BOOX Tab Ultra Cをレビュー!使って分かったメリット・デメリット

BOOX Tab Ultra C 外観
2023年5月に発売された「BOOX Tab Ultra C」は、10.3インチの最新カラーE Ink「Kaleido 3」を搭載したAndroidタブレットとして、大きな注目を集めています。

このレビューでは「BOOX Tab Ultra C」を実際に使って分かったメリット・デメリットの検証結果や、リアルな口コミ情報をまとめてみました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Tab Ultra C の長所(Pros):

  • 最新のカラーE Ink「Kaleido 3」を搭載し、図版やコミックの閲覧性が向上。
  • モノクロ表示は300 ppiと高精細で、前モデル(227 ppi)より鮮明。
  • BSR技術による高速動作で、Web閲覧やオフィスアプリも実用レベル。
  • 高機能なノートアプリと高精細なペン入力。
  • Android 11搭載、Google PlayやmicroSDカードに対応する高い拡張性。

BOOX Tab Ultra C の短所(Cons):

  • カラー表示は彩度が低く、iPadのような鮮やかさはない(動画視聴には不向き)。
  • 約480gと重く、片手での長時間読書には向かない。
  • サードパーティ製アプリ(Kindle等)ではペンの性能を活かせない。
  • 9万円を超える高額な価格設定。
  • ストレージ使用量による不安定化や、サポート体制への懸念(口コミあり)。

総合評価:

BOOX Tab Ultra Cは、E Inkの「目に優しい」特性はそのままに、カラー表示と実用的な動作速度を手に入れた画期的なデバイスです。高価でクセも強いですが、技術書やPDF資料の閲覧、高機能なデジタルノートを求める上級者にとっては、価格に見合う価値があります。

この記事で分かること

  1. 最新カラーE InkディスプレイKaleido 3」の実際の見え方と、モノクロ機との違い
  2. BSR(BOOX Super Refresh)技術による動作速度(Web閲覧、アプリ使用感)
  3. 前モデル「BOOX Tab Ultra」からの具体的な変更点
  4. 付属ペン「Pen2 Pro」を使ったノート機能やPDF書き込み性能
  5. Android 11搭載機のメリット(Google Play、Kindleアプリの動作感
  6. 16MPカメラスキャン機能の実力
  7. 別売りキーボードの使用感と「ワープロ」としての実力
  8. 海外や国内のリアルな口コミ・評価
  9. 購入前に知るべき欠点(重さ、アプリ互換性、価格)
  10. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  11. Kindle Scribeなどライバル機との比較
  12. 最新の価格お得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「BOOX Tab Ultra C」が用途に合うのか、高価な投資に見合うデバイスなのかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ: BOOX Tab Ultra C– The Official BOOX Store 

検証してわかった「BOOX Tab Ultra C」の魅力(メリット)

BOOX Tab Ultra C 外観 キーボード装着

ここでは、「BOOX Tab Ultra C」を実際に使用して感じた魅力的なポイント(メリット)について、モノクロだった前モデル「BOOX Tab Ultra」との違いを交えながら書いていきます。

進化したカラー電子ペーパー「Kaleido 3」

最大の魅力は、やはりカラー表示に対応したことです。前モデルの「BOOX Tab Ultra」はモノクロ専用機でしたが、本機は最新のE Inkカラー電子ペーパー「Kaleido 3」を搭載しています。この「Kaleido 3」は、従来のカラーE Inkの弱点だった「暗さ」が大幅に改善されており、フロントライトを消した状態でも十分に文字が読める品質になっていると感じました。

注目すべきは、モノクロ表示の解像度が300 ppiである点で、これはモノクロだった前モデル「BOOX Tab Ultra」の227 ppiを上回る高精細さです。テキストの表示は非常に鮮明で、電子書籍リーダーとしての基本性能が向上している点に驚きました。

BOOX Tab Ultra C カラー表示

カラー表示の解像度は150 ppiとモノクロよりは低いものの、旧世代の「Kaleido Plus」(100 ppi)と比べて向上しており、彩度も30%アップしています。もちろん、iPadのような鮮やかさはありませんが、技術書やビジネス資料に含まれるグラフや、図版の色分けを判別するには十分すぎる性能です。また、ニール・ゲイマンのグラフィックノベル「サンドマン」のようなコミックを読む際も、落ち着いた新聞のカラーページのような色合いで、コンテンツの魅力をしっかり伝えてくれました。

