「OneMix 3」独自に進化した超小型ノートPCの魅力とは?


AmazonでWindows 10を搭載した8.4型の超小型ノートPC「OneMix 3」が販売されている。8インチ台の液晶を搭載した超小型ノートPCとして注目の製品。前モデル「OneMix 2S」よりも格段に使いやすく進化している。

「OneMix 3」はGPD Pocket 2 MAXと全然似ていない?

超小型ノートPCの最新モデルが続々と発表される中、とりわけ注目を集めているのが、8.4型の「OneMix 3」と8.9型「GPD Pocket 2 MAX」だ。

この両者は7.0インチだった従来モデル「OneMix 2S」、「GPD Pocket2」よりも画面が大きくなり、その分使いやすさも大幅に向上している。

ただし、「OneMix」シリーズは筆圧対応のスタイラスペンに対応している点で「GPD Pocketシリーズとは大きく異なっている。

「OneMix」は基本的タブレットスタイルで手書き入力できることを強みとしており、通常のノートPCのように文書作成やネット利用をメインの用途に据えていない。

そのことを踏まえて今回のディスプレイ大型化を考えてみると、「OneMix 3」はたんに画面を大きくしたのではなく、むしろ画面を大きくさせることで、より快適に手書き入力できるように改善したといえる。

筆圧2048段階から筆圧4096段階に対応するようにし、わざわざマイクロソフトの「Surface Pen」(※別売)を使えるようにしたのも、この強力な手書き機能に特化するためだったのではないだろうか。

いずれにせよ、「OneMix 3」は「GPD Pocketシリーズとは全く別の系統に進化を遂げており、8.9型「GPD Pocket 2 MAX」とは実は全く趣を異にした超小型ノートPCとしてみた方がいい。

その魅力と実力は前モデルで7.0型の「OneMix 2S」、「GPD Pocket2」、そして8.9型「GPD Pocket 2 MAX」と比較することで、より明らかなものになるだろう。その説明は後で詳細に述べる。

公式製品紹介ページはこちら
https://www.one-netbook.jp/landing/onemix3/

超小型PCのまとめ記事こちら

非公式レビュー動画 ディスプレイやボディの質感・キーボードの様子が分かる

「OneMix 3」 スペック 詳細

筆圧4096対応の8.4型超小型ノートPC

OneMix 3」はWindows 10を搭載した8.4型の超小型ノートPC。360度回転対応のボディに第8世代の Intel Core m3-8100Y デュアルコアCPUと8GB RAMを搭載。解像度2,560×1,600の IPS液晶(タッチ対応)、12時間駆動する8600mAhバッテリー、256GB SSD、バックライト付きキーボードを搭載するほか、指紋認証、筆圧4096段階のSurface Pen(別売)、Wi-Fiデュアルバンドにも対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは 8.4インチ、解像度2,560×1,600 ドットの IPS液晶を搭載。アスペクト比16:10のタッチ対応の液晶で、高精細な映像を実現。広視野のIPSパネルを採用し、どの角度からも見やすい液晶になっている。

なお、前モデル「OneMix 2S」のディスプレイは7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶で、タッチ操作にも対応していた。「GPD Pocket 2 MAX」のディスプレイは8.9インチ、解像度 2560×1600のIPS液晶だった。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサは 第8世代の Intel Core m3-8100Y デュアルコア 1.10GHz~3.4GHz 、RAM(メモリ)は 8GBを搭載。14nmプロセスで製造された64ビット対応の2コアプロセッサで、最大3.4GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は Intel HD Graphics 615 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

なお、前モデルの「OneMix 2S」も第8世代のIntel Core M3-8100Y デュアルコアCPUと8GB RAMを搭載していた。「GPD Pocket 2 MAX」も全く同じだった。

ベンチマークのスコアは?

Passmark によるベンチマークスコアは「3562」(CPU)。

Geekbench によるベンチマークのスコアはシングルコアで「3990」、マルチコアで「6624」。

PCMark 10 score によるベンチマークのスコアは「2670」。

3DMark Fire Strikeによるベンチマークのスコアはで「758」。

バッテリー容量や駆動時間は?

