「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」とセキュリティに強いミニPCを徹底比較！

2023年2月7日に発売されたレノボ「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」とセキュリティに強いミニPCを徹底比較！価格やスペック、ベンチマークの違いに加えて、メリット・デメリット、評価を紹介します。

※2024年2月6日、「Lenovo Chromebox Micro」が発売されました。

※2023年７月、「Lenovo IdeaCentre Mini Gen 8」(第13世代Intel Core i3/i5)が発売されました。

※2022年3月、「ThinkCentre M70s Small Gen 3」(第12世代Intel Core i5/i7/i9)も発売中です。

このページ内の目次

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の特徴

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の特徴をまとめてみました。

第12世代プロセッサ・最大32GBメモリ・Chrome OS

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」は第12世代 インテル Celeron 7305 / Core i3-1215U / Core i5-1235U プロセッサを搭載。用途に合わせて3種類の中から選択できます。また、4GB / 8GB / 16GB DDR4メモリを搭載。2つのスロットを搭載し、最大32GBまで拡張できます。

そのほか、OSにChrome OSを搭載。AndroidやLinuxのアプリが利用可能なほか、Chrome Enterprise Upgradeもバンドル可能で、クラウドから Chromebook端末を簡単に管理することができます。

M.2 SSDストレージ・フル機能Type-C・4台同時出力

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はM.2 SSD 128GB/256GB (PCIe NVMe) もしくはeMMC 64GBストレージを搭載。2つのUSB3.2 Gen2ポート、4つのUSB3.2 Gen1ポートも搭載し、外付けHDDも接続できます。また、USB3.2 Gen2 Type-Cポートを搭載し、高速データ転送やDP映像出力などに対応。外部電源供給にも対応しています。

そのほか、DisplayPortとHDMIポートを搭載。オプショナルポートに追加したポートとType-Cポートを組み合わせて最大4台のモニターに接続できます。

セキュリティチップ・ThinkShield・MIL頑丈設計

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はGoogle Titan C セキュリティチップを標準で搭載。PCの起動時にファームウェアの改ざんがないかどうかチェックできます。また、レノボの包括的なセキュリティ機能「ThinkShield」に対応。「モバイルデバイス管理」、「オンラインID保護」、「自己修復BIOS」、「Lenovo Wi-Fiセキュリティ」などのサービスが利用できます。

そのほか、12項目のMIL-STDテストをクリアする高い耐久性を実現。Wi-Fi 6通信、有線LAN通信、VESAマウントに対応するほか、ThinkCentre Tinyシリーズの各種アクセサリも利用できます。

公式ページ: ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3 | レノボ・ジャパン

価格を比較

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」と「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」の価格を比較してみました。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」は、レノボ公式サイトで税込74,800円～(※Webでの販売は近日予定)、楽天市場で89,910円～ (税込)で販売されます。

「ASUS Chromebox 4」

「ASUS Chromebox 4」は、Amazonで45,273円 (税込・Celeron 5205U)、楽天市場で44,520円～ (税込・送料無料・中古品は39,800円)、ヤフーショッピングで68,555円～(税込・送料無料)、ASUS公式ストアで44,820円～（税込）、米国Amazon.comで$254.58 (Celeron 5205U)で販売されています。

「Acer Chromebox CXI4」

「Acer Chromebox CXI4」は、楽天市場で42,165円 (税込・Celeron 5205U＆8GBメモリ・Core i3-10110Uモデルは
73,946円～)、ヤフーショッピングで29,800 円（税込・Celeron 5205U・4GBメモリ）、米国 Amazon.comで$699.99 (core i7-10610U)で販売されています。

「Mac mini M2」

「Mac mini M2」は、Amazonで84,800円、楽天市場で124,641円 (税込・MMFK3J/A)、ヤフーショッピングで83,800 円 (MMFJ3J/A)Apple公式サイトで84,800円（税込・256GB SSDモデル。512GB SSDモデルは112,800円、M2 Prpモデルは184,800円）、米国 Amazon.comで$598.93で販売されています。

スペックを比較

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」と「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」のスペックを比較してみました。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」のスペック

