2019年3月にBoyueから発売された7.8型のEinkタブレット「Likebook Muses」のスペック、性能、価格を紹介！ 「BOOX Nova Pro」との比較・違いも合わせて掲載しています。

※2021年4月、7.8型「Likebook P78」が発売されました。

※2021年2月、6型「Likebook P6」が発売されました。

※2021年2月、10.1型「Likebook P10」が発売されました。

「Likebook Muses」(T78D)の特徴 まとめ

「Likebook Muses」はAndroid6.0を搭載した7.8型のEinkタブレット。コンパクトボディにRK3368 オクタコアCPUと2GB RAMを搭載。解像度1872×1404ピクセルのCarta Eink液晶、3100mAhバッテリー、32GBストレージ、2つのスピーカーを備えるほか、

筆圧4096段階の手書き入力（※ワコムの電磁誘導方式のペンを採用）、PDFファイルへの書き込み（エクスポートも可）、20種類以上のテンプレート（メモ用）、パームリジェクション（手に反応せずペン先だけに反応する）機能、PDF閲覧時のグレースケール調整・レイアウト変更・画面の向き変更などの機能、Google Playストア、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth4.1オーディオブック再生、音楽再生にも対応している。

なお、EvernoteでBluetoothキーボードを使って文章作成やオーディオブック再生、Moon ReaderまたはKindleアプリで電子書籍、Google Chromeを使ったブラウジングも可能になっている。

筆圧4096段階に対応する「Likebook Muses」

Likebookシリーズは中国メーカーのBoyueから販売されているEinkタブレットだ。日本のAmazonで販売されているものでは、「Likebook Muses」の他に7.8型の「Likebook Mars」、10.3型の「Likebook Mimas」があり、ちょうど7.8型の「BOOX Nova / Pro」、10.3型の「BOOX Note」「Boox Note Plus / Pro」と競合する製品となっている。

中でも注目なのが「BOOX Nova Pro」と同じように筆圧4096段階で手書き入力できる「Likebook Muses」。

Google Playストアに対応するほか、パームリジェクション（手に反応せずペン先だけに反応する）機能や手書きを加えたPDFファイルのエクスポートにも対応する。もちろん、グレースケール調整やレイアウト変更も可能だ。価格は「BOOX Nova Pro」よりも安いので、これからEinkeタブレットを使いたいという人にも最適だ。

「Likebook Muses」(T78D)の スペック

• ディスプレイ 7.8インチ、解像度1872×1404ピクセルのCarta Eink液晶
• プロセッサ RK3368 クアッドコア
• RAM（メモリ） 2GB
• ストレージ容量 32GB（最大128GBまで）
• 外部ストレージ　非搭載　利用できません
• バッテリー 3100mAh
• 駆動時間  1週間から2週間ほど
• 充電時間  4〜5 時間
• 通信 Wi-Fi(2.4gHz/abgnac) 、bluetooth 4.1
• インターフェース USB Type-C
• スピーカー　2つのスピーカー
• スタイラスペン  ワコム 電磁誘導方式 ペン / 筆圧4096段階
• OS Android 6.0
• Google Playストア  対応
• サイズ  198 × 144 × 9.3mm
• 重量  245g
• カラー  ブラック
• 対応フォーマット  EPUB/ TXT/ DOC/ MOBI/ PDF/ FB2/ JPG/ PNG/ GIF/ PPT/ HTMLなど
• 発売日  2019年3月

「Likebook Muses」（T78D）の性能

「Likebook Muses」（T78D）の性能を、「BOOX Nova Pro」との違いをふまえてまとめてみました。

ディスプレイの性能

「Likebook Muses」（T78D）は7.8インチ、解像度1872×1404ピクセル（300ppi・16段階グレースケール）のCarta Eink液晶を搭載。高精細な紙と同じように活字を読むことができる。また、2つの明るさに対応したフロントライト（ホワイトライトとウォームライト）を搭載。24段階に調整することが可能で、昼夜関係なく適切な明るさで快適に読書できる。

