Xiaomi 12T Proを徹底レビュー!2億画素カメラと神充電の評価

Xiaomi 12T Pro 背面 ブラック
2022年12月16日に日本で発売された「Xiaomi 12T Pro」は、スマートフォンとして最高クラスの「2億画素カメラ」と、わずか19分で満充電できる「120W 神ジューデン」という二つの強力な武器を携え、ハイエンド市場で大きな注目を集めています。

このレビューでは、Xiaomi 12T Proが日々のスマートフォン体験をどれだけ豊かにしてくれるのか、その圧倒的な性能と実際の使い勝手を、様々な角度から徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Xiaomi 12T Pro の長所(Pros):

  • Snapdragon 8+ Gen 1による最高峰の処理性能
  • 充電の概念を変える120Wの超急速充電「神ジューデン」
  • トリミングしても高精細な2億画素のメインカメラ
  • 美しく滑らかな120Hz有機ELディスプレイ
  • おサイフケータイ対応と、24ヶ月の無料バッテリー交換保証

Xiaomi 12T Pro の短所(Cons):

  • 防水性能がIP53の防滴レベルで、水没には非対応
  • 望遠レンズがなく、超広角・マクロカメラの性能は控えめ
  • ドコモの主要な5Gバンド(n79)に非対応
  • SDカードスロット、ワイヤレス充電に非対応
  • 画面内指紋センサーの位置が低く、片手で操作しにくい

総合評価:

Xiaomi 12T Proは、処理性能、カメラ画質、充電速度といった特定の分野で最高の体験を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢です。いくつかの明確な弱点を許容できるのであれば、その圧倒的な性能は、日々のデジタルライフを間違いなく刺激的なものに変えてくれるでしょう。

この記事で分かること

  1. 高級感のある外観デザイン、実際の持ちやすさと質感
  2. 約6.7インチ大画面ディスプレイの解像度と120Hzリフレッシュレートの滑らかさ
  3. Snapdragon 8+ Gen 1の処理性能とAnTuTuベンチマークスコア
  4. 人気ゲーム(『原神』『フォートナイト』等)の動作と実際のフレームレート
  5. 2億画素カメラの実力と美しい作例、強力な手ブレ補正を活かした動画性能
  6. 120W「神ジューデン」の充電速度と、5,000mAhバッテリーの持続時間
  7. Harman Kardon監修ステレオスピーカーの音質
  8. おサイフケータイ対応や赤外線ブラスターなど便利な機能の使い勝手
  9. 購入前に知りたいメリット・デメリット比較
  10. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  11. 最新の価格とお得な購入先

この記事を最後まで読むことで、「Xiaomi 12T Pro」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Xiaomi 12T Pro – Xiaomi Japan

デザイン:Xiaomi 12T Pro 手にした瞬間に伝わる高級感と実用性

Xiaomi 12T Pro 背面 ブラックの外観

ここでは、Xiaomi 12T Proのデザインについて、その質感、サイズ感、各ポートの配置や耐久性に至るまで、実際に触れて感じたことを詳しくレビューしていきます。

手に馴染む質感と洗練された外観

Xiaomi 12T Proを初めて手にしたとき、まず感じたのはその上質な質感です。背面はサラサラとした手触りのマット仕上げで、指紋が付きにくいのが非常に好印象でした。光の当たり方によって微妙に表情を変えるガラス素材は、単なる道具ではなく所有する喜びを感じさせてくれます。前モデルの「Xiaomi 11T Pro」と比較して、このガラス背面の採用は高級感を格段に引き上げています。デザインは全体的にスッキリとしており、スタイリッシュな見た目は多くの人に好まれるでしょう。

注目すべきは、本体左上に配置されたカメラユニットです。デザインのアクセントになっていますが、その出っ張りはSIMカード約5枚分とかなりの存在感があります。実際にカフェのテーブルに置いて操作しようとすると、少しガタついてしまうのが気になりました。また、モバイルSuicaで改札にタッチする際も、このカメラの出っ張りを意識して端末を当てる必要があり、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。

大画面ながら考え抜かれた重量バランス

Xiaomi 12T Proの側面

本体サイズは約163mm × 76mm × 8.8mm重量は約205gと、スペックだけを見ると大画面モデル相応の大きさと重さです。しかし、実際に手に取ってみると、背面の緩やかなカーブが手のひらに絶妙にフィットし、重量配分が巧みなのか、数字ほどの重さを感じさせません。カラーバリエーションは「ブルー」と「ブラック」の2色展開です。私が今回試用した「ブルー」は、深みがありながらも光の角度で色味が変化する美しいカラーで、長く愛用できるデザインだと感じました。

もちろん、このサイズなので長時間の片手操作は楽ではありません。例えば、移動中に『ポケモンGO』をプレイするようなシーンでは、画面上部のボタンをタップするために持ち替えが必要になることがありました。携帯性を最優先する方には不向きかもしれませんが、大画面の没入感を重視するならば十分に許容できるサイズ感です。

実用的なポート配置と少し惜しい拡張性

Xiaomi 12T Proの接続ポート

日々の使い勝手に直結するポートとボタンの配置は、非常に標準的で迷うことはありません。右側面には電源ボタン音量ボタンが配置され、自然に指が届きます。本体下部にはUSB Type-CポートSIMスロット、そしてスピーカーが、上部にもスピーカーが搭載されており、動画視聴やゲームプレイ時に迫力のあるステレオサウンドを楽しめることが分かります。ただ、近年のハイエンドモデルの傾向として、3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。

少し残念に感じたのは、ストレージの拡張性です。本機はmicroSDカードスロットを搭載していないため、内蔵ストレージのみでやりくりする必要があります。最大の特徴である2億画素モードで写真を撮影すると1枚あたりのファイルサイズが非常に大きくなりますし、『原神』のような大容量ゲームをインストールすると、128GBモデルではすぐに容量が心許なくなると感じました。

日常使いで注意したい耐久性

Xiaomi 12T Proの側面。ボタン

ディスプレイの表面は、傷への耐性が高い「Corning Gorilla Glass 5」で保護されており、カバンの中に無造作に入れても安心感がありました。一方で、防水・防塵性能IP53等級となっています 。これは、小雨や水しぶき程度なら問題ない「防滴」レベルであり、IP68のような完全な防水性能はありません 。そのため、キッチンでレシピを見ながら料理をしたり、お風呂でゆっくり映画を楽しんだりといった、水没のリスクがあるシーンでの使用は避けるべきです。ハイエンドモデルとして、ここはもう少し高いレベルの防水性能を期待したいところでした。

Xiaomi 12T Proの付属品

  • 本体
  • 120W対応ACアダプタ
  • USB Type-A to C ケーブル
  • SIM取り出し用ピン
  • 保護ケース
  • クイックスタートガイド
  • 保証に関するお知らせ
  • 保護フィルム(貼付済み)

まとめ:デザイン

  • 外観:光の加減で表情を変えるガラス製の背面と、指紋が付きにくいマット仕上げが高級感を演出している。
  • 携帯性:約205gと重量はあるものの、ラウンドした形状と優れた重量バランスによりスペック以上に持ちやすく感じる。
  • カメラユニット:SIMカード約5枚分に相当する大きな出っ張りがあり、平置きした際の安定性には欠ける。
  • 拡張性:microSDカードスロットは非搭載のため、特に128GBモデルではストレージ管理に注意が必要。
  • 耐久性:防水性能はIP53の防滴レベルにとどまり、水没のリスクがある場面での使用は推奨できない。

