HUAWEI MatePad 2022 購入ガイド:買うべきか?徹底レビュー!

HUAWEI MatePad (2022) 本体 2台 前面と背面が並ぶ。
2022年7月28日、ファーウェイからタブレット市場に新たな選択肢として「HUAWEI MatePad (2022)」が発売されました。この新モデルは、メモリ増量やディスプレイ品質の向上など、いくつかの注目すべき進化を遂げ、エンターテイメントからクリエイティブな作業、日々の学習やオンラインコミュニケーションまで、幅広いシーンでの活躍が期待される一台です。

HUAWEI MatePad (2022)の魅力

最大の魅力は、約10.4インチ、画面占有率約84%を誇る2K(2000×1200ピクセル)フルビューディスプレイです 。この高精細な画面は、輝度470nitと非常に明るく 、映画の繊細なグラデーションからゲームのダイナミックな動きまで、コンテンツのディテールを鮮明に描き出します。

また、フロントカメラを約1300万画素のワイドアングルカメラへと大幅にグレードアップ。これにより、オンライン会議や授業、大切な人とのビデオ通話で、あなたの表情をよりクリアかつ広範囲に捉え、円滑なコミュニケーションを実現します。

その他にも、名門オーディオブランドHarman Kardonによるチューニングが施された4つの高出力スピーカー3つのマイク
4096段階の筆圧感知 とクッション性があり滑りにくい独自素材をペン先に採用した「HUAWEI M-Pencil Package(第2世代)」(別売)、画面上に最大4つのアプリを同時に表示できるマルチウィンドウ機能など、魅力が満載です!

この記事で「HUAWEI MatePad (2022)」を徹底解剖!

この記事では、そんな魅力あふれるHUAWEI MatePad (2022)について、Antutuベンチマークスコアを含む実際のパフォーマンス 、主要な人気ゲームタイトルでの動作検証 、カメラやサウンド、バッテリーといった日常的な使い勝手、そしてHUAWEI M-Pencilなどの便利なアクセサリー情報に至るまで、あらゆる角度から徹底的に深掘りしてご紹介します。

もちろん、購入前に知っておくべきメリット・デメリット や、前モデルからの変更点、他社製品との比較ポイント についても詳しく解説。タブレット選びを全力でサポートします。

この記事で分かること

  1. HUAWEI MatePad (2022)の詳細なスペックと主な特徴
  2. Antutuベンチマークスコア(V9およびV10換算推定値)と実際の処理性能
  3. 「原神」や「Call of Duty: Warzone Mobile」など、人気ゲームタイトルでの具体的な動作状況(FPSなど)
  4. 鮮やかな2Kディスプレイの品質と目の保護機能
  5. 進化したフロント・リアカメラの性能と作例のポイント
  6. Harman Kardonチューニングのクアッドスピーカーによる音響体験
  7. 7250mAhバッテリーの持続時間と急速充電の利便性
  8. HUAWEI M-Pencil(第2世代)の書き味と活用シーン
  9. マルチウィンドウやHarmonyOS 2の使い勝手
  10. Googleモバイルサービス(GMS)非搭載の影響と代替手段
  11. Wi-Fi 6非対応、GPS非搭載などの注意すべきデメリット
  12. コストパフォーマンスと、どのようなユーザーにおすすめできるか

この記事を読むことで、「HUAWEI MatePad (2022)」があなたのライフスタイルや用途に本当にマッチするのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

【進化を遂げた没入体験】HUAWEI MatePad (2022) – メモリ増量で、創造性とエンタメがさらに加速!

