2018年12月に発売された12.3型Chrome タブレット「Google Pixel Slate」のスペック、ベンチマーク、性能、魅力、価格を紹介します。
※2023年6月20日、「Google Pixel Tablet」が発売されました。
「Google Pixel Slate」
「Google Pixel Slate」はChrome OS を搭載した12.3型のハイスペックなタブレットPCだ。Google Playストア対応でAndroidアプリが使えるほか、Linuxの豊富なアプリも最初から利用できるようになっている。
動作面では第8世代のIntel Core i / Celeronプロセッサと最大16GB RAMを搭載し、非常に高速に動作。ディスプレイ解像度は3000 x 2000ピクセルで、タッチ操作および手書き入力にも対応する。
また、最大で10時間駆動するバッテリーや800万画素カメラ(背面と前面の両方)を搭載。指紋認証、GPS通信にも対応する。
公式ページ
https://www.google.com/chromebook/device/google-pixel-slate/
公式レビュー動画 ディスプレイの見え方やボディの質感・特徴が分かる
「Google Pixel Slate」のスペック
- ディスプレイ 12.3インチ、解像度3000 x 2000の液晶
※タッチ対応 / 293 ppi /LCD / 画面比率 76.71 % / 輝度 400 cd/m2 (nit) / Corning Gorilla Glass 5 - プロセッサ 第8世代のIntel Celeron / Core m3 / Core i5 / Core i7
※「Celeron 3965Y 1.5GHz」「Core m3-8100Y 3.4GHz」「Core i5-8200Y 3.9GHz」「Core i7-8500Y 4.20GHz」 - RAM(メモリ) 4/8/16 GB
- ストレージ 32/64GB/128Gb/256GB SSD
- バッテリー 48Wh
- 駆動時間 最大10時間
- 背面カメラ 800万画素
- 前面カメラ 800万画素(Duo Cam)
- ワイヤレス通信 通信は 2×2 (MIMO)、WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2、GPS( Glonass/Galileo)
- インターフェース USB Type-Cx 2(3.5mmジャックにアダプターで変換可能)
- センサー 3軸ジャイロスコープ、加速度計、周囲光センサー
- スピーカー ステレオスピーカー(2基)/ 前面に内蔵
- 生体認証 指紋認証(Pixel Imprint指紋スキャナー)
- キーボード カバー兼キーボード「Pixel Slate Keyboard」/バックライト搭載/ Google アシスタント起動・操作
- OS Chrome OS
※Google Playストアに対応
※開発者はLinuxをインストール可能 - ラインナップ Celeron+メモリ4/8GB+SSD 32/64GB、Core m3+メモリ8GB+SSD 64GB、Core i5+メモリ8GB+SSD 128GB、Core i7+メモリ16GB+SSD 256GBの4種類
- スタイラスペン Pixelbook Pen・筆圧 2000段階に対応・低遅延 10m ・傾き検出 ・細いペン先
- サイズ 290.85 x 202.04 x 7.0 mm
- 重量 721 g
- カラー ミッドナイトブルー
「Google Pixel Slate」のベンチマーク
「Google Pixel Slate」のベンチマークスコアを紹介します。
Geekbench4.3
Geekbench4.3によるベンチマークのスコアはシングルコアで「3767」、マルチコアで「8022」。
Passmark CPU
「Celeron 3965Y 1.5GHz」モデルが「1203」(CPU)
「Core m3-8100Y 3.4GHz」モデルが「2935」(CPU)
「Core i5-8200Y 3.9GHz」モデルが「3070」(CPU)
「Core i7-8500Y 4.20GHz」モデルが「3137」(CPU)
「Google Pixel Slate」の性能
「Google Pixel Slate」の性能をまとめてみました。
ディスプレイの性能
「Google Pixel Slate」は12.3インチ、解像度3000 x 2000ピクセルのタッチ対応液晶を搭載。ピクセル密度 293ppiでタッチ対応の「Molecular Display」液晶で、高精細で美しい映像が楽しめる。また、液晶表面はGorilla Glass 5で保護され、傷や破損を防げるようになっている。
プロセッサ・メモリの性能
