2019年5月31日に日本で発売された「OneMix 2S」の特徴、スペック、ベンチマーク、性能、「GPD Pocket 2」との違い、価格を紹介します。
※2020年10月、「One Netbook A1」が発売されました。
※2021年4月4日、「OneMix4」が発売されます。現在、予約受付中です。
「OneMix 2S」の特徴 まとめ
「OneMix 2S」はタッチ操作に対応した超小型のUMPCだ。液晶部分を360度回転させることで、タブレットのように使えるというメリットがある。
動作面では第8世代のIntel Core M3-8100Y デュアルコアCPUと8GB RAMを搭載し、キビキビと動作。PCI Express接続の256GB SSDも搭載し、負荷の高いゲームやグラフィック処理でももたつくことなく高速に動作する。
また、別売スタイラスペンにより、筆圧2048段階の手書き入力が可能。キーボード上には光学式ポインティングデバイスを搭載し、画面をスクロールさせることもできる。そのほか、12時間駆動できる6800mAhバッテリーを搭載。USB Type-Cを利用した急速充電にも対応する。
「OneMix 2S」のスペック 一覧
- ディスプレイ 7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶
※16:10 / タッチ対応 / ゴリラガラス4 / 323.45ppi - プロセッサ Intel Core M3-8100Y デュアルコア 1.10 GHz
- GPU Intel HD Graphics 615
- RAM(メモリ) 8GB DDR3
- ストレージ 256GB SSD PCI Express
※交換不可 - バッテリー6800mAh
- 駆動時間 連続駆動時間は12時間
- 通信 WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0
- インターフェース USB Type-C 3.0、USB Type-A 3.0、Micro USB、Micro HDMI (D Type)、MicroSDカードスロット、3.5mmヘッドフォン端子
- OS Windows 10 Home
- スタイラスペン タッチ式で筆圧2048段階
- サイズ 182×110×17mm
- 重量 518g
- カラー シルバー、レッド、ブラック
- 付属品 充電器×1、英語マニュアル×1、スタイラスペン×1
「OneMix 2S」のベンチマーク
「OneMix 2S」のベンチマークスコアを紹介します。
Passmarkによるベンチマークのスコアは「3562」(CPU)。
Geekbench によるベンチマークのスコアはシングルコアで「3990」、マルチコアで「6624」。
<CPU>Intel Core M3-8100Y
「OneMix 2S」の性能
「OneMix 2S」の性能を紹介します。
ディスプレイの性能
「OneMix 2S」は7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶を搭載。アスペクト比 16:10、ピクセル密度323.45ppi の高精細でワイドな液晶で、どの角度からも見やすく、色鮮やかな映像が楽しめる。また、液晶表面を堅牢なゴリラガラス4で保護。タッチ操作に対応し、液晶部分を360度回転させることで、タブレットのように使うことができる。
プロセッサ・メモリ・グラフィックの性能
「OneMix 2S」は第8世代のIntel Core M3-8100Y デュアルコア 1.10 GHz 、RAMは8GB DDR3 を搭載。14 nmプロセスで製造された64bitのプロセッサで、ターボ・ブースト利用時は最大3.40 GHzの周波数で駆動することが可能。グラフィック(GPU)はIntel HD Graphics 615 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。
バッテリーの性能
「OneMix 2S」は6800mAhバッテリーを搭載 。駆動時間は12時間となっている。また、USB Power Deliveryによる充電に対応。12V/2.4Aの高速充電が利用できる。
ストレージの性能
「OneMix 2S」はPCI Express接続の256GB SSD ストレージを搭載。Longsys(FORESEEブランド)のBGAタイプで、NVMeに対応し、3D TLC NANDフラッシュを採用。リードは最大1,600MB/s、ライトは最大900MB/s。CPUと同じヒートパイプでヒートシンクに接続し、ファンで冷却されている。
通信の性能
「OneMix 2S」はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0をサポートします。
インターフェースの性能
「OneMix 2S」はUSB Type-C 3.0、USB Type-A 3.0、Micro USB、Micro HDMI (D Type)、MicroSDカードスロット、3.5mmヘッドフォン端子。
ボディ・筐体の性能
「OneMix 2S」のボディにはCNC削り出しのフルメタル仕様を採用。重量は518gと軽く、片手でも楽々と持つことができる。また、液晶部分を360度回転させることが可能。タッチ操作も可能でタブレットのように使用できる。
キーボードの性能
「OneMix 2S」のキーボードのキーピッチとして約16mmを確保し、ミスタイプしないように快適にタイピングすることが可能。キーボード上に光学式ポインティングデバイスを搭載し、Fnキーを押しながら指を滑らせることで画面をスクロールさせることもできる。
手書き入力・スタイラスペンの性能
「OneMix 2S」は別売りの専用スタイラスペン(初代OneMixと同じもの)により手書き入力することが可能。筆圧2048段階に対応し、細かい戦も正確に描ける。
日本国内版「OneMix 2S」も発売!
