「Sony Xperia 1」は Galaxy S10 を超える最強スマホか?


AmazonでAndroid 9.0を搭載した6.5型のスマートフォン「Sony Xperia 1」が販売されている。21:9のフルスクリーン 4K有機EL液晶を搭載したスマホとして注目の製品。「Samsung Galaxy S10」より優れている面がある。

新時代を切り開く「Sony Xperia 1」の衝撃

Sony Xperia 1」は、前モデルの「Xperia XZ3」や「Xperia XZ2」と同じく、ソニーの最新技術をふんだんに盛り込んだハイスペックなスマホだ。

18:9だった液晶ディスプレイは、より縦長ワイドの21:9に進化。ディスプレイの解像度は1440 x 2880ピクセル(「Xperia XZ3」)から1644×3840ピクセルへ大幅に上がり、4K対応の有機EL液晶になっている。

また、プロセッサはSnapdragon 845からSnapdragon 855になり、より高速化。背面カメラは1900万画素のシングル仕様から、1200万画素のトリプル仕様へと強化され、望遠や超広角撮影も可能になっている。

価格は3万円台の「Sony Xperia 10」と違い10万円以上するが、ディスプレイの美しさやカメラ性能の高さは他のスマホの追随を許さないほど圧倒的に高い。そのずば抜けた性能の高さはサムスンのフラグシップモデル「Samsung Galaxy S10」を比較することでより明らかになるだろう。

公式製品紹介ページ(海外SIMフリー版)はこちら
https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-1/#gref

非公式レビュー動画 ディスプレイやボディの質感、写真撮影の様子が分かる

「Sony Xperia 1」 スペック 詳細

4K有機EL液晶&トリプルカメラを搭載した6.5型スマホ

Sony Xperia 1」はAndroid 9.0を搭載した6.5型のスマートフォン。厚さ8.2 mmのボディにQualcomm Snapdragon 855 オクタコアCPUと6GB RAMを搭載。21:9のフルスクリーン 4K有機EL液晶、3330 mAhバッテリー、64GB/128GBストレージ、背面1200万画素+1200万画素+1200万画素、前面800万画素カメラを備えるほか、顔認証(2D)、指紋認証(側面)、NFC、おサイフケータイ(※日本国内モデルのみ)、フルセグ・ワンセグ(※日本国内モデルのみ)、スタミナモード、急速充電、IP65/68の防水、Google Cast、NFC、ドルビーアトモス、ステレオ録音、ハイレゾ音源再生にも対応している。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは6.5インチ、解像度1644 x 3840の4K有機EL液晶を搭載。アスペクト比 21:9の「シネマワイド」を採用した液晶で、10bitカラーのきめ細かな階調とHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。

また、BRAVIAで培った高画質化技術「X1 for mobile」をもとに、もともとHDRではない映像素材(SDR映像コンテンツ)を再生するときも、HDR相当の画質で美しく表示する「HDRリマスター」を搭載。リファレンスモニターの色設定をスマホの画面上で再現する「クリエイターモード」(BT.2020の色域と10bit信号に対応)を搭載し、自然な発色とリアルな奥行き感も再現できる。

21:9を活かした機能

独自UIにより、21:9のアスペクト比を活かした2画面同時のマルチウインドウ表示が可能。動画視聴を楽しみながらSNSの閲覧やメッセージのやり取りを行える。また、21:9のアスペクト比を生かした専用ゲーム「フォートナイト」、「伝説対決 -Arena of Valor-」「アスファルト9:Legends」をプリインストール。「ゲームエンハンサー」機能で、ゲームプレイ時のメモリ開放、パフォーマンス向上、バッテリー延長を優先した設定が行える。

なお、「Samsung Galaxy S10」のディスプレイは6.1インチ、解像度1440 x 3040ピクセルの有機EL液晶(19:9・画面占有率 93.1%・HDR10+・DCI-P3対応)だった。

プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?

