NECタブレット「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」。早くも「11インチでコスパが良さそう」と評判です。しかし、その一方で「前モデルの方がいい」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回はその性能を確かめるため、8つの観点で検証してきます。
- オプション製品(キーボード、カバー、ペン)
- プロセッサ(CPU)
- ディスプレイ
- カメラ
- マイク
- デザイン(サイズ・重量)
- 通信
- バッテリー・充電
また、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」の違いや引き継いだメリットも紹介!購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」が発売開始!
2024年7月11日、日本でNEC PCの新製品「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」が発売されました。
Android 13を搭載した11インチのタブレットです。
NEC PCからは2023年4月にAndroid 12LとHelio G99を搭載した「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」が発売されています。
このタブレットは「大画面でゲームも快適!」、「PCのセカンドモニタとしても使える」と評判でした。
新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらにコスパの高いモデルになっているようです。
もちろん、専用のキーボード、ペン、ケースも用意されていますよ。
それでは早速、どんなタブレットなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:LAVIE Tab T11 2024年夏モデル|NEC LAVIE公式サイト
違い1:専用キーボード、カバー、ペンを用意
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は新しい専用のオプション製品として、
キーボード(PC-AC-AD049C)、タブレットカバー(PC-AC-AD047C)、デジタルペン3(PC-AC-AD042C)が用意されています。
キーボードはBluetooth(ワイヤレス)とUSB Type-C(有線)接続の両方に対応しています。※2024年8月発売予定
タブレットカバーは専用ペンである「デジタルペン3」を収納できるポケットが付いています。価格は6,578円です。
デジタルペン3は4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応し、スムーズに線を描けます。価格は11,880円です。
そのほか、高透過率&防指紋加工で快適なガラス保護フィルム(PC-AC-AD048C)も販売されています。価格は2,178円です。
いずれの製品もNECダイレクトや家電量販店、ECサイトなどから購入できます。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」は専用オプションとして、
スタンドカバー付きキーボード(PC-AC-AD037C)、スタンド付きカバー(PC-AC-AD038C)、デジタルペンG(PC-AC-AD031C)が用意されていました。
新モデルは前モデルと違い、スタンドカバーなしのキーボード単体で販売されています。
カバーもスタンドがないタイプに変更されています。
違い2:MediaTek Helio G88 プロセッサに変更
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は新たにMediaTek Helio G88 プロセッサを搭載しています。
このプロセッサは12nmプロセスで製造された8コア、最大2.0GHz駆動のCPUを搭載し、ゲームで高いパフォーマンスを発揮できるという特徴を持っています。
具体的にはMediaTek HyperEngine 2.0 ライト テクノロジーをサポート。CPU、GPU、メモリをインテリジェントかつ動的に管理することで、動きの激しいゲームでもスムーズに動作します。
また、最大リフレッシュレート90Hzもサポートしています。
内蔵のGPUはMali-G52 MC2 1000MHzで、2K @ 30 fpsの映像出力をサポートしています。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はMediaTek Helio G99 プロセッサを搭載していました。
このプロセッサは6nmプロセスで製造された8コア、最大2.2GHz駆動のCPUを搭載し、パワフルに動作するという特徴がありました。
Antutu ベンチマーク
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」が搭載するMediaTek Helio G88 プロセッサは、
Antutu V10 ベンチマーク総合で約 26-28 万 前後 を記録しています。
Antutu V9では26万前後ですが、Antutu V10 では28万前後になることが多いようです。
同じプロセッサはLenovo Tab B11、Lenovo Tab M11にも搭載されており、同様のベンチマーク結果になることが確認されています。
<Lenovo Tab M11のantutuベンチマーク>
Antutu V10 ベンチマーク総合で「277769」、CPUで「91956」、GPUで「395443」、MEMで「67184」、UXで「79086」。
なお、Geekbench 5でMediaTek Helio G88を測定すると、シングルコアで359、マルチコアで1289 になります。
<プロセッサとAntutuベンチマークを比較>
