2025年4月21日、多くのクリエイターが注目するAndroidタブレット「HUION Kamvas Slate 11/13」が発売されました。この新しいタブレットは、特に手書きの快適さにおいて大きな進化を遂げており、魅力的な機能も兼ね備えています。
最大の魅力は、まずAG(アンチグレア)ガラス採用による紙のような自然な描き心地。まるで上質な紙にペンを走らせているかのような感覚で、想像以上の繊細なタッチで描くことができます。
さらに、4096段階の筆圧検知に対応したH-Pencilが付属。「描く」ことに特化したディスプレイとの組み合わせで、クオリティの高い作品を意のままに生み出すことが可能です。
その他にも、「ibisPaint」や「Clip Studio Paint」 といった人気のアプリがプリインストールされていたり、スタンド機能付きのレザーケースが付属したりと魅力が満載です。
この記事では、そんな魅力あふれるHUION Kamvas Slate 11/13の性能や機能を、スペック、ディスプレイ品質、ペン性能、実際の使用感など、あらゆる角度から徹底的に深掘りして紹介します。
特に、前モデルである「HUION Kamvas Slate 10」からどの点が、どのように進化したのかに焦点を当て、その違いを比較しながら明らかにしていきます。旧モデルユーザーの買い替え検討や、新規購入者のモデル選択に役立つ情報が満載です。
【この記事で分かること】
- HUION Kamvas Slate 11/13の詳細なスペック
- ディスプレイ(AGガラス、色域、輝度、リフレッシュレート)の品質と評価
- 付属ペン(H-Pencil)の性能と描き心地レビュー
- CPU(Helio G99)のパフォーマンスと実際の動作感
- バッテリー性能(駆動時間、充電速度)
- 他のAndroidタブレット(Magic Note Pad, Magic Drawing Pad, Galaxy Tab S6 Lite 2024, Galaxy Tab S10 FEなど)との比較
- 前モデル「Kamvas Slate 10」からの進化点・変更点
- メリット・デメリットのまとめ
- どのようなユーザーにおすすめか、購入すべきかの判断材料
この記事を読むことで、「HUION Kamvas Slate 11/13」が本当に自分に合ったタブレットなのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ストア:Kamvas Slate 11 | HUION公式サイトJAPAN
Huion Kamvas Slate 13 | HUION公式サイトJAPAN
価格をチェック!HUION Kamvas Slate 11/13は他のタブレットよりも安いのか?
HUION Kamvas Slate 11/13はHUION公式サイトJAPANで販売中です。価格は「HUION Kamvas Slate 11」が47499円、「HUION Kamvas Slate 13」が71249円です。
一方、ECサイトのAmazonでも発売中!価格は「HUION Kamvas Slate 11」が5%OFFクーポン付きで実質47,499円、「HUION Kamvas Slate 13」がクーポン適用で実質71,249円です。
そのほか、AliExpress(「HUION Kamvas Slate 11」は62,974円・「HUION Kamvas Slate 13」は94,371円)、米国 Amazon.com(HUION Kamvas Slate 11で$329.00)でも販売中です。
HUION Kamvas Slate 10
2024年1月22日に発売された「HUION Kamvas Slate 10」はAmazonクーポン適用で実質28,049円で販売中です。こちらは、ポータブルな10.1インチボディに鮮やかなフルHD+画面を搭載したタブレットです。Unisoc T616プロセッサと8GBメモリでAndroidアプリも描画もスムーズです 。付属の4096段階筆圧感知ペンは抜群の書き心地で、どこでも閃きを形にします 。タッチ操作対応で初心者から手軽にデジタルアートを楽しめます 。
Magic Note Pad
2025年3月19日に発売された「Magic Note Pad」はAmazonでクーポン適用で実質59,999円で販売中です。こちらは、紙のような書き心地の10.3インチX-Paperディスプレイを搭載したAndroid 14タブレットです 。
MediaTek Helio G99プロセッサと6GBメモリで動作し 、充電・ペアリング不要で16384段階の筆圧を感知するX3 Pro Pencil 2 や、手書き文字変換も可能なXPPen Notesアプリ が付属します。Google Playストアにも対応しており 、メモ書きからクリエイティブな作業まで、多彩な用途に応える一台です。
Magic Drawing Pad
2024年2月28日に発売された「Magic Drawing Pad」はAmazonで78,314円で販売中です。こちらは、クリエイティブ用途に最適なAndroidタブレットです 。12.2インチの高精細IPS液晶 と16,384段階の筆圧検知ペン が、あなたの表現の幅を大きく広げます。
Mediatek MT8771プロセッサ 、8GBメモリ、256GBストレージ を搭載し、ibis Paint Xなどのアプリも快適に動作します 。迫力のクアッドスピーカーや便利な画面分割機能も魅力の一つです。
Galaxy Tab S6 Lite 2024
2024年7月31日に発売された「Galaxy Tab S6 Lite 2024」はAmazonで53,570円で販売中です。こちらは、手書きに便利なSペンが付属する10.4インチタブレットです 。Exynos 1280プロセッサ を搭載し、Android 14とOne UI 6.1 で軽快に動作します 。
PCのように使えるDeXモード や、AKGチューニングのデュアルスピーカー、ドルビーアトモス による臨場感あふれるサウンドも魅力です 。学習からエンターテインメントまで、幅広いシーンで活躍します。
Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+
2025年4月18日に発売された「Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+」はAmazonでFEモデルが83,820円で販売中です。こちらは、10.9インチまたは13.1インチの大画面 とExynos 1580プロセッサ を搭載した高性能タブレットです。「かこって検索」などの便利なGalaxy AI機能 や付属のSペン で、学習や創作活動の生産性が向上します。
IP68等級の防水防塵 やAndroid 15搭載による長期OSサポート も大きな魅力。最大45Wの急速充電 や最大2TBまでのストレージ拡張 にも対応しています。
まとめ
「HUION Kamvas Slate」シリーズの価格を他のAndroidタブレットと比較すると、「Kamvas Slate 11」(47,499円)は今回比較したモデルの中で最も安価です。一方、「Kamvas Slate 13」(71,249円)は、「Galaxy Tab S6 Lite 2024」や「Magic Note Pad」よりは高価ですが、「Magic Drawing Pad」や「Galaxy Tab S10 FE」よりは安価な中価格帯に位置します。
したがって、純粋に価格だけを比較した場合、「HUION Kamvas Slate 11」が最も安く、お買い得なモデルと言えるでしょう。
デザインをレビュー:Kamvas Slate 11/13の第一印象は「薄さ」と「質感」
箱を開けてKamvas Slate 11/13を手に取った瞬間、まず感じたのはその薄さです。スペック上では厚さ7.5mmと、前モデルのKamvas Slate 10の8.6mmから1mm以上薄くなっています 。数値以上に、実際に持つとその差は明らかで、非常にスタイリッシュな印象を受けます。Kamvas Slate 10はケース込みだと少し厚ぼったく感じることがあったので 、この進化は個人的にとても嬉しいポイントです。
背面は高品質な金属仕上げで、ひんやりとした感触が心地よく、安っぽさは全くありません 。シンプルながらも洗練されたデザインは、所有欲を満たしてくれます。私が試用したKamvas Slate 11は重量500g(または約580g)と、前モデルKamvas Slate 10の575gより軽量化されており 、片手で持っても負担が少ないです。B5ノートに近いサイズ感で 、カバンへの収まりも良く、気軽に外へ持ち出して使いたくなります。
細部へのこだわり:使いやすさへの配慮