バッテリーは 8600mAh。駆動時間は 12時間となっている。充電は12V/3A(USB PD充電器が別途必要)、5V、9Vに対応する。

なお、前モデルの「OneMix 2S」のバッテリー容量は6800mAhで、駆動時間は12時間。充電は12V/2.4Aのみ対応し、USB PD充電が必要だった。「GPD Pocket 2 MAX」のバッテリー容量は9200mAhだった。

ストレージ容量はどうなってる?

ストレージ容量は 256GB SSD。SATA SSDに対応するM.2スロット(2242規格)を内蔵し、ストレージを増設できる。

なお、前モデルの「OneMix 2S」のストレージ容量も256GB SSDだったが、M.2スロットは搭載していなかった。「GPD Pocket 2 MAX」も全く同じだった。

通信・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信は Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0をサポートする。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースは USB 3.0×2(1つはType-CでUSB PD充電対応)、microSDカードリーダ、Micro HDMI出力、3.5mmジャック

ボディ&キーボード&手書き入力はどうなってる?

ボディにはCNC削り出しのフルメタル仕様を採用。液晶部分を360度回転させることで、タブレットのように使用できる。またキーピッチ16mmのキーボードで快適にタイピングすることが可能。キーボード上に光学式ポインティングデバイスを備えるほか、新たにバックライトも搭載されている。なお、手書き入力は筆圧4096段階のSurface Pen(別売)が利用できる。以下の動画で手書き入力の様子が詳しく分かるので、気になる人はチェックしてみよう。

非公式レビュー動画 スタイラスペンでの手書き入力の様子が分かる

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは 約204×129×14.9mm (幅×奥行き×高さ)で、重量は 約650g。カラーはシルバーをラインナップする。

なお、前モデルの「OneMix 2S」のサイズは182×110×17mmで、重量は518gだった。「GPD Pocket 2 MAX」のサイズは206×148×5.5~18mmで、重量は680gだった。

「OneMix 3」 スペック 一覧

  • ディスプレイは8.4インチ解像度2,560×1,600の IPS液晶
    ※タッチ対応 / 16:10
  • プロセッサは Intel Core m3-8100Y デュアルコア 1.10GHz~3.4GHz
  • GPUはIntel HD Graphics 615
  • RAMは8GB DDR3
  • ストレージ容量は256GB SSD(最大128GBまで)
  • バッテリーは8600mAh
  • 通信はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.0
  • インターフェースはUSB 3.0×2(1つはType-CでUSB PD充電対応)、microSDカードリーダ、Micro HDMI出力、3.5mmジャック
  • OSはWindows 10 Home

「OneMix 3」の価格は?

Amazonでの「OneMix 3」の価格は現在 101,699円。強力な手書き機能をもつ8.4型の超小型ノートPCを探している人におすすめだ。

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「OneMix 3」VS「OneMix 2S」

OneMix 3」と前モデル「OneMix 2S」はどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしていきたい。

ディスプレイが大型・高精細化

前モデル「OneMix 2S」は7.0インチ、解像度1920×1200の IPS液晶を搭載していた。一方、「OneMix 3」は8.4インチ、解像度2,560×1,600の IPS液晶を搭載。液晶サイズが約1.4インチ大きくなり、解像度も向上したことで、より高精細で見やすいディスプレイになっている。なお、どちらもタッチ操作に対応しており、360度回転させてタブレットスタイルで使用できるようになっている。

バッテリー容量がアップ・5Vと9V充電にも対応

前モデル「OneMix 2S」のバッテリー容量は6800mAhだったが、「OneMix 3」からは8600mAhバッテリーに変更されている。これは8.4インチの大型液晶を搭載した分多くの電力を必要とするためで、駆動時間は12時間と前モデル「OneMix 2S」と同じになっている。また、前モデル「OneMix 2S」は充電の際に12V/3AのUSB PD充電に対応していたが、「OneMix 3」ではその他に5V、9Vの充電にも対応している。

