
2022年10月26日に発売された「iPad Pro M2」(11インチ 第4世代、12.9インチ 第6世代)は 、MacBook Airにも搭載されたM2チップを採用し、タブレットの枠を超えたその圧倒的なパフォーマンスで注目を集める「究極のタブレット」です。
このレビューでは、M2搭載iPad Proが日々のクリエイティブ作業やゲームプレイをどれだけ快適にするのか、前モデル「iPad Pro M1」とどのように違っているのか、そのパフォーマンスと使い勝手を徹底比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
iPad Pro M2 の長所(Pros):
- M2チップによる圧倒的なパフォーマンス(M1比でCPU最大15%、GPU最大35%向上)
- ProResビデオ撮影と最大3倍高速なトランスコードに対応
- 「Apple Pencilによるポイント(ホバー機能)」の追加による精密な操作
- 12.9インチモデルの圧巻のLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLED)
- ProMotion(120Hzリフレッシュレート)による滑らかな操作感
- Wi-Fi 6E対応による高速なワイヤレス通信
- 映画鑑賞などで臨場感あふれる4スピーカーオーディオ
iPad Pro M2 の短所(Cons):
- M1モデルからの進化点が限定的で、デザインの変更もない
- 円安の影響による非常に高額な本体価格(11インチ約12.4万円~、12.9インチ約17.2万円~)
- Magic Keyboardなどを揃えるとMacBook Proを超える価格
- iPadOSの制限によりM2の性能を持て余し気味(ステージマネージャーが発展途上など)
- 横向き時のフロントカメラ位置がビデオ会議(TeamsやZoomなど)に不向き
- SDカードスロット非搭載
- 11インチモデルはLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLED)非搭載
総合評価:
「iPad Pro M2」は、プロのクリエイティブ作業や最高のゲーム体験を求めるパワーユーザーにとっては最強の選択肢ですが、その性能を持て余すiPadOSの制限と高すぎる価格が大きな障壁となります。動画視聴やWeb閲覧がメインであれば、iPad Airや無印モデルで十分でしょう。
<この記事で分かること>
- M2チップ搭載による具体的な魅力(メリット)
- 購入前に知るべき欠点(デメリット)と注意点
- M1モデルとの性能差(CPU/GPU)
- Antutu V10ベンチマークスコアの実測値
- 「原神」や「フォートナイト」など人気ゲームの動作(フレームレート)
- デザイン、ディスプレイなど項目別の口コミ・レビューまとめ
- 11インチと12.9インチの詳細なスペック比較
- 「Apple Pencilによるポイント」機能の使用感
- 8項目におよぶ5段階評価と総合評価
- 最新の価格と購入先(整備済み品・中古品情報)
この記事を最後まで読むことで、「iPad Pro M2」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式プレスリリース:Apple、驚異的なパワーのM2チップを搭載した次世代のiPad Proを発表 – Apple (日本)
検証してわかった「iPad Pro M2」の魅力(メリット)
ここでは、M2チップを搭載した「iPad Pro M2」(11インチ 第4世代、12.9インチ 第6世代)を実際に検証してわかった、その圧倒的な魅力とメリットについて詳しく解説していきます。
M2チップが切り開く圧倒的パフォーマンス
M2チップの搭載は、前モデルのM1チップ搭載iPad Pro(11インチ 第3世代、12.9インチ 第5世代)から大きく進化した点です。M2チップはM1と比較してCPU性能が最大15%、GPU性能は最大35%向上しています。このパワーは、単なるスペック上の数字以上の体験をもたらします。例えば、Adobe Premiere Rushでの動画編集作業は驚くほど滑らかで、複雑なエフェクトを重ねてもストレスを感じません。
さらに、M2の新しいメディアエンジンにより、iPadで初めてProResビデオ撮影が可能になり、ProRes映像のトランスコード(変換)速度も最大3倍高速化されました。将来的にはプロ向け動画編集アプリの「DaVinci Resolve for iPad」も登場予定で、まさにプロのクリエイティブ作業に応えるマシンへと進化しています。