人気の「HUAWEI MatePad」が、さらにパワフルに、そして快適に進化しました。メモリをRAM 4GB / ROM 128GBに増量した新モデルは、鮮やかな2Kフルビューディスプレイ、進化したカメラ性能、そして充実の機能で、あなたの毎日をかつてないほど豊かに彩ります。

目を奪う、心ゆさぶる。圧倒的な2Kフルビューディスプレイ体験

HUAWEI MatePad (2022)のディスプレイ

最大の魅力は、画面占有率約84%を誇る、約10.4インチの2K(2000×1200)フルビューディスプレイ。映画のワンシーンも、ゲームの壮大な世界も、細部まで鮮明に映し出し、まるでその場にいるかのような圧倒的な没入感をもたらします。470nitの高輝度により、明るい日差しの下でも画面はクリア。資料作成やクリエイティブな作業も、この大画面なら集中して取り組めます。

さらに、目を大切に思うHUAWEIだからこそ、テュフ ラインランド認証の低ブルーライト機能に加え、チラつきを抑えるフリッカーフリー認証も取得。長時間の利用でも、目への負担を軽減し、快適な視聴体験を守ります。

メモリ増量でさらに快適!スムーズな動作と安心の大容量

新モデルではメモリがRAM 4GB / ROM 128GBへとアップグレード。アプリの起動や切り替えがよりスムーズになり、マルチタスクも快適にこなせます。プロセッサにはパワフルなHUAWEI Kirin 710A オクタコアを搭載し、独自のHarmonyOS 2が直感的でシームレスな操作体験を提供します。

写真や動画、大切なデータも安心して保存できる128GBのストレージは、別売のmicroSDカードで最大512GBまで拡張可能。容量を気にすることなく、あなたの「好き」を詰め込めます。

オンラインがもっと快適に!進化したカメラと臨場感サウンド

オンライン会議や授業が日常となった今、カメラ性能は重要なポイントです。本モデルではフロントカメラが約1300万画素のワイドアングルカメラへと大幅にグレードアップ。よりクリアで広範囲を捉えられるため、あなたの表情を生き生きと伝え、コミュニケーションを円滑にします。もちろん、リアにも1300万画素のオートフォーカスカメラを搭載し、日常の記録も美しく残せます。

音響体験も妥協しません。3つのマイクがあなたの声を的確に拾い、4つの高出力スピーカーが織りなすサラウンドオーディオは、名門オーディオブランドHarman Kardonによるチューニング。映画や音楽を、まるで劇場やコンサートホールにいるかのような臨場感で楽しめます。

創造力を解き放ち、作業効率を飛躍させる多彩な機能

HUAWEI MatePad (2022)とスタイラスペン

アイデアをカタチにしたいなら、別売りの「HUAWEI M-Pencil Package(第2世代)」が最高のパートナーに。クッション性があり滑りにくい独自素材をペン先に採用し、まるで紙に描いているような自然で最高の書き味を実現。4096段階の筆圧感知で、繊細な線から力強いタッチまで思いのままに表現できます。手書きメモや、資料へのダブルタップでの注釈追加など、直感的な操作があなたの創造性を刺激します。

さらに、進化したマルチウィンドウ機能により、画面上に最大4つのアプリを同時に表示可能。ビデオを見ながらメモを取ったり、資料を確認しながらオンライン会議に参加したりと、作業効率を飛躍的に向上させます。

いつでも、どこでも。軽量ボディと頼れるバッテリー

HUAWEI MatePad (2022)とキーボード、ペン

これだけの機能を詰め込みながら、重さわずか約450gの軽量ボディを実現。モダンで洗練されたマットグレーのカラーは、どんなシーンにもスタイリッシュに溶け込みます。

約7250mAhの大容量バッテリーは、1回のフル充電で約12時間のローカルビデオ再生が可能※。さらに最大22.5Wの急速充電にも対応しており、約2.5時間で充電が完了※するため、バッテリー切れの心配を軽減し、あなたの活動的な一日をしっかりとサポートします。

進化した「HUAWEI MatePad」(2022)は、あなたの日常にきっと新たな感動と効率をもたらすはず。エンターテイメントも、学習も、仕事も、この一台が可能性を無限に広げます。

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公式ページ HUAWEI MatePad – HUAWEI 日本

HUAWEI MatePad(2022)のAntutuベンチマーク

HUAWEI MatePad(2022)が搭載するHiSilicon Kirin 710A プロセッサはAntutu V9総合で約38万点(381255)を記録しています。

