2025年4月21日に発売された「HUION Kamvas Slate 11/13」は、お絵描きに特化したAndroidタブレットとして、そのユニークなディスプレイとコストパフォーマンスで大きな注目を集めています。
このレビューでは、Kamvas Slate 11/13が持つ「紙のような描き心地」の魅力から、性能面の課題までを徹底的に検証。前モデル「HUION Kamvas Slate 10」や他のライバル機種と比較しながら、その実力に迫ります。
【先に結論からお伝えしましょう】
HUION Kamvas Slate 11/13 の長所(Pros):
- 反射を抑え、まるで紙に描いているかのような自然な描き心地
- ペン・高品質ケース・グローブまで揃う、追加投資不要のオールインワンパッケージ
- 薄型メタルボディの洗練されたデザインと質感
- お絵描きから日常使いまで快適にこなす、バランスの取れた処理性能
- 90Hzの滑らかさ(11)と、4:3の広大な作業領域(13)という個性的な選択肢
HUION Kamvas Slate 11/13 の短所(Cons):
- 精密な線画には向かないペンの精度(ジッターや弱いパームリジェクション)
- 指紋認証・顔認証がなく、ロック解除が不便
- 動画配信サービスで高画質再生ができない(Widevine L3)
- 3.5mmイヤホンジャックや外部モニター出力機能がない
総合評価:
HUION Kamvas Slate 11/13は、アナログに近い描き心地と手軽さを最優先する、お絵描き初心者や趣味で楽しむライトユーザーにとって最高の選択肢です。ただし、ペンの完璧な精度やタブレットとしての多機能性を求めるユーザーには、いくつかの妥協が必要になります。
<この記事で分かること>
- 薄型メタルボディのデザインと充実した付属品の詳細
- 「紙のような描き心地」を実現する特殊ディスプレイの性能
- ペン性能の長所と、多くのレビューで指摘される「ジッター」などの課題
- CPU「Helio G99」の処理性能と、実際のアプリ動作感
- 「原神」など人気ゲームがどの程度プレイできるかの検証結果
- 資料撮影にも使えるカメラと、進化したクアッドスピーカーの音質
- 前モデルから大幅に進化したバッテリー性能と充電速度
- 前モデル「Kamvas Slate 10」との徹底比較
- 他のクリエイティブタブレットとの比較で判明したメリットとデメリット
- 専門家による5段階評価とどんな人に最適か
- 最新の価格・購入先とライバル機種との比較
この記事を最後まで読むことで、「HUION Kamvas Slate 11/13」が本当に最適な一台なのか、購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ストア:Kamvas Slate 11 | HUION公式サイトJAPAN
Huion Kamvas Slate 13 | HUION公式サイトJAPAN
デザイン:HUION Kamvas Slate 11/13 ~洗練された薄型メタルボディと充実の付属品~
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13のデザインについて、その形状の印象から素材、各部の配置に至るまでを詳しくレビューします。特に、前モデルKamvas Slate 10からの進化点に焦点を当てて解説します。
形状の印象と素材感
Kamvas Slate 11/13を手に取って最初に感じたのは、角が丸みを帯びた四角い形状 と、ひんやりと滑らかな金属製のボディがもたらす高級感でした。厚さはわずか7.5mmと非常にスリムで 、前モデルのKamvas Slate 10が保護ケース一体型で少し厚みを感じた のに比べ、より洗練された印象を受けます。仕上げはマットな質感で、落ち着いた雰囲気がありますが、いくつかのレビューで指摘されている通り、ダークグレーの背面は指紋や皮脂がやや目立ちやすいと感じました 。ただ、これは付属の高品質なケースを装着すれば解決できる問題です。
サイズ・重量・カラーの比較
カラーオプションは、Kamvas Slate 11/13ともに「ダークグレー」の1色のみで、前モデル HUION Kamvas Slate 10のグレーとほぼ同じです。
サイズと重量は2モデルで大きく異なり、用途に応じて選ぶことになります。Kamvas Slate 11は重量約500gと、前モデルのSlate 10(575g)よりもさらに軽量化されており、携帯性は抜群です。一方、Kamvas Slate 13は約682gとずっしりとした重さがあり 、こちらは外出用というよりは、デスクに据え置いてじっくり創作するためのデバイスという印象です。ベゼル幅は比較的狭く、特にKamvas Slate 13は画面占有率86%を実現しており 、没入感を高めています。
<サイズ・重量の違い>
- HUION Kamvas Slate 11:256.8 x 168.3 x 7.5mm、 500g
- Kamvas Slate 13: 280.6 x 211.8 x 7.5mm、682g
- HUION Kamvas Slate 10:243 x 161 x 8.6 mm、575g
ボタンとポート、スピーカーの配置
ボタンやポートの配置は、タブレットを横向きで使うことを前提に設計されています。Kamvas Slate 11では右側面に電源・音量ボタンが集中していますが、Slate 13では上側面に音量ボタン、左側面に電源ボタンが配置されています。USB Type-CポートとmicroSDカードスロット(最大1TB対応)は、11では下部、13では右側面 にあり、どちらのモデルも大容量ストレージに対応しているのは大きなメリットです。
注目すべき変更点として、前モデルのSlate 10には搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、Kamvas Slate 11/13では廃止されました 。スピーカーは、前モデルの2つから4つへと増設され、本体の上下に2つずつ配置されているため 、手で塞ぐことなくクリアなステレオサウンドを楽しめます。
カメラの形状と耐久性
カメラは、前面カメラがベゼルに内蔵され、背面カメラは少し出っ張りのあるデザインです 。全体の作りはしっかりとしており、金属ボディによる剛性の高さを感じますが、IP等級のような防水防塵性能に関する公式な記載はありません。
充実の付属品
HUIONの魅力である付属品の充実はKamvas Slate 11/13でも健在です。高品質なレザーケースやスタイラスペンはもちろん、画面の誤操作を防ぐアーティストグローブまで同梱されています。このグローブは、タッチに反応しにくくなるよう裏地に当て布が縫い付けてあり、これを装着することで、描画中の誤操作を大幅に減らすことができました。実際にグローブなしで描いてみると手のひらが誤作動を誘発しやすかったため、快適な描画体験のためには、このグローブが欠かせないアイテムだと実感しました。
前モデルのKamvas Slate 10と比較すると、消耗品である替え芯が1本から3本に増え、このグローブが追加された点は嬉しい改善です。しかし、Slate 10には付属していたACアダプターが非同梱となったため、充電器は別途用意する必要がある点には注意が必要です。
<HUION Kamvas Slate 11/13の付属品>
- Kamvas Slate 11または13 本体 ×1
- レザーケース(スタンド機能付き) ×1
- H ペンシル(スタイラスペン) ×1
- ペン先 ×3
- USB-C – USB-A 電源ケーブル ×1
- パームリジェクションアーティストグローブ ×1
- カード取り出しツール(SIMピン) ×1
- クイックスタートガイド ×1
まとめ:デザイン
- 第一印象:前モデルの頑丈な子供向けという印象から一新し、薄さ7.5mmの洗練されたメタルボディで高級感が大幅に向上
- 素材と仕上げ:マットな質感の金属製ボディは手触りが良いものの、指紋がやや目立つため付属ケースの利用を推奨
- 携帯性:Kamvas Slate 11は約500gと軽量で持ち運びに最適 。一方、Kamvas Slate 13は約682gでデスクでの使用が中心
- ポートとスピーカー:microSDカードスロットは引き続き搭載 。スピーカーは4つに増設され臨場感が向上したが、3.5mmイヤホンジャックは廃止された
- 付属品:高品質なケースやグローブまで同梱されており、購入後すぐに快適な環境で使い始められる
ディスプレイ:HUION Kamvas Slate 11/13 ~紙のような描き心地を実現した特殊ディスプレイ~
