2019年11月11日にSNKから発売された「NEOGEO Arcade Stick Pro」と2020年3月19日にコナミから発売される「PCエンジン mini」の違いを紹介します。
※2018年7月24日から「NEOGEO mini」(ネオジオ ミニ)も発売されています。
「NEOGEO Arcade Stick Pro」と「PCエンジン mini」の違い・まとめ
「NEOGEO Arcade Stick Pro」と「PCエンジン mini」の違いをまとめてみました。
ハード面との違いについて
「NEOGEO Arcade Stick Pro」と「PCエンジン mini」はどちらも据え置き型の家庭用ゲーム機で、あらかじめ複数のゲームタイトルを内蔵しています。プレステ4やXbox One と違い、新しいゲームタイトルを追加できないというデメリットがある点でも共通しています。
しかし、「NEOGEO Arcade Stick Pro」は本体がアーケード風コントラーラーのデザインになっており、ゲーム機としてもジョイスティックコントラーラーとしても使えるという点で、「PCエンジン mini」とは大きく異なっています。
「PCエンジン mini」はあくまでもゲーム機本体として使えないので、コントローラーとしても使える「NEOGEO Arcade Stick Pro」の方が使いみちが広いといえます。
ただし、「NEOGEO Arcade Stick Pro」は「NEOGEO mini」のコントローラーとしても使用できると記載されているだけで、PS4やXbox Oneなどで使えるという記載は見当たりません。「NEOGEO Arcade Stick Pro」もまた基本的には据え置き型の家庭用ゲーム機として考えておいた方が良さそうです。
収録ゲームの違いについて
「NEOGEO Arcade Stick Pro」は20タイトルのゲームを収録し、「PCエンジン mini」は58 タイトルのゲームを収録しています。「NEOGEO Arcade Stick Pro」に収録されているゲームは、ザ・キング・オブ・ファイターズや餓狼伝説、真サムライスピリッツシリーズなどの2D格闘ゲームが中心です。
一方、「PCエンジン mini」はグラディウスⅠ、Ⅱ、スーパーダライアス、スーパースターソルジャーなどのシューティングゲーム、ワルキューレの伝説、イースⅠ・II、邪聖剣ネクロマンサーなどのRPGゲーム、ボンバーマン、大魔界村、源平討魔伝、PC原人などのアクションゲームなどさまざまなジャンルのゲームタイトルが収録されています。
格闘ゲームが好きでそれ以外はプレイしないという人には「NEOGEO Arcade Stick Pro」で十分なのですが、シューティングやRPG、アクションなどさまざまなゲームをプレイしたいという人には「PCエンジン mini」の方が最適です。
機能・スペック上の違い
「NEOGEO Arcade Stick Pro」にはジョイスティックモードとコンソールモードの切り替えがすばやく行える機能のほかにボタン配置のカスタマイズ(コンソールモード)や3種のスキャンライン機能(ブラウン管テレビの雰囲気を再現)、ディスプレイ出力の変更(ピクセル拡大/縮小)が行えるようになっています。
一方、「PCエンジン mini」はプレイ中のデータを保存する「カンタンセーブ機能」をはじめ、ゲーム画面サイズの切り替え、PCエンジンGTのフレームやTFT液晶を再現するモードが搭載されています。
両機種とも当時のグラフィック性を再現するモードが搭載されており、ディスプレイ出力(ゲーム画面サイズ)の変更ができるという点は共通しています。ただし、「NEOGEO Arcade Stick Pro」でセーブ機能ができるかどうかはまだ不明です。NEOGEO miniにはセーブ機能が搭載されていたので、おそらく可能であると思われます。
なお、「NEOGEO Arcade Stick Pro」にはUSB Type-C端子が搭載されていますが、「PCエンジン mini」はmicroUSB端子を搭載しています。HDMI端子やヘッドホン端子があることは共通しています。
コントローラーの違い
「NEOGEO Arcade Stick Pro」はアーケード風のジョイスティックと8つのボタンを搭載。厳選したアケコンパーツやマイクロスイッチのボタンを採用するほか、本体裏の補助穴を通じてスティックボールの交換が可能になっているなど こだわりのあるコントローラーになっています。
一方、「PCエンジン mini」は接続端子をUSB仕様にした「PCエンジンパッド」 (PI-PD001) が付属。 2つのパッド接続口を搭載し、対戦プレイも可能なほか、連射機能付きパッド「ターボパッド for PCエンジン mini」も別売で販売されます。
「NEOGEO Arcade Stick Pro」は格闘ゲームが中心であるために操作しやすいアーケードコントローラーがそのまま使えるというのは非常に便利。後からコントローラーを買い足す必要がないため、無駄なコストを省けるというメリットもあります。