- 1.「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」・・・Snapdragon 685(Antutu 総合:35万)
- 2.「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」・・・MediaTek Helio G88(Antutu 総合:26-28万 前後)
- 3.「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」・・・MediaTek Helio G99(Antutu 総合:40万 前後)
- 4.「LAVIE Tab T11(T1195/FAS)」・・・MediaTek Kompanio 1300T(Antutu 総合:60万 前後)
MediaTek Helio G88 性能を比較
他のCPUを搭載するタブレット 9機種 と比較すると、MediaTek Helio G88 プロセッサは3番目に高いスコアでした。
<CPUランキング>
※ Antutu V10 ベンチマーク総合で比較したものです。
- MediaTek Helio G99 (LAVIE Tab T11 T1175/FAS/Headwolf HPad5)・・・約 40万
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・約 27万
- MediaTek Helio G88 (LAVIE Tab T11 T1155 HAS/Lenovo Tab B11/Lenovo Tab M11)・・・約 26万
- UNISOC T606 (UNISOC T606)・・・約 25万
- MediaTek MT8788 (aiwa tab AS10 6)・・・Antutu総合で約 20万 前後
- MediaTek MT8183 (Fire HD 10 2022 11 Gen)・・・Antutu総合で約 20万 前後
- Allwinner A523 (TECLAST P30T)・・・Antutu 総合で16万 以上
- Rockchip RK3562 (UMIDIGI G1 Tab)・・・15万 前後
- MediaTek MT8766 (Teclast P26T)・・・Antutu 総合で10万 前後
<比較から分かること>
1. エントリー~ミドルレンジ帯のSoCである
Antutuベンチマークスコアは約26万点で、Snapdragon 680やUNISOC T606といった他のエントリー~ミドルレンジ帯のSoCと同程度の性能です。MediaTek Helio G99のようなミドルレンジ帯の上位SoCと比較すると、性能は劣ります。ハイエンドSoCとは大きな差があります。
2. 日常的な使用には十分な性能
Web browsing、動画視聴、SNS、カジュアルゲームなど、一般的なタブレットの用途であれば、MediaTek Helio G88は十分な性能を提供します。ただし、負荷の高い3Dゲームや高度な画像・動画編集など、処理能力を必要とする作業には向いていないでしょう。
3. 消費電力のバランスが良い
MediaTek Helio G88は12nmプロセスで製造されており、電力効率に優れています。そのため、バッテリー駆動時間の長いタブレットに適しています。処理能力と消費電力のバランスが良いSoCと言えるでしょう。
4. 価格を抑えたタブレットに搭載されることが多い
MediaTek Helio G88は、比較的安価なタブレットに搭載されることが多いです。そのため、コストパフォーマンスを重視するユーザーに適したSoCと言えるでしょう。
まとめ
MediaTek Helio G88は、ハイエンドSoCほどの処理能力はありませんが、日常的なタブレットの使用には十分な性能を持つエントリー~ミドルレンジ帯のSoCです。電力効率にも優れているため、バッテリー駆動時間を重視するユーザーに適しています。タブレットを選ぶ際には、MediaTek Helio G88の性能と自身の使用目的、そして価格を照らし合わせて検討することが重要です。
ゲーム性能
MediaTek Helio G88のAntutuベンチマーク結果を考慮すると、以下のゲームタイトルはおおよそ下記のFPSで動作すると考えられます。
<各ゲームタイトルのFPS>
- 原神 (オープンワールドRPG) : 低設定で25-30FPS。高設定でのプレイは難しい。
- タワーオブファンタジー (オープンワールドRPG) : 低設定で25-30FPS。 高設定ではカクつく可能性が高い。
- 鳴潮 (Wuthering Waves) (オープンワールドアクションRPG) : 低設定で25-30FPS。ゲームのリリース時期によっては、設定をさらに下げる必要があるかもしれません。
- 幻想神域2-Evolution (MMORPG) : 低設定で25-30FPS。混雑したエリアではフレームレートが低下する可能性があります。
- Modern Combat 5: Blackout (FPS) : 低設定で30FPS前後。スムーズなプレイには、画質を落とす必要があるでしょう。
- PUBG Mobile (バトルロイヤルシューティング) : 低設定で25-30FPS。激しい戦闘シーンではフレームレートが低下する可能性があります。
- Call of Duty: Mobile (FPS) : 低設定で25-30FPS。快適にプレイするには、画質設定を調整する必要があるでしょう。
- Minecraft (サンドボックス) : 低~中設定で30-40FPS。描画範囲を狭めるなどの設定調整が必要になる場合があります。
- ポケモンGO (位置情報ゲーム) : 問題なくプレイ可能。
- モンスターストライク (ひっぱりハンティングRPG) : 問題なくプレイ可能。
- パズル&ドラゴンズ (パズルRPG) : 問題なくプレイ可能。
Helio G88はエントリー~ミドルレンジのSoCであるため、最新の3Dゲームを高画質・高フレームレートでプレイするのは難しいです。しかし、設定を調整することで、多くのゲームをプレイすることは可能です。
原神は快適にプレイできるか?