「Google Pixel Slate」のプロセッサはモデルによって異なり、Intel Celeron / Core m3 / Core i5 / Core i7(第8世代)の4種類から選択可能。RAMは 4/8/16 GBの3種類がある。
バッテリーの性能
「Google Pixel Slate」のバッテリーは48Whで、1回の充電で最大10時間 ほど駆動できる。
ストレージの性能
「Google Pixel Slate」のストレージ容量は32/64GB/128Gb/256GB SSDの4種類を用意する。
カメラの性能
「Google Pixel Slate」のカメラは背面背面800万画素、前面800万画素。背面カメラには 1.12μmのSony IMX319センサーとƒ/1.8 のレンズを搭載。オートフォーカス機能、1080p HDでの動画撮影も利用できる。前面カメラには 1.4μmのSony IMX355センサーとƒ/1.9のレンズを搭載。ビデオ通話やグループ写真を撮るために、ワイドな画角で撮影できるようになっている。
通信の性能
「Google Pixel Slate」は 2×2 (MIMO)、WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 4.2、GPS( Glonass/Galileo)をサポート。
インターフェースの性能
「Google Pixel Slate」のインターフェースはUSB Type-Cx 2(3.5mmジャックにアダプターで変換可能)。ステレオスピーカー(2基)も前面に内蔵。搭載センサーは3軸ジャイロスコープ、加速度計、周囲光センサー。
ボディ・筐体の性能
「Google Pixel Slate」のボディにはアルミ合金素材(アルマイト加工のアルミ)を採用。厚さ7.0 mmと非常に薄型で高級感のあるデザインになっている。また、電源ボタンに指紋センサー(Pixel Imprint指紋スキャナー)を搭載。すばやくロック解除できるほか、高いセキュリティを実現している。
「Google Pixel Slate」の機能
機能面ではマルチタスクツール機能を搭載。2つのアプリを同時に表示し、並行して操作することができる。
サウンド・オーディオの性能
「Google Pixel Slate」は本体にステレオスピーカーを2基搭載。Google独自のアルゴリズムでチューニングされており、より臨場的のあるパワフルなサウンドが楽しめる。
キーボード(別売)の性能
「Google Pixel Slate」にはタイプライターのキーのように丸みを帯びたデザインを採用したオプションのカバー兼キーボード「Pixel Slate Keyboard」を用意。バックライト搭載で暗い場所でもタイピングすることが可能。キーボードからGoogleアシスタントを呼び出したり、音声で指示を出すこともできる。また、装着時は本体の角度を無制限に調節できるほか、タッチパッド付きで快適に操作できるようになっている。
「Google Pixel Slate」の魅力
「Google Pixel Slate」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデル「Google Pixelbook」と比較しながら、その実力と魅力を明らかにしていきたい。
最小構成でも軽快に動作する
「Google Pixel Slate」が前モデル「Google Pixelbook」と大きく違うのは、Celeron搭載モデルを用意していることだろう。このおかげで10万円以下で「Google Pixel Slate」を手に入れることができるようになった。また、OSにChrome OSを採用しているため、Windows10よりも軽快に動作する。
例えば、最小構成でプロセッサがCeleron 3965Y 1.5GHz、メモリが4GB、ストレージが 32 GB SSDだったとしても、起動やアプリの立ち上げは非常に高速でもたつくような感じは全くない。Android アプリやLinuxアプリも比較的 軽量に作られているために、キビキビと使うことができる。
タブレットでも生産的になる
「Google Pixel Slate」には前モデル「Google Pixelbook」と違い、着脱式のカバー兼キーボード「Pixel Slate Keyboard」(別売)が使用できる。このため、普段はタブレットとして使い、タイピングが必要になったときにすばやくキーボードを接続して文書などを作成できる。
また、「Google Pixel Slate」の12.3インチの大きさで、解像度も3000 x 2000ピクセルと非常に高精細なものになっている。別売の「Pixelbook Pen」を使えば、手書きメモやイラストも快適に描けるはずだ。その他にも、「Google Pixel Slate」はキーボード接続時には、Chromebookのようなデスクトップ用のUIに瞬時に切り替わるようになっている。2画面に分割して2つのアプリを同時に使用できるので、使い勝手はAndroidタブレットよりも格段に上である。