例: Antutu V9.0.1 総合で「381255」、CPUで「119643」、GPUで「96247」、MEMで「80497」、UXで「84868」

これをAntutu V10 に換算すると、以下のようになります。

推定: Antutu V10 総合で「465000」、CPUで「144000」、GPUで「118000」、MEMで「97000」、UXで「106000」

ゲーム性能

HUAWEI MatePad(2022)が搭載するHiSilicon Kirin 710Aは、日常的な使用や比較的軽量なゲームには対応できますが、グラフィック負荷の高い最新の3Dゲームを快適にプレイするには力不足を感じる場面が多くなります。

各ゲームタイトルの動作

原神 (Genshin Impact)

ゲーム紹介: 美しいグラフィックで描かれる広大なファンタジー世界を冒険するオープンワールドアクションRPGです。元素反応を駆使した戦略的なバトルが特徴です。
FPSと動作:
最低画質設定: 平均して15~25FPS程度となります。フィールド探索中は比較的動作することもありますが、街中や戦闘時、特にエフェクトが多用される場面ではフレームレートが大きく低下し、画面のカクつきや操作の遅延が頻繁にみられます。快適なプレイは難しく、ストーリー進行や探索にもストレスを感じる場面が多いでしょう。

Call of Duty: Warzone Mobile

ゲーム紹介: 人気バトルロイヤルシューター「Call of Duty: Warzone」のモバイル版です。最大120人のプレイヤーが広大なマップで最後の生き残りを目指して戦います。
FPSと動作:
最低画質設定: 平均して20~30FPS程度を維持することを目指しますが、多くのプレイヤーが密集するエリアや激しい銃撃戦の際には15FPS前後に落ち込むことがあります。ゲームの性質上、瞬間的な判断と正確なエイムが求められますが、フレームレートの不安定さから、そうした操作が難しくなります。プレイ自体は可能ですが、競技性を求めるには厳しい動作となります。

ディアブロ イモータル (Diablo Immortal)

ゲーム紹介: 人気ハックアンドスラッシュRPG「ディアブロ」シリーズのモバイル向けタイトルです。ダークなファンタジー世界で、強力な悪魔たちと戦い、キャラクターを育成していきます。
FPSと動作:
低画質設定: 平均して25~30FPS程度で動作することが期待されます。比較的人数の少ないダンジョンやフィールドでは比較的安定していますが、多くの敵やエフェクトが画面内に表示される大規模な戦闘やレイドボス戦などでは、20FPSを下回ることもあり、一時的に動作が重くなります。設定を調整することで、ある程度プレイは可能ですが、滑らかな操作感を常に維持するのは難しいでしょう。

ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)

ゲーム紹介: 実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」たちを育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲームです。高品質な3Dモデルによるライブシーンも特徴です。
FPSと動作:
標準画質設定(2D表示多用)/低画質設定(3D): トレーニングパートやストーリーパートは比較的スムーズに動作し、30FPS近くを維持します。しかし、レースシーンやライブシーンでは、3Dモデルの表示やエフェクトにより負荷が上がり、20~25FPS程度になることがあります。特に観客が多いレースや、派手な演出のあるライブではカクつきが見られることがあります。ゲームの進行自体は可能ですが、リッチな3D表現を十分に楽しむには力不足です。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)

ゲーム紹介: 「ファイナルファンタジーVII」の物語を章立てで楽しめるコマンドバトルRPGです。原作のストーリーに加え、若き日のセフィロスなど新たな物語も描かれます。
FPSと動作:
低画質設定: バトルシーンでは平均して25~30FPS程度で動作するでしょう。コマンド選択が主となるため、多少のフレームレートの変動が直接的な操作ミスに繋がることは少ないですが、エフェクトが派手な召喚獣やリミットブレイク使用時には20FPS前後に落ち込み、演出が滑らかに表示されないことがあります。ストーリーパートやメニュー画面は問題なく動作しますが、グラフィックの美しさを重視する場面では物足りなさを感じるかもしれません。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

ゲーム紹介: 「崩壊」シリーズの最新作で、宇宙を舞台にしたスペースファンタジーRPGです。開拓者として星々を巡り、様々な仲間と共に冒険を繰り広げます。ターン制のコマンドバトルが特徴です。
FPSと動作:
最低画質設定: 平均して20~30FPS程度となります。フィールド探索やターン制バトルが中心のため、アクションゲームほど瞬間的な高フレームレートは要求されませんが、美しいグラフィックやキャラクターのスキル演出を楽しむにはやや力不足です。戦闘時のエフェクトが多い場面や、オブジェクトの多い街中ではフレームレートが低下し、動作が重くなることがあります。ストーリーを進めることは可能ですが、快適とは言いにくい場面が出てくるでしょう。