MediaTek Helio G88を搭載したデバイスで原神をプレイする場合、快適なプレイのためにはいくつかの点を考慮する必要があります。
まず、Helio G88はミドルレンジSoCであるため、原神を最高画質でプレイするのは難しいでしょう。快適にプレイするには、画質設定を「最低」または「低」に設定する必要があります。具体的には、レンダリング精度を0.6または0.8、シャドウ品質を最低、視覚効果を最低、SFX品質を低、環境詳細を最低、フレームレートを30fpsに設定することを推奨します。
さらに、デバイスの解像度もパフォーマンスに影響します。解像度が高いほど、処理負荷が高くなるため、もし可能であれば、解像度を下げることでフレームレートを向上させることができます。また、原神は比較的重いゲームなので、長時間プレイするとデバイスが発熱する可能性があります。発熱がひどい場合は、休憩を挟むか、冷却ファンを使用するなどの対策を検討してください。
バッテリー消費についても注意が必要です。原神はバッテリー消費の激しいゲームであるため、モバイルバッテリーなどを用意しておくと良いでしょう。プレイスタイルも考慮する必要があります。激しい戦闘や、広大なオープンワールドを探索する際には、フレームレートが低下する可能性があります。プレイスタイルに合わせて、画質設定などを調整する必要があるでしょう。
その他、最新のドライバーやゲームバージョンを使用することで、パフォーマンスが向上する可能性があります。また、バックグラウンドで実行されているアプリを終了することで、パフォーマンスを向上させることができます。
Helio G88で原神をプレイするのは、決して快適とは言えません。しかし、設定を調整することで、ある程度プレイすることは可能です。もし原神を快適にプレイしたい場合は、より高性能なSoCを搭載したデバイスの購入を検討することをお勧めします。
違い3:11インチのWUXGA液晶に変更
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は11インチで解像度 1920 x 1200 ドットのワイドLED IPS ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイは最大1677万色の発色数に対応した色鮮やかな映像を映し出すことができます。
また、10点マルチタッチ操作や目の負担を軽減するTÜV認証ブルーライト低減にも対応しています。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」は1.5インチで解像度2000 x 1200ドット のワイドLED IPS ディスプレイを搭載していました。
新モデルはディスプレイのサイズが0.5インチ少なくなり、解像度も少し下がっています。
<ディスプレイのサイズ、解像度を比較>
- 1.「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」・・・11.45インチ、2000 x 1200ドットのワイドLED IPS
- 2.「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」・・・11インチ、1920 x 1200 ドットのワイドLED IPS
- 3.「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」・・・11.5インチ、2000 x 1200ドットのワイドLED IPS
- 4.「LAVIE Tab T11(T1195/FAS)」・・・11.2インチ、2560 x 1536ドットのワイド有機EL
リフレッシュレート 90Hzに対応
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はリフレッシュレート 90Hzに対応し、残像の少ない、より滑らかな映像を再生できます。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はリフレッシュレート 120Hzに対応していました。
新モデルは前モデルよりもリフレッシュレートの値が30Hz分 下がっています。
違い4:背面カメラが8MPに変更・前面カメラは8MPで変更なし
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は背面にオートフォーカス対応の8MP メインカメラを、前面に8MPのフロントカメラを搭載しています。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」は背面にオートフォーカス対応の13MP メインカメラを、前面に8MPのフロントカメラを搭載していました。
新モデルは前モデルよりも背面カメラの画素数が5MP(500万画素)分 下がっています。
違い5:モノラルマイクに変更
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はモノラルマイクを搭載し、ビデオ通話やチャットで活用できます。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はステレオマイクを搭載していました。
新モデルは前モデルよりも音質が劣るマイクを搭載しています。
違い6:ルナグレーカラーを採用・厚さ7.2mm、重さ465gの薄型軽量デザイン
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はルナグレーカラーを採用したスタイリッシュなデザインになっています。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はストームグレー カラーを採用していました。
サイズ・重量
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はサイズ 255.3 x 166.9 x 7.2 mmで、重量 約 465gになっています。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はサイズ 269.1 x 169.4 x 7.4 mm、重量 約 520gでした。
新モデルは前モデルよりも小さくなり、厚さも0.2mm薄くなっています。また、重量は55g軽くなっています。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」・・・268.7 x 169 x 7.2 mm / 約520 g