創造性を刺激する「Apple Pencilによるポイント」
M2モデルで新たに追加された「Apple Pencilによるポイント」機能(ホバー機能)は、特にイラスト制作や精密な作業を行うユーザーにとって革命的なメリットです。これは、Apple Pencil(第2世代)のペン先がディスプレイに触れる前、最大12mm上空で検知され、どこにペン先が落ちるかを正確にプレビューできる機能です。
実際にイラストを描いてみると、この機能の恩恵に興奮を隠せません。これまでは正確な位置に線を引くために何度もUndo(やり直し)が必要でしたが、事前に位置がわかるため、作業効率が劇的に向上しました。対応アプリでは、ペン先を近づけるだけで色の混ざり具合や線の太さもプレビューでき、直感的な創作活動を強力にサポートしてくれます。
息をのむ映像体験と滑らかな操作感
ディスプレイ品質は、iPad Proを選ぶ大きな理由の一つです。特に12.9インチモデルが搭載するLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLEDバックライト)は圧巻の一言。2,596分割のローカルディミングゾーンにより、1,000,000:1という驚異的なコントラスト比を実現しています。NetflixなどでHDRコンテンツを視聴すると、引き締まった黒と最大1,600ニトのピーク輝度 が織りなす映像美に引き込まれます。
11インチモデルもLiquid RetinaディスプレイとProMotionテクノロジー(最大120Hzリフレッシュレート)を搭載しており、SafariでのWebブラウジングや「原神」のようなゲームプレイにおいて、非常に滑らかで快適な操作感を提供してくれます。
快適さを底上げする高速通信と高音質スピーカー
M2モデルはWi-Fi 6Eに対応し、前世代(Wi-Fi 6)と比較してダウンロード速度が最大2倍の2.4Gbpsに達します。大容量の動画素材やアプリのダウンロードが瞬時に完了するため、待ち時間が大幅に短縮されました。また、見落とされがちですが、4スピーカーオーディオの品質も大きな魅力です。映画鑑賞時の臨場感や音の広がりはiPad Airとは明らかに異なり、エンターテインメント体験を格段に向上させます。音楽を聴いたり、動画コンテンツを楽しんだりする際に、その豊かなサウンドに満足することでしょう。
検証してわかった「iPad Pro M2(11インチ、12.9インチ)」の欠点(デメリット)
ここでは、M2チップを搭載した「iPad Pro M2」を実際に検証して感じた、購入前に考慮すべき欠点やデメリットについて、率直に解説していきます。M2チップの圧倒的な性能は魅力的ですが、いくつかの無視できない弱点も存在します。
M1モデルからの進化が乏しい
M2チップの搭載が最大のアップデートですが、前モデルのM1搭載iPad Pro(11インチ 第3世代、12.9インチ 第5世代)からの進化点は限定的です。外観デザインは2018年モデルからほぼ変わっておらず、並べても見分けるのは困難です。新機能の「Apple Pencilによるポイント(ホバー機能)」やProResビデオ撮影は特定のユーザーには魅力的ですが、多くの人にとってM1モデルの性能で既に十分すぎます。既にM1モデルを所有している場合、高額な費用をかけて買い替えるほどの大きなメリットは感じにくいかもしれません。
高すぎる本体価格とアクセサリ費用
最大の欠点は、その価格設定です。円安の影響もあり、11インチモデルが124,800円から、12.9インチモデルに至っては172,800円からという価格は、タブレットとしては非常に高額です。さらに、iPad Proの性能を引き出すために必要なMagic Keyboard(12.9インチ用で約5.3万円)やApple Pencil(約2万円)を揃えると、総額は高性能なMacBook Proに匹敵、あるいはそれを超えてしまいます。日常の動画視聴やネット閲覧がメインの用途であれば、明らかに過剰スペックであり、コストパフォーマンスは低いと言わざるを得ません。
iPadOSがハードウェアの足を引っ張る
M2チップというMacBook Airと同じ強力なプロセッサを搭載しているにも関わらず、iPadOSの制限によってその真価を発揮しきれていません。特に「ステージマネージャー」機能は、PCのようなマルチタスクを目指したものの、動作が不安定だったり、操作感が直感的でなかったりと、まだ発展途上です。また、Microsoft Officeアプリ(WordやExcelなど)は、PC版と比較して機能が制限されていたり、表示ズレが起きたりと、本格的なビジネス利用ではPCの代わりにはなり得ないのが現状です。
