「ライカ ゾフォート」大人にふさわしいチェキカメラ


ライカ」の名を冠したインスタントカメラが登場した時の驚きを覚えている方もいるでしょう。2016年に発表された「ライカ ゾフォート」は、ドイツの名門カメラブランドが、手軽な「instax mini」フィルムを使って写真を楽しめる世界へと踏み出した、意欲的なモデルでした。単なるチェキとは一線を画す、ライカならではのデザインと操作性が、多くの写真愛好家の注目を集めました。

アナログならではの温かみのある描写と、その場でプリントが手に入る楽しさを、ライカ品質で体験できるカメラとして独自のポジションを築きました。

この記事では、今や後継機「ゾフォート2」が登場し、初代モデルが市場から姿を消しつつある現在だからこそ、改めてオリジナルの「ライカ ゾフォート」がどのようなカメラであったかを詳しく振り返ります。そのユニークな機能やデザイン、そしてライカがインスタント写真に込めた想いを探りながら、このカメラが持っていた色褪せない魅力と、現在の立ち位置についてご紹介していきましょう。

デジタルが主流の時代に、あえてアナログのインスタント写真を選んだライカの世界に触れてみませんか。

【2024年版】ライカ初のインスタントカメラ「ライカ ゾフォート」を振り返る

かつて、ライカがインスタントカメラ市場に参入し話題を呼んだ「ライカ ゾフォート (Leica Sofort)」。この記事では、2016年に登場したこのユニークなカメラの特徴と、現在の立ち位置について改めてご紹介します。(※初代ライカ ゾフォートは生産完了している可能性が高く、現在は後継機「ライカ ゾフォート2」が販売されています。)

ライカデザインをまとった、本格派インスタントカメラ

ライカ ゾフォート」は、富士フイルムの「instax mini」(チェキ)フィルムを使用しながらも、ライカならではのデザイン哲学と写真体験を融合させたインスタントカメラとして登場しました。

レンズとフォーカス35mm判換算で34mm相当となる「AUTOMATIK-HEKTOR 60mm F12.7」レンズを搭載。ピント合わせは、「マクロ(0.3m~0.6m)」「標準(0.6m~3m)」「遠景(3m~∞)」の3つのゾーンから選択する手動のゾーンフォーカス方式を採用していました。

多彩な撮影モード: 「自動モード」を中心に、「パーティー&人物」「スポーツ&アクション」「接写」といったシーン別モードを搭載。さらに、「二重露光」や「長時間露光(バルブ)」、「セルフィーモード」、「セルフタイマー」といった、クリエイティブな表現を可能にする機能も備えていました。

露出コントロール: 各モードで露出(シャッタースピードや絞り)は基本的に自動調整されますが、±0.7EVの露出補正が可能で、ユーザーが意図的に明るさを調整することもできました。内蔵フラッシュもオート/強制発光/発光禁止を選択でき、特に自動モードでは自然光を優先する設計になっていました。

デザインとカラー: ライカらしい、ミニマルで洗練されたデザインが特徴。当初はオレンジ、ホワイト、ミントといった鮮やかなカラーバリエーションで展開され、背面には「DESIGNED BY LEICA CAMERA GERMANY」の刻印がありました。

専用アクセサリーとフィルム

カメラ本体だけでなく、ライカはゾフォートの世界観を広げるアクセサリーも展開していました。

フィルム: 通常のカラーフィルムに加え、ライカブランドのモノクロフィルムも用意されていました。(いずれもinstax miniフォーマット)

アクセサリー: 専用デザインのストラップ(ミント、オレンジ、ブラック&ホワイト)や、カメラケース(ブラック、ブラウン)のほか、撮影した写真を飾るためのポストカードセット、フォトディスプレイ、フォトアルバム、ストレージボックスなどもラインナップされていました。

現在の「ライカ ゾフォート」

初代「ライカ ゾフォート」は、アナログなインスタント写真体験にライカのデザインと操作性を求めるユーザーから支持されました。しかし、2023年後半には後継機となる「ライカ ゾフォート2 (Leica Sofort 2)」が登場しました。

ゾフォート2」は、デジタルカメラの要素を取り入れたハイブリッドインスタントカメラです。デジタルセンサーで撮影し、内蔵メモリやmicroSDカードに画像を保存。背面の液晶モニターで確認してから、好きな画像だけを選んでinstax miniフィルムにプリントできるのが最大の特徴です。これにより、フィルムの無駄遣いを防ぎつつ、デジタルならではのフィルター効果なども楽しめるようになりました。

初代「ゾフォート」は、その純粋なアナログ操作感と、登場時のインパクトから、現在では中古市場などで探すコレクターズアイテム、あるいはアナログ体験を重視するファン向けのカメラとしての側面が強くなっています。

まとめ

初代「ライカ ゾフォート」は、ライカがインスタント写真の世界に新たな風を吹き込んだ意欲作でした。そのデザイン性や操作性は、単なる「チェキ」とは一線を画す魅力を持っていました。現在は後継機「ゾフォート2」が主流となっていますが、初代機が示した「ライカ品質のインスタント写真」というコンセプトは、今も受け継がれています。

もし、アナログな操作感を持つライカのインスタントカメラに興味がある場合は、中古市場などを探してみるのも良いかもしれません。最新の機能や利便性を求めるのであれば、「ライカ ゾフォート2」を検討するのがおすすめです。

公式製品紹介ページ:LEICA SOFORT / ライカオンラインストア

「ライカ ゾフォート」のスペック

 

  • 絞り / 焦点距離 f12.7 / 60mm (35mmフィルム換算で34mm)
  • 撮影範囲 標準:0.6m~3m
  • 電動3点切り替え :0.3m~0.6m (接写モード)/ 0.6m~3.0m(標準モード)/ 3.0m~∞(遠景モード)
  • シャッタースピード 1/8~1/400秒
  • ファインダー 光学実像式ビューファインダー0.37倍、ターゲットマーク付き、
  • 接写モード用視差補正付き
  • 撮影モード 自動、自撮り、人物&パーティー、アクション&スポーツ、バルブ(長時間露光)、接写、セルフタイマー、二重露光
  • 露出 / 露出補正 自動 / -0.7 EV / 0.0 EV / +0.7 EV
  • 連動範囲 LV 5.0~LV 15.5 (ISO 800)
  • ISO感度 ISO 800 instaxフィルム
  • セルフタイマー 2秒 / 10秒
  • 内蔵フラッシュ 自動ストロボ(輝度補正機能付き)
  • モード:自動、強制発光、発光禁止、赤目軽減強制発光
  • 電源 リチウムイオン バッテリーパック(3.7V、740mAh、2.6 Wh)
  • バッテリー寿命 約100枚(20°の場合)

ライカ ゾフォートの価格・購入先

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