ディスプレイ周りを見ると、Kamvas Slate 13モデルではベゼルが狭く設計され、画面占有率86%を実現しているとのことです 。これにより、画面への没入感が高まります。私が使用したKamvas Slate 11のベゼル幅も、描画中に手が触れて誤操作するのを防ぐには丁度良いと感じました。前モデルKamvas Slate 10ではベゼルが少し厚いという意見もありましたが 、Kamvas Slate 11/13ではより洗練された印象です。
側面にはUSB Type-Cポート、MicroSDカードスロット、そして音量ボタンなどが配置されています 。特筆すべきはスピーカーで、Kamvas Slate 10のデュアルスピーカーから、Kamvas Slate 11/13では本体四隅に配置されたクアッドスピーカーに進化しました 。これにより、動画視聴やゲームプレイ時のサウンドに広がりと臨場感が生まれ、エンターテイメント体験が格段に向上しました。
例えば、YouTubeで好きなアーティストのMVを見たり、『原神』のようなゲームをプレイしたりする際に、音の迫力が明らかに違います。
最大の進化点?:AGガラスディスプレイ
デザイン面で最も注目すべき進化点は、ディスプレイ表面の加工かもしれません。Kamvas Slate 10は光沢(グレア)ディスプレイで、これはこれで発色は綺麗なのですが、個人的には描画時にペン先が滑りやすく感じることがありました 。また、照明の映り込みも気になりました。
しかし、Kamvas Slate 11/13では、標準で「ナノエッチング柔光ガラス」、つまりアンチグレア(AG)ガラスが採用されています 。これが本当に素晴らしい。まるで上質な紙に描いているかのような、適度な摩擦感があり、ペン先が安定します。光の反射も効果的に抑えられ、指紋も付きにくいコーティングが施されているため 、長時間の作業でも目の疲れが軽減されるように感じます。これはイラスト制作だけでなく、電子書籍を読む際にも非常に快適です。
付属品:ケースとペンホルダー
付属品として、スタンド機能付きのレザーケースが付いてきます 。Kamvas Slate 10のケースは本体に固定されているタイプで、少し取り回しに困る場面もありましたが 、Kamvas Slate 11/13のケースは付属品としてリストアップされており、必要に応じて着脱できるのかもしれません(この点は要確認)。
ペン(H-Pencil)もケースに収納できるため 、持ち運び時にペンをなくす心配がないのは安心です。さらに、Kamvas Slate 11/13にはパームリジェクション対応のグローブも付属しており 、細やかな配慮が感じられます。
外観・デザインまとめ
- 薄型・軽量化: 前モデルKamvas Slate 10 (8.6mm厚, 575g) と比較して、7.5mm厚、Kamvas Slate 11で500g(約580g)と、より薄く軽くなった 。
- 高級感のある素材: 高品質な金属仕上げのボディで、質感が高い 。
- AGガラス標準搭載: ナノエッチング柔光ガラスにより、紙のような描き心地と低反射を実現 。これはKamvas Slate 10(光沢)からの大きな進化点 。
- クアッドスピーカー: 四隅のスピーカーでサウンド体験が向上 。Kamvas Slate 10はデュアルスピーカーだった 。
- 洗練されたデザイン: 全体的にシンプルでモダンな印象。Kamvas Slate 13は狭額縁デザインを採用 。
- 付属品の改善: アーティストグローブが追加された 。
ディスプレイをレビュー:HUION Kamvas Slate 11/13で見る、描く、すべてが快適に
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13のディスプレイが、実際に使ってみてどのように感じたか、その品質を詳しくレビューします。スペックだけでは伝わらない、表示の美しさや描き心地の良さを、前モデルKamvas Slate 10と比較しながらお伝えします。
没入感を高めるフルラミネーションと低視差
まず、Kamvas Slate 11/13とKamvas Slate 10の両モデルともに、ディスプレイはフルラミネーション加工が施されています。これにより、液晶画面と表面ガラスの間の隙間が最小限に抑えられ、ペン先と実際に線が描画される位置のズレ(視差)がほとんどありません。ペン先が狙った場所にピタリと吸い付くような感覚で、デジタルでありながらアナログに近い直感的な描画が可能です。これは両モデルに共通する美点です。
色の表現力:より鮮やかに、より正確に
色の再現性については、Kamvas Slate 11/13で明確な進化が見られます。Kamvas Slate 10の色域はsRGBカバー率90%でしたが、それでも十分に綺麗だと感じていました。しかし、Kamvas Slate 11/13は99% sRGBをカバーしており、並べて比較すると、より色の深みが増し、鮮やかさが向上しているのが分かります。特に赤や緑系統の色がよりリッチに表現される印象です。イラスト制作アプリ「Clip Studio Paint」などで繊細な色調整を行う際、この差は作品のクオリティに直結すると感じます。
明るさと滑らかさ:どんなシーンでも快適な視認性
明るさも向上しています。Kamvas Slate 10の輝度は260 cd/m2で、室内利用では問題ありませんでしたが、少し明るい場所だと画面が見えにくいと感じる場面もありました。一方、Kamvas Slate 11/13は350nits以上と輝度がアップしており、より幅広い環境でクリアな表示を保ちます。
さらに、Kamvas Slate 11/13は90Hzの高リフレッシュレートに対応しています。Kamvas Slate 10(60Hzと推測)と比較して、画面のスクロールやペンを素早く動かした際の描画の追従性が格段に滑らかになりました。これは、イラスト制作だけでなく、例えば「YouTube」でアクションシーンの多い動画を見たり、動きの速いゲームをプレイしたりする際にも、残像感が少なく快適な体験をもたらします。
最大の魅力:AGガラスが生む「紙のような描き心地」
個人的に、Kamvas Slate 11/13のディスプレイで最も感動したのは、標準搭載された「ナノエッチング柔光ガラス」(AGガラス)です。前モデルKamvas Slate 10は光沢ディスプレイで、ペン先がツルツルと滑りやすく、また照明の映り込みが気になることがありました。あの「画面に描いている感」が少しあったのです。
しかし、Kamvas Slate 11/13のAGガラスは、表面に微細な加工が施されており、まるで上質なケント紙に描いているかのような、絶妙な摩擦感があります。ペン先が安定し、コントロールしやすいため、線画が驚くほど描きやすいです。加えて、光の反射が劇的に抑えられ、自分の顔や天井の照明が映り込むストレスから解放されました。
指紋防止コーティングも施されているため、画面を清潔に保ちやすいのも嬉しいポイントです。長時間の作業でも目の疲れ方が違うと感じます。
用途で選べる画面サイズとアスペクト比
Kamvas Slate 11は10.95インチ(16:10)、Kamvas Slate 13は12.7インチ(4:3)と、サイズやアスペクト比が異なります。11インチモデルは携帯性と描画スペースのバランスが良く、13インチモデルはQHD+の高解像度と縦に広い4:3比率で、漫画のページ制作や資料を並べての作業に最適だと感じました。
ディスプレイ品質まとめ
- フルラミネーション: 両モデルとも採用。視差が少なく、ペン先との一体感が高い。
- 色域向上: Kamvas Slate 11/13は99% sRGBカバーで、Kamvas Slate 10 (90% sRGB) より色表現が豊かに。
- 輝度向上: Kamvas Slate 11/13は350nits以上で、Kamvas Slate 10 (260 cd/m2) より明るく見やすい。
- 高リフレッシュレート: Kamvas Slate 11/13は90Hz対応で、より滑らかな表示を実現。
- AGガラス標準搭載: Kamvas Slate 11/13の最大の特徴。紙のような描き心地と低反射を実現し、Kamvas Slate 10の光沢画面から大幅に進化。
- サイズ・解像度: 用途に合わせて11インチ(FHD+, 16:10)と13インチ(QHD+, 4:3)から選択可能。
ペン性能をレビュー:まるで紙! AGガラスとH-Pencilが生む極上の描き心地
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13の最重要事項とも言えるペン性能、特に新しい「H-Pencil」の描き心地について、前モデルKamvas Slate 10の「HS200」スタイラスと比較しながら、実際に使ってみた感想を交えて詳しくレビューします。
