「BlackBerry Classic」で完全復活なるか?! ブラックベリーファンのために生まれたスマホ


物理キーボード付きスマホ「BlackBerry Classic」(Q20)は発売される前から話題になっており、現在米国では人気機種になっている。注目は旧機種から格段にグレードアップした中身にあるだろう。

CPUにはSnapdragon 1.5GHzプロセッサ、RAMには2GBを搭載。バッテリー容量は 2,515mAhでBlackBerry Bold の比べて 50% もバッテリーの持ちが向上。そしてOSにBlackBerry 10を採用したことで、さらに快適に動作できるようになっている。もちろん、Amazon AppstoreでダウンロードしたAndroid用のアプリやゲームは使用可能だ。それから忘れてはならないのは、「トラックパッド」が復活したことだろう。

実はQWERTYキーボードを使う際にはこの「トラックパッド」が非常に役に立つのだ。メニューの選択はもちろん、文字を打つ際にカーソルをすばやく移動させることができる。すでに発売されているBlackberry Q10 、Blackberry Q5にはこのトラックパッドがないために、ブラックベリーらしい文字の打ちやすさを体現できなかった。今回発売された「BlackBerry Classic」(Q20)はそうした反省を踏まえて見事に改善してきたといえるだろう。

なお、一部の報道で「QWERTYキーボードが復活」という表記が見られるが、それは誤り。たしかにブラックベリーはQWERTYキーボードを取り去った「Z30」や「Z10」を発売していたが、それは定番デザインでは全くなかった。定番デザインは「BlackBerry Q10」 や「BlackBerry Q5」のようにトラックパッドのないものだった。そして「BlackBerry Classic」(Q20)が発売されたのは、最新機種「BlackBerry Passport」で大きく変更されたデザインを好まなかった熱烈なブラックベリーファンのためでもあったのだ。

Blackberryスマホのまとめ記事こちら

通信面も大幅にグレードアップ

実は日本でも熱烈なブラックベリーファンはいる。そのほとんどの人たちは、「Z30」や「Z10」などには目もくれずに「BlackBerry Q10」 や「BlackBerry Q5」を購入していた。

しかし、トラックパッドがないために、旧機種のブラックベリーも持ち歩くという「二台持ち」状態が続いていたのだ。なぜ旧機種だけにしないのかというと、いくらトラックパッドがあって入力が快適でも、通信がLETに対応していなかったからだ。おまけに旧ブラックベリーOSは通信が遅く、快適にネットブラウジングができなかった。

しかし、今回の「BlackBerry Classic」(Q20)は通信面においても大幅にグレードアップされている。グローバル版の対応バンドはFOMA プラスエリアとなる WCDMA 800MHz(Band 6)と LTE 2100MHz(Band 1)、ソフトバンクのプラチナバンド WCDMA 900MHz(Band 8)と LTE 1800MHz(Band 3)に対応。これなら格安SIM(※SIMカードサイズNano SIMを購入して日本でも問題なくLET通信ができる。

気になるのは日本語入力?

旧機種のブラックベリーを使っていた人の中には、「日本語を入力しやすい」という人もいた。以前ブラックベリーは日本のdocomoからも発売されており、完全に日本語に対応していた。

しかし、その後日本から撤退したブラックベリーは対応言語から日本語をはずし、開発も進めてこなかった。そこでどうしても気になってしまうのが、「BlackBerry Classic」(Q20)の日本語入力だ。はたしてちゃんと日本語が入力できるのだろうか?レビューを見ると、日本語はちゃんと表示されるようだ。

ただし、変換アプリがこなれておらず、日本語用にチューニングされていないという。そのため以前のように完全に日本語に対応した環境は望めそうにない。

ちなみにAmazon AppstoreではATOKもダウンロードできる。有料になるが、ブラックベリーの入力環境をフルに引き出すためにはどうしても必要だろう。購入したら必ずインストールしておいた方がいいだろう。

BlackBerry Classicのスペック

  • ディスプレイは3.5インチ、解像度720 x 720(294 ppi)のIPS液晶を搭載。
  • プロセッサはQualcomm製 MSM 8960 1.5GHz。
  • RAMは2GB。
  • ストレージは16GB(MicroSDカードで128GBまで増設可能)。
  • バッテリーは2515mAh。
  • カメラは背面800万画素(LEDフラッシュ、F値2.2レンズ、オートフォーカス)、前面200万画素。
  • ※1080pの動画撮影に対応。
  • OSはBlackBerry 10。
  • サイズは131.1 x 72.4 x 10.2 mm。
  • 通信はLETに対応。
  • 重量は178 g。

くわしいスペックはこちら

Amazonで売り切れ中

楽天市場で「BlackBerry Classic」(新品/(Q20))をチェックする

ヤフーショッピングで「BlackBerry Classic」(新品)をチェックする

日本のAmazonでも販売中・秋葉原では高値がつけられているので注意を!

熱烈なブラックベリーはファンは、金に糸目をつけずに最新のブラックベリーを手に入れようとする。そして秋葉原ではそうしたユーザーの心理をうまく利用して高値でブラックベリーが取り引きされている。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20150108_682891.html?ref=rss

このニュースによると、店頭価格は税込86,200円前後となっている。しかし、米国での発売価格を調べると、450ドル。日本円にして5万円前後だ。つまり、秋葉原では3万円以上高いのだ。かなりのぼったくり商売が堂々と行われているので注意しよう。

ちなみに日本のAmazonでも発売されている。こちらのお値段は5万円で良心的。ただし、台数は少ないので売り切れないうちに購入しておこう。

その他のおすすめBlackBerryスマホは?

その他のおすすめBlackBerryスマホは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

ブラックベリー 復活までの道のり 全機種を振り返る