Android 8.1を搭載した5.45型スマホ「Wiko Tommy3 Plus」を紹介!1万4千円台という高コスパなスマホとして話題になっているが、果たしてどれほどの実力があるのだろうか?
同価格帯のスマホと比較して、その性能と実力を検証する。
注目のWiko 第3段スマホは「スマホ初心者」がターゲット
Wikoは2013年に創業したフランスメーカーで、国内シェア2位、ヨーロッパ全体でもシェアトップ5を獲得したことがある有名ブランド。日本では日本では2017年2月に「Wiko Tommy」、12月に「Wiko View」、2018年2月に、「goo g08」として投入。今回の「Wiko Tommy3 Plus」は日本向けスマホとして第3段として投入され、「Wiko Tommy」の後継モデルとなる。
報道によれば、Wikoは品質要求が高い日本市場向けに慎重に検討して投入されたモデルで、スマホ初心者向けに「価格面」と「シンプルな操作性」を全面に打ち出して販売するモデルのようだ。
「Wiko Tommy3 Plus」の価格は本当に安いのか?
たしかに1万4千800円とい「Wiko Tommy3 Plus」の価格にはインパクトがある。しかし、1万5千円前後の低価格なスマホは他にもあり、「Wiko Tommy3 Plus」が唯一コスパの高いスマホであるとはいえない。特に1万4千円台の「Covia FLEAZ BEAT」、そして1万7千円程度で購入できる「ASUS ZenFone Live L1」と比べてみたとき、どのくらいの差があるのかは気になるところだ。「Covia FLEAZ BEAT」、「ASUS ZenFone Live L1」と比較して、「Wiko Tommy3 Plus」がどのくらいコスパが高いのかを詳しく検証してみよう。
「Wiko Tommy3 Plus
顔認証&18:9液晶の5.45型 スマホ
「Wiko Tommy3 Plus」はAndroid 8.1を搭載した5.45型のスマートフォン。厚さ8.6の薄型軽量ボディにMediatek MT6739WAクアッドコアCPUと2GB RAMを搭載。18:9のフルスクーンIPS液晶、1300万画素カメラを備えるほか、顔認証(※指紋認証は非対応)、VoLTE(au&ソフトバンク接続性試験IOTクリア)、SIMカードを2枚同時に使える「DSDV」、トリプルスロット(SIMスロットとは別にmicroSDスロットあり)、Launche(Eazyモード)に対応している。
「Wiko Tommy3 Plus」のスペック 一覧
- ディスプレイは5.45インチ、解像度720×1440ピクセルのIPS液晶
※18:9 / HD+ / 295ppi / 5点タッチ - プロセッサはMediatek MT6739WA クアッドコア 1.3GHz
- GPUはPowerVR GE8100
- RAMは2GB
- ストレージ 16GB
- 外部ストレージ micro SDカードで最大128GBまで増設可能
- バッテリー 2900mAh
- 駆動時間 連続待受時間は204時間、連続通話時間は 30時間 (2G), 18時間 (3G)となっている。
- カメラ 背面1300万画素、前面500万画素
- 通信 WiFi 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.2、GPS(A-GPS)
- インターフェース Micro USB(2.0)、microSDスロット、3.5mmステレオジャック
- OS Android 8.1
- サイズ 71.3(幅)×147.6(高さ)×8.6(奥行)mmで、重量は150g
- カラー ミラー、ブラック、ブリーン、チェリー・レッド
- 付属品は ACアダプター、 電池 ヘッドセット、マイクロUSBケーブル、クイックスタートガイド
ディスプレイ
ディスプレイは5.45インチ、解像度720×1440ピクセルのIPS液晶を搭載。ピクッセル密度 295ppiのHD+で、発色に優れる美しい映像が楽しめる。また、アスペクト比 18:9のワイドな映像を楽しむことが可能。5点タッチ対応でスムーズに操作できる。
Antutuベンチマーク
AnTuTuアプリ Ver.7 によるベンチマークスコアは、総合で「43662」、CPUで「22294」、GPUで「3101」、UXで「14220、MEMで「4047」となっている。
カメラ
カメラは背面1300万画素、前面500万画素。背面カメラでは、背景ぼかし、オートHDR、4倍デジタルズーム、パノラマ、ライブフィルター、 プロモード、夜景モード、ビューティモード、タイムラプス(低速度撮影)のほか、オートフォーカス、フラッシュ、タッチフォーカス、ジオタグなどの機能も利用できる。
前面カメラでは自動シーン検出、ライブポートレートぼかし、フェイスビューティといった機能が利用可能。ナチュラルで美しいセルフィー写真が撮影できる。動画撮影は1080p@30fpsをサポートする。
通信・対応バンド
通信は4G、3G、2Gに対応(ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリア周波数に全て対応)。
対応ネットワーク(周波数)は4G LTE B1 (2100)/ B3 (1800)/ B7 (2600)/B20 (800) H+、 3G+/3G HSPA+ 850/ 900/1900/ 2100 MHz 、2G GSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900 MHz。
SIMカードはmicro-SIM+micro-SIM。WiFi 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.2、GPS(A-GPS)もサポートする。
格安SIM
ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルの通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。
OS・機能
OSはAndroid 8.1 Oreoを採用。ワンタッチでカメラなどを起動するクイックアクション機能が利用できるほか、利用頻度の高いアプリを瞬時に呼び出せるメニューや表示するアプリや機能のアイコンをまとめた「シンプルメニュー」が利用できる。
「Covia FLEAZ BEAT」との比較
「Wiko Tommy3 Plus」は現在1万4千円台で販売されている「Covia FLEAZ BEAT」(Amazon)と比較してどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか?