タブレットでLinux アプリが使える
「Google Pixel Slate」を手に入れてまっ先に試してみたのが「Linux アプリ」だ。Windows のタブレットPCにLinux OSをインストールすることは可能だが、非常に難易度が高く簡単には導入できない。「Google Pixel Slate」が最新バージョンのChrome OSを搭載し、Linuxアプリを使えるというのなら、ぜひ「タブレット」スタイルで持ち歩きながら、外出先でLinuxアプリを使ってみたい。
「Google Pixel Slate」のように非常に薄型(厚さ7mm・721 g)なら、持ち運ぶのもあまり苦にならない。何かアイディアを思いついたときにさっと取り出してメモし、カフェに入ったときに文書として詳しくまとめることもできるだろう。「Google Pixel Slate」をLinux用タブレットとして利用することで、より生産的になれるように思う。
「Google Pixel Slate」と「Google Pixelbook」との違い
「Google Pixel Slate」は前モデルの「Google Pixelbook」とどのように違っているのだろうか?スペックを比較してみると、ディスプレイ解像度、カメラ性能で違いがあることが分かる。
ディスプレイ解像度は2400 x 1600ピクセルから3000 x 2000ピクセルへとより高精細になっており、カメラは720p ウェブカメラから背面800万画素、前面800万画素へとアップグレードされている。また、プロセッサ、RAM、ストレージの組み合わせにおいて、「Google Pixelbook」では選択肢が少なかったのに対し、「Google Pixel Slate」では用途に応じて選択できるようになっている(※「Google Pixel Slate」はIntel Celeron / Core m3プロセッサを選択でき、その分安くなっている)。
そのほか、「Google Pixelbook」にはオプションに「Pixelbook Pen」だけが用意されていたのに対し、「Google Pixel Slate」ではカバー兼キーボード「Pixel Slate Keyboard」も用意され、よりSurfaceスタイルで使用できるようになっている。「Pixel Slate Keyboard」は「Google Pixelbook」(非分離型で360度回転が可能)と違い着脱が可能で、キーボードを装着した際のUIがデスクトップ用のものに瞬時に切り替わるなど、ソフトウェア上の違いもある。
基本的には「Google Pixelbook」がノートPCに近い端末で、「Google Pixel Slate」がタブレットに近い端末として理解していいだろう。両者のデザインにはその違いがよく現れているように思える。キーボードに関しても同じことが言えるだろう。OSに関してはどちらも同じChrome OSでAndroid アプリにも対応する。ただし、「Google Pixel Slate」がアップデートなしで最初からLinuxアプリに対応している点は異なっている。
前モデル「Google Pixelbook」のスペック
- ディスプレイは12.3インチ解像度2400 x 1600の液晶
- プロセッサは第7世代のIntel Core i5 / Core i7
- GPUはIntel HD Graphics 615
- RAMは8GB /16GB
- ストレージ容量は128/256/512GB SSD
- バッテリー駆動時間は10時間
- カメラは背面720p webcam 60fps
- OSはChrome OS ※Google Play対応
「Google Pixel Slate」の販売・購入先
「Google Pixel Slate」は、
Amazonで79,800円〜、
楽天市場で99,870円 〜(税込)、
ヤフーショッピングで100,597円〜、
米国 Amazon.comで$439.99(Core M3・8GBモデル)〜
で販売されています。
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他のChrome タブレットと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「Google Pixel Tablet」(Google Tensor G2・Android 13)
「Google Pixelbook」(12.3インチ)
「Google Nexus 9」(8.9インチ)
「Acer Chromebook Tab 10」(9.7インチ)
「ASUS CT100PA」(9.7インチ)
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