中華FCゲーム機を詳細にレビュー

Amazonで4千円台で販売されている中華FCゲーム機をレビュー。821種類のファミコンゲームがプレイできるとのことだが、果たして本当に遊べるのだろうか？　実際に購入して確かめてみた。

※追記：画面がすぐに映らないというトラブルの原因が判明。対処方を追記しました。

※追記：「LUCKY HDMI 821種」でプレイした動画（GV-HDREC 録画）と収録されている全ゲームタイトル一覧の動画を追加しました。

※追記：収録ゲーム数について説明を加えました。Amazonレビューの検証コーナーでも収録ゲーム数についてコメントしています。

このページ内の目次

中華FCゲーム機の本体・動作・機能について

ツインビー＆ファミスタも遊べる

「中華FCゲーム機」は海外版のファミコンゲームが遊べるゲーム機。821種類のレトロゲームが内蔵されており、HDMIでの外部出力にも対応する（※AV出力には非対応）。

主な内蔵ゲーム（海外版）はアクション系がスーパーマリオ系（多数収録）、ドクターマリオ、ソニック、AngryBird、アイスクライマー、ロードランナー、トイ・ストーリー、魂斗羅（コントラ）など。シューティング系がグラディウス、パロディウス、ツインビー、ファンタシーゾーン、スターフォース、1942、スカイキッド、ゼビウス、スーパーゼビウスなど。スポーツ系がファミスタ（メジャーリーグ版）、ゴルフ、10ヤードファイト、テニス、バレーボールなど。その他、カーレース系、パズル系なども多数収録する。

＜「中華FCゲーム機」 RBI BASEBALL 3　ファミスタメジャー版の第3弾＞

「中華FCゲーム機」のメニュー画面

「LUCKY HDMI 821種」にはゲームが探しやすいように「メニュー画面」が用意されている。アクション、シューティング、スポーツゲーム、格闘ゲーム、レースゲーム、パズルゲームの6カテゴリーに分かれており、操作はAボタンが決定、Bボタンが戻るになっている。ゲームをプレイする前はBボタンを押して前に戻ることができるが、ゲームを始めてしまうとリセットを押さない限りメニュー画面には戻れない仕様になっている。

6つのカテゴリーのうち一つを選択すると、収録ゲームが番号順で表示。1から始まる番号順になっており、1が表示されている画面からコントローラーの上ボタンを押すことで最後のゲームもすぐに選択できる。

セーブ機能はあるのか？

「LUCKY HDMI 821種」にはセーブ機能は搭載されていない。この点が「ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータ」や「ニンテンドークラシックミニスーパーファミコン」とは大きく異なる。ただし、ロールプレイングゲームやシュミレーションゲームなどセーブ機能を必要とするゲームが収録されていないため、あまり不便に感じない。また、バトルシティなど、あらかじめプレイするステージを設定できるものもあり、セーブ機能がないことで不便を感じることはなかった。

遅延や音のトラブルはあるか？

ゲームはファミコンと全く同じもので、遅延などは全くなかった。どのゲームも非常に軽く、プレイしやすい。また、「音が遅れて鳴る」といったトラブルも一切なし。画面さえ表示されてしまえば、後は快適にプレイできた。

電源入れてすぐに画面が出るか？

通常のファミコン互換機や「ニンテンドークラシックミニ」は電源を入れてすぐに画面が表示されるが、この「LUCKY HDMI 821種」はすぐに画面が表示されることはなかった。電源やHDMIケーブルを確かめたり、ディスプレイ（※10.1型モバイルディスプレイを使用）の設定を確かめたりしてもダメ。

これは不良品ではないかと思ったところ、突然がメニュー画面が表示された。どうやら、このゲーム機は電源を入れてから、少し時間が経ってから画面が表示されるようだ（※その際に音も同時に出る）。ゲームをする前に、あらかじめディスプレイとゲーム機の電源を入れておいて、そのまま放置しておくようにすると、あまり待たされることはなくなった。

＜追記＞　画面が映らない原因は「ACアダプター」だった

画面が映らない原因は「ACアダプター」だった。9Wの電源アダプターを他のものと交換したらすぐに映るようになった。現在は非常に快適に動作している。

HDMIできれいに出力されるのか？

＜「中華FCゲーム機」 ファンタジーゾーン＞

出力に少々時間がかかるようだが、画面自体はきれい出力された。ただ、収録されているゲームが8ビットのファミコン用なので、最新ゲーム機のソフトと比べると見劣りする。あくまで、ファミコンゲームとしてきれいに映ると認識していた方がよい。ぼやけて見にくいということは全くなかった。