ディスプレイ:Xiaomi 12T Pro 映像の世界に没入する、極上の表示性能

Xiaomi 12T Proのディスプレイ。画面に夜明けの風景。

ここでは、Xiaomi 12T Proのディスプレイについて、その美しさや操作感を実際に使って感じた視点から詳しくレビューしていきます。

息をのむほど鮮やかな有機ELディスプレイ

Xiaomi 12T Proの電源を初めて入れた瞬間、約6.7インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイが映し出す鮮やかな色彩に思わず声が漏れました。発色が非常に豊かで、特に赤や青といった原色が力強く表現されます。自分で撮影した夕焼けの写真を表示させてみたところ、空の繊細なグラデーションが見事に再現され、その場の感動が蘇るほどの美しさでした。687億色以上というスペックは伊達ではなく、まさに映像コンテンツを最大限に楽しむためのディスプレイだと感じました。

FHD+を超える高解像度がもたらす精細な世界

Xiaomi 12T Proのディスプレイ。画面に自然の風景。

ディスプレイサイズは約6.7インチと大画面で、Netflixで映画を観たり、YouTubeで動画を視聴したりする際に圧倒的な没入感を得られます。注目すべきは、前モデル「Xiaomi 11T Pro」のフルHD+から進化した、2712×1220ピクセルという高解像度です。この高精細さのおかげで、電子書籍の小さな文字もくっきりと読みやすく、地図アプリで細かい地名を確認する際もストレスがありません。また、上下左右のベゼル(縁)が非常に狭く、画面上部中央のインカメラも極小のパンチホールになっているため、コンテンツ視聴時に視界を妨げられることなく、映像の世界に集中できました。

指に吸い付くような、滑らかな操作体験

Xiaomi 12T Proのディスプレイの魅力は、表示の美しさだけではありません。最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、WebサイトやTwitterのタイムラインをスクロールすると、まるで指に画面が吸い付いてくるかのような滑らかな動きを体験できます。一度この「ぬるぬる」とした操作感に慣れてしまうと、60Hzのディスプレイには戻れないと感じるほどです。

Xiaomi 12T Proで原神をプレイしている

さらに、タッチ操作の反応速度を示すタッチサンプリングレートは最大480Hzと非常に高速です。実際に『PUBGモバイル』のような動きの激しいゲームをプレイした際、敵を発見してから照準を合わせるまでの一連の動作が非常にスムーズで、コンマ数秒の反応の差が勝敗を分ける場面で大きなアドバンテージになると感じました。

明暗を巧みに描き出す映像表現と目に優しい機能

HDR10+Dolby Visionといった高画質規格に対応しているため、対応する映画やドラマを鑑賞すると、その真価を最大限に発揮します。暗いシーンでは黒がしっかりと沈み込み、明るいシーンでは光の表現が非常にリアルで、臨場感あふれる映像体験が可能です。輝度に関しては、室内で使う分には全く問題ありませんが、夏の晴天時に屋外で画面を確認した際には、最大輝度にしても少し見づらいと感じる場面がありました。

Xiaomi 12T Proのディスプレイ。画面に映画のシーン。

また、長時間の使用をサポートする目に優しい機能も搭載されています。画面のちらつきを抑えるPWM調光や、ブルーライトを低減するアダプティブ読書モードは、寝る前にニュースサイトをチェックしたり、電子書籍を読んだりする際に、目の疲れを和らげてくれるのを実感できました。

Xiaomi 12T Proのディスプレイ仕様

  • 種類:CrystalRes 有機EL(AMOLED)ディスプレイ
  • サイズ:約6.7インチ
  • 解像度:2712×1220ピクセル
  • リフレッシュレート:最大120Hz(AdaptiveSync対応)
  • タッチサンプリングレート:最大480Hz
  • 輝度:標準500nit、ピーク時900nit
  • 色表現:687億色以上、DCI-P3広色域
  • HDR:HDR10+、Dolby Vision対応
  • 保護ガラス:Corning Gorilla Glass 5

まとめ:ディスプレイ

  • 表示品質:有機ELならではの鮮やかな発色と深い黒の表現力で、映像コンテンツの没入感が非常に高い。
  • 解像度:フルHD+を超える高精細さで、文字や画像のディテールまでくっきりと表示される。
  • 操作感:最大120Hzのリフレッシュレートにより、スクロールやアニメーションが非常に滑らかで快適。
  • ゲーム体験:最大480Hzのタッチサンプリングレートが高速な指の動きに追従し、アクションゲームなどで有利に働く。
  • 屋外での視認性:室内では十分な明るさだが、直射日光下ではやや見づらく感じることがある。

パフォーマンス:Xiaomi 12T Pro すべてを快適にする、安定したハイエンド性能

Xiaomi 12T Proの背面

ここでは、Xiaomi 12T Proのパフォーマンスについて、搭載されているCPUとGPUの性能、マルチタスクや動画編集といった実用シーンでの動作感、そして長時間の使用を支える冷却性能やメモリ、ストレージに至るまで、その実力を徹底的にレビューしていきます。

世代トップクラスの処理性能を誇るCPU

Xiaomi 12T Proが搭載するチップは、2022年後半のハイエンドモデルを象徴する「Snapdragon 8+ Gen 1」です。このチップは、製造プロセスに電力効率に優れたTSMC社の4nmプロセスを採用しており、前世代の「Snapdragon 8 Gen 1」と比較してパフォーマンスが向上しつつも、発熱と消費電力が大幅に改善されているのが大きな特徴です。CPUのコア構成は、最大3.2GHzで動作する高性能なCortex-X2コアを1基、Cortex-A710を3基、そして電力効率に優れたCortex-A510を4基搭載しています。

実際にGeekbench 6で計測したスコアは、シングルコアで約1,657点、マルチコアで約4,231点を記録し、その圧倒的な処理能力を証明しています。前モデル「Xiaomi 11T Pro」が搭載していたSnapdragon 888から、あらゆる面で飛躍的な進化を遂げていることを実感できました。

クリエイティブ作業もこなす強力なGPU性能

グラフィックス性能を担うGPUには、Qualcomm Adreno 730が搭載されています。これは「Snapdragon 8 Gen 1」と同じ型番ですが、動作クロックが向上しており、描画性能と安定性がさらに高められています。この強化されたGPU性能は、高負荷な3Dゲームはもちろんのこと、クリエイティブな作業においてもその真価を発揮します。キャッシュメモリもL2 2MBとL3 6MBを備えており、データのやり取りをスムーズに行うことで、システム全体のレスポンス向上に貢献しています。

ストレスフリーなマルチタスクと動画編集体験

Xiaomi 12T Proで動画を撮影している

Webサイトの閲覧や複数のSNSアプリを切り替えながら使うといった日常的な操作は、言うまでもなく非常に快適です。注目すべきは、負荷の高いクリエイティブな作業でもその快適さが失われない点です。実際に、Adobeの写真編集アプリ『Lightroom』を使い、本機最大の特徴である2億画素モードで撮影したRAWデータを編集してみましたが、パラメータの調整から書き出しまで、驚くほどスムーズに進みました。