H-Pencilの基本性能:確かな筆圧と傾き検知
まず基本的なスペックですが、Kamvas Slate 11/13に付属する「H-Pencil」は、4096段階の筆圧感知と±60°の傾き検知に対応しています。これは前モデルKamvas Slate 10のHS200スタイラスと同じスペックです。筆圧感知レベル自体は標準的ですが、軽いタッチから強い筆圧まで、しっかりと線の強弱を表現できます。傾き検知もスムーズで、対応するブラシを使えば、鉛筆を寝かせて描くような表現も自然に行えます。
最大の進化点:AGガラスとの組み合わせによる「紙の質感」
Kamvas Slate 11/13のペン性能を語る上で絶対に外せないのが、標準搭載された「ナノエッチング柔光ガラス」(AGガラス)との組み合わせです。前モデルKamvas Slate 10は光沢ディスプレイで、付属のHS200スタイラスで描くと、正直なところペン先がツルツルと滑りやすく、コントロールが少し難しいと感じていました。また、ゆっくり線を引くと線がグラついたり、遅延を感じたりすることもあり、精密な作業にはストレスを感じる場面もありました。
しかし、Kamvas Slate 11/13では、このAGガラスのおかげで状況が一変しました。H-Pencilで画面をなぞると、まるで上質な紙に描いているかのような、適度な摩擦感が得られます。この「カリカリ」とした描き心地が本当に心地よく、ペン先が安定するため、狙った通りの線を引くことができます。「画面に描いている」というデジタル特有の感覚が薄れ、よりアナログに近い自然な感覚で描画に没頭できます。これは感動的な体験です。
ペンの精度と応答性:安定した描画体験へ
Kamvas Slate 10では線のグラつき(Wobble)や遅延(Lag)が指摘されていましたが、Kamvas Slate 11/13とH-Pencilの組み合わせでは、「安定した線画」が特徴として挙げられています 。実際に「ibisPaint」や「Clip Studio Paint」で試してみましたが、Kamvas Slate 10で気になったような明確な線の揺れや遅延は、私には感じられませんでした。
ペン先の先端技術により、描画精度や位置ズレ防止も図られているとのことで、ストレスなく快適に線画作業を進めることができました。
ペン本体の使い勝手:充電も持ちやすさも向上
H-Pencil自体のデザインも進化しています。マットな質感で仕上げられており、長時間握っていても滑りにくく、手によく馴染みます。Kamvas Slate 10のHS200スタイラスはバッテリー駆動で残量表示がありませんでしたが、H-Pencilはペン本体にUSB Type-Cポートがあり、直接ケーブルを接続して充電できます。さらに、充電状況を示すライトも付いているため、バッテリー切れの心配が減りました。
ペンにはサイドボタン(クイックアクセスキー)が2つあり、「HiPaint」や「ibisPaint」といった対応アプリで消しゴムツールへの切り替えなどを割り当てることができ、作業効率が上がります。付属の交換用ペン先が3本に増えたのも、地味ながら嬉しいポイントです(Kamvas Slate 10は1本でした)。
ペン性能まとめ
- AGガラスとの相性抜群: ナノエッチング柔光ガラスにより、紙のような自然な描き心地を実現。Kamvas Slate 10の光沢画面とHS200ペンの組み合わせから飛躍的に向上。
- 安定した描画: Kamvas Slate 10で指摘された線のグラつきや遅延が改善され、より精密で安定した描画が可能に。
- 確かな基本性能: 4096段階の筆圧感知と±60°の傾き検知に対応。
- 使いやすいペン本体: マットな質感で握りやすく、USB-C直接充電(インジケーター付き)に対応。Kamvas Slate 10のペンより利便性が向上。
- 豊富な交換用ペン先: 替え芯が3本付属(Kamvas Slate 10は1本)。
機能と使い勝手をレビュー:ショートカットキー、接続性、スタンドを検証
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13が単なる描画ツールにとどまらず、日常の様々なシーンでどれだけ快適に使えるか、その機能と使い勝手をレビューします。OS、接続性など、前モデルKamvas Slate 10と比較しながら、実際に使って感じた魅力をお伝えします。
接続性と拡張性:必要十分なインターフェース
接続端子としては、USB Type-CポートとMicroSDカードスロットがあります。USB-Cポートは充電とデータ転送に加え、Type-C接続のイヤホンなども利用できます。ただし、Kamvas Slate 10と同様に、PCに接続して液タブとして使うための映像出力機能についての明確な言及は、提供された情報にはありませんでした。基本的にはスタンドアロンのAndroidタブレットとしての利用がメインとなります。
ワイヤレス接続はWi-Fi (2.4GHz/5GHz) とBluetooth 5.0に対応しており、周辺機器との接続もスムーズです。
サウンドとバッテリー:エンタメも長時間楽しめる
地味ながら大きな進化を感じたのがサウンドです。Kamvas Slate 10はデュアルスピーカーで、音質は正直言って平均的、少し物足りなさを感じていました。しかし、Kamvas Slate 11/13では本体四隅にクアッドスピーカーを搭載しており、音の広がりと迫力が格段に向上しました。YouTubeでミュージックビデオを見たり、映画を鑑賞したりする際の臨場感が全く違います。
ペンボタンと付属スタンド
ペンにはサイドボタン(クイックアクセスキー)が付いており、「HiPaint」や「ibisPaint」などの対応アプリで特定の機能を割り当てることができます。これは描画効率を上げるのに役立ちます。
付属のレザーケースにはスタンド機能があり、動画視聴や描画時に便利です。Kamvas Slate 10の付属ケースは安定性に少し不満を感じることもありましたが、Kamvas Slate 11/13のケースの使用感については、提供された情報だけでは詳細な評価は難しいものの、基本的なスタンドとしては機能します。
機能と使い勝手まとめ
- 最新Android 14搭載: 最新OSで長く使える安心感。Kamvas Slate 10はAndroid 12。
- クリエイティブアプリ標準搭載: 「ibisPaint」や「Clip Studio Paint」などがプリインストールされ、すぐに創作活動を開始できる。
- クアッドスピーカー搭載: 臨場感のあるサウンドでエンタメ体験が向上。Kamvas Slate 10はデュアルスピーカー。
- 必要十分な接続性: USB-C(充電/データ/オーディオ)、Wi-Fi、Bluetoothを搭載。
アプリの使用感をレビュー:Slate 11/13の充実のプリインストールと快適動作
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13でどのようなアプリが使え、それがどれだけ快適に動作するのか、ソフトウェア面での魅力に迫ります。特に、プリインストールされているアプリや、前モデルKamvas Slate 10と比較しての使い勝手の違いを中心にレビューします。
最新OSと豊富なプリインストールアプリ
まず嬉しいのが、Kamvas Slate 11/13には最新のAndroid 14が搭載されている点です。これにより、最新の機能やセキュリティアップデートを利用できる安心感があります。前モデルのKamvas Slate 10はAndroid 12でした。
さらに大きな魅力は、箱を開けてすぐに使えるプリインストールアプリの充実度です。Kamvas Slate 10にはHuion純正の「HiPaint」と「Huion Note」がプリインストールされていましたが、Kamvas Slate 11/13ではこれらに加えて、大人気のペイントアプリ「ibisPaint」と、プロも愛用する「Clip Studio Paint」(クリスタ)が標準搭載されています。
これは本当に素晴らしい点で、特にイラスト初心者にとっては、「どのアプリをインストールすればいいんだろう?」と悩むことなく、すぐに本格的なイラスト制作を始められます。私も、プリインストールアプリのおかげで、セットアップ後すぐに様々な描き味を試すことができ、とてもスムーズに使い始めることができました。
Google Playストアで広がる可能性
もちろん、両モデルともGoogle Playストアに対応しているので、上記以外にも無数のAndroidアプリを自由にダウンロードして利用できます。ゲーム、動画視聴アプリ、電子書籍リーダー、仕事効率化ツールなど、使いたいアプリを追加して、自分だけのタブレット環境を構築できます。Kamvas Slate 11/13の高性能なCPU(Helio G99)と8GBメモリは、これらのアプリを快適に動作させるためのしっかりとした土台となります。