不便なハードウェア設計
日常的な使い勝手において、いくつかの設計上の問題点があります。最も気になるのがフロントカメラの位置です。カメラは縦持ちを基準とした短辺に配置されているため、Magic Keyboardなどで横向きに固定してTeamsやZoomなどのビデオ会議を行うと、視線が常に横にズレてしまい不自然です。また、拡張ポートはUSB-Cポートが1つしかありません。SDカードスロットも搭載されていないため、カメラで撮影した写真データを読み込む際にも、別途USBハブを持ち運ぶ必要があります。
携帯性の低下と11インチモデルの画面
タブレットの手軽さを期待して購入すると、その重さに驚くかもしれません。特にMagic Keyboardを装着すると総重量は1kgを超え、12.9インチモデルではMacBook Pro 13インチ(1.4kg)とほぼ変わらない重さになります。また、11インチモデルを検討している場合、12.9インチモデルに搭載されている高画質なLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLED)ではない点に注意が必要です。11インチモデルは従来のLiquid Retinaディスプレイであり、HDRコンテンツの表現力などで明確な差があります。
Antutuベンチマーク
iPad Pro M2(11インチ、12.9インチ)が搭載するApple M2チップは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約220万点を記録しています。
Antutu V10.0.2 総合で「2252166」、CPUで「568771」、GPUで「1027979」、MEMで「298858」、UXで「356558」
ゲーム性能
iPad Pro M2(11インチ、12.9インチ)が搭載するApple M2チップのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。
原神 (Genshin Impact)
美しいグラフィックで描かれる広大な世界を冒険するオープンワールド・アクションRPGです。M2チップの性能により、グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」に設定しても、ゲームの大部分で安定して60FPSを維持します。キャラクターが多く表示されたり、元素爆発のエフェクトが複雑に絡み合う戦闘シーンでも、フレームレートの大きな落ち込みはほとんどなく、非常に滑らかな映像でプレイできます。
また、iPad Proは120FPSモードにも対応しており、この設定にすることで、通常時や軽い戦闘シーンでは100〜120FPSでの動作も可能です。これにより、探索から戦闘まで、常に最高のゲーム体験が得られます。
崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)
宇宙を舞台に冒険を繰り広げるスペースファンタジーRPGで、高品質な3Dグラフィックと戦略的なターン制バトルが魅力です。このゲームもグラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」に設定した状態で、ほぼ常に60FPSに張り付いたまま動作します。キャラクターの必殺技演出や、作り込まれた街並みの探索において、カクつきを感じることはありません。M2チップの高い処理能力は、ロード時間の短縮にも寄与し、ストレスのない快適なプレイを実現します。iPad Proの120FPSモードを有効にすれば、極めて滑らかな映像でキャラクターの動きや戦闘アニメーションを楽しむことが可能です。
フォートナイト (Fortnite)