5月31日から日本国内版の「OneMix 2S」も発売される。販売元は株式会社テックワンで、技適やPSEといった日本国内の認証を取得済み。専用スタイラスやWPS Officeスタンダード版も付属する。なお、ピンク色「さくらピンクエディション」も6月上旬に発売予定。基本的なスペックは「OneMix 2S」と同じになっている。
「OneMix 2S Platinum Edition」も発売!
Core i7-8500Yを搭載した7型の超小型ノートPC「OneMix 2S Platinum Edition」も販売されている。CPUがCore i3-8100YからCore i7-8500Yに強化され、SSDも256GBから512GBへと増強。ファンの静音モード(Fn+ESCキー)も搭載されるなど使い勝手も向上している。
「OneMix 2S」のレッドバージョンも発売!
One Netbook「OneMix 2Sプレミアレッド」も販売されている。すでに販売されている「OneMix 2S」のスペシャルエディション版で、ストレージ容量が256GBから512GB (SSD)に大容量化。日本の技適マークも認証申請済みとなっている。その他のスペック・機能は従来の「OneMix 2S」と同じになっている。
One Netbook「OneMix 2Sプレミアレッド」のスペック
- ディスプレイは7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶
- プロセッサはIntel Core M3-8100Y デュアルコア 1.10 GHz
- GPUはIntel HD Graphics 615
- RAMは8GB DDR3
- ストレージ容量は512GB SSD PCI Express
- バッテリーは6800mAhで、駆動時間は12時間
- 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0
- インターフェースはUSB Type-C 3.0、USB Type-A 3.0、Micro USB、Micro HDMI (D Type)、MicroSDカードスロット、3.5mmヘッドフォン端子
- OSはWindows 10 Home
※スタイラスペン はタッチ式で筆圧2048段階
「OneMix 2S」と「GPD Pocket 2」の違い
「OneMix 2S」は「GPD Pocket 2」と比べてどのようなメリットがあるのだろうか? スペックを比較してみると、若干の違いはあるものの、両者は非常に似たスペックをもつ超小型PCであることが分かる。
「OneMix 2S」は「GPD Pocket 2」は似ている?!
「OneMix 2S」は第8世代のIntel Core M3-8100Yを、「GPD Pocket 2」は第7世代のIntel Core m3-7y30を搭載しており、メモリ(RAM)もともに8GBである。ディスプレイサイズや解像度は同じ。
ただし、ストレージ容量は「OneMix 2S」(256GB)の方が「GPD Pocket 2」(128GB)よりも多い。バッテリー駆動時間も「OneMix 2S」(12時間)の方が、「GPD Pocket 2」(約6~8 時間)よりも長い。
また、「OneMix 2S」はタブレットスタイルを利用して、筆圧2048段階の手書き入力ができるというメリットがある。「OneMix 2S」はPCI Express接続のSSDを搭載していることもあり、動作スピードも「GPD Pocket 2」よりも速いことが分かる。
しかし、GPD Pocket 2には強力な静音モードが備わっており、「OneMix 2S」よりも静かな環境で作業できるというメリットもある。専用の筆圧スタイラス入力に対応していない分、ノートPCとして「書く」ことに集中できるメリットもあり、一概に「OneMix 2S」の方が絶対的に優れているとはいえない。
参考資料「GPD Pocket 2」 スペック 一覧
- ディスプレイは7.0インチ、解像度1920 x 1200ドットのIPS液晶
※ 16:10 / マルチタッチ / Gorilla Glass 4 / FHD / 323ppi - プロセッサは第7世代のIntel Core m3-7y30 デュアルコア 1.00 Ghz
※4MBキャッシュによる最大2.60GHzのターボブーストをサポート - GPUはインテル HD グラフィックス 615
- RAMは 8GB
- ストレージ容量は 128GB eMMCで、micro SDカードで最大400GBまで拡張可能
※2つのUSB Aポートと組み合わせることで2.4TBまで拡張可能 - バッテリーは6800mAhで、約6~8 時間の連続駆動が可能
- OSはWindows 10 Home 64bit
- 付属品はUSB Type-C 電源アダプタ x 1(PSE製品)、保証書 x 1、仕様書 x 1
「OneMix 2S」と「GPD Pocket 2」どちらを選択するべきか?
