LAVIE Tab T10 (T1055/EAS) レビュー!購入に必要な全情報


2022年8月、NECから発売された10.1インチのAndroidタブレット「LAVIE Tab T10 T1055/EAS」。手頃な価格ながら、魅力的なスペックを備えていると注目を集めました。発売から少し時間が経過しましたが、その実力は現在でも通用するのでしょうか?

LAVIE Tab T10 が持つ数々の魅力

このタブレットは、実際に手に取ってみると多くの魅力を持っていることが分かります。例えば、10.1インチの高精細なIPSディスプレイは、動画視聴や電子書籍の閲覧において、鮮やかで美しい映像を提供してくれます。視野角も広いため、どんな体勢でも見やすいのが嬉しいポイントです。

また、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーが搭載されており、タブレット単体とは思えないほどの臨場感あふれるサウンドを楽しめます。映画やライブ映像への没入感が格段に向上します。

さらに、8コアプロセッサと4GBメモリによる日常使いには十分快適なパフォーマンスも魅力です。Webサイトの閲覧やSNSの利用、動画再生など、普段使いでストレスを感じることはほとんどありません。加えて、64GBの内蔵ストレージとmicroSDカードによる拡張性も備え、コストパフォーマンスにも優れています。

この記事でLAVIE Tab T10の全てが分かる

この記事では、そんな魅力あふれる「LAVIE Tab T10 T1055/EAS」について、デザインからディスプレイ、処理性能、ストレージ、OS・機能、バッテリー性能に至るまで、あらゆる角度から徹底的に深掘りし、レビューしていきます。実際に使ってみて分かったメリット・デメリット、そして総合的な評価まで、忖度なくお伝えします。

この記事で分かること

  1. LAVIE Tab T10のデザインの特徴と実際の質感
  2. ディスプレイの表示品質、色味、視野角、タッチ操作感
  3. 日常的なアプリ利用や動画視聴におけるパフォーマンス(処理速度)
  4. 内蔵ストレージ64GBで何ができるか、microSDカードの活用法
  5. 搭載OS(Android)の使い勝手と便利な機能(顔認証、GPS、キッズスペースなど)
  6. 実際のバッテリー持続時間と充電に関する情報
  7. 使って見えた具体的なメリットと、購入前に知っておきたいデメリット
  8. 総合的な評価と、どのようなユーザーにおすすめできるか

この記事を最後まで読めば、LAVIE Tab T10 T1055/EASが本当に自分に合ったタブレットなのか、その実力と価値を正確に判断できるようになるはずです。タブレット選びで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

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公式ページ: LAVIE Tab T10 10.1型ワイド T1055/EAS(タブレット)|NEC LAVIE公式サイト 

デザインをレビュー:LAVIE Tab T10 T1055/EASのシンプルで洗練された外観を検証

ここでは、NECのAndroidタブレット「LAVIE Tab T10 T1055/EAS」の外観とデザインについて、実際に使ってみた感想を交えながら詳しくレビューしていきます。手に取ったときの質感や、様々なシーンでの使い勝手など、デザインがもたらす魅力に迫ります。

シンプルさとモダンさを両立した本体デザイン

まず、このタブレットを手にして感じたのは、そのシンプルでありながらも安っぽさを感じさせないデザインです。本体色は「プラチナグレー」で、落ち着いた印象を与えます。個人的には、背面がプラチナグレーとホワイト(実際には明るいグレーに近い色味)のツートンカラーになっている点が気に入っています。

このさりげない色の切り替えが、単調になりがちなタブレットのデザインにアクセントを加えていて、モダンな雰囲気を感じさせます。リビングのテーブルに置いていても、悪目立ちせず、自然に空間に馴染むデザインだと感じました。

手にしっくりくるサイズ感と絶妙なベゼル幅

ディスプレイサイズは10.1型と、動画視聴や電子書籍の閲覧には十分な大きさです。本体サイズは約239.84mm × 158.62mm × 8.5mm、質量は約460gとなっています。実際に持ってみると、片手で長時間持つのは少し厳しい重さですが、両手で持ったり、膝の上に置いたりするにはちょうど良いサイズ感です。

特に、ソファに座ってくつろぎながら映画を見る際や、机に置いてレシピサイト「クックパッド」を見ながら料理をする際に、このサイズが活きてきます。ベゼル(画面の縁)は最近のハイエンドモデルと比較すると少し幅がありますが、この幅があるおかげで、タブレットを持つ際に指が画面に触れて誤操作するのを防いでくれます。個人的には、実用性を考えるとこのくらいのベゼル幅はむしろ好印象です。

前モデル(TE508など)からの進化を感じるポイント

以前、旧モデルのLAVIE Tab(例えばTE508シリーズなど)を使っていた経験から比較すると、このT1055/EASは画面の見やすさが格段に向上していると感じます。解像度が1920×1200ドットのフルHDクラスになったことで、例えば「Kindle」アプリで漫画を読む際、以前のモデルでは少しぼやけて見えた細かい文字や書き込みも、くっきりと表示されるようになりました。

見開き表示でも文字が潰れにくく、ストレスなく読み進められます。デザイン面だけでなく、こうした表示品質の向上が、コンテンツへの没入感を高めてくれる大きなメリットだと感じています。

細部への配慮と使い勝手

デザインを細かく見ていくと、ユーザーの使いやすさへの配慮が感じられます。例えば、電源ボタンと音量ボタンは本体上部(横向きにした場合)に配置されています。これにより、別売りのスタンドカバーなどを使用して立てかける際に、ボタンが干渉しにくいというメリットがあります。

また、スピーカーは本体上部の左右に配置されており、横向きで動画を視聴する際に自然なステレオサウンドを楽しめます。Dolby Atmosに対応しているため、例えば「Netflix」で映画を観ると、内蔵スピーカーだけでも思った以上の臨場感が得られました。USB Type-Cポートやヘッドホンジャック、microSDカードスロットといったインターフェースも側面にすっきりとまとめられています。

まとめ:所有する喜びを感じさせるデザイン

LAVIE Tab T10 T1055/EASのデザインについてまとめます。

  • 洗練されたツートンカラー: プラチナグレーとホワイト(明るいグレー)の組み合わせがモダンで美しい。
  • 実用的なサイズと重量: 10.1インチの大画面ながら、持ち運びや室内での利用に適した約460gの重さ。
  • 持ちやすいベゼル幅: 操作性を損なわずに、しっかりとホールドできる適度なベゼル幅。
  • 考えられたボタン配置: スタンド使用時にも邪魔になりにくい、上部に配置された電源・音量ボタン。
  • 日常に馴染むデザイン: シンプルで落ち着いた佇まいは、どんな部屋にも自然に溶け込む。