建築要素が特徴的な、世界的に人気のバトルロイヤルゲームです。素早い判断と正確な操作が求められます。M2チップを搭載したiPad Proは、このゲームの120FPSモードに公式対応しています。グラフィック品質を「最高(エピック)」に設定した状態でも、安定して120FPSでのプレイが可能です。多くのプレイヤーが集まる激しい戦闘や、複雑な建築物を素早く構築する場面でもフレームレートは安定しており、PCのゲーミングモニターに匹敵する滑らかさで操作できます。これにより、敵の視認性が向上し、エイムや建築といった操作で有利になります。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人のプレイヤーが参加する、大規模でリアルな戦場を体験できるバトルロイヤル・ファーストパーソンシューターです。グラフィック設定を「最高」にしても、M2チップのパワーによって安定した高フレームレートを維持します。広大なマップを高速で移動する際や、複数の敵と同時に交戦する激しい銃撃戦においても、90FPSから120FPSでの滑らかな動作が可能です。高解像度のテクスチャや高品質なエフェクトを適用した状態でも、操作への応答性が高く、遅延を感じさせない快適なプレイ環境を提供します。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス (Final Fantasy VII Ever Crisis)
「ファイナルファンタジーVII」シリーズの物語を、美麗なグラフィックで追体験できるコマンドバトルRPGです。グラフィック設定を最高にし、フレームレートを60FPSに設定しても、パフォーマンスが低下することはありません。特に、リミットブレイクや召喚獣といった派手な演出が特徴の戦闘シーンにおいて、常に滑らかな60FPSで動作します。これにより、原作の感動的なシーンや迫力あるバトルを、処理落ちの心配なく最高の品質で楽しむことができます。
まとめ
Apple M2チップは、提示されたベンチマークスコアが示す通り、極めて高いゲーム性能を誇ります。今回挙げたような高いグラフィック負荷を要求する最新のゲームタイトルであっても、最高設定で安定して高いフレームレートを維持し、PCや家庭用ゲーム機に迫る快適なゲーム体験を提供します。
iPad Pro M2の口コミ情報 まとめ
M2チップを搭載したiPad Proについて、実際のユーザーからの口コミやレビュー(個人的な意見)を項目別にまとめました。
デザインと耐久性
- 従来モデル(M1 Proなど)とデザインや寸法は同じで、ケースを使いまわせるのが良い点として挙げられています。
- シルバーの本体と黒のMagic Keyboardを組み合わせた「2トーン風」の外観を気に入っているユーザーもいます。
- 薄くて持ちやすく、シンプルで余計な装飾がないデザインが評価されています。
- 一方で、ホームボタンがなくなりスタイリッシュになったと感じる声 や、買い替え時にボタン位置の変更に戸惑ったという声もありました。
- フィット感や仕上がりは素晴らしく、依然として最高クラスのハードウェアだと評価されています。
ディスプレイ
- ProMotion (120Hz): iPad Air (60Hz) からの乗り換えで、スクロールの遅延が改善され「ヌルサク動く」点が非常に好評です。
- 画質: 非常に綺麗で発色も良く、不満はないという意見が多数です 。明るさの自動調整が適切で、きめ細かさも数値以上だと評価されています。
- モデル間の違い: 12.9インチモデルはミニLED搭載の「Liquid Retina XDRディスプレイ」で、コントラスト比が非常に高く(1,000,000:1)、HDRコンテンツの表示やプロの作業に向いています。11インチは「Liquid Retinaディスプレイ」です。
- サイズ: 11インチは最も使いやすい画面サイズだと評価されています。
パフォーマンス
- 処理速度: M2チップの処理速度は「申し分ない」「爆速」と高く評価されています 。DTM(音楽制作)のような高負荷な処理でも余裕があると報告されています。
- M1との比較: M1モデルからの買い替えでは、処理速度の差は体感しにくいものの、必要十分な性能だという意見があります。
- オーバースペック: 動画編集や高負荷な作業をしないユーザーにとっては、旧型(M1)でもオーバースペック気味で、M2の性能を使い切れていないと感じる場合もあるようです。
- ProRes対応: M2にはProResのエンコード/デコードを行うメディアエンジンが搭載されており、動画編集性能が向上しています。
- RAM(メモリ): 1TB以上のモデルは16GBのRAMを搭載していますが、通常の用途であれば8GB(128GB~512GBモデル)で十分だと感じられています。
- 発熱: 4Kビデオのレンダリングのような高負荷な作業でも、本体は熱くならなかったと報告されています。
カメラ性能
- LiDARスキャナ: 「scaniverse」といったアプリを使って空間を3Dスキャンする機能が楽しい、という意見がありました。