さらに感動したのは、動画編集アプリ『CapCut』での4K動画編集です。複数の動画クリップのカット編集、テロップの追加、そしてエフェクトを重ねる作業を行っても、プレビュー画面がカクつくことは一切なく、まるでデスクトップPCで作業しているかのようなストレスフリーな体験でした。これは、高いCPU・GPU性能と後述する高速なストレージの組み合わせがあってこそ実現できる快適さです。

長時間でも安定した性能を支える冷却システム

Xiaomi 12T Proでレースゲームをプレイしている

Snapdragon 8 Gen 1」でしばしば課題として挙げられた発熱は、この「Snapdragon 8+ Gen 1」とXiaomi 12T Proの強力な冷却システムによって劇的に改善されています。内部には、3,725mm²にも及ぶ超大型のベイパーチャンバーと、多層グラファイトシートが搭載されており、チップから発生する熱を効率的に拡散します。実際に、高負荷なゲームを30分以上プレイしてみても、本体はほんのり温かくなる程度で、熱による性能低下を感じることはありませんでした。この優れた熱耐性のおかげで、長時間の動画編集やカメラ撮影でも、安心してその性能を最大限に引き出すことができます。

高速なメモリとストレージ、ただし拡張性には注意

本機は、8GBのLPDDR5メモリUFS 3.1規格のストレージを搭載しています。LPDDR5は最大6400Mbps、UFS 3.1は読み取り最大2.9GB/s という非常に高速なデータ転送速度を誇り、アプリの起動やデータの読み込みが一瞬で完了します。さらに、ストレージの一部をメモリとして利用する「仮想メモリ(メモリの拡張)」機能にも対応しており、多くのアプリを同時に開いても動作が重くなることはありませんでした。

しかし、一つ大きな注意点があります。それは、microSDカードによるストレージの拡張に対応していないことです。オープンマーケット版のストレージ容量は128GBですが、2億画素の写真(1枚あたり約45MB以上 )や4K動画を頻繁に撮影したり、『原神』のような数十GBにもなるゲームをインストールしたりすると、あっという間に容量が圧迫されてしまいます。大容量のデータを扱う予定がある方は、256GBモデルを選ぶか、Googleドライブのようなクラウドストレージを積極的に活用することをおすすめします。

Xiaomi 12T Proのパフォーマンス仕様一覧

  • CPU (SoC):Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (TSMC 4nmプロセス)
  • CPU構成:1x 3.2GHz (Cortex-X2) + 3x 2.75GHz (Cortex-A710) + 4x 2.0GHz (Cortex-A510)
  • GPU:Qualcomm Adreno 730
  • メモリ:8GB LPDDR5
  • ストレージ:128GB / 256GB UFS 3.1
  • 冷却システム:液体水冷システム(超大型ベイパーチャンバー + 多層グラファイトシート)
  • 外部ストレージ:非対応

まとめ:パフォーマンス

  • プロセッサ性能:Snapdragon 8+ Gen 1を搭載し、あらゆる操作やアプリが非常に高速かつ快適に動作する。
  • 安定性:前世代チップから発熱と電力効率が大幅に改善され、強力な冷却システムとの組み合わせで長時間の高負荷作業でもパフォーマンスが安定している。
  • クリエイティブ性能:高いCPU・GPU性能により、4K動画の編集やRAW現像といったクリエイティブな作業もストレスなくこなせる。
  • メモリ:高速な8GBのLPDDR5メモリと仮想メモリ機能により、優れたマルチタスク性能を実現している。
  • ストレージ:UFS 3.1による高速な読み書きが可能だが、microSDカード非対応のため、128GBモデルでは容量管理に注意が必要。

Antutuベンチマーク

Xiaomi 12T ProのAntutuベンチマーク

Xiaomi 12T Proが搭載するQualcomm®Snapdragon 8+ Gen 1 プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で120万点以上を記録するといわれています。

実際に測定してみると、約127万点を記録していました。

例: Antutu V10.0.3-OB3 総合で「1271033」、CPUで「320704」、GPUで「480041」、MEMで「223985」、UXで「246303」

ゲーム性能:Xiaomi 12T Pro ~ハイエンドチップの実力を人気ゲームで徹底検証~

Xiaomi 12T Proで原神をプレイ

Xiaomi 12T Proの真価を測る上で欠かせないのが、そのゲーム性能です。ここでは、搭載されているハイエンドプロセッサ「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」が、人気の高いスマートフォンゲームをどれほど快適に動作させるのか、実際のプレイフィールとフレームレートを交えながら徹底的にレビューしていきます。

原神 ~最高設定でも揺るがない快適性~

スマートフォンゲームの中でも特に高いグラフィック性能を要求される『原神』では、その実力が遺憾なく発揮されました。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」に設定してプレイしましたが、広大なテイワットの世界を駆け巡る探索シーンは常に滑らかで、美しい景色を存分に楽しむことができました。

戦闘中に複数のキャラクターが入り乱れ、派手な元素爆発のエフェクトが飛び交う場面でも、フレームレートはほぼ常時60fpsを維持し、カクつきを感じることはほとんどありませんでした。長時間のプレイでも強力な冷却システムが機能し、パフォーマンスの低下が抑えられているため、安定した冒険を続けることができました。

崩壊:スターレイル ~常に最高の映像体験を~

『原神』と同じ開発元が手がける『崩壊:スターレイル』でも、そのパフォーマンスは圧巻でした。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」に設定したところ、宇宙を巡る壮大な旅のあらゆる場面で、フレームレートはほぼ常に60fpsに張り付いたまま安定していました。戦闘中のキャラクターが見せる派手な必殺技の演出も、一切のコマ落ちなく滑らかに再生され、その作り込まれた映像美に完全に没入することができました。

フォートナイト ~勝利を引き寄せる安定性~

一瞬の判断が勝敗を分けるバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』では、安定したフレームレートが極めて重要になります。グラフィック設定を最高の「エピック」に設定しても、60fpsでの安定したプレイが可能でした。敵との激しい銃撃戦や、複雑な建築バトルといった最も負荷がかかる状況でもフレームレートは安定しており、遅延のないスムーズな操作感で戦うことができました。競技性を重視するなら、設定を調整することでさらに高いフレームレートも狙えるでしょう。

Call of Duty: Warzone Mobile ~大規模戦闘でも戦い抜けるパフォーマンス~

最大120人のプレイヤーが入り乱れる大規模バトルロイヤル『Call of Duty: Warzone Mobile』は、非常に高い負荷がかかるゲームの一つです。グラフィック設定を「高」に設定してプレイしたところ、平均して60fps前後での快適な動作を確認できました。多くの敵が密集するエリアや、空爆などの激しいエフェクトが発生する場面では一時的にフレームレートが変動することもありましたが、プレイの快適性を損なうほどではなく、ハイレベルな銃撃戦に十分対応できるパフォーマンスでした。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス ~美麗なグラフィックを滑らかに楽しむ~