プロセッサ 第12世代インテル Celeron 7305/Core i3-1215U/Core i5-1235U
GPU インテル UHD グラフィックス / インテル Iris Xe グラフィックス
RAM（メモリ） 4GB / 8GB / 16GB DDR4
拡張メモリ 最大32GB (PC4-25600 DDR4 SDRAM SODIMM) /スロット数最大 2
ストレージ M.2 SSD 128GB/256GB (PCIe NVMe) or eMMC 64GB
最大搭載HDD数 M.2 SSD x 1
電源 ACアダプター
カメラ なし
ワイヤレス通信 Wi-Fi 6e a/b/g/n/ac/ax
※インテルAX211
有線LAN 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T (Wake on LAN対応) オンボード
インターフェース 前面USB3.2 Gen2 x 2、USB3.2 Gen2 Type-C x 1(USB3.2/フル機能) 、USB3.2 Gen1 x 4、DisplayPort x 1、HDMI x 1、イーサネット(RJ-45) x 1、セキュリティスロット x 1、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボジャック x 1(前面)
映像出力 USB Type-C / DisplayPort: 5120×2160ドット (1677万色) / HDMI: 4096×2160ドット (1677万色)
※最大4台のディスプレイを接続可能
オーディオ インテルハイデフィニションオーディオ (オンボード)
耐久性 12項目のMIL-STDテストをクリア / 落下テストや気温・気圧の変化など
セキュリティ機能 Google Titan Cセキュリティチップを内蔵、ThinkShield、セキュリティキーホール
VESAマウント 対応
OS Chrome OS/Chrome OS (Chrome Enterprise Upgrade)
サイズ 約 36.5×182.9x179mm
重量約 1.07kg (最大構成)
カラー ブラック

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「ASUS Chromebox 4」のスペック

プロセッサ (CPU)
CHROMEBOX4-GC018UN : インテル® Celeron 5205U プロセッサー
CHROMEBOX4-G3019UN : 第10世代インテル® Core™ i3-10110U プロセッサー
CHROMEBOX4-G5020UN : 第10世代インテル® Core™ i5-10210U プロセッサー
CHROMEBOX4-G7021UN : 第10世代インテル® Core™ i7-10510U プロセッサー
GPU インテル® UHD グラフィックス
RAM（メモリ）
CHROMEBOX4-GC018UN : DDR4-2400 4GB
CHROMEBOX4-G3019UN : DDR4-2666 8GB
CHROMEBOX4-G5020UN : DDR4-2666 8GB
CHROMEBOX4-G7021UN : DDR4-2666 16GB
ストレージ
CHROMEBOX4-GC018UN : 64GB (eMMC)
CHROMEBOX4-G3019UN : 128GB (M.2 SATA SSD)
CHROMEBOX4-G5020UN : 128GB (M.2 SATA SSD)
CHROMEBOX4-G7021UN : 256GB (M.2 PCIE GEN3x4 SSD)
電源　ACアダプター、もしくは背面のUSB 3.2 Gen1 type-CでPD充電
カメラ なし
ワイヤレス通信　Wi-Fi 6 (802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1
有線LAN 対応・Gigabit LAN, Realtek® RTL8111H-CG
インターフェース　HDMI 2.0×2、USB 3.2 Gen1 type-C (DisplayPort 1.4) x 1 (背面×1)、MicroSDカードリーダー
USBポート
CHROMEBOX4-GC018UN : USB 3.2 Gen 1 Type-C ×1 (背面×1)
USB 3.2 Gen 1×3 (正面×2、背面×1) 、USB 2.0 ×2 (背面×2)
CHROMEBOX4-G3019UN : USB 3.2 Gen 1 Type-C ×1 (背面×1)
USB 3.2 Gen 2×5 (正面×2、背面×3)
CHROMEBOX4-G5020UN : USB 3.2 Gen 1 Type-C ×1 (背面×1)
USB 3.2 Gen 2×5 (正面×2、背面×3) ※8
CHROMEBOX4-G7021UN : USB 3.2 Gen 1 Type-C ×1 (背面×1)
USB 3.2 Gen 2×5 (正面×2、背面×3)
オーディオ　マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
VESAマウント　対応
4K出力　対応
Google Playストア　対応
OS Chrome OS
サイズ　幅148.5mm×奥行き148.5mm×高さ40mm
重量　約1kg
カラー　ブラック

