「Palm Phone」はレビュー通りに買うべき極小スマホか?


AmazonでAndroid 8.1を搭載した3.3型のスマートフォン「Palm Phone」が販売されている。3.3インチの極小スマホとして注目の製品。日本の技適にも対応している。

「Palm Phone」は価格に見合うだけの価値があるか?

「Palm Phone」を見て驚いたのは、サイズや機能などではなく、非常に高額に設定された価格だ。その価格はガジェット好きのギークな製品としてはあり得ないほど高く、かなりハイスペックなスマートフォンを購入できる価格となっている。

「Palm Phone」はなぜそれほど価格が高いのだろうか?

確かに詳しく調べてみると、1万3千円ほどで購入できる3インチの「SOYES XS」よりははるかにスペックが高く、機能性も高い。極小サイズのスマホをメインで使いたいと考えている人からすると、かなり実用的な性能を持っているといえる。

しかし、「Palm Phone」には「デザリングが使えない」、「NFCが使えない」、「バッテリー容量が少ない」(※駆動時間が短いわけではない)といった弱点もあり、価格に見合うだけの性能があるとはとても思えない。

そこで今回は改めて3インチの「SOYES XS」や2.45インチの「Unihertz Atom」と比較し、その性能が価格に見合うだけのものがあるのかどうかを検証してみた。

結論から言うと「Palm Phone」には他の極小スマホにはない魅力があり、手に入れるだけの価値は十分にある。その詳細な内容はこの後で詳しく説明しよう。

公式製品紹介ページはこちら
https://www.palm.com/product

極小サイズのスマホ  まとめ記事こちら

非公式レビュー動画 ディスプレイやボディの質感・カメラの様子が分かる

「Palm Phone」 スペック 詳細

3.3インチの極小スマホ

Palm Phone」はAndroid 8.1を搭載した3.3型のスマートフォン。IP68の防水・防塵ボディにQualcomm Snapdragon 435(MSM8940) オクタコアCPUと3GB RAMを搭載。ピクセル密度 445ppi の高精細なHD液晶、8時間ほど駆動する800mAhバッテリー、32GBストレージ、1200万画素 、前面800万画素カメラ、ジャイロセンサーを備えるほか、2D 顔認証、Googleアシスタント(側面ボタンで起動)、ライフモード(通知オフで節電)、Gorilla Glass 3、Bluetooth4.2に対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは3.3インチ、解像度1280×720のIPS液晶を搭載。アスペクト比16:9のHD液晶で、ピクセル密度 445ppi の高精細で色鮮やかな映像を実現。画面比率は61.6%で、小型ながらWebページなどの細かい字もはっきりと映し出す。また、液晶表面は堅牢な Gorilla Glass 3で保護。傷や破損から守るようになっている。

プロセッサ・メモリ、グラフィックは?

プロセッサはQualcomm Snapdragon 435(MSM8940) オクタコア 1.4GHz、RAM(メモリ)は 3GB を搭載。28 nmプロセスで製造された64ビット対応の8コアプロセッサで、最大1.4GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は Adreno 505 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

ベンチマークのスコアはどうなってる?

AnTuTu アプリによるベンチマークスコアは、総合で「59333」、CPUで「28040」、GPUで「8958」、UXで「17630」、MEMで「4705」。

バッテリー容量や駆動時間は?

バッテリー容量は 800mAh(取り外し不可)。

駆動時間は通常使用時で 8時間ほど。連続待受時間は3日間以上。ライフモード搭載でバッテリーの寿命を延ばすことができる。そのほか、連続通話時間は最長で3時間20分。GPSトレーニング使用時で、最大4時間45分。音楽再生(LTEストリーミング)時で、最長5時間30分、Wi-Fiストリーミング時で最大6時間、ローカルミュージックの再生時で最大9時間30分となっている。

充電時間は31分で50%、68分で100%となっている。

ストレージ容量はどれくらい?

ストレージ容量は 32 GBで、micro SDカードで最大256GBまで増設できる。

カメラはどうなってる?

カメラは背面1200万画素 、前面800万画素

オートフォーカス、LEDフラッシュ、タッチフォーカス、HDR、顔認識、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。

動画撮影は1080p@30fpsをサポートする。

通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信は4G、3Gに対応。

対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G LET B1 / 3 / 7 / 8 / 20、3G B1 / 2 / 5 / 8(※3キャリア全てで利用できるが、auの対応バンドが少ない。ドコモは平均的な対応バンド数だが、プラチナバンド19には対応していない。ソフトバンクは対応バンド数が多く、通信感度が高いと予想される)。

SIMカードサイズは Nano SIMシングル仕様)。

Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4GHz)、Bluetooth 4.2 Low Energy、GPS(A-GPS)もサポートする。

格安SIMも使えるの?

ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルの通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。

auの通信網には対応しているが対応バンド数が少ないため、mineoなどのau対応の格安SIMでうまく通信できないことがある。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースは USB Type-C3.5mmジャック。搭載センサーはGセンサー、ジャイロスコープ、GPS、接近センサー、光センサー、 デジタルコンパス。

ボディはどうなってる?

ボディはIP68の防水・防塵に対応。ランニング、水泳、サイクリング、ハイキングなどでも安心して使用できる。また、ボディの素材にはアルミフレームとガラスを採用。四隅に角がない丸みのあるデザインで、握りやすく手にもフィットしやすくなっている。

どんな機能があるの?

ジェスチャーパッド」機能

アプリの最初の文字を書くことで素早くアプリにアクセスできる「ジェスチャーパッド」機能を搭載。アイコンをタップして、携帯電話、カメラ、音楽、メッセージなどをよりすばやく起動できる。

「Life Mode」機能

また、画面がオフの時に通知を非表示設定できる「Life Mode」を搭載。画面がオフになるたびに着信通話と通知を無音にすることができる。

Googleアシスタント 起動ボタン

そのほか、サイドのボタンを押すだけでGoogleアシスタントを起動させることが可能。音声で、音楽再生、イベント作成、テキストへ返信、道順取得などの操作を行える。セキュリティ機能として顔認識にも対応。カメラに自分の顔を写すだけですばやくロック解除できる。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは約 56.0(W)×96.6(D)×7.4(H)mmで、重量は62.5g。カラーはブラックをラインナップする。

「Palm Phone」 スペック  一覧

  • ディスプレイ  3.3インチ、解像度1280×720のIPS液晶
    ※ 445ppi / 画面比率 61.6% / 16:9 / Corning Gorilla Glass 3
  • プロセッサ  Qualcomm Snapdragon 435(MSM8940) オクタコア 1.4GHz
  • GPU  Adreno 505
  • RAM  3GB
  • ストレージ容量  32 GB( 最大256GBまで)
  • バッテリー容量  800mAh(取り外し不可)
  • カメラ  背面1200万画素 、前面800万画素
  • インターフェース   USB Type-C、3.5mmジャック
  • 通信 Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4GHz)、Bluetooth 4.2 Low Energy、GPS、SIMフリー
  • OS  Android 8.1

「Palm Phone」の価格は?

Amazonでの「Palm Phone」の価格は現在 44,800円。3.3インチでスペックが高めの極小スマホを探している人におすすめだ。

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「Palm Phone」VS 「SOYES XS」

Palm Phone」は3インチの極小スマホ 「SOYES XS」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較し、その違いを明らかにしてみよう。価格は「Palm Phone」が44,800円。「SOYES XS」が11,900円。約3万3千円ほどの差があるが、果たして「Palm Phone」にその価値があるのだろうか?

動作スピードが速い

「Palm Phone」はQualcomm Snapdragon 435(MSM8940) オクタコア CPUと3GB RAMを搭載しており、ベンチマークスコアは「43500」(CPU)となっている。それに対し、「SOYES XS」はMediaTek MTK6737 クアッドコア CPUと2 GB RAMを搭載しており、ベンチマークスコは約29000ほど。8コアと4コアのパワーの差、そして3GB RAMと2GB RAMの差が明確に出ており、「Palm Phone」は「SOYES XS」よりも約1.5〜2倍近く高速に動作すると考えられる。

液晶ディスプレイが高精細で見やすい

「Palm Phone」は3.3インチで解像度1280×720のIPS液晶を搭載し、ピクセル密度は445ppi と非常に高精細な映像が見られるようになっている。一方、「SOYES XS」は3.0インチで解像度480×854 ピクセルの液晶になっており、「Palm Phone」よりもやや見づらい液晶になっている。この差はWebページなどの小さな文字を表示するときに明確で出る傾向があり、「Palm Phone」の場合は細かい字でもはっきり見える。

防水防塵に対応 液晶も堅牢

「Palm Phone」はIP68の防水・防塵に対応しており、液晶ディスプレイも堅牢な Gorilla Glass 3で保護されている。一方、「SOYES XS」は防水・防塵に対応しておらず、液晶ディスプレイもGorilla Glassで保護されていない。このため、「Palm Phone」は「SOYES XS」よりもタフで故障しづらい性質があるといえる。「Palm Phone」は雨に濡れても平気で、ちょっと落としたぐらいで液晶パネルが割れてしまうことにはならない。

