「XP-PEN Artist 12」は最強コスパの液晶ペンタブレットか?


11.6型の液晶ペンタブレット「XP-PEN Artist 12」を紹介!2万円台で購入できる高性能な液晶ペンタブレットとして注目の製品。ワコム「Cintiq Pro 13」と同じ筆圧レベルで描ける。

「XP-PEN Artist 12」は想像以上にコスパが高い?!

XP-PEN Artist」シリーズはこれまでAmazon.co.jpや楽天市場などネット上で販売され、実際に触れて試す機会がなかった。

しかし、2019年7月からはツクモで店頭販売が開始。購入前に実際に触れて、使用感を確かめることができるようになった。

ツクモで店頭販売されているのは11.6型「XP-PEN Artist 12」、15.6型「XP-Pen Artist 15.6 Pro」、21.5型「XP-Pen Artist 22E Pro」の3機種。

いずれも筆圧検知8192段階に対応し、フルHDのIPS液晶を搭載し、快適にイラスト制作できるようになっている。

中でも注目なのが、11.6インチの「XP-PEN Artist 12」。カスタマイズ可能な6個のショートカットキー とタッチパッドを備えつつ、価格は2万円台。

13.3インチのワコム「Cintiq Pro 13」と比べると、5万円以上安くなる。ワコム「Cintiq Pro 13」と同等のレベルで快適にイラスト制作できるのであれば、「XP-PEN Artist 12」は非常にお買い得な液晶ペンタブレットだといえそうだ。

XP-PEN 公式 ホームページ
https://www.xp-pen.jp/series/Artist-Display.html

「XP-PEN Artist 12」スペック 詳細

11.6インチの液晶ペンタブレット

XP-PEN Artist 12」はPCと接続して使用する11.6型の液晶ペンタブレット。厚さ11.5mmのボディにフルHD画質のIPS液晶を搭載。カスタマイズ可能な6個のショートカットキー とタッチパッドを備えるほか、筆圧8192段階に対応した六角P06パッシブペンで快適にイラスト制作できるようになっている。

液晶ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは11.6インチ解像度1920X1080のIPS液晶を採用。色域 72%、スクリーン線数の単位(1インチあたりの網点の密度) 5080 LPIのフルHDの液晶で、豊かな色彩を再現する。また、太陽光の下でも見やすいアンチグレア仕様のパネルを採用。映り込みが少ないため、快適にイラスト制作できる。

筆圧スタイラスペンはどうなってる?

スタイラスペンの筆圧レベルは8192段階に対応。六角形のデザインを採用した「P06パッシブペン」で、粘着性がなく握りやすい「ノンスリップタックフリー」仕様を採用。14msのすばやい応答速度と半透明のペン先で細かな線も描きやすく、ペン後部にある消しゴムボタンを押すことで瞬時に「デジタルイレーザー」(消しゴム)を使用することもできる。

インターフェースや電源は?

インターフェースはUSB。本体側がUSB Type-Cポートになっており、付属の3in1ケーブル(HDMI、USB ×2)を利用してパソコンや電源アダプターと接続する。USB ×2のうち、一つはパソコンとの接続用で、もう一つは充電用となる。パソコンと接続する際にはUSBのほかにHDMIケーブルも接続する。

どんな機能があるの?

カスタマイズ可能な6個のショートカットキー1個のタッチパッドを搭載。カスタマイズしたショートカットキーとタッチパッドを活用して 、拡大縮小、描画ポイントの操作などが簡単に行える。

サイズや重さ、カラーはどうなってる?

サイズは横364.11mm・縦218.87mmで、薄さが11.5mm。重量は 890gとなる。カラーはブラックを用意する。

「XP-Pen Artist12」  スペック  一覧

  • ディスプレイ 11.6インチ、解像度1920X1080のIPS液晶
    ※色域 72% / アンチグレアスクリーン / 5080LPI
  • 筆圧レベル 8192段階
  • スタイラスペン 六角P06パッシブペン
  • 応答速度 14ms
  • インターフェース USB(HDMI、USB ×2の3in1ケーブルが付属)
  • 機能・設定 右クリック機能 / カスタマイズ可能な6個のショートカットキー / 中央にタッチパッドを配置 / 描画範囲の拡大・縮小、描画ポイントの移動操作など
  • 対応ソフト Photoshop、SAI、Painter、Illustrator、Clip Studio、Open Canvasなど
  • 対応 OS Windows 7/8/8.1/10 (64ビット版を含む) / Mac OS X 10.10以降
  • 電源 USB
  • スタンド なし(別売)
  • サイズ 横364.11mm・縦218.87mm・薄さが11.5mm
  • 重量 890g
  • 付属品 1xP06ペン、1xペンホルダー、8x替芯、1xHDMI-Mac 転換ケーブル、1xType-cケーブル、1xクリ-リングクロス、1x二本指グロ-ブ(黒)、1xマニュアル

