「動画が途中で止まる」「オンライン会議中に固まる」「家族みんなが使うと遅くなる」…そんなWi-Fiのストレス、感じていませんか?
スマートフォンやパソコンだけでなく、スマート家電やゲーム機など、Wi-Fiに繋がる機器が増え続ける今、快適なインターネット環境は欠かせません。そんな悩みを解決してくれるのが、新しいWi-Fi規格「Wi-Fi 6」や、さらに進んだ「Wi-Fi 6E」に対応したルーターです。
Wi-Fi 6ルーターの魅力
Wi-Fi 6/6Eルーターは、単に通信速度が速いだけでなく、たくさんの機器を同時に接続しても安定し、遅延も少なくなるように設計されています。これは、一度に複数の機器へ効率的にデータを届ける「OFDMA」技術や、ルーターが同時に通信できる機器の数を増やす進化した「MU-MIMO」などの革新的な技術を活用しているためです。
そのため、家族それぞれが動画視聴、オンラインゲーム、ビデオ会議などを同時に行っても、通信が途切れにくく、快適なインターネット環境を維持しやすくなります。また、古いルーターから買い替えるだけで、これまで悩まされていたWi-Fiのストレスが解消され、驚くほど快適なインターネット体験が手に入るかもしれません。
とはいえ、多くの製品の中からどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。この記事では、Wi-Fi 6/6Eの基本から、おすすめの最新ルーター9機種の比較、そして最適な一台を見つけるための選び方のポイント、さらに購入後に役立つ情報まで、分かりやすく解説していきます。
【この記事で分かること】
- Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eの基本的な違いとメリット
- おすすめ最新Wi-Fi 6/6Eルーター9機種のスペック比較
- 失敗しないためのWi-Fiルーター選び5つのチェックポイント
- 意外と簡単な初期設定の方法と便利な機能
- 安心して使うためのWi-Fiセキュリティ対策の基本
- ルーターの性能を引き出す効果的な設置場所
それではまず、快適なWi-Fi環境の基本となる「Wi-Fi 6」と「Wi-Fi 6E」について、その仕組みとメリットから見ていきましょう。
そもそもWi-Fi 6/6Eって何?今さら聞けない基本をチェック
「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」対応ルーターが当たり前になってきましたが、これらの規格が「なぜ」「どのように」私たちのネット体験を快適にしてくれるのか、その仕組みまでご存知でしょうか?
このセクションでは、単なる速度の違いだけでなく、Wi-Fi 6/6Eを支える「OFDMA」や「MU-MIMO」、「6GHz帯」といった重要な技術とそのメリットを分かりやすく解説します。技術の基本を知ることで、スペック表の理解が深まり、最適なルーター選びに繋がります。
Wi-Fi 6とは? 速度と安定性を支える技術
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は、単に通信が速いだけでなく、多くの機器が同時に接続される現代のネット環境で「誰もが快適に」通信できるように設計された無線LAN規格です。Wi-Fi 5(11ac)から進化した、いくつかの重要な技術がその快適さを支えています。
1. OFDMA:通信効率を上げ、遅延を減らす
Wi-Fi 6の最大の進化点とも言えるのが「OFDMA」です。従来の通信方式では、一つの通信経路を一つの機器が占有していましたが、OFDMAではその経路を細かく分割し、一度に複数の機器へデータを送信できます。これにより通信の無駄時間が減り、特に多数の機器が同時に通信する環境での応答速度が向上し、遅延が起こりにくくなります。
2. MU-MIMO:複数同時通信でパワーアップ
「MU-MIMO」は、ルーターが持つ複数のアンテナを使って、対応機器へ同時にデータを送る技術です。Wi-Fi 5でも使われていましたが、Wi-Fi 6ではより多くの機器(※製品によります)と同時に通信できるようになり、通信効率がさらに向上しました。家族がそれぞれ別のデバイスで動画視聴やゲームをするような場面で効果を発揮します。
3. TWT:スマホ等のバッテリー消費を抑制
「TWT」は、スマートフォンやIoT機器など、Wi-Fiに接続する子機側のバッテリーを長持ちさせるための省電力技術です。ルーターと子機が通信を行うタイミングを調整することで、子機が通信を待機する時間を減らし、スリープ状態を長く保てるようにします。これにより、バッテリーの消費を抑えることができます。
4. 1024-QAM:一度に送るデータ量を増加
「1024-QAM」は、電波に情報を乗せる密度を高める技術です。Wi-Fi 5の「256-QAM」に比べて、一度の通信でより多くのデータを送れるようになるため、理論上の最大通信速度が向上します。これにより、大容量ファイルのダウンロードなどがより速くなる可能性があります。
Wi-Fi 6Eとは? 快適な新周波数「6GHz帯」
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6のこれらの優れた技術を、新たに利用可能となった「6GHz帯」という周波数帯で使うことができる規格です。「E」はExtended(拡張)を意味します。6GHz帯は、従来の2.4GHz/5GHz帯のように他の無線機器や電子レンジなどの干渉を受けにくく、非常にクリーンな電波環境です。また、5GHz帯のようなDFS(気象レーダー等を避ける機能)による通信制限もないため、より安定した高速通信が期待できます。
注意点:性能を活かすには
Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eのこれらの技術や性能を最大限に活かすためには、ルーター(親機)だけでなく、接続するスマートフォンやパソコン(子機)も、それぞれの規格に対応している必要があります。購入前に対応状況を確認しましょう。
【このセクションのまとめ】
- Wi-Fi 6は高速化に加え、「OFDMA」「MU-MIMO」等の技術で多台数接続時の安定性と効率を向上。