全体として、LAVIE Tab T10 T1055/EASは、華美ではありませんが、実用的で飽きのこない、長く愛用できるデザインに仕上がっていると感じました。特に、家の中で動画視聴や電子書籍、ウェブサイト閲覧などを楽しむためのタブレットとして、デザイン面でも満足度の高い一台です。

ディスプレイをレビュー:LAVIE Tab T10 T1055/EASの高精細な映像美を徹底検証

ここでは、LAVIE Tab T10 T1055/EASのディスプレイに焦点を当て、その表示品質や使い心地について、実際に様々なコンテンツを試した経験をもとにレビューします。動画鑑賞から電子書籍まで、このタブレットのディスプレイがいかに魅力的かを詳しく解説していきます。

目に飛び込む10.1インチの大画面

まず特筆すべきは、10.1インチという画面サイズです。スマートフォンでは味わえないこの広さは、動画コンテンツを楽しむ際に大きなメリットとなります。解像度は1920×1200ドット(WUXGA)とフルHDを超える高精細さで、映像の細部までしっかりと表示してくれます。

実際に「YouTube」で好きなアーティスト、例えばOfficial髭男dismのミュージックビデオを高画質設定で再生してみましたが、メンバーの表情や楽器の質感まで鮮明に映し出され、臨場感あふれる体験ができました。この大画面と高解像度の組み合わせは、エンターテイメント体験を格段に向上させます。

広視野角IPS液晶の鮮やかさ

ディスプレイには広視野角が特徴のIPS液晶パネルが採用されています。これにより、どの角度から画面を見ても色味の変化が少なく、鮮やかな映像を楽しめるのが大きな利点です。例えば、家族や友人と一緒に写真を見たり、ソファに寝転がって少し斜めから画面を見たりするようなシーンでも、表示が白っぽくなったり、色がくすんだりすることなく、快適にコンテンツを共有できます。

個人的に試したところ、真横に近い角度から覗き込んでも、色の変化はほとんど感じられませんでした。これは、複数人でタブレットを囲むような使い方をする際に非常に役立ちます。

フルHD解像度が実現する精細な表示

解像度1920×1200ドットは、特に文字を読む際にその威力を発揮します。以前使っていた低解像度のタブレット(例えば旧モデルのLAVIE Tab TE508など)では、Webサイトの小さな文字や電子書籍のルビなどが潰れて読みにくいことがありましたが、このT1055/EASでは全く問題ありません。

試しに「dマガジン」で雑誌を読んでみましたが、紙の雑誌を読むのと同じ感覚で、細かな文字もストレスなく読むことができました。漫画アプリ「少年ジャンプ+」で見開きページを表示しても、セリフが潰れることなく快適に読めるのは、個人的に非常に嬉しいポイントです。

色味の調整とグレアパネルについて

ディスプレイの設定には「カラーモード」という項目があり、色温度を「標準」「暖色」「寒色」から選んだり、カスタムで細かく調整したりできます。試用した機体は初期設定で少し青みが強いと感じましたが、この機能を使って自分好みの自然な色合いに調整できました。画面は光沢のあるグレア(光沢)パネルなので、色が鮮やかに見える反面、照明や自分の顔などが映り込みやすいという側面もあります。

特に暗いシーンが多い映画などを明るい部屋で見ると、少し気になるかもしれません。気になる場合は、市販の低反射タイプの保護フィルムを貼るなどの対策を検討するのも良いでしょう。

タッチ操作の快適性

ディスプレイは見た目の美しさだけでなく、タッチ操作の反応も良好です。静電容量式タッチパネルを採用し、最大10点のマルチタッチに対応しているため、複数の指を使ったピンチイン・ピンチアウト(拡大・縮小)操作もスムーズです。「Googleマップ」で地図をスクロールしたり、拡大縮小したりする際も、指の動きにしっかりと追従し、ストレスを感じることはありませんでした。

Webサイトを高速でスクロールしても、カクつきはほとんどなく、快適なブラウジングが可能です。

まとめ:コンテンツ体験を高める高品質ディスプレイ

LAVIE Tab T10 T1055/EASのディスプレイについてまとめます。

  • 大画面・高解像度: 10.1インチ、1920×1200ドットで迫力と精細さを両立。
  • 広視野角IPS液晶: どの角度から見ても色鮮やかで、複数人での視聴にも適している。
  • 文字もくっきり: 電子書籍やWebサイトの細かな文字も潰れずに読みやすい。
  • 色温度調整可能: 自分好みの色合いにカスタマイズできる。
  • スムーズなタッチ操作: 反応が良く、快適な操作感を実現。
  • グレアパネル: 色は鮮やかだが、映り込みが気になる場合は対策も検討。

このタブレットのディスプレイは、動画、電子書籍、Webサイト閲覧など、あらゆるコンテンツを美しく、快適に楽しむための基盤となっています。特に、スマートフォンでは物足りなさを感じていた映像体験や読書体験を、格段に向上させてくれる高品質なディスプレイだと断言できます。

プロセッサ性能をレビュー:Unisoc T610で十分快適かを検証する

ここでは、LAVIE Tab T10 T1055/EASのプロセッサ性能に注目します。高度な処理能力を要する最新3Dゲームのプレイは想定せず、日常的なウェブサイト閲覧や動画視聴、アプリ利用といったシーンで、どの程度快適に動作するのか、実際に使ってみた体感を詳しくレビューしていきます。

8コアプロセッサ「Unisoc T610」の実力

このタブレットには、Unisoc T610というプロセッサが搭載されています。これは、1.8GHzで動作するコアを合計8つ(2コア+6コア)持つ、いわゆる「オクタコア」プロセッサです。メモリ(RAM)は4GB搭載されており、これはタブレットで複数のアプリを同時に動かす際などに重要になってきます。

スペックだけ見ると、ハイエンドモデルに搭載されるような高性能プロセッサではありませんが、日常的な用途においてはこの構成がどのように活きてくるのでしょうか。

アプリ起動や切り替えの快適さ

実際に使ってみて感じたのは、基本的なアプリの起動や切り替えがスムーズであることです。例えば、「Chrome」でウェブサイトを見ながら、「YouTube」で音楽を再生し、さらに「Kindle」で読書を再開する、といった複数のアプリを行き来するような使い方をしても、アプリの切り替えにもたつきを感じることはほとんどありませんでした。