「XP-PEN Artist 12」と「Artist 15.6 Pro」との違い

「Artist 15.6 Pro」は15.6インチで、11.6インチの「XP-Pen Artist12」よりも4.0インチ大きい液晶ディスプレイを採用している。また、ローラーホイールと8個のカスタマイズショートカットキーを搭載。「XP-Pen Artist12」よりも2個多いショートカットキーで快適に操作できるようになっている。そのほか、筆圧検知 8192段階 に対応したスタイラスペン 「P05Rバッテリフリーペン」が利用可能。60°までの傾き検知をサポートするほか、カスタマイズ的可能なショットカートボタンも備えている。

「Artist 15.6 Pro」スペック 一覧

  • ディスプレイ 15.6インチ、解像度1920X1080のIPS液晶
    ※最大表示色1670万色 / 88%NTSC(120%sRGB) / 178度の視野角 / DPI 5080LPI
  • 筆圧レベル 8192段階
  • スタイラスペン P05Rバッテリフリーペン
    ※60°までの傾き検知をサポート
    ※カスタマイズ的可能なショットカートボタンが利用可能
  • 応答速度 14ms
  • インターフェース USB(HDMI、USB ×2の3in1ケーブルが付属)
  • 機能・設定 ローラーホイール、8個のカスタマイズショートカットキー
  • 対応ソフト Photoshop、SAI、Painter、Illustrator、Clip Studio、Open Canvasなど
  • 対応 OS Windows 7/8/8.1/10 (64ビット版を含む) / Mac OS X 10.10以降
  • 電源 USB
  • スタンド なし(別売)
  • サイズ 443mm・280mm・12.6mm
  • 重量 2.68kg
  • 付属品 1 xP05Rペン、8 x替え芯、1 x ペンホルダー、1 x AC 41スタンド、1 x 3-in-1 ケーブル、1 x HDMI―Mac変換アダプター、1x 延長コード、1 xクイックガイド、1 x描きグローブ、1 xクリーニングクロス

「XP-Pen Artist12」と「Artist 22E Pro」との違い

「Artist 22E Pro」は21.5インチで、11.6インチの「XP-Pen Artist12」よりも 9.9インチ大きな液晶ディスプレイを採用している。この液晶ディスプレイはAdobe RGBカバー率82%を実現しており、色域: 82%、コントラスト比 1000:1と、「XP-Pen Artist12」よりも色彩豊かなで明暗差もくっきりと表現できるようになっている。

また、スタイラスペンには筆圧検知 8192段階に対応した「P02Sスタイラス」が利用可能。充電式で、最大60日の使用が可能になっている。そのほか、本体の両サイドに16個のカスタマイズ可能なショートカットキーを搭載。4K液晶ディスプレイでの出力にも対応する。

「Artist 22E Pro」スペック 一覧

  • ディスプレイ 21.5インチ、解像度1920X1080のIPS液晶
    ※Adobe RGBカバー率82% / 色域: 82% / 最大表示色 16.7M / コントラスト比 1000:1 / 視野角178度 / DPI 5080 LPI
  • 筆圧レベル 8192段階
  • スタイラスペン P02Sスタイラス
    ※充電式 最大60日の使用が可能
  • 応答速度 14ms
  • インターフェース USB(HDMI、USB ×2の3in1ケーブルが付属)
  • 機能・設定 16個のカスタマイズ可能なショートカットキー・4Kディスプレイをサポート・
  • 対応ソフト Photoshop、SAI、Painter、Illustrator、Clip Studio、Open Canvasなど
  • 対応 OS Windows 7/8/8.1/10 (64ビット版を含む) / Mac OS X 10.10以降
  • 電源 USB
  • スタンド あり
  • サイズ 横364.11mm・縦218.87mm・薄さが11.5mm
  • 重量 890g
  • 付属品  P02s 充電式スタイラスペン、1 x ペン用充電ケーブル、1 x VGAケーブル、1 x USBケーブル、1 x HDMIケーブル、1 x 電源アダプタ、1 x 電源コード、1 x ペンケース (替え芯8本)、1 x マニュアル、1 x Mini Displayport HDMI変更ケーブル、1 x クリーニングクロス、1 x 二本指グロープ

「XP-PEN Artist 12」VS ワコム「Cintiq Pro 13」

XP-PEN Artist 12」は ワコム「Cintiq Pro 13」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。

