デュアル有機ELモニター搭載の「Osmo Action 5 Pro」。早くも「新型センサーでプロレベルの映像が撮影できそう」と評判です。しかし、その一方で「買い替えが必要なほど性能が上がっているのか分からない」という人も多くいるようです。
そこで今回はその性能を分かりやすく紹介するために次の9点を重点的に解説します。
- 新しい撮影モード・新機能
- イメージセンサーとチップセット
- 前面 色温度センサーのホワイトバランス性能
- デュアルOLEDタッチスクリーン
- バッテリー・充電
- 「DJI Mic 2」マイク接続
- 内蔵ストレージ・microSDカード
- 防水性能
- サイズ・重量
また、前モデル「Osmo Action 4」、「Osmo Action 3」との違いも比較して紹介!できることやスペック、
購入するべきかどうかを判断する重要なポイント、詳細な価格情報、おすすめの類似製品もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「Osmo Action 5 Pro」が発売開始!
2024年9月19日、中国 DJI(ディー・ジェイ・アイ)の新製品「Osmo Action 5 Pro」(オスモ アクション 5 プロ)が発売されました。
Osmo Actironシリーズで初めて「Pro」の名が付いたアクションカメラです。
DJIからは2023年8月に「Osmo Action 4」が発売されています。
このアクションカメラは「暗闇でも明るく撮影できる」、「ブレ補正が強力で動画撮影も快適」と評判でした。
新モデルは新たに2つの有機ELモニターを搭載し、完全な暗闇でも明るく撮影できる「スーパーナイトモード」が使えることで話題になっています。
もちろん、スタンダードコンボ モデルにはない付属品を備えた「アドベンチャーコンボ」モデルもありますよ。
それでは早速、どんなアクションカメラなのか、その特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
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公式ページ:Osmo Action 5 Pro – すべてに対応 – DJI
Osmo Action 5 Proの実力を動画でチェック!
Osmo Action 5 Proを使って様々なシーンを撮影した動画を用意しています。特に注目していただきたいのが、新型1/1.3インチセンサーによる暗所性能です。以下の動画では、日中の明るい場面から、街灯の少ない夜道での撮影まで、実際の映像をご覧いただけます。AIノイズリダクションを活用した「スーパーナイトモード」の効果も確認できますので、Action 4以前のモデルとの違いや、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
変更点1:「Osmo Action 5 Pro」で使える撮影モード・新機能
「Osmo Action 5 Pro」は新しい撮影モードや新機能が追加されています。
これらの機能は「Osmo Action 4」や「Osmo Action 3」に搭載されているものもありますが、より快適に使えるようにブラッシュアップされています。
スーパーナイトモード
暗いシーンを明るく撮影するためのモードです。長時間の露光と高度なノイズリダクション技術(AIによるノイズ低減アルゴリズム)を組み合わせて、ノイズの少ないクリアな映像を撮影できるようにします。
街灯の少ない暗い夜道や、星景写真など、光量が不足しがちなシーンで威力を発揮します。都市部の夜景や、星景写真、キャンプやナイトハイキングでの夜間撮影で活用できます。
4:3の4K動画撮影
新たにアスペクト比4:3の4K動画撮影(4K/120fps動画の3840×2880全画素撮影)に対応し、従来の16:9よりも縦方向の範囲を広く撮影できるようになっています。
そのため、ダイナミックなアクションシーンや風景撮影に有効です。撮影後の編集で、動画をトリミングしたり、異なるアスペクト比に調整したりするなど柔軟にカスタマイズすることも簡単にできるようになっています。
プリ録画機能
決定的な瞬間を逃さないようにする機能です。この機能では録画ボタンを押す前に一定時間分の映像を記録し続けることができ、重要で決定的な瞬間を逃さずに撮影できます。
960fpsの超スローモーション
新たに960fpsという驚異的なフレームレートでの超スローモーション撮影に対応しています。この機能を利用すると、スポーツや自然現象など、高速で変化する被写体の一瞬の動きを捉え、細部まで克明に記録できます。また、4K/240fpsで撮影した動画を960fpsの超スローモーションで再生することもできます。
