2022年5月に登場した「Lenovo Xiaoxin Pad 2022」は、優れた基本性能と洗練されたデザインを驚きの価格で実現し、高いコストパフォーマンスで注目を集めるエンタメタブレットです 。
このレビューでは、Lenovo Xiaoxin Pad 2022の実力を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Lenovo Xiaoxin Pad 2022 の長所(Pros):
- 2万円台から購入可能という、圧倒的なコストパフォーマンス
- 薄型軽量でスタイリッシュな、価格以上の質感を持つデザイン
- 2K解像度の高精細ディスプレイと、Dolby Atmos対応の4スピーカー
- 7700mAhの大容量バッテリーと20W急速充電への対応
- スタイラスペン(別売)やmicroSDカード(最大1TB)に対応する高い拡張性
Lenovo Xiaoxin Pad 2022 の短所(Cons):
- 中国版OSのため、Google Playの導入や日本語化に専門知識と手間が必要
- OSのアップデートで日本語設定が元に戻ってしまう可能性がある
- NetflixなどがSD画質に制限される場合がある(Widevine L3問題)
- 最新の3Dゲームを快適にプレイするには性能が不足している
- Wi-Fiモデルのみで、単体でのモバイルデータ通信は不可
総合評価:
Lenovo Xiaoxin Pad 2022は、動画視聴や電子書籍、ウェブブラウジングといった用途に特化した、コストパフォーマンスに優れたタブレットです 。ただし、その性能を完全に引き出すにはある程度の設定作業が必要なため、購入後にすぐ使える手軽さを求める方よりも、多少の手間を惜しまない知識のあるユーザー向けの製品と言えるでしょう 。
<この記事で分かること>
- Lenovo Xiaoxin Pad 2022の詳細なスペック一覧
- Snapdragon 680のAnTuTuベンチマークスコアと実際の処理性能
- 「原神」や「ウマ娘」など、人気ゲームがどの程度動作するかの実機検証
- メリット・デメリットの徹底解説
- 中国版ROMを日本語化する具体的な手順と、OSアップデートに伴う注意点
- ROM焼きの準備手順と知っておくべきリスク
- 動画視聴時の画質(Widevine L3問題)について
- どんな人に最適で、どんな人にはお勧めできないか
- 最新の価格と購入方法
この記事を最後まで読むことで、「Lenovo Xiaoxin Pad 2022」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:(中国)Lenovo Xiaoxin Pad 2022
Lenovo Xiaoxin Pad 2022:高コスパで日常を彩る、才色兼備のエンタメタブレット
Lenovo Xiaoxin Pad 2022は、優れた基本性能と洗練されたデザインを、驚きの価格で実現したタブレットです 。動画鑑賞や電子書籍、ウェブブラウジングといった日常的な用途において、価格以上の満足度を提供することを目指して設計されています。本記事では、その多岐にわたる魅力の数々を詳しくご紹介します。
手にした瞬間、心惹かれる薄型軽量デザイン
本体の重量は約465g、厚さはわずか7.45mmと、スマートフォンに匹敵するほどの薄さを実現しています 。10インチクラスのタブレットとしては軽量なため、長時間の使用でも疲れにくく、どこへでも気軽に持ち運べます 。背面は2種類の色と素材を組み合わせたスタイリッシュなデザインが特徴で、「スペースグレー」と「レイクブルー」の2色から選べます 。
没入感を高める2K高精細ディスプレイ
10.61インチのLCDスクリーンは、2000×1200ピクセルの高解像度(2K)を誇ります 。輝度は400nits(標準値)で、明るく鮮明な映像表示が可能です 。さらに、ドイツの第三者認証機関「TÜVラインランド」による低ブルーライト認証を取得しており、長時間の視聴でも目に優しい設計です 。また、小説や漫画を読む際には、電子ペーパーのような表示効果を再現する「読書モード」も搭載されています 。
Dolby Atmos対応のクアッドスピーカー
本体には4つのスピーカーが内蔵されており、Dolby Atmosの立体音響技術に対応しています 。これにより、映画や音楽を臨場感あふれるサウンドで楽しむことができます 。スピーカーは横向きに持った際に左右に2つずつ配置される設計で、動画視聴に最適化されています 。有線イヤホン派に嬉しい3.5mmオーディオジャックも搭載しています 。
