「Lomo’Instant」デジタルに負けないアナログカメラ

Lomo’ Instant
ロモグラフィーからチェキフィルムが使えるアナログカメラ「Lomo’Instant」(ロモインスタント)が発売された。画質はけっしてすばらしいとは言えないが、トイカメラ風の面白みのある写真を撮ることができるインスタントカメラだ。デジタルカメラ全盛の時代において、こういう「撮る楽しさ」を純粋に楽しめるカメラが登場したことは嬉しい限りだ。

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2Lomo’ Instant

ところで、このカメラは、富士フィルムから発売されているチェキのフィルムを使って撮影する仕組みになっている。

インスタントカメラと言えば、かつては「ポラロイド」が有名だったのだが、経営難に陥りもうインスタント用のフィルムは販売していない。

その代わりに、オランダの企業であるインポッシブル有限会社がポラロイドフィルムを復活させたわけだが、値段が高く、しかもかつてのポラロイドフィルムと比べて質が悪くて、あまり受け入れられていない。

一方、富士フィルムのチェキは一時は廃盤寸前まで追い込まれたのだが、アジアを中心に再び人気が出て爆発的な売れ行きを見せるようになる。

チェキはその小柄でかわいらしいルックスからファッションアイテムとして若い世代に受け入れられたのだ。

チェキ本体が売れれば、当然チェキ専用のフィルムも売れる。チェキフィルムは日本だけでなく、アジア全体で市民権を得たと言っていいだろう。

cheki

今回、「Lomo’Instant」でチェキのフィルムが採用されたのはそうしたアジア全体に広がったチェキ人気が影響したのだろう。

結果的には、ロモの面白みのある画質とチェキの手軽に楽しめるところがみごとに融合された製品に仕上がったように思う。

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アナログカメラの楽しさを取り入れたデジタルカメラとは?

Lomo’Instant」の場合、撮った写真は即印刷される。そこには、ディスプレイの「画像」では決してかなわない「プリントする楽しさ」がある。

では、こうしたアナログならではの楽しみはデジタルでは味わえないのだろうか?

実は、こうしたアナログの良さをデジタルカメラで再現しようとする試みがいくつかある。

仏Pryntでは、現在「手持ちのスマートフォンをポラロイドカメラに変身させるスマホケース」(http://ggsoku.com/2014/11/prynt-case/)を開発中だ。

smartphone camera

これは、Bluetooth通信で接続されたスマートフォンから撮影された画像をまるでポラロイドカメラのように即座にプリントするという仕組みになっている。

そして、最も楽しみなのがインスタントカメラの本家、米ポラロイド社から発売予定の「Polaroid Socialmatic」(http://ascii.jp/elem/000/000/856/856236/)だ。

Polaroid Socialmatic

1400万画素)相当のフロントカメラと 200万画素の背面カメラの2つのカメラを搭載しているデジタルカメラでありながら同時に印刷もできる。

デザインもすばらいいので、発売が待ち遠しい。

しかし、残念ながらZINKプリントシステムを採用しているために、チェキ専用フィルムは使うことができない。

もしも「Polaroid Socialmatic」にチェキ専用フィルムが使えるものが発売されたら、アジアを中心に爆発的なヒット商品になるのではないだろうか。

日本でチェキのデジタル版が開発されることを期待したい。

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