LOMOのトイカメラはデジカメより面白い おすすめモデル6機種を比較


とくに予定が何もない休みの日。何かおもしろいことがないかなと思いつつ、何もすることがなくただ時間だけが過ぎていく・・・・・・。そんな人におすすめなのが、インスタントカメラのLOMO(ロモ)で遊んでみることです。

LOMOの独特なレンズで映し出す世界は、今まで見たことがないほどスリリングでエキサイティング!デジカメのように見たまま映し出さないから、何が映し出されているのかワクワク、ドキドキ。自分好みのLOMO(ロモ)を見つけて、非日常的な世界を存分に味わってみることができます。

今回紹介するのは、そんなLOMO(ロモ)の人気モデルたちです。例えば、チェキフィルムが使えるオシャレなインスタントカメラ「Lomo’Instant」、最も硬派なスタンダードモデル「LOMO LC-A+」をはじめとして、

驚異の魚眼レンズ搭載モデル「Fisheye 2 」、スクウェアなおしゃれな写真が撮れる2眼レフ「LOMO Lubitel 166+」、かわいすぎる コンパクトミニサイズカメラ「Lomo Sardina」 、光のマジック効果が味わえる強力フラッシュ搭載カメラ「Lomo Colorsplash」といった個性派モデルも作例を交えて紹介します。

この記事で分かること

  • LOMOカメラがデジカメより面白い理由と独特の魅力
  • LOMO(ロモグラフィー)の基本情報(成り立ちやブランドについて)
  • おすすめLOMOトイカメラ6機種(Lomo’Instant, LC-A+等)の特徴と比較
  • 多様なLOMOカメラシリーズの概要
  • 自分に合ったLOMOカメラの選び方のポイント
  • LOMOカメラとInstax(チェキ)の主な違い

デジタルカメラ用の交換レンズ「Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 M」も発売されて、LOMOの遊び方は多様な広がりを持つようになりました。お気に入りのカメラを見つけてアナログテイストのファンタジックな写真が撮れるインスタントカメラ「LOMO」の魅力を存分に体験してみてください。

Lomoとは? その成り立ちと基本情報

Lomo(ロモ)とは、オーストリアのウィーンに本社を置く「Lomography」(ロモグラフィック・ソサエティ・インターナショナル)という会社が展開するカメラブランド、そして同社が提唱する写真表現のスタイルそのものを指します。その歴史は1992年、ウィーンの学生たちが旧ソ連製のコンパクトカメラ「LOMO LC-A」に出会い、その独特な写りに魅了されたことから始まりました。

彼らはこのカメラのユニークな描写、例えば強いコントラスト、鮮やかな色彩、周辺光量落ちなどを「ロモグラフィー」と名付け、ルールに縛られない自由な写真撮影の楽しさを広める活動を開始しました。これが、現在のLomography社の基礎となっています。

Lomo製品の入手方法と使用フィルム

Lomo-camera Lomo's Instant プリント写真

Lomographyの製品は、公式のオンラインストアを中心に世界中で販売されています。日本からもこのオンラインストアを通じて直接購入することが可能です。また、大手ECサイトであるAmazonや楽天市場などにもLomographyの公式ストアや正規取扱店が出店しており、より手軽に製品を探し、購入することができます。

かつては世界各地に実店舗「Lomography Gallery Store」も存在しましたが、現在はオンラインでの販売が主流となっています。そして、Lomoのインスタントカメラで使用するフィルムは、主に富士フイルム製の「Instax Mini」(チェキ用ミニフィルム)や「Instax Wide」(チェキ用ワイドフィルム)が一般的です。モデルによっては「Instax Square」フィルムを使用するものもありますので、購入の際は対応するフィルムを確認することが大切です。

Lomoインスタントカメラの奥深い魅力

Lomo(ロモ)のインスタントカメラは、単にその場で写真がプリントされる手軽さだけが魅力ではありません。その背景には「ロモグラフィー」という、自由で実験的な写真表現を称賛するムーブメントが存在します。ルールにとらわれず、日常の瞬間をアーティスティックに切り取ることを奨励しており、Lomoのカメラはその哲学を体現するツールとして設計されています。

