レトロでフリップ式!「Miyoo Flip」レビュー!ANBERNICを超えた?

Miyoo Flip top
折りたたんで使えるフリップ式のレトロ携帯ゲーム機「Miyoo Flip」。早くも「ジョイスティック付きで操作しやすそう」と評判です。

しかし、その一方で「普通のゲーム機でも十分なのでは?」という意見もあり、購入を迷っている人も多くいるようです。

そこで、今回はその性能や機能をよく知ってもらうために、次の7点を重点的に解説します。

  1. 外観・デザイン(フリップ式・接続ポート・サイズ・重量)
  2. エミュレーターと収録ゲーム
  3. OSとUI(デュアルシステム)
  4. ディスプレイ
  5. プロセッサ性能(ベンチマーク・ゲーム性能)
  6. 操作性
  7. 機能

また、同じフリップ式の「ANBERNIC RG35XXSP」との違いも紹介!ベンチマークやゲームのFPS、ユーザーインターフェイスにいたるまで総合的に評価していきます。

その他にも、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「Miyoo Flip」が発売!

Miyoo Flip ドラゴンボール

2025年1月5日、「Miyoo Flip」が発売されます。「ゲームボーイアドバンスSP」風の折りたたみ式のゲーム機として以前から注目されていたモデルです。「ANBERNIC RG35XXSP」との違いも気になりますね。

「Miyoo Flip」とは?

Miyoo Flip」(ミヨー フリップ)は中国のゲーム機器メーカー Miyooから発売される折りたたみ式のLinux携帯ゲーム機です。

最大の特徴はゲームボーイアドバンスSPのようなフリップ式デザインを採用し、コンパクトに折りたためることです。

ANBERNIC RG35XXSP」にも同じフリップ式が採用されていましたが、これが凄い便利なんです。

例えば、外出先に持ち出すとき。一般的な携帯ゲーム機は鞄などに入れる際に少しかさばり、ケースなども必要になります。

しかし、「Miyoo Flip」の場合は本体をパタンと閉じると、手のひらほどの超コンパクトサイズになって、鞄にも余裕で収まります。フラットな形状なのでケースも不要。

ゲームが終了したときに閉じると、自動でスリープ状態になるので、いちいち電源をON/OFFに切り替える必要もありません。

また、角度を変えてプレイできるのが凄い便利です。

例えば、ゲームボーイアドバンスSPの雰囲気を味わいたい場合は斜め45度の角度で、初代ゲームボーイの雰囲気を味わいたいときは90度のフラットなスタイルで使用できます。

友人と対戦プレイするときは180度に開閉して見やすくできるなど、メリットはたくさんあります。

2つのジョイスティック付き

ANBERNIC RG35XXSP」と同じじゃない?と思った人もいるかもしれませんが、「Miyoo Flip」には2本のジョイスティックが付いており、操作性が全く違っています。

PSPやドリームキャストのゲームをするときにはやはりジョイスティックがあった方が便利ですよね?

そのほかにもデザインやプロセッサ、接続ポートなど、いろいろと違いがありますよ。

それでは早速どんなゲーム機なのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク /  AliExpress リンク

米国 Amazon.com内にあるMiyoo Flipの製品紹介ページ

価格をチェック!他メーカーのゲーム機より安いか?

Miyoo Flip 箱

新モデル「Miyoo Flip」はAliExpressで12,422円で販売されます。発売日は2025年1月5日です。製品の紹介ページはありますが、まだ注文できる状態ではありません。米国Amazon.comではUS $89.99で発売されると報道されていますが、現在は注文できない状態です。発売日まで待つしかなさそうです。

Miyoo mini Plus

Miyooからはタテ型のゲームボーイ風 携帯ゲーム機「Miyoo mini Plus」も発売されています。こちらはかなりバージョンアップを繰り返しているため、安定して動作します。

ジョイスティックは搭載されていませんが、シンプルなゲームボーイ風携帯ゲーム機としては定評があり、ロングセラーになっている製品です。

また、Onion OSもサポートしており、OSを入れ替えて使用できるというメリットも。PS1やゲームボーイ、CP3(カプコンのアーケード)、PCエンジンなども遅延なく動作します。

価格は、Amazonで8,499円、楽天市場で99,65円、AliExpressで7,867円、米国 Amazon.comで$65.99、です。

他メーカーのゲーム機は今いくらなのか?