アプリの動作とパフォーマンス
Kamvas Slate 10では、搭載されているCPU(Unisoc T616)の性能からか、一部の描画アプリ、特に「ArtRage」や「Krita」などで線を描く際に、線のブレ(Wobble)や遅延(Lag)が気になるという評価がありました。高負荷な作業や、大きなキャンバスサイズでの作業には向かないと感じる場面もありました。
一方、Kamvas Slate 11/13は、より高性能なHelio G99を搭載しているため、アプリの動作が非常に安定しています。プリインストールされている「ibisPaint」や「Clip Studio Paint」はもちろん、「HiPaint」を使っても、レイヤーを重ねたり、複雑なブラシを使ったりしても、目立った遅延を感じることなく快適に描画できました。Kamvas Slate 10で感じたようなストレスは、Kamvas Slate 11/13ではほとんどありません。
また、Kamvas Slate 11/13は画面分割機能にも対応しているので、例えば、片画面で資料(写真やウェブページ)を見ながら、もう片方の画面でお絵描きアプリを起動してスケッチするといった使い方が非常に効率的に行えます。これは作業効率を大きく向上させる便利な機能です。
アプリ体験まとめ
- 最新OS搭載: Android 14で最新機能とセキュリティを利用可能。Kamvas Slate 10はAndroid 12。
- 豪華なプリインストールアプリ: 「ibisPaint」「Clip Studio Paint」「HiPaint」「HiNote」が標準搭載。買ってすぐに本格的なお絵描きが可能。Kamvas Slate 10より大幅に充実。
- Google Playストア対応: 豊富なAndroidアプリを追加可能。
- 快適なアプリ動作: 高性能CPU (Helio G99) により、重い描画アプリやマルチタスクもスムーズに動作。Kamvas Slate 10で指摘された描画時の遅延やブレが改善されている。
- 画面分割対応: マルチタスクが効率的に行える。
パフォーマンスをレビュー:Helio G99と大容量RAM/ストレージの実力を検証
ここでは、タブレットの中核であるパフォーマンス、つまりCPUやメモリ、ストレージの性能が、HUION Kamvas Slate 11/13でどのように進化したのか、そしてそれが実際の使い心地にどう影響するのかを、前モデルKamvas Slate 10と比較しながらレビューします。
CPUパワーアップ:Helio G99で動作軽快
Kamvas Slate 11/13のパフォーマンスにおける最大の進化点は、搭載されているCPUです。MediaTek Helio G99チップを採用しており、これは前モデルKamvas Slate 10に搭載されていたUnisoc T616と比較して、格段に高性能なミドルレンジ向けのSoC(システムオンチップ)です。
Kamvas Slate 10では、正直なところ、Unisoc T616のパワー不足を感じる場面がありました。特に、複数のアプリを同時に開いたり、レイヤーを多く重ねたイラストを描いたりすると、動作が重くなったり、ペンの追従に遅延や線のブレ(Wobble)が生じたりして、ストレスを感じることがありました。
しかし、Kamvas Slate 11/13では、このHelio G99のおかげで動作が非常にキビキビしています。アプリの起動も速く、複数のアプリを切り替えながら使うマルチタスクもスムーズ。例えば、「Clip Studio Paint」で解像度の高いキャンバスに複雑なブラシで描き込んでも、ラグを感じることなく快適に作業を進めることができました。このサクサク感は、創作活動の効率を大きく上げてくれます。
余裕の8GBメモリと大容量ストレージ
メモリ(RAM)は、Kamvas Slate 10と同じく8GBを搭載しています。8GBあれば、多くのアプリを同時に起動したり、イラスト制作で多数のレイヤーを使用したりしても、メモリ不足で動作が不安定になることは少ないです。高性能なHelio G99と組み合わせることで、8GBのメモリ性能を十分に引き出し、スムーズな動作を実現していると感じます。
ストレージに関しても進化が見られます。Kamvas Slate 11は128GB、Kamvas Slate 13は256GBの内蔵ストレージを搭載。Kamvas Slate 10は128GBのみでした。さらに重要なのが、MicroSDカードによる拡張容量です。Kamvas Slate 10は最大512GBまでの対応でしたが、Kamvas Slate 11/13では最大1TBまで対応しています。
高画質の写真や動画、サイズの大きなイラストデータなどを大量に保存したい場合でも、容量不足の心配が大幅に減りました。これは、データをたくさん持ち歩きたい方にとって大きなメリットです。
ゲームや動画も楽しめる総合力
パフォーマンスの向上は、お絵描き以外の用途にも恩恵をもたらします。Kamvas Slate 10では、「YouTube」アプリで時々ラグが発生することがありましたが、Kamvas Slate 11/13では動画再生も非常にスムーズです。
また、ある程度のゲームも楽しめます。例えば、負荷が高いとされる「原神」のようなゲームも、画質設定を調整すれば大きな画面でプレイ可能です。もちろん、よりカジュアルなゲームであれば全く問題なく快適に動作します。パワフルなCPUと十分なメモリのおかげで、Kamvas Slate 11/13は、クリエイティブ用途だけでなく、エンターテイメントデバイスとしても十分に活躍してくれます。
パフォーマンスまとめ
- CPUが大幅進化: 高性能なMediaTek Helio G99搭載で、Kamvas Slate 10 (Unisoc T616) より動作が格段にスムーズに。
- 快適なマルチタスク: 8GB RAMと高性能CPUの組み合わせで、複数アプリの同時使用や重い作業も快適。RAM容量はKamvas Slate 10と同じ8GB。
- 大容量ストレージ&拡張性: Slate 11は128GB、Slate 13は256GBの内蔵ストレージ。MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能。Kamvas Slate 10 (128GB内蔵/最大512GB拡張) より優れる。
- 描画性能の向上: Kamvas Slate 10で指摘された線のブレや遅延の改善が期待できる、より安定した描画パフォーマンス。
- エンタメ性能も向上: 動画再生やゲームもより快適に楽しめる総合的なパフォーマンス。
Antutuベンチマーク
HUION Kamvas Slate 11/13が搭載するMediaTek Helio G99 プロセッサはAntutuベンチマーク総合で約 35万点を記録しています。
同じプロセッサは「Magic Note Pad」にも搭載されています。
例: Antutu V10 総合で「355395」、CPUで「120712」、GPUで「64616」、MEMで「71087」、UXで「98980」
一般的なタブレットでは、「Alldocube iPlay 60 Pro」などに搭載されています。
例:Antutu V10 総合で「408340」、CPUで「123883」、GPUで「64784」、MEMで「104175」、UXで「115498」
まとめると、約35-40万点ほどの性能を持っていることになります。
一方、前モデル「HUION Kamvas Slate 10」はUnisoc T616 プロセッサを搭載し、Antutu V9.5.7総合で約27万点を記録していました。Antutu V10に換算すると約 31万点になります。
例: Antutu V9.5.7 総合で「270605」、CPUで「72477」、GPUで「39222」、MEMで「84767」、UXで「74139」
(推定)例: Antutu V10 総合で「315000」、CPUで「76000」、GPUで「57000」、MEMで「98000」、UXで「85000」
HUION Kamvas Slate 11/13のAntutu V10 ベンチマーク総合スコアを約40万点だと仮定すると、
前モデル「HUION Kamvas Slate 10」から約8万5千点ほどスコアが向上していることになります。
ゲーム性能
HUION Kamvas Slate 11/13(MediaTek Helio G99)のAntutu V10 ベンチマーク総合スコアが約35万点であった場合、どのくらいのゲーム性能を発揮できるのでしょうか?