「BSR」によるE Inkとは思えない高速動作

BOOX Super Refresh (BSR)」という独自のGPU(画像処理装置)による高速なリフレッシュ技術は、前モデルから引き継がれた強力な武器です。特にリフレッシュモードを「超高速」に設定すると、E Ink端末とは思えないほどWebサイトのスクロールが滑らかになります。

このBSRのおかげで、従来は苦手とされていたWebサイトの閲覧(テキスト中心のサイト)や、SNSアプリ(LINEやTwitterなど)、ニュースアプリも実用的な速度で動作します。さらに、Microsoft WordやExcelといったオフィスアプリも、文字入力や簡単な編集ならストレスなくこなせるレベルに達しており、汎用性が格段に向上しました。

高機能なノート・スキャン機能

4096段階の筆圧検知に対応した「BOOX Pen2 Pro」スタイラスが標準で付属しており、書き心地は非常に快適です。特に純正のノートアプリでは遅延をほとんど感じず、紙に書いている感覚に近いメモ取りが可能です。このノートアプリ自体が非常に高機能で、レイヤー機能(最大5層)30種類以上のテンプレート録音機能、さらに手書き文字をテキストに変換するAI機能まで搭載しています。PDF資料を読み込んで、その上から直接カラーで書き込めるのも、学生やビジネスパーソンには大きなメリットです。

また、背面に搭載された1600万画素のカメラも便利です。vFlatのようなサードパーティ製のスキャナアプリをインストールして紙の資料を取り込み、PDF化してすぐにペンで注釈を加える、といった一連の作業がこの一台で完結します。

Androidタブレットとしての高い拡張性

BOOX Tab Ultra C ディスプレイ。UI画面。

本機はAndroid 11を搭載し、Google Playストアを利用できるのが大きな強みです。これにより、Kindleアプリはもちろん、図書館アプリの「Libby」やコミックアプリ「Marvel Unlimited」など、普段使っている読書アプリを自由にインストールして使えます。

ストレージが128GBと大容量な上に、microSDカードにも対応しており、容量の大きいPDFファイルや自炊した電子書籍を大量に保存できるのも嬉しいポイントです。これはライバルの「Kindle Scribe」にはない大きな利点と言えるでしょう。別売りのマグネット式キーボードケースを使えば、その可能性はさらに広がります。PogoPinで接続するためペアリングや充電が不要で、BSRによる高速レスポンスのおかげで、テキスト入力も快適です。まるで「目に優しいワープロ」のように使うことができました。

まとめ:メリット

  • 最新のカラーE Ink「Kaleido 3」搭載で、前モデル(モノクロ)から大きく進化。
  • 従来のカラーE Inkより「暗さ」が改善され、モノクロ解像度は前モデル(227 ppi)を超える300 ppiを実現。
  • BSRによる高速動作で、Web閲覧やSNS、オフィスアプリ(Wordなど)も実用的な速度で動作。
  • 付属ペンの書き心地が良く、レイヤー機能やAIテキスト変換を備えた高機能ノートアプリが優秀。
  • 16MPカメラでのスキャンや、Google Playストア経由でのアプリ追加(Kindle, Libbyなど)が可能。
  • microSDカード対応でストレージ拡張が可能。
  • 別売りキーボードを使えば「ワープロ」のように快適な文字入力も可能。

検証してわかった「BOOX Tab Ultra C」の欠点(デメリット)

BOOX Tab Ultra C 外観

ここでは、「BOOX Tab Ultra C」を実際に使用して感じた残念なポイント(デメリット)について、具体的に書いていきます。

カラー表示は「鮮やか」ではない

最大の魅力であるカラー表示は、同時に最大の注意点でもあります。本機のカラーは、iPadのような液晶(LCD)や有機EL(OLED)の発色とはまったく異なります。あくまで「新聞のカラー写真」のような、彩度の低い落ち着いた色合いであり 、非常に色が薄いと感じるかもしれません。

鮮やかな映像美を期待してYouTubeなどの動画を視聴すると、色あせた古いニュース映画のように感じられ、がっかりするでしょう。そもそも動画視聴やゲームでの使用は推奨できません。

