AmazonでAndroid 8.1を搭載した6.9型のスマートフォン「Xiaomi Mi Max 3」が販売されている。タブレットに近いサイズのスマホとして注目の製品。前モデルのスペックを強化し、AI機能や高音質な「バイアンプ」サウンドも利用できる。
「Xiaomi Mi Max 3」の特徴
6.9インチというタブレットに限りなく近いサイズのスマホ。大型でありながらも片手で持てるコンパクトサイズで、充電なしで長時間使用できる。動作面ではQualcomm Snapdragon 636 オクタコアCPUと最大6GB RAMを搭載し、高速に動作。ディスプレイは18:9のフルスクリーン液晶で、高精細で色鮮やかな映像が楽しめる。
また、5500 mAhの大容量バッテリーを搭載し、他のデバイスにも給電することが可能。背面には1200万画素+500万画素のデュアルAIカメラを搭載し、背景ぼかしや高速オートフォーカス「PDAF」も利用できる。そのほか、AIによる顔認識や音声アシスタントが利用可能。グローバル版は日本語にも完全対応する。
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「Xiaomi Mi Max 3」 スペック 詳細
6.9インチの大型スマホ
「Xiaomi Mi Max 3」はAndroid 8.1(MIUI 9.5)を搭載した6.9型のスマートフォン。スリムなメタルボディにQualcomm Snapdragon 636 オクタコアCPUと最大6GB RAMを搭載。AIデュアルカメラ、複数のデバイスを充電できる大容量5500mAhバッテリーを備えるほか、AI顔認識、AI音声アシスタント、クリアで濃密な音が聴ける「バイアンプ」サウンド、指紋認証、Wi-Fiデュアルバンド、USB Type-C接続、Bluetooth 5.0、急速充電、リバースチャージ機能、OTGに対応している。
ディスプレイはどうなってる?
ディスプレイは6.9インチ、解像度1080 x 2160 ピクセルのIPS液晶を搭載。従来モデルよりも6.5%ワイドな18:9のフルスクリーン液晶で、色鮮やかで自然な色彩の映像を映し出す。
プロセッサやメモリ、グラフィックはどうなってる?
プロセッサはQualcomm Snapdragon 636 Octa-core 1.8 GHz 、RAM(メモリ)は 4/6GB を搭載。14nmプロセスで製造された64bit対応の8コアプロセッサで、高速かつ低消費電力で動作。グラフィック(GPU)はAdreno 509 を採用し、動画やゲームを滑らかに再生する。
ベンチマークのスコアは?
AnTuTuアプリによるベンチマークスコアは、総合で「118794」、CPUで「56172」、GPUで「21237」、UXで「32628」、MEMで「8757」
バッテリー容量はどれくらい?
バッテリー容量は5500 mAh。急速充電規格「Quick Charge 3.0」対応で従来よりも4倍速く充電できる。また、OTG対応で他のデバイスにも給電できる。
ストレージ容量はどれくらい?
ストレージ容量は64GBと128GBの2種類が用意されている。
カメラはどうなってる?
カメラは背面1200万画素+500万画素、前面800万画素。AI機能の高速で正確なフォーカスにより、夜間でも美しいシーンを撮影できる。また、背面カメラには1.4µmの1/2.55センサー(Sony IMX363 Exmor RS)とf/1.9の明るいレンズを搭載。
背景ぼかし、高速オートフォーカス「デュアルPDAF」、AIによる自動シーン識別(206シーン)、顔検出、デジタルズーム、LEDフラッシュ、タッチフォーカス、HDR、パノラマ、ジオタグなどの機能が利用できる。
前面カメラには1.12µmの 1/4センサーとf/2.0の明るいレンズを搭載し、美しいセルフィー写真が撮影できる。動画撮影は2160p@30fps(背面)、1080p@30fps(前面)をサポートする。
通信・対応バンド・Wi-Fi・Bluetooth はどうなってる?
通信は4G、3G、2Gに対応。
対応バンド・ネットワーク(周波数)は 4G:FDD-LTE FDD 800(B19)/850(B5)/900(B8)/1700-2100/1800(B3)/2100(B1)/2600(B7) MHz TDD-LTE 1900(B39)/2300(B40)/2500(B41)/2600(B38) MHz 、3G:WCDMA 850(B5)/900(B8)/1900(B2)/2100(B1) MHz TD-SCDMA 1880-1920(B34)/2010-2025(B39) MHz CDMA 800MHz 、2G:GSM 850(B5)/900(B8)/1800(B3)/1900(B2)MHz。
SIMカードはnano-SIM+nano-SIM。
WiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS(A-GPS/GLONASS/BDS)もサポートする。
格安SIMは使えるの?
ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、 au の通信網に対応。楽天モバイル、LINEモバイル、BIGLOBE、DMMモバイル、OCNモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどの格安SIMも利用できる。
インターフェースはどうなってる?
インターフェースはUSB Type-C、3.5mmステレオジャック。搭載センサーは指紋(リアマウント)、加速度計、ジャイロ、近接、コンパス。
ボディはどうなってる?
ボディは片手で持てるコンパクトなデザインを採用。メタル素材の美しい外観になっている。
サイズや重さ、色はどうなってる?
サイズは176.2 x 87.4 x 8 mmで、重量は221 g。カラーはブラック、シャンパンゴールド、ブルーをラインナップする。
「Xiaomi Mi Max 3」 スペック 一覧
- ディスプレイは6.9インチ、解像度1080 x 2160 ドットのIPS液晶
※18:9 / 350 ppi / 画面占有率 79.8% / コントラスト比 1500:1の / NTSC 84% / 2.5D曲面 - プロセッサはQualcomm SDM636 Snapdragon 636 Octa-core 1.8 GHz
- GPUはAdreno 509
- RAMは4/6GB
- ストレージ容量は64/128GBで、micro SDカードで最大256GBまで増設可能
- バッテリー容量は5500 mAh
- カメラは背面1200万画素+500万画素、前面800万画素
- 通信はWiFi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.0、GPS、SIMフリー
- インターフェースはUSB Type-C、3.5mmステレオジャック
- OSはAndroid 8.1ベースのMIUI 9.5
※グローバル版と中国版の2種類があり、グローバル版は完全に日本語に対応、中国語版は英語と中国語の2つから選択可能で、別途ATOKなどをインストールすることで日本語入力が可能となる。
「Xiaomi Mi Max 3」の価格は?
Amazonでの「Xiaomi Mi Max 3」の価格は現在 44,000円(4GB/64GBモデル)。6.9インチの大型スマホを探している人におすすめだ。
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「Xiaomi Mi Max 3」の魅力
「Xiaomi Mi Max 3」にはどのような魅力があるのだろうか? スペックや機能、前モデル「Xiaomi Mi Max 2」などと比較しながら、その秘められた実力と魅力を明らかにしていきたい。
スマホ&タブレットの2台持ちを避けられる
「Xiaomi Mi Max 3」が搭載する6.9インチの液晶は、7.0サイズのタブレットとほぼ同サイズになる。通常ならスマホとは別にタブレットを購入して2台持ちするのが一般的だが、そうすると余計な荷物が増えてしまうというデメリットが生じることになる。たかだか200〜300g程度であっても通勤・通学などでは他のものを必ず携帯することになり、合計するとばかにならない重さになることが多い。できる限り荷物を軽くしたいのであれば、2台持ちは避けた方がいい。
また、スマホとタブレットの両方を所有することによって、2台の端末をそれぞれ管理しなくてはならないのは非常に面倒だ。例えば、スマホのみ対応しているアプリがあったり、履歴データが反映されずに動画の続きがスムーズに見られない場合があったりする。また、OSバージョンが違うために操作方法が違ったり、タブレット側では電話を着信できなかったりすることもあるだろう。データを2台で共有させるのも手間がかかる。そうした不便な面を考慮すると、やはり2台持ちではなく、大型スマホ一台で済ます方がメリットが大きい。スマホ画面を頻繁にチェックしないで、わりとゆったりとスマホを使っている人は特にメリットが大きいだろう。
6.9インチ液晶搭載でメリットが多い
おそらく「Xiaomi Mi Max 3」を購入しようか迷っている人は、前モデルの「Xiaomi Mi Max 2」と比較検討することだろう。「Xiaomi Mi Max 2」はAI機能やデュアルカメラがついていないものの、6.44インチの大型液晶やSnapdragon 625&4GB RAM搭載で比較的快適に使える。4G + 3G のデュアルスタンバイに対応し、3万円台で購入できる点も魅力的である。しかし、どちらの方がお買い得かと問われれば、私は即座に「Xiaomi Mi Max 3」であると答える。その理由は6.9インチという他のフラグシップモデル級でもあり得ないほどの大型液晶を搭載していることに尽きる。
言うまでもなく、液晶ディスプレイが大きければ、それだけ文字が見やすくなり、電子書籍や新聞系アプリもより快適に読めるようになる。操作面でも正しくタッチしやすくなり、画像編集アプリも快適に操作できる。また、ゲームでは画面の両端の部分もよく見えるようになり、臨場感もアップ。動画は少々離れた場所でも見やすく鑑賞できるようになる。「Xiaomi Mi Max 3」と「Xiaomi Mi Max 2」の液晶サイズの違いはわずか0.5インチほどに過ぎないが、その違いは想像以上に大きいといえる。
前モデル「Xiaomi Mi Max 2」との違いは?