鮮やかな色彩、時に意図しない光の効果やボケ味、予測不能な結果こそがLomoの醍醐味であり、完璧さよりもフィーリングや楽しさを重視する写真文化を提供しています。だからこそ、多くのクリエイターや写真愛好家を惹きつけてやまないのです。

多彩な表現を可能にするクリエイティブ機能

Lomoのインスタントカメラは、他のインスタントカメラには見られないユニークな機能が豊富に搭載されている点が大きな魅力です。例えば、一枚の写真に複数のイメージを重ね合わせる「多重露光」や、シャッターを開いたままにして光の軌跡などを捉える「長時間露光(バルブ撮影)」は、創造性を刺激し、幻想的でアートな写真表現を可能にします。

さらに、レンズの前に装着して写真の色味を大胆に変えるカラーフィルターや、魚眼レンズポートレートレンズクローズアップレンズといった交換レンズが用意されているモデルもあり、被写体や表現したいイメージに合わせて、多彩な写真撮影を手軽に楽しむことができます。これらの機能は、インスタント写真の可能性を大きく広げてくれます。

アナログならではの温かみと予測不能な写り

Lomoインスタントカメラで撮影された写真には、デジタルカメラやスマートフォンでは得られない、アナログ特有の温かみと独特の味わいがあります。「トンネル効果」とも呼ばれる、写真の四隅が暗くなる周辺光量落ち(ビネット効果)や、彩度の高いヴィヴィッドな色再現は、Lomoのシグネチャーとも言える特徴です。

これらの要素が、何気ない日常の風景や人物を、ドラマチックで印象的な一枚へと昇華させます。また、光の具合やフィルムの状態によって、毎回少しずつ違った写りになる予測不能性も魅力の一つです。完璧ではないからこその偶然性や、一枚一枚異なる仕上がりが、写真を撮ることの驚きと喜びを再認識させてくれるでしょう。

撮るプロセスと共有する楽しさ

Lomoのインスタントカメラは、写真を「撮る」プロセスそのものを楽しむ体験を提供します。シャッターを押し、ジーッと音を立てて写真が出てくる瞬間、そして徐々に像が浮かび上がってくるのを待つ時間は、デジタルにはないワクワク感があります。撮ったその場で写真を手に取ることができ、友人や家族とその場で共有できるのもインスタントカメラならではの魅力です。

さらに、ロモグラフィーは世界的なコミュニティを形成しており、オンラインプラットフォームやイベントを通じて、世界中のLomoユーザーと作品を共有し、インスピレーションを与え合うことができます。単に写真を撮るだけでなく、創造性を共有し、繋がりを感じられる点も、Lomoインスタントカメラが多くの人に愛される理由と言えるでしょう。

LOMOのトイカメラ  ラインナップ  一覧

LOMOのトイカメラ をまとめて紹介します。

<チェキフィルムが使えるオシャレなインスタントカメラ>

「Lomo’Instant」

Lomo-camera Lomo's Instant

Lomo’Instant」は富士フイルムのチェキ用フィルムが使えるインスタントカメラ。ワイドアングルレンズのほか、魚眼レンズ、ポートレイトレンズ、クローズアップレンズを使用することができる。撮影モードとしてオートとフラッシュON/OFFという3つの撮影モードを搭載。長時間露光や多重露光撮影も利用できる。

露光サイズは42×64mm。レンズ焦点距離は48mm(35mm判換算27mm相当)。最短撮影距離は0.4m。撮影距離設定は0.4〜0.9m、1m〜無限遠。シャッタースピードは、1/125秒、B(バルブ)。露出補正は、+2/-2。絞りはF8、F11、F16、F22、F32。

内蔵フラッシュを装備。フィルター径は37mm。電源として単四形電池を4本使用する。なお、フラッシュ用のカラーフィルターとして、レッド、ブルー、パープル、イエローも付属する。