まとめ:ゲーム性能

HiSilicon Kirin 710Aは、Antutuベンチマークスコア(GPU: 118000)からもわかるように、グラフィック処理能力は限定的です。今回挙げたゲームタイトルは、いずれも美しい3Dグラフィックやリッチな表現が特徴であり、Kirin 710Aでこれらを最高の状態で楽しむことは困難です。

ほとんどのタイトルで、画質設定を「最低」または「低」にすることで、なんとかプレイ可能な範囲にはなりますが、それでもフレームレートの低下やカクつきは避けられないでしょう。特にアクション性の高いゲームや、リアルタイムでの応答性が求められるゲームでは、プレイの快適性が大きく損なわれる可能性があります。

ゲームによっては、2D表示を優先したり、解像度をさらに下げるなどの工夫で、ある程度動作を安定させることができるかもしれませんが、グラフィックの質は大幅に犠牲になります。

HUAWEI MatePad (2022) 購入前に知りたい!メリットと徹底解説するデメリット

HUAWEI MatePad (2022)の画面分割

HUAWEI MatePad (2022)は、魅力的なスペックと機能を備えたタブレットですが、購入を検討する上で知っておくべきメリットとデメリットが存在します。ここでは、他社製品との比較も交えながら、詳しく解説していきます。

HUAWEI MatePad (2022)のメリット

10.4インチの鮮明な2Kフルビューディスプレイ – 目にも優しい工夫も

魅力: 10.4インチ、解像度2000×1200ドットのIPS液晶は、輝度470nitと明るく、非常に高精細で色鮮やかな映像を楽しめます。テュフ ラインランド認証のブルーライト低減機能に加え、フリッカーフリー認証も取得しており、長時間の利用でも目への負担が軽減されるよう配慮されています。動画視聴や電子書籍の閲覧、クリエイティブ作業にも最適です。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」は10.1インチ(1920×1200)、シャオミの「Xiaomi Pad 5」は11.0インチ(2560×1600)と画面サイズや解像度に違いがあります。MatePadはバランスの取れた仕様と言えるでしょう。

RAM 4GBメモリ&128GBストレージ – 日常使いには十分、拡張性も確保

魅力: 4GBのRAMと128GBのROMを搭載。ウェブ閲覧、動画視聴、SNSといった日常的なタスクはスムーズにこなせます。別売のmicroSDカードで最大512GBまでストレージを拡張できるため、写真や動画、アプリをたっぷり保存可能です。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」はRAM 4GB/ROM 64GB、「LAVIE T11(T1175BAS)」はRAM 4GB/ROM 128GB、「Xiaomi Pad 5」はRAM 6GB/ROM 128GBまたは256GBとなっており、MatePadは標準的な構成です。

7250mAhの大容量バッテリーと急速充電対応

魅力: 7250mAhのバッテリーを搭載し、ローカルビデオ再生で最大約12時間の長時間駆動を実現。付属の充電器(最大22.5W)による急速充電にも対応しており、バッテリー切れの不安を軽減します。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」は5000mAh、「LAVIE T11(T1175BAS)」は7500mAh、「Xiaomi Pad 5」は8720mAhと各社異なります。MatePadは十分なバッテリー容量と急速充電の利便性を兼ね備えています。

進化したカメラ性能 – オンライン活用にも

魅力: 背面にはオートフォーカス対応の1300万画素カメラ、そして特筆すべきは前面カメラが1300万画素へとアップグレード(※以前のモデルは8MP)。オンライン会議やビデオチャットでの画質が向上し、より快適なコミュニケーションが可能です。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」は背面8MP/前面5MP、「LAVIE T11(T1175BAS)」や「Xiaomi Pad 5」は背面13MP/前面8MPであり、MatePad (2022)の前面カメラの強化は大きなアドバンテージです。