カラー表示の解像度とモード切替の面倒さ

カラー表示の解像度は150 ppiであり、モノクロ(300 ppi)で表示されるテキストに比べて、カラーだけで表現された文字は多少の読みづらさを感じます。

また、最大の解像度(300 ppi)を活かすためにモノクロモードに固定したい場合、標準設定では切り替えができません。Androidの開発者モードから「シミュレートされた色空間」を選ぶなど、非常に面倒な操作が必要になる点は明確な欠点です。

E Ink端末としては重い本体

本体重量は約480gです。これはE Ink端末としてはかなり重い部類に入ります。ライバル機である「Kindle Scribe」(433g )よりも重く、片手で持って長時間読書をするのは厳しいと感じました。電子書籍リーダーとしての気軽さを求める人にとっては、この重さが購入をためらう要因になるかもしれません。

アプリの互換性とペン入力の制限

Androidタブレットとしてアプリを自由に追加できるのは魅力ですが、すべてのアプリがE Inkディスプレイや専用ペンに最適化されているわけではありません。

特にペン入力は、サードパーティ製のアプリでは性能を十分に発揮できません。「アイビスペイント」のようなイラストアプリでは、ペンの反応速度が遅すぎて実用的ではありませんでした。また、Kindleアプリでは本に直接書き込むことができず、高機能なペン性能は、基本的に純正のノートアプリ利用時に限られると考えるべきです。

E Ink特有のゴースト(残像)と動作速度

カラーE Inkはモノクロよりも残像が目立ちやすい傾向があり、ページめくり時に設定を最適化しないと、前のページの文字がうっすらと残る「ゴースト」が気になります。これを解消するためにリフレッシュモードを頻繁に切り替える必要があり、煩わしく感じることがありました。

また、動作が信じられないほど遅く、メモ取りさえスムーズではないと感じる人もおり、期待する速度感と異なる可能性があります。

高額な価格設定

日本での販売価格が91,800円前後と、非常に高価です。モノクロの前モデル「BOOX Tab Ultra」(値下げ後価格83,800円)との価格差は約8,000円ですが、そもそもE Inkタブレットにこの価格を出すのは勇気がいります。「Kindle Scribe」(約4.8万円から )と比較しても倍近い価格であり、カラー表示やAndroid、カメラ機能といった付加価値にどれだけ魅力を感じるかが問われます。

不安定な動作とサポートへの懸念

購入後数ヶ月でデバイスがロックしてしまう不具合が発生し、サポートも受けられず「高価な文鎮」と化したという報告もあります。その後の自己解決によると、ストレージの使用量が40%を超えると動作がカクカクと不安定になる問題が関連している可能性が示唆されています。長期間安定して使用できるか、また不具合時に適切なサポートが受けられるか、懸念が残る点です。

まとめ:デメリット

  • カラー表示は液晶(iPadなど)とは異なり、彩度が低く、動画視聴やゲームには全く向かない。
  • カラー表示の解像度は150 ppiと低めで 、モノクロモードへの固定切り替えが面倒。
  • 本体重量が約480gと重く 、片手での長時間読書には不向き。
  • サードパーティ製アプリ(Kindleやイラストアプリ)では、付属ペンの性能を活かせない。
  • E Ink特有の残像(ゴースト)がモノクロ機より目立ちやすい。
  • 価格が91,800円前後と非常に高価で、Kindle Scribeの約2倍。
  • ストレージ容量が40%を超えると動作が不安定になるという報告があり、長期安定性に懸念がある。

BOOX Tab Ultra Cの口コミ情報 まとめ

ここでは、「BOOX Tab Ultra C」に関する口コミや個人的な意見を、項目別に箇条書きでまとめていきます。

デザイン

  • 金属製の筐体を採用しており、高級感がある。ビルドクオリティはしっかりしている。
  • 直線的でスタイリッシュなデザインだが、手に持つとずっしりとした重みを感じる。
  • 左側のベゼルが太くなっており、手で持ちやすいデザインになっている。
  • 上部側面に電源ボタン(指紋認証センサー内蔵)とスピーカーが、底面にはUSB-Cポート、microSDカードスロット、スピーカーが配置されている。
  • 左側面にはキーボード接続用のPogoPinがある。右側面はマグネットでペンを吸着させる仕様になっている。