新モデル「Miyoo Flip」に似た性能をもつ携帯ゲーム機はいくらで販売されているのでしょうか?ユニークなゲーム機や携帯性に優れるモデルも含めて調べてみました。

ANBERNIC RG35XXSP

ANBERNICから発売された折り畳み式のLinux 携帯ゲーム機「ANBERNIC RG35XXSP」は、Amazonで9,699円、AliExpressで8,832円で販売されています。

こちらはジョイスティックがなく、プロセッサはAllwinner H700です。HDMI映像出力やWi-Fi 5 を利用したストリーミングプレイ、オンライン対戦プレイ、無線/有線 ゲームパッド接続、振動モーターなどにも対応しており、

スペック・機能ともに「Miyoo mini Plus」に似ています。購入する前に比較・検討した方がいいライバル機です。

Powkiddy V10

Powkiddyから発売された3.5インチのゲームボーイ風 携帯ゲーム機「Powkiddy V10」はAmazonで8,999円(税込)、AliExpressで5,123円で販売されています。

こちらは一般的なゲームボーイ風携帯ゲーム機と違って、あまり縦に長くないデザインです。サイズも小さく、持ち運びには最適です。

スペックはRockchip RK3326、1GB DDR3L、解像度 480 x 320 px のIPS液晶、3000 mAh バッテリー搭載とエントリー向けですが、ゲームボーイやファミコン、メガドライブ、MSXなどクラシックなゲームをプレイするには十分。ジョイスティックなしのシンプルな操作でプレイしたい人にもおすすめです。

AYANEO Flip DS

AYANEOから発売された2画面のポータブルゲーミングPC「AYANEO Flip DS」は、Amazonで193,600円(税込)、楽天市場で158,800円(送料無料・中古品)で販売されています。

一般的な携帯ゲーム機と違い、2つの画面を利用して、攻略情報をみながらプレイしたり、動画を視聴しながらゲームをプレイしたりと多様な使い方が可能です。

価格は高いですが、AMD Ryzen 7 7840Uプロセッサ搭載で人気のPCゲームをプレイできるのが魅力。マスターコントローラー採用で操作性も良く、リフレッシュレート 120Hz、角度調整(120°、150°、180°)にも対応しています。

外観・デザインを確認・ANBERNICよりも大きい?フリップ式は?

Miyoo Flip フリップ式

Miyoo Flip」は、懐かしの任天堂「ゲームボーイアドバンスSP」を彷彿とさせるフリップ式のデザインが魅力の携帯ゲーム機です。

展開時のサイズは154.94 x 81.28 x 15.24mmで、「ANBERNIC RG35XXSP」と比べるとやや大きめ。折りたたむとコンパクトなサイズになるため、ポケットやバッグにすっぽり収まります。

重さはわずか130gで片手で楽に持てるほど軽いです。筐体の材質がプラスチックであるためですが、チープな感じはあまりしません。

カラーバリエーションは、清潔感のあるホワイト、シックなグレー、明るいイエロー、そして定番のブラックの4色展開です。

このうち、グレーはスーパーファミコンに似た色合いでレトロ感がもっとも高いです。

フリップ式

さらに、Miyoo Flipはフリップの角度を4段階に調整できるのもポイントです。 45度、90度、135度、180度と、プレイスタイルやシーンに合わせて最適な角度で画面を見ることができます。 ソファでくつろぎながら、電車で移動中に、カフェで休憩中に… どんな場所でも最適な角度に調節して快適にゲームを楽しめます。