「Xiaomi Mi Max 3」は前モデルの「Xiaomi Mi Max 2」とどのように違っているのだろうか?
スペックを比較してみると、液晶サイズ、解像度、CPU、RAM、GPU、バッテリー容量、カメラ性能、OSなどさまざまな面で違いがあることが分かる。全体的に「Xiaomi Mi Max 3」の方がスペックが高く、AI機能など性能面や使い勝手も向上している。
特に液晶サイズが6.44インチから6.9インチへと拡大しつつ、解像度も高く保っている点で大きな違いがある。ただし、CPUやバッテリー容量は両者の間にはそれほど大きな違いが見られない。また、カメラは「Xiaomi Mi Max 3」になってからデュアルAIカメラになっており、背面1200万画素、前面500万画素のシングルカメラだった「Xiaomi Mi Max 2」よりもかなり実用的になっている。
OSはAndroid 7.1.1 Nougatベースの MIUI 8からAndroid 8.1ベースのMIUI 9.5へと変更され、より高速にかつ使いやすく改善されている。グローバル版が日本語に完全対応したのはMIUI9.0からなので、「Xiaomi Mi Max 3」のグローバル版なら日本語で使用できる。「Xiaomi Mi Max 2」の方は英語か中国語の選択になり、ATOKなどのアプリを導入することで、日本語入力が可能になる。
参考資料「Xiaomi Mi Max 2」 スペック 一覧
- ディスプレイは6.44インチ、解像度1920×1080のIPS LCD液晶
- プロセッサはQualcomm MSM8953 Snapdragon 625 Octa-core 2GHz
- GPUはAdreno 506
- RAMは4GB
- ストレージ容量は64/128 GB
- バッテリー容量は5300 mAh
- カメラは背面1200万画素、前面500万画素
- OSはAndroid 7.1.1 Nougatベースの MIUI 8
※4G + 3G のデュアルスタンバイに対応
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「Xiaomi Mi Max 3」以外の大型スマホは?
最近のスマートフォンは大型化が進んでおり、ほとんどが6インチ前後になっている。特にフラグシップモデルはほぼ必ずといっていいほど6インチ前後であるといえる。しかし、問題なのが「値段」。液晶が大きいのはいいが、10万円前後もする高級モデルになっており、なかなか手が出しづらい。3万円前後で買える有名なものは、以下の通り。
- 「ZenFone 3 Ultra」(6.8インチ)
- 「Lenovo PHAB2 Pro」(6.4インチ)
- 「Xiaomi Mi Max 2」(6.44インチ)
- 「Xperia Z Ultra」(6.4インチ)
- 「Xperia XA2 Ultra」(6.0インチ)
さすがに「Xperia Z Ultra」を使っている人は少ないだろうが、「ZenFone 3 Ultra」(6.8インチ)から乗り換えられるモデルがなく、困っている人は多いことだろう。画面サイズを大きいままで維持したいなら、やはり「Xiaomi Mi Max 3」か「Xiaomi Mi Max 2」あたりに乗り換えるのがベスト。
画面サイズを小さくしてもいいのなら、「Xperia XA2 Ultra」などの6インチほどのモデルに乗り換えるのがいいだろう。これからもスマホの大型化傾向が続くと予想されるが、7インチに近いモデルはやはり少ないだろう。動作スピードの限界を感じたら、なるべく早めに乗り換えた方が得策だ。