日常使いに十分なパフォーマンス
プロセッサには、省電力性と安定性に優れたQualcomm Snapdragon 680を搭載 。AnTuTuベンチマーク(v9)では約25万点のスコアを記録し、動画視聴やウェブサイトの閲覧、SNSといった日常的な操作は快適に行えます 。メモリは4GBまたは6GB、ストレージは64GBまたは128GBのモデルがあり、microSDカードを使えば最大1TBまで容量を拡張することが可能です 。
ゲーム性能については、軽量〜中量級のタイトルであれば問題なく動作しますが、「原神」のような高いグラフィック性能を要求されるゲームでは、設定を下げる必要があります 。
長時間駆動バッテリーと便利な機能
7700mAhの大容量バッテリーを搭載し、ビデオ再生で約13時間、ウェブ閲覧で約14.1時間の連続使用が可能です 。また、20Wの急速充電にも対応しており、充電時間を短縮できます 。
OSはAndroid 12をベースにしたZUI 13.5を搭載 。お子様のいる家庭でも安心して使える「学習アシスタント」機能や、複数のアプリを同時に表示できるマルチウィンドウ機能など、便利な機能が充実しています 。
オンラインに強いカメラと豊富なアクセサリー
カメラ: 前面には中央に配置された800万画素カメラを搭載し、顔認証によるロック解除や、オンライン会議での背景ぼかし機能に対応しています 。背面にも同じく800万画素のカメラがあり、資料の撮影などに活用できます 。
- スタイラスペン: 4096段階の筆圧検知に対応した専用スタイラスペン(別売り)を使えば、手書きでのメモやイラスト制作もスムーズに行えます 。
- 専用アクセサリー: 純正の保護ケースや強化ガラスフィルムも用意されており、タブレットを安心して使用できます 。
購入前の注意点
本製品は中国市場向けモデルのため、日本国内で販売されているグローバル版「Lenovo M10 Plus 3rd Gen」とは仕様が一部異なります。
言語設定とGoogle Play: 標準では日本語に対応しておらず、Google Playストアもインストールされていません。これらはPCを使用してADBコマンドを実行したり、特定の手順を踏むことで導入可能ですが、ある程度の知識が必要です 。また、OSのアップデートによって日本語化が無効になる場合があるとの報告もあります 。
動画配信サービスの画質: 一部のレビューでは、Netflixなどの動画配信サービスで高画質再生に必要な著作権管理技術「Widevine」のセキュリティレベルが「L3」となり、SD画質での再生に制限されるとの報告があります 。これは販売店のカスタムROMが原因の可能性も指摘されています 。
まとめ
「Lenovo Xiaoxin Pad 2022」は、2万円台から購入可能という価格ながら、高品質なディスプレイとサウンド、日常使いには十分な性能、そしてスタイリッシュなデザインを兼ね備えた、非常にコストパフォーマンスの高いタブレットです 。
主に動画視聴や電子書籍、ウェブブラウジングといった用途でタブレットを探しており、多少の設定作業を厭わない方にとっては、この上なく魅力的な選択肢となるでしょう。一方で、高性能を要求する3Dゲームを快適にプレイしたい方や、購入後すぐに日本語環境で使いたい方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
Lenovo Xiaoxin Pad 2022のAntutuベンチマーク
Lenovo Xiaoxin Pad 2022はQualcomm Snapdragon 680 4Gプロセッサを搭載し、Antutu V9.4.6 ベンチマーク総合で約25万点(255161)を記録しています。
例1: Antutu V9.4.6 総合で「255161」、CPUで「81190」、GPUで「38577」、MEMで「61841」、UXで「73553」
例2: Antutu V9.4.4 総合で「241947」、CPUで「73963」、GPUで「38586」、MEMで「65814」、UXで「63584」
例1をAntutu V10 ベンチマーク総合に換算すると、以下のようになります。
推定: Antutu V10 総合で「299000」、CPUで「89000」、GPUで「52000」、MEMで「82000」、UXで「76000」