- フロントカメラの位置: Face ID自体は高速で優秀ですが 、カメラが縦向きの短辺に配置されているため、Magic Keyboardなどで横向きに使うと視線が中央からずれて不自然になる点が、最大の不満点として多くのレビューで指摘されています。
- 画質: タブレットとしては最高性能のカメラですが 、アウトカメラの性能を下げて価格を安くしてほしいという声もありました。
バッテリー持ちと充電
- 持続時間: 「1日で切れるので普通」という意見や、「そこそこ持つ」という意見がある一方、「負荷のかかるゲームをすると物凄く速く減る」という指摘もあります。海外レビューの特定のテストでは、公称値(10時間)より短い結果(約6時間半)も出ています。
- M1モデルとの比較: M1モデルよりもバッテリーの持続時間に余裕が生まれた、という肯定的な意見と、M1(第3世代)と変わらない気がする、という意見の両方があります。
- 充電: 充電速度が速くなったと感じるユーザーがいます。付属の20W充電器のほか、より高出力なPD充電器(40W/45W)での高速充電も可能とみられています。
オーディオと通信性能
- オーディオ: 4スピーカーの音質が非常に好評です。iPad Air(2スピーカー)からの乗り換えで音の良さを実感する声が多く、動画視聴(YouTube、Netflixなど)に最適だと評価されています。
- 通信: Wi-Fi 6Eに対応しており 、「ダウンロード速度が速い」と評価されています。AndroidスマートフォンとのUSBテザリングも可能との報告があります。
ペンとキーボード
- Apple Pencil(第2世代): 最大の進化点として「ポイント機能(ホバー)」が挙げられています。ペン先が画面に触れる前に(最大12mm上空で)描画位置のプレビューが表示されるため、特にイラスト制作者からは「この機能のためだけでもM2を買う価値がある」と絶賛されています。
- Magic Keyboard: 文字入力は快適になりますが、装着すると非常に重くなる(11インチで約1kg)点がデメリットとして指摘されています。また、価格も高価です。
- ペンシル携帯時: ペンシルはマグネットで吸着しているだけなので、カバンの中で外れてしまうことがあるため注意が必要です。
OSと機能
- PCの代替: 「PCの代わりにはならない」という意見が目立ちます。特にMicrosoft Officeアプリ(Word, Excel)は、PC版との互換性が低く、文字や図形が激しくズレるため「仕事では全く使い物にならない」と厳しく評価されています。
- ステージマネージャー: PCのマルチウィンドウと比べると「中途半端」で、特に11インチの画面では狭すぎて使いにくいという評価です。外部ディスプレイに接続してこそ真価を発揮する機能だと考えられています。
- アプリ: Androidタブレットと比較して、iPadに最適化されたアプリが多い点は高く評価されています。
- 連携機能: iPhoneやMacとの連携(写真の同期など)は非常に便利だと評価されています。
- 用途: 「iPhoneの大画面版」と捉え、PCが不要な人や、PCとスマホの隙間を埋める端末として適していると結論付けられています。
iPad Pro M2(11インチ、12.9インチ)のスペック
- モデル 11インチ:第4世代 12.9インチ:第6世代
- 11インチのディスプレイ Liquid Retinaディスプレイ (解像度2,388 x 1,668、264ppi) ※ 主な特徴:ProMotionテクノロジー、広色域(P3)、True Tone、輝度最大600ニト、Apple Pencil(第2世代/USB-C)対応、Apple Pencilによるポイント
- 12.9インチのディスプレイ Liquid Retina XDRディスプレイ (解像度2,732 x 2,048、264ppi) ※ 主な特徴:ミニLEDバックライト(2,596分割)、ProMotion、広色域(P3)、True Tone、XDR輝度(ピーク1,600ニト)、100万:1コントラスト比、Apple Pencil(第2世代/USB-C)対応、Apple Pencilによるポイント
- リフレッシュレート 最大120Hz (ProMotionテクノロジー)
- プロセッサ (チップ) Apple M2チップ CPU:4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU GPU:10コアGPU Neural Engine:16コアNeural Engine メモリ帯域幅:100GB/s