- 「OFDMA」は通信を効率化し遅延を削減、「MU-MIMO」は複数同時通信で速度向上に貢献。
- 「TWT」は対応デバイスの省電力化、「1024-QAM」は最大速度向上に寄与。
- Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の技術を、空いていて干渉の少ない「6GHz帯」で利用可能にした規格。
- ルーターとデバイス双方の対応規格を確認することが重要。
【厳選9機種】おすすめWi-Fi 6/6Eルーターの特徴・スペックを比較
ここでは、今回厳選したおすすめのWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eルーター9機種の主な特徴、スペックをまとめてご紹介します。各モデルの最大通信速度、対応周波数帯(Wi-Fi 6E対応か否か)、メッシュ機能の有無、有線ポートの速度、そして価格帯やメーカー独自の注目機能などを比較できます。
<バッファロー>
バッファロー WSR-3000AX4P:家電批評ベストバイの実力派
Wi-Fi 6に対応し、高速かつ安定した通信を提供するWi-Fiルーターです 。最大の特徴は、内蔵された3本の5GHzアンテナ。これにより、戸建ての3階など、ルーターから離れた場所でも通信速度が落ちにくく、動画視聴やオンラインゲームも快適に楽しめます 。
また、「Wi-Fi EasyMesh™」に対応しており、対応中継機と組み合わせることで、家中すみずみまでWi-Fiエリアを簡単に拡張できます 。煩わしい初期設定も「スマート引っ越し」機能を使えば、古いルーターから設定を簡単に引き継げるため、買い替えもスムーズです 。セキュリティ機能も搭載し、安心してインターネットを利用できます 。
おすすめポイント
- 遠くまで届く3本の5GHzアンテナによる安定した高速通信
- Wi-Fi EasyMesh™対応で、手軽にメッシュWi-Fi環境を構築可能
- スマート引っ越し機能や専用アプリで、買い替えや設定が簡単
公式ページ:WSR-3000AX4P-BK : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
<スペック>バッファロー WSR-3000AX4P
- 最大通信速度 (理論値):5GHz: 2401Mbps (IEEE 802.11ax) ,2.4GHz: 573Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, MU-MIMO, TWT, ビームフォーミング
- セキュリティ規格: WPA3 Personal, WPA2 Personal, WPA2/WPA3 Personal, WPA/WPA2 Personal, WEP(128-bit / 64-bit)
- 有線LANポート:WAN: 最大1Gbps × 1 , LAN: 最大1Gbps × 3
- メッシュWi-Fi対応: Wi-Fi EasyMesh™ 対応
- 価格: ¥9,980 税込 (Amazon参考価格)
Amazonで「バッファロー WSR-3000AX4P」をチェックする
バッファロー WSR-5400XE6:次世代Wi-Fi 6Eで超高速通信
最新規格「Wi-Fi 6E」に対応し、従来の2.4GHz/5GHz帯に加え、新たに6GHz帯を利用できるトライバンドWi-Fiルーターです 。6GHz帯は対応機器がまだ少なく電波干渉を受けにくいため、オンラインゲームや高画質動画ストリーミングなど、遅延や途切れが許されない通信もより安定して楽しめます 。
INTERNETポートは最大2.5Gbpsに対応しており、高速な光回線サービスの速度を最大限に引き出せます 。家中に電波を届けやすい「Wi-Fi EasyMesh™」にも対応し、6GHz帯を中継に利用することも可能で、より快適なメッシュネットワークを構築できます 。
おすすめポイント
- 最新規格Wi-Fi 6Eとトライバンド対応で、混雑の少ない高速通信を実現
- 最大2.5Gbps対応INTERNETポートで高速光回線をフル活用
- Wi-Fi EasyMesh™対応で、6GHz帯も活用した快適なメッシュ環境を構築
公式ページ:WSR-5400XE6 : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
<スペック> バッファロー WSR-5400XE6
- 最大通信速度 (理論値): 6GHz: 2401Mbps (IEEE 802.11ax), 5GHz: 2401Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 573Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz / 6GHz (トライバンド)
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, 160MHz対応, Wi-Fi 6E, ビームフォーミング (MU-MIMO/TWT記載なし)
- セキュリティ規格: WPA3 Personal, WPA2 Personal, WPA/WPA2 Personal, WPA2/WPA3 Personal, WEP(128-bit / 64-bit)
- 有線LANポート: WAN (INTERNET): 最大2.5Gbps × 1, LAN: 最大1Gbps × 3
- メッシュWi-Fi対応: Wi-Fi EasyMesh™ 対応
- 価格: ¥17,980 税込 (Amazon参考価格)
Amazonで「バッファロー WSR-5400XE6」をチェックする
バッファロー WSR-1800AX4P:手軽に始めるWi-Fi 6エントリーモデル
Wi-Fi 6を手軽に導入できるエントリーモデルのルーターです。Wi-Fi 5と比べて通信速度が向上しており、複数端末を同時に接続しても速度が低下しにくいOFDMA技術にも対応。家族みんなで動画視聴やオンライン学習などを快適に楽しめます 。
幅約3.7cmのスリムなデザインで、縦置きはもちろん壁掛けにも対応しているため、置き場所に困りません 。また、「Wi-Fi EasyMesh™」に対応しているので、対応中継機を追加して家中にWi-Fiエリアを広げることも簡単です 。買い替え時に便利な「スマート引っ越し」機能も搭載しています 。