薄型軽量デザインと高品位なサウンド

魅力: 厚さ約7.35mm、重さ約450gと薄型軽量で持ち運びやすく、マットグレーのモダンなデザインも魅力です。さらに、Harman Kardonチューニングのクアッドスピーカーを搭載し、HUAWEI Histen 7.0にも対応。迫力ある高品質なサウンドを楽しめます。
比較: 「Xiaomi Pad 5」はより薄いですがやや重く、スピーカー構成も各社で異なります。MatePadは音質面でもこだわっています。

充実の純正アクセサリー(別売)

魅力: 筆圧4096段階検知に対応した「HUAWEI M-Pencil Package (第2世代)」や、マグネットで簡単に接続できる専用キーボードカバーが用意されており、手書きメモから本格的なイラスト制作、長文作成まで、タブレットの活用シーンを大きく広げます。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」には専用スタイラスペンやキーボードの公式な用意が少ない一方、「LAVIE T11」や「Xiaomi Pad 5」も同様のアクセサリーを展開しています。

「HUAWEI MatePad」(2022)のデメリット – 購入前に必ずチェック!

最大の壁 – Googleモバイルサービス(GMS)非搭載

影響: Google Playストア、YouTube、Gmail、Googleマップなど、多くのAndroidユーザーが日常的に利用するGoogle系アプリが標準では利用できません。これらは生活や仕事に深く根付いているため、大きな不便を感じる可能性があります。

代替手段: HUAWEI独自の「AppGallery」や、サードパーティ製のアプリストア、「GBox」のような仮想環境アプリを利用して一部のGoogleアプリを動作させることは可能ですが、全てのアプリが完璧に動作する保証はなく、設定の煩雑さ、アップデートの遅れ、セキュリティ面での懸念が残ります。これまでGoogleサービスをメインで使ってきたユーザーにとっては、この点が最も大きなハードルとなるでしょう。

CPU性能はミドルレンジ – ヘビーユースには不向きか

影響: 搭載されているCPU「HUAWEI Kirin 710A」は、ウェブブラウジングや動画視聴、軽めのゲームといった一般的な用途では十分な性能を発揮しますが、最新の高性能SoC(例:「Xiaomi Pad 5」のSnapdragon 860)と比較すると処理能力で見劣りします。要求スペックの高い3Dゲームのプレイや、高度な動画編集といった重い作業では、動作が遅くなったり、カクついたりする可能性があります。

判断: 日常的な軽作業がメインであれば問題ありませんが、タブレットで本格的なゲームやクリエイティブな作業を考えている場合は、より高性能なCPUを搭載したモデルを検討する方が賢明かもしれません。

独自のHarmonyOS – 慣れとアプリの互換性に注意

影響: Androidをベースとしながらも、ファーウェイ独自のカスタマイズが施された「HarmonyOS 2」を搭載しています。これにより、一部の操作感や設定項目が標準的なAndroidスマートフォンと異なる場合があり、使い始めは戸惑うかもしれません。

互換性: GMS非搭載とも関連しますが、特定のアプリで通知が正常に機能しなかったり、アプリの最適化が不十分で予期せぬ動作をしたりする可能性もゼロではありません。利用したいアプリがHarmonyOS上で問題なく動作するか、事前に確認が必要です。

Wi-Fi 6に非対応 – 将来性で一歩譲る

影響: 最新の高速Wi-Fi規格である「Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)」には対応していません。2021年モデルでは対応していただけに、この点はスペックダウンと捉えられても仕方ない部分です。現在Wi-Fi 5 (802.11ac)環境が主流とはいえ、今後Wi-Fi 6対応ルーターが普及していく中で、その恩恵を最大限に受けられない可能性があります。

比較: 「Xiaomi Pad 5」のPro版はWi-Fi 6に対応しています(標準モデルは非対応)。

GPS非搭載(Wi-Fiモデル) – 屋外でのナビゲーションには不向き

影響: 提供されているWi-Fiモデル(BAH4-W09)にはGPS機能が搭載されていません。そのため、地図アプリで正確な現在地を測位したり、カーナビゲーションシステムのように利用したりすることは困難です。屋外で地図やナビ機能を頻繁に利用したいユーザーにとっては大きなマイナスポイントとなります。