- RAM(メモリ) 8GB RAM(128GB、256GB、512GBストレージ搭載モデル) 16GB RAM(1TBまたは2TBストレージ搭載モデル)
- ストレージ 128GB 256GB 512GB 1TB 2TB
- バッテリー 11インチ:28.65Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー内蔵 12.9インチ:リチャージャブルリチウムポリマーバッテリー内蔵
- 駆動時間 Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 (Wi-Fi + Cellularモデル)
- 充電 Thunderbolt / USB 4ポート経由での充電
- 背面カメラ 広角カメラ:12MP、ƒ/1.8絞り値 超広角カメラ:10MP、ƒ/2.4絞り値、125°視野角
- 前面カメラ TrueDepthカメラ:12MP超広角カメラ、122°視野角、ƒ/2.4絞り値
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E(802.11ax)、2×2 MIMO対応 Bluetooth 5.3
- 位置情報 全モデル:デジタルコンパス、Wi-Fi、iBeaconマイクロロケーション Wi-Fi + Cellularモデル:GPS/GNSS、携帯電話通信
- Apple Pay Face IDを使った、アプリ内とウェブ上でのiPadによる支払い
- インターフェース Thunderbolt / USB 4ポート 対応規格:充電、DisplayPort、Thunderbolt 3(最大40Gb/s)、USB 4(最大40Gb/s)、USB 3(最大10Gb/s)
- センサー Face ID LiDARスキャナ 3軸ジャイロ 加速度センサー 気圧計 環境光センサー
- スピーカー 4スピーカーオーディオ Dolby Atmos対応 (オーディオ再生)
- マイク 通話、ビデオ撮影、オーディオ録音のための5つのスタジオ品質マイク
- 音声認識 Siri
- スタイラスペン Apple Pencil(第2世代)に対応 Apple Pencil(USB-C)に対応
- キーボード Magic Keyboardに対応 Smart Keyboard Folioに対応
- 筐体の素材 アルミニウム (ボディに100%再生アルミニウムを使用)
- 生体認証 顔認証 (Face ID)
- OS iPadOS (発売時はiPadOS 16)
- サイズ 11インチ:幅178.5 mm、高さ247.6 mm、厚さ5.9 mm 12.9インチ:幅214.9 mm、高さ280.6 mm、厚さ6.4 mm
- 重量 11インチ (Wi-Fi):466 g 11インチ (Wi-Fi + Cellular):468 g 12.9インチ (Wi-Fi):682 g 12.9インチ (Wi-Fi + Cellular):684 g
- カラー シルバー スペースグレイ
- 付属品 USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ
- Wi-Fi + Cellularモデル詳細 5G(sub-6 GHz)、4×4 MIMO対応 ギガビットLTE、4×4 MIMOとLAA対応
- SIMカード nano-SIM eSIM (データのみ)
- 対応バンド (Wi-Fi + Cellularモデル)
5G NR:バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n70、n71、n77、n78、n79
4G FDD-LTE:バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71 4G TD-LTE:バンド34、38、39、40、41、42、46、48
3G UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA:850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz
iPad Pro M2の評価
8つの評価基準で「iPad Pro M2」を5段階で評価してみました。
画面の見やすさ:★★★★★
12.9インチのLiquid Retina XDR(ミニLED)は圧巻の映像美。11インチもProMotion(120Hz)対応で非常に滑らかです。
スペック:★★★★★
M2チップ搭載により、タブレットとしてはオーバースペックとも言える圧倒的な処理性能を誇ります。
