2019年7月にツクモから発売された14.1型のノートPC 「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK)のスペック、性能、価格を紹介! ドスパラ 「VH-AD3S」との比較・違いも合わせて掲載しています。
※2021年1月、「N1400L100T/PRO」が発売されました。
ツクモ「TSNB14UP1」は最強コスパの14型ノートPCになるか?
パソコン量販店のツクモから驚異的なコスパを実現した14.1型のノートPC「TSNB14UP1」が発売された(※後に英語キーボードモデル「TSNB14UP1BK」も発売)。
3万円程度の価格ながら、視野角の広いIPS液晶にApollo Lakeよりも高速なKaby Lake搭載。高速な64GB SSDや高速充電も可能なUSB Type-C端子を備えるなど使い勝手の面も優れている。
3万円台の14型ノートPCには他に、拡張スロットを備えたドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」もあり、14型の「Jumper EZbook X4」、2万円台の14型「Chuwi HeroBook」も発売されている。
果たして ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK)はそれらを超える14型ノートPCといえるのだろうか? 2019年の最強コスパ モデルとなりえるかどうか、スペックや機能など詳細に検証してみたい。
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK)
「TSNB14UP1」はWindows 10 Proを搭載した14.1型のノートPC。重さ1.5kgのボディに Intel Celeron 3867U デュアルコア CPUと 4GB RAMを搭載。フルHDのIPS液晶、64GB SSD、約7.5時間 駆動するバッテリー、200万画素 Webカメラ、SDカードリーダーを備えるほか、Wi-Fiデュアルバンド、USB Type-C 接続にも対応している。
公式製品紹介ページはこちら
https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/note/tsnb14up1/
公式動画
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ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のスペック
- ディスプレイ 14.1インチ解像度1920×1080ドットの IPS液晶
※フルHD / ノングレア / LEDバックライト / 最大1,677万色 - プロセッサ Intel Celeron 3867U デュアルコア 1.8GHz
- GPU インテル HD グラフィックス 610
- RAM(メモリ) 4GB
※ LPDDR3-15000 4GB x1 (オンボード)
※ 最大 4GB(増設不可) - ストレージ 64GB SSD (M.2 SATA接続)
- バッテリー 駆動時間 約7.5時間
- ACアダプタ 100V AC、50/60Hz、出力19V DC40W
- カメラ 200万画素 Webカメラ
- ワイヤレス通信 WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
- 有線LAN 非対応 利用できません
- インターフェース USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0×2、microSDカードスロット×1、miniHDMI×1、ヘッドホン×1
- キーボード 日本語キーボード ※TSNB14UP1BKは英語キーボード
- サウンド ハイ・デフィニション・オーディオ
- OS Windows 10 Pro 64bit
- サイズ 332.5(幅)×21.8(高さ)×223.5(奥行)mm
- 重量 1.5kg
- カラー ブラック、ホワイト
- 発売日 2019年 7月11日
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のベンチマーク
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のベンチマークスコアを紹介します。
<CPU> Intel Celeron 3867U
Passmarkによるベンチマークスコアは「1459」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「439」、マルチコアで「777」。
<GPU> インテル HD グラフィックス 610
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「553」。
参考資料「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のベンチマーク
参考資料として「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のベンチマークスコアを紹介します。
<CPU> Apollo Lake 世代のインテル Celeron N3350
Passmark によるベンチマークスコアは「1112」(CPU)。
Geekbench によるベンチマークのスコアはシングルコアで「290」、マルチコアで「531」。
<GPU> インテル HDグラフィックス500
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「271」。
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) の性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) の性能を、「Diginnos Note Altair VH-AD3S」との違いをふまえてまとめてみました。
ディスプレイの性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) は14.1インチ、解像度1920×1080ドットの IPS液晶を搭載。最大1,677万色の色鮮やかなフルHD 液晶で、映り込みが少なく目に負担もかからないノングレアパネルを採用。LEDバックライト付きで、薄暗い場所でも快適にタイピングできる。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のディスプレイは 14.1インチ、解像度1920×1080ドット のフルHD液晶(TN液晶・ノングレア 非光沢)だった。