『ファイナルファンタジーVII』の世界を追体験できる『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』では、最適化が進んでいることもあり、最高のグラフィック品質と高フレームレートモードを有効にした状態で、常時60fpsでの非常に滑らかな動作を実現しました。戦闘中のリミットブレイクや召喚獣といった迫力ある演出も、フレームレートの低下を一切感じることなく楽しむことができ、物語への没入感を高めてくれました。

まとめ:ゲーム性能

Snapdragon 8+ Gen 1を搭載したXiaomi 12T Proは、現在のスマートフォンゲーム市場に存在する、あらゆるジャンルのタイトルを最高レベルの設定で快適にプレイできる卓越した性能を持っています。重量級の3DオープンワールドRPGから、競技性の高いFPSまで、あらゆるユーザーに妥協のない最高のゲーム体験を提供してくれる一台です。

カメラ性能:Xiaomi 12T Pro その場の空気まで写し撮る2億画素の実力

Xiaomi 12T Proで撮影した写真。街と川

ここでは、Xiaomi 12T Proの最大の魅力であるカメラ性能について、話題の2億画素センサーの実力から、日々の撮影体験、そして動画性能に至るまで、実際に様々なシーンで撮影して感じたことを詳しくレビューしていきます。

メインカメラが突出したトリプルカメラ構成

Xiaomi 12T Proの背面には、3つのカメラが搭載されています。構成は、2億画素の広角メインカメラ、800万画素の超広角カメラ、そして200万画素のマクロカメラです。正直なところ、メインカメラのスペックが他の2つを圧倒しており、その性能差は歴然です。

メインカメラは、f/1.69という明るいレンズ、8枚構成レンズ、そして光学式手ブレ補正(OIS)を備え、ハードウェアの時点で妥協のない仕様となっています。対して、超広角カメラF値f/2.2120°の視野角を持ち、広大な風景を一枚に収めるのに役立ちますが、800万画素という解像度はメインカメラと比べると明らかにディテールに差が出ます。マクロカメラ200万画素(f/2.4)で、被写体にぐっと寄ることはできますが、記録用と割り切るのが良いでしょう。この構成は、メインカメラにコストを集中させることで、価格を抑えつつも突出した撮影体験を提供しようという意図が感じられます。

2億画素を支える大型センサーとインセンサーデジタルズーム

Xiaomi 12T Proで撮影した写真。近代的な建物。

メインカメラの画質の根幹を支えているのが、1/1.22インチという大型のイメージセンサーです。この大きなセンサーは多くの光を取り込むことができ、特に暗い場所での撮影で力を発揮します。また、16個の画素を1つの大きな画素として扱う「16-in-1スーパーピクセル」技術により、2.56μm相当のピクセルサイズを実現し、暗所でのノイズを大幅に低減します。

この2億画素という圧倒的な解像度は、「インセンサーデジタルズーム」にも貢献しています。望遠レンズを搭載していなくても、センサーの中央部分をクロップすることで、画質の劣化を抑えた美しい2倍ズームが可能です。実際に料理の写真を撮る際に2倍ズームを使ってみましたが、スマホの画面で見る限りでは、光学ズームと見分けがつかないほど綺麗に撮影できました。

日常を特別な一枚に変える多彩なカメラ機能

Xiaomi 12T Proで撮影した写真。公園の広場。

カメラアプリには、撮影をアシストし、よりクリエイティブにする機能が満載です。動き回るペットや子供を撮る際に重宝したのが「Xiaomi ProFocus」。被写体を認識して自動でピントを追い続けてくれるため、シャッターチャンスに集中できました。また、決定的瞬間を逃さない「ウルトラバースト」機能も強力です。シャッターを長押しするだけで1秒間に最大30枚の高速連写が可能で、スポーツシーンなどで最高の瞬間を切り取ることができました。

ユニークなのが「Xiaomi ProCut」機能です。2億画素で撮影した一枚の写真から、AIが被写体を分析し、最大5パターンもの構図を自動で提案してくれます。これにより、何気なく撮った写真がプロのような作品に生まれ変わり、新たな発見がありました。

圧巻の解像感、「2億画素モード」の実力

Xiaomi 12T Proで撮影した写真。夜間の広場。

このカメラの真価を最も体感できるのが「ウルトラHDモード」です。日中の明るい光の下で風景を撮影し、後から画像を拡大していくと、肉眼では見えなかった遠くの建物の質感や看板の文字までくっきりと写し出されており、その解像感にはただただ圧倒されました。撮影後に大胆なトリミングをしても画質がほとんど劣化しないため、構図の自由度が格段に上がります。

夜間の撮影では、ナイトモードとはまた違った表現が可能です。ナイトモードが全体の明るさを持ち上げてくれるのに対し、2億画素モードは光のある部分のディテールを驚くほど精細に描き出します。ただし、このモードは豊富な光量を必要とするため、非常に暗い場所よりは、イルミネーションやライトアップされた建物など、光源がはっきりしている夜景撮影に向いていると感じました。一方で、ファイルサイズが1枚40MB以上に達することや、AI補正が無効になる点は、常用する上での注意点です。

滑らかな映像を記録する強力な動画性能

Xiaomi 12T Proで撮影した動画。白い花。

Xiaomi 12T Proは動画撮影性能も非常に優秀で、最大8K/24fpsでの撮影に対応しています。特に私が多用したのは、非常に滑らかな4K/60fpsでの撮影です。強力な光学式手ブレ補正(OIS)のおかげで、歩きながら撮影しても、まるでジンバルを使っているかのように安定した映像が記録できました。

動画撮影をサポートする機能も豊富です。被写体を追尾する「Xiaomi ProFocus」は動画でも有効で、動きのある被写体を常に主役に据えた撮影が可能です。暗い場所では「ウルトラナイトビデオ」をオンにすることで、ノイズを抑えた明るい映像が撮れます。

さらに、「マジックズーム」や「タイムフリーズ」といった映画のような特殊効果を手軽に加える「ワンクリックAIシネマ」や、プロフェッショナルな設定が可能な「プロタイムラプス」、「Vlogモード」、前面と背面のカメラで同時に撮影する「デュアルビデオ」など、多彩な機能が創造性を刺激します。1920fpsのスローモーション撮影も可能で、日常の何気ない瞬間をドラマチックに表現できました。

Xiaomi 12T Proのカメラ仕様、カメラ機能 一覧

  • リアカメラ
  • 広角(メイン):約2億画素、f/1.69、1/1.22インチセンサー、光学式手ブレ補正(OIS)
  • 超広角:約800万画素、f/2.2、FOV 120°
  • マクロ:約200万画素、f/2.4
  • フロントカメラ
  • 約2000万画素、f/2.24
  • 動画撮影性能
  • リアカメラ:8K/24fps, 4K/60fps, 1080p/60fps
  • 主なカメラ機能
  • ウルトラHDモード(200MP / 50MP)
  • Xiaomi ProCut
  • Xiaomi ProFocus(モーショントラッキングフォーカス)
  • ウルトラバースト
  • ナイトモード
  • 長時間露出モード
  • ポートレートモード
  • ワンクリックAIシネマ