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<最も硬派なスタンダードモデル>

「LOMO LC-A+」

Lomo-camera LOMO-LC-A

LOMO LC-A+」は35mmコンパクトオートカメラ、LOMO LC-A+のスタンダードモデル。原形の「LOMO LC-A」の良さを踏襲しつつ、多重露光スイッチや 広範囲なISO設定やケーブルレリーズなどの機能を備える。

LOMO LC-Wide」はLOMO LC-A+の基本機能を踏襲したまま、広角撮影に適応させたモデル。新開発のMinigon 1 17mm Lensを搭載し、3つのフォーマット(フル/スクエア/ハーフ)で撮影することができる。本格的にLOMOを使うなら、やはりこのモデルがおすすめだ。

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<驚異の魚眼レンズ搭載モデル>

「Fisheye 2」

Lomo-camera LOMO-Fisheye2

Fisheye 2」は魚眼写真を簡単に35mmフィルムで撮影できるカメラ。170°の視界ををぎゅっと凝縮した写真が撮ることができる。

取り外し可能な広角ファインダーも付いているので、仕上がりのイメージを確認しながら撮影が可能。ホットシューもついているので、外部フラッシュを利用できる。

もちろん、おなじみの多重露光で1枚の写真に2つ以上の写真をミックスさせることもできる。ファッションアイテムとしても価値が高い。

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<スクウェアなおしゃれな写真が撮れる2眼レフ>

「LOMO Lubitel 166+」

Lomo-camera LOMO-Lubitel-166+

LOMO Lubitel 166+」は LOMOの2眼レフカメラ。通常のカメラとは違い、ウェストレベルファインダーで被写体と直接向き合うことなく撮影することができる。

T-22 Triplet f/4.5 75mmレンズを搭載し、120mmフィルム、35mmフィルムの2つのフィルムフォーマットを使用することが可能。魅力はなんといってもスクウェア(真四角)のアーティスティックな写真が撮れるところ。

ピントも露光も自分で調整する完全アナログカメラ「LOMO Lubitel 166+」は、使いこなせばこなすほどいい味を出してくれる。

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<かわいすぎる! コンパクトミニサイズカメラ>

「Lomo Sardina」

Lomo-camera Lomo-Sardina

Lomo La Sardina」は、サーディン缶をモチーフにして誕生したモデル。35mmフィルムを使用し、広角レンズを搭載。豊富なカラーバリエーションがある。

かわいらしいデザインは思わず外に持ち出したくなるほど。ファッションにこだわる人におすすめ。

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<光のマジック効果が味わえる強力フラッシュ搭載カメラ>

「Lomo Colorsplash」

Lomo-camera Lomo-Colorsplash

Lomo Colorsplash」は全12色のフラッシュを自在に操って、特殊な写真撮影ができるカメラ。夜も昼も、感性に直結した光のエフェクトで簡単にオリジナリティのある写真を撮影することができる。

付属の専用スキンバック+ストラップは組み替えて様々な用途に使える優れたデザインを採用。透明のフラッシュやフラッシュOFFもできるので、通常のカメラと同様の撮影もできる。

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<デジタルカメラ用の交換レンズ>

「Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 M」

Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 M」は35mmフィルムカメラ「Lomo LC-A」のMinitar-1レンズをMマウント化した製品。

Mマウントを採用するデジタルカメラに取り付けて、LC-A同様のヴィネット効果や、コントラストの強い色鮮やかな写りが楽しめる。(※Mマウントアダプターを介して、ミラーレスカメラなどでも撮影が可能。)

レンズの焦点距離は32mm。開放F値はF2.8。レンズ構成は4群5枚。最短撮影距離は0.8m。4段階の距離設定(0.8m、1.5m、3m、無限遠)ノブを装備。

ロシア製の高品質ガラスを採用したとし、マルチコーティング加工が施されている。サイズは51×51×18mm。質量は55g。

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Lomoカメラの多様なシリーズ展開

Lomography(ロモグラフィー)が展開するLomoカメラは、単一の製品ラインにとどまらず、それぞれ独自のコンセプトと魅力を持つ多様なシリーズで構成されています。インスタント写真を手軽に楽しめるシリーズから、アナログフィルムならではの表現を追求するシリーズ、さらにはユニークな撮影体験を提供する実験的なカメラまで、幅広いラインナップが揃っています。