サイズ・重量を比較

  • 1.「Miyoo Flip」・・・154.94 x 81.28 x 15.24mm / 130g
  • 2.「Miyoo Mini A30」・・・127 x 58 x 15 mm / 約135g
  • 3.「Miyoo mini Plus」・・・108 x 78.5 x 22.3 mm / 110g
  • 4.「ANBERNIC RG35XXSP」・・・89 x 85 x 27 mm / 192g

接続ポート

Miyoo Flip 右側面

右側面は電源ボタンmicroSDカードスロットがあります。

左側面には音量調整ボタンともう一つのmicroSDカードスロットがあります。TFカードスロットは合計で2つあります(システム用とゲームROM用が別)。

Miyoo Flip 左側面

底面は3.5mmオーディオジャックUSB Type-Cポート(USBと充電用)があります。

上部にはminiHDMIポートと外部ゲームパッドを接続するためのType-Cポートがあります。HDMIでテレビやディスプレイと接続することで大画面でプレイできます。

Miyoo Flip 上部

エミュレーターと収録ゲームを確認

Miyoo Flip エミュレーター

Miyoo Flip」のエミュレーターや収録ゲームはどうなっているんでしょうか?実はMiyooの公式YouTube動画で公開されており、その中身を確認することができます。

まずエミュレーターを数えてみると、全部で全部で23種類ありました。製品の紹介ページでは20種類以上と書かれているので、その通りになります。

プレイできるゲームは、PSPドリームキャストをはじめ、ゲームボーイ(アドバンス、カラーを含む)、スーパーファミコン、ネオジオ、PCエンジン、メガドライブ、ファミコン、アタリ、セガ マスターシステム、ワンダースワン、ゲームギア、DOSなどです。

エミュレーターとプレイできるゲーム 一覧

ARCADE, ATARI LYNX, ATARI 7800, DC, DOS, EasyRPG, FBNEO, FC, MD, MPV, MS, NEOGEO, NGP, OpenBOR, PCE, PICO8, FFMPGE, FFPLAY, GAME GEAR, GBC, PPSSPP, PS, Port32, SATURN, SFC, WSC

中華ゲーム機ではよくあるエミュレーターですが、今回は「セガサターン」も入っています。意外と負荷の高いゲームが多いので、きちんと動作するのか不安ですが、最初から入っているのは有難いです。

なお、エミュレーターはRetroArch(レトロアーチ)を利用して、追加することが可能です。やり方は、一般的なRetroArchでのコア追加と同じで簡単です。

もちろん、自分で吸い出したゲームのROMを追加することも可能です。一般的な中華ゲーム機と同様にType-Cポートでパソコンと接続してROM追加を行います。

収録ゲーム

収録ゲームはまだ詳細が分かっていませんが、64GBのTFカードに約3000ほどのレトロゲームが収録されているはずです。Miyooの公式YouTube動画では以下のゲームプレイの様子が収録されています。

鉄拳6: (PSP)人気3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズのPSP版で、新要素も追加!

Mega Man Maverick Hunter X: (PSP)名作「ロックマンX」がPSPで復活!グラフィックを一新し、新要素も追加!

Nova: (PSP)宇宙ステーションが舞台のFPSで、重力を使ったアクションが特徴!

LocoRoco: (PSP)傾けて操作するユニークなアクションゲームで、可愛いキャラクターとBGMが魅力!

このうち、PSP 鉄拳6はやや負荷の高いゲームですが、快適に動作していました。ただし、上記のPSPゲームは比較的 負荷が軽いため、もっとグラフィカルな3Dゲームで検証しないと詳細は分かりません。

OSとUIを確認・Onion OSは使える?デュアルシステムとは?