まとめ:カメラ性能

  • メインカメラ:2億画素モードは驚異的な解像感を誇り、トリミングしても高画質を維持できるが、ファイルサイズが大きい点には注意が必要。
  • 通常撮影:ピクセルビニング技術により、日常のスナップ写真は明るく、SNS映えする鮮やかな色合いで撮影できる。
  • 暗所性能:大型センサーと光学式手ブレ補正の組み合わせで、手持ちでもノイズが少なくクリアな夜景撮影が可能。
  • サブカメラ:超広角カメラとマクロカメラは、メインカメラと比較すると画質に差があり、性能は控えめな印象。
  • 動画性能:強力な光学式手ブレ補正が秀逸で、動きながらでも非常に滑らかな4K/60fps動画を撮影できる。

バッテリー持ちと充電:Xiaomi 12T Pro 日常の不安を解消する”神ジューデン”と安心の長期保証

Xiaomi 12T Pro 背面 横向き。

ここでは、Xiaomi 12T Proのバッテリー持続性能と、その代名詞ともいえる120W急速充電、通称「神ジューデン」について、実際の使用感を交えながら詳しくレビューしていきます。

1日中安心して使える、5,000mAhの大容量バッテリー

Xiaomi 12T Proは、5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。公式のスペックでは、連続通話時間(4G)が約1878分(約31.3時間)連続待受時間(5G)が約311時間とされています。実際のバッテリーテストでは、YouTube動画を6時間連続で再生し続けてもバッテリー残量は63%を維持しており、単純計算で約16時間以上の連続動画再生が可能という結果になりました。

この優れたバッテリー性能は、実際の日常使いでも大いに実感できました。SNSのチェック、Webブラウジング、そして時折YouTubeで動画を見るといった私の使い方では、朝100%の状態で家を出て、夜帰宅する頃でもバッテリー残量にはまだ余裕があり、まさに「1日は余裕で持つ」という印象です。

特に高負荷な使い方をしなければ、翌日の昼頃まで充電なしで過ごせることもありました。ハイエンドモデルは電力消費が大きい傾向にありますが、本機は電力効率に優れたプロセッサを搭載していることもあり、バッテリー持ちは非常に安定しています。

生活スタイルを変える、驚異の120W急速充電

Xiaomi 12T Proで充電している。

Xiaomi 12T Proの最大の魅力は、なんといっても「神ジューデン」と称される120Wの超急速充電です。公式では「わずか19分で100%まで充電可能」と謳われており、実際にバッテリー残量ゼロの状態から充電してみたところ、約24分で満充電が完了しました。これはまさに驚異的なスピードです。

この充電速度は、私のスマートフォンの使い方を根本から変えました。ある朝、寝る前に充電し忘れていたことに気づきましたが、家を出るまでの身支度をしている間のわずか15分ほど充電しただけで、バッテリーは70%以上回復。その日は一日中、バッテリー切れを心配することなく過ごせました。もはや夜間に長時間充電する必要はなく、「バッテリーが減ってきたら少しだけ充電する」という新しいスタイルが定着しました。

ただし、この神ジューデンを体験するには、付属の120W充電器と専用ケーブルが必須です。市販のUSB-PD充電器ではこの速度は出ず、急速充電はできても時間は長くかかってしまいます。また、本機はワイヤレス充電には対応していないため、充電スタイルはこの有線一択となります。

Xiaomi 12T Proの充電器

長期利用を支える安全性と独自のバッテリー保証

これほどの超高速充電では、バッテリーへの負荷や安全性が気になるところですが、Xiaomi 12T Proはその点にも配慮されています。42の安全機能と9つの温度センサーが充電プロセスを常に監視し、安全を確保。さらに、800回の充電サイクルを繰り返しても最大80%のバッテリー容量を維持できるよう設計されており、長期的な利用でも性能が落ちにくいようになっています。

そして、何よりもユーザーにとって心強いのが、Xiaomi独自の「24ヶ月無料バッテリー交換」サービスです。これは、通常使用によるバッテリーの故障(劣化)であれば、購入から2年間、無償でバッテリーを交換してもらえるというもの。高速充電によるバッテリーへの影響を懸念するユーザーにとって、この手厚い保証は大きな安心材料となり、長くこのスマートフォンを使い続けたいと思わせてくれる大きな魅力です。

Xiaomi 12T Proのバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー容量:5,000mAh
  • 有線充電:120W Xiaomi ハイパーチャージ(急速充電)
  • ワイヤレス充電:非対応
  • 同梱充電器:120W充電器
  • 安全機能:42の安全機能、9個の温度センサー
  • バッテリー寿命:800回の充電サイクル後も80%の容量を維持
  • 独自サービス:24ヶ月無料バッテリー交換

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー持続時間:5,000mAhの大容量で、一般的な使い方なら1日中安心して利用でき、時には翌日まで持つことも可能なレベル。
  • 充電速度:わずか20分前後で満充電が完了する「神ジューデン」は圧巻で、充電の概念が変わるほどの利便性。
  • 充電の注意点:120Wの超急速充電は付属の専用充電器とケーブルが必須であり、ワイヤレス充電には非対応。
  • 長期的な安心感:業界でも類を見ない「24ヶ月無料バッテリー交換」サービスが付帯しており、バッテリーの劣化を心配することなく長く使える。

オーディオと通信性能:Xiaomi 12T Pro 没入感を高めるサウンドと安定した接続性

Xiaomi 12T Proで音楽を再生している

ここでは、Xiaomi 12T Proが提供するエンターテインメント体験の核となるオーディオ品質と、日々の利用を支える通信性能について、その実力を詳しくレビューしていきます。

Harman Kardon監修の迫力あるステレオサウンド

Xiaomi 12T Proは、本体の上部と下部にそれぞれスピーカーを搭載したデュアルスピーカー仕様で、これが非常にパワフルです。世界的音響ブランド「SOUND BY Harman Kardon」が監修し、立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しているため、スマートフォン単体とは思えないほどの臨場感あふれるサウンドを楽しめます。実際にNetflixでアクション映画を鑑賞した際、左右から響く効果音の定位がしっかりしており、その迫力に驚かされました。

音質はクリアで、特に中音域ボーカルやセリフが聞き取りやすい印象です。ただ、初期設定のままだと、楽曲によっては高音域が少し耳に鋭く、「キンキン」と響くように感じることがありました。しかし、これは設定内のグラフィックイコライザーで簡単に調整可能です。私の場合、少し高音域を抑えることで、全体のバランスが取れた非常に心地よいサウンドになり、そのカスタマイズ性の高さにも満足しました。

ハイレゾ対応のワイヤレスオーディオ体験

本機は3.5mmイヤホンジャックを搭載していませんが、その分ワイヤレスオーディオ機能が非常に充実しています。Bluetooth 5.2に対応し、SBCやAACといった標準的なコーデックに加えて、高音質コーデックであるLDACやaptX Adaptiveにも対応しています。

実際にLDAC対応のワイヤレスイヤホンを接続して、Amazon Music HDでハイレゾ音源を聴いてみたところ、その音質の高さは格別でした。音の解像度が高く、楽器一つ一つの音が分離して聴こえ、アーティストの息遣いまで伝わってくるかのようでした。接続も非常に安定しており、通勤中の満員電車の中でも音飛びは一度もありませんでした。