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13のディスプレイについて、その第一印象から画質、描き心地に直結する視差(パララックス)までを詳しくレビューします。前モデルKamvas Slate 10から、どのように進化したのかに注目してください。
第一印象と表面処理
Kamvas Slate 11/13の電源を入れて最初に目を奪われたのは、そのディスプレイの質感です。両モデルとも種類はIPS液晶ですが、注目すべきは「ナノエッチング加工」が施された非光沢(ノングレア)の柔光ガラスを採用している点です。部屋の照明の下で使ってみると、前モデルKamvas Slate 10の光沢画面が鏡のように光を反射したのに対し、Kamvas Slate 11/13は光を柔らかく拡散させ、映り込みが劇的に少ないことに感動しました。このおかげで、長時間の作業でも目の疲れを感じにくかったです。発色はsRGBカバー率99%と非常に良好で、色の正確性が求められるイラスト制作にも十分対応できます。
サイズ、解像度、リフレッシュレート、アスペクト比
ディスプレイのスペックは、前モデルのKamvas Slate 10から進化し、2つのモデルで明確な個性を持つようになりました。Kamvas Slate 11は、前モデルと同じく動画視聴などにも適した標準的な16:10のアスペクト比を採用 。携帯しやすい10.95インチの画面に1920×1200の解像度を備え、最大90Hzの高リフレッシュレートに対応しています。WebサイトやSNSをスクロールした際の動きは驚くほど滑らかで、その差は歴然でした。
一方、Kamvas Slate 13は、作業効率を重視したユニークな4:3のアスペクト比を採用しているのが最大の特徴です。12.7インチという大きなキャンバスが、一般的な16:10の画面よりも縦に広いため、マンガのページ全体を表示させたり、資料を並べて作業したりする際に、非常に広々とした作業領域を確保できました。
<ディスプレイサイズ・解像度の違い>
- HUION Kamvas Slate 11:10.95インチ、解像度: 1920 x 1200 (FHD+)
- Kamvas Slate 13: 12.7インチ、 解像度: 2176 x 1600 (QHD+)
- HUION Kamvas Slate 10: 10.1インチ、解像度: 1920 x 1200 (16:10、FHD+)
<アスペクト比の違い>
- HUION Kamvas Slate 11:16:10
- Kamvas Slate 13:4:3
- HUION Kamvas Slate 10:16:10
輝度とコントラスト比
画面の明るさを示す輝度は、Kamvas Slate 11/13ともに350nits以上と、前モデルKamvas Slate 10の260nitsから大きく向上しました。これにより、日中の明るいカフェで作業した際も、画面の視認性は良好でした。コントラスト比は1000:1で、これは前モデルと同じスペックですが、黒の締まりも良く、メリハリのある映像を楽しめます。
視差(パララックス)の少なさ
描き心地を確かめるため、視差(ペン先と描画位置のズレ)を重点的にチェックしました。CLIP STUDIO PAINTの定規ツールを使い、画面上でゆっくりと対角線を引いてみたところ、ペン先と実際に描かれる線の間に、ほぼ隙間がないことに驚きました。これは、液晶とカバーガラスを一体化させる「フルラミネーション技術」によるものです。ペン先がダイレクトに線に変わる感覚は、まるで紙に直接描いているかのようで、細かな部分の描き込みも非常に直感的に行えました。
動画視聴の注意点
一方で、動画鑑賞には大きな注意点があります。お気に入りの映画をNetflixで観ようとしたところ、映像が少しぼやけて表示されることに気づきました。これは、著作権保護技術であるWidevineが「L3」という低いセキュリティレベルのためで、残念ながら高画質(HD以上)での再生ができません。YouTubeの視聴は問題ありませんが、有料の動画配信サービスを高画質で楽しみたい場合には、この仕様が大きな制約となります。
<HUION Kamvas Slate 11/13のディスプレイ仕様>
- 種類: IPS液晶
- 表面処理: 非光沢(ノングレア)、ナノエッチング柔光ガラス
- ラミネーション: フルラミネーション加工
- サイズ: 11モデル:10.95インチ / 13モデル:12.7インチ
- 解像度: 11モデル:1920 x 1200 (FHD+) / 13モデル:2176 x 1600 (QHD+)
- リフレッシュレート: 11モデル:90Hz / 13モデル:60Hz
- 色再現性: 99% sRGB
- 輝度: >350nits
- コントラスト比: 1000:1
まとめ:ディスプレイ
- 表面処理:前モデルの光沢から、反射を抑える非光沢のナノエッチングガラスへと大きく進化し、紙のような描き心地を実現
- モデル毎の特徴:11は90Hzの滑らかさ、13は4:3の高解像度・大画面で、用途に応じた選択が可能
- 視差と発色:フルラミネーションで視差は極小。sRGB 99%の優れた色再現性を持つ
- 動画視聴の注意点:WidevineがL3のため、Netflixなどの高画質再生には対応していない
ペン性能と手書き機能:HUION Kamvas Slate 11/13 ~描き心地は向上、しかし精度には課題も~
ここでは、お絵描きタブレットの最も重要な要素であるペン性能と手書き機能について、Kamvas Slate 11/13がどのような体験を提供してくれるのかをレビューします。前モデルKamvas Slate 10からの進化点や、実際の描き心地、そしてプリインストールアプリとの連携についても詳しく見ていきましょう。
ペンの基本性能と本体
Kamvas Slate 11/13に付属するスタイラスペン「H-Pencil」は、4096段階の筆圧感知と±60°の傾き検知に対応しており、基本的なスペックは前モデルから踏襲しています。ペン本体は金属製で高級感があり、適度な重さと握りやすい太さで、長時間の作業でも疲れにくいと感じました。充電はペンのお尻にあるUSB-Cポートで行うアクティブ式で、Bluetooth接続は不要です。サイドボタンは1つあり、ibisPaintなどの対応アプリで消しゴムなどに割り当てて使えます。
ペンのショートカットキーの使い勝手
H-Pencilには、カスタマイズ可能なサイドボタンが1つ搭載されています。このボタンには「取り消し」や「消しゴム」、「ブラシ」といった機能を割り当てることができ、実際にibisPaintで試したところ、ペンを持ち替える手間なく瞬時にツールを切り替えられるため、作業効率が格段に向上しました。
ただし、注意すべきは、このショートカット機能が公式にサポートされているのは「HiPaint」と「ibisPaint」の2つのアプリのみという点です。私がメインで使っているCLIP STUDIO PAINTなど、他の多くのアプリではこの便利な機能を利用できませんでした。これは、2つのカスタムボタンを備えていた前モデルKamvas Slate 10のペンからの変更点であり、物理的なショートカットの数が減ったことになります。
格段に進化した「紙のような」描き心地
実際に画面にペンを走らせてみて、前モデルのKamvas Slate 10との最大の違いを感じたのが、その描き心地です。Kamvas Slate 11/13は、ディスプレイ表面にナノエッチング処理が施されており、ペン先に絶妙な抵抗感(摩擦)が生まれます。光沢画面でペン先が滑りやすかったSlate 10とは異なり、まるで上質な紙に描いているかのような自然な感覚でスケッチができました。この「紙のような感触」は、描くことへの没入感を格段に高めてくれます。
プロには厳しい?追従性と精度の課題
描き心地は素晴らしい一方で、ペンの精度、特に追従性にはいくつかの課題が残されています。CLIP STUDIO PAINTで定規ツールを使ってゆっくりと斜線を引くと、線が細かく波打ってしまう「ジッター」という現象が確認できました。これは前モデルでも指摘されていた問題で、残念ながら根本的な改善には至っていないようです。素早く線を引けば目立ちにくくなりますが、正確な線画を描こうとすると、この現象が大きなストレスになる可能性があります。
また、パームリジェクション(画面に置いた手を認識させない機能)が弱く、付属のグローブなしで描いていると、意図せずキャンバスが拡大・縮小してしまうことが頻繁にありました。ごく軽い筆圧の検知も不安定で、繊細なタッチで描こうとすると線が途切れてしまうことも。これらの点から、プロのイラストレーターが仕事で使うには厳しいかもしれませんが、趣味のスケッチや落書きには十分楽しめる性能だと感じました。