Lenovo Xiaoxin Pad 2022のゲーム性能
Lenovo Xiaoxin Pad 2022が搭載するQualcomm Snapdragon 680 4Gプロセッサのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。
原神 (Genshin Impact)
美しいグラフィックの広大な世界を冒険するオープンワールド・アクションRPG。高い処理性能を要求します。
グラフィック設定を「最低」にすることで、平均25〜30 FPSでの動作となります。フィールドの探索中は比較的安定していますが、複数の敵との戦闘や元素爆発のエフェクトが重なると、フレームレートは20 FPS前後まで落ち込み、動作が重くなります。長時間のプレイでは本体の発熱に伴い、さらにカクつきが増加する傾向があります。ストーリー進行は可能ですが、快適な戦闘や探索は難しい水準です。
フォートナイト (Fortnite)
100人のプレイヤーが生き残りをかけて戦うバトルロイヤルゲーム。フレームレートの安定が勝敗に影響します。
グラフィック設定を「低」、3D解像度を最低値近くに設定した場合、平均20〜30 FPSで動作します。開けた場所での移動時は30 FPS近くを維持しますが、敵との遭遇や建築が頻繁に行われる場面では20 FPSを下回ることが多く、操作への遅延も感じられます。競技性の高いプレイには向かず、カジュアルに楽しむにも動作の不安定さが課題となります。
Call of Duty: Warzone Mobile
最大120人で対戦する、非常に負荷の高いモバイル向けバトルロイヤルFPSです。
グラフィック設定は自動的に「最低」に制限されます。この状態でもフレームレートは15〜25 FPSの間を激しく変動し、安定しません。特にプレイヤーが密集するエリアや戦闘時には、画面が紙芝居のようにカクつく場面が頻発し、ゲームプレイは極めて困難です。現状、このプロセッサでプレイするのは現実的ではありません。
ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)
ウマ娘を育成し、レースでの勝利を目指す育成シミュレーションゲーム。3Dで描画されるライブやレースシーンが特徴です。
グラフィック設定を「標準」または「簡易」にすることで、ゲーム全体を通して比較的スムーズに動作します。育成パートは安定して30 FPS以上を保ちますが、出走するウマ娘が多いレース本番や、高品質な3Dライブシーンでは、30 FPSを下回り、動きが少しぎこちなく感じられることがあります。ゲームの進行自体に大きな支障はありません。
アスファルト:Legends Unite
美麗なグラフィックと爽快なスピード感が魅力のアーケードレースゲームです。
グラフィック設定を「パフォーマンス優先(低画質)」に設定することで、安定して30 FPSでのプレイが可能です。レース中のほとんどの場面で滑らかに動作し、ゲームプレイを十分に楽しめます。ただし、ライバル車との激しいクラッシュシーンなど、エフェクトが多用される場面ではわずかにフレームレートが落ち込むことがあります。高画質設定では、30 FPSの維持が難しくなります。
マインクラフト (Minecraft)
ブロックの世界で建築やサバイバルを楽しむサンドボックスゲーム。設定次第で負荷が大きく変わります。
描画距離を8チャンク程度に抑え、グラフィック関連のオプションを「高速描画」に設定すると、平均40〜60 FPSでの快適なプレイが可能です。通常のサバイバルや建築を楽しむ上では、ほとんどストレスを感じることはありません。ただし、MOBが大量に発生するトラップタワーや、複雑なレッドストーン回路を組んだ場合など、特定の高負荷な状況では30 FPS前後まで低下することがあります。
まとめ:ゲーム性能
Snapdragon 680 4Gは、GPU性能が控えめなため、高いグラフィック性能を要求する最新の3Dゲームを快適にプレイするのは困難です。「原神」や「フォートナイト」といったタイトルでは、画質を大幅に下げる必要があり、それでも動作の重さが目立ちます。
一方で、「ウマ娘」や「マインクラフト」のような中程度の負荷のゲームや、2D主体のゲームであれば、設定を調整することで十分に楽しむことが可能です。日常使いを主眼に置き、時々カジュアルなゲームをプレイするユーザー向けのパフォーマンスと言えます。