高速で安定したワイヤレス通信

Xiaomi 12T Proで通信を設定している

Wi-Fiは最新規格のWi-Fi 6に対応しており、高速で安定した通信が可能です。注目すべきは、MIUIに搭載されている「ネットワークアクセラレーション」機能です。これをオンにすると、Wi-Fiの速度が顕著に向上するのを体感できました。Google Playストアから『原神』のような大容量のゲームをダウンロードした際も、ダウンロード時間が短縮され、非常に快適でした。

5G通信とSIMの柔軟性

SIMは、物理的なnanoSIMeSIMのデュアルSIMに対応しており、仕事用とプライベート用で電話番号を使い分けるといった柔軟な運用が可能です。5G通信は国内の主要キャリアに対応していますが、一つ重要な注意点があります。それは、NTTドコモの主要な5Gバンドである「n79」に非対応であることです。そのため、ドコモやahamoの回線を利用している場合、5Gエリア内であっても接続できない可能性があります。この点は、ドコモ回線での利用を考えている方にとっては、購入前に必ず確認すべきポイントです。なお、VoLTEによる通話品質は非常にクリアで、音声が途切れることもなく安定していました。

高精度なGPS測位性能

GPSは「L1+L5」のデュアルバンドに対応しており、測位精度が非常に高いのが特徴です。実際にGoogleマップでナビ機能を利用したり、『ポケモンGO』をプレイしたりしましたが、高層ビルが立ち並ぶエリアでも現在地がずれることはなく、常に正確な位置を示してくれました。測位も瞬時に行われるため、ストレスを感じることは一切ありませんでした。

Xiaomi 12T Proのオーディオ・通信性能 仕様

  • オーディオ:デュアルスピーカー、SOUND BY Harman Kardon、Dolby Atmos対応、ハイレゾオーディオ(ワイヤレス含む)認証
  • Bluetooth:Bluetooth 5.2、対応コーデック (AAC/LDAC/LHDC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive)
  • Wi-Fi:Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax)
  • 5G対応バンド:n1/n3/n28/n41/n77/n78
  • SIM:デュアルSIM(nanoSIM + eSIM)
  • ナビゲーション:GPS (L1+L5), Galileo (E1+E5a), Glonass (G1), Beidou, NavIC (L5)

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー品質:Harman Kardon監修のデュアルスピーカーはパワフルで臨場感があり、動画やゲームの体験を向上させる。
  • ワイヤレスオーディオ:LDACなど多彩な高音質コーデックに対応し、ワイヤレスでも妥協のない音楽体験が可能。
  • Wi-Fi性能:Wi-Fi 6対応と独自機能により、高速で安定した通信を実現している。
  • 5G通信の注意点:NTTドコモの主要バンド「n79」に非対応なため、ドコモ回線ユーザーは5G接続に制限がある可能性がある。
  • GPS精度:デュアルバンド対応により、ビル街などでも正確かつ高速な測位が可能。

OSと機能:Xiaomi 12T Pro カスタマイズ性と便利な機能が融合した独自体験

Xiaomi 12T Proの「MIUI 13」

ここでは、Xiaomi 12T Proのソフトウェア体験を司るOS「MIUI 13」の使い勝手や、おサイフケータイ、赤外線ブラスターといった、日々の生活を豊かにする多彩な機能について詳しくレビューしていきます。

カスタマイズ性の高い独自OS「MIUI 13」

Xiaomi 12T Proは、Android 12をベースに独自開発された「MIUI 13」を搭載しています。標準的なAndroidとは異なり、画面上部から下にスワイプした際の挙動が左右で分かれているのが特徴です。右側をスワイプすればWi-FiやライトのON/OFFができる「コントロールセンター」が、左側をスワイプすれば通知が表示される「通知シェード」が現れます。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると非常に機能的です。

Xiaomi 12T ProのUI画面。アプリ一覧。

MIUIの魅力は、その高いカスタマイズ性にあります。ランチャーやアイコンを自由に変更できるため、自分好みの使いやすいホーム画面を作り上げることが可能です。一方で、Xiaomi独自のアプリや「Gameターボ」といった機能がプリインストールされており、標準Androidに慣れていると、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、同一アプリを2つ複製して別アカウントで使える「デュアルアプリ」や、完全に独立したセカンドスペースをスマホ内に作れる「セカンド・スペース」といったMIUIならではの便利な機能は、一度使うと手放せなくなる魅力があります。

長期利用を支えるOSアップデート保証

スマートフォンの価値は、ハードウェアの性能だけでなく、ソフトウェアがどれだけ長くサポートされるかにもかかっています。その点、Xiaomi 12T Proは、3世代のAndroid OSアップデートと4年間のセキュリティアップデートの提供が約束されており、長期間にわたって最新の機能とセキュリティを利用できる安心感があります。購入後もMIUI 14へのアップデートが提供され、将来のHyperOSへの期待も高まります。

日本市場に必須のおサイフケータイ機能

日本のユーザーにとって最も重要な機能の一つである「おサイフケータイ(FeliCa)」に、本機はしっかりと対応しています。実際にモバイルSuicaやQUICPayを設定して、駅の改札やコンビニエンスストアで利用しましたが、決済は非常にスムーズでした。この機能があるからこそ、日本市場でメインのスマートフォンとして安心して選ぶことができます。

日常を便利にするユニークなハードウェア機能

Xiaomi 12T Proには、他のスマートフォンではあまり見かけないユニークで便利な機能が搭載されています。その一つが、本体上部にある赤外線(IR)ブラスターです。専用アプリを使えば、スマートフォンをテレビやエアコンのリモコンとして利用できます。リビングでくつろいでいる時にリモコンが見当たらない、という場面で何度も助けられました。

また、X軸リニア振動モーターによる触覚フィードバックも上質です。文字入力時の振動は安価なスマートフォンのブザーのような音とは違い、指先に「コツコツ」と上品な感触が伝わってきます。この細かな作り込みが、デバイス全体の高級感を高めています。

高速だが一長一短の生体認証

Xiaomi 12T Proの画面をタッチしている。

ロック解除には、画面内指紋認証とAI顔認証の2種類が利用できます。どちらも認証速度は非常に高速で、精度も申し分ありません。顔認証はメガネをかけていても問題なく一瞬でロックを解除してくれます。

指紋認証の速度と精度も完璧ですが、唯一残念だったのがセンサーの位置です。画面のかなり下部に配置されているため、片手でスマートフォンを持っている際に親指で自然にタッチするのが難しく、少し持ち方を変える必要がありました。前モデルの「Xiaomi 11T Pro」が採用していた側面電源ボタン一体型の認証が非常に快適だっただけに、この点だけは少し使いにくさを感じました。

Xiaomi 12T ProのOS・機能 仕様

  • OS:MIUI 13 (Android 12 ベース)
  • OSアップデート保証:3世代のAndroid OSアップデート、4年間のセキュリティアップデート
  • 生体認証:画面内指紋センサー、AI顔認証
  • NFC / おサイフケータイ:対応 (FeliCa対応)
  • 独自機能:赤外線(IR)ブラスター 、X軸リニア振動モーター 、デュアルアプリ 、セカンド・スペース