プロセッサは Qualcomm SDM855 Snapdragon 855 Octa-core 1×2.84 GHz 3×2.42 GHz & 4×1.8 GHz 、RAM(メモリ)は 6GB を搭載。7 nmプロセスで製造された64ビット対応の8コアプロセッサで、最大2.84 GHzの周波数で駆動。グラフィック(GPU)は Adreno 640 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。

なお、「Samsung Galaxy S10」のプロセッサは Samsung Exynos 9820 Octa(Qualcomm SDM855 Snapdragon 855)で 、RAM(メモリ)は 8 GB、グラフィック(GPU)はARM Mali-G76 を採用していた。

ベンチマークのスコアは?

AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「360874」、CPUで「122990」、GPUで「156853」、UXで「70097」、MEMで「10934」。

なお、「Samsung Galaxy S10」のAnTuTu アプリによるベンチマークスコアは、総合で「321413」、CPUで「97784」、GPUで「144219」、UXで「67301」、MEMで「12109」だった。

バッテリー容量・充電は?

バッテリー容量は 3330 mAh。節電機能「スタミナモード」と「スタミナ モード」を最大限活用できるようにする「スマートスタミナ」機能を搭載し、長時間の駆動が可能。「スマートスタミナ」は使用状況を学習してその時々におけるより正確な残り使用時間をを予測することで、必要なときに スタミナ モードへの切り替えを提案する。

また、急速充電 機能「Xperiaアダプティブチャージ」に対応。高速な充電を可能にする「USBパワーデリバリー」(USB PD)に対応するほか、付属の急速充電器「UCH32C」を利用して30分で最大50%まで充電できる。

なお、「Samsung Galaxy S10」のバッテリー容量は 3000mAhで、USB Type-CによるQuick Charge 2.0/AFCやWPC/PMA互換のワイヤレス充電・節電機能にも対応していた。

ストレージ容量はどれくらい?

ストレージ容量は64GB or 128GBで、micro SDカードで最大128GBまで増設できる。

なお、「Samsung Galaxy S10」のストレージ容量は128 or 512GB で、micro SDカードで最大512GBまで増設できた。

カメラはどうなってる?

カメラは背面1200万画素+1200万画素+1200万画素、前面800万画素。

背面カメラには26mm(F1.6)、52mm(F2.4)、16mm(F2.4)レンズを搭載し、広角・標準・超広角を切り替えて利用できる。

また、デュアル構成の受光素子で感度を高めたイメージセンサーと強化した画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」を搭載。
暗い場所でも明るく色鮮やかな写真や動画を撮影できる。

機能面では光学2倍ズームやボケ味を加えたポートレート撮影、超広角撮影が利用可能。瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」やAFとAE(自動露出)の両方で追従する10コマ/秒の高速連写も利用できる。

動画撮影では、「Cinema Pro」機能を搭載し、アスペクト比21:9の4K/HDR/24fpsの高精細な動画を撮影することが可能。光学式と電子式を組み合わせてブレの少ない映像を撮ることができる手ブレ補正機能「ハイブリッド手ブレ補正」に対応するほか、4K HDRの動作撮影にも対応する。

なお、「Samsung Galaxy S10」のカメラは背面1200+1200万画素+1600万画素、前面1000万画素で、0.5/2倍の光学ズーム、10倍のデジタルズーム、光学式手ぶれ補正、AI&NPUによる最大30シーンの自動認識が利用できた。

通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth は?

通信は4G、3G、2Gに対応。

対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G LTE:Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 66、3G Bands 1, 2, 4, 5, 6, 8, 19、2G Bands 850/900/1800/1900

SIMカードはNano SIM+Nano SIM(※シングルSIMスロット搭載モデルもあり)。

Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS(GLONASS/BDS/GALILEO)もサポートする。

格安SIMは使えるの?

ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、 au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。

インターフェースはどうなってる?

インターフェースは USB 3.0 Type-C。搭載センサーは、加速度計、周囲光センサー、気圧センサー、eCompassTM、指紋センサー、ゲーム回転ベクトル、地磁気回転ベクトル、ジャイロスコープ、ホールセンサ、磁力計、ステップカウンター、ステップ検出器、重要なモーション検知器、近接センサー、RGBC-IRセンサー。

サウンドはどうなってる?

