「ポメラ DM200」史上最強テキスト入力マシンは買うべきか? スペックとメリット・デメリットを解説


Amazonでキングジム製のWi-Fi対応テキスト入力マシン「ポメラ DM200」が販売されている。

新端末では従来機種ポメラDM100から約40%拡大した7型ワイドTFT液晶を搭載。シリーズで初めてWi-Fiを内蔵し、クラウドストレージやプリンター、メールサーバーに、「ポメラ」から直接ファイルをアップロードできるように改善された。

「ポメラ DM200」 スペック 詳細

7型ワイド液晶&無線LAN機能を備えたテキスト入力マシン

ポメラ DM200」はテキスト入力マシン「ポメラDM100」の後継機種。画面が大型化し、無線LAN機能も使えるように改善された。

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは面積が約40%拡大した7型ワイドTFT液晶(解像度1,024×600ドット・バックライト付き)を搭載。キーボードはキーピッチ17mmで快適に入力できるようになっている。

日本語入力システムは?

また新たに最適化した日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」を搭載。誤変換を削減し、従来機種の約3倍の語彙数を実現する。

通信はどうなってる?

通信は無線LANが使えるように改善。クラウドストレージやプリンター、メールサーバーに、「ポメラ」から直接ファイルをアップロード可能。iPhoneやiPad、Macに標準搭載した専用メモアプリと同期し、双方向で文章を編集できる「ポメラSync」機能も利用できる。

辞典・辞書は使えるの?

そのほか、画面の表示文字サイズが変わっても読みやすいモリサワ「UD新ゴR」と「UD黎ミンR」を採用。国語、英和、和英辞典に加え、新たに「角川類語新辞典.S」も追加。

QRコードは使えるの?

従来通り、「ポメラ」で作成した文章データをQRコードに変換し、スマートフォンなどで読み込める機能も利用できる。

電源・バッテリーはどうなってる?

電源は単三乾電池2本からリチウムイオンポリマー電池(※交換不可。修理対応による交換は可能)に変更。連続使用時間は約18時間、充電時間が約5時間となっている。

どんな機能があるの?

編集面では、見出しを付けて文章を作成できる「アウトライン」表示機能も搭載。最大10階層のツリー構造で文章を表示したり、見出し単位で階層の変更や位置の入れ替えが行えるようになっている。

「ポメラ DM200」のスペック  一覧

  • 本体色 ブラック
  • キーボード JIS配列キーボード、キーピッチ17mm
  • 本体メモリ 128MB
  • 画面 7.0インチTFT液晶、WSVGA(1024×600ドット)、バックライト搭載
  • インターフェイス USB 2.0(microBタイプ)
  • ※PCリンク、充電ポートとして使用
  • 外形寸法 約263(W)×120(D)×18(H)mm
  • 質量 約580g
  • 対応記録メディア SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB)
  • SDメモリーカード動作確認一覧表
  • 無線LAN IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
  • Bluetooth Bluetooth 4.0 + EDR
  • バッテリー リチウムイオンバッテリー
  • 使用時間 約18時間
  • ※使用環境や設定などで変化します。
  • 充電時間 約5時間
  • ※使用環境や設定などで変化します。
  • ACアダプタ 入力:AC100-240V(50Hz/60Hz)
  • 出力:DC5V 1.5A(USBポート出力)
  • Bluetoothキーボード対応OS iOS 9.0 以降/Android 4.4 以降
  • PCリンク対応OS Windows 7 以降(32/64bit 版)各日本語版/Mac OS X 10.9 以降
  • 搭載辞書 「角川類語新辞典.S」「明鏡国語辞典MX」「ジーニアス英和辞典MX」「ジーニアス和英辞典MX」
  • セット内容 本体、USBケーブル(A-microBタイプ/1m)、ACアダプタ(AS0515U)、キートップシール、取扱説明書、保証書

「ポメラ DM200」の価格は?