デザイン:★★★★☆
薄型で洗練されたアルミニウムボディは質感が高いものの、数世代にわたりデザインの変更がなく新鮮味に欠けます。
耐久性: ★★★★☆
アルミニウム筐体やサファイアクリスタル製レンズカバーの採用により、全体的に堅牢な作りになっています。
通信:★★★★★
Wi-Fi 6Eに対応し、従来のWi-Fi 6よりも高速な通信が可能になりました。5G(Cellularモデル)もサポートしています。
機能:★★★★★
新機能「Apple Pencilによるポイント(ホバー機能)」が追加され、ProResビデオ撮影にも対応。Face IDやLiDARスキャナも搭載し多機能です。
使いやすさ:★★★★☆
Face IDによる認証は快適ですが、iPadOSの「ステージマネージャー」はまだ癖が強く、PCのような操作感には及びません。
価格:★★☆☆☆
11インチで12万円台からと非常に高価です。Magic Keyboardなどを揃えると、高性能なノートPCが買える価格帯になります。
総評:★★★★☆
圧倒的なパフォーマンスとディスプレイ品質
「iPad Pro M2」は、タブレットというカテゴリにおいて、現時点で到達しうる最高峰のパフォーマンスとディスプレイ品質を備えたデバイスであることは間違いありません。M2チップの搭載により、M1モデルからさらに処理能力が向上し、高負荷な動画編集や3Dデザイン作業も快適にこなせます。
クリエイティブ作業を革新する新機能
特に12.9インチモデルのLiquid Retina XDRディスプレイは、HDRコンテンツの再生において他のタブレットの追随を許さない圧倒的な映像体験を提供します。また、新たに追加された「Apple Pencilによるポイント(ホバー機能)」は、イラストレーターやデザイナーにとって作業効率を劇的に改善する可能性を秘めた、待望の機能と言えるでしょう。
高すぎる価格と限定的な進化
しかし、このデバイスは明確に「Pro」ユーザー向けです。M1モデルからの進化点は限定的であり、すでにM1 iPad Proを所有しているユーザーが買い替える理由は少ないかもしれません。また、最大の障壁はその価格です。円安の影響もあり、本体価格は非常に高額で、その性能をフルに引き出すためのMagic KeyboardやApple Pencilを追加すると、MacBook Proと競合するほどの出費となります。
ハードウェアの性能を持て余すiPadOS
さらに、強力なハードウェア性能に対して、iPadOSがまだ完全には追いついていない印象も否めません。ステージマネージャー機能は改善されつつありますが、PCライクなマルチタスク環境としてはまだ発展途上です。
結論:誰におすすめできるか
結論として、プロのクリエイティブ作業を行う人、あるいはM1より前のモデルから買い替えを検討しているパワーユーザーにとっては、最高の選択肢です。一方で、動画視聴、Web閲覧、簡単なメモ取りが主な用途であれば、iPad Airや無印iPadで十分満足できるでしょう。
[amazon]
iPad Pro M2の価格・購入先
※価格は2025/10/27に調査したものです。価格は変動します。
11インチiPad Pro:第4世代
- Amazonで105,800円(税込・整備済み品)、
- 楽天市場で98,780円(送料無料・中古Aランク品)、
- ヤフーショッピングで96,000円(中古品)、
で販売されています。
12.9インチiPad Pro:第6世代
- Amazonで146,797円(整備済み品)、
- 楽天市場で109,780円(送料無料・中古Aランク品)、
- ヤフーショッピングで131,000円(中古Aランク品)、
で販売されています。
Amazonで「iPad Pro M2」をチェックする
楽天市場で「iPad Pro M2」をチェックする
ヤフーショッピングで「iPad Pro M2」をチェックする
米国 Amazon.comで「iPad Pro M2」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「iPad Pro M2(11インチ、12.9インチ)」に似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
iPad Pro M5 (2025)
Appleから発売された11インチおよび13インチのタブレットです(2025年10月22日 発売)。