Miyoo Flip UI

新モデル「Miyoo Flip」は、Linuxベースの独自OSを搭載しています。カスタマイズ性が高く、RetroArchなどを利用して自分オリジナルのゲーム機に仕上げることができるのが魅力です。

また、よりカスタマイズ性が高い「Onion OS」もサポート。直感的なインターフェースで、ゲーム動作のパフォーマンス向上が図られているほか、スクリーンショット撮影やゲームの巻き戻し、チート機能など豊富な機能を利用することもできます。

ユーザーインターフェースは?

UIは、デュアルシステムを採用しています。 一つは独自の「Miyoo UI」で、従来モデルと同様にシンプルで直感的な操作が可能です。

Miyoo Flip ES emu

もう一方は「ES emulationstation」で、Miyoo UIよりもグラフィカルな表示が特徴的です。外観をカスタマイズするためのテーマも豊富に用意されており、ゲーム機のような画面で、ゲームを選択して起動できます。

シンプルな「Miyoo UI」を使うか、変更して「ES emulationstation」を使うかは自由に選択できます。

ディスプレイを確認・4:3は見やすいか?

Miyoo Flip ディスプレイ

新モデル「Miyoo Flip」は3.5インチのIPSディスプレイを搭載しています。

解像度は640 x 480 pxで、「Miyoo mini Plus」や「ANBERNIC RG35XXSP」と同じ。キャラクターの輪郭がギザギザではなく、くっきりと輪郭が見えるほど高精細で、十分に合格レベルですね。IPS液晶なので、斜めから見ても見やすいです。

アスペクト比は4:3

画面比率は4:3です。この比率は「ANBERNIC RG35XXSP」にも採用されているもので、中華ゲーム機にはお馴染みです。

近年主流の16:9のディスプレイでレトロゲームをプレイすると、画面が横に引き伸ばされてしまいますが、4:3の画面なら本来のゲーム画面通りに表示できてしまいます。

ただし、本家の「ゲームボーイアドバンスSP」(3:2)とは異なっています。

一般的に3:2の比率は4:3 より横長なため、人間の視野に近いと言われています。そのため、ゲームの世界に没入しやすく、特に横スクロールアクションやレースゲームなど、横に広がるゲームに適しています。

たしかにゲームボーイアドバンスSPでは『メトロイド フュージョン』や『マリオカートアドバンス』が見やすく表示できていましたね。

ゲームにはまりやすかったのは3:2の画面が影響していたのかもしれません。

4:3のメリット

Miyoo Flip ロックマン

一方、4:3の画面比率は3:2よりも正方形に近いため、視覚的に安定感があり、パズルゲームシミュレーションゲームなどは非常に見やすくなります。

また、4:3は縦方向の表示領域が広いので、縦スクロールシューティングゲーム落ち物パズルゲームなど、縦方向の動きが重要なゲームも非常に見やすいです。

ストリートファイターなどの格闘ゲームも左右に余裕があり、キャラが大きくなる3:2よりもプレイしやすいです。

ディスプレイを比較

  • 1.「Miyoo Flip」・・・3.5インチ、解像度 640 x 480 pxのIPS (4:3)
  • 2.「Miyoo Mini A30」・・・2.8インチ、解像度 640 x 480 pxのIPS (4:3)
  • 3.「Miyoo mini Plus」・・・3.5インチ、解像度640 x 480 pxのIPS (4:3)
  • 4.「ANBERNIC RG35XXSP」・・・3.5インチ、解像度640 x 480 pxのIPS (4:3)

プロセッサ性能を確認・Antutuベンチマークは?遅延するゲームはある?