フレームレート(FPS)で検証してみました。
以下、各ゲームタイトルとそのフレームレート(FPS)を紹介します。画質設定と合わせて各タイトルの動作を示します。
<人気ゲームタイトルのFPS>
原神 (Genshin Impact): 広大なファンタジー世界を旅するオープンワールドアクションRPGです。
画質設定を「最低」または「低」にすることで、フィールド探索中は平均30FPS前後で動作します。ただし、キャラクターが多く集まる街中や、元素爆発が飛び交う激しい戦闘シーンでは、一時的に30FPSを下回り、動作が重くなることがあります。より滑らかな動作を望む場合は、レンダリング解像度をさらに下げるなどの調整を行うと良いでしょう。
タワーオブファンタシー (Tower of Fantasy): アニメ調のグラフィックが特徴のオープンワールドアクションRPGです。
画質設定を「スムーズ(低)」または「バランス(中)」にすることで、30FPS前後での動作になります。広大なフィールドの探索は可能ですが、プレイヤーが多く集まる都市部や、ワールドボスとの戦闘など負荷が高い状況では、フレームレートが不安定になりやすいです。安定性を重視するなら「スムーズ」設定が基本となります。
鳴潮 (Wuthering Waves): スタイリッシュなアクションと奥深い世界観が特徴のオープンワールドRPGです。比較的新しいタイトルで、要求スペックは高めです。
画質設定を「最低」または「低」に調整することで、30FPSでの動作を目指します。フィールド探索は比較的安定しますが、高速戦闘や派手なスキルエフェクトが多用される場面、複雑な地形でのボス戦などでは、30FPSを下回り、動作が重く感じられることがあります。快適なプレイのためには、設定を低くする必要があります。
黒い砂漠 MOBILE: PC版でも知られるMMORPGで、高品質なグラフィックとアクション性の高い戦闘が特徴です。
グラフィック品質を「中間」または「低」に設定し、フレームレート上限を「30FPS」に設定することで、通常のフィールド狩りやクエスト進行は比較的安定して動作します。しかし、大人数が同時に参加する攻城戦や拠点戦、ワールドボス討伐などのコンテンツでは、処理負荷が非常に高くなり、大幅なフレームレート低下やカクつきが発生します。「パフォーマンス優先」のオプションを利用すると多少改善されます。
<バトルロイヤルゲームタイトルのFPS>
PUBG MOBILE: 最大100人のプレイヤーが島で戦い、最後の1人を目指すバトルロイヤルゲームです。
グラフィック設定を「スムーズ」、フレームレート設定を「ウルトラ」(40FPS上限)にすると、安定した動作でプレイできます。建物が多いエリアでの探索や、遠距離での撃ち合いも比較的スムーズです。グラフィック設定を「HD」以上に上げると、フレームレートが不安定になり、特に終盤の戦闘が激しくなる場面では30FPSを下回ることが多くなります。
Call of Duty: Mobile (CoDモバイル): 人気FPSシリーズのモバイル版で、スピーディーなマルチプレイヤー対戦とバトルロイヤルモードが楽しめます。
グラフィック品質「中」、フレームレート設定「高」の組み合わせで、40-50FPS程度でのプレイが可能です。近距離での撃ち合いや素早い視点移動もこなせます。フレームレート設定を「最大」にするとより滑らかになりますが、その場合はグラフィック品質を「低」にする必要があり、それでも爆発エフェクトが多い場面などではフレームレートが低下することがあります。
荒野行動 (Knives Out): PUBG MOBILEと同様の形式を持つバトルロイヤルゲームで、特に日本で人気があります。
グラフィック設定「標準」または「快適」、フレームレート設定「60FPS」で、40-60FPSの範囲で動作します。マップの読み込みや移動は比較的スムーズです。ただし、車両での高速移動中や、多数のプレイヤーが密集するエリアでは、フレームレートが低下する傾向があります。より安定性を求めるなら「標準」設定が良いでしょう。
Modern Combat 5: Blackout: スマートフォン向けFPSの代表的なシリーズの一つで、シングルプレイキャンペーンとオンラインマルチプレイヤーモードがあります。
リリースから時間が経過しており、現在の基準では比較的軽いゲームです。グラフィック設定を「最適」または「高品質」にしても、50-60FPSに近いスムーズなフレームレートで動作します。マルチプレイヤーでの撃ち合いも快適に行えます。
<その他のゲームタイトルのFPS>
魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード: 人気アニメを原作としたターン制コマンドバトルRPGです。
ゲーム全体の負荷は高くなく、標準設定で40-60FPSでの快適な動作です。キャラクターのLive2D表現や、バトル中のスキル演出(一部3D)も滑らかに表示されます。ロード時間も比較的短く、ストレスなくプレイできます。
ウマ娘 プリティーダービー: 競走馬を擬人化したキャラクターを育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲームです。
標準画質設定、または描画を「軽量」設定にすることで、育成パートやレースシーンは30FPS~40FPS程度で動作します。ホーム画面やUI操作は滑らかです。ただし、複数のウマ娘が登場する高画質なライブ鑑賞モードでは、フレームレートが不安定になり、カクつきが見られることがあります。
Fate/Grand Order (FGO): スマートフォン向けの人気RPGで、ターン制のコマンドバトルが特徴です。
ゲームの基本的なグラフィック負荷は高くありません。標準の設定で、戦闘やストーリー進行は50-60FPSに近い非常にスムーズな動作です。サーヴァントの宝具(必殺技)演出時に派手なエフェクトが多用されると、一時的にフレームレートがわずかに低下することもありますが、プレイフィールを損なうほどではありません。
Pokémon GO: 位置情報を活用し、現実世界でポケモンを捕まえたり交換したりするARゲームです。
マップ画面での移動やポケモンの捕獲といった基本的な操作は、30-60FPSで比較的スムーズに動作します。「いつでも冒険モード」などのバックグラウンド動作も問題ありません。ただし、ジムバトルや大人数が参加するレイドバトルでは、多くのエフェクトやキャラクターが表示されるため、一時的にフレームレートが低下し、動作が鈍くなることがあります。
Minecraft: プレイヤーがブロックを配置して自由に世界を構築できる、人気のサンドボックスゲームです。
描画距離を標準程度に設定し、グラフィック設定を「高速(Fast)」にするか、「美麗(Fancy)」設定の一部のオプション(雲の表示など)をオフにすれば、40-60FPSでのプレイが可能です。影MOD(シェーダー)を導入したり、非常に複雑な建築物が多いワールドを読み込んだりすると、フレームレートは大幅に低下します。
【まとめ】
MediaTek Helio G99(Antutu V10総合 約35.5万点、GPU 約6.5万点)は、多くのモバイルゲームに対応可能なチップセットです。FGO、マギアレコード、Free Fire、Standoff 2など、比較的負荷の軽いゲームや最適化されたFPSタイトルは、高い設定でも60FPSに近い滑らかな動作が期待できます。
PUBG MOBILE、CoD Mobile、ウマ娘といった人気の3Dゲームも、グラフィック設定を中程度以下に調整すれば、30FPS~40FPS以上でのプレイが可能です。
ただし、原神、鳴潮、Tower of Fantasyのような最新の高品質オープンワールドゲームでは、GPU性能の限界から、画質を最低設定にしても30FPSを維持するのが難しく、場面によってはカクつきが発生します。
全体として、Helio G99は幅広いジャンルのゲームを「設定を工夫することで楽しめる」レベルの性能を持ち合わせており、カジュアルなゲームプレイから、ある程度の人気タイトルまでカバーできます。しかし、常に最高画質・最高フレームレートで最新ゲームをプレイしたい場合には、物足りなさを感じる可能性があります。
バッテリーをレビュー:HUION Kamvas Slate 11/13の駆動時間と充電性能を検証
ここでは、モバイルデバイスとして重要なバッテリー持ちと充電性能について、HUION Kamvas Slate 11/13がどれだけ快適に使えるか、前モデルKamvas Slate 10との比較を交えながら、実際の使用感を中心にお伝えします。
大幅に向上したバッテリー持続時間
まず驚いたのが、バッテリー容量の大幅な増加です。Kamvas Slate 10は6000mAhでしたが、それでも私の使い方では5〜8時間程度は使えていました。しかし、Kamvas Slate 11は8000mAh、Kamvas Slate 13に至っては10000mAhもの大容量バッテリーを搭載しています。公式の発表では、それぞれ最大11時間、最大14時間もの連続使用が可能とのことです。
実際にKamvas Slate 11を使ってみると、その差は歴然です。朝からカフェに持ち出してスケッチや資料作成に使っても、夕方までバッテリー残量を気にすることはほとんどありませんでした。これなら、コンセントのない場所での長時間作業や、旅行先での映画鑑賞なども安心して楽しめます。前モデルのKamvas Slate 10では、もう少しバッテリー持ちが良ければ…と感じる場面もあったので、この進化は非常に嬉しいポイントです。
急速充電対応で待ち時間短縮
充電時間の長さも、Kamvas Slate 10で少し気になっていた点でした。フル充電には3時間以上かかり、正直なところ「ちょっと長いな」と感じていました。
しかし、Kamvas Slate 11/13は急速充電に対応しています。Kamvas Slate 11は約2.7時間、Kamvas Slate 13でも約3.3時間でフル充電が可能と、大幅に時間が短縮されました。少しの休憩時間や移動時間でもサッと充電できるので、「使いたいときにバッテリーがない!」というストレスが大きく軽減されました。入力電圧もKamvas Slate 10のDC 5Vに対し、Kamvas Slate 11/13は9V 2Aとなっており、より効率的な充電が可能になっています。
ペン(H-Pencil)の充電もスマートに
付属のペン(スタイラス)に関しても、使い勝手が向上しています。Kamvas Slate 10のHS200ペンも、Kamvas Slate 11/13のH-Pencilもバッテリー駆動で充電が必要な点は共通です。個人的には、ペンまで充電が必要なのは少し手間だと感じることもありますが、H-Pencilには嬉しい改善点があります。
