Android 10で使える5.71 型のスマートフォン「Essential Phone」のスペック、ベンチマーク、特徴、拡張性、価格を紹介! Android の父 Andy Rubinが手がけたスマホの魅力に迫っていきます。
360°専用カメラが使えるベゼルレススマホ「Essential Phone」
「Essential Phone」はAndroid 7.1 を搭載した5.71 型のスマートフォン。防水防塵に対応した頑強なボディにベゼルレスのフルスクリーン液晶を搭載。1300万画素のデュアルカメラを備えるほか、USB Type-C経由での高速充電、Wi-Fiデュアルバンド、VoLTE、4K動画撮影にも対応している。なお、オプションで世界最小のパーソナル360°カメラ、ハイレゾ対応イヤホンなどが用意されている。
公式ページ「Essential Phone」
https://www.essential.com/jp/phone
「Essential Phone」のスペック 一覧
- ディスプレイ 5.71 インチ、解像度1312 x 2560 pxのIPS液晶
※アスペクト比: 19:10 / 輝度: 500 nits / コントラスト比: 1:1000 以上 / 504 ppi / 10 fingers Multitouch / Corning Gorilla Glass 5 - プロセッサ Qualcomm MSM8998 Snapdragon 835 オクタコア
- ※10 nm / 64bit / 8コア / 最大2.45 GHz
- ※4×2.45 GHz Kryo & 4×1.9 GHz Kryo
- GPU Adreno 540 (710MHz / 64bit)
- RAM(メモリ) 4GB
- ストレージ容量 128 GB
- バッテリー容量 3040 mAh
- 駆動時間 連続待受時間は3 日間(スタンバイ時)
- 充電 27Wの急速充電、 USB Power Delivery 2.0
- 背面カメラ 1300万画素+1300万画素
- 13 MP= f/1.9, 1/3.1″, PDAF, Laser AF
13 MP= B/W, f/1.9, 1/3.1″, PDAF, Laser AF - 前面カメラ 800万画素
- 8 MP, f/2.2
- 動画撮影 背面 2160p@30fps, 1080p@60fps, 720p@120fps 前面2160p@30fps
- インターフェース USB Type-C
※3.5mm イヤホンジャックは非搭載 - マイク ノイズキャンセリングおよびビーム形成を備えたマイク x 4
- スピーカー 大音量ラウドスピーカー
- センサー 指紋(リアマウント)、加速度計、ジャイロ、近接、コンパス、気圧計 スナップオンアクセサリ(オプション)
- OS Android 7.1(Android 10 にアップグレード可能) ピュアAndroid
- 防水 IP54の防水・防塵に対応
- サイズ 141.5 x 71.1 x 7.8 mm
- 重量 185 g
- カラー Halo Gray, Stellar Gray,Ocean Depths, Copper Black,Black Moon, Pure White
- 付属品 ナイロンタイプの Type-C ケーブル、Type-C 仕様の USB チャージャー、Type-C – 3.5mm の変換アダプタ、SIM ピン
※Essential PhoneのHalo Grayモデルのみ「Amazon Alexa」のフル機能を内蔵している - SIMカード Nano SIM
- 対応バンド
4G LTE (FDD):Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 20, 21, 25, 26, 28, 29, 30 (TDD):Bands 38, 39, 40, 41、
3G CDMA:800, 1900 MHz UMTS:850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz、
2G GSM:850, 900, 1800, 1900 MHz
「Essential Phone」のベンチマーク
「Essential Phone」のAnTuTuベンチマークスコアが判明。総合で20万2千点を超えていました。プロセッサはQualcomm Snapdragon 835 MSM8998 オクタコアです。 pic.twitter.com/x7ppNBk4kO
— BURARI (@akiba_burari) February 10, 2020
「Essential Phone」のAnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「202453」、CPUで「71043」、GPUで「80550」、MEMで「8758」、UXで「42102」。
※Antutuスコアとは3D性能、UX速度、CPU性能、RAM性能を総合した評価点のこと。
「Essential Phone」の特徴
「Essential Phone」の特徴をまとめてみました。
全面ベゼルレスのIPS液晶・フルスクリーンモードで大迫力
「Essential Phone」は5.71 インチ、解像度1312 x 2560 のIPS液晶を搭載。ピクセル密度504 ppi、輝度 500 nits、コントラスト比1:1000 以上の明るく色鮮やかな液晶で、美しい映像を再現できます。
また、アスペクト比19:10のフルスクリーンで、端から端まで広がる全面ベゼルレス仕様を採用。Google マップやホームアプリなどの一部のアプリではフルスクリーンモードで利用できるようになっています。
そのほか、10点マルチタッチ操作に対応。液晶表面は堅牢なゴリラガラス 5 ( Gorilla Glass 5 )を採用し、落下の衝撃にも耐える強度を持っています。
Snapdragon 835&4GBメモリで爆速動作・ゲームも快適
「Essential Phone」はQualcomm Snapdragon 835MSM8998 オクタコアプロセッサを搭載。10 nmプロセスで製造された64bit対応の8コアプロセッサで、最大2.45 GHzの周波数で駆動できます。
また、Antutuベンチマークスコアは総合で「202453」点を記録。大容量4GBメモリとAdreno 540 GPU グラフィックスの組み合わせで、負荷の高い3Dゲームも快適にプレイできます。