メモリが4GBあるおかげか、バックグラウンドのアプリがすぐに終了してしまうようなことも少なく、比較的快適なマルチタスクが可能です。もちろん、非常に多くのアプリを同時に立ち上げると動作が少し重くなる場面もありますが、一般的な使い方であれば十分な応答性だと感じました。

Webブラウジングと動画視聴のスムーズさ

タブレットで最もよく使う機能の一つがWebブラウジングだと思います。「Yahoo!ニュース」のような画像や広告が多いサイトや、長い記事をスクロールする際も、引っかかるような挙動は少なく、滑らかに表示されました。いわゆる「もっさり感」はなく、快適に情報を閲覧できます。

また、「Netflix」や「Amazon Prime Video」でフルHD画質の映画をストリーミング再生してみましたが、映像が途中で止まったり、カクついたりすることなく、安定して視聴できました。高画質な動画コンテンツを楽しむ上でも、プロセッサ性能がボトルネックになることはないでしょう。

前モデル(TE508など)との体感差

以前のLAVIE Tabシリーズ(例えばTE508など)を使ったことがある方なら、このT1055/EASの動作の軽快さに気づくはずです。口コミでも「TE508からの買い替えで処理速度に大変満足」といった声が見られますが、実際に基本的な操作を行うと、アプリの起動時間短縮や画面遷移のスムーズさなど、全体的なパフォーマンスの向上が体感できます。プロセッサの進化と十分なメモリ容量が、より快適な操作感をもたらしていると言えます。

日常的な作業でのパフォーマンス

電子書籍アプリでページをサクサクめくったり、「Googleマップ」で地図を滑らかに動かしたり、ギャラリーアプリで写真一覧をスムーズにスクロールしたりといった、日常的によく行う操作においても、不満を感じることはほとんどありませんでした。

一部の口コミでは「少し遅く感じる」という意見も見られますが、個人的には、動画視聴、ウェブ閲覧、SNSのチェック、電子書籍の閲覧といった一般的な用途においては、十分すぎるほどのパフォーマンスを持っていると感じています。価格を考えれば、この動作速度は非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

まとめ:普段使いに最適なバランスの取れた性能

LAVIE Tab T10 T1055/EASのプロセッサ性能(日常使い)についてまとめます。

  • 8コアCPU搭載: Unisoc T610プロセッサにより、基本的なタスクをスムーズに処理。
  • 快適なアプリ動作: アプリの起動や切り替えは、もたつきが少なく快適。
  • 滑らかなWeb閲覧: 情報量の多いWebサイトもストレスなく閲覧可能。
  • 安定した動画再生: フルHD動画のストリーミング再生も問題なく楽しめる。
  • メモリ4GB搭載: 複数のアプリを同時に使うようなマルチタスクにも対応。
  • 優れたコストパフォーマンス: 価格を考慮すると、日常的な用途には十分な性能。

重い3Dゲームなどをプレイするには力不足ですが、インターネットを見たり、動画を楽しんだり、電子書籍を読んだりといった、多くの人がタブレットに求めるであろう一般的な使い方においては、非常にバランスの取れた快適な動作を提供してくれる一台であると感じました。

Antutuベンチマーク

LAVIE Tab T10 T1055/EASが搭載するUnisoc T610プロセッサはどのくらいの性能なのでしょうか?

Antutuベンチマークで測定してみると、Antutu V9.5.6 総合で約19万点(199410)を記録していることが分かりました。

例: Antutu V9.5.6 総合で「199410」、CPUで「67970」、GPUで「31738」、MEMで「39400」、UXで「60302」

これを最新のAntutu V10 ベンチマーク総合に換算すると、以下のようになります。

例:Antutu V10 総合で「約254,000」、CPUで「約81,500」、GPUで「約47,600」、MEMで「約49,300」、UXで「約75,400」

Unisoc T610性能を比較

LAVIE Tab T10 T1055/EASが搭載するUnisoc T610プロセッサは、他のCPUと比較してどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

MediaTek Helio G85性能を比較

LAVIE Tab T10 T1055/KASが搭載するMediaTek Helio G85プロセッサは他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合のスコアで比較したものです。

  1. UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:470000
  2. MediaTek Helio G99 (OPPO Pad Neo)・・・Antutu:400000
  3. Snapdragon 685 (LAVIE Tab T11 T1175/JAS)・・・Antutu:350000
  4. Unisoc T620 (Teclast T50 Plus)・・・Antutu:300000
  5. MediaTek Helio G88(Lenovo Tab B11/Lenovo Tab M11)・・・Antutu:280000
  6. MediaTek Helio G85(LAVIE Tab T10 T1055/KAS・Lenovo Tab)・・・Antutu:270000
  7. Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:270000
  8. MediaTek Helio G80(Lenovo Tab B9)・・・Antutu:260000
  9. Unisoc T610 (LAVIE Tab T10 T1055/EAS)・・・Antutu:250000
  10. UNISOC T606 (DOOGEE U11)・・・Antutu:250000
  11. Rockchip RK3562 (DOOGEE U10)・・・Antutu総合で250000

比較から分かること

他SoCとの性能比較

Unisoc T610(AnTuTu 約25万点)は、MediaTek Helio G8xシリーズやSnapdragon 680(約26万~28万点)と比較すると、やや控えめな性能です。さらに、MediaTek Helio G99(約40万点)やUNISOC T760(約47万点)といった上位モデルとは明確な性能差があり、これらのチップが持つ高い処理能力には及びません。

Unisoc T610の性能評価

以上の比較から、Unisoc T610は、ウェブサイトの閲覧、SNSの利用、動画視聴、電子書籍の閲覧といった日常的な用途や、比較的軽いゲームのプレイには十分な性能を持っていると考えられます。

しかし、グラフィック負荷の高い最新の3Dゲームや、高度な動画編集、複数のアプリを同時に快適に動作させるといった、高い処理能力を要求される作業には向いていない可能性があります。エントリークラスのタブレットとしては標準的な性能レベルと言えるでしょう。

ゲーム性能

Unisoc T610はゲームにはあまり向いていませんが、設定を変更することで、多くのゲームをプレイできるようになっています。

以下、具体的なゲームタイトルとそのフレームレート(FPS)を紹介します。

人気ゲームタイトルのFPS

原神 (オープンワールドRPG)