おすすめポイント
- Wi-Fi 6対応で複数端末の同時接続に強く、安定した通信を提供
- スリムな筐体で縦置き・壁掛けに対応し、設置場所を選ばない
- Wi-Fi EasyMesh™対応とスマート引っ越し機能で、導入や拡張が簡単
公式ページ:WSR-1800AX4P-BK : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
<スペック> バッファロー WSR-1800AX4P
- 最大通信速度 (理論値): 5GHz: 1201Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 573Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, MU-MIMO, TWT, ビームフォーミング
- セキュリティ規格: WPA3, WPA2/WPA3, WPA2, WPA/WPA2-mixed, WPA, OPEN
- 有線LANポート: WAN (INTERNET): 最大1Gbps × 1, LAN: 最大1Gbps × 4
- メッシュWi-Fi対応: Wi-Fi EasyMesh™ 対応
- 価格: ¥7,180 税込 (Amazon参考価格)
Amazonで「バッファロー WSR-1800AX4P」をチェックする
<NEC>
NEC Aterm WX5400T6:安定通信と環境配慮を両立したWi-Fi 6Eルーター
(※Amazonでは「AM-AX5400T6」と表記)
最新規格「Wi-Fi 6E」に対応し、従来の2.4GHz/5GHz帯に加えてクリーンな6GHz帯が使えるトライバンドルーターです 。6GHz帯は電波干渉が少なく、DFSによる通信断もないため、オンラインゲームやVR/ARコンテンツ、Web会議などもより安定して快適に利用できます 。
メッシュ中継機能も搭載しており、対応機器と連携して家中にWi-Fiエリアを広げることが可能です。親機・中継機間の通信に6GHz帯を利用できるため、より安定したメッシュ環境を構築できます 。また、筐体の一部に再生プラスチックを採用するなど、環境にも配慮されています 。
おすすめポイント
- Wi-Fi 6E & トライバンド対応で、混雑の少ない6GHz帯による安定通信を実現
- メッシュ中継機能を搭載し、6GHz帯も活用して家中に快適な通信エリアを構築
- 専用アプリでのリモート管理や通信可視化、再生プラスチック採用など多機能
公式ページ:Aterm WX5400T6 | 製品一覧 | AtermStation
https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx5400t6/
<スペック> NEC Aterm WX5400T6
- 最大通信速度 (理論値): 6GHz: 2402Mbps (IEEE 802.11ax), 5GHz: 2402Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 574Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz / 6GHz (トライバンド)
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, MU-MIMO, 160MHz対応, Wi-Fi 6E
- セキュリティ規格: WPA3-SAE (AES) [WPA3-Personal], WPA2-PSK (AES)/WPA3-SAE (AES) [WPA2/WPA3 mixed mode], WPA2-PSK (AES), WPA/WPA2-PSK (TKIP/AES)
- 有線LANポート: WAN: 1Gbps/100Mbps × 1, LAN: 1Gbps/100Mbps × 4
- メッシュWi-Fi対応: メッシュ中継機能搭載
- 価格: 21,977円 税込 (Amazon参考価格、クーポン適用前)
Amazonで「AM-AX5400T6」(WX5400T6)をチェックする
NEC Aterm WX1500HP:コンパクト&多機能なWi-Fi 6対応ルーター
5GHz帯でWi-Fi 6に対応したコンパクトサイズのWi-Fiルーターです。5GHz帯では複数端末との同時通信に強いOFDMA技術に対応しており、家族で同時にWi-Fiを利用する際も安定した通信環境を提供します。
セキュリティ規格WPA3や、テレワーク時に便利なネットワーク分離機能「リモートワークWi-Fi」も搭載しています。また、ファームウェアを更新することで、Wi-Fi子機(コンバーターモード)や中継機としても利用でき、設置場所や用途に合わせて柔軟な使い方が可能です。
おすすめポイント
- 5GHz帯はWi-Fi 6対応で、複数端末接続時も安定通信 (OFDMA)
- コンパクトな筐体で置き場所に困らない
- ルーター/子機/中継機モードに対応し、様々な環境で活用可能 (※要FW更新)
公式ページ:Aterm WX1500HP | 製品一覧 | AtermStation
<スペック> NEC Aterm WX1500HP
- 最大通信速度 (理論値): 5GHz: 1201Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 300Mbps (IEEE 802.11n)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA (5GHzのみ), ビームフォーミング (MU-MIMO/TWT記載なし)
- セキュリティ規格: WPA3-SAE (AES), WPA2-PSK (AES)/ WPA3-SAE (AES), WPA2-PSK (AES), WPA/WPA2-PSK (TKIP/AES)
- 有線LANポート: WAN: 1Gbps/100Mbps × 1, LAN: 1Gbps/100Mbps × 3
- メッシュWi-Fi対応: 非対応
- 価格: ¥9,328 税込 (Amazon参考価格)