10-bit D-Log Mでの撮影、HLGに対応
新たに10-bit D-Log MおよびHLGの高品質な映像記録モードに対応しています。
10-bit D-Log Mは高いダイナミックレンジで、ハイライトとシャドウのディテールを最大限に引き出せるHDR映像制作に最適な映像記録モードです。
HLG (Hybrid Log-Gamma)はD-Log Mによりも、より自然な映像表現が可能で、ライブ配信やインターネット動画配信に適した映像記録モードです。
「Osmo Action 5 Pro」はその両方に対応し、前面・背面タッチ画面でプレビューできるため、色合いや輝度を一目で確認・調整し、品質の高い映像を作成することができます。
被写体センタリング/トラッキング機能
新たに被写体センタリング/トラッキング機能(※アクションカメラで初)を搭載し、ジンバルなしで、動いている被写体を自動的にフレームの中央に捉え続けることができます。
この機能はジンバルを使うことなく、被写体を選択するだけで自動的に追従してくれるので非常に便利です。
特にスポーツやアウトドアなど、動きの激しいシーンの撮影で威力を発揮します。なお、この機能は高性能な4nmチップと機械学習アルゴリズムを活用しています。
360°HorizonSteadyの手ブレ補正機能
新たに手ブレ補正機能「360°HorizonSteady」に対応し、激しい動きの中でも水平を保ち、安定した映像を撮影できるようになっています。
また、ジンバルなしで、水平方向への回転も補正し、より滑らかな最大4K/60fpsの動画撮影を利用できます。この機能はスキーやスノーボードなど、激しい動きや衝撃のあるシーンで威力を発揮ます。
変更点2:イメージセンサーとチップセット
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は新しい1/1.3インチセンサーを搭載しています。
このセンサーはサイズが前モデル「Osmo Action 4」と同じになりますが、センサーそのものが一新され、ダイナミックレンジが最大13.5ストップに拡大されています。
そのため、前モデルよりも暗い場所での撮影や、高コントラストなシーンで、細部まで忠実に記録できるようになっています。
また、新たに新型のチップセットを搭載し、4K/60fpsでの滑らかな動画撮影や、高速なオートフォーカス、そして高品質な静止画撮影が可能になりました。
操作性やレスポンスも改善され、より快適に撮影できるようになっています。
一方、前モデル「Osmo Action 4」は、1/1.3インチのCMOSセンサーを搭載し、低照度環境下でノイズの少ないクリアな映像を撮影できました。
また、「Osmo Action 3」は1/1.7インチのCMOSセンサーを搭載し、明暗差の激しいシーンでも、白飛びや黒つぶれを抑え、より自然な映像表現ができました。
変更点3:前面の色温度センサーでホワイトバランス精度が向上
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は、カメラ前面のロゴの”O”の中にある温度センサーの精度が向上し、ホワイトバランスの性能も向上しました。
このセンサーは周囲の光の色の変化を感知し、常に最適なホワイトバランスを自動調整する役割を果たしていました。
そのため、光の透過率や色温度が大きく変化する水中撮影でも、より高品質な映像を撮影できます。また、昼光色、白熱灯など、様々な光源下においても、被写体の色をより自然に再現できます。
一方、前モデル「Osmo Action 4」と「Osmo Action 3」もカメラ前面に温度センサーを搭載していましたが、ホワイトバランスの性能は向上していませんでした。
変更点4:デュアルOLEDタッチスクリーン
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は新たに前面と背面に大型のOLED(有機EL)タッチスクリーンを搭載しています。
このスクリーンは最大輝度1000cd/㎡で直射日光下でも画面が見やすく表示できます。
また、高精度なタッチ操作が可能になり、設定変更やプレビュー確認などの操作も簡単にできるようになっています。
そのほか、前面と背面の両方にタッチスクリーンを搭載しているため、自撮りやグループ撮影時に、画面を見ながら構図を確認できます。
一方、前モデル「Osmo Action 4」と「Osmo Action 3」にも前面と背面にタッチスクリーンを搭載していましたが、