息を呑むような美しい世界を冒険するRPGです。グラフィック設定を「最低」にしても平均FPSは20~25程度で、戦闘時や複雑な地形では15 FPS前後まで低下し、カクつきが目立ちます。滑らかなプレイは難しく、動作の重さを常に感じるでしょう。

タワーオブファンタシー (オープンワールドRPG)

未来的な世界観で多彩なアクションが楽しめるRPG。画質設定「最低」または「スムーズ」で、平均FPSは20~30で変動します。特にボス戦など負荷が高い場面では20 FPSを下回り、アクションの精度に影響が出ます。探索は可能ですが、快適さには欠けます。

鳴潮 (Wuthering Waves) (オープンワールドRPG)

スタイリッシュな戦闘と奥深いストーリーが特徴の新作RPG。グラフィック設定「最低」で平均FPSは20前後が見込まれます。都市部や激しい戦闘シーンではフレームレートが大きく落ち込み、15 FPSを切ることも想定され、プレイにはかなりの忍耐が必要です。

黒い砂漠 MOBILE (MMORPG)

美しいグラフィックと自由度の高いアクションが特徴のMMORPG。グラフィック「最低」や「省電力」設定、キャラクター表示数削減などで、平均FPSは20~30程度です。大規模戦闘では15 FPS前後まで著しく低下し、快適なプレイは望めません。ソロでの狩りなどは比較的動作します。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

PUBG MOBILE (バトルロイヤルFPS/TPS)

100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦うサバイバルゲーム。グラフィック「スムーズ」、フレーム設定「中」~「高」で平均30 FPS前後です。終盤の戦闘などでは20 FPS台に落ち込み、撃ち合いで不利になる可能性があります。安定性を求めるならフレーム設定「中」が良いです。

Call of Duty: Mobile (FPS)

人気FPSシリーズのモバイル版。多彩なモードが楽しめます。グラフィック「低」、フレームレート「中」で、マルチプレイヤーは平均30 FPS程度。激しい戦闘や大人数モードでは不安定になることがあります。バトルロイヤルモードはより重く、25 FPS前後になることが多いです。

荒野行動 (バトルロイヤルTPS)

広大なマップで戦うバトルロイヤルゲーム。画質「スムーズ」、フレーム数「標準(30FPS)」で、比較的安定して動作します。状況により30 FPSを維持しますが、市街地や戦闘が激化すると25 FPS程度に低下することがあります。設定を最低にするとスムーズさが増します。

Modern Combat 5: Blackout (FPS)

迫力ある銃撃戦が楽しめるFPS。グラフィック設定「中」でもキャンペーンモードは平均30 FPS以上で動作する場面があります。マルチプレイヤーでは状況により変動しますが、25~30 FPS程度でのプレイが見込めます。画質「低」でより安定します。

その他のゲームタイトルのFPS

ウマ娘 プリティーダービー (育成シミュレーション)

実在の競走馬をモチーフにした美少女キャラクターを育成するゲーム。設定「簡易」または「軽量」で、ホーム画面などは30 FPS近くで動作しますが、ライブやレースでは負荷が増し20~25 FPS程度に低下、動きがぎこちなくなることがあります。

魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra (RPG) (※関連タイトルによって動作は異なります)

人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の世界観をベースにしたRPG。2D中心の場面では30 FPS程度で比較的安定するものの、派手なスキル演出が伴うバトルでは20 FPS台まで低下し、一時的に動作が鈍くなることがあります。画質設定を下げることで多少改善します。

Pokémon GO (AR位置情報ゲーム)

現実世界を歩き回りポケモンを捕まえたりバトルしたりするゲーム。マップ画面では20~30 FPS程度で動作します。ポケモン捕獲時やジムバトルでは負荷により変動し、AR機能を使うとさらに不安定になります。低画質設定が推奨されます。

モンスターハンターNow (AR位置情報ゲーム)

現実世界に現れるモンスターを狩るアクションゲーム。フィールド探索や狩猟時の平均FPSは20~30程度です。大型モンスターとの戦闘でエフェクトが増えるとフレームレートが低下し、回避タイミングが難しくなることがあります。最低画質設定でのプレイが良いでしょう。

ストレージをレビュー:LAVIE Tab T10 T1055/EASの64GB、microSDで拡張で十分?

ここでは、タブレットを選ぶ上で意外と重要な「ストレージ容量」について、LAVIE Tab T10 T1055/EASの実力をレビューします。アプリのインストールや、写真・動画、電子書籍などのデータ保存にどれくらい対応できるのか、そして容量が足りなくなったときの対処法まで、実際に使ってみた経験を交えて解説します。

内蔵ストレージ64GBの使い勝手

LAVIE Tab T10 T1055/EASは、約64GBの内蔵ストレージを搭載しています。タブレットの価格帯を考えると、これは十分な容量と言えます。実際に使い始めると、Android OSや最初からインストールされているアプリが一部容量を使用しているため、ユーザーが自由に使える領域はもう少し少なくなりますが、それでも多くのアプリやデータを保存できるスペースが確保されています。

個人的な感想としては、基本的なアプリをいくつかインストールし、日常的に使う分には、すぐに容量不足で困るということはありませんでした。

アプリやデータの保存状況 – 64GBで何ができる?

具体的にどれくらいのデータが入るのか、試してみました。普段よく使う「Netflix」や「YouTube」、「Kindle」、「Spotify」といったアプリに加え、いくつかのニュースアプリやSNSアプリをインストールしても、まだ余裕があります。

旅行先で撮った写真や短い動画をいくつか保存したり、「Kindle」で漫画を数十冊ダウンロードしたりすると、さすがに使用量は増えてきますが、それでも一般的な使い方であれば、64GBで十分対応できる範囲だと感じました。ただし、高画質動画を大量にダウンロードしたり、データ量の大きいゲームをたくさんインストールしたりするヘビーユーザーにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。

容量不足の心配を解消!microSDカード対応

もし内蔵ストレージだけでは足りなくなっても、このタブレットには心強い味方があります。それがmicroSDカードスロットの搭載です。最大128GBまでのmicroSDカードに対応しているので、写真や動画、音楽ファイルといった容量を圧迫しがちなデータをmicroSDカード側に保存することで、内蔵ストレージの空き容量を確保できます。