すぐに始められるプリインストールアプリ
本機には「HiPaint」「ibisPaint」「Clip Studio Paint」といった人気のペイントアプリがプリインストールされており、購入後すぐに様々なツールを試せるのは、特に初心者にとって非常に親切な仕様です。
これらに加え、ノートアプリ『HiNote』も搭載されており、会議の内容やアイデアなどをペンで手軽にメモできるだけでなく、本体の13MPリアカメラと連動させて、撮影した写真に直接書き込むことで、視覚的なメモを作成することも可能です。どのアプリも基本的な動作は快適で、8GBのRAMのおかげでレイヤーを複数重ねてもパフォーマンスが落ちることはありませんでした。
<プリインストールアプリ 一覧>
- HiPaintt: 無料で使える多機能なペイントアプリで、豊富なブラシとシンプルな操作性が魅力です。
- ibisPaint: 15,000種類以上のブラシとSNS連携機能が充実した、初心者から上級者まで幅広く使われる人気のアプリです。
- Clip Studio Paint: 漫画・イラスト・アニメ制作に特化したプロ向けの多機能ペイントソフトです。
<HUION Kamvas Slate 11/13の主な手書き機能>
- 4096段階の筆圧感知: 力の強弱に応じて、線の太さや濃淡を細かく表現できます。
- ±60°の傾き検知: ペンを傾けて、影を塗るような表現が可能です。
- ペンショートカットキー: ペン側面のボタンに、一部アプリで「消しゴム」などの機能を割り当て、作業を効率化できます。
- パームリジェクション機能: 描画中に画面に手が触れても誤動作しにくいように設計されています。
- 紙のような描き心地: ナノエッチング加工された画面により、紙に似た適度な摩擦感で描画できます。
- 低視差: フルラミネーションディスプレイにより、ペン先と描画位置のズレが最小限に抑えられています。
- プリインストールアプリ: 購入後すぐに描画を始められるように、複数のペイントアプリが標準で搭載されています。
まとめ:ペン性能と手書き機能
- 描き心地:ナノエッチング加工の画面により、前モデルの光沢画面から「紙のような」自然な描き心地へと大幅に向上した
- ペンの精度:斜め線が波打つジッターや弱いパームリジェクションといった課題は前モデルから残っており、プロレベルの精密な描画には向かない
- 筆圧と追従性:4096段階の筆圧検知に対応しているが、ごく軽い筆圧のコントロールは難しく、不安定になることがある
- アプリ連携:人気のペイントアプリがプリインストールされており、初心者でも購入後すぐに創作活動を始められる
処理性能とレスポンス:HUION Kamvas Slate 11/13 ~日常使いから創作まで快適な動作~
ここでは、タブレットの快適さを決定づけるKamvas Slate 11/13の処理性能とレスポンスについて、その頭脳であるCPUから、メモリ、ストレージの仕様までを詳しく解説します。前モデルKamvas Slate 10からの確かな進化を、実際の使用感を交えてお伝えします。
CPUとGPUの基本性能
Kamvas Slate 11/13は、その性能の要にMediaTek社の「Helio G99」というプロセッサーを搭載しています。これはTSMCの6nmプロセスで製造された比較的新しいチップセットで、高性能な2つのCortex-A76コア(最大2.2GHz)と、電力効率に優れた6つのCortex-A55コア(最大2.0GHz)で構成されています。前モデルKamvas Slate 10が搭載していたローエンド向けのUnisoc T616と比べ、CPU性能は飛躍的に向上しました。
グラフィックスを担うGPUには「Arm Mali-G57 MC2」が統合されており、イラスト制作や動画視聴といった日常的なグラフィック処理をスムーズにこなします。客観的な性能を示すベンチマークテストでは、Geekbench 5のスコアがシングルコアで約550点、マルチコアで約1700点を記録しており、ミドルレンジのタブレットとして十分な性能を持っていることがわかります。
実使用でのレスポンスと動作感
実際に使ってみると、この性能向上の恩恵を様々な場面で感じることができました。電源を入れてからの起動に一瞬待たされる感覚はありましたが、一度起動してしまえば、UIの動作は非常に滑らかです。Chromeで画像が多いニュースサイトを閲覧しても、読み込みやスクロールでカクつくことは一切ありませんでした。
クリエイティブ作業では、CLIP STUDIO PAINTで複数のレイヤーを重ねて複雑なイラストを描いても、動作が重くなることなく快適に作業を進められました。また、YouTubeで高画質の動画を再生しながら、分割画面でWebブラウジングをするといったマルチタスクもスムーズにこなせます。高負荷な作業を続けても本体はほんのり温かくなる程度で、前モデルのSlate 10で感じられたような熱を持つことはありませんでした。
メモリとストレージ
両モデルとも、メモリ(RAM)には8GBのLPDDR4Xを搭載しています。これは前モデルと同じ容量ですが、高性能なCPUと組み合わさることで、より快適なマルチタスク性能を実現しています。内蔵ストレージは、Kamvas Slate 11が128GB、13が256GBで、高速なUFS 2.2規格を採用しています。これにより、アプリの起動やファイルの読み込みが非常にスピーディです。さらに、両モデルとも最大1TBのmicroSDカードに対応しているため、容量の大きなイラストデータや動画ファイルも気兼ねなく保存できます。
<HUION Kamvas Slate 11/13パフォーマンス仕様>
- プロセッサー(SoC): MediaTek Helio G99 (2x Cortex-A76 @2.2GHz + 6x Cortex-A55 @2.0GHz)
- グラフィックス(GPU): Arm Mali-G57 MC2
- RAM(メモリ): 8GB LPDDR4X
- ストレージ: 128GB (Slate 11) / 256GB (Slate 13) UFS 2.2
- ストレージ拡張性: microSDカードスロット (最大1TBまで対応)
まとめ:処理性能とレスポンス
- CPU性能:前モデルのUnisoc T616からHelio G99へと大幅に性能が向上し、Web閲覧からクリエイティブ作業まで快適にこなせる
- メモリ:8GBのRAMを搭載し、高負荷なイラスト制作やマルチタスクもスムーズ
- ストレージ:高速なUFS 2.2規格の内蔵ストレージに加え、最大1TBのmicroSDカードに対応し、拡張性も十分
- 使用感:起動時に若干の遅さを感じるものの、全体的な動作は非常に滑らかで、発熱も少なく安定している
Antutuベンチマーク
HUION Kamvas Slate 11/13が搭載するMediaTek Helio G99 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 40万点を記録する性能を備えています。
実際に測定すると、以下の通り、約 41~42万点を記録し、ほぼ40万点に近いスコアでした。
例1: Antutu V10.5.1 総合で「422727」、CPUで「133730」、GPUで「65544」、MEMで「108479」、UXで「114974」
例2: Antutu V10.5.2 総合で「411026」、CPUで「136653」、GPUで「65224」、MEMで「103284」、UXで「105865」
一方、前モデル「HUION Kamvas Slate 10」はUnisoc T616 プロセッサを搭載し、Antutu V9.5.7総合で約27万点を記録していました。Antutu V10に換算すると約 31万点になります。
例: Antutu V9.5.7 総合で「270605」、CPUで「72477」、GPUで「39222」、MEMで「84767」、UXで「74139」
(推定)例: Antutu V10 総合で「315000」、CPUで「76000」、GPUで「57000」、MEMで「98000」、UXで「85000」
以上のことから、HUION Kamvas Slate 11/13は、前モデル「HUION Kamvas Slate 10」よりもスコアが9万点上がっていることが分かります。
MediaTek Helio G99 性能を比較
HUION Kamvas Slate 11/13が搭載するMediaTek Helio G99 プロセッサは、他のタブレットと比較してどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:62万