M.2スロットで拡張できる

「OneMix 3」は前モデル「OneMix 2S」と同じように256GB SSDを搭載しているが、新たにM.2スロット(2242規格)を内蔵している。「M.2」はストレージ規格「mSATA」の後継で最大転送速度が30Gb/sと高速化している。また、小型軽量で衝撃に強く、読み込み書き込みが速いというメリットもある。

筆圧4096段階で手書き入力できる

前モデル「OneMix 2S」(※ペンは別売)では筆圧2048段階の手書き入力に対応していたが、「OneMix 3」からは筆圧4096段階のSurface Pen(※別売)も使用できるように改善された。「Surface Pen」は高精度のペン先、消しゴム、網かけのためのチルト機能などを備えており、遅延も全くなし。Office 文書の注釈やPhotoshop での編集にも使用できる。

キーボードのバックライトが復活

前モデル「OneMix 2S」のキーボードにはバックライトが搭載されていなかったが、「OneMix 3」からはバックライトが搭載されている。これにより、暗い場所でもタイピングできるようになり、薄暗いカフェでも使用できるようになった。なお、初代「OneMix」のキーボードにはバックライトが搭載されていた。

「OneMix 3」の魅力

OneMix 3」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデル「OneMix 2S」、7.0型「GPD Pocket2」、8.9型「GPD Pocket 2 MAX」などの他の超小型ノートPCと比較しながら、その実力と魅力を明らかにしてみよう。

8.4型のWindowsタブレットとして使える

「OneMix 3」は前モデル「OneMix 2S」と同様に360度回転に対応し、タブレットスタイルでも使用できる。液晶ディスプレイは前モデル「OneMix 2S」よりも約1.4インチ大きくなり、解像度もアップしているため、見やすさは抜群。8.4型という珍しいサイズのWindowsタブレットになり、使い慣れたWindowsアプリや周辺機器もそのまま使用できる。

また、第8世代の Intel Core m3-8100Y デュアルコアCPUと8GB RAMとの組み合わせで通常の8型Windowsタブレット(Atom搭載)よりも高速に動作する。10.1型のWindowsタブレットよりも小型軽量のため、携帯性も抜群にいい。なお、7.0型「GPD Pocket2」は360度回転に対応しているが、8.9型「GPD Pocket 2 MAX」は360度回転に対応せず、タブレットスタイルで使用できない。

携帯用のペンタブレットとして使える

前モデル「OneMix 2S」では筆圧2048段階だったため本格的なイラスト制作は無理だった。しかし、「OneMix 3」からは8.4インチと液晶が大型化し、筆圧4096段階の「Surface Pen」で手書き入力できるようになったため、本格的なイラスト制作も可能になっている。

Windows OSなため、PhotoshopやIllustrator、Sketchなどの本格的なグラフィックソフトも利用できるほか、GIMPやInkscapeなどの無料で使えるソフトも利用できる。第8世代の Intel Core m3-8100Y デュアルコアCPUと8GB RAMを搭載しているため、遅延の心配もなく、Surface Penで繊細なタッチによる描写も簡単にできる。もちろん、ボディは超小型で軽量なため、公園などに持ち出して作業することもできる。

ストレージ交換が簡単にできる

「OneMix 3」は前モデル「OneMix 2S」違い、新たにM.2スロット(2242規格)を内蔵している。M.2規格は従来のストレージよりも小型で転送速度も高速。メモリのような形状のため、本体内に挿し込むだけで簡単にストレージを増設できるというメリットもある。なお、7.0型「GPD Pocket2」にはM.2スロットは内蔵されていなかったが、8.9型「GPD Pocket 2 MAX」にはM.2スロットが搭載されている。