- 2.「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」・・・255.3 x 166.9 x 7.2 mm / 約465g
- 3.「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」・・・269.1 × 169.4 × 7.4 mm / 約520g
- 4.「LAVIE Tab T11(T1195/FAS)」・・・63.66 × 166.67 × 6.8 mm / 約480g
違い7:Wi-Fi 5とBluetooth 5.1をサポート
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は高速で途切れにくいWi-Fi 5のデュアルバンドに対応しています。
また、Bluetooth 5.1をサポートし、ワイヤレスのキーボードやマウス、ゲームパッド、ヘッドホンなどとも接続できます。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」はWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応していました。
新モデルはWi-Fi 5と比べて最大通信速度が約1.4倍に向上した次世代通信規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)が使えなくなっています。
また、Bluetoothのバージョンが5.2から5.1に変更され、性能が下がっています。
違い8:7040 mAh バッテリーに変更・約10時間 使える
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は7040 mAh バッテリー搭載で約10時間 (Web閲覧時)駆動できます。
充電はType-C ポートを利用し、フルチャージまで約4時間 かかります。
一方、前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」は7700mAhバッテリー搭載で、約12時間 (Web閲覧時)駆動できました。
新モデルは前モデルよりもバッテリー容量が660mAh分減り、駆動時間が2時間 短くなっています。
「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」から引き継いだメリット
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」が前モデル「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」から引き継いだメリットは全部で3つあります。
以下、その項目に沿って解説します。
- アプリ・機能
- メモリとストレージ
- スピーカー・オーディオ
メリット1:PCのセカンドモニタとして利用できる・手書きアプリもあり
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はPCのセカンドモニタとして使えるようにするアプリ 「つながる!LAVIE for Android」に対応しています。
また、手書き対応ノートアプリ「Nebo」や手書きで計算できる計算アプリ「MyScript Calculator 2」も利用できます。
メリット2:4GBメモリと128GBストレージ搭載で快適に使える
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は4GB LPDDR4X メモリと128GBストレージを搭載しています。
ストレージ容量は別売のmicroSDカード(exFAT)で最大1TBまで増設できます。
なお、NEC Direct限定モデル TAB11/F01のストレージ容量は64GBになります。
メリット3:クアッドスピーカー搭載でDolby Atmosに対応
新モデル「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」は本体に4つのスピーカーを搭載しています。
また、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応し、映画館のような臨場感のあるサウンドを再生できます。
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」のデメリット
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」のデメリットを3つ紹介します。
デメリット1:メモリを拡張できない
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はメモリを拡張する仮想メモリ機能が使えません。
仮想メモリ機能はmicroSDカードで気軽にメモリ容量を増やせますが、それができないのは不便です。
デメリット2:Wi-Fi 6が使えない
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はWi-Fi 5に対応していますが、Wi-Fi 6には対応していません。
Wi-Fi 5と比べて最大通信速度が約1.4倍に向上したWi-Fi 6通信が使えないので不便です。
デメリット3:Android 14の新機能が使えない
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」はAndroid 13の機能は使えますが、Android 14の機能は使えません。
Android 14には、
ロック画面のカスタマイズ(カスタマイズピッカー)、ロック画面のテンプレート(フォント、ウィジェット、色、スタイルなど)、テキスト入力による壁紙の自動作成、Ultra HDR(カメラ)、6桁のPINコード入力でロック解除、
アプリのデータ仕様の詳細確認、健康管理「ヘルスコネクト」、ピンチ操作でのズームインやズームアウト、クイック設定パネルからのフォントサイズ変更、ライト点滅で通知を知らせる「フラッシュ通知」
などの機能が追加されています。
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」のスペック