本体に立体的なサウンド効果を体験できる「Dolby Atmos」対応のステレオスピーカーを搭載。ハイレゾ音源再生に対応するほか、動画やゲームの音に合わせて振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」も利用できる。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは 167 x 72 x 8.2 mm で、重量は178 g 。カラーはブラック、グレイ、ホワイト、パープルをラインナップする。

なお、「Samsung Galaxy S10」のサイズは149.9 x 70.4 x 7.8 mmで、重量は157 g。カラーはプリズムホワイト、プリズムブラック、プリズムグリーン、プリズムブルー、カナリーイエロー、フラミンゴピンクをラインナップしていた。

「Sony Xperia 1」 スペック 一覧

  • ディスプレイ 6.5インチ、解像度1644 x 3840の液晶
    ※ 21:9 / Corning Gorilla Glass 6 / 4K HDR OLED / DCI-P3 100%
  • プロセッサ Qualcomm SDM855 Snapdragon 855 Octa-core 1×2.84 GHz 3×2.42 GHz & 4×1.8 GHz
  • GPU Adreno 640
  • RAM 6GB
  • ストレージ容量 64GB or 128GBで
    ※micro SDカードで最大512GBまで増設可能
  • バッテリー容量 3330 mAh
  • カメラ 背面1200万画素+1200万画素+1200万画素、前面800万画素
  • 通信 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS、SIMフリー
  • インターフェース USB 3.0 Type-C
  • OS Android 9.0

「Sony Xperia 1」の価格は?

Amazonでの価格は現在 10万円ほど。ドコモの「Xperia 1 SO-03L」は10万3032円、auの「Xperia 1 SOV40」は11万2320円、ソフトバンクの「Xperia 1」は13万6320円となっている。

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「Sony Xperia 1」VS 「Samsung Galaxy S10」

Sony Xperia 1」と 「Samsung Galaxy S10」はどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみたい。

アスペクト比・解像度で上回る・画質も最高レベル

「Sony Xperia 1」は6.5インチ、解像度1644 x 3840の4K有機EL液晶(21:9)を搭載。一方、「Samsung Galaxy S10」は6.1インチ、解像度1440 x 3040ピクセルの有機EL液晶を搭載。「Sony Xperia 1」の液晶ディスプレイの方が0.4インチ大きく、解像度も高い。また、「Sony Xperia 1」の方がアスペクト比 21:9で画面がよりワイドに表示される。画質はどちらも非常に美しいが、BRAVIAで培った高画質化技術「X1 for mobile」を採用した「Sony Xperia 1」の方が、他のスマホの追随を許さないほど圧倒的な映像美を実現しているといえる。

Snapdragon 855で爆速スピード・ベンチマーク結果にも差あり

「Sony Xperia 1」はQualcomm Snapdragon 855 オクタコアCPUと6GBメモリを搭載し、AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「360874」、CPUで「122990」、GPUで「156853」、UXで「70097」、MEMで「10934」。一方、「Samsung Galaxy S10」はSamsung Exynos 9820オクタコアCPUと8GBメモリを搭載し、AnTuTu アプリによるベンチマークスコアは、総合で「321413」、CPUで「97784」、GPUで「144219」、UXで「67301」、MEMで「12109」。全体的に「Sony Xperia 1」のベンチマークスコアが高く、「Samsung Galaxy S10」よりも高速に動作することが分かる。

強力な節電機能あり

「Sony Xperia 1」は3330 mAhバッテリーを搭載。一方、「Samsung Galaxy S10」は3000mAhバッテリーを搭載。バッテリー容量はほとんど差がなく、駆動時間も差がないように思える。しかし、「Sony Xperia 1」には節電機能「スタミナモード」と使用状況を学習して必要なときに スタミナ モードへの切り替えを提案する「スマートスタミナ」機能を搭載しており、バッテリーをより効率的に使用できる工夫が採用されている。「Samsung Galaxy S10」にもBixbyルーチンという使用頻度を学習してバッテリーを最適化する機能が利用できるが、「Sony Xperia 1」の方が2重の節電機能が採用されている分、よりバッテリーを長く使うことができるようになっている。