一方、「BOOX Nova Pro」のディスプレイは7.8インチ、解像度1872×1404ピクセルのCarta Eink液晶（300 PPI）で、フロントライトも搭載されていた。

プロセッサ・メモリ・グラフィックの性能

「Likebook Muses」（T78D）はRockchip RK3368 クアッドコア CPU、メモリは2GBを搭載。グラフィックは OpenGL ES 3.1/OpenCL 1をサポート。高速なレスポンスとスムーズなページめくり、安定した動作を実現する。AnTuTuアプリによるベンチマークスコアはCPUで「13818」、3Dで「8387」、UXで「21294」となっている。

一方、「BOOX Nova Pro」のプロセッサは1.6GHzクアッドコアで、2GB メモリを搭載していた。

ストレージの性能

「Likebook Muses」（T78D）のストレージ容量は32GBで、2000冊以上の書籍データを保存することが可能になっている。また、microSDカードスロットは非搭載で外部ストレージを利用することはできない。

一方、「BOOX Nova Pro」のストレージ容量は32GBだった。外部ストレージを利用することはできない。

バッテリーの性能

「Likebook Muses」（T78D）は3100mAhのバッテリーを搭載。駆動時間は一度の充電で1週間から2週間ほど。充電時間は4〜5 時間ほどになっている。

一方、「BOOX Nova Pro」のバッテリー容量は2800mAhだった。

インターフェースの性能

「Likebook Muses」（T78D）のインターフェースはUSB Type-C。背面には2つのスピーカーを備えており、音楽再生やオーディオブックの再生が可能になっている。

スタイラスペンの性能

「Likebook Muses」（T78D）はワコムの電磁誘導方式のペンを採用し、筆圧4096段階の手書き入力に対応。2タイプのペン先（万年筆タイプと細字ペンタイプ）が選択可能で、ペンの太さも5段階（1,3,6,12,20）で変更できる。

また、3つの消しゴムモードや、メモ用として使える20種類以上のテンプレートも利用可能。パームリジェクション（手に反応せずペン先だけに反応する）機能やPDFファイルへの書き込み・書き出し、PDF閲覧時のグレースケール調整・レイアウト変更・画面の向き変更などの機能も利用できる。

OS・Google Playストア

「Likebook Muses」（T78D）のOSはAndroid6.0を搭載。Google Playストアからアプリをダウンロードして使用することもできる。使用するにはApps Management -> Settingsにて「Enable the Google framework」を有効にし、その後本体を再起動するだけでいい。なお、マルチ言語対応で日本語も使用できる。

ボディ・筐体の性能

「Likebook Muses」（T78D）のサイズは198 × 144 × 9.3mmで、重量は245g。カラーはブラックを用意する。

一方、「BOOX Nova Pro」のサイズは196.3×137×7.7mmで、重量は240gだった。

「Likebook Muses」 と 「BOOX Nova Pro」の違い

「Likebook Muses」 は、同じ7.8インチのE-inkタブレット 「BOOX Nova Pro」とどのように違っているのだろうか？　スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしていきたい。

動作スピードは互角

「Likebook Muses」のプロセッサはRockchip RK3368 クアッドコア CPUで、メモリは2GB。一方、「BOOX Nova Pro」のプロセッサは1.6GHzクアッドコアで、2GB メモリを搭載。

「BOOX Nova Pro」のプロセッサは公開されていないが、「Likebook Muses」のRockchip RK3368 クアッドコア CPUと同等の性能をもつものを採用していると予想される。動作スピードはほぼ同じ程度で、大きな差はないだろう。

バッテリー容量が多め

「Likebook Muses」のバッテリー容量は3100mAhで、「BOOX Nova Pro」のバッテリー容量は2800mAh。300mAhの差があることから、「Likebook Muses」の方がやや長く駆動できると予想される。ただし、両機種においてバッテリー駆動時間に大きな差はないと思われる。