Miyoo Flip 鉄拳

新モデル「Miyoo Flip」はRockChip RK3566 プロセッサを搭載しています。このプロセッサはRockchip社が開発したSoC(System on a Chip)で、多くの携帯ゲーム機に採用されています。

最近ではゲームギア風の「GKD Bubble」、ゲームボーイ風「Powkiddy X35S」、「Powkiddy RGB20SX」にも採用されていました。

Antutuベンチマークは、バージョン V8.5.6で総合 約10万、Antutu V10 に換算すると13万~15万くらいです。

ANBERNIC RG35XXSP」のAllwinner H700とだいだい同じくらいの性能ですね。

性能的にはPSPやDC、N64ゲームが動作しますが、このうちグラフィック性能が高いものは遅延が生じがちです。PSPやDCは意外と軽いのでけっこう動きますが、N64は遅延が生じることが多々あります。

軽快に動作するのは、それ以外のゲームです。例えば、PS1、ゲームボーイアドバンス、PCエンジン、ネオジオ、CPS、MAMEなど。

セガサターンは意外と負荷の高いゲームが多いので遅延が生じがちです。

以下は設定やゲームによっては動作が重くなる可能性があるもの (30-60FPS)です。

30-60FPSで動作するゲーム

  • ARCADE: アーケードゲームは demanding なものも多いので、基板やゲームによっては動作が重くなる可能性があります。
  • FBNEO: FBNEOは様々なアーケード基板をエミュレートできるため、 demanding なゲームでは動作が重くなる可能性があります。
  • PPSSPP: PSPのエミュレーションは比較的重いので、 demanding なゲームでは動作が重くなる可能性があります。
  • PS: プレイステーションのエミュレーションも、まれに3Dゲームなど負荷の高いタイトルでは動作が重くなる可能性があります。
  • SATURN: セガサターンのエミュレーションは負荷が高いので、ゲームによっては動作が重くなる可能性があります。
  • DC: ドリームキャストのエミュレーションは負荷が高いので、動作が厳しい可能性があります。30FPS以下になることもあり。

ほぼ問題なく動作すると思われるもの (60FPS)は以下の通りです。

60FPSで快適に動作するゲーム

  1. ATARI LYNX、ATARI 7800、DOS、EasyRPG
  2. FC、MD、MS、NEOGEO、NGP、OpenBOR、PCE、PICO8
  3. GAME GEAR、GBC、Port32、SFC、WSC

くわしい動作状況は、同じプロセッサを搭載した「Powkiddy RGB20SX」などのプレイ動画から確認できます。

こうちらのサブチャンネルで公開しているので気になる人はチェックしてみてください。

Burari Akiba – YouTube

プロセッサを比較

  • 1.「Miyoo Flip」・・・Rockchip RK3566
  • 2.「Miyoo Mini A30」・・・Allwinner A33
  • 3.「Miyoo mini Plus」・・・ARM Cortex A7 1.2GHz
  • 4.「ANBERNIC RG35XXSP」・・・Allwinner H700

操作性を確認・ジョイスティックは高精度か?ボタンは押しやすいか?

Miyoo Flip 操作

新モデル「Miyoo Flip」は「ANBERNIC RG35XXSP」よりも快適に操作できるようになっています。

その秘密は本体の下部にある2本のジョイスティックです。この左右に配置されたデュアルジョイスティックがあるおかげで、

3Dゲームなどもより繊細に操作できるようになっています。鉄拳シリーズやストリートファイターシリーズの格闘ゲームでも複雑なコマンドがスムーズに出せるのでとっても便利ですね。

もちろんクラシックなゲームではほとんど使いませんが、PSPドリームキャストなどの、ジョイスティック操作を前提として作られたゲームにはかなり役立ちます。

十字キーは一般的な形状で特別なものはありませんが、そこそこ操作しやすいレベル。ABXYボタンはXBOXコントローラーのような配置で、かなり浅めです。反応は良さそうですね。