Lenovo Xiaoxin Pad 2022でrom焼きする方法
ここでは、Lenovo Xiaoxin Pad 2022でrom焼きする方法について解説します。
PCでのADB環境の構築
PCでADB(Android Debug Bridge)環境を構築するには、専用のインストーラーを使用するのが簡単な方法です 。
まず、PCに「15 Seconds Online ADB Installer and Updater」というツールをダウンロードして導入します 。ダウンロードしたインストーラーを起動すると、文字だけのウィンドウ(コマンドプロンプト)が立ち上がります。表示される質問には、すべてキーボードで「Y」と入力して進めてください 。
途中でデバイスドライバのインストール画面が表示されたら、「インストール」を選択してGoogleのソフトウェアを導入します 。すべての作業が完了した後、コマンドプロンプトで「adb」と入力し、関連コマンドの一覧がズラッと表示されれば、ADB環境の構築は成功です 。
タブレットでの「開発者向けオプション」と「USBデバッグ」の有効化
タブレット側では、隠された設定メニューである「開発者向けオプション」を有効にする作業から始めます。
まず、タブレットの「設定(Settings)」アプリを開き、「About tablet」という項目に進みます 。次に、その中にある「Software version」の項目を10回連続でタップします。これにより、「開発者向けオプション(Developer options)」が有効化されます 。
有効になった「開発者向けオプション」は、「一般設定(General settings)」の一番下に追加されています 。この中から「USB debugging(USBデバッグ)」という項目を見つけ、オンに切り替えます。確認画面が表示されたら「OK」をタップしてください 。これでタブレット側の準備は完了です。
最後に、準備が完了したタブレットとPCをUSBケーブルで接続すると、タブレットの画面に「USBデバッグを許可しますか?」といった趣旨のメッセージが表示されるので、「許可(Allow)」をタップします 。これでPCからタブレットを操作する準備が整います。
システム変更時の注意点とリスク
提供された資料には、安易なシステム変更のリスクが記録されています。あるユーザーは、日本語化のためにADBコマンドでシステムの設定を変更しようとしたところ、重要なシステムプロセスを無効にしてしまい、タブレットが起動しなくなる「ブートループ」に陥りました 。
この問題は、無効にした設定 (com.android.providers.settings) を再度有効にすることで解決できましたが、根本的な日本語化の問題は解決しませんでした 。この事例から、システムファイルの操作は予期せぬ不具合を引き起こす可能性があり、慎重に行う必要があることがわかります。
日本語化とROM焼きの関連性
中国版のXiaoxin Pad 2022は、標準では日本語に対応しておらず、多くのユーザーが日本語化を試みています。ADBコマンドによる言語設定の変更は、OSのアップデート(ZUI 15.0.440以降)によって無効化されたとの報告があります 。
Lenovo Xiaoxin Pad 2022を日本語化する方法
ここでは、Lenovo Xiaoxin Pad 2022を日本語化する方法について解説します。
はじめに:ZUIアップデートによる日本語化の現状
まず最も重要な点として、提供された資料には「ZUI 15.0.440」以降のバージョンでは、これまで可能だったADBコマンドによる日本語化作業が無効化されているとの記載があります 。また、ZUI 16にアップデートしたところ、日本語化が解除されて元に戻せなくなったというユーザー報告もあります 。そのため、これから説明する方法は、古いバージョンのOSでのみ有効な可能性がある点にご留意ください。
手順1:PCとタブレットの事前準備
日本語化作業には、PCとタブレットを接続して特殊なコマンドを送る必要があります。そのための準備として、まずタブレット側で「開発者向けオプション」を有効にします 。これは、「設定」アプリの「About tablet」内にある「Software version」を10回連続でタップすることで行えます 。
次に、有効になった「開発者向けオプション」の中から「USB debugging」の項目を探し、オンに切り替えます 。この設定により、PCからのデバッグ操作が許可されます。PC側では、ADB(Android Debug Bridge)環境を構築しておく必要があります 。