ディスプレイと操作性

  • カラー表示は、新聞のカラー写真のように落ち着いた(彩度が低い)色合いである。
  • アプリによっては色が薄すぎてほとんど認識できない、という意見もある。
  • 従来のカラー電子ペーパーの弱点だった「暗さ」は大幅に改善されている。
  • アンチグレア(反射防止)スクリーンは、直射日光下でも使いやすい。
  • モノクロ表示は300 ppiと高精細で、テキストは鮮明で美しい。
  • モノクロ解像度は、前モデル「BOOX Tab Ultra」(227 ppi)よりも高い。
  • フロントライトは暖色と寒色の調整が可能。
  • 購入した個体には、バックライトが他より明るい「ホットスポット」があったという報告がある。
  • BSR(BOOX Super Refresh)技術により、E Inkとしては驚くほど高速に動作する。
  • 4つのリフレッシュモードがあり、アプリの使用や動画コンテンツの視聴にも対応できる。
  • タイピングは超高速モードでも遅く、使い物にならないと感じる人もいる。
  • Kindleアプリなどでは、残像を消すために「リーガルモード」に設定すると快適だった。

パフォーマンス

  • Qualcommの8コアCPU(Snapdragon 665との情報あり)、4GBのRAM、128GBのストレージを搭載している。
  • microSDカードに対応している点を高く評価する声がある。
  • 購入後3ヶ月でデバイスが頻繁にロックする不具合が発生したという報告がある。
  • この不具合は、ストレージの使用量が40%を超えると動作がカクカクし始める問題と関連している可能性がある。

スタイラスペンとキーボード

  • 付属のPen2 Pro(消しゴム機能付きマグネット式スタイラス)は、4096段階の筆圧検知に対応している。
  • 純正ノートアプリでの書き心地は素晴らしく、反応も速い(10点満点中10点との評価)。
  • 画面上での書き心地は、紙というよりiPadのような液晶タブレットに近い。
  • 純正ノートアプリは、レイヤー機能、豊富なテンプレート、AIによる手書き文字認識など、非常に高機能である。
  • サードパーティ製のアプリ(イラストアプリなど)では、ペンの反応が遅く実用的ではない。
  • 別売りのマグネット式キーボードは、PogoPin接続で給電やペアリングが不要。
  • BSRのおかげで、文字入力にも十分な反応速度があり快適にタイピングできる。
  • キーボードは「実体感がなく」押すとたわむ感じがする、という意見もある。

バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量は6,300mAhと大容量です。
  • カラーディスプレイを搭載しているため、使用状況に応じてモノクロモデルよりも頻繁な充電が必要になる傾向があります。
  • バッテリーの持ちは「数週間」とされています。
  • 高速なリフレッシュモード(従来のXモードなど)を使用すると、電池の消耗が激しくなることが示唆されています。
  • 高速なリフレッシュモード(Xモードなど)を使用すると、電池の消耗が激しくなる傾向があることが示唆されています。

オーディオと通信性能

  • デュアルスピーカーとデュアルマイクを内蔵している。
  • デュアルスピーカーは音楽やオーディオブックの視聴に十分な音質。
  • USB-Cポートはオーディオジャックとしても使用可能。
  • Wi-Fi (2.4GHz + 5GHz) とBluetooth 5.0に対応している。

OSと機能

  • OSはAndroid 11で、Google Playストアにフルアクセスできる。
  • ホーム画面のUIが他のBOOXシリーズと異なり、サードパーティ製アプリにもアクセスしやすく使いやすい。
  • Onyxはファームウェアアップデートを長期間(5〜6年)提供する実績がある。
  • 一方で、デバイスの不具合に対してメーカーサポートを全く受けられなかったという深刻な報告もある。
  • 電源ボタンには指紋認証センサーが搭載されている。
  • Gセンサーによる画面の自動回転に対応している。
  • 背面の16MPカメラは、書類のスキャンやOCR(文字認識)に使える。
  • 2つの異なるドキュメントを同時に表示する画面分割機能は、勉強や仕事に最適である。
  • 純正のPDF・電子書籍アプリ「NeoReader」は24種類のフォーマットに対応し、PDFのページめくりは瞬時に行われる。
  • ワイヤレスでファイルを転送する「BooxDrop」機能は、シンプルで使いやすい。
  • 10GBの無料クラウドストレージ(Onyx Cloud)でノートや注釈を同期できる。