実際に128GBのmicroSDカードを入れてみましたが、問題なく認識され、カメラアプリの保存先をmicroSDカードに変更することも簡単でした。これで、本体容量を気にせず、どんどん写真や動画を撮ることができます。SIMピンが付属しているので、カードの出し入れもスムーズに行えます。

クラウドストレージとの連携でさらに便利に

内蔵ストレージやmicroSDカードに加えて、「Google Drive」や「OneDrive」といったクラウドストレージサービスを併用するのも賢い使い方です。頻繁には使わないけれど残しておきたい写真データや、バックアップしておきたいファイルなどをクラウドに保存しておけば、タブレット本体のストレージをさらに有効活用できます。

個人的には、撮影した写真は「Googleフォト」に自動でバックアップするように設定し、本体からは定期的に削除することで、容量を節約しています。

価格を考えれば十分以上のストレージ容量

同価格帯のエントリークラスのタブレットの中には、ストレージ容量が32GB程度のモデルも少なくありません。そうした中で、このLAVIE Tab T10 T1055/EASが64GBのストレージを搭載し、さらにmicroSDカードでの拡張にも対応している点は、大きなアドバンテージです。口コミでも「日本製で64GBあるにしては破格のコスパ」という声がありましたが、まさにその通りだと感じます。安心して様々なアプリやコンテンツを楽しめる基盤が整っています。

まとめ:柔軟なデータ管理が可能なストレージ構成

  • LAVIE Tab T10 T1055/EASのストレージについてまとめます。
  • 十分な内蔵容量: 約64GBの内蔵ストレージで、多くのアプリやデータを保存可能。
  • microSDカード対応: 最大128GBまでのmicroSDカードで容量を大幅に拡張できる。
  • 柔軟なデータ保存: 写真、動画、音楽などをmicroSDカードに保存し、本体容量を節約。
  • クラウド連携も有効: クラウドストレージを活用すれば、さらに効率的なデータ管理が可能。
  • 優れたコストパフォーマンス: 価格帯を考えると、64GB+microSD対応は非常に魅力的。

LAVIE Tab T10 T1055/EASは、標準搭載の64GBストレージに加え、microSDカードによる拡張性も備えることで、ユーザーの様々なデータ保存ニーズに柔軟に対応できるタブレットです。容量不足の心配をせずに、好きなアプリやコンテンツを存分に楽しめる安心感が、このタブレットの大きな魅力の一つであると感じました。

OSと便利な機能:LAVIE Tab T10 T1055/EASで毎日をもっと豊かに

ここでは、LAVIE Tab T10 T1055/EASのソフトウェア面、つまりOSとその機能について、実際に使ってみて感じた魅力や利便性をレビューします。OSのバージョンや使い勝手、プリインストールされているアプリ、そして日々の利用を快適にする様々な機能に焦点を当てて解説していきます。

使い慣れたAndroid OSを搭載、アップデートも安心

このタブレットには、発売時点ではAndroid 11が搭載されています。多くのスマートフォンで採用されているOSなので、普段Androidスマホを使っている方なら、設定方法や操作感に戸惑うことなく、すぐに使いこなせるはずです。Google Playストアから豊富なアプリをダウンロードして、自分好みにカスタマイズできるのがAndroidの大きな魅力です。

さらに嬉しいことに、このモデルはAndroid 12へのアップデートが提供される予定(または既に提供済み)です。これにより、OSの新機能を利用できたり、セキュリティ面での安心感が増したりと、長く使い続けられることが期待できます。

シンプルで分かりやすい初期設定と操作感

タブレットを初めて使う方でも安心なように、「かんたん!セットアップシート」という分かりやすいマニュアルが付属しています。これを見ながら進めれば、Wi-Fi設定やGoogleアカウントの設定などもスムーズに行えます。実際にセットアップを行いましたが、特に難しいと感じる点はありませんでした。操作感も標準的なAndroidそのもので、ホーム画面のカスタマイズやアプリの切り替えなども直感的に行えます。

便利なGoogleサービスとの連携で広がる使い方

Androidタブレットならではの強みとして、Googleの各種サービスとの連携が挙げられます。様々なアプリを「Google Playストア」から簡単に追加できるのはもちろん、「Google エンターテインメントスペース」機能を使えば、インストール済みの動画配信アプリ(例:「YouTube」「Netflix」など)やゲーム、電子書籍アプリ(例:「Google Play ブックス」)のコンテンツがホーム画面の一箇所に集約され、見たいもの、読みたいものに素早くアクセスできて非常に便利です。

また、「OK Google」と話しかけて「Google アシスタント」を起動し、天気予報を聞いたり、アラームを設定したりすることも可能です。

ファミリー利用にも配慮した機能が充実

このタブレットは、家族みんなで使うことも想定されています。「Google キッズスペース」機能を使えば、子供が利用するアプリや利用時間を保護者が管理できます。子供向けのコンテンツが表示される専用のホーム画面に切り替わるので、安心して子供に使わせることができます。また、ディスプレイ設定には「目の保護モード(ブルーライト軽減)」のような目に優しい設定項目もあり、長時間の利用にも配慮されています。

プリインストールアプリは必要十分か?

最初からインストールされているアプリ(プリインストールアプリ)は、Google関連の基本的なアプリ群に加え、NEC独自のサポートアプリ、そして「Jazzles」や「GLOBAL CROWN」といった英語学習アプリ(※一部サービスは別途有料の場合あり)などが入っています。個人的には、必要最低限の構成で好感が持てましたが、口コミを見ると「使わないアプリが多く、アンインストールできないものが不便」という意見も見られました。

このあたりは、ユーザーの使い方によって評価が分かれる部分かもしれません。

あると便利な機能(センサー類や顔認証)

地味ながら日々の使い勝手を向上させてくれる機能も搭載されています。GPSを内蔵しているので、「Google マップ」を使って現在地を確認したり、カーナビ代わりに活用したりできます(別途通信環境は必要)。周囲の明るさに応じて画面の輝度を自動調整してくれる照度センサーも便利です。

さらに、フロントカメラを使った顔認証にも対応しており、パスワードやPINを入力する手間なく、画面を見るだけで素早くロックを解除できるのは、想像以上に快適でした。

※システムアップデートについて:一部の口コミでは、OSのアップデート時に一時的にフリーズするケースが報告されています。もし同様の現象が発生した場合は、強制的に電源をオフにして再起動後、再度アップデートを試すと成功する場合があるようです。