- 型番 PC-T1155HAS ※NEC Direct限定モデル TAB11/F01も発売
- ディスプレイ 11インチ、解像度 1920 x 1200 ドットのワイドLED IPS
※WUXGA/最大1677万色/10点マルチタッチ/静電容量式/TÜV認証ブルーライト低減 - リフレッシュレート 90Hz
- プロセッサ MediaTek Helio G88
※12nm/64bit/8コア/最大2.0GHz - CPU 2x 2.2 GHz ARM Cortex-A76, 6x 2.0 GHZ ARM Cortex-A55
- GPU Arm Mali-G52 MC2 1000MHz
- RAM (メモリ) 4GB LPDDR4X
- ストレージ 128GB ※TAB11/F01は64GB
- 外部ストレージ microSDカード(exFAT)で最大1TBまで
- バッテリー 7040 mAh
- 駆動時間 約10時間 (Web閲覧時)
- 充電 Type-C、時間:約4時間、ACアダプタ(100~240V±5%、50/60Hz)
- 背面カメラ 8MP ※CMOSカメラ、AF対応
- 前面カメラ 8MP ※CMOSカメラ、固定フォーカス
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 5 (802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1
- インターフェース USB 2.0 Type-C x1 (クライアント機能、OTG対応、充電兼用)、microSDカードスロット、ヘッドフォンステレオ出力・マイク入力共用ミニジャックx1
- センサー GPS、加速度センサ、照度センサ、ジャイロセンサ、Hallセンサ
- スピーカー クアッドスピーカー
- オーディオ Dolby Atmos
- マイク モノラルマイク
- スタイラスペン デジタルペン3(PC-AC-AD042C)※傾き検知や4096段階の筆圧検知に対応
- キーボード (PC-AC-AD049C)※BluetoothとUSB Type-C接続に対応
- カバー タブレットカバー(PC-AC-AD047C)※デジタルペン3も収納可能
- 防水防塵 IP52
- アプリ 「つながる!LAVIE for Android」(PCのセカンドモニタ)、手書き対応ノートアプリ「Nebo」、計算アプリ「MyScript Calculator 2」(手書きで計算できる)
- OS Android 13
- サイズ 255.3 x 166.9 x 7.2 mm
- 重量 約 465g
- カラー ルナグレー
- 付属品 ACアダプタ、充電ケーブル(USB)、マニュアル
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」の評価
7つの基準で「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」を5段階で評価すると以下のようになります。
- 画面の見やすさ:★★★★
- スペック:★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★
- 機能:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
2023年4月に発売された「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」の廉価版モデルになります。前モデルよりもスペックを抑えているため、発売時の価格が1万円ほど安くなっています。また、キーボードなどのオプション製品の価格も前モデルよりも安くなっています。
スペックダウンしている点は、全部で6点です。
- プロセッサ(CPU)
- ディスプレイ
- カメラ
- マイク
- 通信
- バッテリー・充電
このうち、最も注目すべき点は「プロセッサ」(CPU)です。Helio G99は非常にパワフルなプロセッサで、キビキビと動作していました。一方新たに導入されたHelio G88は遅くはないものの、Helio G99と比べると動作が遅くなります。
特に原神などのゲームではその差がはっきりと表れやすいので、ゲーム目的の人はよく注意するようにしましょう。
また、マイクがステレオからモノラルに変更された点や、Wi-Fi 6が使えなくなった点も大きな変化です。
これらの変更点が気になる人は他の類似した性能を持つタブレットと比較した方がいいでしょう。
ただし、専用のキーボードやカバー、筆圧ペンなど豊富なオプションが用意されていることは大きな魅力です。
また、PCのセカンドモニターとして使える機能や手書き用のアプリなどが使える点も非常に便利です。
そしてなんといっても、国内メーカーNECの手厚いサポートがあるので安心です。
価格は4万円台で少々高めですが、海外製のタブレットを使うのに不安を感じているのなら、迷わず「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」を選ぶべきでしょう。
専用キーボードやペンが使える11インチのタブレットを探している人にもおすすめです。
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」の価格・購入先
NECダイレクト
49,280円(税込)~~で販売されています。
※NEC Direct限定モデル TAB11/F01は47,080円(税込)
NECダイレクトで「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」をチェックする
※支払い方法はPayPay残高、d払い、楽天ペイ、クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、代金引換、分割払いです。
ECサイト
- Amazonで37,250円、
- 楽天市場で34,980円(送料無料・ほぼ新品)、
- ヤフーショッピングで34,980円(送料無料・未使用品)、
で販売されています。
Amazonで「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」をチェックする
楽天市場で「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」をチェックする