手順2:ADBコマンドによる日本語ロケールの追加
PCとタブレットの準備が整ったら、USBケーブルで両者を接続します。その後、PCのコマンドプロンプトやWindows PowerShellを起動し、特定のADBコマンドを実行します 。
使用するコマンドは「adb shell settings put system system_locales ja-JP」です 。このコマンドは、タブレットのシステム言語(ロケール)に日本語を追加・設定するものです。コマンド入力後に特に完了メッセージは表示されない場合もありますが、タブレットを再起動するとシステムが日本語表示に切り替わります 。
手順3:中華フォントの変更とキーボードの導入
日本語化が完了しても、標準のフォントがいわゆる「中華フォント」のままで、日本語の表示に違和感が残ることがあります 。このフォントを変更するには、「設定」アプリの「個人用にカスタマイズ」から「フォント」へ進み、「Mine」の中にある「原生字体」を選択して適用します 。
また、標準のキーボードは日本語入力に対応していないため、Google Playストアから「Gboard」など、好みの日本語入力対応キーボードを別途インストールして設定する必要があります 。
注意点:アップデート後の問題
前述の通り、ZUIのアップデート後に日本語設定が強制的に中国語に戻ってしまう事例が報告されています 。あるユーザーが再びADBコマンドで日本語化を試みたところ、一度は日本語表示になるものの、約1分で中国語に自動で切り替わってしまう状態になったとのことです 。このユーザーは、最終的にカスタムROMを導入するしか解決策がないかもしれない、と結論付けています 。
Lenovo Xiaoxin Pad 2022のメリット・デメリット
Lenovo Xiaoxin Pad 2022は、優れたコストパフォーマンスで注目されるタブレットですが、中国国内向けモデルであるため、購入前に知っておくべき特徴がいくつか存在します。ここでは、提供された資料に基づき、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:優れたコストパフォーマンス
最大の魅力は、その価格にあります 。2万円台から購入可能でありながら、Lenovoブランドの高品質な筐体デザインや、日常使いに十分な性能を備えています 。グローバル市場で販売されている同等モデル「Lenovo M10 Plus 3rd Gen」と比較して、中国版である本製品は非常にお買い得であると評価されています 。
メリット2:薄型軽量でスタイリッシュなデザイン
厚さ7.45mm、重量約465gという薄型軽量設計が特徴です 。10インチクラスのタブレットとしては軽く、持ち運びも苦になりません 。背面は2種類の色と素材を組み合わせたデザインで、単色よりも高級感があり、見た目もスタイリッシュです 。
メリット3:2K高解像度ディスプレイ
10.61インチのLCDディスプレイは、2000×1200ピクセルの高解像度(2K)を誇ります 。発色が良く十分に美しい画面で、動画視聴はもちろん、雑誌を見開きで読めるなど電子書籍リーダーとしても快適に使用できます 。また、TÜVラインランドの低ブルーライト認証を受けており、目にも優しい設計です 。
メリット4:迫力のクアッドスピーカー
本体には4つのスピーカーが搭載されており、立体音響技術のドルビーアトモスに対応しています 。これにより、動画や音楽を臨場感あふれるサウンドで楽しめます 。また、3.5mmイヤホンジャックも備えているため、有線イヤホンも手軽に利用できます 。
メリット5:大容量バッテリーと急速充電
7700mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の使用が可能です 。動画再生で約13時間、ウェブ閲覧なら約14.1時間という長い駆動時間を実現しています 。さらに、20Wの急速充電に対応しており、大容量ながら充電時間を短縮できる点も利点です 。
メリット6:豊富なアクセサリーと拡張性
最大1TBまでのmicroSDカードに対応しており、ストレージ容量の拡張が容易です 。また、別売りで4096段階の筆圧検知に対応したスタイラスペンや、純正の保護ケース、強化ガラスフィルムなどが用意されており、用途に合わせて機能を拡張できます 。