大容量128 GBストレージを搭載・3040 mAhバッテリーで3日間駆動
「Essential Phone」は大容量128 GBストレージを搭載。大量のアプリや動画、音楽、写真ファイルを保存することができます(※microSDカードスロットはありません)。また、連続スタンバイで最大3日間駆動する3040 mAhバッテリーを搭載。27Wの急速充電に対応するほか、USB Power Delivery 2.0対応でUSB Type-C経由での高速充電も利用できます。
13MPのデュアルカメラ・本格的なモノクロ撮影も
「Essential Phone」は背面に1300万画素+1300万画素のデュアルカメラを搭載。世界最薄となるカラーと白黒センサーのデュアルシステムを採用し、200%も多く光をとらえることが可能です。また、光の入りにくい場所でも色彩と細部を豊かに表現した写真を撮影することが可能。「True Monochrome」モードを搭載し、本格的なモノクロ撮影も利用できます。
そのほか、 f/1.9の明るいレンズを搭載。高速オートフォーカス「PDAF」やレーザーオートフォーカス(レーザーAF)が利用可能なほか、LEDフラッシュ、顔認識、HDR撮影、スローモーション、タッチフォーカス、パノラマ、ジオタグなどの機能も利用できます。
Wi-Fiデュアルバンドに対応・Bluetooth 5.0&GLONASS通信も
「Essential Phone」は高速で途切れづらいWi-Fiデュアルバンドに対応。2.4GHz帯と5GHz帯の両方の周波数を使うため、安定した通信が利用できます。また、Bluetooth 5.0をサポートし、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンとも接続可能。アメリカの人工衛星A-GPSとロシアの人工衛星GLONASSの両方を使った強力なGPS通信も利用できます。
ノイキャン対応マイクを搭載・大音量スピーカーも
「Essential Phone」はノイズキャンセリングおよびビーム形成を備えたマイクを4つ搭載。クリアな音声で通話することができます。また、大音量のスピーカーを本体に内蔵。別途スピーカーを用意することなく、音楽を楽しむことができます。なお、3.5mm イヤホンジャックは非搭載で、イヤホンを使用する場合はUSB Type-C 対応のものか、付属のアダプタを利用します(※別売で専用の3.5mm変換アダプターが販売されている)。
チタン&セミラックの美しいボディ・防水防塵にも対応
「Essential Phone」のボディにはロケット製造や人工骨に使われるチタン素材とセラミック素材を採用。通常のスマートフォンで使用されるアルミニウム素材と違い、「へこむ・曲がる」などの変形がなく、傷もつきにくくなっています。また、硬いコンクリートの上に落ちても、耐える強度を持ち、ケースなしで使用可能。IP54の防水・防塵に対応し、雨の日でも安心して使用できます。
最新OSに常にアップデート・Android 10まで
「Essential Phone」は発売時にAndroid 7.1でしたが、常に最新のOSにアップデートされるため、Android 10で使用することができます。なお、プリインストールアプリは電話や SMS、カメラなどの標準アプリと、Google アプリのみ。独自アプリはEssential 社製のカメラアプリだけで、余計なアプリは入っていません。カスタマイズは最小限で、GoogleのNexus(Pixel)シリーズのようなピュアAndroidと同じように使用することができます。
「Essential Phone」の魅力
「Essential Phone」の魅力はいったいどこにあるのでしょうか? 他のスマートフォンと比べて明らかになるのは、「拡張性」を備えている点です。
専用の世界最小の360°カメラが使える
「Essential Phone」の最大の魅力は「世界最小の360°カメラ」が使えることにあります。通常の360°カメラはスマートフォンに取り付けるとかなり目立ってしまうが、Essential Phoneの専用360°カメラはスマホ本体のデザインとも非常にマッチします。
また、ただ単に小さいだけでなく、カメラ性能も非常に高く、1200万画素のデュアルカメラに、f1.8の明るいレンズと3Dマイクを搭載。フィッシュアイレンズのために210° の超広角撮影が可能で、4Kでの動画撮影は可能です。取り付けはマグネット式で簡単に着脱できます。価格は$199。モトローラのmoto mods対応カメラが28,894円であることを考えると安いといえます。
なお、この他にハイレゾ対応の専用イヤホンなどが発売中($99)。今後は「Essential Phone 用ドック」も発売される予定になっています。
専用オプションはこれから続々と発売
また、Essential ではタッチ対応ディスプレイを搭載したスマートスピーカー「Essential Home」を開発中です。すでに販売されている「Essential Phone」との強力な連携機能が搭載される可能性が非常に高く、実現すれば、「Essential Phone」に対する評価も大きく変わります。(※Essential PhoneのHalo Grayモデルのみ「Amazon Alexa」のフル機能を内蔵しています)。
エレガントでスタイリッシュ&しかも頑丈
「Essential Phone」はデザイン面でも一風変わった特徴を持っています。外観はフルスクリーン表示が可能なベゼルレス液晶(※Gorilla Glass 5を採用)で、四隅に角がないスタイリッシュな印象を持っています。しかし、その一方で軽くて頑丈なチタン素材を採用しており、うっかり落とした際にも耐える頑強さも兼ね備えています。もちろん、防水防塵(IP54)にも対応。非常に高い強度を持つために別売のケース不要で利用できるのも魅力的です。
ピュアAndroidスマホとして使える
忘れてはならないのは「Essential Phone」のOSはほとんどピュアAndroidと同じであるということです。Essential社独自のカスタマイズはカメラアプリぐらいで、カスタマイズは最小限なものに抑えられています。Android OSを開発したAndy Rubinが手がけたスマホだけあってGoogle アプリとの相性も抜群に良く、アップデートも頻繁に行われているため、最新のAndroid 10にもアップグレードできます。
「Essential Phone」のカメラ性能は本当に低いのか?