背面にあるR1/R2/L1/L2ボタンは角ばった形状です。指に引っかけるというよりも、しっかりと押し込む感じのボタンですね。

全体的に操作性はかなり良さそうです。ジョイスティックがある分、「ANBERNIC RG35XXSP」よりも快適に操作できるゲームが多そうです。

振動モーター付き

なお、Miyoo Flipは振動モーターも搭載されています。ゲーム中の爆発や衝突などを振動効果でリアルに体感できて便利です。

操作性を比較

  • 1.「Miyoo Flip」・・・デュアルジョイスティック、D-Pad、ABXY、R1/R2/L1/L2
  • 2.「Miyoo Mini A30」・・・D-Pad、ABXY、R1/R2/L1/L2
  • 3.「Miyoo mini Plus」・・・D-Pad、ABXY、R1/R2/L1/L2
  • 4.「ANBERNIC RG35XXSP」・・・D-Pad、ABXY、R1/R2/L1/L2

機能を確認・セーブ機能は?動画配信サービスを視聴できるか?

新モデル「Miyoo Flip」は、ゲームをプレイするための機能はもちろん、エンターテイメントを充実させるための多彩な機能を搭載しています。

ゲームに関する機能

セーブ機能を使えば、いつでもゲームの進行状況を保存し、好きなときに再開できます。1ゲームに複数のセーブデータを保存できるので非常に便利です。

また、ゲームの検索機能を使えば、膨大なゲームライブラリから、目的のゲームを素早く見つけることができます。ふと思い出して懐かしの名作ゲームをプレイしたと思ったときに、すぐにアクセスできるので非常に便利です。

なお、よくプレイするゲームは、お気に入りに登録しておけば、すぐにアクセスできます。

対戦プレイ

Type-Cポートを利用して有線で外部ゲームパッドを接続すれば、二人で対戦プレイを楽しむこともできます。

HDMI出力を使ってテレビなどの大画面に映像出力して、複数人でゲームを楽しむこともできます。

メディアプレイーヤー

Miyoo Flip 動画プレーヤー

Miyoo Flipは、ビデオプレーヤー音楽プレーヤーE-bookプレイヤーとしても活用できます。

Wi-Fi機能もあるため、動画プレイヤーで動画配信サービスを視聴することも可能です。

なお、Miyoo Flipには動画用の3つのアプリが用意されています。これらを利用してさまざまな動画ファイルを再生することが可能です。

動画用のアプリ

  • MPV:動画再生に特化したメディアプレイヤーです。高画質・高音質の動画再生に対応しており、様々な動画ファイル形式に対応しています。
  • FFMPGE:動画エンコードやデコードを行うためのコマンドラインツールです。動画ファイルの変換や編集など、様々な用途に利用できます。
  • FFPLAY:FFmpegに付属するシンプルなメディアプレイヤーです。様々な動画ファイル形式に対応しており、コマンドラインから操作することができます。

「Miyoo Flip」のデメリット

Miyoo Flip 背面

Miyoo Flip」は優れた携帯ゲーム機ですが、デメリットもあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。

メモリの拡張ができない

Miyoo FlipはmicroSDカードによるストレージ容量の拡張に対応していますが、本体メモリ(RAM)の増設はできません。1GBのまま使い続けることになります。そのため、メモリを多く必要とするゲームやエミュレータでは、動作が不安定になる可能性があります。

バッテリー駆動時間があまり長くない

3000 mAバッテリー搭載で、5-7時間プレイできますが、ゲームプレイを長時間すると、どんどんバッテリーが減っていきます。外出先で長時間プレイする場合は、モバイルバッテリーなどの準備が必要となるでしょう。

Bluetoothに対応していない

Bluetoothに対応していないため、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンを使用することができません。有線イヤホンを使用するか、スピーカーで音を出す必要があります。

音質があまり良くない

Hi-Fi スピーカーを内蔵していますが、レトロゲーム用の簡易なものなので、音質は、あまり良くありません。高音質でゲームサウンドを楽しみたい場合は、外部スピーカーや高音質のイヤホンを使用する必要があります。