ヤフーショッピングで「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「LAVIE Tab T11 T1155/HAS」に似た性能をもつタブレットも販売されています。
「LAVIE Tab T11 T1165/KAS」
NECパーソナルコンピュータから発売された11インチのタブレットです(2025年2月13日 発売)。
MediaTek Helio G88、8GB LPDDR4X メモリ、1920×1200ドットのワイドLED IPS液晶、約128GBストレージ、7040mAhバッテリー、背面8MPカメラ、前面8MPカメラ、Android 14を搭載しています。
また、リフレッシュレート 90Hz、ステレオスピーカ(4か所)、Dolby Atmosサウンド、アプリ 「つながる!LAVIE for Android」(PCのセカンドモニタ)、手書き対応ノートアプリ「Nebo」、計算アプリ「MyScript Calculator 2」(手書きで計算できる)、
10点マルチタッチ、TÜV Rheinland 低ブルーライト認証、ジャイロセンサ、GPSセンサー、デジタルペン3(PC-AC-AD042C)、キーボード(PC-AC-AD049C)、タブレットカバー(PC-T1165KAS用)、ガラス保護フィルム(PC-AC-AD048C)、USB 2.0 Type-C x1、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSに対応しています。
価格は、楽天市場で49,280円(送料無料・4,480ポイント付き)、ヤフーショッピングで49,280円、NECダイレクトで49,280円(税込)、です。
関連記事:LAVIE Tab T11 T1165/KASレビュー!エンタメに最適な11インチタブレット
「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」
NEC PCから発売された11.45インチタブレットです(2024年11月15日に発売開始・出荷は12月12日以降)。
Qualcomm Snapdragon 685、8GB LPDDR4X、256GB ストレージ、8600 mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。
また、アクションキー、NFC決済、個人認証情報の読み取り機能、リフレッシュレート 90Hz、つながる!LAVIE for Android(PCのセカンドモニター)、クアッド ステレオスピーカー、Dolby Atmos、ステレオマイク、IP52防水防塵、
デジタルペン3(PC-AC-AD042C)、Bluetoothキーボード(PC-AC-AD049C)、タブレットカバー(PC-AC-AD050C)、ガラス保護フィルム(PC-AC-AD051C)、Googleキッズスペース、ペアレンタルコントロール、顔認証、NFC(Type-A/B)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、楽天市場で64,280円(税込)、ヤフーショッピングで64,280円(送料無料)、NECダイレクトで65,780円(税込)、です。
関連記事:【LAVIE Tab T11 T1175/JAS レビュー】進化した機能は?
「Lenovo Tab Plus」
レノボから発売された11.5型のタブレットです。MediaTek Helio G99、K液晶、256GBストレージ、8600 mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、8つのJBLスピーカー、キックスタンド、45W急速充電、リフレッシュレート 90Hz、IP52防水防塵、Wi-Fi 5に対応しています。
価格はレノボ オンラインストアで49,830円(税込・送料無料)です。
関連記事:音楽に強い「Lenovo Tab Plus」タブレットのメリット・デメリット
「POCO Pad」
シャオミから発売された12.1インチのタブレットです(2024年6月 発売)。
Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、8GB LPDDR4X、2.5KのLCD液晶、256GB/512GB UFS 2.2、10000mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmosリフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hz、USB Type-C (USB 2.0/OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで44,800円(税込)、楽天市場で44,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで36,980円(中古)、AliExpressで37,216円、米国 Amazon.comで$285.07です。
関連記事:12.1型「POCO Pad」と他の最新 シャオミ タブレットを比較
「Redmi Pad Pro」
シャオミから発売されたXiaomi HyperOS (Android 14ベース)搭載委の12.1型 タブレットです。Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2、2.5KのLCD液晶、128GB UFS 2.2 ストレージ、10000mAhバッテリ、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、筆圧ペン(別売)、専用Bluetoothキーボード(別売)、33W急速充電、クアッド スピーカー、Dolby Atmos、リフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 240Hz、、Wi-Fi 6に対応しています。
価格は、Amazonで57,977円、楽天市場で41,800円(税込)、ヤフーショッピングで41,800円(送料無料)、AliExpressで50,618円、です。
関連記事:「Redmi Pad Pro」タブレットとPOCO Padの違いを解説
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