- UNISOC T760 (nubia Pad SE)・・・Antutu:50万
- Exynos 1280 (Galaxy Tab S6 Lite 2024)・・・Antutu:41万
- MediaTek Helio G100-Ultra (Redmi Pad 2)・・・Antutu:40万
- Helio G99 (HUION Kamvas Slate 11/13)・・・Antutu:40万
- Mediatek MT8771 (Magic Drawing Pad)・・・Antutu:40万
- Allwinner A733 (TECLAST P50AI)・・・Antutu:32万
- Unisoc T620 (DOOGEE T36/ Teclast T50 Plus)・・・Antutu:30万
- Unisoc T615 (Blackview MEGA 2)・・・Antutu:29万
- Snapdragon 680 (Redmi Pad SE)・・・Antutu:27万
<比較して分かること>
MediaTek Helio G99はAntutu V10スコア40万点という結果から、中価格帯のデバイスにおける標準的な性能を持つCPUであると結論付けられます。この性能は、日常的なウェブブラウジング、動画コンテンツの視聴、SNSの利用といった一般的なタスクをスムーズにこなすには十分なレベルです。
最上位の性能を持つSnapdragon 7s Gen 2などには及ばないものの、エントリークラスのSnapdragon 680などに対しては明確な性能的優位性を持っています。したがって、MediaTek Helio G99を搭載したデバイスは、過度な高性能は求めないが、安価なモデルでは動作の遅さに不満を感じるというユーザー層にとって、コストパフォーマンスに優れたバランスの取れた選択肢であると言えるでしょう。
ゲーム性能:HUION Kamvas Slate 11/13 ~人気タイトルの動作を徹底検証~
HUION Kamvas Slate 11/13は、お絵描きだけでなく、その心臓部であるMediaTek Helio G99プロセッサによって、様々なゲームも楽しめるタブレットです。ここでは、実際にいくつかの人気ゲームタイトルをプレイし、どの程度快適に動作するのかを、具体的なフレームレート(FPS)を交えて詳しくレビューしていきます。
原神
まず、広大な世界を冒険するオープンワールドRPG「原神」を試してみました。このゲームを快適にプレイするには、グラフィック設定の調整が不可欠です。実際に画質を「低」または「最低」に設定してみると、フレームレートは平均して30FPS前後で安定しました。フィールドを探索している間は比較的スムーズに動作し、美しい世界を堪能できましたが、複数の敵との戦闘や、元素爆発による派手なエフェクトが重なると、一時的にフレームレートが落ち込み、動作が重くなる場面も見られました。
フォートナイト
次に、世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイしました。勝利のためには安定したフレームレートが求められる本作では、グラフィック品質を「低」、3D解像度を75%前後に調整することで、平均30FPSから40FPSでの動作が可能でした。ゲーム序盤の静かな状況では滑らかに動きますが、終盤の建築が入り乱れる激しい銃撃戦では、フレームレートが不安定になりがちで、競技性の高いプレイを望むには少し心もとない印象です。
レイヴン2(RAVEN2)
多くのプレイヤーが同時に活動する大規模MMORPG「レイヴン2(RAVEN2)」では、グラフィック設定を「中」以下にすることで、通常のクエスト進行は30FPS以上で比較的スムーズに進められました。しかし、数十人規模のレイドボス戦や大規模な攻城戦になると、膨大なキャラクターとエフェクトの処理が追いつかず、フレームレートは20FPS台まで落ち込むことがありました。集団戦闘を快適に楽しむには、画質を「低」に設定するのが賢明です。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
育成シミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」は、Helio G99の性能で全く問題なく楽しむことができました。グラフィック設定を「標準」や「高」にしても、育成パートからレースシーンまで、安定して30FPS以上で非常に滑らかに動作します。本作の魅力である高品質な3Dモデルで描かれるウイニングライブも、大きなコマ落ちなく楽しむことができ、満足度は非常に高かったです。
マインクラフト
最後に、サンドボックスゲームの定番「マインクラフト」をプレイしました。描画チャンクの距離を8から12程度に設定すれば、安定して60FPSに近い高いフレームレートを維持でき、建築や探検といった基本的なプレイでストレスを感じることは一切ありませんでした。ただし、TNTを大量に爆発させるなど、極端に負荷がかかる状況ではフレームレートが低下するため、その点は留意が必要です。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Helio G99は、ミドルレンジのプロセッサとして、バランスの取れたゲーム性能を持っています。「ウマ娘」や「マインクラフト」のように、比較的負荷が軽い、あるいは最適化が進んだゲームであれば、設定次第で非常に快適なプレイが可能です。
一方で、「原神」や「フォートナイト」のような高いグラフィック性能を要求するゲームでは、高画質設定は難しく、画質を「低」設定などに割り切ることで、ようやく安定した動作の土台ができます。常に最高の環境でプレイしたいユーザーには物足りないかもしれませんが、幅広いゲームをカジュアルに楽しみたいユーザーにとっては、十分な実力を持った選択肢となるでしょう。
カメラとオーディオ性能:HUION Kamvas Slate 11/13 ~資料撮影にも使える実用的なカメラと臨場感あるサウンド~
ここでは、クリエイティブな用途でも意外と重要になるKamvas Slate 11/13のカメラとオーディオ性能についてレビューします。前モデルKamvas Slate 10からの進化点にも触れながら、その実力を詳しく見ていきましょう。
カメラ性能 ~資料撮影にも使える実用的な画質~
Kamvas Slate 11/13は、背面に13MP、前面に8MPのカメラを搭載しています。特に前面カメラは、前モデルKamvas Slate 10の5MPから画素数が向上しており、Web会議などでの写りがより鮮明になりました。カメラアプリ自体は非常にシンプルで、夜景モードなどの特殊な撮影機能はありませんが、RAW形式での撮影や最大4倍のズームが可能です。
実際に屋外で風景や植物を撮影してみたところ、タブレットのカメラとしては驚くほどクリアで自然な発色の写真が撮れました。これなら、イラスト制作用の資料として撮影した写真を、そのまま作品に活用することも十分に可能です。動画撮影時の手ぶれ補正は強力ではありませんが、オンライン授業やビデオ通話で使う分には全く支障のないレベルでした。
オーディオ性能 ~進化したクアッドスピーカーと外部出力~
オーディオ面での最大の進化は、スピーカーの数です。前モデルKamvas Slate 10が2つのデュアルスピーカーだったのに対し、Kamvas Slate 11/13は本体の上下に2つずつ、合計4つのクアッドスピーカーを搭載しています。
その音質を確かめるため、YouTubeでアニメを視聴してみました。キャラクターのセリフは中~高音域が非常にクリアで、一つ一つの言葉が明瞭に聞き取れました。また、上下に配置されたスピーカーのおかげで、サウンドにある程度の立体感が生まれ、ただ音が鳴っているだけではない広がりを感じられました。
しかし、次にアクション映画の予告編を再生してみると、爆発シーンなどの迫力は少し物足りなく感じます。低音の響きが弱く、音量を最大にしても音が割れることはないものの、部屋全体を震わせるような音圧はありません。会話中心のコンテンツには十分ですが、音楽や映画を迫力あるサウンドで楽しみたい場合は、外部スピーカーやイヤホンの利用がおすすめです。
外部出力に関しては、注意すべき変更点があります。前モデルのSlate 10には搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、Kamvas Slate 11/13では廃止されました。そのため、有線イヤホンを使うにはUSB Type-Cからの変換アダプタが必要です。ワイヤレスイヤホンとのBluetooth接続は安定しており、遅延なども特に感じませんでした。