OLED(有機EL)ではありませんでした。
OLED(有機EL)は一般的なスクリーンと比べて高いコントラストで鮮やかな映像を再生でき、応答速度も速いというメリットがあります。
変更点5:1950mAhの大容量バッテリー搭載で30WのUSB PD充電に対応
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は新たに1950mAhバッテリーを搭載しています。
駆動時間は240分です。
一方、前モデル「Osmo Action 4」と「Osmo Action 3」は1770 mAhバッテリー搭載で、160分の駆動が可能でした。
新モデルは前モデルよりも、より長い時間 使用できるように改善されています。
また、新モデル「Osmo Action 5 Pro」は新たに30WのUSB PD充電に対応しています。
前モデル「Osmo Action 4」はPD急速充電、「Osmo Action 3」は一般的なUSB-Cを利用した充電に対応していました。
新モデルは前モデルよりも充電が高速になり、より使いやすくなっています。
変更点6:DJI製ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」の接続に対応
新モデル「Osmo Action 5 Pro」はDJI製ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」と接続できるようになっています。このマイクはワイヤレスマイクシステムで、遅延のない、クリアな音声を収録できます。
前モデル「Osmo Action 4」と「Osmo Action 3」は「DJI Mic 2」と接続できません。
「DJI Mic 2」を利用するには、まず付属のType-CアダプターをDJI Mic 2のレシーバーに接続し、次にレシーバーをOsmo Action 5 Proに接続します。最後にカメラの設定で「ワイヤレスマイク」の項目を選び、DJI Mic 2とペアリングします。これでDJI製ワイヤレスマイク「DJI Mic 2」が利用できるようになります。
変更点7:47GBのストレージを内蔵、microSDカードも搭載
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は47GBのストレージを搭載し、SDカードなしでも撮影を楽しめるようになっています。
また、microSDカードスロットを搭載し、より多くの動画や写真を保存したり、バックアップしたりできます。
前モデル「Osmo Action 4」と「Osmo Action 3」は内蔵ストレージを搭載していませんでした。
そのため、写真や動画の保存にmicroSDカードが必ず必要でした。
変更点8:防水ケースなしで20m防水に対応
新モデル「Osmo Action 5 Pro」は水深20メートルまでの防水性能を備えています。
ケースなしで水深20メートルまで潜ることができるため、シュノーケリングやスキンダイビング、浅めのダイビングで活用できます。
また、水中に入ると自動的に録画を開始し、水面から出ると停止する「水中自動録画」機能も搭載されています。
水中での色合いをより自然に再現する「水中色補正」機能も利用できます。
一方、前モデル「Osmo Action 4」は水深18メートルまでの防水性能を備えていました。
また、「Osmo Action 3」は水深16メートルまでの防水性能を備えていました。
新モデルは前モデルよりも防水性能が向上し、より深い場所で撮影できるようになっています。
変更点9:サイズ・重量
新モデル「Osmo Action 5 Pro」はサイズ 70.5 x 44.2 x 32.8 mm(長さx幅x高さ)、重量 146 gになっています。
一方、前モデル「Osmo Action 4」はサイズ 70.5×44.2×32.8 mm、重量 145 gでした。
また、「Osmo Action 3」はサイズ70.5×44.2×32.8 mm、重量 145 gでした。
新モデルは前モデル「Osmo Action 4」と同じサイズですが、重さは1g重くなっています。
「Osmo Action 5 Pro」のデメリット
「Osmo Action 5 Pro」のデメリットを紹介します。
デメリット1:交換用レンズを装着できない
「Osmo Action 5 Pro」は交換用レンズを装着することができません。そのため、標準レンズ以外で超広角撮影やマクロ撮影などを行うことができません。それらの撮影を行うためには他のカメラを用意する必要があります。