BOOX Tab Ultra Cのスペック

  • ディスプレイ: 10.3インチ Kaleido 3 (4,096色) Carta 1200 ガラス スクリーン ※白黒: 300 ppi (2480 x 1860) / カラー: 150 ppi (1240 x 930) / フラットカバーレンズ付き / 静電容量方式タッチ+ペン入力(4096段階筆圧検知)
  • フロントライト: 暖色及び寒色 (CTM)
  • プロセッサ: クアルコム8コア (Advanced Octa-core)
  • GPU: BSR (BOOX Super Refresh)
  • RAM(メモリ): 4GB (LPDDR4X)
  • ストレージ: 128GB (UFS2.1)
  • バッテリー: 6,300mAh
  • 充電: USB-Cポート経由
  • 背面カメラ: 1600万画素 (スキャン機能対応)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi (802.11ac , 2.4GHz + 5GHz ), Bluetooth 5.0
  • インターフェース: USB-C (OTGサポート , オーディオジャック利用可 ), MicroSDカードスロット , 電源ボタン(指紋認証機能付)
  • センサー: Gセンサー (自動回転用) , 指紋認証センサー
  • スピーカー: デュアルスピーカー
  • マイク: デュアルマイク
  • スタイラスペン: BOOX Pen2 Pro (ブラック) , ※4096段階筆圧検知 , 消しゴム機能付き
  • キーボード: マグネット式キーボード付ケース(別売) , ※PogoPin接続 , フルレイアウト , ショートカットキー搭載
  • ケース: マグネティック三つ折りケース(付属または期間限定付属)
  • 操作: 電源ボタン , 静電容量方式タッチ , ジェスチャー操作
  • リフレッシュモード: HDモード, バランスモード, 高速モード, 超高速モード
  • 主な機能: ノート内のハイパーリンク , クラウド同期 (ONYXクラウド10GB無料) , ウィジェット対応, 自動回転 , BOOX Super Refresh
  • 主なアプリ: NeoReader 3.0 (内蔵電子書籍リーダー) , Notes (内蔵ノートアプリ) , サードパーティ製アプリ対応 (Google Playストア利用可)
  • 生体認証: 指紋認証 (電源ボタンに内蔵)
  • OS: Android 11 (Google Playストア対応)
  • サイズ: 225 x 184.5 x 6.7 mm
  • 重量: 480g
  • カラー: ブラック
  • 付属品: BOOX Pen2 Pro (ブラック) x 1 , USB-C ケーブル x 1 , カードトレイ取り外しツール x 1 , クイックスタートガイド x 1 , 保証書 x 1
  • ドキュメント形式 :pdf, djvu, azw, azw3, doc, docm, docx, epub , fb2, fbz, html, mobi, odt, prc, rtf, sxw, trc, txt, chm, ppt, cbr, cbz (※日本仕様準拠)
  • 画像フォーマット: jpg, png, bmp, tiff
  • オーディオ形式: wav, mp3

BOOX Tab Ultra Cの評価

10の評価基準で「BOOX Tab Ultra C」を5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイの見やすさ: ★★★★☆ (4.0)

モノクロ300 ppiは高精細。カラーも「暗さ」が改善されましたが、彩度は低く液晶とは別物です。

ペンでの描画性能: ★★★★☆ (4.0)

純正ノートアプリでの書き心地は最高水準です。ただしサードパーティ製アプリでは反応が遅れます。

パフォーマンス: ★★★☆☆ (3.0)

BSR技術でWeb閲覧も可能ですが、ストレージが40%を超えると不安定になるという報告があります。

機能: ★★★★★ (5.0)

Android 11、Google Play、microSDスロット、指紋認証、スキャン用カメラと機能は満載です。

接続性: ★★★★★ (5.0)

デュアルバンドWi-Fi、BT5.0、USB-C(OTG対応)、microSD、PogoPinと接続性は完璧です。

バッテリー: ★★★★☆ (4.0)

6300mAhと大容量。カラーとBSRのためモノクロ機より消耗は早いですが、それでも十分長持ちします。

デザイン: ★★★★☆ (4.0)

6.7mmと薄く、金属製で高級感があります。しかし480gと重く、片手持ちには向きません。

オーディオ: ★★★☆☆ (3.0)

デュアルスピーカーとマイクを搭載。機能は揃っていますが、音質の評価は特に見当たりません。

価格: ★★☆☆☆ (2.0)

9万円超えは非常に高価です。機能は多いですが、E Ink端末としては高額な部類に入ります。

使いやすさ: ★★☆☆☆ (2.0)