プロセッサ・メモリ・グラフィックの性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) はKaby Lake世代のIntel Celeron 3867U デュアルコア プロセッサと4GB メモリを搭載。14 nmプロセスで製造された64ビット対応の2コアプロセッサで、最大 1.8GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は インテル HD グラフィックス 610 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のプロセッサは Apollo Lake 世代のインテル Celeron N3350 (1.10GHz-2.40GHz/2コア/2スレッド) 、RAM(メモリ)は 4GB、グラフィック(GPU)は インテル HDグラフィックス500 (CPU内蔵)を採用していた。
バッテリーの性能・取り外し
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) はリチウムイオンバッテリー搭載で、駆動時間は 約7.5時間。取り外し・交換はできない仕様になっている。ACアダプタ(100V AC、50/60Hz、出力19V DC40W)でも充電できる。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のバッテリー駆動時間は 8.8時間だった。
ストレージの性能・拡張スロット
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のストレージ容量は64GB SSD (M.2 SATA接続)。eMMCより高速でレスポンスの良いSSDを採用し、より軽快に動作する。また、SDカードスロット搭載で、最大128GBまで拡張できる。拡張スロットは搭載されておらず、SSDやHDDを追加することはできない。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のストレージ容量は 64GB eMMc。本体に別途 2.5インチベイを搭載し、厚さ7mmのHDD、もしくはSSDを増設できた。
カメラの性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のカメラは200万画素 Webカメラ。高画質なカメラで相手の映像を見ながらスムーズなコミュニケーションが可能。ビデオチャットやテレビ会議などで快適に活用できる。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のカメラはHD 720p(92万画素相当)だった。
通信の性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2をサポート。従来の通信規格「IEEE802.11n」と比べて約44%高速な無線LAN規格「IEEE802.11ac」(Wi-Fiデュアルバンド)に対応している。有線LAN端子は搭載されていない。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2をサポートしていた。有線LANには対応していない。
インターフェースの性能
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) のインターフェースはUSB 3.1 Type-C×1(USB PD対応)、USB 3.0×2、microSDカードスロット×1、miniHDMI×1、ヘッドホン×1。ステレオスピーカーも内蔵。USB 3.1 Gen1 Type-Cポートは次世代の充電技術「USB Power Delivery」に対応。USB PD対応の充電器を利用することで高速充電が可能になっている。光学ドライブは非搭載。対応メディアは SD, SDHC, SDXC カードで、最大128GBまで拡張できる。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のインターフェースは USB 3.0×2、microHDMI 1.4×1、マイク入力・ヘッドホン出力共用端子×1だった。
キーボードの性能
ツクモ「TSNB14UP1」のキーボードにはフルサイズの日本語キーボード を採用。スクロール機能付きの大型のタッチパッド も搭載し、マウスなしでも快適に操作できる。
なお、後に発売された「TSNB14UP1BK」は英語キーボードを採用する。
ボディ・筐体の性能
ツクモ「TSNB14UP1」のサイズは332.5(幅)×21.8(高さ)×223.5(奥行)mmで、重量は1.5kg。カラーはブラック、ホワイトをラインナップする。
一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のサイズは 333(幅)×16.9(高さ)×222(奥行)mmで、重量は約1.37kgだった。
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) と ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」の違い
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) は、同じ14型のノートPC ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみたい。
視野角の広いIPS液晶を搭載
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) は14.1インチ、解像度1920×1080ドットの IPS液晶を搭載。一方、ドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のディスプレイは 14.1インチ、解像度1920×1080ドット のTN液晶で、視野角の広いIPS液晶ではなかった。
Kaby Lake 搭載で高速 動作
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) はKaby Lake世代のIntel Celeron 3867U デュアルコア プロセッサを搭載し、Passmarkによるベンチマークスコアは「1843」(CPU)。Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「2095」、マルチコアで「3430」。
一方、ドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」はApollo Lake 世代のインテル Celeron N3350 デュアルコア プロセッサを搭載し、Passmark によるベンチマークスコアは「1112」(CPU)。Geekbench によるベンチマークのスコアはシングルコアで「1385」、マルチコアで「2332」。
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) の方が、ドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」よりも高いベンチマークスコアを記録していることから、より高速に動作することが分かる。
高速SSDを搭載
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) は64GB SSDを搭載。一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のストレージは 64GB eMMc。SSDの方がeMMCより高速でレスポンスが良いため、ツクモ「TSNB14UP1」の方が快適に動作する。