【デメリット】
デメリット1:中国版ROMの専門的な知識と手間
本製品は中国版のため、標準ではGoogle Playストアや日本語が導入されていません 。これらを導入するには、ユーザー自身で設定やADBコマンドの実行など、ある程度の専門的な知識と作業が必要です 。
また、OSのアップデート(ZUI 15.0.440以降)によって、導入した日本語化が無効になり、中国語表示に戻ってしまうという報告があります 。この問題は再設定しても解決が難しく、最終的にカスタムROMの導入を検討せざるを得ない状況になる可能性も指摘されています 。
デメリット2:動画配信サービスでの画質制限
著作権管理技術であるWidevineのセキュリティレベルが「L3」の場合があり、NetflixやAmazonプライムビデオといった動画配信サービスがSD画質に制限されることがあります 。2Kの高解像度ディスプレイを活かせない点は、動画視聴を主目的とするユーザーにとって大きなマイナス点です 。
デメリット3:ゲーム性能は控えめ
搭載されているSnapdragon 680は、動画視聴やSNSなど一般的な用途では快適ですが、GPU性能が控えめなため、高いグラフィック性能を要求される3Dゲームには不向きです 。「原神」のような重いゲームでは、設定を下げないと快適なプレイは難しいでしょう 。
デメリット4:Wi-Fiモデルのみの展開
提供されている資料によると、LTEに対応したモデルがなく、Wi-Fiモデルのみの展開となっています 。そのため、外出先でインターネットに接続するには、Wi-Fi環境やスマートフォンのテザリングが必要です 。
デメリット5:カメラ性能は最低限
背面・前面ともに800万画素のカメラを搭載していますが 、その性能は高くなく、撮影した写真には荒さが目立つとの評価があります 。オンライン会議や資料のメモ程度の用途には使えますが、綺麗な写真を撮影する目的には適していません 。
Lenovo Xiaoxin Pad 2022のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 10.61インチ、解像度2000×1200ドットのLCD液晶
※最大輝度400nit(標準値)、TÜVラインランド低ブルーライト認証 - プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 680 (6nmプロセス、最大2.4GHz オクタコア)
- GPU: Adreno 610
- RAM(メモリ): 4GB / 6GB LPDDR4X
- ストレージ: 64GB / 128GB
- 外部ストレージ: microSDカードで最大1TBまで拡張に対応
- バッテリー: 7700mAh(標準値)
- 駆動時間の目安: ビデオ再生で約13時間
- 充電: 20W急速充電に対応(QC 3.0)
- 背面カメラ: 800万画素 ※AIドキュメントスキャン対応
- 前面カメラ: 800万画素(中央配置)※顔認証、スマート背景ぼかし対応
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1
- 4G通信: 非対応(Wi-Fiモデルのみ)
- インターフェース: USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
- スピーカー: クアッドスピーカー (1W x4)
- オーディオ: Dolby Atmos対応
- マイク: ノイズキャンセリングマイク搭載
- スタイラスペン: 対応(オプション品) ※4096段階の筆圧検知に対応
- キーボード: 専用キーボードに関する記載は資料にありませんでした。
- 生体認証: 顔認証
- 筐体の素材: 2トーン・2素材の拼接(コンビネーション)デザイン(上部はプラスチック、下部は合金)
- OS: ZUI 13.5 (Android 12ベース)
- サイズ: 約251.2mm x 158.8mm x 7.45mm
- 重量: 約465g
- カラー: 深空灰(スペースグレー)、静湖藍(レイクブルー)
Lenovo Xiaoxin Pad 2022の評価
8つの基準で「Lenovo Xiaoxin Pad 2022」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★☆☆