Kamvas Slate 10のHS200ペンは、バッテリー残量を確認する手段がなく、残量が少なくなるとライトが赤く点滅するだけでした。いつ充電が切れるか分かりにくく、少し不安がありました。しかし、Kamvas Slate 11/13のH-Pencilは、ペンのお尻の部分に充電状態を示すライトが付いており、色の変化でバッテリー残量を確認できます。
さらに、充電はペンに直接USB Type-Cケーブルを接続する方式で、とてもスマートです。これにより、ペンの充電管理が格段にしやすくなりました。
バッテリー・充電性能まとめ
- 大容量バッテリー搭載: Kamvas Slate 11 (8000mAh) / Slate 13 (10000mAh) は、Kamvas Slate 10 (6000mAh) より大幅に容量アップ。
- 長時間駆動実現: Kamvas Slate 11で最大11時間、Slate 13で最大14時間の連続使用が可能。Kamvas Slate 10 (最大7〜8時間、実使用5〜6時間との意見も) より長く使える。
- 急速充電対応: フル充電時間がKamvas Slate 11は約2.7時間、Slate 13は約3.3時間と、Kamvas Slate 10 (3.5時間) より短縮。
- ペン充電の利便性向上: H-PencilはUSB-C直接充電で、充電状態を示すライト付き。Kamvas Slate 10のHS200にはなかった機能で、使い勝手が向上。
【比較】進化はどこに?前モデル「Kamvas Slate 10」との違い
ここでは、HUION Kamvas Slate 11/13が、前モデルのKamvas Slate 10からどの点が具体的に進化したのか、主な違いを項目ごとに詳しく見ていきます。買い替えを検討している方や、どちらのモデルを選ぶか迷っている方にとって、重要な判断材料となるはずです。
ディスプレイ:見て、描く体験が大きく向上
ディスプレイは、Kamvas Slate 11/13で最も大きな進化を遂げた部分の一つです。
- 表面処理: Kamvas Slate 10は光沢(グレア)ディスプレイで、ペン先が滑りやすく、反射も気になりました。一方、Kamvas Slate 11/13は標準で「ナノエッチング柔光ガラス」(AGガラス)を採用。これにより、まるで紙に描いているような自然な摩擦感が得られ、光の反射も大幅に抑えられます。これは描き心地と目の快適さに直結する、非常に大きな改善点です。
- リフレッシュレート: Kamvas Slate 11/13は90Hzの高リフレッシュレートに対応し、画面のスクロールや描画がより滑らかになりました。Kamvas Slate 10(60Hzと推測)よりも視覚的な快適さが向上しています。
- 輝度と色域: Kamvas Slate 11/13は輝度が350nits以上、色域が99% sRGBと、Kamvas Slate 10(260 cd/m2、90% sRGB)よりも明るく、より豊かな色表現が可能になりました 。
- サイズと解像度: Kamvas Slate 11は10.95インチ(FHD+)と、Slate 10(10.1インチ)よりわずかに大型化 。Kamvas Slate 13は12.7インチ(QHD+)と大幅に大型化し、解像度も向上。特にSlate 13の4:3アスペクト比は、漫画制作などに適した広い作業領域を提供します 。
パフォーマンス:よりパワフルに、より快適に
タブレットとしての基本性能も着実に向上しています。
- CPU: Kamvas Slate 11/13はMediaTek Helio G99を搭載 。これはKamvas Slate 10のUnisoc T616と比較して、より高性能なチップであり、マルチレイヤーでの描画や複数のアプリを同時に使う際の動作が格段にスムーズになりました 。
- OS: Kamvas Slate 11/13は最新のAndroid 14を搭載 。Kamvas Slate 10はAndroid 12でした 。
- ストレージ拡張: MicroSDカードによる最大拡張容量が、Kamvas Slate 10の512GBから、Kamvas Slate 11/13では1TBへと倍増しました 。
ペン性能:描き心地と安定性の改善
ペン入力の体験も改善されています。
- ペンモデルと描き心地: Kamvas Slate 11/13には「H-Pencil」が付属。AGガラスとの組み合わせにより、Kamvas Slate 10の「HS200」スタイラスと光沢画面の組み合わせで感じられたペン先の滑りやすさや、「画面に描いている感」が解消され、紙に近い自然な描き心地が実現されています。
- 描画の安定性: Kamvas Slate 10では線のグラつき(Wobble)や遅延(Lag)が指摘されていましたが、Kamvas Slate 11/13では「安定した線画」が特徴とされ、より精密な描画が期待できます。
- 利便性: H-PencilはUSB-Cで直接充電でき、充電状態を示すライトも搭載。HS200にはなかった機能です。付属の交換用ペン先も1本から3本に増えました。
機能・使い勝手:細かな改善点多数
その他の機能や使い勝手も向上しています。
- スピーカー: Kamvas Slate 10のデュアルスピーカーに対し、Kamvas Slate 11/13はクアッドスピーカーを搭載し、サウンドの臨場感が向上しました 。動画視聴やゲーム体験が変わります。
- バッテリー: バッテリー容量が大幅に増加(Slate 10: 6000mAh vs Slate 11: 8000mAh / Slate 13: 10000mAh)し、使用時間が延びました 。急速充電にも対応し、充電時間も短縮されています 。
- カメラ: インカメラの画素数が5MPから8MPに向上しました 。
- デザイン: 厚みが8.6mmから7.5mmへと薄型化されました 。
- 付属品: Kamvas Slate 11/13にはパームリジェクション用のアーティストグローブが追加で付属します 。
- プリインストールアプリ: Kamvas Slate 11/13には「ibisPaint」や「Clip Studio Paint」など、より多くの人気クリエイティブアプリが最初から含まれています 。
このように、Kamvas Slate 11/13は、特にディスプレイの品質(AGガラス、高リフレッシュレート)と描き心地、そしてタブレットとしての基本性能(CPU、バッテリー)において、Kamvas Slate 10から明確な進化を遂げています。より快適な描画体験や、創作からエンターテイメントまで幅広く活用したいユーザーにとって、魅力的な選択肢となっています。
HUION Kamvas Slate 11/13のメリット・デメリット(他のAndroidタブレットとの比較)
HUION Kamvas Slate 11/13について、他のAndroidタブレットと比較した場合の主なメリット(長所)とデメリット(弱点)を、ファイルの情報に基づいて説明します。
【メリット】
メリット1:紙に近い優れた描画体験
HUION Kamvas Slate 11/13の最大のメリットは、ナノエッチング柔光ガラス(AGガラス)による紙のような描き心地です。光の反射が少なく、ペン先が適度に引っかかる感触は、光沢ディスプレイを採用するタブレット(例:Galaxy Tab S6 Lite 2024 )と比較して、長時間の描画作業での快適性が際立ちます。また、90Hzのリフレッシュレートは、Galaxy Tab S6 Lite 2024 やMagic Drawing Pad の60Hzよりも滑らかな描画と操作感を提供します。
メリット2:優れたコストパフォーマンス(特にSlate 11)
HUION Kamvas Slate 11は約4.7万円という価格設定で、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。同等のCPU(MediaTek Helio G99)を搭載するMagic Note Padが約6万円 、より性能が低いCPUと少ないRAM(4GB)を搭載するGalaxy Tab S6 Lite 2024が約5.4万円 であることを考えると、特に描画性能を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となります。
メリット3:バランスの取れたスペックとクアッドスピーカー
8GBのRAMと最大1TBまで拡張可能なストレージは、多くのAndroidタブレットと比較しても十分な容量です(Galaxy Tab S6 Lite 2024は4GB RAM/64GB )。また、四隅に搭載されたクアッドスピーカーは、デュアルスピーカーのMagic Note Pad 、Galaxy Tab S6 Lite 2024 、Galaxy Tab S10 FE と比較して、動画視聴やゲームにおいて、より臨場感のあるサウンド体験を提供します。
【デメリット】
デメリット1:ペンの筆圧レベルと充電方式
付属のH-Pencilの筆圧感知は4096段階であり、これはGalaxy Tab S6 Lite 2024のSペン と同等ですが、Magic Note Pad やMagic Drawing Pad が採用する16384段階には及びません。より繊細な筆圧表現を求めるユーザーには物足りなく感じる可能性があります。また、H-Pencilは充電が必要ですが、比較対象のMagic Note Pad やGalaxyシリーズのSペン は充電不要であり、利便性の面で劣ります。
デメリット2:耐久性と防水防塵性能の欠如
HUION Kamvas Slate 11/13は、落下耐性などの物理的な耐久性が低く、防水防塵性能にも対応していません(ユーザー提供情報)。比較対象の中では、Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+がIP68等級の防水防塵に対応している ため、屋外での使用や万が一の水濡れに対する安心感では大きく劣ります。取り扱いには注意が必要です。
デメリット3:独自機能とOSサポート期間
SamsungのGalaxy Tabシリーズ(S6 Lite 2024, S10 FE )が持つDeXモード(PCのようなUI)やGalaxy AI機能のような、メーカー独自の付加価値機能は搭載されていません。また、OSはAndroid 14を搭載していますが、例えばGalaxy Tab S10 FE / S10 FE+はAndroid 15を搭載し、長期的なOSアップデート保証 を謳っており、ソフトウェアサポートの期間では見劣りする可能性があります。
HUION Kamvas Slate 11/13のスペック(仕様)
- ディスプレイ:
Kamvas Slate 11: 10.95インチ, 解像度 1920 x 1200 (Full-HD+), 指紋防止コーティング, ピクセル密度 207 PPI.