比較: 「Lenovo Tab M10 (3rd Gen)」はGPSに対応しています。

魅力的なアクセサリーは別売り – 総コスト増に注意

影響: 高性能な「HUAWEI M-Pencil (第2世代)」や便利な専用キーボードカバーは、MatePadの魅力を最大限に引き出すアイテムですが、いずれも別売りです。これらを揃えると、本体価格に加えて数万円の追加費用が発生します。購入予算を検討する際には、これらのアクセサリー費用も考慮に入れる必要があります。

防水・防塵性能はなし

影響: 防水・防塵機能は搭載されていません。キッチンやお風呂場など水しぶきがかかる可能性のある場所や、埃っぽい屋外での使用には注意が必要です。不意の事故による故障リスクを避けたい場合は、利用シーンを選ぶか、防水ケースなどの対策が必要になります。

一般的: 多くのタブレットは防水・防塵に対応していないため、これはMatePad特有のデメリットというよりは、タブレット全般に言える注意点です。

まとめ:HUAWEI MatePad (2022) はどんな人におすすめ?

メリットを活かせるのは、

  • 高画質な大画面で動画や電子書籍を楽しみたい。
  • オンライン会議や授業でのカメラ映りを良くしたい。
  • 高品質なサウンドで音楽や映画に没入したい。
  • 手書きメモやイラスト制作に挑戦したい(M-Pencil購入前提)。
  • Googleサービスへの依存度が比較的低い、あるいは代替手段を使いこなせる。

一方で、以下のデメリットが気になる場合は、他の選択肢も検討することをおすすめします。

  • Google PlayストアやGoogle系アプリが必須。
  • 最新3Dゲームなど、高い処理性能を求める。
  • 標準的なAndroidの操作感に慣れている。
  • 最新のWi-Fi 6環境を活かしたい。
  • タブレットをナビとしても頻繁に使いたい。

「HUAWEI MatePad」(2022)は、特定のニーズには非常に魅力的な製品ですが、GMS非搭載という大きな特徴(デメリット)を理解した上で、ご自身の使い方に合うかどうかを慎重に判断することが重要です。

HUAWEI MatePad (2022)のスペック(仕様)

  • ディスプレイ 10.4インチ、解像度2000 × 1200 ドットのIPS液晶
    ※1670 万色/タッチスクリーン/輝度470 nit/ブルーライト低減(TUV認証)
  • プロセッサ HUAWEI Kirin 710A
  • CPU 4 × Cortex-A73@2.0 GHz + 4 × Cortex-A53@1.7 GHz
  • GPU Mali G51
  • RAM(メモリ) 4GB
  • ストレージ 128GB
  • 外部ストレージ microSDカードで最大512GBまで
  • バッテリー 7250mAh
  • 駆動時間 ローカルビデオ再生で最大12時間
  • 充電 急速充電に対応・付属の充電器を使用・10V/2.25A
  • 背面カメラ 13MP ※AF対応、LEDライト付き
  • 前面カメラ     8MP ※広角ワイドアングル対応
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1、GPS(GPS/GLONASS/BeiDou)
  • インターフェース USB 2.0 Type-C (OTG)、microSDカード
    ※3.5mmイヤホンジャックなし
  • センサー 環境光センサー、色温度センサー、コンパス、加速度センサー、ホールセンサー
  • マイク マイク × 3 ※ノイズ除去
  • スピーカー クアッドスピーカー
  • オーディオ HUAWEI Histen 7.0、Harman Kardonチューニング
  • スタイラスペン HUAWAI M-Pencil Package (第2世代)、筆圧4096段階、ダブルタップで切り換え、指紋が残りにくい仕上げ、透明な先端デザイン
  • キーボード 1.3mmキーストローク、別売
  • 生体認証  顔認証
  • Google Playストア 非対応 ※アプリは「HUAWEI AppGallery」からダウンロードできます
  • OS HarmonyOS 2
  • サイズ 154.96 × 245.2 ×7.35 mm
  • 重量 約450 g(バッテリー含む)
  • カラー マットグレー
  • 付属品 充電器 × 1、USB Type-Cケーブル × 1、SDカード取り出しピン× 1、安全に関する注意事項とアフターサービスについて × 1

