯性において他を圧倒するほどの革新的なコンパクトさではありません。
操作性: ★★★★☆
明るく見やすいデュアルOLEDタッチスクリーンと、マグネット式クイックリリースの利便性は秀逸です。一部ボタンが硬いという声もありますが、全体的に直感的でスピーディーな操作が可能です。
機能性: ★★★★★
ジンバルなしの「人物追尾機能」や47GBの内蔵ストレージ、DJI Mic 2とのダイレクト接続など、競合にはない革新的で実用的な機能が満載です。
価格: ★★★★★
最新のGoProよりも安価な価格設定でありながら、多くの点で性能が上回っており、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
使いやすさ: ★★★★★
高速起動、バッテリーやストレージの不安解消、AIによるアシスト機能など、撮影から編集までのあらゆる手間を削減し、誰でもストレスフリーな撮影体験ができます。
【総評】 ★★★★★
アクションカメラの「弱点」を克服した一台
Osmo Action 5 Proは、これまで多くのアクションカメラユーザーが抱えていた共通の悩み、すなわち「暗所性能の低さ」「バッテリーの短さ」「熱暴走」という3つの大きな弱点を、見事に克服した一台です。新世代1/1.3インチセンサーと「SuperNightモード」は、これまでノイズに埋もれがちだった夜のシーンを驚くほどクリアに描き出します。
また、前モデルを遥かに凌駕するバッテリー性能は、一日中撮影しても尽きないほどのスタミナを誇り、「バッテリー切れ」という言葉を忘れさせてくれるほどです。そして、最も重要なのが、高画質で長時間の撮影を続けても熱で停止することのない、圧倒的な信頼性。これらの進化により、Osmo Action 5 Proは、撮りたいと思った瞬間を、どんな環境でも確実に記録できる、真のオールラウンドカメラへと昇華しました。
撮影から共有まで、あらゆる体験がストレスフリー
本機の真の価値は、単なるスペックの向上だけではありません。撮影の準備から映像の共有に至るまで、ユーザーが感じるあらゆるストレスを徹底的に排除している点にあります。47GBの内蔵ストレージは、microSDカードを忘れたり、容量が一杯になったりする不意のアクシデントから撮影者を守ってくれます。
DJIが誇るマグネット式クイックリリースは、面倒なネジの付け外しから解放し、マウントの変更をわずか数秒で可能にします。さらに、Vlog撮影の質を劇的に向上させるDJI Mic 2とのダイレクト接続機能は、これまで外部レコーダーや複雑な配線が必要だった高品質な音声収録を、驚くほど手軽なものに変えてくれました。これらの機能が組み合わさることで、ユーザーは機材のセッティングに悩むことなく、目の前の「撮りたいモノ」に完全に集中することができるのです。
競合を凌駕する圧倒的なコストパフォーマンス
これだけの革新的な機能と、プロの現場でも通用するほどの高い性能を備えながら、Osmo Action 5 Proは主要な競合製品であるGoProの最新モデルよりも安価に設定されています。水深20m防水、47GB内蔵ストレージ、DJI Mic 2ダイレクト接続といった独自の強みを持ちながら、この価格を実現している点は驚異的です。
初めてアクションカメラを手にする人にとっては、これ以上ないほど完成度の高い入門機であり、長年GoProを使い続けてきたベテランユーザーにとっても、そのストレスフリーな使い心地と高い信頼性は、乗り換える十分な動機となるでしょう。Osmo Action 5 Proは、間違いなく現在のアクションカメラ市場において、最も賢く、そして満足度の高い選択肢の一つです。
購入前の注意点
完璧に見える本機ですが、いくつか留意点があります。標準のカラープロファイルはやや鮮やかな味付けのため、見たままの自然な色味を好む方はD-Log Mでの撮影が基本となるでしょう。また、電源オフ時でもバッテリーが少量消耗する場合があるとの報告があり、数日間の旅行などで使用しない場合は、直前に充電するかバッテリーを抜いておくと安心です。
さらに、一部の物理ボタンが硬めに感じる点や、アプリの編集テンプレートがGoProのQuikほど豊富ではない点など、些細ながらも好みが分かれる部分も存在します。これらの特性を理解した上で購入を検討することが、満足度を高める鍵となります。
どんな人に最適か
本機は、Vlog撮影でクリアな音声を届けたいコンテンツクリエイターに最適です。DJI Mic 2とのダイレクト接続機能は、他のアクションカメラにはない大きな利点です。また、過酷な環境に挑むアスリートやアウトドア愛好家にも最高の選択肢となるでしょう。水深20mの防水性能や圧倒的な熱耐性、長時間のバッテリーは、どんな状況でも撮影を続けられるという絶対的な信頼感をもたらします。さらに、GoProなどの既存のアクションカメラが抱えるバッテリーや熱問題に不満を感じているユーザーにとって、そのストレスから解放してくれる決定的な一台となるはずです。
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Osmo Action 5 Proの価格・購入先
※価格は2025/08/08に調査したものです。価格は変動します。
DJIストア
- スタンダードコンボ: 55,000円(税込)、
- アドベンチャーコンボ: 69,300円(税込)、
で販売されています。
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ECサイト
- Amazonで53,459円(税込・スタンダードコンボ)、
- 楽天市場で55,000円(送料無料)、
- AliExpressで54,992円、
- 米国 Amazon.comで$349.00、
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また、スマートトラッキング、体性感覚フレーミング、ジェスチャーコントロールや音声操作、最大8K/50fpsのパノラマ動画、1億2000万画素のパノラマ写真撮影、手ブレ補正技術「RockSteady 3.0」および「HorizonSteady」に対応。
水深10mまでの防水性能と-20℃の耐寒性、4マイク搭載による高音質録音、Osmo Actionシリーズのアクセサリーと互換性のある磁気クイックリリースマウント、PC用編集ソフト「DJI Studio」、急速充電にも対応しています。
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Insta360 Ace Pro 2
Insta360から発売されたライカレンズ搭載のアクションカメラです(2024年10月22日に 発売)。