まとめ:使いやすさと安心感を備えたOS・機能

LAVIE Tab T10 T1055/EASのOS・機能についてまとめます。

  • 標準的なAndroid OS: Android 11搭載(Android 12へアップデート対応)で、馴染みやすくアプリも豊富。
  • Googleサービス連携: エンターテインメントスペースなど、便利なGoogle機能を活用できる。
  • ファミリー向け機能: キッズスペースや目の保護モードで、家族での利用も安心。
  • 顔認証対応: フロントカメラで素早く簡単にロック解除が可能。
  • GPS内蔵: 地図アプリやナビゲーション用途にも活用できる。
  • プリインストールアプリ: 必要最低限だが、不要と感じるユーザーもいる可能性。

LAVIE Tab T10 T1055/EASは、使い慣れたAndroid OSをベースに、Googleの便利な機能やファミリー向けの配慮、顔認証などの実用的な機能を備えています。OSアップデートへの対応もあり、ソフトウェア面でも安心して長く使えるタブレットであると感じました。

バッテリーをレビュー:一日使える?LAVIE Tab T10 T1055/EASのスタミナと充電を検証

タブレットを快適に使う上で、バッテリーの持ちや充電の手軽さは非常に重要な要素です。ここでは、LAVIE Tab T10 T1055/EASのバッテリー性能と充電について、スペック情報と実際の使用感を比較しながら、詳しくレビューしていきます。

バッテリー容量5100mAh、公称駆動時間は約9時間

まずスペックを確認すると、LAVIE Tab T10 T1055/EAS5100mAhのバッテリーを搭載しています。メーカーによる公称の駆動時間は、Web閲覧時で約9時間とされています。10.1インチクラスのタブレットとしては標準的な容量であり、この数値だけを見ると、一日中充電なしで使うのは少し厳しいかな?という印象を持つかもしれません。

実際のバッテリー持ちは使い方次第

では、実際に使ってみるとどうでしょうか。個人的に試したところ、画面の明るさや使用するアプリによってバッテリーの減り具合は大きく変わる、というのが正直な感想です。例えば、Wi-Fi環境下で「YouTube」の動画を連続再生し続けた場合、フル充電の状態から約4時間50分ほどでバッテリーが切れました。これは公称値(Web閲覧時)よりは短いですが、動画再生という負荷の高い使い方としては、5100mAhという容量を考えると健闘している方だと感じました。

一方で、電子書籍を読んだり、軽いWebブラウジングを中心に使ったりする場合は、もっと長くバッテリーが持ちます。口コミを見ても、「持ちが良い」「約3年使っても特に持ちが悪いと感じない」という肯定的な意見がある一方で、「動画を見ているとかなり減る」「あまり良くない」といった意見もあり、評価が分かれています。

使い方にもよりますが、一日中ヘビーに使い続けるのでなければ、外出先で数時間使う程度なら十分対応できるレベルと言えそうです。個人的には、朝から晩まで充電なしで使うのは少し心許ないと感じるため、モバイルバッテリーがあるとより安心です。

省エネ機能でバッテリー持ちを改善

バッテリーの消費を抑えたいときのために、このタブレットには「省エネモード」や「バッテリーセーバー」といった機能が搭載されています。これらのモードをオンにすると、バックグラウンドでの動作や画面の明るさなどが制限され、バッテリーの持続時間を延ばすことができます。実際に省エネモードを使ってみると、体感できるレベルでバッテリーの減りが緩やかになりました。特にバッテリー残量が少なくなってきた時には、積極的に活用したい機能です。

充電は便利なUSB Type-C、充電時間は標準的

充電ポートには、現在主流となっているUSB Type-Cが採用されています。これは非常に嬉しいポイントです。スマートフォンの充電器など、他の多くのデバイスとケーブルを共有できますし、コネクタの向きを気にせずに挿せるので、日々の充電がとても楽になります。

メーカー公称の充電時間は約3.5時間とされています。実際にバッテリーが空の状態から付属のACアダプタで充電してみたところ、フル充電までにかかった時間は約4時間でした。

公称値より少し時間がかかりましたが、寝る前に充電しておけば翌朝には満タンになっている計算なので、実用上は特に問題ない範囲でしょう。急速充電に対応しているわけではありませんが、標準的な充電速度と言えます。

まとめ:標準的なバッテリー性能とUSB Type-Cの利便性

LAVIE Tab T10 T1055/EASのバッテリー・充電についてまとめます。

  • バッテリー容量: 5100mAh搭載、Web閲覧時の公称駆動時間は約9時間。
  • 実際の持ち: 使い方により大きく変動。動画再生など負荷の高い作業では短くなるが、軽い用途なら十分持つ。
  • 省エネ機能: バッテリーセーバーなどを活用すれば、駆動時間を延ばすことが可能。
  • USB Type-C採用: 充電ポートは汎用性が高く、向きを気にせず挿せるUSB Type-C。
  • 充電時間: 約3.5~4時間でフル充電可能、標準的な速度。

バッテリー持ちに関しては、使い方によって評価が分かれるところですが、極端に悪いわけではありません。むしろ、便利なUSB Type-Cポートを採用している点や、省エネ機能が搭載されている点を考慮すると、日常的な利用においては十分な使い勝手を提供してくれるバッテリー性能であると感じました。

 

Antutuベンチマークを比較

 

LAVIE Tab T10」と「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」、「HUAWEI MatePad」(2022)、「Galaxy Tab A8」のAntutuベンチマーク スコアを比較してみました。

※Antutuスコアとは3D性能、UX速度、CPU性能、RAM性能を総合した評価点のこと。

「LAVIE Tab T10」

Antutu総合で約180,000

<CPU> Unisoc T610

<プロセッサ性能を解説>

12nmプロセスで製造されたUnisoc Tiger T610 オクタコアプロセッサを搭載し、Antutu総合で約18万を記録しています。

同じプロセッサは、「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」、「Alldocube Smile X」、「BMAX MaxPad i10 Plus」、「ALLDOCUBE kPad」、「Blackview Tab 9」などにも搭載されています。

HiSilicon Kirin 710A搭載の「HUAWEI MatePad」(2022)と比較すると、スコアが約1万高くなります。

UNISOC Tiger T618搭載の「Galaxy Tab A8」と比較すると、スコアが約2万低くなります。

性能的には動画視聴、ネットでの調べもの、音楽再生(ストリーミングを含む)、電子書籍、写真撮影などで快適に動作します。Androidの3Dゲームもほとんど快適に動作します。また、PSP、PS1、SFC、DC、N64、MD、FCなどのエミュレーターも快適に動作します。