アプリ毎のリフレッシュモード調整が必須。深刻なバグ報告やサポート体制への不安が残ります。

総評】 ★★★★☆ (3.6)

カラーと速度を両立させた意欲作

BOOX Tab Ultra Cは、E Ink端末の長年の課題であった「カラー表示」と「動作速度」の両立に挑んだ画期的なモデルです。前モデル(BOOX Tab Ultra)を上回る300 ppiのモノクロ解像度と、実用レベルに達したカラー表示(Kaleido 3)は、技術書やコミックの閲覧体験を確実に向上させます。

万能機ゆえのピーキーな特性

独自のBSR技術による高速描画は素晴らしく、Web閲覧やオフィスアプリさえ実用範囲に収めています。しかし、その性能は万全ではありません。アプリごとに最適なリフレッシュモードを探る「試行錯誤」が必須であり、ストレージ容量による不安定化や、サードパーティ製アプリでのペン性能の低下など、クセの強さも目立ちます。

価格とリスクを許容できるか

Android 11、Google Play対応、microSDスロット、スキャン用カメラと、機能面ではライバルを圧倒しています。しかし、9万円を超える高価格と、一部のユーザーから報告されている深刻な不具合やサポート体制への不安は、購入をためらう大きな要因です。iPadのような万能性を期待せず、「目が疲れない高機能な紙の代替品」として、自らカスタマイズを楽しめる上級者向けのデバイスと言えるでしょう。

どんな人に最適か

本製品は、PDFの技術書や論文など、図版やグラフを含む資料を多読する研究者や学生に最適です。また、高機能なノートアプリとスキャン機能を活用したいビジネスパーソン、大画面でコミックを読みたい人にも向いています。高価でクセも強いため、E Ink端末の特性を理解し、自ら設定を試行錯誤できるガジェット好きの上級者にこそお勧めします。

[amazon]

BOOX Tab Ultra Cの価格・購入先

BOOX Tab Ultra C 正面の外観

※価格は2025/11/01に調査したものです。価格は変動します。

BOOX公式ストア

$599.99で販売されています。

BOOX公式ストアで「BOOX Tab Ultra C」をチェックする

ECサイト

楽天市場で58,980円 (中古・送料無料)で販売されています。

で販売されています。

Amazonで「BOOX Tab Ultra C」をチェックする

楽天市場で「BOOX Tab Ultra C」をチェックする

ヤフーショッピングで「BOOX Tab Ultra C」をチェックする

米国 Amazon.comで「BOOX Tab Ultra C」をチェックする

おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Tab Ultra C」に似た製品も販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

BOOX Note Air5 C

Onyxから発売された10.3インチのカラー表示対応E inkタブレットです(2025年10月27日 発売)。

Android 15、解像度 B/W: 2480×1860・カラー: 1240×930ドットのKaleido 3スクリーン、Qualcomm 8コアプロセッサ、6GBメモリ、64GBストレージ、3,700mAhバッテリー、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、AIアシスタント機能、「物理音量ロッカーボタン」、Pogoピン(キーボード接続用)、専用ケース(閉じたまま充電可)、「BOOX EinkWise」機能、BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジー、メモアプリ「Notes」、PDFアプリ「NeoReader」、フロントライト CTM(暖色・寒色)、オーディオ再生(音楽再生)に対応。

筆圧4096段階のBOOX Pen3(付属)、純正キーボードカバー(別売)、純正カバー(別売)、自動回転用Gセンサー、指紋認証センサー、Google Playストア、サードパーティのアプリ、Type-C(OTG、オーディオジャック対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi、Bluetooth 5.1にも対応しています。

価格は、Amazonで89,800円、楽天市場で87,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで87,800円、です。

関連記事:BOOX Note Air5 C 徹底レビュー!Air4 Cからの進化点と欠点

Amazonで「BOOX Note Air5 C」をチェックする

BOOX Tab Ultra C Pro

ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型E-inkタブレットです(2023年11月2日に発売)。

Android 12、Qualcomm 8コア 2.8GHz、6GB LPDDR4Xメモリ、Kaleido 3スクリーン+Carta1200ガラススクリーン、128GB UFS 3.1ストレージ、4600 mAhバッテリー、背面16MPカメラ(LEDフラッシュ付)を搭載しています。