高画質な写真が撮れる

「Palm Phone」は背面に1200万画素 、前面に800万画素カメラを搭載しており、実用に耐えられる高画質な写真が撮影できる。一方、「SOYES XS」は背面500万画素、前面500万画素カメラ搭載で、あまり高画質な写真が撮れない。「Palm Phone」はオートフォーカスやLEDフラッシュ、HDRなどの機能が使えるようになっており、デジカメと同レベルの使い勝手で快適に撮影できる。

Android 8.1の機能が使える

「Palm Phone」はAndroid 8.1 OSを搭載し、通知のスヌーズ機能やグーグルのファイル管理アプリなど最新の機能が利用できる。また、Wi-Fiネットワークのスピードの推測、バッテリーの省電力性の向上、オーディオ機能やBluetoothコーデックも強化されており、使い勝手が大幅に向上している。一方、「Palm Phone」はAndroid 6.0を搭載しており、それらの機能を使用することができない。

「SOYES XS」のスペック

  • ディスプレイは3.0インチ、解像度480×854 ピクセルの液晶
  • プロセッサはMediaTek MTK6737 クアッドコア 1.1G
  • GPUはMali T720 MP2
  • RAMは2 GB
  • ストレージ容量は16GBで、micro SDカードで最大64GBまで増設可能
  • バッテリー容量は1580mAh
  • カメラは背面500万画素、前面500万画素
  • インターフェースは USB Type-C
  • 通信はWi-Fi 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.0
  • OSはAndroid 6.0

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「Palm Phone」の魅力

Palm Phone」の魅力はどこにあるのだろうか? スペックや機能、2.45インチのタフネススマホ「Unihertz Atom」、3インチの極小スマホ 「SOYES XS」との比較を参考にしながら、その実力と魅力を明らかにしてみよう。

動作スピードは十分 メイン使用もあり

「Palm Phone」にはQualcomm Snapdragon 435(MSM8940) オクタコア CPUと3GB RAMが搭載されており、「SOYES XS」(MediaTek MTK6737 クアッドコア CPUと2 GB RAM)よりも約1.5〜2倍近く高速に動作する。

「Palm Phone」のベンチマークスコアは「43500」(CPU)は、2.45インチのタフネススマホ「Unihertz Atom」のベンチマークスコア「35926」(CPU)を上回っている。他の極小スマホはあくまでもサブ的に使う必要があるが、「Palm Phone」はメインでも十分に使用できる。

Webサイトの字もくっきり・画面も大きめ

「Palm Phone」には3.3インチで、ピクセル密度445ppi の高精細なIPS液晶(解像度1280×720)が搭載されており、3.0インチで解像度480×854 ピクセルの「SOYES XS」よりも画面が見やすく、小さい文字もくっきりと見える。また、2.45インチで解像度240 x 432ピクセルの液晶の「Unihertz Atom」よりも画面が1.1インチほど大きく、その分Webサイトの文字も比較的 見やすい。

実用的なカメラ 大量保存もOK

「Palm Phone」は背面に1200万画素 、前面に800万画素カメラを搭載しており、背面500万画素、前面500万画素カメラの「SOYES XS」よりも高画質な写真が撮影できる。「Unihertz Atom」は背面1600万画素、前面800万画素で、「Palm Phone」よりも高画質だが、その差はあまり大きくはない。

また、「Palm Phone」は32GB ストレージを内蔵しており、大量の写真も保存できる。「SOYES XS」は16GBで、大量の写真を保存するには外部のmicroSDカードを利用する必要がある。

ボディの質感が高い・オシャレ感もあり

「Palm Phone」はアルミフレームとガラスを採用しており、質感の高いボディに仕上がっている。「SOYES XS」はプラスチック製なため質感が劣る。「Unihertz Atom」はIP68の防水防塵、耐衝撃に対応しているものの、ラバー素材で覆われており、オシャレな感じは全くない。「Palm Phone」はファッションアイテムとしても使えるほどデザインが優れている。

通信面も安心 ソフトバンクに相性よし

「Palm Phone」は3大キャリアに対応しており、ドコモやau、ソフトバンクの通信網(※格安SIMも含む)が利用できる。特にソフトバンクとの相性がよく、対応バンドの数がドコモやau(※対応バンドが少ない)よりも多い。また、Amazon.co.jpでの説明によると技適も取得しており、日本でも問題なく使用できる。そのほか、NFCには対応していないが、GPS通信(ジャイロセンサー搭載)や省電力なBluetooth4.2も利用できる。

総合 評価

「Palm Phone」の価格はたしかに高い。、2.45インチのタフネススマホ「Unihertz Atom」と比べても約1万5千円高い。しかし、「SOYES XS」よりもはるかに性能が高く実用的で、「Unihertz Atom」よりもスタイリッシュでオシャレであるという点はやはり魅力的だ。中古で値下げされるのを待ってから買った方がいいが、それまでかなり時間がかかりそうだ。

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