これらのシリーズを知ることで、あなたの写真表現の可能性を広げる一台を見つける手助けとなるでしょう。ここでは、代表的なLomoカメラのシリーズについてご紹介します。

手軽さと創造性を両立:Lomoインスタントカメラシリーズ

現在、Lomoカメラの中でも特に人気を集めているのがインスタントカメラのシリーズです。最もスタンダードなのは「Lomo’Instantシリーズで、名刺サイズのInstax Miniフィルムを使用し、多重露光や長時間露光、カラーフィルターといったクリエイティブな機能を搭載しています。その派生形である「Lomo’Instant Automat」シリーズは、自動露出調整機能を備え、より手軽に失敗の少ない撮影が可能です。より大きな写真を楽しみたいなら、Instax Wideフィルムを使用する「Lomo’Instant Wide」シリーズがあります。

また、正方形フォーマットが魅力のInstax Squareフィルムに対応した「Lomo’Instant Squareシリーズや、60年代のカルト的人気を誇ったカメラのデザインを継承した「Diana Instant Square」もユニークな選択肢です。これらは、撮ったその場で写真になる手軽さと、Lomoならではの実験的な機能を両立させています。

アナログの奥深さを探求:Lomoフィルムカメラシリーズ

Lomographyの原点であり、その哲学を色濃く反映しているのがフィルムカメラのシリーズです。伝説的な「LOMO LC-A」ファミリーは、35mmフィルムを使用し、その強いコントラストとヴィネット効果(周辺光量落ち)はロモグラフィーの象徴とも言えます。よりコンパクトな「LC-A+」や広角版の「LC-Wide」などがあります。

一方、「Diana F+」ファミリーは、中判(120)フィルムを使用するクラシックカメラの復刻版で、交換レンズやアクセサリーが豊富に揃い、ドリーミーで柔らかな描写が特徴です。「Diana Mini」はその35mmフィルム版です。さらに、横長のパノラマ写真が撮れる「Sprocket Rocket」、360度のパノラマ撮影が可能な「Spinner 360°」、複数のレンズで連続写真を撮影する「ActionSampler」など、常識にとらわれないユニークな撮影体験を提供するカメラも多数存在します。

自分のスタイルに合わせて選ぶ楽しさ

これらの多様なシリーズは、Lomoカメラがいかにユーザーの創造性を刺激し、写真の楽しみ方を広げようとしているかを示しています。手軽にアーティスティックなインスタント写真を楽しみたいのか、じっくりとフィルムと向き合いアナログならではのプロセスや描写を楽しみたいのか、あるいは誰も見たことのないようなユニークな写真表現に挑戦したいのか。

それぞれのシリーズが持つ特徴やコンセプト、使用するフィルムフォーマット、デザインなどを比較検討し、ご自身の興味や撮影スタイルに最もフィットするシリーズを選ぶことが、Lomoカメラを最大限に楽しむための鍵となるでしょう。

Lomoカメラの選び方:最適な一台を見つけるための重要ポイント

Lomoのカメラ、特にインスタントカメラはそのユニークなデザインと多彩な機能から、多くのモデルが存在します。どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれませんが、まずはご自身がどのような写真を撮りたいのか、どんな機能に魅力を感じるのか、そしてどのような使い方をしたいのかを明確にすることが、最適な一台を見つけるための第一歩となります。

例えば、手軽にスナップを楽しみたいのか、それともじっくりとアーティスティックな作品作りに挑戦したいのかによって、選ぶべきカメラは異なってきます。デザインの好みや予算も考慮に入れながら、自分だけのLomoを探してみましょう。

使用するフィルムサイズから考える

Lomoインスタントカメラを選ぶ上で重要なポイントの一つが、使用するフィルムのサイズです。現在、主に富士フイルムの「Instax Mini」「Instax Wide」「Instax Square」の3種類のフィルムに対応したモデルがあります。「Instax Mini」は名刺サイズで最も手軽、携帯性に優れ、日常のスナップやポートレートに適しています。