<HUION Kamvas Slate 11/13のカメラ・オーディオ仕様>
- 背面カメラ: 13MP
- 前面カメラ: 8MP
- スピーカー: クアッドスピーカー (1W x 4)
- マイク: デュアルマイク
- 外部出力: USB Type-Cオーディオ、Bluetooth 5.0
まとめ:カメラとオーディオ性能
- カメラ画質:タブレットとしては十分すぎる実用的な画質で、イラスト用の資料撮影にも活用できる
- スピーカー:前モデルの2つから4つのクアッドスピーカーに進化し、動画視聴時の臨場感が大幅に向上した
- 音質:中高音域はクリアで聞き取りやすいが、低音の迫力は控えめ
- 外部出力:3.5mmイヤホンジャックが廃止されたため、有線接続には変換アダプタが必要
バッテリー持ちと充電:HUION Kamvas Slate 11/13 ~一日中使える大容量バッテリー~
ここでは、携帯性が重要なタブレット選びの鍵となる、Kamvas Slate 11/13のバッテリー性能と充電仕様についてレビューします。前モデルKamvas Slate 10からどれほど進化したのか、実際の使用感を交えながら詳しく見ていきましょう。
一日中使える、進化したバッテリー容量
Kamvas Slate 11/13は、バッテリー容量が前モデルのKamvas Slate 10の6,000mAhから大幅に増強され、Slate 11は8,000mAh、Slate 13は10,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。この進化は、実際の使用シーンで大きな安心感につながりました。休日にKamvas Slate 11を使って、カフェでCLIP STUDIO PAINTでイラストを描いたり、YouTubeで動画を観たりして過ごしましたが、約10時間も充電なしで楽しむことができ、バッテリー残量を気にするストレスから解放されました。
公称値では、Slate 11が最大11時間、Slate 13が最大14時間となっており、一般的な用途であれば、ほぼ公称値通りのスタミナを発揮してくれます。ただし、負荷の重いゲームをプレイした際は3時間ほどでバッテリーが切れてしまうため、外出先でゲームをメインに考えている場合はモバイルバッテリーを併用するのが賢明でしょう。
スピーディな充電と注意点
充電方式はUSB Type-Cポートを採用しており、18Wの急速充電に対応しています。大容量バッテリーにもかかわらず、Slate 11は約2.7時間、Slate 13は約3.3時間でフル充電が可能で、急な外出前でも素早く充電を済ませられるのは非常に便利です。なお、ワイヤレス充電には対応していません。
ここで注意したいのが、前モデルのKamvas Slate 10にはACアダプターが付属していましたが、Kamvas Slate 11/13ではUSBケーブルのみの同梱となり、ACアダプターは別途購入が必要になった点です。この点はコストダウンの影響かもしれませんが、購入前に必ず確認しておくべきでしょう。
<HUION Kamvas Slate 11/13のバッテリー仕様>
- バッテリー容量: 11モデル:8,000mAh / 13モデル:10,000mAh
- 公称駆動時間: 11モデル:最大11時間 / 13モデル:最大14時間
- 充電方式: USB Type-C (18W急速充電対応)
- 充電時間: 11モデル:約2.7時間 / 13モデル:約3.3時間
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:前モデルから大幅に増加し、一日中安心して使える
- 実用駆動時間:一般的な用途で約10時間、お絵描きでも7-8時間と、外出先でも十分なスタミナ
- 充電速度:18W急速充電に対応し、大容量ながらスピーディな充電が可能
- 注意点:ACアダプターが付属しなくなったため、別途用意が必要
OSと機能:HUION Kamvas Slate 11/13 ~最新OSの利便性と割り切られた仕様~
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13のソフトウェアと日々の使い勝手を左右する機能についてレビューします。前モデルKamvas Slate 10から進化した最新OSの利便性や、創作活動を支える便利な機能、そして価格と引き換えに割り切られた点も詳しく見ていきましょう。
最新Android 14のUIと操作性
Kamvas Slate 11/13は、OSにAndroid 14を搭載しており、前モデルKamvas Slate 10のAndroid 12から着実にアップデートされています。UIは独自のカスタマイズがほとんどない素のAndroidに近く、不要なアプリ(ブロートウェア)が入っていないため、シンプルで直感的に操作できます。ただし、大画面に最適化された独自機能や、「ダブルタップでスリープ解除」のような便利なジェスチャーは搭載されていません。また、今後のOSアップデート保証については明言されておらず、その点は少し気になるところです。
通信機能と生体認証の欠如
通信機能はWi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応しており、自宅のWi-Fiに接続して動画を観たり、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いたりする際に、接続が不安定になることはありませんでした。なお、SIMカードには非対応のWi-Fiモデルのため、外出先でインターネットに接続するには、スマートフォンのテザリングなどを利用する必要があります。
一方で、日々の使い勝手で最も不便に感じたのが、指紋認証や顔認証といった生体認証機能が一切搭載されていない点です。ロックを解除するたびにPINやパターンを入力する手間は、前モデルのSlate 10からも改善されておらず、残念なポイントです。
なお、NFCは非搭載のため、電子マネーの利用などはできません。また、USB-Cポートからの映像出力にも対応していないため、テレビや外部モニターに画面を映し出すといった使い方はできないので注意が必要です。
便利な専用ケースの機能
本機の機能性を語る上で欠かせないのが、標準で付属する専用ケースの存在です。これは単なる保護カバーではなく、作りが非常にしっかりとしており、蓋を折りたたむことでタブレットスタンドとしても機能します。動画を観る時と、イラストを描く時とで、2段階の角度に調整できるのが便利でした。また、ケースにはH-Pencilを収納できるスペースが設けられており、ペンを紛失する心配がないのは嬉しい配慮です。さらに、本体に内蔵されたホールセンサーと連動し、ケースの蓋を開くと自動で画面がオンになり、閉じるとスリープする機能は、毎日の使用でその快適さを実感できました。
<HUION Kamvas Slate 11/13のOS・主な機能>
- OS: Android 14
- プリインストールアプリ: HiPaint, HiNote, ibisPaint, Clip Studio Paintなど
- マルチタスク機能: 分割画面に対応
- 通信機能: Wi-Fi 5 (802.11 b/g/n/ac), Bluetooth 5.0
- 携帯通信: 非対応(Wi-Fiモデルのみ)
- 生体認証: 非搭載
- NFC: 非対応
- 外部ディスプレイ出力: 非対応
まとめ:OSと機能
- OSとアプリ:前モデルから進化したAndroid 14を搭載し、便利なペイントアプリがプリインストールされているため、初心者でもすぐに始められる。
- UIと操作性:素のAndroidに近くシンプルで使いやすいが、タブレットに最適化された独自機能やジェスチャーは少ない。
- 生体認証:指紋認証・顔認証ともに非搭載であり、ロック解除は毎回手動で行う必要がある。
- 拡張性と制限:分割画面機能は便利だが、外部モニターへの映像出力やNFCには非対応と、機能は割り切られている。
HUION Kamvas Slate 11/13とHUION Kamvas Slate 10の主な違い
ここでは、2025年4月に発売されたHUION Kamvas Slate 11/13と、その前モデルにあたる2024年1月発売のHUION Kamvas Slate 10のスペックを比較し、進化した点や共通の課題を解説します。
OS
- Kamvas Slate 10: Android 12.0
- Kamvas Slate 11/13: Android 14
- 違い: 後継モデルであるKamvas Slate 11/13は、より新しく、機能が改善されたOSを搭載しています。