USB Type-C が使える
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) はインターフェースにUSB Type-C を搭載しており、充電もケーブル一本で高速にできる。一方、 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」はUSB 3.0×2搭載でUSB Type-C 端子は搭載されていない。
高画質なWebカメラ
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) は高画質な200万画素Webカメラを搭載。一方、「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のカメラはHD 720p(92万画素相当)で画質が少々粗くなる。
バッテリー時間はやや短い
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) のバッテリー駆動時間は 約7.5時間。一方、「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のバッテリー駆動時間は 8.8時間で、ツクモ「TSNB14UP1」 よりも1.3時間長く駆動する。
拡張スロットがない
「Diginnos Note Altair VH-AD3S」には拡張用の 2.5インチベイが搭載されており、厚さ7mmのHDD、もしくはSSDを増設することができる。一方、ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) には拡張スロットが搭載されておらず、HDDやSSDを追加して拡張することができない。
携帯するには重い
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) の重さは1.5kg。一方、「Diginnos Note Altair VH-AD3S」の重さは約1.37kg。ツクモ「TSNB14UP1」の方が0.13kg重くなり携帯するには少々重い。
ディスプレイのサイズ・解像度・通信性能は同じ
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) とドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」には共通するスペックもあり、ディスプレイサイズ(14.1インチ)・解像度(解像度1920×1080ドット)、通信性能(WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2)は同じになる。有線LAN端子がない点も同じである。
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK)のメリット・デメリット
ツクモ「TSNB14UP1」(TSNB14UP1BK) は本当に買うべきノートPCなのだろうか? メリットやデメリット、 同じ14.1型のドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」、3万円台で14型の「Jumper EZbook X4」、2万円台の14型「Chuwi HeroBook」との比較を参考にしながら、その是非を明らかにしてみたい。
メリット
・IPS液晶で画面が見やすい
※ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」と「Chuwi HeroBook」はTN液晶
※14.1インチでフルHD画質
・Kaby Lake 搭載でサクサク動く
※ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」、「Jumper EZbook X4」はApollo Lake世代、「Chuwi HeroBook」はBraswell世代
※Apollo Lakeとはベンチマーク結果で大きな差がある
・高速SSDで起動も速い
※64GB SSD
※ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」、「Chuwi HeroBook」は64GB eMMc、「Jumper EZbook X4」は128GB eMMC
USB Type-C で高速充電できる
※USB Power Delivery」に対応。USB PD対応の充電器を利用することで高速充電が可能。
※ドスパラ 「Diginnos Note Altair VH-AD3S」、「Chuwi HeroBook」、「Jumper EZbook X4」はUSB Type-Cを搭載していない
デメリット
・ドスパラ VH-AD3Sよりバッテリー時間が短い
※ツクモ「TSNB14UP1」 のバッテリー駆動時間は 約7.5時間。「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のバッテリー駆動時間は 8.8時間。
・拡張性がない
※「Diginnos Note Altair VH-AD3S」には拡張用の 2.5インチベイが搭載。
※ツクモ「TSNB14UP1」 には拡張スロットが搭載されていない。メモリも増設不可で、バッテリー交換も不可と拡張性が全くないといっていい。
・携帯性は劣る
※14.1インチで重さ1.5kg。決して重くはないが、毎日持ち歩くには重すぎる。
※ドスパラ「Diginnos Note Altair VH-AD3S」の重さは約1.37kg。「「Chuwi HeroBook」 は1.668kg。「Jumper EZbook X4」は1.668kg。
・有線LAN端子が搭載されていない
※LAN端子が必要な場合は別途アダプターを購入する必要がある
総合 評価
ツクモ「TSNB14UP1」 (TSNB14UP1BK) は一言でいうと、非常にコストパフォーマンスに優れたノートPCであるといえる。フルHD画質で視野角の広いIPS液晶で画面が非常に見やすい上にApollo Lakeよりも高速なKaby Lake搭載でサクサクと動作。高速な64GB SSDに加え、高速充電が可能なUSB Type-Cも備えるなど使い勝手にも優れている。
バッテリーは約7.5時間とギリギリ充電なしで使えるレベルで、重さ1.5kgと通常のノートPCよりも軽量になっている。「Diginnos Note Altair VH-AD3S」のように拡張スロットがないために、HDDやSSDを追加することはできないが、大容量ストレージを必要としなければ、それほど不便ではないだろう。ツクモ「TSNB14UP1」 は現在において、最もコスパに優れる14.1型のノートPCであり、ビジネス用途でも即戦力で使用できるノートPCであることは間違いない。
「TSNB14UP1BK」の価格は?
「TSNB14UP1BK」(英語キーボード)は、
Amazonで30,580円、
ヤフーショッピングで37,585 円、
ツクモ公式サイトで30,580円、
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