Instax Wide」はその名の通りMiniの2倍の大きさで、風景写真や集合写真など、より広い範囲を写したい場合や迫力のある表現をしたい場合に向いています。「Instax Square」は正方形フォーマットで、独特の構図を楽しめ、アート系の写真やInstagramなどのSNSとの親和性も高いのが特徴です。どのフィルムサイズが自分の撮りたいイメージに合っているかを考えることで、候補となるモデルを絞り込むことができます。

クリエイティブな機能で選ぶ

Lomoインスタントカメラの真骨頂とも言えるのが、多彩なクリエイティブ機能です。もしあなたが実験的な写真表現に挑戦したいのであれば、多重露光や長時間露光(バルブ撮影)機能、交換レンズシステム(魚眼、広角、ポートレート、クローズアップなど)の有無をチェックしましょう。

これらの機能を使えば、他のインスタントカメラでは難しいユニークな写真を撮影できます。また、絞りやシャッタースピードをある程度自分でコントロールしたいか、あるいはカメラ任せの簡単な操作性を求めるかによっても選ぶモデルが変わってきます。「Lomo’Instant Automat」シリーズのように、自動露出機能を備え、初心者でも扱いやすいモデルもあります。一方で、よりマニュアル操作を楽しみたい方向けのモデルも存在します。

デザイン、携帯性、操作性で絞り込む

機能面だけでなく、カメラ自体のデザインや持ち運びやすさも重要な選択基準です。Lomoのカメラは、レトロな雰囲気のものからポップでカラフルなものまで、非常に多様なデザインがラインナップされています。自分のファッションやライフスタイルに合う、持っているだけで気分が上がるようなデザインを選ぶのも楽しいでしょう。また、頻繁に持ち歩きたいのであれば、サイズや重さといった携帯性も考慮する必要があります。

操作性についても、シンプルな方が良いか、多機能でも使いこなしたいか、ご自身のカメラ経験や好みに合わせて検討してみてください。実際に手に取ってみる機会があればベストですが、オンラインストアの製品情報やレビュー、作例などを参考に、これらの要素を総合的に判断して、あなたにとって最高のLomoカメラを見つけてください。

LomoカメラとInstaxチェキ:似ているようで異なる魅力

Lomoのインスタントカメラと富士フイルムのInstax(インスタックス)、通称「チェキ」は、どちらも撮ったその場で写真がプリントされるインスタントカメラとして人気がありますが、その背景にある思想や特徴は大きく異なります。

特に、Lomoのインスタントカメラの多くが富士フイルム製のInstaxフィルムMini, Wide, Square)を使用しているため混同されやすいですが、それぞれが目指す写真体験や得意とする表現には明確な違いがあります。どちらを選ぶかは、あなたがインスタント写真に何を求め、どのように楽しみたいかによって変わってくるでしょう。

カメラに込められた思想とターゲットの違い

根本的な違いは、それぞれのカメラが持つコンセプトにあります。Lomoカメラは、オーストリア発祥の「ロモグラフィー」という、ルールにとらわれない自由で実験的な写真表現を楽しむムーブメントから生まれました。そのため、多重露光や長時間露光、交換レンズといったクリエイティブな機能が豊富に搭載され、偶然性やアーティスティックな表現を重視するユーザーをターゲットとしています。

一方、富士フイルムのInstaxチェキは、「撮ったその場でプリントできる」楽しさや手軽さを追求し、友人や家族とのコミュニケーションツールとしての側面も重視しています。そのため、誰でも簡単に綺麗な写真が撮れるオート機能を中心に、幅広い層に向けて開発されており、日常的な使いやすさが考慮されています。

機能性の違い:創造性を刺激するLomo、手軽さを追求するチェキ

機能面では、それぞれのコンセプトの違いが顕著に表れています。Lomoインスタントカメラは、意図的に光の効果を操ったり、一つの画面に複数の像を重ねたり、レンズを交換して画角を変えたりと、ユーザーの創造性を刺激する機能が多く備わっています。絞りやピントをマニュアルで調整できるモデルもあり、写真表現の幅を広げたいユーザーにとっては魅力的です。