CPU
- Kamvas Slate 10: Unisoc T616
- Kamvas Slate 11/13: MTK Helio G99
- 違い: Kamvas Slate 11/13は、より高性能なミドルレンジ向けのCPUを搭載しており、アプリの動作や全体のレスポンスが向上しています。
ディスプレイ
- Kamvas Slate 10: 10.1インチ、1920×1200、光沢ディスプレイ、90% sRGB
- Kamvas Slate 11/13: 10.95インチ(11) / 12.7インチ(13)、非光沢(ナノエッチング)、99% sRGB。Slate 11は90Hz、Slate 13は高解像度QHD+。
- 違い: Kamvas Slate 11/13は、反射を抑え紙のような描き心地を実現する非光沢ディスプレイへと大きく進化しました。色域も向上し、モデルごとに画面サイズやリフレッシュレートで特色を出しています。
サイズ
- Kamvas Slate 10: 243 x 161 x 8.6 mm
- Kamvas Slate 11/13: 256.8 x 168.3 x 7.5mm (11) / 280.6 x 211.8 x 7.5mm (13)
- 違い: 後継モデルは画面が大型化しつつも、厚さは約1mm薄くなり、よりスタイリッシュなデザインになっています。
重量
- Kamvas Slate 10: 575g
- Kamvas Slate 11/13: 500g (11) / 682g (13)
- 違い: Kamvas Slate 11は大幅に軽量化され携帯性が向上。Kamvas Slate 13は画面サイズ相応に重くなっています。
カラー
- Kamvas Slate 10: Grey
- Kamvas Slate 11/13: Dark Grey
- 違い: ほぼ同系統のカラーですが、後継モデルは「ダークグレー」という名称になっています。
耐久性
- Kamvas Slate 10: 筐体に装着された保護ケースにより、物理的な耐衝撃性が高い印象です。
- Kamvas Slate 11/13: 洗練された金属ボディですが、保護は付属のレザーケースに依存します。
- 違い: 耐久性へのアプローチが異なります。Kamvas Slate 10は一体型で頑丈、Kamvas Slate 11/13はデザイン性を重視しつつ、ケースで保護する形です。
バッテリー
- Kamvas Slate 10: 6000mAh、充電約3.5時間
- Kamvas Slate 11/13: 8000mAh(11) / 10000mAh(13)、急速充電対応(約2.7時間~3.3時間)
- 違い: Kamvas Slate 11/13は、バッテリー容量、駆動時間、充電速度のすべてにおいて大幅に性能が向上しています。
スピーカー
- Kamvas Slate 10: デュアルスピーカー
- Kamvas Slate 11/13: クアッドスピーカー
- 違い: スピーカー数が倍増し、より臨場感のあるサウンド体験が可能になりました。
付属品
- Kamvas Slate 10: レザーケース、替え芯1本
- Kamvas Slate 11/13: レザーケース、替え芯3本、パームリジェクションアーティストグローブ
- 違い: Kamvas Slate 11/13は、替え芯の数が増え、快適な描画に役立つグローブが追加されるなど、よりアーティスト向けの構成になっています。
まとめ
HUION Kamvas Slate 11/13は、前モデルのKamvas Slate 10から、OS、CPU、ディスプレイ品質、バッテリー、スピーカーといった主要なスペックが全面的に強化されています。特に、光沢から非光沢へと進化したディスプレイは、描き心地を大きく向上させる最大の改善点です。
一方で、ペンの精度(ジッターの問題)や生体認証の非搭載といった課題点は共通しており、ハードウェアが進化しても、ソフトウェアや利便性の面ではまだ改善の余地が残されています。
HUION Kamvas Slate 11/13のメリット・デメリット
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13を実際に使って感じたメリット(長所)とデメリット(弱点)を、前モデルのHUION Kamvas Slate 10や、市場のライバル機種と比較しながら詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:紙のような描き心地を実現した特殊ディスプレイ
本機最大の魅力は、ナノエッチング加工が施された非光沢ディスプレイです。前モデルKamvas Slate 10や、光沢液晶のGalaxy Tab S6 Lite 2024とは一線を画し、まるで上質な紙に描いているかのような適度な摩擦感があります。Wacom MovinkPad 11やMagic Drawing Padといった高価格帯の機種に近い描き心地を、より手頃な価格で体験できるのは大きなアドバンテージです。
メリット2:追加投資不要のオールインワンパッケージ
Kamvas Slate 11/13は、購入したその日から本格的なお絵描きが始められるよう、必要なものがすべて箱に入っています。スタイラスペンはもちろん、高品質な専用ケースや、描画に必須とも言える2本指グローブまで付属します。例えばGalaxy Tab S6 Lite 2024では別売りのカバーケースが標準で付いてくるため、追加の出費を抑えられるのは非常に嬉しいポイントです。
メリット3:用途で選べる2つのユニークな画面
ユーザーの用途に合わせて2つの個性的な画面から選べる点も、他のタブレットにはない魅力です。Kamvas Slate 11は、Wacom MovinkPad 11と同等の90Hzリフレッシュレートで滑らかな操作感を、Kamvas Slate 13はTECLAST ArtPad Proに匹敵する12.7インチの高解像度大画面と、マンガ制作に最適な4:3の広い作業領域を提供します。
メリット4:microSDカードによるストレージ拡張性
本体のストレージ容量に加え、最大1TBまでのmicroSDカードに対応している点も大きなメリットです。高解像度のイラストデータや資料、動画などを容量を気にせず保存できます。これは、ストレージ拡張ができないiPadシリーズと比較した場合の明確な長所と言えるでしょう。
【デメリット】
デメリット1:プロには物足りないペンの精度
描き心地は素晴らしい一方で、ペンの技術的な精度には課題が残ります。ゆっくり引いた線が波打つ「ジッター」現象は、Wacom MovinkPad 11の「Wacom Pro Pen 3」や、16,384段階の筆圧を誇るMagic Drawing Padの「X3 Pro Pencil」が実現する線の正確さと比較すると、明らかに劣る点です。趣味の範囲では問題ありませんが、プロの線画用途には向きません。
デメリット2:日々の利便性を損なう生体認証の非搭載
日々の使い勝手で最も不便に感じたのが、指紋認証や顔認証といった生体認証機能が一切ない点です。TECLAST ArtPad ProやGalaxy Tab S6 Lite 2024が顔認証に対応しているのと比べると、毎回パスコードを入力してロックを解除する手間は、2025年のタブレットとしては大きな弱点です。
デメリット3:動画配信サービスの画質制限
本機は著作権保護技術Widevineのレベルが低いため、Netflixなどの動画配信サービスを高画質で再生できません。お絵描きがメインのタブレットとはいえ、大画面での映画鑑賞などを楽しみたいユーザーにとっては、非常に残念な仕様です。メディア鑑賞も重視するなら、Galaxy Tab S6 Lite 2024など他の選択肢を検討すべきでしょう。
デメリット4:限定的な拡張性と機能
価格を抑えるためか、いくつかの機能が省かれています。Galaxy Tab S6 Lite 2024やMagic Drawing Padには搭載されている3.5mmイヤホンジャックがなく、ワイヤレス充電にも対応していません。また、TECLAST ArtPad Proが対応する4G LTE通信機能もないため、外出先での利便性では一歩譲ります。
HUION Kamvas Slate 11/13のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ:
- Kamvas Slate 11: 10.95インチ, 解像度 1920 x 1200 (Full-HD+), 90Hzリフレッシュレート, 指紋防止コーティング, ピクセル密度 207 PPI.