iPadOS 26、Apple M5チップ、12GB/16GB RAM、Ultra Retina XDR(タンデムOLED)ディスプレイ(11インチ [2,420 x 1,668] / 13インチ [2,752 x 2,064])、256GB、512GB、1TB、2TBストレージ、最大10時間駆動する31.29Wh/38.99Whバッテリー、、背面12MP広角カメラ、前面12MPセンターフレームカメラ(横向き)を搭載しています。
また、AI機能「Apple Intelligence」、Thunderbolt / USB 4経由での高速充電(約30分で最大50%)、ProMotionテクノロジー(10Hz〜120Hzアダプティブリフレッシュレート)、4スピーカーオーディオ、空間オーディオ再生、ドルビーアトモス、スタジオ品質の4マイクアレイ、専用ペン(Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C)・別売)、専用キーボード(iPad Pro用Magic Keyboard・別売)に対応。
最大6K/60Hzまたは4K/120Hzの外部ディスプレイ出力、AirPlayミラーリング(最大4K)、Siri、Apple Pay、Face ID(TrueDepthカメラによる顔認識)、OSレベルでのプライバシー保護、App Store、Thunderbolt / USB 4ポート(充電、DisplayPort、Thunderbolt 3、USB 4、USB 3対応)x1、5G通信(Cellularモデルのみ)、eSIM(物理SIM非対応)、Wi-Fi 7、Bluetooth 6にも対応しています。
価格は、Amazonで168,800円~、楽天市場で169,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで209,940円、Apple オンラインストアで168,800円~、です。
関連記事:iPad Pro M5 徹底レビュー 新チップの進化点、M4との違いを評価
Amazonで「iPad Pro M5」をチェックする
iPad Pro M4 (2024)
Appleから発売された11 / 13インチのタブレットです(2024年5月15日 発売)。
iPadOS 17、Apple M4チップと16コアNeural Engine、8GB/16GBメモリ、Ultra Retina XDR XDR液晶、256GB/512GB/1TB/2TBストレージ、最大10時間駆動する31.29Wh/38.99WhWhバッテリー、背面12MPのメインカメラ、前面12MPのフロントカメラを搭載しています。
また、5G通信(※Cellularモデルのみ)、Apple Pencil Pro)、新しいMagic Keyboard、Thunderbolt/USB 4ポート(OTG、充電、映像出力)、クアッドスピーカー、Dolby Atmosサウンド、5つのスタジオ品質マイク、最大120HzのProMotion(リフレッシュレート)、Apple Pay、音声認識Siri、生体認証「Face ID」、Wi‑Fi 6E、4×4 MIMO、Bluetooth 5.3、GPS (※Cellularモデルのみ)に対応しています。
価格は、Amazonで144,800円~、楽天市場で148,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで145,980円、です。
関連記事:「iPad Pro M4」(2024)はどう進化した? 前世代と比較して解説
Amazonで「iPad Pro M4」をチェックする
他のiPadと比較する
最新のiPadはこちらにまとめてあります。ぜひチェックしてみてください。
iPad全モデルを徹底比較!【2025年最新】最短でベストな一台を見つける方法
他のおすすめAndroidタブレット
その他のおすすめAndroidタブレットは以下のページにまとめてあります。
Android 15で使えるタブレット【2025年最新】全機種を徹底比較!
最新のAndroid 15 タブレットをまとめて紹介しています。
Android 14で使えるタブレット 2024 最新 機種 まとめ
最新のAndroid 14 タブレットをまとめて紹介しています。
HDMI出力できるAndroidタブレット ラインナップ 機種 まとめ
HDMI出力できるタブレットをまとめて紹介しています。
一度は手に入れてみたい超ハイスペックなAndroidタブレット まとめ
最強スペックのAndroidタブレットをまとめて紹介しています。

