アスペクト比の変更はできるか？

「中華FCゲーム機」はアスペクト比の変更ができない。１６：９に固定されているため、横長のディスプレイを使っている場合は、画面が横に引き伸ばされたように映る場合もある。ただし、自分の場合は「Eyoyo 10」(HDMI対応)という10.1型のモバイルディスプレイを使っているため、画面が横に引き伸ばされたようにはならなかった。画面を見る限り、昔ファミコンで遊んでいたテレビとあまり変わらない映りのように感じられた。

コントローラーはどうなってる？

コントローラーはスーパーファミコン風のデザインを採用している。低価格のファミコン互換機よりはましなデザインだが、下斜めの入力がイマイチ。パロディウス（※やや動作が重い）のときに特に不便に感じた。スーパーマリオ系、ボンバーマン、バトルシティ、コントラなどのアクション系ゲームのときは特に不便を感じなかった。操作性は決してよくはないが、取り立てて不便を感じるほどではない。

※追記： 買ったばかりの状態では少し固いようだ。使い込んでくるうちにうまく動作するようになる。現在はパロディウスも快適にプレイできるように改善された。

電源＆リセットボタンはどうなってる？

電源とリセットボタンはスライド式。通常のファミコン互換機のように「押す」ボタンではないため、耐久性は高い方だと思われる。なお、うちにある低価格のファミコン互換機はすでにボタンが故障して押せなくなった。スライド式ならこのような故障は起こらない。

日本語表示に対応しているか？

「中華FCゲーム機」は日本語表示には対応していない。メニューやゲーム名などはすべて英語表記になる。ただし、ほとんどがローマ字と同じため、取り立てて不便を感じることはなかった。また、メニュー画面のゲームは番号順で表示されるため、英語・ローマ字が読めない子供でも問題なく遊べる。

すぐに発送されるのか？

「中華FCゲーム機」の中には中国から発送されることもあるが、今回購入した「LUCKY HDMI 821種」はPrime 対象の製品。Amazon倉庫から出荷されたため、2〜3日程度で届いた。中国から発送された場合は1ヶ月以上かかることもあり、しかも結局届かないというトラブルにあうこともある。注文する前に、販売先の住所やPrime 対象の製品かどうかはしっかりとチェックしていこう。

「中華FCゲーム機」のスペック一覧

出力　HDMIのみ　※AV出力は不可
電源　ACアダプター 9V/2A ※本体側 micro USB
セーブ機能　なし
アスペクト比変更　不可
付属品コントローラー（2個）、HDMIケーブル、説明書（英語）、収録ゲーム一覧（英語）、ACアダプター、
アクションゲーム　FC 431ゲームを収録
シューティングゲーム　FC 94ゲーム収録
スポーツゲーム　FC 43ゲーム収録
レースゲーム　FC 25ゲーム収録
格闘ゲーム　FC 43ゲーム収録

「LUCKY HDMI 821種」収録ゲーム（動画あり）

「LUCKY HDMI 821種」でどんなゲームが遊べるのか？　821種類もあるため、ここでは全部紹介できないが、主なものをカテゴリー別で紹介してみよう。

なお、収録されているゲームの多数をクリックして確かめたところ、重複されているゲームは「高橋名人の宝島」以外見つからなかった。現在も確認中。Youtube上でゲームプレイの動画を引き続き配信していくのでそちらを確認してほしい。

秋葉原ぶらりのYoutube動画

https://www.youtube.com/channel/UC3O1pJfcWnhzJa5ukB02IDQ/videos

＜全収録ゲーム一覧リスト＞

なお、「LUCKY HDMI 821種」に収録されているすべてのゲーム一覧リストはすでにTwitter上に写真アップしているので、そちらを参照してほしい。

「LUCKY HDMI 821種」収録ゲーム一覧パート1

「LUCKY HDMI 821種」収録ゲーム一覧パート2

＜プレイ動画 LUCKY HDMI 821種＞

また、「LUCKY HDMI 821種」を使用して実際にゲームをプレイしている様子は、すでにYouTube上にアップしているので、そちらを参照してほしい。動画は随時更新して追加していく予定だ。