- Kamvas Slate 13: 12.7インチ, 解像度 2176 x 1600 (QHD+), 60Hzリフレッシュレート, ピクセル密度 213 PPI, アスペクト比 4:3.
- (共通): IPS液晶, 99% sRGB色域, 16.7M (8bit)表示, コントラスト比 1000:1, 輝度 >350nits, ナノエッチング柔光ガラス (アンチグレア), フルラミネーション.
- プロセッサ: MediaTek Helio G99
- GPU: ARM Mali-G57 MC2
- RAM(メモリ): 8 GB
- ストレージ:
- Kamvas Slate 11: 128GB(MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能)
- Kamvas Slate 13: 256GB(MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能)
- バッテリー:
- Kamvas Slate 11: 8000mAh
- Kamvas Slate 13: 10000mAh
- 駆動時間:
- Kamvas Slate 11: 最大11時間の使用をサポート (Huionのラボで50%の明るさ条件下でのテストに基づきます)
- Kamvas Slate 13: 最大14時間の使用をサポート (Huionのラボで50%の明るさ条件下でのテストに基づきます)
- 充電: 入力電圧 9V 2A
- 背面カメラ: 13.0MP
- 前面カメラ: 8.0MP
- ワイヤレス通信: 2.4GHz, 5GHz Wi-Fi, Bluetooth 5.0
- NFC: 非対応
- インターフェース: Type-Cポート:USB 2.0準拠の充電/データ転送およびType-Cオーディオデバイスに対応, Micro SDカードスロット:最大1TBまでのストレージ拡張に対応
- センサー: ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、光センサー
- スピーカー: 8Ω 1W x 4 (タブレットの両側に均等配置)
- オーディオ: Type-Cオーディオデバイスに対応
- マイク: デュアルマイク
- スタイラスペン: Hペンシルアクティブキャパシティブスタイラス付属、アクティブキャパシティブペン技術, 4096段階筆圧, 傾き検知, サイドにクイックアクセスキー搭載 (HiPaintとibisPaintでのみ機能切り替え可能), USB Type-Cケーブルで充電可能, 高品質の金属表面仕上げ, 軽量で使いやすい, 手に馴染む快適な書き心地、描画中の精度向上、描画位置ズレを防ぐ, 安定した線画, 紙のようなリアルな書き心地を提供
- キーボード: なし
- 機能: 分割画面機能, 4096段階の筆圧感知と傾き機能
- アプリ: HiPaint, HiNote, ibisPaint, Clip Studio Paint (プリインストール済み、一部体験版として利用可能)、Google Playストアアプリインストール可能
- 筐体:
- Kamvas Slate 11: 薄型デザイン (7.5mm), B5サイズのノートとほぼ同じ大きさ
- Kamvas Slate 13: 広い画面, 漫画制作や文書編集に最適な作業スペースを提供
- OS: Android 14
- サイズ:
- Kamvas Slate 11: 寸法 256.8 x 168.3 x 7.5mm
- Kamvas Slate 13: 寸法 280.6 x 211.8 x 7.5mm
- 重量:
- Kamvas Slate 11: 500g
- Kamvas Slate 13: 682g
- カラー: ダークグレー
- 付属品:
- 共通: H ペンシル x 1, ペン先 x 3, USB-C – USB-A 電源ケーブル x 1, パームリジェクションアーティストグローブ x 1, クイックスタートガイド x 1
- Kamvas Slate 11: Kamvas Slate 11 x 1, スタンド機能付きレザーケース x 1, SIMピン x 1
- Kamvas Slate 13: Kamvas Slate 13 x 1, スタンド機能付きレザーケース x 1, カード取り出しツール x 1
HUION Kamvas Slate 11/13の評価
8つの基準で「HUION Kamvas Slate 11/13」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
反射を抑える非光沢の特殊ディスプレイは、紙のような質感で目に優しく、お絵描きや読書には最適です。ただし、動画配信サービスが高画質で再生できない点は大きなマイナスです。
スペック:★★★★☆
ミドルレンジ向けのCPU「Helio G99」と8GBのRAMを搭載し、お絵描きアプリや日常使いでは非常に快適に動作します。前モデルから性能が大きく向上しました。
デザイン:★★★★☆
薄さ7.5mmの洗練された金属ボディは、前モデルから大きく進化し、価格以上の高級感があります。付属品の専用ケースも高品質です。
耐久性:★★★☆☆
金属製のボディはしっかりとしており、付属のケースも頑丈ですが、防水防塵などの特別な耐久性能に関する公式な記載はありません。
通信:★★★☆☆
Wi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応し、基本的なワイヤレス接続は安定しています。ただし、SIMカードには非対応で、USB-CポートもUSB2.0規格です。
機能:★★☆☆☆
指紋認証や顔認証といった生体認証機能が一切なく、ロック解除が不便です。外部モニターへの映像出力やNFCにも対応していません。
使いやすさ:★★★☆☆
描き心地は素晴らしいですが、線のブレ(ジッター)や弱いパームリジェクションなど、ペンの精度に課題が残ります。初心者にとっては十分ですが、プロ用途には向きません。
価格:★★★★☆
ペンや高品質なケース、グローブまで全て同梱されていることを考えると、お絵描きを始めるためのオールインワンパッケージとして非常にコストパフォーマンスが高いです。
総評:★★★☆☆
最大の魅力:紙のような描き心地と質感
HUION Kamvas Slate 11/13が持つ最大の魅力は、間違いなくその「描き心地」にあります。ナノエッチング加工が施されたディスプレイは、光の反射を効果的に抑え、ペン先には紙に描くときのような適度な抵抗感が生まれます。光沢画面だった前モデルとは雲泥の差で、このアナログに近い感覚は、デジタルで描くことの楽しさを純粋に高めてくれました。7.5mmの薄型メタルボディという洗練されたデザインや、お絵描きアプリを快適に動かす基本スペックの高さも、このタブレットの所有満足度を大きく向上させています。
購入前の注意点:ペンの精度と機能面の割り切り
一方で、このタブレットを選ぶ際には、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。最も重要なのは、ペンの技術的な精度です。ゆっくりと斜めの線を引いた際に線が波打つ「ジッター」現象は、精密な線画を描く上で大きな障害となり得ます。また、パームリジェクションが弱いため付属のグローブが必須であることや、指紋認証・顔認証が搭載されていないためロック解除が毎回手間であることなど、日々の使い勝手に影響する機能的な割り切りも存在します。
どんな人に最適か?