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「Acer Chromebox CXI4」のスペック

型番 CXI4-F58U
プロセッサ インテル Core i5-10210U
GPU インテル UHD グラフィックス
RAM（メモリ）標準8GB（SO-DIMM 4GB x2）/最大8GB
※DDR4-2666MHz SDRAM / SO-DIMM、デュアルチャネル対応
※スロット数：2（空き×0）
ストレージ 256GB SSD M.2 (Type 2280), PCIe, NVMe
電源 90W ACアダプター（100V-240V、50/60Hz）
カメラ なし
ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 準拠
有線LAN 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T 準拠 Wake-on-LAN対応
前面インターフェース USB 3.2 ポート x2 (Type-A, Gen 2, 最大10Gbps, 電源オン/スリープ時USB充電機能付き)、ヘッドセット/スピーカー・ジャック x1、Micro SDカードリーダー
背面インターフェース イーサネット(RJ-45)ポート x1、USB 3.2 ポート x3 (Type-A, Gen 2, 最大10Gbps, 電源オン/スリープ時USB充電機能付き)、USB 3.2 ポート x1 (Type-C, Gen 1, 最大5Gbps, PD対応/映像出力対応)、HDMI™ 出力ポート (HDCP対応) x2、DCジャック x1
オーディオ ハイ・デフィニション・オーディオ準拠
キーボード 日本語Chromeキーボード（USB）
マウス 光学マウス（USB）
セキュリティチップ TPM (TCG V1.2 準拠) / ケンジントン・ロック用取り付け穴 x1
OS Chrome OS
サイズ 約 40 (H) x 148.5 (W) x 150 (D)mm
※【スタンド装着時】約 60 (H) x 148.5 (W) x 156 (D)mm
重量約0.62kg ※【スタンド装着時】約0.65kg
カラー スチールグレイ

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「Mac mini M2」のスペック

プロセッサ　Apple M2チップ / Apple M2 Proチップ
※M2:4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU
※M2 Pro:6つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した10コアCPU
GPU M2: 10コアGPU/ 16コア Neural Engine
※M2 Pro: 16コアGPU/ 16コア Neural Engine
RAM (メモリ) M2: 8GB / M2 Pro:16GB
※M2:オプションで16GBまたは24GBに変更可能
※M2 Pro:プションで32GBに変更可能
ストレージ　M2: 256GB SSD/512GB SSD , M2 Pro: 512GB
※M2:オプションで512GB、1TB、2TB、4TB、8TBに変更可能
※M2 Pro:オプションで1TB、2TBに変更可能
電源　ACアダプター・電源電圧：100〜240V AC
カメラ　なし
ワイヤレス通信　Wi-Fi 6e (802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3
有線LAN 対応・10/100/1000BASE-TギガビットEthernet（RJ-45コネクタ）
インターフェース　Thunderbolt 4/USB 4×2、USB 3.1 Gen2 ×2、HDMI 2.0、ギガビットEthernetポート、3.5mmヘッドフォンジャック
スピーカー 内蔵スピーカー
オーディオ ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャック、マルチチャンネルオーディオ出力に対応するHDMIポート
ビデオ再生 HEVC、H.264、ProResなどのフォーマットに対応、HDR（ドルビービジョン、HDR10、HLG）
オーディオ再生 AAC、MP3、Apple Lossless、FLAC、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、ドルビーアトモスなどのフォーマットに対応
OS macOS Ventura
※Rosetta 2採用で既存のIntelベース向けアプリとiPhone/iPad用アプリも動作可能
サイズ　197×197×3.58 mm (幅×奥行き×高さ)
重量　1.18kg
カラー　シルバー

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ベンチマークを比較

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」と「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」のベンチマークスコアを比較してみました。

※PassMark、Geekbench、3DMarkとは、主にCPUとビデオカード（以下、グラボ）の性能を数値化したベンチマークスコアの参考値を表したものです。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」

＜CPU＞ Celeron 7305

Passmarkによるベンチマークスコアは「2189」(CPU)。

＜GPU＞インテル UHD グラフィックス

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「1000」前後。

＜CPU＞ Core i3-1215U

Passmarkによるベンチマークスコアは「11374」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「1669」、マルチコアで「5581」。