まとめ:OSと機能

  • OS「MIUI 13」:高いカスタマイズ性が魅力だが、標準Androidとは異なる操作性のため、慣れが必要な場合がある。
  • おサイフケータイ:FeliCaに完全対応しており、日本のキャッシュレス環境で不便なく利用できる。
  • 便利なハードウェア:テレビやエアコンを操作できる赤外線ブラスターは、意外な場面で役立つユニークな機能。
  • 生体認証:指紋・顔認証ともに高速かつ高精度だが、指紋センサーの搭載位置が画面下部にあり、片手での操作時に少し不便を感じる。
  • 長期サポート:OSとセキュリティの長期アップデート保証により、安心して長く使い続けることができる。

Xiaomi 12T Proのメリット・デメリット

Xiaomi 12T Proの背面 縦向き

Xiaomi 12T Pro」は、最先端の技術を搭載した魅力的なハイエンドスマートフォンですが、その一方でいくつかの注意すべき点も存在します。ここでは、実際に使って感じたメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:圧倒的な処理性能

プロセッサには「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載しており、あらゆる操作が非常に高速で快適です。日常的なアプリの使用はもちろん、「原神」のような高いスペックを要求される3Dゲームも最高画質設定で安定して動作します。強力な冷却システムのおかげで、長時間の使用でもパフォーマンスが低下しにくい点も大きな強みです。

メリット2:日常を変える120Wの「神ジューデン」

5,000mAhの大容量バッテリーを、わずか19分(公称値)で100%まで充電できる120Wの超急速充電、通称「神ジューデン」は圧巻です。朝の準備中など、わずかな時間で1日分のバッテリーを確保できるため、夜間に充電し忘れても全く心配ありません。この充電速度は、スマートフォンの利用スタイルそのものを変えるほどの利便性をもたらします。

メリット3:驚異的な解像度の2億画素メインカメラ

メインカメラにはスマートフォンとして最高クラスの2億画素センサーを搭載しています。これにより、撮影した写真の一部を拡大(トリミング)しても、ディテールが潰れず非常に高精細な画像を維持できます。また、大型センサーと光学式手ブレ補正により、暗い場所での撮影や動画撮影にも強く、あらゆるシーンで美しい記録を残すことが可能です。

メリット4:美しく滑らかな大画面ディスプレイ

約6.7インチの有機ELディスプレイは、一般的なフルHD+を超える2712×1220ピクセルの高解像度を誇ります。最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、画面のスクロールは非常になめらかです。Dolby VisionやHDR10+にも対応しており、動画コンテンツを色鮮やかで没入感の高い映像で楽しめます。

メリット5:日本市場向けの機能と独自の長期保証

日本のキャッシュレス社会に不可欠な「おサイフケータイ(FeliCa)」にしっかり対応しています。また、テレビやエアコンを操作できる赤外線ブラスターも搭載しており便利です。さらに、通常使用によるバッテリーの故障に対して、購入から24ヶ月以内であれば無償で交換してもらえる独自のサービスは、長期間安心して使う上で大きなメリットです。

【デメリット】

デメリット1:防水性能が不十分

防水防塵性能はIP53等級にとどまります。これは小雨や水しぶき程度に耐える「防滴」レベルであり、多くのハイエンドモデルが対応するIP68等級のような完全な防水性能はありません。そのため、お風呂やキッチンといった水回りでの使用には注意が必要です。

デメリット2:メイン以外のカメラ性能が控えめ

2億画素のメインカメラが非常に高性能である一方、800万画素の超広角カメラと200万画素のマクロカメラは、画質面で見劣りします。特に暗い場所ではその差が顕著に現れるため、メインカメラの感覚で使うと物足りなさを感じるかもしれません。望遠レンズが搭載されていない点も惜しいポイントです。

デメリット3:ドコモ回線の5Gに非対応

5G通信において、NTTドコモが使用する主要な周波数帯の一つである「n79」に非対応です。そのため、ドコモやahamoの回線を利用している場合、5Gエリア内であっても接続できない可能性があります。これは、該当するユーザーにとっては大きなデメリットとなり得ます。

デメリット4:ストレージ拡張とワイヤレス充電に非対応

本機はSDカードスロットを搭載しておらず、ストレージの増設ができません。2億画素の写真や4K動画、大容量のゲームなどを多く保存する場合、特に128GBモデルでは容量不足に陥る可能性があります。また、近年のハイエンドモデルでは標準的になりつつあるワイヤレス充電にも対応していません。

デメリット5:一部の使い勝手に関する懸念点

画面内指紋センサーの認証速度や精度は非常に高いものの、センサーの搭載位置が画面の下すぎると感じるユーザーが多く、片手でのロック解除がしにくい場合があります。また、120Wの超急速充電は付属の専用充電器とケーブルが必須であり、市販の充電器ではその性能を最大限に発揮できない点も注意が必要です。

Xiaomi 12T Proのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 6.7インチ、解像度2712x1220pxのCrystalRes 有機EL(AMOLED) ※20:9、446 ppi、コントラスト比5,000,000:1、687億色以上、DCI-P3、ピーク輝度900 nits、4096レベル輝度調整 ※HDR10+、Dolby Vision、Corning Gorilla Glass 5、アダプティブ読書モード、太陽光モード
  • リフレッシュレート: 最大120Hz (AdaptiveSync 30Hz/60Hz/90Hz/120Hz)
  • タッチサンプリングレート: 最大480Hz
  • プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 ※4nmプロセス、最大3.2GHz
  • GPU: Qualcomm Adreno 730
  • RAM(メモリ): 8GB LPDDR5
  • ストレージ: 128GB/256GB UFS 3.1
  • バッテリー:5000mAh
  • 充電: 120W急速充電(19分で100%)、120W充電器(USB Type-A)およびUSB Type-Cケーブル同梱、Xiaomi AdaptiveCharge対応
  • 背面カメラ: 2億画素+800万画素+200万画素
  • 前面カメラ:2000万画素
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6、4×4 MIMO、Bluetooth 5.2 (AAC/LDAC/LHDC対応)、GPS (L1+L5)
  • NFC: 対応(FeliCa対応)
  • インターフェース: USB Type-C
  • センサー: 近接センサー、360°周囲光センサー、加速度計、電子コンパス、ジャイロスコープ、カラー温度センサー、IRブラスター、フリッカーセンサー
  • スピーカー: デュアルスピーカー
  • オーディオ: Dolby Atmos、SOUND BY Harman Kardon、高解像度オーディオワイヤレスおよび高解像度オーディオ認証
  • 冷却システム: 液体水冷システム (超大型ベイパーチャンバー+多層グラファイトシート+ボロン窒化膜)
  • 振動: X軸リニア振動モーター
  • 生体認証: 画面内指紋認証、AI顔認証
  • OS: MIUI 13 (Android 12 ベース)
    ※3回のAndroid OSアップデートと4年間のセキュリティアップデートが提供される見込み
  • サイズ: 163×76×8.8mm
  • 重量: 205g
  • カラー: ブルー、ブラック
  • 付属品: ACアダプタ/USB Type-Cケーブル/SIM取り出し用ピン/ソフトケース/クイックスタートガイド/保証に関するお知らせ
  • SIMカード: デュアルSIM (nanoSIM + eSIM)

