数年前、私はブラックベリーをとても愛用していた。キーボードがとても打ちやすく、思いついたことがすぐに投稿することができたからだ。たとえば、旅行先でブラックベリーで写真を撮り、その場ですぐに一言添えてツイッターに投稿するといったことが驚くほど簡単にできた。
ところが、その後Androidのスマホに代えからはスクリーンディスプレイに入力することがとても面倒に感じるようになった。フリック入力すればいいのではないかという人がいるかもしれないが、パソコンのキーボードに慣れきっているいる自分としては、フリック入力は苦痛以外の何ものでもない。パソコンのキーボード配列でなければどうしてもストレスなく打つことができないのだ。
最近、秋葉原へ取材へ行くようになって、メモを入力する際にますます不便を感じるようになった。店頭で見かけた製品をメモしたいのだが、堂々と写真を撮るのも気がひけ、アナログのメモ用紙を出すのも気が引ける。しょうがなくスマホのスクリーンディスプレイに打ち込むことになるわけだが、これが慣れない分、とても時間がかかってしまう。
そんなとき、あるショップで「Blackberry Q5」を見つけた。他のスマホと比べて値段が比較的安かったので、「ああ、ブラックベリーを使いたいという人はもうあまりいないんだな」と思った。
そういえば、ブラックベリーを手放した理由は、あの独特すぎるブラックベリーOSのせいだった。海外のアプリが主体なうえに、その数はiOSやAndroidの比ではなかった。使いたいアプリはどれなのか日本人の私にはわからなかった。まともに使えたのはツイッターぐらいであったことを覚えている。
おまけに当時のブラックベリーはインターネットの速度が非常に遅かった。外出先で調べたいことがあっても延々に待たされ、使いものにはならなかった。
さらに追い打ちをかけたのが、当時契約していたdocomoの対応だ。月々かなりの高額な料金を払っているにもかかわらず、キーボードが壊れ修理に出すと、何時間も待たされ、一週間後にまた来てくれと言う。一週間後に取りに行くと、さらに待たされた挙げ句、キーボードの一部が壊れている不良品を渡されるといったひどい対応だった。その後、2年にわたるdocomoとの契約期間が終了と同時に契約を破棄し、ブラックベリーは廃棄処分したのだった。
物理QWERTYキーを搭載したエントリーモデル「Blackberry Q5」
「BlackBerry Q5」は物理QWERTYキーを搭載したBlackBerry入門機。最新OSのBerry OS 10.2を搭載して通信はLETにも対応する。
ディスプレイは3.1インチ、解像度720×720のIPS液晶を搭載。プロセッサはQualcomm Snapdragon 4 1.2GHz デュアルコア、RAMは2GBを備える。ストレージは8GBで、microSDカードで最大32GBまで増設可能。バッテリー容量は 2180mAh。
カメラは背面500万画素、前面200万画素。背面カメラはLEDフラッシュ、タッチフォーカス対応になっている。
通信は4G LET、3G、2Gに対応。
対応バンドは4G LTE (FDD) Bands 17/ 5/ 4/ 2、3G UMTS 850/ 1700 2100 / 1900, 2100 MHz、2G GSM 850/ 900/ 1800/ 1900 MHz。
Wi-Fi a/b/g/n, Bluetooth 4.0、NFCもサポートする。
SIMカードサイズはMicro-SIMを採用する。
サイズは120 x 66 x 10.8 mm 、重量は120 g 。カラーはブラック、ホワイトのほか、レッド、グレイ、ピンクもラインナップする。
「BlackBerry Q5」のスペック
- ディスプレイ 3.1インチ、解像度720×720のIPS液晶を搭載。
- プロセッサ Qualcomm Snapdragon 4 1.2GHz デュアルコア。
- RAM 2GB。
- ストレージ8GB
- 外部ストレージ microSDカードで最大32GBまで
- バッテリーは 2180 mAh。
- カメラは背面500万画素( LEDフラッシュ、タッチフォーカス対応)、前面200万画素
- ワイヤレス通信 Wi-Fi a/b/g/n, Bluetooth 4.0、NFC
- OS BlackBerry OS 10.2
- サイズ 120 x 66 x 10.8 mm
- 重量 120 g
- モバイル通信 4G LET、3G、2G
- SIMカードサイズ Micro-SIM
- 対応バンド 4G LTE (FDD) Bands 17/ 5/ 4/ 2、3G UMTS 850/ 1700 2100 / 1900, 2100 MHz、2G GSM 850/ 900/ 1800/ 1900 MHz
ブラックベリーに惹かれる理由
そういう訳で、ブラックベリーにはかなりの苦い思い出がある。それにもかかわらず「Blackberry Q5」が気になるのは、ひとえに「キーボード」へのこだわりだ。おもえば、ポメラDM100やSurface Pro2にせよ、きっかけは「キーボード」の完成度の高さだった。キーボードさえよければ、後は目をつぶってもいいと思うほど自分にとってはキーボードが重要なのである。
さっそく自宅に戻って「Blackberry Q5」を調べてみると、それは私の想像以上に進化していたことに気がついた。なんと、Androidアプリがインストールできるようになったのだ。(ただし、すべてのアプリが動くわけではない。参考サイトを参照)調べたところによると、フェイスブックやツイッター、LINE、スカイプ、グーグルマップは使えるということなので、必要最低限のアプリはそろえることが可能のようだ。
おまけに、今回BlackBerry 10からはBlackBerry専用ISPのBIS(BlackBerryInternetService)の契約が無くても利用できるようになったため、ドコモ以外のキャリアや日本通信のb-mobileなどのMVNO業者のSIMカードでも利用できるようになった。これでもうdocomoと契約をせずにブラックベリーを使えるようになったというわけだ。
通信はLETもサポートしているが、残念なことにイーモバイルのLTEのみ対応。
3GはドコモのFOMAプラスエリアに対応しているため十分に利用できる。同じく通話、スカイプもsimカードを用意すれば利用可能だ。
(docomoのLTE BAND3(東名阪BAND)にも対応予定。)
さらに、今年2014の1月からあったOSのバージョンアップによって、最大の弱点だった「日本語入力」が可能になったことが大きい。海外製のブラックベリーは以前、自分で日本語アプリをインストールしなければならず、それが敷居の高さにつながっていた。
これだけバージョンアップをしながら、Blackberry Q5はAmazonで2万円前後で買える。
ちょっと分厚いのは気になるが、通話が聞き取りやすくスカイプが使えることができる点を考えると十分に利用価値はある。これでアンドロイドアプリがすべて使えるようになると、ブラックベリーは再び人気を取り戻すことができるかもしれない。
「BlackBerry Q5」の価格
「BlackBerry Q5」はAmazonなどで販売されていました。
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