Androidのゲームをプレイできない

Miyoo FlipはAndroid OSを搭載していません。そのため、Google Playストアからゲームをダウンロードしてプレイすることはできません。

「Miyoo Flip」のスペック

  • ディスプレイ 3.5 インチ、解像度 640 x 480 pxのIPS
    ※4:3
  • プロセッサ(CPU) Rockchip RK3566 Quad-core Contex-A55 dual-core 1.8GHz
  • GPU Mali-G52
  • RAM(メモリ)1GB
  • ストレージ 64GB TF/MicroSD
  • 拡張ストレージ TF/MicroSDカードで最大512GBまで
  • バッテリー 3000 mA /3.7V リチウムポリマー
  • 駆動時間 5-7時間
  • 充電 Type-C、5V/2A
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 2.4GHz/5GHz
  • インターフェース USB Type-C (OTG) x2、TFカードスロット x2、miniHDMI x1、オーディオジャック
  • 映像出力 HDMI
  • スピーカー Hi-Fi スピーカー
  • 振動モーター 対応
  • 外部ゲームパッド 対応(有線)
  • 操作 デュアルジョイスティック、D-Pad、ABXY、R1/R2/L1/L2(メニューボタン、スタートボタン、セレクト)
  • 機能 セーブ機能、ゲームの検索機能、お気に入り登録、対戦プレイ、ビデオプレーヤー、音楽プレーヤー、E-bookプレイヤー(電子書籍リーダー)
  • システム言語 英語、フランス語、日本語など多言語に対応
  • UI Miyoo UI、ES emulationstation
  • OS Linux (Retro Arch) ※Onion OSもサポート
  • サイズ 154.94 x 81.28 x 15.24mm
  • 重量 130g
  • カラー ホワイト、グレー、イエロー、ブラック
  • 付属品 64GB TFカード、Type-C 充電ケーブル、マニュアル(説明書)、ケース、スクリーンプロテクター、カードリーダー

「Miyoo Flip」の評価

Miyoo Flip LocoRoco

7つの基準で「Miyoo Flip」を5段階で評価してみました。

  • 画面の見やすさ:★★★★
  • スペック:★★★
  • エミュレーター:★★
  • 操作性:★★★★
  • 機能性:★★★★
  • デザイン:★★★★
  • 使いやすさ:★★★★
  • 価格:★★★★

総合評価

Miyooから発売されたフリップで折りたためる携帯ゲーム機です。

2つのジョイスティックを搭載し、Wi-Fi機能やHDMI映像出力に対応しています。

「ANBERNIC RG35XXSP」の方がいいのか?

同じフリップ式の「ANBERNIC RG35XXSP」とはディスプレイやバッテリーなどスペックが似ています。

ただし、「Miyoo Flip」の方がサイズが大きく、2つのジョイスティックも搭載されています。

ANBERNIC RG35XXSP」の方はジョイスティックがない分、コンパクトなサイズで携帯性に優れています。

毎日のように持ち運ぶ機会が多い場合は「ANBERNIC RG35XXSP」の方がいいかもしれません。

しかし、自宅でじっくりゲームを楽しむという用途で使うなら、操作性が良い「Miyoo Flip」がおすすめです。

ユーザーインターフェースも分かりやすく、柔軟にカスタマイズが可能で、

Onion OSに切り替えて遊ぶという使い方もできます。

CPUの性能はそれほど大きく変わらないので、迷ったら、

携帯性をとるか、それとも操作性をとるかを考えてみてください。

「Miyoo Flip」に最適な人は?