対応バンド:Xiaomi 12T Pro

Xiaomi 12T Proは5G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G: n1/n3/n28/n41/n77/n78
  • 4G: LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/28
  • 4G: LTE TDD: B38/39/40/41/42
  • 3G: WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19
  • 2G: GSM: 850 900 1800 1900 MHz

対応バンドの詳細

ドコモ

  • 5G: n78に対応しており、ドコモの5Gエリアの一部で利用可能です。n79には非対応のため、5Gエリア内でも一部利用できない場合があります。
  • 4G: 主要バンドのB1、B3に加えて、地方や山間部をカバーするプラチナバンドのB19に対応しているため、広いエリアで快適な通信が期待できます。
  • プラチナバンド: B19に対応しています。

au

  • 5G: n77、n78に対応しており、auの5Gエリアで利用できます。
  • 4G: 主要バンドのB1、B3に加え、プラチナバンドのB18/26にも対応しているため、全国的に安定した通信が可能です。
  • プラチナバンド: B18/26に対応しています。

ソフトバンク

  • 5G: n77に対応しており、ソフトバンクの5Gエリアで通信が可能です。
  • 4G: 主要バンドであるB1、B3、B8に完全対応しており、プラチナバンドもカバーしているため、広いエリアで問題なく利用できます。
  • プラチナバンド: B8に対応しています。

楽天モバイル

  • 5G: 自社回線のn77に対応しており、楽天モバイルの5Gエリアで利用できます。
  • 4G: 自社回線の主要バンドであるB3に対応しています。また、パートナー回線であるauのB18/26にも対応しているため、楽天モバイルの自社回線エリア外でも通信が可能です。最近サービスが開始されたプラチナバンドのn28にも対応しています。
  • プラチナバンド: n28に対応しています。

結論

この端末(Xiaomi 12T Pro)は、日本の4キャリアすべての主要な4Gバンドとプラチナバンドをカバーしており、4G通信に関しては非常に高い対応力を持っています。

5G通信については、au、ソフトバンク、楽天モバイルの主要バンドには対応していますが、NTTドコモの主要バンドであるn79には非対応です。このため、ドコモやahamoの回線で利用する場合、5Gエリア内であってもn79を使用しているエリアでは5Gに接続できない可能性があります。

結論として、au、ソフトバンク、楽天モバイルの回線では4G・5Gともに安心して利用できます。ドコモ回線では全国で快適な4G通信が利用できますが、5G通信に関しては一部制限があることを理解した上で検討する必要があります。

Xiaomi 12T Proの評価

Xiaomi 12T Proの画面

8つの評価基準で「Xiaomi 12T Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆
約6.7インチの有機ELディスプレイは高解像度かつ120Hz対応で非常に美しいですが、屋外の直射日光下では輝度が少し物足りなく感じることがありました。

スペック:★★★★★
Snapdragon 8+ Gen 1を搭載し、あらゆるアプリや高負荷なゲームも快適に動作します。冷却性能も高く、安定したパフォーマンスを維持できる点は見事です。

耐久性: ★★☆☆☆
ディスプレイはGorilla Glass 5で保護されていますが、防水防塵性能がIP53の防滴レベルにとどまる点は、ハイエンドモデルとして大きな弱点です。

デザイン:★★★☆☆
マットな質感の背面は高級感がありますが、カメラユニットの大きな出っ張りはデザインの好みが分かれ、平置きした際に安定しない点が気になりました。

通信:★★★☆☆
Wi-Fi 6やデュアルSIMに対応するなど基本性能は高いものの、ドコモの主要な5Gバンドである「n79」に非対応なのは大きなマイナスポイントです。

機能:★★★★☆
おサイフケータイ、便利な赤外線ブラスター、上質な振動モーターに加え、独自の「24ヶ月無料バッテリー交換」サービスは非常に魅力的です。

使いやすさ:★★★☆☆
120Wの超急速充電は圧倒的に便利ですが、独自OS「MIUI」の操作性には慣れが必要です。また、画面内指紋センサーの位置が低すぎる点は残念でした。

価格:★★★★☆
絶対的な価格は安くありませんが、搭載されているプロセッサやカメラ性能を考慮すると、競合のハイエンドモデルに対するコストパフォーマンスは高いです。

総評:★★★★☆

尖った性能を持つ、魅力と弱点が明確な一台

Xiaomi 12T Proは、すべての面で完璧な優等生というよりは、特定の分野で圧倒的な性能を発揮する個性的なハイエンドスマートフォンです。その魅力の核となるのは、「パフォーマンス」「カメラ」「充電」という3つの柱です。Snapdragon 8+ Gen 1がもたらす処理性能は、日常使いはもちろん、あらゆる高負荷な作業を快適にこなし、一切の不満を感じさせません。

そして、このモデルを象徴するのが2億画素のメインカメラと120Wの「神ジューデン」です。メインカメラは、息をのむほどのディテールを描写し、写真をトリミングする楽しさを教えてくれます。また、わずか20分前後で満充電が完了する充電速度は、スマートフォンの利用スタイルそのものを変えてしまうほどのインパクトがありました。これらの尖った性能は、他の多くのスマートフォンでは得られない、刺激的で満足度の高い体験を提供してくれます。

日常使いで考慮すべき妥協点

一方で、この突出した魅力と引き換えに、いくつかの明確な妥協点も存在します。最も大きいのは、IP53という防滴レベルの防水性能です。急な雨は心配ありませんが、キッチンやお風呂といった水回りでの使用には不安が残ります。これは、同価格帯の競合モデルの多くがIP68の完全防水に対応していることを考えると、大きなディスアドバンテージと言えるでしょう。

また、ドコモ回線で5Gを最大限活用したいユーザーにとって、主要バンド「n79」への非対応は無視できない問題です。加えて、microSDカードスロットがないため、特に128GBモデルでは2億画素の写真や4K動画を多用すると、ストレージ管理に気を遣う必要があります。これらの点は、購入前に自身の使い方と照らし合わせて慎重に検討すべきです。

独自のサービスが生む長期的な価値

そうした弱点を補って余りあるのが、Xiaomi独自の「24ヶ月無料バッテリー交換」サービスです。超高速充電によるバッテリーへの負荷を懸念する声もありますが、この手厚い保証があるおかげで、バッテリーの劣化を心配することなく、2年間安心して最高の充電性能を享受できます。これは他社にはない大きな付加価値であり、このスマートフォンを長く愛用したいと思わせる強力な理由になっています。

総じて、Xiaomi 12T Proは「完璧さ」よりも「最高の体験」を求めるユーザーに最適な一台です。いくつかの弱点を許容できるのであれば、その圧倒的なパフォーマンスと利便性は、日々のデジタルライフを間違いなく豊かで刺激的なものに変えてくれるでしょう。

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Xiaomi 12T Proの価格・購入先

Xiaomi 12T Pro 本体 正面

※価格は2025/10/07に調査したものです。価格は変動します。

ECサイト

  • Amazonで56,000円(税込)、
  • 楽天市場で59,699円(送料無料・中古は36,080円)、
  • ヤフーショッピングで58,000円、
  • AliExpressで30,773円、
  • 米国 Amazon.comで$399.99、

で販売されています。

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