一方、「GoPro HERO13 Black」はに超広角レンズモッドやマクロレンズモッドなど別のレンズを装着するためのアクセサリー(モッズ)が用意されています。
デメリット2:5.3Kで120fpsのスローモーション撮影ができない
「Osmo Action 5 Pro」は5.3Kで120fpsのスローモーション撮影を利用できません。960fpsの超スローモーションは利用できますが、最大で4K/240fpsまでになります。
一方、「GoPro HERO13 Black」は5.3Kで120fpsのスローモーション撮影が利用できるようになっています。
デメリット3:GPS機能を使えない
「Osmo Action 5 Pro」はGPS機能を搭載していません。そのため、動画に位置情報や速度、高度などの情報を埋め込むことができません。
一方、「GoPro HERO13 Black」はGPS機能を搭載し、動画に位置情報や速度、高度などの情報を埋め込むことができます。
Osmo Action 5 Proのスペック
- フロント画面:1.46インチ 331 ppi 342 x 342 のタッチスクリーン
※最大輝度800 cd/㎡(標準) - リア画面:2.5インチ 326 ppi 400 x 7122 のタッチスクリーン
※最大輝度800 cd/㎡(標準)、ピーク輝度1000 cd/㎡ - 対応SDカード microSD(最大1 TB)
- バッテリー 1950 mAh
- 通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
- センサー 1/1.3インチCMOS
- レンズ FOV:155° 、絞り:f/2.8、フォーカス範囲:0.35 m〜∞
- ISO感度 写真:100~25600 動画:100~51200
- マイクの数 3
- 防水性 20 m(防水ケースなし)、60 m(防水ケース使用時)
- サイズ 70.5 x 44.2 x 32.8 mm(長さx幅x高さ)
- 重量 146 g
スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの付属品
「Osmo Action 5 Pro」には標準のスタンダードコンボと豊富な付属品を備えたアドベンチャーコンボの2セットを用意しています。
スタンダードコンボの付属品(同梱品)
- 1.Osmo ActionエクストリームバッテリーPlus(1950 mAh)
- 2.Osmo Action保護フレーム(水平&垂直取り付け)
- 3.Osmo Actionクイックリリース式アダプターマウント
- 4.Osmo Action接着式カーブベース
- 5.Osmo止めねじ
- 6.Type-C – Type-C PD規格対応ケーブル
- 7.Osmo Action 5 Proゴム製レンズプロテクター
- 8.Osmo Action 5 Proガラスレンズカバー
- 9.Osmo Action滑り止めパッド
アドベンチャーコンボの付属品(同梱品)
- 1.スタンダードコンボの付属品すべて
- 2.Osmo Actionクイックリリース式アダプターマウント(ミニ)
- 3.Osmo Action多機能バッテリーケース
- 4.Osmo 1.5 m延長ロッド
Osmo Action 5 Proの評価
9つの基準で「Osmo Action 5 Pro」を5段階で評価してみました。
画質: ★★★★★
理由: 新型1/1.3インチセンサー搭載により、ダイナミックレンジが拡大し、暗所性能や高コントラストな場面での表現力が向上しました。また、10-bit D-Log MやHLG、4K/120fps(4:3)撮影に対応し、プロレベルの映像制作が可能になっています 。前面の色温度センサーによるホワイトバランス精度向上も、より自然な色再現に貢献しています 。
手ぶれ補正: ★★★★★
理由: 新たに「360° HorizonSteady」機能を搭載し、激しい動きの中でも水平を維持した安定した映像が撮影可能です 。さらに、アクションカメラ初となる被写体センタリング/トラッキング機能により、ジンバルなしで動く被写体を自動追尾でき、ブレの少ない映像を容易に撮影できます 。
耐久性・防水性: ★★★★★
理由: 防水ケースなしで水深20mまでの防水性能を実現しており、前モデル(Action 4: 18m、Action 3: 16m)から向上しています 。これにより、シュノーケリングや浅いダイビングなど、より深い水中での撮影が可能になりました 。
バッテリー性能: ★★★★★
理由: 1950mAhの大容量バッテリーを搭載し、駆動時間が前モデルの160分から240分へと大幅に延長されました 。また、新たに30WのUSB PD急速充電に対応し、充電時間が短縮され、利便性が向上しています 。