＜GPU＞ Intel UHD Graphics

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「2400」。

＜CPU＞ Core i5-1235U

Passmarkによるベンチマークスコアは「13553」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで約「1500」、マルチコアで約「6500」。

＜GPU＞ Intel Iris Xe Graphics

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「2938」。

「ASUS Chromebox 4」

＜CPU＞　 Celeron 5205U

Passmarkによるベンチマークスコアは「1439」(CPU)。

＜CPU＞ Core i3-10110U

Passmarkによるベンチマークスコアは「4056」(CPU)。

＜CPU＞ Core i5-10210U

Passmarkによるベンチマークスコアは「6495」(CPU)。

＜CPU＞ Core i7-10510U

Passmarkによるベンチマークスコアは「6973」(CPU)。

＜GPU＞インテル UHD グラフィックス　（共通）

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「1428」。

「Acer Chromebox CXI4」

＜CPU＞ Core i5-10210U

Passmarkによるベンチマークスコアは「6322」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「948」、マルチコアで「2911」。

＜GPU＞インテル UHD グラフィックス

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「1204」。

「Mac mini M2」

＜CPU＞ Apple M2チップ

Passmarkによるベンチマークスコアは「14933」(CPU)。

Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「1892」、マルチコアで「8739」。

＜GPU＞ 10コアGPU

3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「4739」。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」のメリット・デメリット

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

・4GB/8GB/16GB DDR4メモリ搭載で最大32GBまで拡張できる

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」は4GB / 8GB / 16GB DDR4メモリを搭載。2つのスロットを搭載し、最大32GBまで拡張できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」は4/8/16GBメモリを搭載しています。「Acer Chromebox CXI4」は8GB DDR4メモリを搭載しています。「Mac mini M2」は8GBメモリ搭載でスムーズに動作します。

・M.2 SSD 128GB/256GB、eMMC 64GBストレージを搭載

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はM.2 SSD 128GB/256GB (PCIe NVMe) もしくはeMMC 64GBストレージを搭載。

一方、「ASUS Chromebox 4」は64GB eMMC or M.2 SSD 128/256GBストレージを搭載しています。「Acer Chromebox CXI4」はM.2 SSD 256GBストレージを搭載しています。「Mac mini M2」は256GB SSDと512GB SSDストレージの2種類を用意しています。

・Wi-Fi 6通信・有線LANに対応

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」は従来よりも約4〜10倍の速度で次世代通信規格「Wi-Fi 6」に対応しています。また、安定した通信が利用できる有線LAN通信も利用できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」はWi-Fi 6、Bluetooth 5.1、有線LAN通信に対応しています。「Acer Chromebox CXI4」はWi-Fi 6、Bluetooth 5.1、有線LANに対応しています。「Mac mini M2」はWi-Fi 6e通信、Bluetooth 5.3、ギガビット有線LAN通信に対応しています。

・フル機能Type-Cポートを搭載・USB3.2も使える

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はUSB3.2 Gen2 Type-Cポートを搭載し、高速データ転送やDP映像出力などに対応。外部電源供給にも対応しています。また、2つのUSB3.2 Gen2ポート、4つのUSB3.2 Gen1ポートも搭載し、外付けHDDも接続できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」はType-C 3.2ポート搭載でPD充電や外部ディスプレイへの出力（DisplayPort出力）に利用することができます。「Acer Chromebox CXI4」はType-Cポートを一つ搭載しています。「Mac mini M2」は2つのThunderbolt 4ポートを搭載しています。

・最大4台のディスプレイに接続できる

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はDisplayPortとHDMIポートを搭載。オプショナルポートに追加したポートとType-Cポートを組み合わせて最大4台のモニターに同時出力できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」はHDMIポートとDisplayPortで映像出力できます。「Acer Chromebox CXI4」はType-CポートとHDMIポートで映像出力できます。「Mac mini M2」は4Kで2台同時出力できます。

・小型軽量デザイン・重さ約 1.07kg (最大構成)

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はサイズ約 36.5×182.9x179mmで重さ約1.07kg (最大構成)の小型軽量デザインになっています。