スペック上の違いについて
スペックを比較すると、次のようなメリットが浮かび上がってくる。
- 「Covia FLEAZ BEAT」のディスプレイが5.0インチであるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」は5.45インチで、0.45インチほど大きいこと
- 「Covia FLEAZ BEAT」の背面カメラが800万画素であるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」は1300万画素であり、より高画質な写真が撮影できること
- 「Covia FLEAZ BEAT」が指紋認証のみ対応であるのに対し、、「Wiko Tommy3 Plus」が顔認証のみ対応していること
以上の3点をふまえると、「Wiko Tommy3 Plus」は「フルビュー大型ディスプレイ」、「高画質カメラ」、「顔認証に対応」に対応しており、スマホ市場の最新トレンド要素を取り入れたスマートフォンであることが分かる。
「Wiko Tommy3 Plus」のデメリット
しかし、「Covia FLEAZ BEAT」と比較すると、次のようなデメリットも浮かび上がってくる。
- 「Covia FLEAZ BEAT」が3GB RAM搭載であるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」が2GB RAMしかないこと
- 「Covia FLEAZ BEAT」が32GBストレージ搭載であるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」が16GB ストレージしかないこと
- 「Covia FLEAZ BEAT」がジャイロセンサー搭載であるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」がジャイロセンサーなしであること
- 「Covia FLEAZ BEAT」がみちびき対応GPS通信が利用できるのに対し、「Wiko Tommy3 Plus」では利用できないこと
以上の4点をふまえると、「Wiko Tommy3 Plus」には大きな弱点があることがわかる。とくに、2GB と16GBストレージという旧世代のスペックであるため、新しく乗り換えたとしてもあまり快適さが感じられない。また、みちびきGPS通信は仕方がないにしてもジャイロセンサーが搭載されていない点も大きい。
ゲームに関していえば、一部のVRゲームがプレイできないという不都合も生じる。液晶画面は5点タッチなので、Android系ゲームをしたいと考えている人には不向きだろう。
「Wiko Tommy3 Plus」のメリット
ただし、「Wiko Tommy3 Plus」にはVoLTE(au&ソフトバンク接続性試験IOTクリア)、SIMカードを2枚同時に使える「DSDV」、トリプルスロット(SIMスロットとは別にmicroSDスロットあり)というメリットもある。
また、スマホ初心者でも操作しやすいようにLaunche(Eazyモード)に対応しており、操作が簡単に行えるというメリットもある。「Androidスマホを初めて使う」、あるいは「格安SIMを初めて使う」という人には、最適なSIMフリー入門機になるのではないだろうか。
「ASUS ZenFone Live L1」との比較
「Wiko Tommy3 Plus」は、現在1万7千円程度で購入できる「ASUS ZenFone Live L1」と比べてどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか? 「ASUS ZenFone Live L1」の価格が約2千円ほど高い分、スペックや機能が高いと予想されるが、どれくらいの差があるのかを明らかにしてみたい。
「ASUS ZenFone Live L1」の有利な点
まずは「Wiko Tommy3 Plus」と比較して「ASUS ZenFone Live L1」の有利な点をはっきりさせてみよう。「ASUS ZenFone Live L1」の有利な点は主に次の4点がある。
- ① Qualcomm Snapdragon 430 オクタコア(8 コア) ※「Wiko Tommy3 Plus」はMediatek MT6739WA クアッドコア(4コア)
- ② 顔認証と指紋認証の両方に対応 ※「Wiko Tommy3 Plus」は顔認証のみ
- ③ジャイロセンサーを搭載 ※「Wiko Tommy3 Plus」は非搭載
- ④ストレージ容量が32GB ※「Wiko Tommy3 Plus」は16GB
この他にも、「ASUS ZenFone Live L1」が位相検出オートフォーカス(PDAF)が使える1300万画素カメラ搭載であること(※「Wiko Tommy3 Plus」はオートフォーカスのみ)、モバイル通信時 で約14.8時間使える3000 mAhバッテリー搭載であること(※「Wiko Tommy3 Plus」のバッテリーは2900mAh)などのメリットがある。
以上を考慮すると、「ASUS ZenFone Live L1」の方がスペック・使い勝手が上であり、満足度も高いことが分かる。特に動作スピードは「ASUS ZenFone Live L1」の方がやや速く(※格段に速い訳ではない)、ストレージ容量が32GBと余裕がある点で使い勝手に差が生じている。
また、同じ1300万画素カメラを搭載していながら、「ASUS ZenFone Live L1」が位相検出オートフォーカス(PDAF)が使える点で「すばやいピント合わせ」において大きな差がある。
「ASUS ZenFone Live L1」がジャイロセンサーを搭載しているため、Google Map上での進行方向の表示、VRゲームの対応においても快適に使えるというメリットも生じる。
おしゃれさで一歩リードする「Wiko Tommy3 Plus」
約2千円で以上のようなメリットを考えると、「ASUS ZenFone Live L1」の方に軍配が上がることは間違いない。しかし、「Wiko Tommy3 Plus」はフランス生まれのカラフルでおしゃれない外観をしており、まだ日本人の多くが使用する「ありきたり」のスマホになっていないというメリットもある。
「ASUS ZenFone Live L1」のディスプレイやRAM、バッテリー、カメラの画素数、OSにおいてもほぼ共通のスペックを有していることから、入門用の格安スマホとして最適なことに変わりはない。
「Wiko Tommy3 Plus」の価格
「Wiko Tommy3 Plus」はAmazonなどで販売されていました。
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