HUAWEI MatePad (2022) 辛口徹底評価:本当に「買い」か、見極める

HUAWEI MatePad (2022)は、ファーウェイが展開するタブレットの最新モデルの一つですが、その実力はどうなのでしょうか。前モデルからの変更点や、実際の使用感を踏まえ、スペックから使い勝手、コストパフォーマンスに至るまで、各項目を評価し、総合的に「買い」なのかどうかを検証します。

各項目評価と詳細コメント

基本スペック:★★☆☆☆ (星2/5)
コメント: 最大の懸念点は、心臓部であるプロセッサが2021年モデルのKirin 820からKirin 710Aへと変更されたことです。これにより、アプリケーションの起動速度や複数タスクの処理能力など、全体的な動作スピードの低下は避けられません。ウェブ閲覧や動画視聴といった日常的な軽作業であれば問題ないかもしれませんが、少しでも負荷のかかる作業では力不足を感じる場面が出てくるでしょう。

一方で、内蔵ストレージ容量が前モデルの64GBから128GBへと倍増された点は評価できます。多くの写真や動画、アプリを本体に保存したいユーザーにとっては嬉しい変更点です。とはいえ、プロセッサのダウングレードは体感性能に大きく影響するため、総合的に見ると厳しい評価とならざるを得ません。

通信性能:★★★☆☆ (星3/5)
コメント: Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5)に対応し、Bluetoothバージョンは5.1を搭載しています。一般的な家庭用Wi-Fi環境であれば、安定した通信が期待できるでしょう。しかし、前モデルが対応していた次世代規格「Wi-Fi 6」に非対応となった点は明確なスペックダウンです。

Wi-Fi 6は通信速度の向上だけでなく、多数のデバイスが接続された環境下での安定性にも優れています。将来的にWi-Fi 6環境への移行を考えているユーザーや、既に導入済みのユーザーにとっては、この変更は大きなデメリットと感じられるでしょう。日常利用では大きな支障はないものの、最新規格への非対応は残念です。

搭載機能:★★★☆☆ (星3/5)
コメント: Harman Kardonチューニングのクアッドスピーカーは、動画視聴や音楽鑑賞において臨場感あふれるサウンドを提供してくれます。また、筆圧4096段階検知に対応したスタイラスペン「HUAWEI M-Pencil Package (第2世代)」(別売)が利用できる点は、手書きメモやイラスト制作をしたいユーザーにとって大きな魅力です。

しかし、ファーウェイ製品に共通する最大の課題であるGoogleモバイルサービス(GMS)非搭載という点は、本機でも変わりません。Google Playストアが利用できないため、アプリの入手はHUAWEI AppGalleryやサードパーティストアに頼ることになり、利便性や選択肢の面で大きな制約を受けます。この機能制限が評価を大きく下げる要因となっています。

デザインと携帯性:★★★☆☆ (星3/5)
コメント: 厚さ約7.35mm、重さ約450gという薄型軽量設計は、持ち運びやすさに貢献しています。10.4インチという画面サイズを考慮すれば、比較的コンパクトにまとまっており、カバンに入れても邪魔になりにくいでしょう。マットグレーのカラーリングも落ち着いた印象で、シーンを選ばずに使えます。

ただし、デザイン面で前モデルから大きな変更はなく、目新しさはありません。ベゼル幅も標準的で、特筆すべき洗練されたデザインというわけでもないため、平均的な評価としました。日々の利用における取り回しの良さは評価できるポイントです。

使いやすさ(OS・エコシステム):★★☆☆☆ (星2/5)
コメント: 搭載OSはHarmonyOS 2です。Androidベースでありながら独自のカスタマイズが施されており、一部便利な機能も搭載されています。しかし、前述の通りGMS非搭載が使い勝手に大きな影を落としています。普段利用している多くのGoogle系アプリが標準で使えない、あるいは代替手段を探す必要があるという手間は、多くのユーザーにとってストレスとなるでしょう。

HUAWEIの独自エコシステムに慣れているユーザーであれば問題ないかもしれませんが、大多数のAndroidユーザーにとっては、アプリの互換性や通知の挙動など、細かな部分で使いにくさを感じる可能性が高いです。この点が改善されない限り、高評価は難しいでしょう。