ボディがやや厚い

「Likebook Muses」のサイズは198 × 144 × 9.3mmで、重量は245g。一方、「BOOX Nova Pro」のサイズは196.3×137×7.7mmで、重量は240g。両方を比べてみると、「Likebook Muses」の方が1.6mm厚いことが分かる。重さにおいてはほとんど違いがない。

おしゃれなホワイトカラーを採用

「Likebook Muses」はホワイトカラーを採用しており、「BOOX Nova Pro」はグレー色を採用している。

「BOOX Nova Pro」より安い

価格に変動はあるが、「Likebook Muses」の方が「BOOX Nova Pro」よりも5千円から1万円程度安くなることが多いようである。

ディスプレイサイズ、解像度、フロントライト、メモリ、ストレージ容量、インターフェース、OSは同じ

「Likebook Muses」と「BOOX Nova Pro」には共通するスペックも多く、ディスプレイサイズ（7.8インチ）、解像度（1872×1404ピクセル）、フロントライト（2種類のライト）、メモリ（2GB）、ストレージ容量（32GB）、インターフェース（USB Type-C）、OS（Android6.0）は同じである。また、microSDカードスロットが搭載されていない点も同じである。

「Likebook Muses」のメリット・デメリット

「Likebook Muses」は本当に買うべきEinkタブレットなのだろうか？　メリットやデメリット、7.8型のEinkタブレット「BOOX Nova Pro」、「Likebook Mars」との比較を参考にしながら、その是非を明らかにしてみよう。

メリット

・筆圧4096段階で手書き入力できる
※PDFに書き込みが可能で、エクスポートにも対応。手書き機能も充実している。
※7.8型の「Likebook Mars」は手書き入力に対応していない

・Google Play対応
※Google Playストア以外の「APKPure 」（https://apkpure.com/jp/）などからでもアプリを追加できる
※Eink搭載のAmazon KindleシリーズはGoogle Playストアが利用不可で、Androidの新聞系アプリも追加できない

・EvernoteやDropbox経由でクラウド保存できる
※手書きを加えたPDFファイルをクラウド上に保存することで、PCやスマホ、タブレットと同期できるようになる。

・手書きできるEinkタブレットで最安
※「BOOX Nova Pro」は「Likebook Muses」よりも価格が5千円〜1万円程度高くなることが多い

・ホワイトカラーでおしゃれ
※BOOX シリーズはすべてグレー色になる。

デメリット

・通常のAndroidタブレットに比べて動作が遅い
※基本的には電子書籍リーダーであり、その上にAndroid OSを搭載している

・使えないアプリもある
※すべてのAndroidアプリに対応しているわけではない

・アップデートなどの情報が入手しづらい
※Boyueのサイトは中国語になる

・日本語による手書き認識機能に対応していない
※日本語は使用できるが、日本語を手書き認識する機能はないようである。「BOOX Nova Pro」は2019年5月のソフトウェアアップデート( ver2.1.1 ) で対応している。

総合 評価

「Likebook Muses」は、「BOOX Nova Pro」と非常に似たスペックをもつEinkタブレットである。どちらも7.8インチで、筆圧4096段階の手書き入力（※ワコムの電磁誘導方式のペンを採用）に対応しており、メモリやストレージ容量、インターフェースも同じである。

両機種の決定的な違いといえば、ボディの「カラー」と「価格」ぐらいなのではないだろうか。中身がほとんど同じで価格が安いのならば、「Likebook Muses」の方がお買い得であることは間違いない。「BOOX Nova Pro」のように有名ではないが、「Likebook Muses」は手書き機能も非常に充実しており、「アイディアをまとめる」上で非常に役立ってくれるはずである。

「Likebook Muses」の価格は？

「Likebook Muses」は、

Amazonで28,800円、

ヤフーショッピングで34,408 円、

AliExpressでUS $349.99、

で販売されています。

Amazonで「Likebook Muses」をチェックする

ヤフーショッピングで「Likebook Muses」をチェックする

楽天市場で「Likebook」をチェックする

AliExpressで「Likebook Muses」をチェックする

Banggoodで「Likebook Muses」をチェックする

米国Amazon.comで「Likebook」をチェックする

 

 

 

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