秋葉原ぶらりのYoutube動画

https://www.youtube.com/channel/UC3O1pJfcWnhzJa5ukB02IDQ/videos

主なアクションゲーム

431ゲームを収録

動画でアクションゲーム 431ゲームタイトル一覧リストを見る

スーパーマリオ系、ドクターマリオ、ソニック、ポケットモンスター、スパイダーマン1,2,3、スターウォーズ、トムジェリー、タイムゾーン、ハローキティ、ファイナルミッション、セクションZ、ヨッシー、高橋名人の宝島（※ドラゴンクエストと表記）、マリオランナー、マッピー、ロックマン3,5、バブルボブル、アングリーバード1,2,3、ナディア、ロードランナー1,2、テトリス、テトリスフラッシュ、パックマニア、ズーム、バベル、ディグダグ1,2、ファミリージョッキー、メトロクロス、MS パックマン、オクトパス、パックランド、ペンギンくんウォーズ、ソンソン、スターラスター、バルーンファイト、バトルシティ、バトルシティ2、ボンバーマン、シティ・コネクション、クライシス、ゴモク、アイスクライマー、カラテカ、ルナーボール、マッピー、忍者くん、パックマン、トイストーリー

※ゲーム数が多く、しかも面白いのがけっこう多いです。ロックマンはなぜかパズルカテゴリの中にもあります。

主なシューティングゲーム

94ゲーム収録

動画でシューティングゲーム 94 ゲームタイトル一覧リストを見る

コントラ系（コントラ8）、ロボコップ1,2,34、ドラゴンスピリット、ファイナルミッション、エイリアン3、ガンナック、ミッションインポッシブル、パロディウス、ゼビウス、スーパーゼビウス、トップガン、ツインコブラ、ファンタシーゾーン、1942、スターファイター、スターフォース、スターゲイト、ギャラガ、ギャラガプラス、スペースインベーダー、マリオインスペース、フォーメーションZ、ツインビー、マクロス、フロントライン、スカイキッド、グラディウス

※超絶に面白いです。これだけの名作が遊べるとは夢にも思わなかった・・・。もっと早く買えばよかったと素直に思いました。

主なスポーツゲーム

43ゲーム収録

動画でスポーツゲーム 43 ゲームタイトル一覧リストを見る

熱血くにおくん系、ファミスタ（メジャー版）1,2,3、ワールドカップサッカー、ワールドカップ、ウルティメイトバスケットボール、ファミスタ87、ファミリーテニス、トップゴルフ、アイスホッケー、10ヤードファイト、テニス、ハイパーオリンピック、ハイパースポーツ、ゴルフ、サッカー、ベースボール、バレーボール

※熱血くにおくん系のゲームはほぼすべて入っているようです。アイスホッケーとバレーボールがとっても懐かしかった。ファミスタは日本版の87も入ってます。

主な格闘ゲーム

46ゲーム収録

動画で格闘ゲーム 46 ゲームタイトル一覧リストを見る

ダブルドラゴン系、忍者外伝2,3、キングオブファイターズ99、ストリートファイター、モータルコンバット、バッドマン、Xメン2、ワールドチャンプ、クンフー、スパルタンX

※キングオブファイターズ99、ストリートファイターはやってみましたが、全くつまらなかったです。この時代の格闘ゲームは未発達でとてもプレイできたものじゃないですね。やらない方がいいです。でもスパルタンＸだけは面白いです。

主なレースゲーム

25ゲーム収録

動画でレースゲーム 25 ゲームタイトル一覧リストを見る

ファイヤーバード、プロジェクトドゥーム、ジッピーレース、スーパースプリント、メトロマニア、ロードファイター、F1レース、エキサイトバイク、ルート16 ターボ、UFO レース、エキサイトマリオブロス

※未だに面白いゲームを発見できず。エキサイトバイクはとっても懐かしかった。

主なパズルゲーム

200ゲーム収録

動画でパズルゲーム 200 ゲームタイトル一覧リストを見る

スーパードンキーコング XIAN、必殺の仕事人、ジョジョ伝説、キングズクエスト Ⅴ、ドラゴンストライク、カウボーイキッド、マジックキャンドル、モータルコンバット3、メタルマックス、ロックマンX、ベースボールスターズ2、カプコンバルセルナ、ドキドキ遊園地、ドラゴンバスター2、FIFA 99、マッドマックス、ミッキーマウス3、ミッキーズアドベンチャーズ、ミッキーズサファリ、ピカチュー、ポケモンブルー/ゴールド/グリーン/イエロー、タイトーバスケットボール、トップガン2