Amazonで「NEC Aterm WX1500HP」をチェックする
<TP Link>
TP Link Archer AXE5400V | AXE5400:Wi-Fi 6Eとマルチギガ対応の高性能ルーター
最新規格「Wi-Fi 6E」に対応し、混雑や干渉の少ない6GHz帯が利用可能なトライバンドルーターです。これにより、4K/8KストリーミングやVR/ARゲームといった大容量・低遅延が求められる通信も、より快適に楽しめます。
有線ポートは最大2.5Gbpsに対応したWAN/LANポートを含む計5ポートを搭載しており、高速な光回線や有線デバイス接続にも柔軟に対応可能です。EasyMesh規格にも対応しているため、対応機器と連携してメッシュWi-Fi環境を構築することもできます。縦置き・壁掛け両対応のスッキリしたデザインも魅力です。
おすすめポイント
- Wi-Fi 6E対応のトライバンドで、混雑の少ない6GHz帯による超高速・低遅延通信
- 最大2.5Gbps対応ポートを含む柔軟なマルチギガ有線ポート構成
- EasyMesh対応、縦置き・壁掛け可能な省スペース設計
公式ページ:Archer AXE5400V | AXE5400 トライバンド マルチギガビットWi-Fi 6Eルーター | TP-Link 日本
<スペック>TP Link Archer AXE5400V | AXE5400
- 最大通信速度 (理論値): 6GHz: 2402Mbps (IEEE 802.11ax), 5GHz: 2402Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 574Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz / 6GHz (トライバンド)
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, MU-MIMO, 160MHz対応, ビームフォーミング, Wi-Fi 6E
- セキュリティ規格: WPA, WPA2, WPA3, WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)
- 有線LANポート: WAN/LAN: 2.5Gbps × 1, WAN/LAN: 1Gbps × 1, LAN: 1Gbps × 3
- メッシュWi-Fi対応: EasyMesh互換
- 価格: ¥15,990 税込 (Amazon参考価格、クーポン適用前)
Amazonで「TP Link Archer AXE5400V | AXE5400」をチェックする
TP Link Archer AX23V | AX1800:シリーズ最小!置き場所自在のWi-Fi 6ルーター
TP-Linkルーターシリーズで最小クラス、文庫本サイズのコンパクトさが最大の魅力であるWi-Fi 6ルーターです(Amazon限定モデル)。小さいながらもWi-Fi 6の技術に対応し、複数端末の同時接続時も安定した通信を実現。動画視聴やオンラインゲームも快適に楽しめます。
縦置き・壁掛けのどちらにも対応しているため、設置スペースが限られていても置き場所に困りません。さらにEasyMesh規格にも対応しており、対応中継機などを追加すれば、簡単にメッシュWi-Fiを構築して通信範囲を広げることも可能です。
おすすめポイント
- シリーズ最小クラスのコンパクト設計で、縦置き・壁掛け可能
- Wi-Fi 6対応で複数端末でも安定した通信を実現
- EasyMesh対応で、手軽にメッシュWi-Fi環境を構築・拡張
公式ページ:Archer AX23V | AX1800 デュアルバンドWi-Fi 6ルーター | TP-Link 日本
<スペック>TP Link Archer AX23V | AX1800
- 最大通信速度 (理論値): 5GHz: 1201Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 574Mbps (IEEE 802.11ax)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz (デュアルバンド)
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, TWT, ビームフォーミング (MU-MIMO記載なし)
- セキュリティ規格: WPA, WPA2, WPA/WPA2-Enterprise (802.1x), WPA3
- 有線LANポート: WAN: 1Gbps × 1, LAN: 1Gbps × 4
- メッシュWi-Fi対応: EasyMesh互換
- 価格: 4,980円 税込 (Amazon参考価格、クーポン適用前)
Amazonで「TP Link Archer AX23V | AX1800」をチェックする
<シャオミ>
Xiaomi AX3000 NE:かんたん接続のスマートメッシュWi-Fi 6ルーター
Wi-Fi 6に対応し、高速通信と簡単なセットアップを両立したメッシュWi-Fiシステムです。Xiaomi独自のメッシュ技術により、複数のユニットが連携して家中にシームレスなWi-Fi環境を構築。部屋を移動しても最適なノードへ自動接続します。
NFC機能を搭載しており、対応スマートフォンなら本体にかざすだけでWi-Fi接続が完了する手軽さも魅力です。Xiaomi製スマートデバイスをお使いなら、パスワードの同期も自動で行われます。最大250台以上のデバイス接続に対応し、どんな部屋にも馴染むシンプルなデザインも特徴です。
おすすめポイント
- Xiaomi独自のメッシュ技術で、簡単設定&家中にシームレスなWi-Fi環境を構築
- NFCワンタップ接続やXiaomiデバイス連携など、スマートな接続機能
- Wi-Fi 6対応で多数デバイス接続時も安定、シンプルなデザインも魅力
公式ページ:Xiaomi メッシュシステム AX3000 NE(1ユニット) – Xiaomi Japan
<スペック>Xiaomi AX3000 NE
- 最大通信速度 (理論値): 5GHz: 2402Mbps (IEEE 802.11ax), 2.4GHz: 574Mbps (IEEE 802.11ax), 合計: 2976Mbps