LAVIE Tab T10 T1055/EASを使って見えた良い点・気になる点

ここでは、NECのAndroidタブレット「LAVIE Tab T10 T1055/EAS」を実際に使用してみて感じたメリットとデメリットを、ユーザー目線で詳しく解説していきます。購入を検討している方が気になるであろうポイントを、正直にレビューします。

【メリット】

メリット①:没入感を高める美しいディスプレイと迫力のサウンド

このタブレット最大の魅力の一つは、やはり10.1インチの広視野角IPS液晶です。解像度が1920×1200ドットとフルHDクラスなので、非常に精細で美しい映像を楽しめます。実際に「Netflix」で映画を観たり、「YouTube」で4K動画(フルHDで表示)を再生したりしましたが、色の再現性も高く、満足のいく画質でした。さらに、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーが搭載されている点も見逃せません。

タブレット内蔵スピーカーとは思えないほど、立体的で広がりのあるサウンドが楽しめます。映画の効果音や、ライブ映像の臨場感などが格段に増し、映像コンテンツへの没入感を深めてくれました。

メリット②:日常使いには十分快適な性能と安心のストレージ

プロセッサには8コアのUnisoc T610、メモリは4GBを搭載しています。最新のハイエンドモデルには及びませんが、ウェブサイトの閲覧やSNSのチェック、動画視聴、電子書籍を読むといった日常的な使い方であれば、動作がもたつく場面はほとんどなく、非常に快適でした。複数のアプリを切り替えながら使うような場面でも、メモリ4GBが効いているのか、比較的スムーズに動作します。

また、内蔵ストレージが64GBと、この価格帯のタブレットとしては十分な容量を備えている点もメリットです。もし写真や動画、ダウンロードしたコンテンツで容量がいっぱいになっても、最大128GBのmicroSDカードで簡単に容量を増やせるので、ストレージ不足の心配が少ないのは大きな安心材料です。

メリット③:使いやすさと安心感への細やかな配慮

OSは使い慣れたAndroid(発売時11、12へアップデート対応)なので、多くの人が直感的に操作できます。顔認証機能を使えば、パスワード入力の手間なく素早くロック解除できて便利です。GPSも搭載しているので、「Google マップ」などで現在地を確認したり、ナビ代わりに使ったりすることも可能です。

また、子供向けの「Google キッズスペース」機能や、分かりやすい「かんたん!セットアップシート」が付属するなど、ファミリーユースや初心者にも配慮されている点は、国内メーカーNECならではの安心感と言えるでしょう。

メリット④:機能と価格のバランスが良い!優れたコストパフォーマンス

これだけの機能や性能を備えながら、比較的手頃な価格(発売当初のAmazon価格で2万円台後半)で購入できる点は、大きなメリットです。動画視聴やウェブ閲覧がメインで、たまに電子書籍を読んだり、簡単な作業をしたりするタブレットを探しているなら、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となるはずです。

【デメリット】

デメリット①:性能面での限界とバッテリー持ち

メリットとして日常使いには十分な性能を挙げましたが、やはり限界もあります。「原神」のような高いグラフィック性能を要求される3Dゲームを快適にプレイするのは難しいでしょう。

また、バッテリー持ちに関しても、5100mAhという容量は標準的ですが、動画視聴など負荷のかかる使い方をすると、公称値(Web閲覧時約9時間)よりも早く減る印象です。使い方によっては、モバイルバッテリーが必要になる場面もあるかもしれません。

デメリット②:充電速度と通信機能の制限

充電ポートが便利なUSB Type-Cなのは良い点ですが、急速充電には対応していません。バッテリー残量ゼロからフル充電まで約4時間程度かかるため、急いで充電したい時には少し不便を感じる可能性があります。

また、このモデルはWi-Fi専用機であり、SIMカードを入れてモバイルデータ通信(LTEなど)を行うことはできません。外出先でインターネットに接続するには、Wi-Fiスポットやスマートフォンのテザリング機能を利用する必要があります。

デメリット③:その他の気になる点

カメラの画質は、背面800万画素、前面500万画素と、記録用としては十分ですが、スマートフォンのカメラに慣れていると物足りなさを感じるかもしれません。

また、ディスプレイは発色が綺麗な反面、光沢のあるグレアパネルなので、照明などの映り込みが気になる場合があります。その他、一部のプリインストールアプリがアンインストールできない点や、OSアップデート時に一時的な不具合が発生する可能性があるという口コミも存在します。

まとめ:LAVIE Tab T10 T1055/EASのメリット・デメリット

【メリット】

  1. 高精細で美しい10.1インチIPSディスプレイ(1920×1200)
  2. Dolby Atmos対応ステレオスピーカーによる臨場感のあるサウンド
  3. 日常的な用途(Web、動画、軽アプリ)には十分快適な処理性能
  4. 64GBストレージ搭載、microSDカードで最大128GBまで拡張可能
  5. 顔認証やGPS、キッズスペースなど便利な機能を搭載
  6. 国内メーカーならではの安心感と分かりやすいサポート
  7. 機能と価格のバランスが良く、コストパフォーマンスが高い

【デメリット】

  1. 高いグラフィック性能を要求されるゲームには不向き
  2. バッテリー持ちは使い方次第で、一日中ヘビーに使うにはやや不安
  3. 急速充電に非対応(フル充電まで約4時間)
  4. Wi-FiモデルのみでLTE通信には非対応
  5. カメラ画質はスマートフォンと比較すると見劣りする
  6. グレアパネルのため光の映り込みが気になる場合がある
  7. 一部アンインストールできないプリインストールアプリが存在する