これらの長所と短所を踏まえると、本機が最も輝くのは「デジタルでお絵描きを始めてみたい」と考える初心者や、趣味でイラストを楽しむ方々でしょう。ペンや高品質なケース、グローブまで必要なものが全て揃っているため、追加投資なしで理想的なお絵描き環境が手に入ります。特に、アナログの描き味を重視し、ペンの多少のクセを許容できる方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。逆に、仕事で使うプロのイラストレーターや、完璧な線の精度を求める方には推奨できません。
まとめ
結論として、Kamvas Slate 11/13は「優れた長所と明確な短所を併せ持つ、非常に個性的なタブレット」です。前モデルから質感や描き心地、基本性能を大幅に向上させつつも、ペンの精度や便利機能の面では課題を残しています。しかし、その欠点を理解した上で、この素晴らしい描き心地とオールインワンパッケージとしての手軽さに価値を見出せるのであれば、これ以上ないコストパフォーマンスを提供してくれる一台と言えるでしょう。
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HUION Kamvas Slate 11/13の価格・購入先
※価格は2025/08/12に調査したものです。価格は変動します。
HUION公式サイトJAPAN
- 「HUION Kamvas Slate 11」が42499円、
- 「HUION Kamvas Slate 13」が63749円、
で販売されています。
HUION公式サイトJAPANで「HUION Kamvas Slate 11」をチェックする
HUION公式サイトJAPANで「HUION Kamvas Slate 13」をチェックする
ECサイト
- Amazonで44,999円(10.95インチ・12.7インチは67,499円)、
- AliExpressで52,804円、
- 米国 Amazon.comで$329.00($30 OFFクーポン付き)、
で販売されています。
Amazonで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
楽天市場で「HUION Kamvas Slate」をチェックする
ヤフーショッピングで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
AliExpressで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
米国 Amazon.comで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較
HUION Kamvas Slate 11/13に似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
TECLAST ArtPad Pro
Teclastから発売された12.7インチのタブレットです(2025年8月1日 発売)。
ArtOS (Android 15ベース)、MediaTek Helio G99、8GBメモリ、2176×1600解像度のIPS液晶、256GB UFSストレージ、10000mAhバッテリー、背面13MPカメラ(補助レンズ付き)、前面8MPカメラを搭載しています。
また、Teclast T-Pen(4096段階筆圧検知)、カスタマイズ可能なスマートボタン、ノートアプリ「Art Note」、「Artスペース」(Inkモード、パステルモード)、クアッドスピーカー(ステレオ)、Symphonyオーディオシステム、Art Tuneオーディオアルゴリズム、AIハイパーオーディオに対応。
合計 最大20GBまでのメモリ拡張、MicroSDカードによるストレージ拡張、30W 超高速充電、顔認証、4G LTE通信、GPS、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで42,900円(税込・7000 OFFクーポン付きで実質35,900円)、楽天市場で51,522〜55,362円(送料無料)、AliExpressで53,592円、です。
関連記事:TECLAST ArtPad Pro 徹底レビュー!Slate 13比較と欠点
Amazonで「TECLAST ArtPad Pro」をチェックする
Wacom MovinkPad 11
Wacomから発売された11.45インチのタブレットです(2025年7月31日 発売)。
MediaTek Helio G99、8GB メモリ、解像度 2200×1440のIPSディスプレイ、128GB ストレージ、7700 mAhバッテリー、背面4.7Mピクセルカメラ、前面5Mピクセルカメラを搭載しています。
また、Wacom Pro Pen 3 (筆圧8192レベル、傾き検知60°)、AG+AF(アンチグレア+アンチフィンガープリント)加工、90Hzのリフレッシュレート、sRGBカバー率 99%、10点マルチタッチ、Quick drawing機能に対応。
「Clip Studio Paint Debut」(2年間ライセンスが標準で付属)、Wacom Canvas(プリインストール)、Wacom Shelf(作品や資料を一括表示)、Wacom Tips、IP52の防塵・防水、Android 14、ステレオスピーカー、デュアルマイク、USB Type-C (USB2.0)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで69,080円(税込)、楽天市場で69,080円(送料無料)、です。
関連記事:Wacom MovinkPad 11 レビュー!Magic Note比較と評価
Amazonで「Wacom MovinkPad 11」をチェックする
Magic Note Pad
XPPenから発売された10.3インチのタブレットです(2025年3月19日 発売)。
Android 14、MediaTek MT8781 (Helio G99) 、6GB メモリ、3-in-1 X-Paperディスプレイ、128GB ROM、8000 mAhバッテリー、前面1300万画素カメラを搭載しています。
また、3つのカラーモード(ネイチャーカラーモード、ライトカラーモード、インクペーパーモード)、3カラーモード切替、X3 Pro Pencil 2(筆圧感知16384レベル, 充電・ペアリング不要, ソフトペン先, 磁気吸着)、
「XPPen Notesアプリ」(手書き文字変換, 録音, 音声テキスト化, PDF編集)、「カスタマイズ可能ショートカットキー」、「画面分割」、Google Playストア、WPS Office(プリインストール)、マグネット式ケース(付属)、PD/5V充電 (20Wアダプター付属)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、USB-C (OTG)、Wi-Fi (2.4/5GHz)、Bluetoothに対応しています。
価格は、Amazonで65,990円(1300円OFFクーポン付きで実質64,690円、税込)、楽天市場で65,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで56,090円、AliExpressで66,056円、です。
関連記事:Magic Note Padレビュー!Drawing Pad比較、機能・評価
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Magic Drawing Pad
XPPenから発売された手書き用のAndroidタブレットです(2024年2月28日 発売)。
Android 12 OS、Mediatek MT8771、8GB LPDDR4Xメモリ、12.2インチのIPS液晶、256GB UFS 2.2ストレージ、8000mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、筆圧16,384段階の「X3 Pro Pencil」、AGエッチング技術、クアッドスピーカー、最大512GBまでのストレージ拡張、ダブルウインドウ機能(画面分割)、読書モード、衝撃ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで59,905円(税込)、楽天市場で67,920円(送料無料)、ヤフーショッピングで55,980円(未使用品)、AliExpressで70,653円、です。
関連記事:Magic Drawing Padレビュー!Androidでクリスタも快適
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Galaxy Tab S6 Lite 2024
サムスンから発売されたAndroid 14 + One UI 6.1を搭載した手書き用の10.4型タブレットです(2024年7月31日 発売)。
Exynos 1280 プロセッサと4GB メモリを搭載。5:3のWUXGA+液晶、64GBストレージ、7040 mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面5MPのフロントカメラ搭載で、
Sペン(付属)、15W急速充電、AKG デュアルスピーカー、ドルビーアトモス、Quick Share、DeXモード、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで53,570円(税込)、楽天市場で59,251円(送料無料)、ヤフーショッピングで51,980円(未使用品)、です。
関連記事:Galaxy Tab S6 Lite 2024レビュー!先代と利点・欠点を比較
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Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+
Samsungから発売されたタブレットです(2025年4月18日 発売)。
約10.9インチ(FE)、約13.1インチのLCDディスプレイ(FE+)、Exynos 1580 オクタコアプロセッサ、8GBメモリ、128GBストレージ、8000mAh(FE)または10090mAh(FE+)バッテリー、背面約1300万画素広角カメラ、前面約1200万画素超広角カメラ、Android 15(2032年4月末までの長期サポート)を搭載しています。
また、Galaxy AI機能(「かこって検索」や「AI消しゴム」など)、付属のSペンでの操作(Bluetooth非対応)、リフレッシュレート最大90Hz、最大45Wの急速充電(USB PD)、最大2TBまでのmicroSDカードによるストレージ拡張、IP68等級の防水防塵(本体・Sペン)に対応しています。
さらに、デュアルスピーカー、電源ボタン一体型指紋認証、Book Cover Keyboard(AIキー搭載モデルあり・別売)、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで83,820円(税込・FEモデル・FE+版は109,010円・国内正規品|SM-X620NZAAXJP)、楽天市場で83,820円(送料無料)、ヤフーショッピングで75,000円、米国 Amazon.comで$465.32、です。
関連記事:Galaxy Tab S10 FE徹底レビュー!S9 FEからの進化点とAI機能
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