「OneMix 2S」について調べていくと、「タブレット」に近い感覚で使えることが分かる。
これは本体が軽いうえに液晶部分が360度回転し、2in1 PCとして使えるからである。その点で「OneMix 2S」は「ノートPC」のような端末というよりも、「タブレット」としてのモバイル性を備えた端末であるといえるだろう。
すでに多くの人が気づいているように、「タブレットPC」と「ノートPC」は全く別のジャンルに属す端末であり、どちらが優れているとは一概にはいえない。
「タブレットPC」はどちらかというと、外出先で立ったままでも気軽に使える端末であり、ちょっとしたメモやメール・SNSなどの通信に向いている。一方、「ノートPC」はどちらかというと、屋内で座ったままで作業するのに適した端末であり、情報収集したものを文書としてまとめるのに向いている。
したがって、「OneMix 2S」と「GPD Pocket 2」のどちらを選択するべきかは、「タブレットPC」として使いたいのか、それとも「ノートPC」として使いたいのかを考えることで、自ずと明らかになるだろう。前者ならば、「OneMix 2S」を、後者ならば「GPD Pocket 2」を選択した方がよい。
なお、モバイル端末には「耐久性」も選択する上で大きな要素となる。どちらが頑丈なのかは今のところはっきりしていないが、ちょっとぶつけても問題ないくらいの頑丈さは必須である。
前モデル「OneMix」との違いについて
「OneMix 2S」は前モデル「OneMix」(2018年5月発売)とどのように違っているのだろうか? スペックを比較してみると、CPU、GPU、ストレージ容量、バッテリー容量で違いがあることが分かる。
特にCPUがAtom x5-Z8350 クアッドコアCPUからIntel Core M3-8100Y デュアルコアCPUへ変更されたことと、ストレージがeMMCからPCI Expressに変更されたことで動作スピードが格段にアップしている。
ストレージ容量が128GBから256GBへ引き上げられたこと、バッテリー駆動時間が8時間から12時間へとアップしていることも大きな違いである。その他にも、「OneMix 2S」がUSB Type-Cでの充電なのに対し、前モデル「OneMix」がMicro USBによる給電だったという違いもある。
ただし、前モデル「OneMix」には「OneMix 2S」で省略されたキーボードのLEDバックライト機能があるというメリットもある。前モデル「OneMix」は手書き機能などの基本性能は「OneMix 2S」と全く同じで、しかも5万円程度の支出で済む。用途によっては十分に使える超小型PCであることは言うまでもないだろう。
参考資料 初代「OneMix」 スペック 一覧
- ディスプレイは7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶
- プロセッサはIntel Intel Cherry Trail Atom-X5 Z8350 クアッドコア
- GPUはIntel HD Graphics 610
- RAMは8GB DDR3
- ストレージ容量は128GB
- バッテリーは6500mAh
※連続駆動時間は8時間 - OSはWindows 10 Home
※マイクは非搭載で音声アシスタントは使えない - スタイラスペン はタッチ式で筆圧2048段階
「OneMix 2S」の価格は?
「OneMix 2S」は、
Amazonで79800円、
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他のUMPCと比較する
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