※一応、名前はパズルになってますが、テトリスはアクションゲームの方に入ってます。ここはパズルではなくて、「その他」のカテゴリーで、いろいろなゲームが入っているようです。ロックマンXも遊べました。トップガン2にハマってます。

「LUCKY HDMI 821種」のメリット・デメリット

ここでは「中華FCゲーム機」のメリット・デメリットについてまとめてみる。実際に購入して確かめてみると、意外なことを多数発見した。

＜良かったところ＞

名作シューティングゲームが遊べる

「中華FCゲーム機」の一番良かったところは、名作シューティングゲームが揃っているところだった。グラディウス、ツインビー、ゼビウス、スカイキッド、ファンタシーゾーン、1942はもちろん、パロディウスやスーパーゼビウス、ドラゴンスピリット、ガンナックまで入っていて非常に満足。8ビットのファミコン版なので、動きが軽くてプレイしやすい。1942とゼビウスはプレステ2でもプレイしてみたが、動きが重くて面白くなかった。「LUCKY HDMI 821種」に入っている1942とゼビウスの方がアーケードに近い感じで断然面白かった。

ソフトを買い集めなくて済む

「中華FCゲーム機」を購入する前は、中古ファミコンソフトを販売しているお店に通っていたが、購入後は一切行くことはなくなった。中古ファミコンソフトは意外にも高く一本500円〜1000円ほどすることもある。名作ゲームを数十本集めたら、1万円以上かかるかも。探すのにも相当時間がかかることから、「LUCKY HDMI 821種」を購入して手っ取り早く名作ゲームを楽しんだ方が時間の節約にもなると感じた。

クラシックミニにはない懐かしのファミコンソフトと出会えた

「中華FCゲーム機」を購入したことで、懐かしいファミコンソフトと出会うことができた。例えば、スパルタンX、ロードランナー、バトルシティ、ボンバーマンなど。これらは今プレイしても非常に面白く、長く遊べそうだなと感じた。

また、フォーメーションZ、スカイキッド、バレーボール、シティ・コネクション、スターフォースなどファミコン全盛時代に遊んだことのあるゲームが収録されていることが嬉しかった。これらのゲームは「ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータ」には収録されていないため、「LUCKY HDMI 821種」がなかったらプレイすることが一生なかっただろうと思われる。当時のことを思い出しながら懐かしのファミコンソフトが遊べるところが、「LUCKY HDMI 821種」の最大の魅力であるように感じた。

ストレスを解消できた

3Dゲームはたしかに臨場感があって面白いのだが、操作が難しくかえってストレスが溜まることもあった。「中華FCゲーム機」の場合はファミコンゲームなので、基本的に操作はシンプルで簡単。何も考えずにAボタンとBボタンを押していれば、それなりにゲームを楽しめる。また、ファミコン時代のゲームは難易度が低く、簡単にクリアできる。最新3Dゲームのように何度もつまづくことがないのが良かった。

＜悪かったところ＞

電源ONで画面がすぐに映らない

「中華FCゲーム機」で一番悪いところは、やはり「電源ONで画面がすぐに映らない」ところ。うちにある中古で800円ほどのファミコン互換機（※AV端子・カートリッジ必要）はすぐに映るので、「LUCKY HDMI 821種」が非常に不便に感じる。原因は電源の方ではなく、HDMI端子の方にあるかも。HDMI端子を抜き挿ししていたら、ちゃんと映ることがある。接触が悪いことで、出力に時間がかかっているのかもしれない。

＜追記＞　画面が映らない原因は「ACアダプター」だった

安っぽいコントローラー

「LUCKY HDMI 821種」でもう一つ不満に感じたのは、コントローラーの安っぽさ。見た目はスーパーファミコン風でなかなかいいのだけれど、十字キーの操作性がイマイチ。スーパーマリオやコントラのようなアクション系は全く気にならないが、パロディウスのようなちょっと重めのシューティングゲームのときにうまく操作できなかった。グラディウスや1942、ゼビウスのときはあまり気にならない。

「LUCKY HDMI 821種」 Amazonレビューを検証する

「LUCKY HDMI 821種」に対するAmazon.co.jpのレビューは正しかったのだろうか？　それぞれのレビューが正しい内容だったかどうかを詳細に検証してみよう。