デュアルチップ、1/1.3インチ8Kセンサー、157度のライカ・ズマリットレンズ、2.5インチのタッチスクリーン(フリップ式)、180分の撮影が可能な1800mAhバッテリーを搭載しています。
また、「ポーズ録画」(録画の一時停止やキャンセル)、ジェスチャー操作、音声制御2.0(音声による操作)、AIハイライト・アシスタント、自動編集、8K30fps動画、4K60fpsアクティブHDR、PureVideoによる低照度性能、4K120fpsスローモーション、FlowState手ブレ補正技術、
風切り音を軽減するためのウィンドガード(付属)、防水(潜水ケースなしで12m、潜水ケースに入れた状態で60mまで)、マグネット式のマウントシステムに対応しています。
価格は、Amazonで67,800円(税込)、楽天市場で64,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで64,799円(送料無料)、AliExpressで65,996円、です。
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GoPro HERO13 Black
GoProから発売されたアクションカメラです(2024年9月11日に発売)。1/1.9型CMOSセンサー、1900mAhの「Enduroバッテリー」、GP2 プロセッサを搭載しています。
また、デオブレ補正「HyperSmooth 6.0」、最大5.3K/60fpsの動画記録、「HERO Black (HB)シリーズレンズ」(別売・超広角レンズ、マクロレンズ、アナモフィックレンズ)、「バーストスローモーション」、「Contactoマグネット式ドア(別売)」、「マグネット式ラッチ機能」、GPS機能(速度、経路、地形、高度、重力、加速度を記録)、NDフィルター(ND4、8、16、32の4枚1セット・別売)に対応しています。
価格は、Amazonで63,300円(税込)、楽天市場で64,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円、AliExpressで69,288円、米国 Amazon.comで$359.00、です。
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Osmo Action 4
DJIから発売されたアクションカメラです(2023年8月2日に発売)。
1/1.3インチCMOSセンサー、フロント1.4型スクリーン(320×320ドット)、リア画2.25型スクリーン(360×640ドット)、1770mAhバッテリー、microSDメモリーカードスロット(最大512GB)を搭載しています。
また、低照度での明るい撮影、10-bit色深度、4K/120fps動画記録、155度の超広角撮影、映像ブレ補正機能「360°HorizonSteady」、D-Log Mモード(シネマティックな仕上げ)、防水18m(防水ケースなし)/60m(防水ケース使用時)、急速充電(18分で80%まで)に対応しています。
価格は、Amazonで27,170円(税込)、楽天市場で28,160円(送料無料)、ヤフーショッピングで28,160円、AliExpressで44,515円、です。
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Osmo Action 3
DJIから2022年9月に発売されたアクションカメラです。
1/1.7型CMOSセンサー、1770mAhのエクストリームバッテリー、フロント1.4型スクリーン(320×320)、リア2.25型スクリーン(360×640)、microSDカードスロット(最大256GB)を搭載しています。
また、155度の超広角撮影、EIS(電子式映像ブレ補正・RockSteady 3.0)、映像ブレ補正機能「HorizonSteady」、4K/120fpsの動画撮影、色温度キャリブレーション、10-bit 色深度、4K HDR、
急速充電(18分で0~80%まで・50分でフル充電)、耐寒性(-20度の低温環境で最大150分の連続撮影)、高強度ガラス、音声での確認・操作、タイムコード(複数カメラ使用時の撮影映像をすばやく同期)、ステレオ録音、
インビジブル スティック(スキー用)、Wi-Fiライブ配信、動画配信アプリ「LightCut」、防水水深16m(防水ケースなし)/水深60m(防水ケース使用時)、クイックリリース設計(垂直マウント)に対応しています。
価格は、Amazonで26,500円(税込・中古品)、楽天市場で28,160円(送料無料)、ヤフーショッピングで28,966円、米国 Amazon.comで$199.99、 です。
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GoPro HERO12 Black
GoProから発売されたアクションカメラです(2023年9月に発売)。1/1.9型CMOSセンサー、背面2.27型モニター、前面1.4型モニター、1720mAhのEnduroバッテリー、底面1/4-20ネジ穴を搭載しています。
また、最大5.3Kの動画記録、HDRによる動画撮影/静止画撮影、GP-LogによるLog撮影、Bluetoothオーディオ接続での音声の取り込み(ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンやマイクなど)、ビデオブレ補正「Hypersmooth 6.0」、「水平ロック機能」、水深10mまで対応する防水性能(保護ハウジングありで60m)、アクセサリー「Maxレンズモジュラー2.0」(別売・視野角やブレ補正などが強化)に対応しています。
価格は、Amazonで53,550円(税込・セール価格)、楽天市場で59,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで60,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$279.00、 です。
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他のアクションカメラと比較する
他にもアクションカメラが販売されています。2025、2024年の最新モデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。
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