また、ページめくりボタン、トラックパッド内蔵 磁気キーボードカバー(別売)、4つのモード(HDモード、バランスモード、高速モード、超高速モード)、筆圧4096段階のBOOX Pen2 Pro(別売)、最大2TBまでのストレージ拡張、2色フロントライト、デュアル ステレオスピーカーによる音楽再生、ジェスチャー操作、

カラー表示 (150 ppi)、モノクロ表示(300ppi)、BOOXスーパーリフレッシュ、スマート スクライブ機能、自動回転(Gセンサー)、指紋認証、人間工学に基づいた3つ折りケース(別売)、USB-Cポート (OTG/オーディオジャック)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0にも対応しています。

価格は、楽天市場で82,500円(送料無料)、米国 Amazon.comで$$629.99、です。

関連記事:「BOOX Tab Ultra C Pro」カラーで超高性能? 10型E-inkタブレットと徹底 比較!

Amazonで「BOOX Tab Ultra C Pro」をチェックする

BOOX Note Air4 C

ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型 E inkタブレットです(2024年10月24日に発売)。

Android 13、オクタコアプロセッサ、6GBメモリ、10.3インチのKaleido 3 スクリーン、64GB ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、150 ppiのカラー表示、300 ppiの高精細なモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、ストレージ拡張(microSDカード)、BOOXスーパーリフレッシュ、「BOOX Drop」、

マグネットケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)、Google Playストア、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで87,800円、楽天市場で87,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,800円、米国 Amazon.comで$499.99、です。

関連記事:「BOOX Note Air4 C」とAir3 C、Ultra Cを比較

Amazonで「BOOX Note Air4 C」をチェックする

Meebook M103

Boyueから発売されたカラー表示対応の10型 E inkタブレットです(2024年5月発売)。

Android 11、Cortex A55 クアッドコア 1.8GHz、4GBメモリ、10インチの(解像度 1404 x 1872 ドット)のE-ink Carta 1200 スクリーン、64GBストレージ、4600 mAh バッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。

また、筆圧タッチペン、デュアル スピーカー、デュアル マイク、最大1TBまでのストレージ拡張、寒色・暖色の2色フロントライト(色温度調整)、専用 レザーケース(付属)、PDFファイルの拡大・縮小、EPUBファイルの読み込み、画面分割(現在のドキュメント、異なるドキュメント、翻訳)、フォント変更(無制限、インストール可)、クラウド保存、ノート機能(テンプレート)、Google Playストア、USB Type-C (OTG対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

※現在、売り切れ中。

関連記事:10型で最強コスパ「Meebook M103」とP10 PROの違いを解説 

Amazonで「Meebook M103」をチェックする

Kindle Scribe (2024)

Amazonから発売された10.2インチの電子書籍リーダーです(2024年12月4日 発売)。

解像度300ppiのAmazon Paperwhite ディスプレイ、16GB / 32GB /64GB ストレージ、最大12週間駆動するバッテリー、LED 35個を使ったフロントライトを搭載しています。

また、Active Canvas(本の中に書き込める)、専用プレミアムペン(付属・消しゴム機能、ショートカットボタン)、ノート機能、テンプレート、フォルダ管理、色調調節、明るさ自動調節、フォント最適化技術、16階調グレースケール、クラウド保存、純正カバー(別売)、Type-C (OTG)、Wi-Fi (2.4GHz)、Amazon Kindleストアに対応しています。

価格は、Amazonで49,980円(税込)、楽天市場で46,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで46,980円、です。

関連記事:新型「Kindle Scribe (2024)」と2022 モデルを比較

Amazonで「Kindle Scribe (2024)」をチェックする

他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BOOXのE-inkタブレット 全機種を比較! 最新のカラー、超大型あり

その他のおすすめタブレットは?

その他のおすすめタブレットは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

Einkタブレットに新モデル続々 最新 機種 ラインナップを比較

最新Eink液晶を搭載したタブレットをまとめて紹介しています。

Meebook (LIKEBOOK) E-ink タブレットの最新モデルと選び方を紹介!

MeebookのE inkタブレットをまとめて紹介しています。

今買うべき電子書籍リーダーはKindleか? 最新モデル ラインナップ 一覧

最新のAmazon Kindle端末をまとめて紹介しています。

楽天Koboが予想外に大ヒット! 電子書籍リーダー ラインナップ 機種 まとめ

楽天のKobo電子書籍リーダーをまとめて紹介しています。