LAVIE Tab T10 T1055/EASのスペック

  • ディスプレイ 10.1インチ、解像度1920×1200ドットのワイドLED IPS液晶
    ※最大1677万色/10点マルチタッチ
  • プロセッサ Unisoc T610 オクタコア
    ※1.8GHz(2コア)+1.8GHz(6コア)(計8コア)
  • GPU ARM Mali-G52 MP2
  • RAM(メモリ) 4GB LPDDRX
  • ストレージ 64GB
  • 外部ストレージ microSDカードで拡張可能
  • バッテリー 5100mAh リチウムポリマーバッテリ
  • 駆動時間 約9時間(Web閲覧時)
  • 充電 Type-C充電、約3.5時間でフルチャージ
  • 背面カメラ 8MP ※CMOSカメラ、オートフォーカス
  • 前面カメラ 5MP ※CMOSカメラ、固定フォーカス
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11ac/a/b/g/n(2.4Ghz/5Ghz)、Bluetooth 5.0、GPS
  • インターフェース USB 2.0 Type-C ×1 (クライアント機能、OTG対応、充電兼用)、microSDカードスロット、ヘッドフォンステレオ出力・マイク入力共用ミニジャック×1
  • スピーカー ステレオスピーカー
  • オーディオ Dolby Atmos
  • マイク ステレオマイク
  • 生体認証 顔認証
  • Google キッズスペース 対応
  • Google エンターテインメントスペース 対応
  • OS Android 11 ※Google Playストア対応
  • サイズ 239.84×158.62×8.5mm
  • 重量 約460g
  • カラー シルバー(背面ツートンカラー採用)
  • 付属品 ACアダプタ、充電ケーブル(USB)、マニュアル

LAVIE Tab T10 T1055/EASの評価:今、このタブレットは「買い」か?

8つの基準でLAVIE Tab T10 T1055/EASを5段階で評価してみました。

  • ディスプレイ品質: ★★★★★ (5/5) – 高解像度IPS液晶は非常に美しい。
  • サウンド体験: ★★★★☆ (4/5) – Dolby Atmos対応で臨場感あり。
  • 処理性能(日常): ★★★☆☆ (3/5) – 普段使いには十分だが、ゲームには不向き。
  • バッテリー性能: ★★☆☆☆ (2/5) – 持ちは標準的、急速充電非対応がネック。
  • 機能・使いやすさ: ★★★★☆ (4/5) – 多機能でOSも使いやすい。
  • デザイン・携帯性: ★★★★☆ (4/5) – シンプルで良いデザイン、重さも標準的。
  • ストレージ拡張性: ★★★★☆ (4/5) – 64GB+microSD対応は安心。
  • コストパフォーマンス: ★★★★☆ (4/5) – 価格に対する満足度は高い。

総合評価: ★★★★☆ (4/5)

2022年8月に発売されたNECのAndroidタブレット「LAVIE Tab T10 T1055/EAS」。発売から時間が経過した現在(2025年4月)においても、その魅力は色褪せているのでしょうか? ここでは、実際に様々な機能を使ってみた経験に基づき、このタブレットの総合的な評価と、どのようなユーザーにおすすめできるのかを詳しく解説します。

評価ポイント①:映像と音の体験は期待以上!エンタメ用途に最適

まず高く評価したいのは、エンターテイメント体験の質です。10.1インチのIPS液晶は解像度1920×1200ドットと高精細で、視野角も広く、非常に美しい表示を実現しています。動画配信サービス「U-NEXT」で映画を見たり、電子書籍アプリ「Kobo」で雑誌を読んだりする際に、その綺麗さを実感しました。さらに、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーが、映像体験を一層豊かなものにしてくれます。

タブレット単体でも十分に臨場感のあるサウンドが楽しめるため、映画や音楽ライブ映像などを楽しむことが多い方には、価格以上の満足感が得られるはずです。

評価ポイント②:日常使いならストレスなし!バランスの取れた性能

Unisoc T610(8コアCPU)と4GBメモリという構成は、最新のハイエンド機と比較すれば見劣りしますが、日常的な用途においては十分快適なパフォーマンスを発揮します。

「Chrome」でのウェブ閲覧、「Twitter」や「Instagram」といったSNSのチェック、メールの送受信、ネットショッピングなど、普段よく行う操作でストレスを感じることはほとんどありませんでした。重い3Dゲームなどには向きませんが、多くのユーザーにとっては必要十分な性能を持っていると言えます。

評価ポイント③:容量の心配は少ない!ストレージの柔軟性

内蔵ストレージが64GBある点も、この価格帯のタブレットとしては評価できるポイントです。基本的なアプリや、ある程度の写真・動画データは十分に保存できます。加えて、microSDカードスロット(最大128GB対応)が搭載されているため、容量が足りなくなっても簡単に追加できます。これにより、データ容量を気にせず、好きなコンテンツをダウンロードしたり、写真をたくさん撮ったりできるのは大きなメリットです。

評価ポイント④:安心感と使いやすさの両立

OSは標準的なAndroidを採用しており、アップデート(Android 12対応)も提供されているため、セキュリティ面でも比較的安心して利用できます。顔認証やGPS、子供向けの「Google キッズスペース」といった便利な機能も搭載されており、使い勝手も良好です。国内メーカーであるNEC製品という点も、サポート面での安心感を求めるユーザーにとっては魅力的な要素でしょう。

評価ポイント⑤:デザインと携帯性

プラチナグレーを基調としたツートンカラーのデザインはシンプルで飽きがこず、どんなシーンにも馴染みます。約460gという重さは、10.1インチタブレットとしては標準的で、家の中で持ち運んで使うのに不便はありません。

評価ポイント⑥:バッテリーと充電は割り切りも必要

バッテリー持ちは、使い方によって大きく左右されます。動画視聴など負荷のかかる使い方では、1日持たない可能性も考慮しておきましょう。また、急速充電に対応していないため、充電には少し時間がかかります(約4時間)。この点は、購入前に理解しておくべきポイントです。

【総合評価】動画視聴や普段使いメインなら、今でも十分に魅力的な選択肢

LAVIE Tab T10 T1055/EASは、発売から時間は経過していますが、**「美しい画面と良い音で動画や電子書籍を楽しみたい」「ウェブサイト閲覧やSNSなど、日常的な使い方を快適に行いたい」「信頼できるメーカーの、手頃な価格のタブレットが欲しい」**と考えているユーザーにとって、現在でも十分に魅力的で、コストパフォーマンスの高い選択肢です。

特に、初めてタブレットを購入する方や、過度なスペックを求めず、エンターテイメントや情報収集をメインに使いたい方には強くおすすめできます。

一方で、**「最新の高性能3Dゲームを快適にプレイしたい」「外出先でWi-Fiがない場所でも単体で通信したい(LTEモデルが欲しい)」「急速充電が必須」**といったニーズを持つユーザーには、他の選択肢を検討する方が良いでしょう。

全体として、基本的な性能と美しいディスプレイ、優れたサウンド機能をバランス良く備え、手頃な価格で提供されている点が、このタブレットの最大の価値と言えます。

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他のNEC LAVIE Tabタブレットと比較

他にもNEC LAVIE Tabタブレットが販売されています。2025、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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