質感までも再現するトリプルカメラ

「Sony Xperia 1」は背面1200万画素+1200万画素+1200万画素、前面800万画素カメラを搭載。一方、「Samsung Galaxy S10」は背面1200+1200万画素+1600万画素、前面1000万画素カメラを搭載。どちらもトリプルカメラを搭載しており、「Samsung Galaxy S10」の方がやや画素数が高く、より高画質な写真を撮影できるように思える。

しかし、「Sony Xperia 1」はデュアル構成の受光素子で感度を高めたイメージセンサーと強化した画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」を搭載。こちらのレビュー記事( https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/1190760.html)を読んで分かるとおり、植物一本一本の立体感や小さい小石のディテール、空や雲のトーンも正確に描写できる。また、何でもないごく普通の店舗を映した平凡な写真であっても、まるでアナログカメラで撮影したような味のある色味を再現。白トビが発生しそうな明暗差のあるシーンでも明部から暗部までクリアに映し出すことができる。

ワイヤレス充電に対応していない

「Samsung Galaxy S10」はワイヤレス充電に対応しているが、「Sony Xperia 1」はワイヤレス充電(Qi)に対応していない。これは本体が高熱になることを避けるためである。

メモリが6GB

「Sony Xperia 1」は6GBメモリを搭載しているのに対し、「Samsung Galaxy S10」は8GBメモリを搭載している。

ボディはやや厚く、重い

「Sony Xperia 1」のサイズは 167 x 72 x 8.2 mm で、重量は178 g 。一方、「Samsung Galaxy S10」のサイズは149.9 x 70.4 x 7.8 mmで、重量は157 g。「Sony Xperia 1」の方が0.4mm 厚く、21g重い。

「Sony Xperia 1」は買うべきか

Sony Xperia 1」は本当に買うべきスマホなのだろうか? メリットやデメリット、「Samsung Galaxy S10」との比較を参考にして、その是非を明らかにしてみよう。

<メリット>

・4K有機ELディスプレイで画質が圧倒的に美しい

※BRAVIAで培った高画質化技術「X1 for mobile」を採用

・21:9のフルスクリーン液晶で動画視聴も超快適

※画面の両端が隅々まで見えて迫力感が増している

・トリプルカメラの質感再現力がずば抜けている

※他のトリプルカメラ搭載スマホは質感まで再現できずに「のっぺり」とした立体感のない平凡な写真ができ上がるのが一般的。「Sony Xperia 1」は色味にユニークさもあり、立体感の再現力も高い。

・Snapdragon 855搭載で超サクサク動作

※ベンチマーク結果は「Samsung Galaxy S10」を上回っている。

強力な節電機能で長持ち動作

※節電機能「スタミナモード」と使用状況を学習して必要なときに スタミナ モードへの切り替えを提案する「スマートスタミナ」機能を搭載

<デメリット>

・価格が高い

※ Amazonで10万円以上する

・ワイヤレス充電に対応していない

※本体の高熱化を防ぐため

・Samsung Galaxy S10よりメモリが少ない

※6GB RAMを搭載
※Samsung Galaxy S10は8GB メモリ

・Samsung Galaxy S10より厚く、重い

※「Sony Xperia 1」の方が0.4mm 厚く、21g重い。

総合 評価

「Sony Xperia 1」は10万円以上するハイスペックな高級スマホである。たしかに一般の人には手が出せない価格で、このスマホが「大ヒット」することはないように思える。しかし、それにもかかわらず、21:9のフルスクリーン4K有機EL液晶ディスプレイはずば抜けて完成度が高く、ソニーの映像美に対する情熱の高さまでひしひしと伝わってくるほどである。

また、トリプルカメラのディテールの再現力の高さも圧倒的だ。その再現力の高さは明らかにスマホレベルをはるかに超えており、長い間カメラや写真に関わってきた人ですら脱帽するほど優れている。まるで「本物のカメラとはこのようなものだ!」とソニーから教えられているようでもあり、スマホカメラに対する思い込みや概念そのものを根底から覆す力すら持っているようにも思える。

「Sony Xperia 1」は決して万人向きのスマホではないが、最高の映像美と最高のカメラを追い求めるプロフェッショナルな人には必須のスマホになるに違いない。このスマホを手にすることは、真の映像美と極み尽くされた写真撮影力を手に入れたことを意味する。

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