5V/9Vのモバイルバッテリーからも充電できる

前モデル「OneMix 2S」は基本的に12Vでしか充電できず、モバイルバッテリーを使用する際にはモデルが少ない12Vのモバイルバッテリーを使用するしかなかった。しかし、「OneMix 3」からはその他にモデルが多い5Vや9Vの充電に対応し、5V・9Vのモバイルバッテリーからも充電できるようになった。これにより、スマホ・タブレットなどで使っていた手持ちのモバイルバッテリーやUSB充電器をそのまま流用することができるようになった。

LETモジュールで単体通信できる

「OneMix 3」はM.2スロット(2242規格)を内蔵しているため、LETモジュールを追加できるようになっている。これはLET通信が利用できないノートPCに挿し込んで使うモジュールで、本体に搭載することで単体での4G LET通信が利用できるようになる。Amazonで価格を調べてみたところ、価格は5千円前後。利用するには、SIMカードを装着する必要がある。SIMフリー仕様のため、ドコモやソフトバンク、ワイモバイルの通信網を使ったSIMカードが利用可能だ。

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日本国内版の「OneMix 2S」も発売!

5月31日から日本国内版の「OneMix 2S」も発売される。販売元は株式会社テックワンで、技適やPSEといった日本国内の認証を取得済み。専用スタイラスやWPS Officeスタンダード版も付属する。なお、ピンク色「さくらピンクエディション」も6月上旬に発売予定。基本的なスペックは「OneMix 2S」と同じになっている。

上位モデル「OneMix 3S」「プラチナエディション」も発売!

OneMix 3S」は「OneMix 3」のスペックを強化した特別仕様のモデル。メモリを8GBから16GBへ増強し、ストレージ容量を256GB SSDから512GB SSDへと強化している。

プロセッサは従来通り、Intel Core m3-8100Y を採用しているほか、「OneMix 3S プラチナエディション」としてIntel Core i7-8500Y Quad Core 4.2GHz搭載モデルも用意している。

カラーは「OneMix 3S」がブラック、OneMix 3S プラチナエディションがシルバー・ブラックとなる。

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廉価版「OneMix 1S」も発売!

「OneMix 1S」レビュー 廉価版 GPD Poket2 と比較 

OneMix 1S」はWindows 10を搭載した7.0型の超小型ノートPC。重さ518gのアルミボディにIntel Celeron 3965Y デュアルコアCPUと8GB RAMを搭載。タッチ対応のフルHD液晶、6,500mAhバッテリー、128GB SSD、USB Type-Cポートを備えるほか、指紋認証、360度回転、Wi-Fiデュアルバンド、2048筆圧検知のスタイラスペン(※別売オプション)にも対応している。

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8.9インチの「GPD P2 MAX」も発売開始!

「GPD P2 MAX」は最強のUMPCか? OneMix 3 と比較

GPD P2 MAX」はWindows 10を搭載した8.9型の超小型ノートPC(UMPC)。重さ650gのボディにIntel Core m3-8100y デュアルコアCPUと8/16GBストレージを搭載。10点マルチタッチに対応したWQXGA液晶、最大12時間駆動する9200mAhバッテリー、512GB SSD、QWERTYキーボード、液体冷却放熱パイプ+ファンを備えるほか、指紋認証(電源ボタン)、Wi-Fiデュアルバンド、USB Type C、ミラキャスト(WiDi)、スタイラスペンによる手書き入力、急速充電 にも対応している。

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参考資料「GPD P2 MAX」のスペック

  • ディスプレイは8.9インチ、解像度 2560×1600のIPS液晶
  • プロセッサはIntel Core m3-8100Y 1.10GHz/3.40GHz
  • GPUはIntel HD Graphics 615
  • RAMは8GB DDR3
  • ストレージは256GB~1TB M.2 NVMe SSD
  • バッテリーは9200mAh
  • カメラは200万画素、1600×1200
  • 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2
  • インターフェースはUSB A x2 、USB C x1、micro HDMI、microSDカードスロット、3.5mmステレオジャック
  • OSはWindows 10 Home
  • サイズは206×148×5.5~18mm
  • 重量は680g

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