携帯性: ★★★★☆
理由: サイズは前モデル Osmo Action 4 と同じですが、重量が1g増加して146gとなりました 。わずかな増加であり、依然として小型軽量で携帯性は高いレベルを維持しています 。
操作性: ★★★★★
理由: 前面・背面に新たに大型のOLED(有機EL)タッチスクリーンを搭載しました 。最大輝度1000cd/㎡で明るく、高コントラストで見やすさが向上し、タッチ操作の精度も高まっています 。自撮り時の構図確認も容易になりました 。
機能性: ★★★★★
理由: スーパーナイトモード、プリ録画、960fps超スローモーション、被写体トラッキング、DJI Mic 2接続対応、47GBの内蔵ストレージなど、多くの新機能が追加され、撮影の幅が大きく広がりました 。特に暗所撮影性能や音声収録の質が向上しています 。
価格: ★★★☆☆
理由: スタンダードコンボで55,000円(税込)と、前モデル(Action 4: 44,000円、Action 3: 29,700円)と比較して価格が大幅に上昇しています 。性能向上は著しいものの、価格面でのハードルは高くなっています 。
使いやすさ: ★★★★☆
理由: デュアルOLEDスクリーンによる視認性・操作性の向上、内蔵ストレージ搭載によるSDカードなしでの撮影、強力な手ブレ補正や追尾機能による撮影補助など、全体的な使いやすさは向上しています 。ただし、機能が増えた分、慣れが必要な側面もあります。
総評: ★★★★★
大幅な進化を遂げた高性能アクションカメラ
Osmo Action 5 Proは、前モデルから画質、手ブレ補正、バッテリー性能といったコアな部分で大幅な進化を遂げています 。特に新型センサーと画像処理チップによる映像表現力の向上は目覚ましく、暗所撮影性能も「スーパーナイトモード」の搭載により格段に向上しました 。これにより、従来モデルで感じられたノイズの多さや意図通りに映らないといった不満点が解消される可能性が高いです 。
強力な手ブレ補正と追従機能
手ブレ補正機能「360° HorizonSteady」と、アクションカメラ初の「被写体センタリング/トラッキング機能」の搭載は大きな魅力です 。これにより、スキーやスノーボードのような激しいアクティビティでも、ジンバルなしで驚くほど滑らかで安定した映像を、被写体を中心に捉えながら撮影することが可能になりました 。撮影の失敗を大幅に減らすことができるでしょう 。
利便性の向上と価格
バッテリー容量の増加と急速充電対応による駆動時間の延長、ケースなしでの防水性能向上(水深20m)、デュアル有機ELスクリーンの採用、内蔵ストレージの搭載など、使い勝手も着実に向上しています 。一方で、これら性能向上に伴い価格は前モデルから大きく上昇しており、購入の際には予算との兼ね合いを考慮する必要があります 。しかし、その価格に見合うだけの性能と機能を持つ、非常に完成度の高いアクションカメラと言えます 。
「Osmo Action 5 Pro」は買うべきか? 購入の重要なポイント
「Osmo Action 5 Pro」は非常に高性能なアクションカメラですが、価格がけっこう高く、気軽に購入できる製品ではありません。そのため、新しいモデルに買い替えるかどうかは慎重な判断が必要です。
新しいモデルに切り替える重要なポイントは、ズバリ「写り」、「暗所での撮影」、「手ブレ補正」の3点です。これらの3点で前モデル「Osmo Action 4」もしくは「Osmo Action 3」で大きな不満があった人は新しいモデルに買い替えた方がいいでしょう。
「写り」に関しては、新モデル「Osmo Action 5 Pro」が新型の1/1.3インチセンサーを搭載したことで、飛躍的に美しさが向上しています。特に10-bit D-Log Mでの撮影、HLGに対応したことで、ハイライトとシャドウのディテールが向上し、より高品質な映像を撮影できるようになったことが大きいです。
また、前面の色温度センサーでホワイトバランス精度も向上しており、現実と映像の間にある「ズレ」がなくなり、よりリアルな映像を撮影できるようになっています。こうした改善により、従来モデルで感じていた「何か違う」という意図した通りに映らない不満が必ず解消されるでしょう。
次に、「暗所での撮影」ですが、新モデル「Osmo Action 5 Pro」は新型の1/1.3インチセンサーで暗いシーンで、より明るく撮影できるように改善されています。特にAIによるノイズ低減アルゴリズムを使った「スーパーナイトモード」は強力で、従来機種で目立っていたノイズが格段に減り、よりクリアな映像を撮影できます。