対照的に、Instaxチェキの多くは、明るさ自動調整やセルフィーモード、簡単な操作性に重点が置かれています。複雑な設定は少なく、シャッターを押すだけで比較的安定した品質の写真が得られるため、カメラ初心者や、難しい操作なしにすぐに楽しみたいユーザーに適しています。近年ではデジタルイメージセンサーを搭載したハイブリッドタイプも登場し、撮影後に画像を選んでプリントできるなど、利便性を高める方向で進化しています。

写りの個性:アーティスティックなLomo、ナチュラルなチェキ

写りの傾向にも違いが見られます。Lomoカメラで撮影された写真は、しばしば彩度が高くヴィヴィッドな色合い、強いコントラスト、そして写真の四隅が暗くなる「ヴィネット効果」といった特徴が現れます。これらは意図された「味」であり、被写体をドラマチックでノスタルジックな雰囲気に見せる効果があります。

光漏れのような予期せぬ効果が現れることもあり、その偶然性も魅力とされています。一方、Instaxチェキは、一般的にクリアで自然な色再現を目指しており、特に人物の肌などをきれいに見せる調整がされているモデルも多くあります。安定した露出で、見た目に近いナチュラルな仕上がりになる傾向があり、記念写真や日常のスナップに適した、クセの少ない写りが特徴と言えるでしょう。

デザインと選択の決め手

デザインの方向性も異なります。Lomoカメラは、トイカメラのようなレトロ感や、ユニークで時に奇抜とも言えるデザインが多く、ファッションアイテムとしての個性も際立っています。一方、Instaxチェキは、ポップで可愛らしいモデルから、シンプルでスタイリッシュなモデルまで、非常に幅広いデザインとカラーバリエーションを展開しており、多様な好みに応えています。

最終的にどちらを選ぶかは、あなたがどのような写真表現を好み、どのような機能を重視するかによります。アーティスティックで実験的な写真を撮りたいならLomo、手軽に綺麗なインスタント写真を楽しみたいならInstaxチェキが有力な候補となるでしょう。幸い、多くのLomoインスタントカメラは入手しやすいInstaxフィルムを使用するため、フィルムの心配なく、それぞれのカメラが持つ世界観を楽しむことができます。

まとめ:自分に最適なLomoカメラを見つけよう!

この記事では、Lomo(ロモグラフィー)の基本情報、すなわちその成り立ちや製品の入手方法、使用するフィルムの種類から始まり、Lomoインスタントカメラが持つ独特の魅力について、クリエイティブな機能やアナログならではの写り、撮影体験といった側面から詳しく解説してきました。

さらに、多様なLomoカメラのシリーズラインナップや、ご自身のスタイルに合ったカメラの選び方、そして身近な存在であるInstaxチェキとの違いについても比較検討しました。Lomoカメラの世界を多角的に理解するための一助となれば幸いです。

Lomoカメラの核心的な魅力とは

改めてLomoカメラの魅力の中心にあるのは、「Don’t think, just shoot(考えるな、ただ撮れ)」に代表されるロモグラフィーの自由な精神です。完璧さよりもフィーリングを、予定調和よりも偶然性を楽しむ。多重露光や長時間露光、独特のレンズが生み出すヴィヴィッドな色彩やトンネル効果は、日常の風景を非日常のアートへと変貌させます。

単に記録するだけでなく、撮るプロセスそのものや、予測不能な結果との出会いを楽しむ、そんなアナログ写真ならではの奥深い喜びをLomoカメラは提供してくれます。

最適な一台を見つけ、さらに広がる写真の世界へ

これまでご紹介した情報を参考に、ぜひあなたの感性に響く、最適なLomoカメラを見つけてください。手軽なインスタントから、じっくり向き合えるフィルムカメラまで、その選択肢は実に豊かです。あなただけの視点で世界を切り取り、Lomoならではの写真表現を存分に楽しんでいただければと思います。

そして、Lomoカメラを入り口として、さらに広がるアナログ写真の世界、例えば他の中判カメラや様々なフィルムコンパクトカメラなど、多様な魅力を持つカメラに触れてみるのも、また新たな発見と楽しみにつながるかもしれません。

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