コストパフォーマンス:★★☆☆☆ (星2/5)
コメント: 発売時の市場想定価格が41,800円(税込)とされています。ストレージ容量の増加や背面カメラ性能の向上(後述)、M-Pencil対応といったメリットはあるものの、プロセッサの大幅なスペックダウンやWi-Fi 6非対応化を考慮すると、この価格設定には疑問が残ります。

特に、2021年モデルが2万円台前半から購入可能であったことを考えると、割高感は否めません。同価格帯にはGMSを搭載し、よりバランスの取れたスペックを持つ競合製品も存在するため、コストパフォーマンスが良いとは言い難いのが現状です。

総合評価:★★☆☆☆ (星2/5)

HUAWEI MatePad (2022) 総評– 前モデルからの進化に乏しく、積極的な選択は難しい

「HUAWEI MatePad」(2022)は、2021年4月に発売された「HUAWEI MatePad 10.4」(2021)の後継モデルと位置づけられていますが、残念ながら全体としてスペックダウンしている箇所が目立ち、「新モデル」としての魅力に欠けると言わざるを得ません。

期待を裏切るプロセッサと通信機能のスペックダウン

最大の変更点であるプロセッサのKirin 820からKirin 710Aへのダウングレードは、タブレットの基本性能である動作速度に直接影響し、体感的な快適さを損なう可能性があります。ウェブ閲覧や動画視聴といった日常的な軽作業であれば問題ないかもしれませんが、少しでも負荷のかかる作業では力不足を感じる場面が出てくるでしょう。

通信面でも、Wi-Fi 6からWi-Fi 5への変更は、将来性や高速通信を重視するユーザーにとってはマイナスポイントです。メモリ容量やバッテリー容量は据え置きとなっています。

ストレージ増量とカメラ性能向上 – 数少ない改善点

一方で、ストレージ容量が64GBから128GBへと増強され、より多くのデータを保存できるようになった点は評価できます。また、背面カメラは8MPから13MPへと画素数が向上し、オートフォーカスにも対応したことで、写真や資料の撮影品質は明らかに向上しています。これらは数少ないながらも確実な改善点と言えるでしょう。

M-Pencil対応の魅力と、無視できないGMS非搭載の壁

筆圧4096段階のスタイラスペン「HUAWEI M-Pencil Package (第2世代)」(別売)に対応している点は、クリエイティブな用途を考えているユーザーにとっては魅力的なポイントです。一般的に、高性能な筆圧ペンが使えるタブレットは高価格帯のモデルが多い中、比較的安価にその環境を手に入れられる可能性を示唆しています。しかし、このペンも別売りである点には注意が必要です。

そして何より、依然として存在するGoogleモバイルサービス(GMS)非搭載という大きなハードルが、このタブレットの評価を大きく左右します。多くのユーザーにとって日常的に利用するアプリの使用に制約があることは、利便性を著しく損なう要因となります。

最終判断:価格と性能のバランス、そして推奨できるユーザーは?

結論として、発売時価格41,800円という価格設定と、主要スペックのダウングレード、そしてGMS非搭載という点を総合的に考慮すると、多くのユーザーにとって積極的におすすめできるモデルとは言えません。特に、より安価で性能バランスの良かった2021年モデルの存在を考えると、あえて2022年モデルを選ぶ理由は見出しにくいのが実情です。

特定の機能(M-Pencil対応など)に強い魅力を感じ、かつGMS非搭載の環境に順応できる一部のユーザー、例えばすでにファーウェイのエコシステムに慣れ親しんでいる方や、特定の用途に割り切って使用できる方を除いては、他の選択肢を慎重に検討することをおすすめします。

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HUAWEI MatePad (2022)の価格・購入先

HUAWEI MatePad (2022) キーボード装着。正面を向く。

ECサイト

  • Amazonで28,400円(税込/HUAWEI M-Pencil 第2世代は12,000円)、
  • 楽天市場で40,148円 (税込・送料無料)、
  • ヤフーショッピングで40,148円 (税込・送料無料)、
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