こうした改善で、暗所での撮影でありがちな「せっかく撮影したのに、ノイズが多く使い物にならない」というトラブルも回避できるでしょう。
最後の「手ブレ補正」に関しては、新モデル「Osmo Action 5 Pro」で手ブレ補正機能「360°HorizonSteady」に対応し、激しい動きの中でも水平を保ち、安定した映像を撮影できるようになっています。
また、被写体センタリング/トラッキング機能も搭載され、被写体を選択するだけで自動的に追従してくれる機能も追加されています。こうした改善で、スキーやスノーボードなどでありがちな「ブレて失敗」するケースが激減することは間違いないでしょう。
まとめ
新モデルは新型の1/1.3インチセンサーを搭載したことで、飛躍的に性能が向上しています。また、新しい撮影モードや新機能が加わったことで「写り」が良くなり、「暗所での撮影」でもクリアな撮影が可能です。
強力な「手ブレ補正」機能もあるので、従来機種で不満を感じることが多いのなら新しいモデルに買い替えた方がいいでしょう。
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Osmo Action 5 Proの価格・購入先
ECサイト
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おすすめの類似製品を紹介
「Osmo Action 5 Pro」に似た性能をもつアクションカメラも販売されています。
Insta360 X5
Insta360から発売された8K 360度動画撮影に対応したアクションカメラです(2025年4月22日 発売)。
デュアル1/1.28インチセンサー(X4比144%拡大)、Corning Gorilla Glass採用の2.5インチ大型タッチスクリーン、2400mAhバッテリー(5.7K24fps・耐久モードで最長185分の撮影が可能)、microSDカードスロット(UHS-I V30以上のmicroSDカード対応)、4基の内蔵マイクを搭載しています。
また、最高8K@30fpsの360度動画撮影、交換式レンズシステム、超高速トリプルAIチップシステム、新ウインドガードによる風切り音の低減、マグネット式マウント、「ツイスト撮影」、ジェスチャー操作、音声制御 2.0に対応。
約72MP写真撮影、低照度性能を高めるPureVideoモード、アクティブHDR(5.7K 60fps)、強力なFlowState手ブレ補正と360度水平維持機能、光学式ウルトラハードフィルム、単体で15mの防水性能、急速充電(30W PD充電器使用時、35分で100%、20分で80%まで)、USB-C 3.0ポート、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで84,800円(税込)、楽天市場で84,800~99,100円(送料無料)、ヤフーショッピングで84,800円、AliExpressで86,653円、米国 Amazon.comで$549.99、、です。
関連記事:Insta360 X5レビュー!X4から買い替えるべき?徹底比較して解説
Insta360 Ace Pro 2
Insta360から発売されたライカレンズ搭載のアクションカメラです(2024年10月22日 発売)。
デュアルチップ、1/1.3インチ8Kセンサー、157度のライカ・ズマリットレンズ、2.5インチのタッチスクリーン(フリップ式)、180分の撮影が可能な1800mAhバッテリーを搭載しています。
また、「ポーズ録画」(録画の一時停止やキャンセル)、ジェスチャー操作、音声制御2.0(音声による操作)、AIハイライト・アシスタント、自動編集、8K30fps動画、4K60fpsアクティブHDR、PureVideoによる低照度性能、4K120fpsスローモーション、FlowState手ブレ補正技術、
風切り音を軽減するためのウィンドガード(付属)、防水(潜水ケースなしで12m、潜水ケースに入れた状態で60mまで)、マグネット式のマウントシステムに対応しています。
価格は、楽天市場で67,800円(税込)、ヤフーショッピングで67,800円(送料無料)、AliExpressで72,476円、です。
関連記事:「Insta360 Ace Pro 2」と前モデルAce Proを比較
GoPro HERO13 Black
GoProから発売されたアクションカメラです。1/1.9型CMOSセンサー、1900mAhの「Enduroバッテリー」、GP2 プロセッサを搭載しています。