「PCエンジン mini」の方はほとんどオリジナルのものと変わらない仕様のため、昔のPCエンジンと同じように操作できるというメリットがあります。ただし、「NEOGEO Arcade Stick Pro」のようにアーケードコントローラーが使えないというデメリットもあります。
電源・充電の違い
「NEOGEO Arcade Stick Pro」はUSB Type-Cで充電できる仕様になっており、どうやら本体にバッテリーを内蔵しているようです。小型のモバイルディスプレイやHDMI対応のテレビを用意すれば、外出先や旅行先でもプレイすることがおそらくできるでしょう。
一方、「PCエンジン mini」の方はACアダプターを利用する方式で家庭用の電源が必ず必要です。また、「PCエンジン mini」はACアダプタが付属しないため、別途「ACアダプター for PCエンジン mini」、または市販のUSB対応ACアダプター(5V/2A対応)を用意する必要があります。
価格の違い
「NEOGEO Arcade Stick Pro」はAmazon.co.jp での先行予約販売で 15,290円(2019年11月11日時点)
「PCエンジン mini」は税込で1,1550円(2020年3月19日発売)。
両ゲーム機の価格差は3740円となり、「NEOGEO Arcade Stick Pro」の方が高くなります。
「NEOGEO Arcade Stick Pro」の価格をチェック
「PCエンジン mini」の価格をチェック
「NEOGEO Arcade Stick Pro」の特徴
「NEOGEO Arcade Stick Pro」はNEOGEO格闘ゲーム20タイトルを内蔵したアーケードコントローラー一体型のゲーム機。
「NEOGEO mini」のアーケードコントローラーとして使用できるほか、NEOGEO miniやNEOGEOmini PADに接続すれば対戦プレイも楽しめる。
公式ページ 「NEOGEO Arcade Stick Pro」
https://www.snk-corp.co.jp/neogeoarcadestickpro/
「NEOGEO Arcade Stick Pro」のスペック 一覧
- メーカー SNK
- 収録タイトル数 20タイトル
- 機能・特徴 ジョイスティックモード(コントローラーとして使用)とコンソールモード(ゲーム機として使用)の切り替えが可能・ボタン配置のカスタマイズ(コンソールモード)・3種のスキャンライン機能(ブラウン管テレビの雰囲気を再現)、ディスプレイ出力の変更(ピクセル拡大/縮小)
- 接続端子 HDMI端子(TV/ディスプレイに出力可能)、外部コントローラ端子 USB Type-C×2,USB Type-A×1、3.5mmヘッドホン端子
- ボディ 白を基調としたシンプルで美しい筐体デザイン(NEOGEO CDのコントローラをベース)
- ボタン
- 厳選したアケコンパーツやマイクロスイッチのボタンを採用
- 8つのボタンを搭載し、様々なゲームに対応
- 誤動作防止のため、STARTボタンやSELECTボタンなどのボタン類を側面に集約
- スティックボールは本体裏の補助穴を通じて交換可能・分解は必要なし
- サイズ 428.9(幅)×124(高さ)×214.2(奥行)mm
- 価格 15,290円(2019年11月11日時点 Amazon.co.jp )
- 付属品 電源ケーブル 1本、マニュアル 1冊、USB変換アダプター 1個、NEOGEOシール 1枚
- 周辺機器 NEOGEO Arcade Stick Pro電源ケーブル、USB変換アダプター、NEOGEO Arcade Stick Proジョイスティックボールカバー、NEOGEO Arcade Stick Proボタンステッカー
「NEOGEO Arcade Stick Pro」の収録タイトル一覧
「ザ・キング・オブ・ファイターズ ’95」「ザ・キング・オブ・ファイターズ ’97」「ザ・キング・オブ・ファイターズ ’98」「ザ・キング・オブ・ファイターズ ’99」「ザ・キング・オブ・ファイターズ 2000」「ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002」
「餓狼伝説SPECIAL」「餓狼伝説3~遥かなる闘い~」「餓狼 MARK OF THE WOLVES」
「真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変」「サムライスピリッツ斬紅郎無双剣」「サムライスピリッツ 天草降臨」「サムライスピリッツ零SPECIAL」
「龍虎の拳」「ワールドヒーローズ2」「ワールドヒーローズ2JET」「ワールドヒーローズパーフェクト」「NINJA MASTER’S~覇王忍法帖~」「幕末浪漫第二幕 月華の剣士」「風雲スーパータッグバトル」
「NEOGEO Arcade Stick Pro」の価格は?