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz (デュアルバンド)
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, ビームフォーミング, BSSカラーリング (MU-MIMO/TWT/160MHz記載なし)
- セキュリティ規格: WPA-PSK/WPA2-PSK/WPA3-SAE暗号化
- 有線LANポート: WAN/LAN 自動検出ポート: 10/100/1000 Mbps × 4
- メッシュWi-Fi対応: Xiaomiメッシュテクノロジー対応
- 価格: 1ユニット: ¥6,280 税込, 2ユニット: ¥11,800 税込 (Amazon参考価格)
Amazonで「Xiaomi AX3000 NE」をチェックする
<IODATA>
IODATA WN-DAX3600XR:インターネットもLANも10GbE対応の高速ルーター
インターネット(WAN)ポートとLANポートの1つが、最大10Gbpsの高速通信に対応したWi-Fi 6ルーターです。10Gbpsの光回線サービスや、10GbE対応のパソコン・NASなどの性能を最大限に活かしたいユーザーに適しています。
Wi-Fi 6(Draft)にも対応しており、5GHz帯で最大2402Mbps、2.4GHz帯で最大1150Mbps(いずれも理論値)の高速な無線通信が可能です。クアッドコアCPUを搭載することで、有線・無線ともに高速で安定した通信処理を実現します。
おすすめポイント
- 最大10Gbps対応のインターネットポートとLANポートを1基ずつ搭載
- Wi-Fi 6(Draft)対応で高速無線通信を実現 (5GHz: 2402Mbps, 2.4GHz: 1150Mbps)
- クアッドコアCPU搭載で安定した通信処理能力
公式ページ:WN-DAX3600XR Wi-Fi 6対応 10Gルーター | アイ・オー・データ機器 I-O DATA
<スペック>IODATA WN-DAX3600XR
- 最大通信速度 (理論値): 5GHz: 2402Mbps (IEEE802.11ax Draft), 2.4GHz: 1150Mbps (IEEE802.11ax Draft)
- 対応周波数帯: 2.4GHz / 5GHz
- 主要なWi-Fi 6技術: OFDMA, MU-MIMO, ビームフォーミングW
- セキュリティ規格: WPA3-SAE, WPA3-SAE Transition, WPA2-PSK (AES)
- 有線LANポート: WAN: 最大10Gbps × 1, LAN1: 最大10Gbps × 1, LAN2-5: 最大1Gbps × 4
- メッシュWi-Fi対応: 非対応
- 価格: ¥9,880 税込 (Amazon参考価格) ※生産終了製品
Amazonで「IODATA WN-DAX3600XR」をチェックする
失敗しない!Wi-Fi 6ルーター選び 5つのチェックポイント
前のセクションの比較表で、各ルーターのスペックの違いが見えてきたかと思います。しかし、「結局、自分にはどれが合っているの?」と迷ってしまうこともありますよね。
ここでは、あなたの利用環境や目的に最適な一台を見つけるために、特に注目すべき5つのチェックポイントを具体的に解説していきます。これらのポイントを押さえて、比較表の情報を読み解いていきましょう。
① 通信速度・周波数帯:どこまでの速さが必要?
ルーターのスペックで最も目立つのが「最大通信速度」です。5GHz帯で2402Mbps、2.4GHz帯で574Mbpsのように表示されますが、これはあくまで理論上の最高値。実際の速度は利用環境に大きく左右されます。
確認すべきは、契約している光回線の速度(例:1Gbps、10Gbpsなど)に対して十分な性能か、そしてオンラインゲームや高画質動画のストリーミングなど、特に高速・低遅延を重視する使い方をするかどうかです。最新規格のWi-Fi 6E対応モデルなら、空いている6GHz帯が利用でき、より快適な通信が期待できます。
② 家の広さと間取り:電波は隅々まで届く?(メッシュ対応)
Wi-Fiルーター1台でカバーできる範囲には限界があります。ワンルームや1LDK程度の広さなら高性能なルーター1台で十分な場合が多いですが、2階建て以上の戸建てや、コンクリート壁が多いマンションなどでは、どうしても電波が届きにくい「死角」が生まれやすくなります。
各製品には推奨される利用環境(例:「戸建て3階建、マンション4LDK」など)が記載されているので、自宅の間取りに合わせて確認しましょう。1台ではカバーしきれない広い家には、複数の機器で網目状にWi-Fiエリアを構築する「メッシュWi-Fi」対応モデルが最適です。
③ 接続台数:スマホ、PC、家電…いくつ繋ぐ?
Wi-Fiルーターには、安定して通信できるデバイスの推奨接続台数が設定されています。スマートフォン、パソコン、タブレットはもちろん、最近ではテレビ、ゲーム機、スマートスピーカー、エアコン、照明、ロボット掃除機など、Wi-Fiに接続する機器は増える一方です。接続台数がルーターの処理能力を超えると、通信が不安定になったり、速度が低下したりする原因となります。
現在接続している機器の数だけでなく、将来的に増える可能性も考慮して、余裕を持った接続台数に対応するモデルを選びましょう。
④ 有線LANポート:速度と数は足りてる?
パソコンでの作業、オンラインゲーム、動画配信サービスの視聴など、特に安定した通信を確保したい機器は、無線よりも有線LAN接続が有利です。そのため、ルーター背面にある有線LANポートの仕様確認も重要です。
まず、インターネット回線(ONUなど)と接続する「WANポート」の速度。契約回線が1Gbps超(例:2.5Gbps、10Gbps)なら、WANポートもそれに対応していないと性能を活かせません。
次に、パソコンなどを繋ぐ「LANポート」の数と速度。接続したい機器の数に合わせてポート数が足りるか、また、高速通信が必要な機器のために1Gbpsを超えるポート(2.5Gbpsや10Gbps)が必要かを確認しましょう。
⑤ 付加機能:セキュリティや使いやすさは?