2K解像度の液晶は明るく鮮明ですが、動画配信サービスが高画質で再生できない場合があるため、ハードの性能を十分に活かしきれていません。
スペック:★★★☆☆
動画視聴やウェブ閲覧など日常的な用途では十分ですが、GPU性能が控えめなため、高い処理能力を求める3Dゲームなどには向きません。
デザイン:★★★★☆
薄型軽量で持ち運びやすく、2トーン・2素材を組み合わせた筐体は価格以上の高級感とスタイリッシュさを感じさせます。
耐久性:★★☆☆☆
筐体の一部に合金が使われていますが、耐久性に関する特筆すべき記述は見当たらず、評価は困難です。純正ケースの利用が推奨されます。
通信:★★☆☆☆
Wi-Fi 5やBluetooth 5.1に対応しており標準的ですが、SIMカードを使えるLTE対応モデルがないため、外出先での利便性に欠けます。
機能:★★★★☆
Dolby Atmos対応の4スピーカーや筆圧4096段階のペン対応、顔認証など、価格を考えると非常に多機能で充実しています。
使いやすさ:★☆☆☆☆
中国版OSのため、Google Playの導入や日本語化に専門知識と手間が必要です。また、OSのアップデートで日本語設定が元に戻る問題も報告されており、一般ユーザーには非常に使いにくいと言えます。
価格:★★★★★
ハードウェアの品質や搭載されている機能を考慮すると、価格は驚くほど安価です。コストパフォーマンスはこの製品最大の魅力です。
【総評:★★☆☆☆】
Lenovo Xiaoxin Pad 2022 総合レビュー:価格以上の価値と向き合うべき課題
2022年5月に発売されたLenovo Xiaoxin Pad 2022は、その価格からは想像できないほどの高品質なハードウェアを備え、コストパフォーマンスを重視するユーザーから注目を集めるタブレットです 。しかし、本製品は中国国内向けモデルであるため、その魅力的な価格の裏には、利用者が向き合うべき特有の課題が存在します。
価格を超えた価値:五感を満たす充実のハードウェア
本製品の最大の魅力は、2万円台から購入可能という圧倒的な価格設定にあります 。その価格でありながら、10.61インチの2K高解像度ディスプレイや、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーを搭載し、動画や電子書籍を迫力ある映像と音声で楽しめます 。また、薄型軽量でスタイリッシュなデザインや、7700mAhの大容量バッテリーも高く評価されています 。
価格と引き換えに:性能と機能の注意点
Snapdragon 680は、日常利用には十分なものの、GPU性能が控えめなため、負荷の高い3Dゲームのプレイには向きません 。また、Wi-Fiモデルしか用意されておらず、単体でのモバイルデータ通信は不可能です 。カメラ性能も最低限であり、動画配信サービスがSD画質に制限される場合がある点も大きな欠点です 。
購入前の注意点
最も注意すべきは、中国国内向けの独自OS「ZUI」です。標準状態ではGoogle Playストアが導入されておらず、日本語も完全にはサポートされていません 。これらを導入・設定するには、PCを用いたADBコマンドの実行など、ある程度の専門知識と手間が必要になります 。
さらに、OSをアップデートすると、苦労して設定した日本語環境が強制的に中国語に戻ってしまい、元に戻せなくなるという致命的な問題も報告されています 。このため、購入時の状態を維持し続けるか、常にトラブルシューティングを行う覚悟が求められます。
どんな人に最適か
以上の点から、Lenovo Xiaoxin Pad 2022は、PCの知識があり、ADBコマンドの操作やシステム設定の変更といった作業を厭わない「玄人向けのホビー端末」と言えます 。ハードウェアのコストパフォーマンスを最優先し、ソフトウェアの課題を自ら解決できる、あるいはその過程を楽しめる人にとっては、非常に魅力的な選択肢となるはず。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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Lenovo Xiaoxin Pad 2022の価格・購入先
※「Lenovo Xiaoxin Pad 2022」の販売は終了していますが、新モデルが引き続き販売されています。
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