821と言っても中華のバチもんばかりで国産モンは30くらいはある感じ

この内容は完全に誤り。ゲーム内容はオリジナルのファミコンと全く同じもので、タイトル名が英語表記になっているだけ。海外で販売されたファミコンソフトのため、日本未発売のもの（※ファミスタのメジャーリーグ版）も入っており、かえってお買い得。ちなみにファミスタは日本版の「ファミスタ87」もちゃんと収録されている。

遊べるゲームは100ゲームほど

この内容は完全に誤り。シューティングゲームだけで94タイトル収録されており、ほぼすべて確認したところ、完璧に動作しましたから。これにアクションゲーム（※確認したものは「高橋名人の冒険島」以外、重複は見つからなかった）を加えたら、軽く100タイトルは超える。非常にいい加減なコメントで、憤りすら感じる。

821のバチタイトルから見つけ出すのが時間がかかります

この内容もかなりおかしい。821種類のゲームは６つのカテゴリー別に収録されており、しかも番号順。気に入ったゲームの番号をメモしておけば、すぐに見つけ出せる。ちなみに、十字キーの上を押すことで、1から最後のゲームまでジャンプすることができる。アクションゲームはかなり多いので、目当てのゲームまでたどり着くのに少々時間がかかるかもしれないが、ゲーム探しはむしろ非常に楽しい。

ゲームしようと始めたら音がならない。変な音が。

この内容も完全に誤り。画面が表示されると同時に音もちゃんと出ており、変な音もしない。おそらくHDMIケーブルかディスプレイ側の問題か、本体が故障しているかどちらかだろう。

画面を１６：９にして横に引き伸ばした感じです。

このレビューは少しおかしい。中華ゲーム機はアスペクト比 4：3ではなく、１６：９で固定されているものが多いはず。しかも１６：９だからといって、画面が必ず「横に引き伸ばした感じ」になるわけではない。すでに述べたように、うちの場合は全く横に引き伸ばした感じにはならなかった。

購入して繋いでみましたが全く映りませんが？

このレビューは半分だけ正しい。正確には「HDMI接続してもすぐにメニュー画面が表示されない」という問題があるということ。さらに付け加えておけば、それは「アダプター内部の接触不良」ではなく、HDMI端子の方に問題があるということ。画面が全く映らなかったときは、少し時間をおいてHDMIケーブルを抜き挿しするといいと思う。

＜追記＞　画面が映らない原因は「ACアダプター」だった

「中華FCゲーム機」は買った方がいいのか？

すでに述べたほうにAmazon.co.jpのレビューの大半は誤った内容を含んでいるため、あまり参考にしない方がいい。「中華FCゲーム機」はあくまで、「低価格で購入できる中華ゲーム機」であり、任天堂のクラシックミニのような完成度の高いゲーム機ではない。

しかし、任天堂のクラシックミニには収録されていないファミコンソフトが多数収録されており、懐かしのファミコンソフトや名作シューティングゲームを遊びたいと思っている人にはちょうどいいゲーム機であると思った。

10代〜20代、30代前半の人でレトロゲームに興味がない人には向いていないが、30代後半から40代、50代あたりのファミコンゲームをすでにプレイしたことがある人におすすめ。ゲームはシンプルで比較的易しいものが多いので、小さい子用のゲーム機としてもおすすめできる。

個人的には、メニュー画面がすぐに表示されないといったトラブルがあるものの（※後にちゃんと映るようになった）、低価格で821種類のファミコンソフトが遊べることで非常に満足。HDMI接続に対応しているので、大きなディスプレイでプレイできるのもいいと思った。自宅にはカセットを挿し込んで使うファミコン互換機（こちらは電源ONですぐにゲームが始まる）もあるので、やり込んでみたいゲームを見つけたら購入してそちらでプレイしようと思う。

「LUCKY HDMI 821種」で画面が映らないときの対処方

「LUCKY HDMI 821種」は電源ONで画面がすぐに表示されないと報告したが、後に原因が付属品の「ACアダプター」にあることが判明した。うちにはAmazon Echo Dotを購入したときに9Wの電源アダプター（micro USBで本体と接続）があり、それと交換したら、あっさりと画面が表示されるようになった。おそらく付属品のACアダプターは9Wの電流を出力していない。つまり、「LUCKY HDMI 821種」を購入した人のほとんどは「画面が正常に映らない」というトラブルが起こっているはず。「LUCKY HDMI 821種」を購入する前には事前に9Wから10Wの電源アダプター（※microUSB対応のもの）を用意しておきたい。