Kamvas Slate 13: 12.7インチ, 解像度 2176 x 1600 (QHD+), ピクセル密度 213 PPI, アスペクト比 4:3.
(共通): IPS液晶, 90Hzリフレッシュレート, 99% sRGB色域, 16.7M (8bit)表示, コントラスト比 1000:1, 輝度 >350nits, ナノエッチング柔光ガラス (アンチグレア), フルラミネーション. - プロセッサ: MediaTek Helio G99
- GPU: ARM Mali-G57 MP2
- RAM(メモリ): 8 GB
- ストレージ:
Kamvas Slate 11: 128GB(MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能)
Kamvas Slate 13: 256GB(MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能) - バッテリー:
Kamvas Slate 11: 8000mAh
Kamvas Slate 13: 10000mAh - 駆動時間:
Kamvas Slate 11: 最大11時間の使用をサポート (Huionのラボで50%の明るさ条件下でのテストに基づきます)
Kamvas Slate 13: 最大14時間の使用をサポート (Huionのラボで50%の明るさ条件下でのテストに基づきます) - 充電: 入力電圧 9V 2A
- 背面カメラ: 13.0MP
- 前面カメラ: 8.0MP
- ワイヤレス通信: 2.4GHz, 5GHz、Wi-Fi 5
- NFC: 非対応
- インターフェース: Type-Cポート:USB 2.0準拠の充電/データ転送およびType-Cオーディオデバイスに対応, Micro SDカードスロット:最大1TBまでのストレージ拡張に対応、USB 2.0 Type-C
- センサー:ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、光センサー
- スピーカー: 8Ω 1W x 4 (タブレットの両側に均等配置)
- オーディオ: Type-Cオーディオデバイスに対応
- マイク: デュアルマイク
- スタイラスペン: Hペンシルアクティブキャパシティブスタイラス付属、アクティブキャパシティブペン技術, 4096段階筆圧, 傾き検知, サイドにクイックアクセスキー搭載 (HiPaintとibisPaintでのみ機能切り替え可能), USB Type-Cケーブルで充電可能, 高品質の金属表面仕上げ, 軽量で使いやすい, 手に馴染む快適な書き心地、描画中の精度向上、描画位置ズレを防ぐ, 安定した線画, 紙のようなリアルな書き心地を提供
- キーボード: なし
- 機能:分割画面機能, 4096段階の筆圧感知と傾き機能
- アプリ: HiPaint, HiNote, ibisPaint, Clip Studio Paint (プリインストール済み、一部体験版として利用可能)、Google Playストアアプリインストール可能
- 筐体:
Kamvas Slate 11:薄型デザイン (7.5mm), B5サイズのノートとほぼ同じ大きさ
Kamvas Slate 13: 広い画面, 漫画制作や文書編集に最適な作業スペースを提供 - OS: Android 14
- サイズ:
Kamvas Slate 11: 寸法 256.8 x 168.3 x 7.5mm
Kamvas Slate 13: 寸法 280.6 x 211.8 x 7.5mm - 重量:
Kamvas Slate 11: 500g (約580g)
Kamvas Slate 13: 682g - カラー: ダークグレー
- 付属品:
共通: H ペンシル x 1, ペン先 x 3, USB-C – USB-A 電源ケーブル x 1, パームリジェクションアーティストグローブ x 1, クイックスタートガイド x 1
Kamvas Slate 11: Kamvas Slate 11 x 1, スタンド機能付きレザーケース x 1, SIMピン x 1
Kamvas Slate 13: Kamvas Slate 13 x 1, スタンド機能付きレザーケース x 1, カード取り出しツール x 1
HUION Kamvas Slate 11/13の評価
8つの基準で「HUION Kamvas Slate 11/13」を5段階で評価してみました。
画面の見やすさ: ★★★★★
ナノエッチング柔光ガラス(AGガラス)採用により、光の反射が大幅に抑えられ、指紋も付きにくいです。99% sRGBの色域と350nits以上の輝度、90Hzリフレッシュレートにより、鮮やかで滑らかな表示を実現しています 。フルラミネーション加工で視差も少ないです 。
スペック: ★★★★☆
MediaTek Helio G99と8GB RAMを搭載し、多くのアプリやマルチタスクを快適にこなせる性能です 。ストレージは11インチモデルが128GB、13インチモデルが256GBで、microSDカードで最大1TBまで拡張可能です 。前モデルから大幅に性能向上していますが、最新ハイエンドには及びません。
デザイン: ★★★★★
厚さ7.5mmと薄型で、高品質な金属仕上げのボディは高級感があります 。11インチモデルで約500gと軽量化も実現 。四隅に配置されたクアッドスピーカーも搭載し、13インチモデルは狭額縁デザインを採用しています 。
耐久性: ★☆☆☆☆
落下耐性や長期的な使用に対する耐久性はほぼありません。また、防水防塵性能には対応していないため、取り扱いには注意が必要です。
通信: ★★★☆☆
Wi-Fi 5 (2.4GHz/5GHz) とBluetooth 5.0に対応。標準的な無線接続は可能ですが、最新規格ではありません。NFCも非搭載です。
機能: ★★★★★
Android 14搭載、画面分割、クアッドスピーカー、急速充電対応。特に、AGガラスと連携したH-Pencil(4096段階筆圧/傾き検知)による、紙のような自然で高精度な手書き機能は本製品の核となる優れた機能です。人気ペイントアプリもプリインストールされています。
使いやすさ: ★★★★★
AGガラスとH-Pencilによる、ストレスのない抜群の描き心地が最大の魅力です。Helio G99によるサクサクした動作、プリインストールアプリによる導入の容易さ、長時間のバッテリー駆動も日々の使いやすさを高めています。
価格: ★★★★☆
Kamvas Slate 11(約4.7万円)は競合と比較しても非常に安価です。Kamvas Slate 13(約7.1万円)は中価格帯ですが、画面サイズや性能を考慮するとコストパフォーマンスは良好です。
総評: ★★★★☆
卓越した描画性能だが、取り扱いには注意が必要なタブレット
HUION Kamvas Slate 11/13は、デジタルでの「描画」体験を最優先に考えるユーザーにとって、依然として非常に魅力的な選択肢です。その核心は、AGガラスとH-Pencilが生み出す、アナログ感覚に近い自然で精度の高い手書き機能にあります。4096段階の筆圧検知と傾き検知、そして紙のような適度な摩擦感は、線画から彩色まで、あらゆる描画作業を快適にします。
性能と機能のバランス、そして弱点
MediaTek Helio G99プロセッサと8GBメモリは、重いペイントアプリやマルチタスクもスムーズに処理し、ストレスのない操作感を提供します。最新Android 14の搭載、豊富なプリインストールアプリ、改善されたバッテリー性能と急速充電、臨場感のあるクアッドスピーカーなども、総合的な満足度を高める要素です。しかし、一方で、落下耐性や長期使用に対する耐久性が低く、防水防塵にも対応していない点は明確な弱点です。丁寧な取り扱いが求められます。
価格を考慮した上での価値
Kamvas Slate 11の価格競争力は際立っており、この価格でこの描画体験が得られる点は大きなアドバンテージです。Kamvas Slate 13はより高価になりますが、広い作業領域を求めるユーザーには価値があります。耐久性の低さを理解し、主に室内での使用や、持ち運び時にケースなどで保護することを前提とするならば、その卓越したペン性能と快適な操作性は、価格以上の価値を提供してくれるでしょう。
描画性能を最重視するユーザーにとっては、依然として4つ星評価に値する製品と言えます。
Kamvas Slate 11/13は「買い」か?どんな人におすすめ?