Amazonでの「ポメラ DM200」の価格は39,800円(税別)。オプションとして、パームレストとしても使用できる専用ケース「DMC5」(4,300円)、専用保護フィルム「DMP7」(1,800円)も発売される。

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「ポメラ DM200」のメリットはどこ?

従来機種であるポメラDM100よりも画面サイズが大きくなった点が非常に大きい。もともとポメラシリーズは「メモ」専用端末として開発されたが、DM100を愛用するユーザーはライターなど「長文」を書く人たちが大半を占める。

そういう人たちは外出先はもちろん、自宅や会社など屋内でもポメラを使用することから画面サイズは大きければ大きいほど入力しやすくなる。この点だけでも「ポメラ DM200」は十分に買う価値はあるだろう。

また、通信において無線LANが使えるように改善された点も大きい。

従来機種DM100でもQRコード変換を利用し、アプリ軽油でスマホから連続読み取りする方法もあるが、やはりWi-Fi軽油でアップロードできた方が便利に違いない。

なお、従来機種DM100で無線LAN機能付きSDカード「FlashAir」軽油でEvernoteにワイヤレス送信する方法もあったが、Evernoteとの有料契約が必要なためにあまり普及しなかった。

Evernote以外に無料でアップロードできる機能があればDM100は今でも快適に使えるテキスト入力マシンになり得ただけに、非常に惜しい機能だった。

やっぱり買わない方がいい? 「ポメラ DM200」のデメリット

不満点 その1

画面サイズが7型に大型化したことと無線LANでテキストをワイヤレス送信できるようになった点は非常に大きな進化に違いない。

しかし、不満な点がないわけではない。

画面サイズは7型に大型化したが、7型というのは決して大きな画面ではない。

現在のタブレット市場では「8型」が中心であって、7型はむしろ小さな方に分類される。

本体の重さと携帯性のバランスを考慮したのだろうが、せめて8型サイズの液晶を搭載してほしかった。

本体価格が約5万円することを考慮すれば、より大型化したポメラが登場しても買い換えるのは難しい。

不満点 その2

賛否が分かれるのが乾電池からバッテリーへの変更だろう。

たしかにモバイルバッテリーが普及しているから内蔵バッテリーに変更するのは必然の流れだと言える。

しかし、従来機種DM100のユーザーたちは本当に「乾電池」が不便だったのかは疑問が残る。

パナソニックの「エネループ」を代表に繰り返し使える乾電池も数多く登場している。

容量の多い繰り返し使える乾電池も登場していることから、無理にバッテリーに変更をする必要があったかどうかはやはり疑問だ。

不満点 その3

さらに不可可解なのは液晶画面に「光沢」にしている点だ。

キングジムの説明によれば別売の「専用保護フィルム DMP7」を購入することで「非光沢」にできるとのことだが、テキスト入力においては「光沢」では反射が大きくて打ちづらいのは明白だ。

ユーザーの大半が「非光沢」を選択するはずなのに、なぜ「光沢」にしたのか?

「非光沢」を好むユーザーからすれば、「専用保護フィルム DMP7」は余計な出費につながる不要物以外の何ものでもない。

不満点のまとめ

不満点をよく検証していくと、キングジム側がユーザーの希望をよく聞き入れていない現実が浮かび上がってくる。

「光沢液晶にした方がかっこいいから」、「今は内蔵バッテリーが主流だから」など単純に時流に合わせた理由で仕様を変更している点が目立つ。

約5万円という高価な端末であるにも関わらず、7型という中途半端なサイズやテキスト入力の際には見にくい光沢液晶にしているところを見ると、やはりハードメーカーとしては幼稚なレベルから脱しきれていない。

アップルやソニーをはじめ一流ハードメーカーがどのような議論を重ねて一つの製品を作り上げているのか?

キングジムには「うちは文具メーカーですから」などといった逃げ文句を発することなく、真摯に学んでほしいところだ。

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