「Essential Phone」はなぜかカメラ性能が低いと思われています。しかしCNETが検証した結果によれば、Google Pixelと同等の性能を持っていることがわかります。公開されている15枚の画像を見る限り、カメラ性能は低いどころか、むしろ非常に高いと思われます。
「Essential Phone 」は本当に高いのか?
「Essential Phone 」と同様の機能を持つMotoModsで拡張できるスマホ「Moto Z2 Play」が約5万円(Amazon.co.jp)であることを考えると、一概に高いとはいえません。
落下にも耐える強固なボディで防塵防水(IP54)にも対応し、別途ケースを購入する必要がない点も忘れてはなりません。また、Google Pixel ( Amazon.co.jpで約8万円 ) などのピュアAndroidとほぼ同じOSを搭載している点や付属品が充実している点を考えると、むしろ安いといえます。
「Essential Phone」の価格は?
「Essential Phone」は、
Amazon.co.jpで59,400 円+ ¥(+501配送料)、
楽天市場で27,800円 (税込・中古品)〜、
ヤフーショッピングで36,122円(税込・中古品)〜、
AliExpressでUS $160.00〜、
米国 Amazon.comで$592.56 + $54.97 Shipping
で販売されています。
Amazonで「Essential Phone」をチェックする
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「Essential Phone」の対応バンドを詳細にチェック!
[twitter]
「Essential Phone」の対応バンドは以下のようになっています。
4G LTE (FDD):Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 20, 21, 25, 26, 28, 29, 30 (TDD):Bands 38, 39, 40, 41、
3G CDMA:800, 1900 MHz UMTS:850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz、
2G GSM:850, 900, 1800, 1900 MHz
SIMカードはNano SIMを採用しています。
以下、「Essential Phone」の対応バンドを詳細に紹介していきます。
「Essential Phone」のドコモ回線対応状況
「Essential Phone」の4G LTE通信は日本全国で利用できるバンド1、 東京・名古屋・大阪の高速通信バンド3に対応。地下や郊外でも繋がりやすいプラチナバンドの19には対応していません。3G通信は日本全国で使えるバンド1に対応していますが、極一部の山岳地帯や農村地区をサポートするFOMAプラスエリア(バンド6の800MHz帯と、バンド19の800MHz帯)には非対応なので該当地域へ行くときは注意が必要です。
「Essential Phone」はドコモLTE通信バンドのほとんどに対応し、3Gも主なバンドに対応しているので大部分のエリアで快適な通信が可能です。
主なドコモ回線SIM:楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなど
「Essential Phone」のソフトバンク回線、ワイモバイル回線の対応状況
※ソフトバンクとワイモバイルは同じ回線を利用しています。
「Essential Phone」の4G LTEは、メインとなる バンド1、エリアが広い元Emobile回線のバンドの3、通信エリアを広くカバーするプラチナバンドの8に対応。また、モバイルWiFiやSoftbank Airなどに使われる、通信方式の異なるTDD-LTEのバンド41にも対応。3Gも通信に必要なバンド1および8に対応しています。
「Essential Phone」はソフトバンクやワイモバイルのスマホと同じように通信できる対応バンドを持っています。
「Essential Phone」のau回線対応状況
「Essential Phone」はau VoLTE SIMのバンドに対応し、通話もデータ通信も行えることになっています。しかし、au回線は対応バンドが合致していても、うまく通信できない場合があります。実機レビューなどでau VoLTE SIMが利用できるのを確かめた上で、購入した方がいいでしょう。
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