また、デオブレ補正「HyperSmooth 6.0」、最大5.3K/60fpsの動画記録、「HERO Black (HB)シリーズレンズ」(別売・超広角レンズ、マクロレンズ、アナモフィックレンズ)、「バーストスローモーション」、「Contactoマグネット式ドア(別売)」、「マグネット式ラッチ機能」、GPS機能(速度、経路、地形、高度、重力、加速度を記録)、NDフィルター(ND4、8、16、32の4枚1セット・別売)に対応しています。
価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で68,800~69,800円、ヤフーショッピングで69,800円、AliExpressで68,244円、米国 Amazon.comで$399.99 です。
関連記事:「GoPro HERO13 Black」とHERO12、HEROを比較
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Osmo Action 4
DJIから発売されたアクションカメラです(2023年8月2日発売)。
1/1.3インチCMOSセンサー、フロント1.4型スクリーン(320×320ドット)、リア画2.25型スクリーン(360×640ドット)、1770mAhバッテリー、microSDメモリーカードスロット(最大512GB)を搭載しています。
また、低照度での明るい撮影、10-bit色深度、4K/120fps動画記録、155度の超広角撮影、映像ブレ補正機能「360°HorizonSteady」、D-Log Mモード(シネマティックな仕上げ)、防水18m(防水ケースなし)/60m(防水ケース使用時)、急速充電(18分で80%まで)に対応しています。
価格は、Amazonで44,000円(税込)、楽天市場で44,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで44,000円、AliExpressで72,732円、米国 Amazon.comで$379.99 です。
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Osmo Action 3
DJIから2022年9月に発売されたアクションカメラです。
1/1.7型CMOSセンサー、1770mAhのエクストリームバッテリー、フロント1.4型スクリーン(320×320)、リア2.25型スクリーン(360×640)、microSDカードスロット(最大256GB)を搭載しています。
また、155度の超広角撮影、EIS(電子式映像ブレ補正・RockSteady 3.0)、映像ブレ補正機能「HorizonSteady」、4K/120fpsの動画撮影、色温度キャリブレーション、10-bit 色深度、4K HDR、
急速充電(18分で0~80%まで・50分でフル充電)、耐寒性(-20度の低温環境で最大150分の連続撮影)、高強度ガラス、音声での確認・操作、タイムコード(複数カメラ使用時の撮影映像をすばやく同期)、ステレオ録音、
インビジブル スティック(スキー用)、Wi-Fiライブ配信、動画配信アプリ「LightCut」、防水水深16m(防水ケースなし)/水深60m(防水ケース使用時)、クイックリリース設計(垂直マウント)に対応しています。
価格は、Amazonで29,700円(税込)、楽天市場で29,700円(送料無料)、ヤフーショッピングで29,700円(送料無料)、米国 Amazon.comで$277.56 です。
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GoPro HERO12 Black
GoProから発売されたアクションカメラです(2023年9月発売)。1/1.9型CMOSセンサー、背面2.27型モニター、前面1.4型モニター、1720mAhのEnduroバッテリー、底面1/4-20ネジ穴を搭載しています。
また、最大5.3Kの動画記録、HDRによる動画撮影/静止画撮影、GP-LogによるLog撮影、Bluetoothオーディオ接続での音声の取り込み(ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンやマイクなど)、ビデオブレ補正「Hypersmooth 6.0」、「水平ロック機能」、水深10mまで対応する防水性能(保護ハウジングありで60m)、アクセサリー「Maxレンズモジュラー2.0」(別売・視野角やブレ補正などが強化)に対応しています。
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