ズバリ、ゲームボーイアドバンスSPのようなフリップ式のゲーム機で、ジョイスティックで操作したい人におすすめです。

PSPやドリームキャストなどジョイスティックを必要とするゲームをより快適にプレイしたい人に最適です。

また、一般的なゲーム機と違い、折りたたんでさまざまな使い方が可能です。

例えば、ゲーム機自体が自立可能なので、動画プレイヤーとして使うという方法もあります。

microSDカードは最大512GBまで対応しており、録画した大量の動画ファイルを保存することも可能です。

もちろん、昔遊んだゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスのゲームを追加して楽しむという使い方もできるので、

楽しみ方は通常のゲーム機の倍以上といえます。

フリップ式は初心者にも使いやすいので、初めて中華ゲーム機を使う人にもおすすめします。

「Miyoo Flip」の価格・購入先

Miyoo Flip 正面

※2025年1月5日に発売されます。

ECサイト

AliExpressで12,422円、

米国Amazon.comでUS $89.99、

で販売されます。

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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

 

 

おすすめの類似製品を紹介

Miyoo Flip」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。

「ANBERNIC RG35XXSP」

ANBERNICから発売された折り畳み式のLinux 携帯ゲーム機です(2024年5月17日に発売)。

Allwinner H700 プロセッサ、1GB LPDDR4 メモリ、3.5インチのIPS液晶、3300 mAhバッテリー、2つのTFカードスロット、miniHDMIポートを搭載しています。

また、ホール磁気スイッチ(自動起動、自動スリープ)、HDMI映像出力、ストリーミングプレイ、オンライン対戦プレイ、無線/有線 ゲームパッド接続、ゲームの追加、振動モーター、高音質スピーカー、Type-C x2 (OTG/電源用)、Wi-Fi 5 のac デュアルバンド、Bluetooth 4.2に対応しています。

価格は、Amazonで9,699円、ヤフーショッピングで15,980円、AliExpressで8,832円、米国 Amazon.comで$89.99、です。

関連記事:折り畳み式「ANBERNIC RG35XXSP」ゲーム機の性能を比較・検証 

「Miyoo mini Plus」

Miyoo から発売されたタテ型のゲームボーイ風 携帯ゲーム機です。

3.5インチのIPS液晶、256MB DDR3 メモリ、3000 mAhバッテリー、TFカードスロット、Linux OS (Retoroarch)を搭載しています。

また、13種類のエミュレーター、バイブレーション、バッテリーの交換、セーブ機能、ゲームの追加、レトロアーチ(RetoroArch)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi通信に対応しています。

価格は、Amazonで8,499円、楽天市場で99,65円、AliExpressで7,867円、米国 Amazon.comで$65.99、です。

関連記事:レビュー「Miyoo mini Plus」使って分かったメリット・デメリット

「Powkiddy V10」

Powkiddyから発売された3.5インチのLinux 携帯ゲーム機です(2024年6月27日 発売)。

Rockchip RK3326、1GB DDR3L、解像度 480 x 320 px のIPS液晶、3000 mAh バッテリー搭載で、Wi-Fi通信、大音量のキャビティスピーカー、ゲームの追加、セーブ・ロード機能、最大256GBまでのストレージ拡張、Type-C(OTG)x1に対応しています。

価格は、Amazonで8,999円(税込)、AliExpressで5,123円、米国 Amazon.comで$45.00、です。

関連記事:激安でも快適「Powkiddy V10」ゲーム機のメリット・デメリット

「AYANEO Flip DS」

AYANEOから発売された2画面のポータブルゲーミングPCです(2024年5月発売)。

AMD Ryzen 7 7840U、32GB LPDDR5Xメモリ、7インチのフルHD液晶、3.5インチのサブ液晶、2TB M.2 SSD ストレージ、45Whバッテリー、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、リフレッシュレート 120Hz、角度調整(120°、150°、180°)、ステレオスピーカー、AYANEO HyperSound、冷却システム、マスターコントローラー、6軸ジャイロセンサー、X軸リニアモーター、PD 急速充電、指紋認証、AYA Space 2.0、OCuLinkポート、USB4 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで193,600円(税込)、楽天市場で158,800円(送料無料・中古品)、です。

関連記事:2画面で楽しさが倍増!3DSゲーム対応「AYANEO Flip」をレビュー

その他のおすすめ携帯ゲーム機は?

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