HDMIで簡単に接続できる

「XP-PEN Artist 12」にはの3in1ケーブルが付属しており、HDMI端子をもつパソコンとも簡単に接続できる。一方、ワコム「Cintiq Pro 13」はUBS Type-Cでの接続に対応し、HDMI端子しかないパソコンと接続するためにWacom Link Plusなどの変換機器が必要となる。

ディスプレイサイズが小さい

「XP-PEN Artist 12」は11.6インチ、解像度1920X1080のIPS液晶を搭載。一方、ワコム「Cintiq Pro 13」は13.3インチ、解像度1920 x 1080のIPS液晶を搭載。「Cintiq Pro 13」の方が1.7インチ大きく、より見やすくなっていることが分かる。

AdobeRGBカバー率が不明

ワコム「Cintiq Pro 13」はAdobeRGBカバー率 87% を実現しており、色の再現性が高い。一方、「XP-PEN Artist 12」は色域 72%を実現しているものの、AdobeRGBカバー率が公開されていない。

ラジアルメニューがない

ワコム「Cintiq Pro 13」にはラジアルメニュー(ファンクションキーを押すことで画面に表示される円状のメニューのこと)が用意されており、ブラシパネルの起動、プロパティで、保存、ウインドウキャプチャ、1段進む・戻る、マッピング画面の切り替えなどの設定が素早く行える。一方、「XP-PEN Artist 12」にはショートカットキーの割り当てはできるものの、ラジアルメニューに相当するようなものはなく、やや不便な仕様になっている。

折りたたみ式の内蔵スタンドがない

ワコム「Cintiq Pro 13」には折りたたみ式の内蔵スタンドが用意されているが、「XP-PEN Artist 12」には用意されていない。付属品にスタンドの記載がないため、別途用意する必要がある。

液晶の解像度、フルフラット仕様、筆圧レベル、USB Type-C採用、バッテリーレスのスタイラスペンは同じ

XP-PEN Artist 12」とワコム「Cintiq Pro 13」には共通するスペックもあり、液晶の解像度(1920X1080)、フルフラット仕様(パネルとベゼルの間に段差がない)、筆圧レベル( 8192段階)、USB Type-C採用、バッテリーレスのスタイラスペンの採用は同じになる。

「XP-PEN Artist 12」は買うべきか

XP-PEN Artist 12」は本当に買うべき液晶ペンタブレットなのだろうか? メリットやデメリット、 ワコム「Cintiq Pro 13」との比較を参考にして、その是非を明らかにしてみよう。

メリット

・筆圧 8192で描ける・視差も少ない

※フルフラット仕様で視差も少ない

・ショートカットキーあり・ペンでも利用可

※6個のショートカットキー と1個のタッチパッド
※スタイラスペンにショートカットを割り当てられる

・六角P06パッシブペンで描きやすい

・HDMIで簡単に接続できる

※ワコム「Cintiq Pro 13」はUBS Type-Cでの接続に対応

・価格が安い

※27,500円(現在は 20% OFF の割引クーポンあり)
※ワコム「Cintiq Pro 13」は 81,764 円

デメリット

・画面が小さい

※ 11.6インチ
※ワコム「Cintiq Pro 13」は13.3インチ

・AdobeRGBカバー率が不明

※ワコム「Cintiq Pro 13」はAdobeRGBカバー率 87% を実現

・折りたたみ式の内蔵スタンドがない

※ワコム「Cintiq Pro 13」はあり

・ラジアルメニューがない

※ワコム「Cintiq Pro 13」はあり

総合 評価

XP-PEN Artist 12」を購入するに当たって最も気になる点は「描き心地」だろう。果たしてワコム「Cintiq Pro 13」と同等のレベルで快適に描けるのだろうか? YouTubeのレビュー動画を見ると、筆圧 8192段階の手書き入力はスペック通りで、まるで紙と同じように描けることが分かる。斜めから描くときも鉛筆で描いているかのようで、力の入れ具合によって線の太さも変わる。ワコム「Cintiq Pro 13」と同じようにフルフラットの液晶のため、視差も少なそうだ。

AdobeRGBカバー率が不明だが、動画を観る限り色の再現率は高く、ワコム「Cintiq Pro 13」とそれほど大きな違いはないように思える。スタイラスペンの入力はワコム「Cintiq Pro 13」の方が快適かもしれないが、初級から中級レベルの人であれば「XP-PEN Artist 12」のスタイラスペンでも十分に活用できるだろう。

「XP-PEN Artist 12」の価格

XP-PEN Artist 12」はAmazonで18,500円で販売されています。

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