通信性能以外にも、ルーター選びを左右する便利な機能や重要な仕様があります。セキュリティ面では、より強固な最新規格「WPA3」に対応しているかは必ずチェックしたいポイントです。また、悪意のあるサイトへのアクセスをブロックしたり、家庭内のIoT機器を保護したりするセキュリティサービスが搭載されていると安心感が高まります。
設定が苦手な方は、スマートフォンアプリで簡単に初期設定ができるか、古いルーターから設定情報を引き継げる「引っ越し機能」の有無なども確認すると良いでしょう。来客用にインターネット接続だけを許可する「ゲストポート」機能や、子供の利用時間を制限する「ペアレンタルコントロール」機能の有無も、使い方によっては重要な選択肢となります。
【このセクションのまとめ】
- 通信速度・周波数帯: 利用用途とネット回線速度に合わせて選ぶ。6Eなら更に快適。
- 家の広さ・間取り: 推奨環境を確認し、必要ならメッシュ対応モデルを検討。
- 接続台数: 現在と将来のデバイス数を考慮し、余裕のあるモデルを選ぶ。
- 有線LANポート: ネット回線速度と有線接続したい機器に合わせて速度と数を確認。
- 付加機能: セキュリティ(WPA3対応は必須)、簡単設定、ペアレンタルコントロールなど必要な機能を確認。
意外と簡単!ルーターの初期設定と便利な機能
「新しいWi-Fiルーターを買ったはいいけど、設定が難しそう…」そんな不安を感じている方もいるかもしれません。でも、ご安心ください。最近のWi-Fiルーターは、初心者の方でもスムーズに設定を完了できるよう、様々な工夫が凝らされています。ここでは、ルーターの導入をぐっと楽にしてくれる、主な初期設定の方法や便利な機能をご紹介します。
スマホアプリでガイド通りに進めるだけ
現在のルーター設定の主流は、各メーカーが提供している専用スマートフォンアプリを使う方法です。パソコンを立ち上げる必要はなく、多くの場合、製品に付属のQRコードをアプリで読み込み、あとは画面の指示に従ってケーブルを繋いだり、簡単な情報を入力したりするだけで設定が進みます。対話形式で案内してくれるので、専門知識がなくても迷わずインターネット開通までたどり着けるでしょう。
面倒な入力は不要?回線自動判別・設定機能
インターネットへの接続方式は、ご契約の回線やプロバイダーによって「IPoE方式」や「PPPoE方式」など異なります。以前はこれを自分で調べて設定する必要がありましたが、最近のルーターには接続された回線種別を自動で判別し、最適な設定を適用してくれる機能を持つものが増えています。これにより、ユーザーが複雑な設定画面と向き合う必要がなくなり、より手軽にセットアップを完了できるようになりました。
買い替えが劇的に楽になる「設定引っ越し機能」
ルーターを買い替える際の大きなハードルが、Wi-Fiの名前(SSID)やパスワードを新しいルーターに設定し直し、さらに家中のスマホやPC、スマート家電などの接続設定を一つずつやり直す手間でした。この問題を解決するのが「設定引っ越し機能」です。
メーカーにより「無線引っ越し機能」「スマート引っ越し」など名称や方法は異なりますが、多くはボタン操作やアプリ連携で、古いルーターからSSIDとパスワードなどの設定情報を簡単に新しいルーターへ移行できます。これを使えば、接続機器側の設定変更は一切不要となり、驚くほどスムーズに新しいルーター環境へ移行できます。
【このセクションのまとめ】
- スマホアプリ設定: 専用アプリが設定手順を分かりやすくガイドしてくれるので簡単・安心。
- 自動判別・設定: 回線種別をルーターが自動で判別・設定してくれる機能で、手間を軽減。
- 引っ越し機能: 古いルーターからWi-Fi設定などを簡単に引き継げ、各デバイスの再設定が不要に。
【補足】Wi-Fi 6 ルーター本的な設定手順の流れ
ここでは、一般的な初期設定の流れを掴みましょう。細かい部分は製品によって異なりますが、大まかなステップは共通しています。
接続する:
まず、現在お使いのインターネット回線の終端装置(ONU、モデム、ホームゲートウェイ(HGW)など)と、新しいWi-FiルーターをLANケーブルで接続します。ルーター側の接続ポートは「WAN」や「Internet」と表記されていることが多いです。接続したら、ルーターにACアダプターをつなぎ、電源を入れます。ランプが点灯・点滅し、起動するまで数分待ちましょう。(古いルーターからの交換の場合は、事前に古いルーターの電源を抜いておきます。)
設定用デバイスを接続する:
次に、設定を行うスマートフォンまたはパソコンを、新しいルーターに接続します。多くのルーターは、本体のラベルや同梱のカードに初期設定用のWi-Fiネットワーク名(SSID)とパスワードが記載されています。スマホやPCのWi-Fi設定画面からそのSSIDを選択し、パスワードを入力して接続します。または、LANケーブルを使ってパソコンとルーターのLANポートを直接接続しても構いません。
設定画面にアクセス・ログインする:
接続したデバイスのウェブブラウザ(ChromeやSafariなど)を開き、アドレスバーにルーターの取扱説明書に記載されているIPアドレス(例:192.168.1.1など)または設定用URLを入力します。ログイン画面が表示されたら、こちらも本体ラベルなどに記載されているユーザー名とパスワード(admin/passwordなど)を入力してログインします。初回ログイン時には、セキュリティのため管理者パスワードの変更を求められることが一般的です。