「NEOGEO Arcade Stick Pro」は、
Amazonで13,914円、
楽天市場で15,300円(税込)、
ヤフーショッピングで16,390円、
米国 Amazon.comで$149.99、
で販売されています。
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「PCエンジン mini」の特徴
「PCエンジン mini」は、1987年 発売の家庭用ゲーム機「PCエンジン」を復刻したゲーム機。「PCエンジン」向けに発売されたタイトル58タイトルを複数収録している。
機能面ではゲームの進行をいつでも自由にセーブ・ロードできる「カンタンセーブ機能」を搭載。ゲーム画面のサイズを自由に切り替えられるほか、PCエンジンGTのフレームやTFT液晶を再現するモードも用意されている。付属品はパッド×1、HDMI ケーブル×1、MicroUSBケーブル×1、取扱説明書×1。
また、「PCエンジン mini」専用の周辺機器も発売。連射機能付きコントローラー「ターボパッド for PCエンジン mini」、最大5人同時プレーを可能にする「マルチタップ for PCエンジン mini」、専用のACアダプター「ACアダプター for PCエンジン mini」が用意されている。価格は1万500円(税抜)。なお、北米向けには「TurboGrafx-16 mini」、欧州向けには「PC Engine Core Grafx mini」としても発売される。
公式サイト 「PCエンジン mini」
https://www.konami.com/games/pcemini/gate
公式レビュー動画 本体の様子・特徴が分かる
「PCエンジン mini」のスペック 一覧
- メーカー:KONAMI
- 収録タイトル数 58 タイトル
※“PCエンジン”ラインアップの34タイトル(日本語)と“TurboGrafx-16”ラインアップの24タイトル(英語)は、一部重複して収録しているタイトルを含みます。 - 機能・特徴 カンタンセーブ機能、ゲーム画面サイズの切り替え、PCエンジンGTのフレームやTFT液晶を再現するモード
- 接続端子 HDMI端子(TV/ディスプレイに出力可能)、MicroUSB(電源)、3.5mmヘッドホン端子(側面)
- ボディ 1987年に日本電気ホームエレクトロニクス (NEC-HE) より発売された家庭用テレビゲーム機「PCエンジン」をそのままに体積を約85%に縮小したデザイン
- ボタン 本体正上面には再生・停止ボタン
- コントローラー
「PCエンジンパッド」 (PI-PD001) をサイズはそのままに接続端子をUSB仕様としたパッドが1つ付属
「ターボパッド for PCエンジン mini」という連射機能付きパッドが別売で販売
PCエンジンシリーズには1つしかなかったパッド接続口は2か所に増設・3人以上は専用のマルチタップが必要 - 周辺機器 連射機能付きコントローラー「ターボパッド for PCエンジン mini」、最大5人同時プレーを可能にする「マルチタップ for PCエンジン mini」、専用のACアダプター「ACアダプター for PCエンジン mini」(本体と同時販売予定)
- 価格 10500円[税抜]
- 発売日 2020年3月19日予定
- 付属品 パッド×1、HDMIケーブル×1、MicroUSBケーブル×1、取扱説明書×1
「PCエンジン mini」の収録ソフトについて
「PCエンジン mini」の収録ソフトは初代PCエンジンで遊べるタイトルだけでなく、初代機の後に発売された後継機 PCエンジンスーパーグラフィックス・CD-ROM2・SUPER CD-ROM2・ARCADE CD-ROM2 のタイトルも含まれている。また、初代 PCエンジンでは起動しないTurboGrafx-16用タイトル24本もプリインストール。ソフト選択画面の右下のコマンドにより、PCエンジンとTurboGrafx-16の切り替えを行うことができる。
「PCエンジン mini」収録タイトル 一覧
<シューティング>
銀河婦警伝説サファイア、スプリガン mark2、グラディウスII -GOFERの野望-、スターパロジャー、グラディウス、オルディネス、精霊戦士スプリガン、スーパーダライアス、スーパースターソルジャー、ファンタジーゾーン、ドラゴンスピリット、超兄貴、ギャラガ’88
<RPG>
天外魔境II 卍MARU、ニュートピアII、ワルキューレの伝説、イースⅠ・II、ダンジョンエクスプローラー、ニュートピア、邪聖剣ネクロマンサー
<シミュレーションゲーム>
ときめきメモリアル、ネクタリス
<コンピュータボードゲーム>
スーパー桃太郎電鉄II
<アクション>
ボンバーマン ぱにっくボンバー、悪魔城ドラキュラX 血の輪廻 、ボンバーマン’94、忍者龍剣伝、SNATCHER、大魔界村、源平討魔伝、スプラッターハウス、PC原人、あっぱれ!ゲートボール、THE 功夫
「PCエンジン mini」の価格は?
「PCエンジン mini」は、
Amazonで11,550円、
楽天市場で14,299円 (税込)、
ヤフーショッピングで12,000円 、
で販売されています。
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