一方、「ASUS Chromebox 4」は幅148.5mm×奥行き148.5mm×高さ40mmのコンパクトサイズで、重さは約1kgになっています。「Acer Chromebox CXI4」はサイズ約 40 (H) x 148.5 (W) x 150 (D)mmで重さ約0.62kgになっています。「Mac mini M2」はサイズ　197×197×3.58 mmで、重さ1.18kgの薄型軽量デザインを採用しています。

・Google Titan Cセキュリティチップを搭載

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はGoogle Titan Cセキュリティチップを標準で搭載。PCの起動時にファームウェアの改ざんがないかどうかチェックできます。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」はGoogle Titan Cセキュリティチップを搭載していません。

・ThinkShieldのセキュリティ機能が使える

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はレノボの包括的なセキュリティ機能「ThinkShield」に対応。「モバイルデバイス管理」、「オンラインID保護」、「自己修復BIOS」、「Lenovo Wi-Fiセキュリティ」などのサービスが利用できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」はThinkShieldのセキュリティ機能に対応していません。「Mac mini M2」はOSにmacOS Venturaを搭載し、マルウェアやウイルスに対するセキュリティ保護機能やAppleのSystem on Chip（SoC）に組み込まれた専用のセキュリティサブシステム「Secure Enclave」もインストールせずに利用できます。

・VESAマウント対応

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はVESAマウント対応でモニターの背面に設置できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」はVESAマウントに対応しています。

・Chrome OS搭載でAndroidアプリやLinuxアプリが使える

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」は最新OS・セキュリティのアップデートが受けられるほか、AndroidやLinuxのアプリが利用できます。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」はChrome OSを搭載しています。「Mac mini M2」はmacOS Venturaを搭載しています。

・Chrome Enterprise Upgradeもバンドル可能でクラウド管理できる

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」はChrome Enterprise Upgradeもバンドル可能で、クラウドから Chromebook端末を簡単に管理することができます。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」はChrome Enterprise Upgradeが利用できません。

デメリット

・Bluetoothはオプションで追加

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の仕様を見ると、Bluetoothの表記が見当たりません。どうやらオプションで追加する仕様のようです。

一方、「ASUS Chromebox 4」、「Acer Chromebox CXI4」、「Mac mini M2」は標準でBluetoothが使えます。

・Thunderbolt 4/USB 4ポートが使えない

一方、「Mac mini M2」は2つのThunderbolt 4/USB 4ポートが使えます。「ASUS Chromebox 4」と「Acer Chromebox CXI4」はThunderbolt 4/USB 4ポートが使えません。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の評価

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の評価を紹介します。

スペック：★★★★

通信：★★★★

機能：★★★★

デザイン：★★★

使いやすさ：★★★★

価格：★★★

＜総合評価＞

レノボジャパンから発売される初のChromeboxになります。Chromeboxというとかなり懐かしい感じがしますが、実は最近になって再注目されています。

原因としてはウイルスやハッキング、乗っ取りなどの被害が企業内のWindows PCで多発しており、「セキュリティの高いPCが必要になった」ことが上げられます。

そこで今注目されているのがChromeboxというわけです。ご存知の通り、ChromeはGoogleのよる強力なセキュリティ機能が搭載されており、Windows PCよりもはるかに安全に使えるというメリットがあります。

しかも、今回発売された「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」にはGoogle Titan Cというセキュリティチップが内蔵されており、ハードウェアからも安全性を確保できるというメリットがあります。

具体的に言うと、起業などでよくある通り、「メールからウイルスに感染」→「BIOSなどのファームウェアを改ざん」などがあったとき、ソフトではなく、物理的なハードウェア上から悪質な書き換えをブロックできるということです。

よく知らないうちにウイルスに感染していたという事例がありますが、「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」ではそういうことがまず起こらないというわけですね。

なお、「Mac mini M2」はOSを使った強力なセキュリティ機能を持っていますが、やはりハードウェアから物理的に侵入を阻止できた方が安全です。そういう意味で「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」のセキュリティ機能はかなり強力です。

「ThinkCentre M60q Chromebox Gen 3」の発売時の価格は税込74,800円から。「ASUS Chromebox 4」や「Acer Chromebox CXI4」もやや高い価格ですが、その分セキュリティ機能は強力です。より安全に使えるセキュリティ機能が高いミニPCを探している人におすすめです。