インターネット接続設定を行う:
設定画面に入ったら、インターネット接続の設定を行います。ご契約のプロバイダーから提供されている情報に基づき、接続方式(「PPPoE」「IPoE(v6プラスなど)」「DHCP」など)を選択します。「PPPoE」の場合は、プロバイダーから指定された接続IDとパスワードの入力が必要です。「IPoE」や「DHCP」の場合は、特に設定が不要なこともあります。※後述の「自動判別機能」があるとこの手順が楽になります。
Wi-Fi(無線LAN)設定を行う:
次に、自分で利用するWi-Fiのネットワーク名(SSID)とパスワードを設定します。初期設定のままでも利用できますが、セキュリティ上、必ず自分だけが分かる、かつ推測されにくいものに変更しましょう。多くのルーターでは、電波干渉を受けやすいが広範囲に届く「2.4GHz帯」と、高速だが障害物にやや弱い「5GHz帯」(機種によっては「6GHz帯」も)のそれぞれにSSIDとパスワードを設定できます。
設定を保存し、接続を確認する:
全ての設定が終わったら、設定内容を保存します。ルーターが自動的に再起動することがあります。再起動後、設定したSSIDとパスワードを使って、スマートフォンやパソコンをWi-Fiに接続し直し、インターネット(ウェブサイトの閲覧など)が問題なく利用できることを確認したら、初期設定は完了です。
忘れちゃいけない!Wi-Fiのセキュリティ対策
Wi-Fiルーターはインターネットへの入口であり、その便利さの裏側には常にセキュリティのリスクが存在します。家庭内のネットワークには、パソコンやスマートフォンに保存された個人情報、スマート家電の操作権限など、守るべきものがたくさんあります。ここでは、安心してインターネットを利用するために、最低限行っておきたい基本的なWi-Fiセキュリティ対策をご紹介します。
最新規格「WPA3」で通信を暗号化
Wi-Fiの電波は、第三者に傍受される可能性があります。そのため、通信内容を保護する「暗号化」が非常に重要です。現在主流の暗号化規格で、最も安全性が高いのが「WPA3」です。従来の「WPA2」よりもパスワードの解析が困難になっており、より強固な保護が可能です。
今回ご紹介しているようなWi-Fi 6対応ルーターの多くはWPA3に対応していますので、設定画面でWPA3(またはWPA2との互換性を持つWPA2/WPA3混合モード)が選択されているか確認しましょう。もちろん、設定するWi-Fiパスワード自体を、名前や誕生日など推測されやすいものを避け、英数記号を組み合わせた複雑なものにすることが基本です。
来客用には「ゲストポート(ゲストWi-Fi)」を
自宅に友人や親戚などが訪れた際、Wi-Fiを使わせてあげたいと思うことは自然です。しかし、メインで使っているWi-Fiのパスワードをそのまま教えてしまうと、意図せず家庭内ネットワークにあるパソコンの共有フォルダやNAS(ネットワーク接続ストレージ)などにアクセスできてしまう可能性があります。
これを避けるために、多くのルーターには来客専用の「ゲストポート(ゲストWi-Fi)」機能が備わっています。この機能を使えば、ゲストはインターネット接続のみが可能となり、プライベートな家庭内ネットワークからは隔離されるため、安全にWi-Fiを提供できます。
常に最新の状態に「ファームウェア更新」
ファームウェアとは、Wi-Fiルーターを制御している基本ソフトウェアのことです。パソコンのOS(WindowsやmacOS)にアップデートがあるように、ルーターのファームウェアにもメーカーから更新プログラムが提供されます。これには、新機能の追加だけでなく、セキュリティ上の欠陥(脆弱性)の修正が含まれていることが非常に重要です。
古いバージョンのまま放置すると、その脆弱性を悪用したサイバー攻撃を受けるリスクが高まります。多くのルーターには自動更新機能が搭載されているので有効にしておくか、定期的に設定画面やメーカーサイトで更新がないか確認し、常に最新の状態を保つようにしましょう。
プラスαの安心「メーカー独自のセキュリティ機能」
基本的なWPA3暗号化などに加え、さらなるセキュリティ強化のために、メーカー独自の保護機能が搭載されているルーターもあります。例えば、悪質なウェブサイトやフィッシングサイトへのアクセスを未然に防いだり、ウイルスやマルウェアの侵入を検知したり、セキュリティが手薄になりがちなIoT家電を保護したりする機能などです(例:バッファロー社の「ネット脅威ブロッカー」、TP-Link社の「HomeShield」など)。
これらの多くは、無料の基本機能や、より高度な機能が使える有料プランが用意されています。必要に応じて、こうした付加機能の活用も検討しましょう。
【このセクションのまとめ】
- 暗号化: 最新規格「WPA3」と、推測されにくい複雑なパスワードを設定する。
- ゲストWi-Fi: 来客にはゲスト機能を提供し、家庭内ネットワークと分離する。
- ファームウェア: 自動更新を有効にするか、手動で定期的に更新し、常に最新の状態を保つ。
- 付加機能: メーカー提供のセキュリティサービスを確認し、必要に応じて活用する。