結論:「描画体験」を最優先するなら「買い」
HUION Kamvas Slate 11/13は、特にデジタルでのお絵描き体験を重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢であり、「買い」と言えるでしょう。最大の理由は、AGガラスとH-Pencilがもたらす、まるで紙に描いているかのような自然で快適な描き心地です。この点においては、同価格帯の多くのAndroidタブレットよりも優れていると感じられます。
このタブレットがおすすめな人
アナログに近い描き心地を求めるイラスト制作者: AGガラスによる適度な摩擦感と低反射は、ペン先の滑りや画面への映り込みを嫌うユーザーに最適です。ペン性能も安定しており、ストレスなく描画に集中できます。
コストパフォーマンスを重視する初心者・学生: 特にKamvas Slate 11は、約4.7万円という価格ながら、描画に適したディスプレイと十分な基本性能(Helio G99, 8GB RAM)を備えています。これからデジタルイラストを始めたい方や、予算を抑えたい学生にとって、手を出しやすいモデルです。
描画メインで、タブレット単体で完結させたい人: プリインストールされたペイントアプリや、Android 14による一般的なタブレットとしての機能、良好なバッテリー持ちにより、PCに接続せずとも、この一台で創作から普段使いまでこなしたいライトユーザーにも適しています。
このタブレットを避けた方が良いかもしれない人
- 耐久性や防水性能を重視する人: 落下耐性が低く、防水防塵に対応していないため、屋外での使用が多い方や、ラフな扱いが想定される環境には向きません。Galaxy Tab S10 FEのようなIP68対応モデルの方が安心です。
- 最高レベルのペン性能や独自機能を求める人: ペン筆圧が16384段階のMagic Note PadやMagic Drawing Pad、充電不要のSペンやDeXモード、Galaxy AIといった独自機能を持つGalaxyタブレットと比較すると、機能面で見劣りする部分があります。これらの点が必須な場合は、他の選択肢を検討する方が良いでしょう。
- 長期的なOSサポートを期待する人: Android 14を搭載していますが、Galaxy Tab S10 FEのように数年間のOSアップデート保証があるわけではありません。可能な限り長く最新OSで使い続けたい場合は、サポート期間が明記されている製品を選ぶ方が無難です。
総じて、Kamvas Slate 11/13は「描画」という特定の用途において非常に高い価値を提供しますが、その反面、耐久性や一部機能には妥協が必要です。自身の使い方と優先順位を考慮して、このタブレットが最適かどうか判断することをおすすめします。
HUION Kamvas Slate 11/13の価格・購入先
HUION公式サイトJAPAN
- 「HUION Kamvas Slate 11」が47499円、
- 「HUION Kamvas Slate 13」が71249円、
で販売されています。
HUION公式サイトJAPANで「HUION Kamvas Slate 11」をチェックする
HUION公式サイトJAPANで「HUION Kamvas Slate 13」をチェックする
ECサイト
Amazonで49,999円(5%OFFクーポン付きで実質47,499円/税込・HUION Kamvas Slate 11・「HUION Kamvas Slate 13」は74,999 税込、5%OFFクーポン付きで実質71,249円)、
AliExpressで62,974円(HUION Kamvas Slate 11・「HUION Kamvas Slate 13」は94,371円)、
米国 Amazon.comで$329.00(HUION Kamvas Slate 11)、
で販売されています。
Amazonで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
楽天市場で「HUION Kamvas Slate」をチェックする
ヤフーショッピングで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
AliExpressで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
米国 Amazon.comで「HUION Kamvas Slate」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介
HUION Kamvas Slate 11/13に似た性能をもつタブレットも販売されています。
Magic Note Pad
XPPenから発売された10.3インチのタブレットです(2025年3月19日 発売)。
Android 14、MediaTek MT8781 (Helio G99) 、6GB メモリ、3-in-1 X-Paperディスプレイ、128GB ROM、8000 mAhバッテリー、前面1300万画素カメラを搭載しています。
また、3つのカラーモード(ネイチャーカラーモード、ライトカラーモード、インクペーパーモード)、3カラーモード切替、X3 Pro Pencil 2(筆圧感知16384レベル, 充電・ペアリング不要, ソフトペン先, 磁気吸着)、
「XPPen Notesアプリ」(手書き文字変換, 録音, 音声テキスト化, PDF編集)、「カスタマイズ可能ショートカットキー」、「画面分割」、Google Playストア、WPS Office(プリインストール)、マグネット式ケース(付属)、PD/5V充電 (20Wアダプター付属)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、USB-C (OTG)、Wi-Fi (2.4/5GHz)、Bluetoothに対応しています。
価格は、Amazonで65,990円(税込・5991円 OFFクーポン付きで実質59,999円)、楽天市場で65,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで60,001円、です。
関連記事:Magic Note Padレビュー!Drawing Pad比較、機能・評価
Magic Drawing Pad
XPPenから発売された手書き用のAndroidタブレットです(2024年2月28日 発売)。
Android 12 OS、Mediatek MT8771、8GB LPDDR4Xメモリ、12.2インチのIPS液晶、256GB UFS 2.2ストレージ、8000mAhバッテリー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、筆圧16,384段階の「X3 Pro Pencil」、AGエッチング技術、クアッドスピーカー、最大512GBまでのストレージ拡張、ダブルウインドウ機能(画面分割)、読書モード、衝撃ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで78,314円(税込)、楽天市場で67,920円(送料無料)、ヤフーショッピングで67,920円、AliExpressで67,409円、です。
関連記事:Magic Drawing Padレビュー!Androidでクリスタも快適
Galaxy Tab S6 Lite 2024
サムスンから発売されたAndroid 14 + One UI 6.1を搭載した手書き用の10.4型タブレットです(2024年7月31日 発売)。
Exynos 1280 プロセッサと4GB メモリを搭載。5:3のWUXGA+液晶、64GBストレージ、7040 mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面5MPのフロントカメラ搭載で、
Sペン(付属)、15W急速充電、AKG デュアルスピーカー、ドルビーアトモス、Quick Share、DeXモード、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで53,570円(税込)、楽天市場で59,251円(送料無料)、ヤフーショッピングで54,940円(送料無料)、米国 Amazon.comで $209.99、です。
関連記事:Sペン付き「Galaxy Tab S6 Lite 2024」の変更点を解説
Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+
Samsungから発売されたタブレットです(2025年4月18日 発売)。
約10.9インチ(FE)、約13.1インチのLCDディスプレイ(FE+)、Exynos 1580 オクタコアプロセッサ、8GBメモリ、128GBストレージ、8000mAh(FE)または10090mAh(FE+)バッテリー、背面約1300万画素広角カメラ、前面約1200万画素超広角カメラ、Android 15(2032年4月末までの長期サポート)を搭載しています。
また、Galaxy AI機能(「かこって検索」や「AI消しゴム」など)、付属のSペンでの操作(Bluetooth非対応)、リフレッシュレート最大90Hz、最大45Wの急速充電(USB PD)、最大2TBまでのmicroSDカードによるストレージ拡張、IP68等級の防水防塵(本体・Sペン)に対応しています。
さらに、デュアルスピーカー、電源ボタン一体型指紋認証、Book Cover Keyboard(AIキー搭載モデルあり・別売)、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで83,820円(税込・FEモデル・FE+版は109,010円・国内正規品|SM-X620NZAAXJP)、楽天市場で92,210円(送料無料)、米国 Amazon.comで$499.99、です。
関連記事:Galaxy Tab S10 FE徹底レビュー!S9 FEからの進化点とAI機能
その他のおすすめAndroidタブレットは?
その他のおすすめAndroidタブレットは以下のページにまとめてあります。
Android 15で使えるタブレット【2025年最新】全機種を徹底比較!
最新のAndroid 15 タブレットをまとめて紹介しています。
Android 14で使えるタブレット 2024 最新 機種 まとめ
最新のAndroid 14 タブレットをまとめて紹介しています。
手書きに特化したAndroid&WindowsタブレットPC まとめ
手書き機能に特化したタブレットをまとめて紹介しています。
一度は手に入れてみたい超ハイスペックなAndroidタブレット まとめ
超ハイスペックなタブレットをまとめて紹介しています。