さらに快適に!Wi-Fiルーターの実力を引き出す設置場所のヒント
せっかく高性能なWi-Fiルーターを導入しても、置き場所が悪ければその性能を十分に発揮できません。「Wi-Fiが繋がりにくい」「速度が思ったより出ない」といった問題は、実はルーターの設置場所を見直すだけで改善することがあります。
ここでは、ルーターのポテンシャルを最大限に引き出すための、効果的な設置場所のヒントをいくつかご紹介します。
ポイント1:設置場所は「家の中心」で「高さ」も意識
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に全方向へ球状に広がっていきます。そのため、できるだけ家や部屋の中心に近い場所に設置するのが、家全体を効率よくカバーする基本です。部屋の隅や窓際に置くと、電波の一部が屋外へ無駄に出て行ってしまいます。また、電波は床などの低い位置にある障害物の影響を受けやすいため、床に直接置くのは避け、棚の上など、できれば1〜2m程度の高さに設置するのが理想的です。これにより、電波がより遠くまで届きやすくなります。
ポイント2:ルーター周りの「障害物」を避ける
Wi-Fiの電波、特に高速な5GHz帯や6GHz帯の電波は、壁や家具などの物理的な障害物に弱い性質があります。戸棚の中や、本棚の奥、テレビの裏側などに設置すると、電波が遮られてしまいます。特に、金属製のラックや扉、水槽(水は電波を吸収しやすい)、コンクリートや土壁、断熱材が使われている壁などは、電波を大きく弱める原因となります。ルーターはできるだけ周りに物がない、開けた場所に設置するようにしましょう。
ポイント3:「電波干渉」を起こすものから離す
Wi-Fiルーターが使用する周波数帯(特に2.4GHz帯)は、他の多くの家電製品でも利用されています。これらの機器が同時に動作すると、互いの電波が干渉し合い、Wi-Fiの通信速度が低下したり、接続が不安定になったりすることがあります。代表的な干渉源としては、電子レンジ、コードレス電話、一部のBluetooth機器(スピーカーやヘッドフォンなど)が挙げられます。これらの家電製品からは、できるだけルーターを離して設置するように心がけましょう。
【このセクションのまとめ】
設置場所: 家の中心に近い、床から離れた1〜2m程度の高さが理想的。
障害物: 金属、コンクリート、水槽、家具などを避け、周りに物がない開けた場所に置く。
電波干渉: 電子レンジやコードレス電話、Bluetooth機器など、干渉源となりうる家電から離す。
まとめ:最適なWi-Fi 6ルーターで快適な高速インターネットを!
ここまで、最新のWi-Fi 6/6E規格の基本から、おすすめルーター9機種の比較、そして失敗しない選び方のポイント、さらに快適に使うためのヒントまでご紹介してきました。多くの製品があり、スペック表だけを見ると難しく感じられたかもしれませんが、重要なポイントを押さえれば、きっとご自身に最適な一台が見えてきたのではないでしょうか。
改めて、ルーター選びで大切なのは、ご自身のインターネット環境や使い方に合った性能・機能を見極めることです。通信速度は十分か、家の広さをカバーできるか(メッシュは必要か)、接続する機器の数はどれくらいか、有線接続は必要か、セキュリティや簡単設定などの付加機能はどうか、といったチェックポイントを元に、今回ご紹介した比較表や解説を参考に、ご自身の優先順位に照らし合わせてみてください。
最新のWi-Fiルーターを導入すれば、動画が途中で止まったり、オンライン会議で音声が途切れたりといった、これまでのストレスから解放されるはずです。サクサク動く快適なインターネット環境は、テレワークやオンライン学習の効率を上げ、映画やゲームなどのエンターテイメントをさらに豊かにしてくれます。この記事が、あなたの快適なインターネットライフを実現するための一助となれば幸いです。
【この記事のまとめ:ルーター選びの最終チェック】
- 基本を理解: Wi-Fi 6/6Eのメリットを知り、必要なスペックを見極める。
- 環境に合わせる: 自宅の広さ、接続台数、ネット回線速度に合ったモデルを選ぶ。
- 機能を確認: メッシュ、有線ポート、セキュリティ、簡単設定など、欲しい機能を確認。
- 最終決定: 比較表や解説を参考に、優先順位に従って最適な一台を自信を持って選ぶ。
- 活用する: 適切な設置場所やセキュリティ設定で、ルーターの性能を最大限に活かす。
その他のおすすめのパソコン周辺機器
以下のページに、おすすめのパソコン周辺機器をまとめてあります。ぜひチェックしてみてください。
【Wi-Fi 7ルーター】
【2025年】Wi-Fi 7ルーターおすすめ機種・選び方・注意点 完全ガイド
Wi-Fi 7対応のルーターをまとめて紹介しています。
【Wi-Fi アダプター】
爆速でつながりやすい無線LAN アダプタのおすすめモデル・選び方を紹介!
高速で通信できるWi-Fiアダプター/子機を紹介しています。
【ストレージ】
PCのバックアップには外付けHDDが最適! おすすめモデルと選び方を紹介
PCバックアップ用のストレージをまとめて紹介しています。
【テレビチューナー】
チューナーレステレビはどれを買う? おすすめ機種と選び方を紹介
スマホやパソコンで使えるテレビチューナーをまとめて紹介しています。